JPH07235166A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH07235166A
JPH07235166A JP2558994A JP2558994A JPH07235166A JP H07235166 A JPH07235166 A JP H07235166A JP 2558994 A JP2558994 A JP 2558994A JP 2558994 A JP2558994 A JP 2558994A JP H07235166 A JPH07235166 A JP H07235166A
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JP
Japan
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erasure prevention
erroneous erasure
plug
erroneous
cassette
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JP2558994A
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English (en)
Inventor
Takashi Oki
隆 大木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着方向を変えて誤消去防止プラグを上下反
転装着することにより、磁気テープへの記録可能状態及
び記録不可状態を簡単に且つ何度でも変更できるテープ
カセットを提供する。 【構成】 磁気テープが収容されるカセット筐体1と、
このカセット筐体1の側縁に着脱可能に装着される誤消
去防止プラグ8とを備え、誤消去防止プラグ8はカセッ
ト筐体1の上面から側面を経て下面に達する三面を有す
るコの字形に形成し、これら三面のうちの側面プラグ片
8bに、磁気テープへの情報の記録可能状態及び記録不
可状態を判別する誤消去防止検出孔10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセット筐体に着脱可
能に構成された誤消去防止プラグを上下反転装着するこ
とにより、内部に収容された磁気テープへの記録可能状
態及び記録不可状態を判別できるようにしたテープカセ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、カセット筐体に収容され
た磁気テープに記録された情報の誤消去を防止するため
の誤消去防止手段(例えば、誤消去防止爪、誤消去防止
プラグ等)を有するテープカセットとしては、例えば、
図7〜図9に示すようなものがある。図7は、内部に磁
気テープが収容されたVHS用ビデオカセットを示すも
のである。この図7において、1はカセット筐体であ
り、その前部には、内蔵された供給リール及び巻取リー
ル間に巻き取られた磁気テープを保護するためのカセッ
ト蓋2が開閉自在に取り付けられている。
【0003】このカセット筐体1は上ハーフ1aと下ハ
ーフ1bとからなり、その背面には磁気テープに記録さ
れた情報が誤って消去されるのを防止するための誤消去
防止爪3が設けられている。この誤消去防止爪3は、図
8及び図9に拡大して示すように、下ハーフ1bにコの
字形の溝4を設けることにより略正方形に一体形成され
ている。そして、折曲切除を容易にするために、誤消去
防止爪3は下ハーフ1bの他の部分よりも薄肉に形成さ
れている。
【0004】このような誤消去防止爪3を除去して記録
不可状態にする方法としては、例えば、次に述べるよう
な3つの方法がある。その1は、カセット筐体1と誤消
去防止爪3との間の溝4内に指先又は爪先を差し入れ、
この指先等を誤消去防止爪3の先端に引っ掛けて起こす
ことにより、誤消去防止爪3を外側に折って取る方法で
ある。その2は、誤消去防止爪3を指先で押圧して誤消
去防止検出穴5内に押し込み、この誤消去防止爪3を内
側に折って取る方法である。その3は、カセット筐体1
と誤消去防止爪3との間の溝4内にマイナスドライバー
のような先端の平らな道具を差し込み、この道具をテコ
のように使用して誤消去防止爪3を外側に折って取る方
法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のビデオカセットにあっては、誤消去防止
爪3の一辺の全体が下ハーフ1bに連続して一体成形さ
れていて、記録後の誤消去を防止するためには、その連
続部分から誤消去防止爪3を折って切り取る必要があっ
たため、次のような課題が生じていた。
【0006】即ち、溝4で形成された誤消去防止爪3の
周囲の隙間が狭く、その隙間には指先の先端しか入らな
いために指の爪等を引っ掛けても力が十分には入らず、
誤消去防止爪3を折りにくいという課題があった。しか
も、カセット筐体1やテープリール等の大きさが規格に
より決定されていて、誤消去防止爪3が折れて切れる程
に誤消去防止検出穴5の深さを十分に大きく取ることが
できないため、誤消去防止爪3を完全に切除することが
できずに切り残しを生じ、誤消去防止爪3が誤消去防止
検出穴5内に詰まってしまうという課題があった。更
に、ドライバー等の道具を使って誤消去防止爪3を切除
する場合には、道具を捜す煩わしさがある。
【0007】また、折れ易くするために誤消去防止爪3
が片持ち構造になっているため、成形時に倒れ易く、誤
消去防止爪3の精度を出すことが難しいという課題があ
った。更に、誤消去防止爪3と下ハーフ1bとが同色の
材質で一体成形されているため、誤消去防止爪3が折ら
れているか否かの目視判断がやりにくいという課題もあ
った。更に又、誤消去防止爪3の周囲の溝4や誤消去防
止検出穴5を作るために鋳型にスライド構造や入る構造
が必要となり、爪部の金型構造が複雑になって生産性が
阻害されるばかりでなく、誤消去防止爪3が部分的に薄
肉となっているため金型に応力集中が生じ、金型の破損
が発生しやすくなる。従って、誤消去防止爪3を設ける
ことは成形工程やメンテナンス工数の増加の要因とな
り、製造コストの増加を招くという課題が生じていた。
【0008】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、取付方向を変えて誤消去防止プラグを
上下反転装着することにより、磁気テープへの記録可能
状態及び記録不可状態を簡単に変更でき、記録可能・不
可状態の判別を容易に行うことができるテープカセット
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図6に示すように、磁気テープが収容される
カセット筐体1と、このカセット筐体1の側縁に着脱可
能に装着される誤消去防止プラグ8,14とを備え、誤
消去防止プラグ8,14はカセット筐体1の上面から側
面を経て下面に達する三面のプラグ片(8a,8b,8
c)を有するコの字形に形成し、これら三面のうちのい
ずれか一面又は二面以上のプラグ片に、磁気テープへの
情報の記録可能状態及び記録不可状態を判別する誤消去
防止判別部(10,11, )を設けたことを特徴と
している。
【0010】また、本発明のテープカセットの誤消去防
止判別部は誤消去防止プラグ8の側面プラグ片8bに設
けた誤消去防止を検出するための誤消去防止検出部10
からなり、この誤消去防止検出部10はカセット筐体の
上面側又は下面側に偏倚して配され、誤消去防止プラグ
8の上下反転の装着により記録可能状態と記録不可状態
とに使い分けられるようにするとよい。
【0011】更に、本発明のテープカセットの誤消去防
止判別部は、誤消去防止プラグ8の上面プラグ片8a又
は下面プラグ片8cに設けた誤消去防止を触覚にて識別
するための凹凸部11にするとよい。
【0012】そして、本発明のテープカセットの誤消去
防止判別部は、誤消去防止プラグ8の上面プラグ片8a
及び下面プラグ片8cに色分けして設けた誤消去防止を
視覚にて識別するための色分け部にすることができる。
【0013】また、本発明のテープカセットの誤消去防
止判別部は、誤消去防止プラグ8の側面プラグ片8bの
表裏面間を貫通する誤消去防止検出孔10と、カセット
筐体1に色分けして設けた誤消去防止を視覚にて識別す
るための色分け部からなり、この色分け部は誤消去防止
プラグ8の上下反転装着の反転前後における誤消去防止
検出孔10に対応する位置に設けるとよい。
【0014】更に、本発明のテープカセットは、誤消去
防止プラグ8の上面プラグ片8a及び下面プラグ片8c
に係合凸部9a,9bをそれぞれ設け、これら係合凸部
9a,9bが係合する係合凹部7a,7bをカセット筐
体1の上面6a及び下面6cにそれぞれ設ける構成にす
るとよい。
【0015】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
誤消去防止検出孔10を下側にして誤消去防止プラグ8
をカセット筐体1の側縁に装着すると、本テープカセッ
トが使用されるVTR等のメカデッキに設けられた誤消
去防止検出装置の検出部20の前側に誤消去防止検出孔
10が位置するようになる。そのため、検出部20によ
って本テープカセットが記録不可状態にあることが検知
される。一方、誤消去防止プラグ8を上下反転させて誤
消去防止検出孔10を上側にしてから、誤消去防止プラ
グ8をカセット筐体1の側縁に装着すると、検出部20
の前側は壁となって誤消去防止検出孔10が位置しなく
なるため、検出部20によって本テープカセットが記録
可能状態にあることが検知される。
【0016】また、誤消去防止プラグ8の側面プラグ片
8bに、誤消去防止判別部を誤消去防止検出孔10とし
てカセット筐体1の上面側又は下面側に偏倚して設け、
この誤消去防止プラグ8を上下反転させてカセット筐体
1に装着することにより、記録可能状態と記録不可状態
とに使い分けることができる。
【0017】更に、誤消去防止プラグ8の上面プラグ片
8a又は下面プラグ片8cに、誤消去防止を触覚にて識
別するための誤消去防止判別部としての凹凸部11を設
け、この凹凸部11を手で触ってカセット筐体1の上面
側にあるか下面側にあるかを知ることにより、磁気テー
プへの情報の記録可能状態及び記録不可状態を手で触っ
て判別することができる。
【0018】そして、誤消去防止プラグ8の上面プラグ
片8a及び下面プラグ片8cに、誤消去防止を視覚にて
識別するための誤消去防止判別部としての色分け部を設
け、この色分け部を目で見てカセット筐体1の上面側に
あるか下面側にあるかを知ることにより、磁気テープへ
の情報の記録可能状態及び記録不可状態を目で見て判別
することができる。
【0019】また、誤消去防止プラグ8の側面プラグ片
8bに設けた誤消去防止検出孔10とカセット筐体1に
色分けして設けた色分け部とで誤消去防止判別部を構成
し、カセット筐体1に装着された誤消去防止プラグ8の
誤消去防止検出孔10内の色を目で見ることにより、磁
気テープへの情報の記録可能状態及び記録不可状態を目
で見て判別することができる。
【0020】更に、誤消去防止プラグ8の上下反転装着
時、誤消去防止プラグ8の上面プラグ片8a及び下面プ
ラグ片8cに設けた係合凸部9a,9bをカセット筐体
1の上面及び下面に設けた係合凹部7a,7bに係合す
ることにより、誤消去防止プラグ8をカセット筐体1に
確実に装着して抜けを防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5は本発明の一実施例を示すもので、図
6は本発明に係る誤消去防止プラグの他の実施例を示す
ものである。尚、図1〜図6において、従来例を示す図
7〜図9と同一部分には同一の符号を付して説明する。
【0022】図1等に示す実施例は、VHS用ビデオカ
セットに適用した例を示すものである。図1において、
1は、適当な剛性を有する合成樹脂{例えば、PP(ポ
リプロピレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン樹脂)、HIPS(高衝撃性ポリスチレ
ン)等}によって形成されたカセット筐体である。この
カセット筐体1は、互いに重ね合わされた上ハーフ1a
と下ハーフ1bとから構成されている。このカセット筐
体1には、記録媒体としての磁気テープが巻き取られた
供給リールと巻取リールとが内蔵され、その磁気テープ
の一部はカセット筐体1の前面に露出されている。そし
て、磁気テープが露出されたカセット筐体1の前面は、
このカセット筐体1の前部に上下方向へ回動自在に取り
付けられたカセット蓋2によって開閉自在に構成されて
いる。
【0023】このカセット筐体1の背面である背ラベル
貼付面の一側には、上ハーフ1aの上面から上下ハーフ
1a,1bが接する側面を経て下ハーフ1bの下面に達
する縦断面形状がコの字形の空間部を有する凹陥部6が
設けられている。この凹陥部6の上ハーフ1aの上面6
a及び下ハーフ1bの下面6cには、係合凹部の一具体
例を示す係合溝7a,7bが上下対称位置に形成されて
いる。これらの係合溝7a,7bは、互いに等しい大き
さ及び形状であって、その断面形状(本実施例では、V
字形)がカセット筐体1の背ラベル貼付面の面方向に連
続している。
【0024】しかしながら、係合溝7a,7bの断面形
状はU字形、半円形或いは角形であってもよく、また、
これら係合溝7a,7bは上記面方向に間欠的に連続し
ていてもよい。更に、係合凹部の他の例としては、1若
しくは2以上の穴を適用することができる。更に又、こ
れらの係合凹部は、凹陥部6の上面6a又は下面6cの
いずれか一方のみに形成する構成としてもよい。
【0025】上記凹陥部6の側面6bの深さsは、本ビ
デオカセットが使用されるVTR等のメカデッキに設け
られた誤消去防止検出装置でその誤消去を防止するため
に必要とされる誤消去防止検出孔の深さと同じか又はそ
れ以上の深さとなるようにする。尚、凹陥部6の上面6
a及び下面6cの深さは、側面6bの深さと同じであっ
てもよく、また、これより浅くても深くてもよいが、誤
消去防止プラグ8の外面(上面、側面及び下面)はカセ
ット筐体1の外面(上ハーフ1aの上面、上下ハーフ1
a,1bが接する側面及び下ハーフ1bの下面)から外
に突出しないようにする。
【0026】図1に示す8は、誤消去防止プラグの第1
実施例を示すものである。誤消去防止プラグ8は断面形
状がほぼコの字形をなしていて、全体に弾性を持たせて
撓み変形可能とされ、カセット筐体1の上記凹陥部6に
着脱可能に構成されている。即ち、誤消去防止プラグ8
は、上下方向に対面する上面プラグ片8a及び下面プラ
グ片8cと、これら上面プラグ片8a及び下面プラグ片
8cの一側間を連結する側面プラグ片8bとからなり、
これらが射出成形等の製造手段によって一体に形成され
ている。
【0027】また、誤消去防止プラグ8の上面プラグ片
8a及び下面プラグ片8cの各内面には、上記係合溝7
a,7bに嵌まり合う係合凸部の一具体例を示す係合突
起9a,9bが上下対称に形成されている。これらの係
合突起9a,9bは係合溝7a,7bと着脱可能に係合
するよう形成されるものであり、従って、係合溝7a,
7bの形状に対応するよう断面形状がV字形の突条とな
っていて、その断面形状が横方向に連続している。その
ため、誤消去防止プラグ8は上下に反転させてカセット
筐体1の凹陥部6に着脱可能に装着することができる。
【0028】このような構成を有する誤消去防止プラグ
8の材質としては、例えば、POM(ポリアセタール)
やPP(ポリプロピレン)等が好適ではあるが、この他
の合成樹脂やゴムは勿論のこと、金属やセラミックス等
を用いることもできる。このように幅広い範囲の材料を
誤消去防止プラグの材質として用いることができるの
は、誤消去防止プラグ8をカセット筐体1の側縁に着脱
可能に構成したことによるものである。即ち、従来の図
7等に示す爪折り方式の場合には、カセット筐体と爪が
一体成形されるため、その点から材料の範囲が大きく限
定され、また、一般的な8mmビデオカセットに用いら
れているプラグスライド方式の場合にはプラグの摺動摩
擦によって削り粉が発生したりする等の不具合が考えら
れることから、使用可能の材質が大きく限定されるが、
本実施例の場合には、かかる不具合の発生は考えられな
いからである。
【0029】尚、上記係合突起9a,9bは、係合凹部
が上述したような他の実施例である場合には、それに対
応した形状、即ち、係合凹部の断面形状がU字形、半円
形或いは角形である場合には、U字形、半円形或いは角
形の突起とされる。そして、係合凹部が面方向に間欠的
に連続している場合には、同じく間欠的に連続する突起
とされ、また、係合凹部が1若しくは2以上の穴である
場合には、これらに嵌合される突起とすることができ
る。
【0030】また、誤消去防止プラグ8の側面プラグ片
8bには、誤消去防止判別部の一具体例を示す誤消去防
止検出部としての誤消去防止検出孔10が、その表裏面
間を貫通して側方に開口するように形成されている。こ
の誤消去防止検出孔10は四角形をなしていて、側面プ
ラグ片8bの下面プラグ片8c側に大きく偏倚して、全
体が下ケース1b側に位置するように配されている。
【0031】更に、上面プラグ片8aの上面には、誤消
去防止判別部の第2の具体例を示す凹凸部11が形成さ
れている。この凹凸部11は、誤消去防止プラグ8の正
常な装着状態と上下を反転させた上下反転状態とを触覚
にて知るために設けたものである。従って、下面プラグ
片8cの下面はフラットな平面である。これにより、カ
セット筐体1に誤消去防止プラグ8を装着した状態にお
いて、凹凸部11が上ハーフ1a側にあるか下ハーフ1
b側にあるかを知る(或いは見る)ことで、誤消去防止
プラグ8の装着状態を判別することができる。
【0032】この実施例に示す凹凸部11は断面形状が
三角形の複数の凹凸からなり、それらの凹凸は背ラベル
貼付面の面方向に連続していて、誤消去防止プラグ8を
カセット筐体1から取り外す際に、指又は爪が引っ掛か
り易いようになされている。この凹凸部11の形状は、
凹側の三角形であってもよく、また、半円形その他の形
状からなる突起であってもよいことは勿論のこと、半円
形、台形等の突起を散点状に配列したものでもよい。
【0033】このような構成を有する誤消去防止プラグ
は、例えば、次のような手作業を行うことにより、その
目的を極めて簡単に達成することができる。まず、本ビ
デオカセットを、カセット筐体1内に収容された磁気テ
ープへの情報の記録を禁止する記録不可状態にする場合
について説明する。
【0034】この場合、図1に示すように、カセット筐
体1の背面側において、誤消去防止検出孔10を下にし
て誤消去防止プラグ8の開口側をカセット筐体1の凹陥
部6に臨ませ、横方向から凹陥部6に嵌め込む。この
時、誤消去防止プラグ8の上下の係合突起9a,9b間
の隙間は凹陥部6の上面6a及び下面6c間の厚みより
も若干小さいが、誤消去防止プラグ8には適度な弾性が
付与されていて、上面プラグ片8a及び下面プラグ片8
c或いは側面プラグ片8bが適度に弾性変形するため、
そのような凹陥部6であっても誤消去防止プラグ8を挿
入することができる。そして、誤消去防止プラグ8を凹
陥部6に完全に挿入すると、上面プラグ片8aの係合突
起9aが凹陥部6の上面6aに設けた係合溝7aに入り
込むと共に、下面プラグ片8cの係合突起9bが凹陥部
6の下面6cに設けた係合溝7bに入り込み、これによ
り、誤消去防止プラグ8の装着作業が完了する。
【0035】この状態では、図2及び図3に示すよう
に、誤消去防止プラグ8に設けた誤消去防止検出孔10
は下ハーフ1b側の所定位置に開口されている。そし
て、誤消去防止検出孔10の深さは、側面部8bの厚み
を調節して、このビデオカセットが使用されるVTR
(ビデオテープレコーダ)等のメカデッキに内蔵された
誤消去防止検出装置の検出部20が誤消去防止を検出す
るために必要とされる深さと同一若しくはより深くなる
ように設定されている。
【0036】従って、このビデオカセットを所定のメカ
デッキ内に装着した場合には、これに内蔵された誤消去
防止検出装置の検出部20に対応する位置に誤消去防止
検出孔10があることになるため、その検出部20が誤
消去防止検出孔10内に入り込み、その検出部20によ
って記録不可状態が検出される。その結果、この記録不
可状態では磁気テープに新たな情報が記録されることが
なく、従って、既に記録されている情報の誤消去を確実
に防止することができる。
【0037】この際、誤消去防止プラグ8の上面プラグ
片8aの表面には三角形状の凹凸からなる凹凸部11が
形成されている一方、下面プラグ片8cの表面はフラッ
トな平面に形成されていて、誤消去防止検出孔10の位
置と凹凸部11の有無とが関連付けられている。従っ
て、上面プラグ片8aの凹凸部11と下面プラグ片8c
の平面とを触って比べ、カセット筐体1の上面である上
ハーフ1a側に凹凸部11が表れていることを知ること
により、触覚にて記録不可状態を判別することができ
る。尚、凹凸部11の有無は視覚でも認識することがで
きるため、上面プラグ片8aの表面と下面プラグ片8c
の表面とを見比べることによっても、図2の状態が記録
不可状態であることを知ることができる。
【0038】次に、図2の状態から、磁気テープへの情
報の記録を可能とする記録可能状態に変更する場合につ
いて説明する。この場合は、誤消去防止プラグ8の上面
プラグ片8aの先端又は下面プラグ片8cの先端に爪等
を引っ掛けて上面プラグ片8a(又は下面プラグ片8
c)を撓ませ、或いは、上面プラグ片8a及び下面プラ
グ片8cを強めに把持して引くことにより、係合溝7
a,7bから係合突起9a,9bを引き出して係合状態
を解除し、凹陥部6から誤消去防止プラグ8を取り出
す。
【0039】次いで、上記記録不可状態の場合とは反対
に、誤消去防止プラグ8を上下方向に180度回転させ
て誤消去防止検出孔10を上に変更し、この状態で誤消
去防止プラグ8の開口側をカセット筐体1の凹陥部6に
臨ませる。これ以後は上記と同様にして、横方向から凹
陥部6に嵌め込み、誤消去防止プラグ8を凹陥部6に完
全に装着する。
【0040】これにより、図4及び図5に示すように、
誤消去防止プラグ8に設けた誤消去防止検出孔10が上
ハーフ1a側に変更され、誤消去防止検出装置の検出部
20に対応する位置には側面プラグ片8bの壁面が位置
することになる。このように誤消去防止プラグ8の装着
方向を変えることにより、それまであった誤消去防止検
出孔10を閉じた場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0041】従って、この場合には、誤消去防止検出装
置の検出部20では側面プラグ片8bの壁面が検出され
るため、記録可能状態が検出されることになる。その結
果、この記録可能状態では磁気テープに対する新たな情
報の記録が可能になる。尚、この場合にも、誤消去防止
プラグ8の上面プラグ片8a及び下面プラグ片8cの各
表面形状に基づいて、触覚(又は視覚)により記録可能
状態を判別することができる。
【0042】また、誤消去防止プラグ8の上面プラグ片
8aの色と下面プラグ片8cの色を異ならせることによ
り、色の違いから記録可能状態及び記録不可状態を知る
ことができる。即ち、誤消去防止プラグ8に誤消去防止
判別部の第3の実施例を示す色分け部を設け、この色分
け部の色の違いから誤消去防止を視覚にて識別するよう
に構成することができる。
【0043】この場合、色分け部の一具体例を示す上面
プラグ片8aと下面プラグ片8cとの間で色を変える手
段としては、色の異なる2種類の合成樹脂(材料は同じ
ものでも異なるものでもよい。)を使用して誤消去防止
プラグ8を2色成形により形成してもよく、また、塗装
や印刷等によって色を付けたり、或いは色付きテープを
付着する等して色を付けるようにしてもよい。
【0044】このような色分けに用いられる色の例とし
ては、例えば、上面プラグ片8aのみを赤色とし、他の
部分はカセット筐体1(上ハーフ1a及び下ハーフ1
b)と同色にすることが考えられる。この場合、記録可
能状態では、上ハーフ1aと同色の下面プラグ片8cが
上ハーフ1aの上面に露出され、赤色の上面プラグ片8
aは下ハーフ1bの下面に隠れることになる。一方、記
録不可状態では、上下が入れ変わって赤色の上面プラグ
片8aが上ハーフ1aの上面に露出され、下面プラグ片
8cが下ハーフ1bの下面に隠れることなる。
【0045】また、上記実施例に変えて、上面プラグ片
8a及び下面プラグ片8cの双方に、誤消去防止プラグ
8の地色とは異なる色を用いるようにしてもよいことは
勿論である。更に、誤消去防止プラグ8に色を付けるの
ではなく、この誤消去防止プラグ8に設けた誤消去防止
検出孔10に対応するカセット筐体1側の位置に色を付
ける構成とすることもできる。この場合、色の付け方と
しては、上述したと同様に、色の異なる2種類の合成樹
脂を使用して2色成形にて形成してもよく、また、塗装
や印刷等によって色を付けたり、或いは色付きテープを
付着する等して色を付けるようにしてもよい。更に又、
上記色に変えて、識別のための記号や標識を用いること
もできる。
【0046】図5に示す第2実施例の誤消去防止プラグ
14は、形状を若干変えて弾性変形を生じ易い形にし、
誤消去防止プラグ14の取り外しが容易に行えるように
したものである。この誤消去防止プラグ14が上記実施
例の誤消去防止プラグ8と異なるところは、側面プラグ
片8bの肉厚を薄くして凹陥部6の側面6bとの間に隙
間15ができるようにした点である。
【0047】この実施例によれば、側面プラグ片8bの
中央を指で押圧すると、図5に二点鎖線で示すように、
これが弓形に反り返って両端の上面プラグ片8a及び下
面プラグ片8cが共に外側に弾性変形するため、上下の
係合突起9a,9bが係合溝7a,7bからそれぞれ外
れ、それらの係合が共に解除されるようになる。従っ
て、この実施例によれば、誤消去防止プラグ14を凹陥
部6から極めて簡単に取り外すことができる。
【0048】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、上記実施例においてはVHS用
ビデオカセットに適用した例について説明したが、この
他にも、例えば、8mm用ビデオカセットに適用するこ
とができる。更に、上記実施例においては、カセット筐
体1の背ラベル貼付面に誤消去防止プラグ8を着脱可能
に構成した例について説明したが、これと直交するカセ
ット筐体1の側面に凹陥部6等を設け、その凹陥部6に
誤消去防止プラグ8を着脱可能に装着する構成とするこ
とができることは勿論である。
【0049】また、上記実施例では、誤消去防止プラグ
8に設けた誤消去防止検出部を、その側面プラグ片8b
を横方向に貫通する孔とした例について説明したが、そ
の検出部は窪みのような一面側にのみ開口する穴であっ
てもよい。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変更できるものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誤消去防止プラグをコの字形に形成してカセット筐体の
側縁に着脱可能に構成し、当該誤消去防止プラグの一面
又は二面以上のプラグ片に、磁気テープへの情報の記録
可能状態及び記録不可状態を判別する誤消去防止判別部
を設けるようにしたため、誤消去防止プラグの装着方向
を変えてカセット筐体に装着することにより、誤消去防
止判別部の位置を変更して磁気テープへの記録可能状態
及び記録不可状態を自由に変更することができる。従っ
て、誤消去防止プラグの装着方向により磁気テープへの
記録可能状態及び記録不可状態が変更されるため、その
変更作業を簡単に且つ何度でも行うことができ、取り扱
いが容易であって、記録可能状態及び記録不可状態の変
更が何度でも行えると共に、その判別を確実に行うこと
のできるテープカセットを提供することができるという
効果が得られる。更に、誤消去防止プラグがカセット筐
体とは別体に形成されるため、カセット筐体を製造する
ための金型の構造を簡単なものにすることができ、この
種のテープカセットにおける生産性の向上を図ることが
できる。
【0051】また、誤消去防止プラグの側面プラグ片
に、誤消去防止検出部を誤消去防止判別部としてカセッ
ト筐体の上面側又は下面側に偏倚して設けるようにした
ため、この誤消去防止プラグを上下反転させてカセット
筐体に装着することにより、記録可能状態と記録不可状
態とに使い分けて両状態を明確に判別できるテープカセ
ットを提供することができる。
【0052】更に、誤消去防止プラグの上面プラグ片又
は下面プラグ片に、誤消去防止を触覚にて識別するため
の誤消去防止判別部としての凹凸部を設けるようにした
ため、誤消去防止プラグを手で触って凹凸部がカセット
筐体の上面側にあるか下面側にあるかを知ることによ
り、磁気テープへの情報の記録可能状態及び記録不可状
態を触覚にて判別できるテープカセットを提供すること
ができる。
【0053】そして、誤消去防止プラグの上面プラグ片
及び下面プラグ片に、誤消去防止を視覚にて識別するた
めの誤消去防止判別部としての色分け部を設けるように
したため、色分け部を目で見てカセット筐体の上面側に
あるか下面側に有るかを知ることにより、磁気テープへ
の情報の記録可能状態及び記録不可状態を視覚にて判別
できるテープカセットを提供することができる。
【0054】また、誤消去防止プラグの側面プラグ片に
設けた誤消去防止検出孔とカセット筐体に色分けして設
けた色分け部とで誤消去防止判別部を構成したため、カ
セット筐体に装着された誤消去防止プラグの誤消去防止
検出孔内の色を目で見ることにより、磁気テープへの情
報の記録可能状態及び記録不可状態を視覚にて判別でき
るテープカセットを提供することができる。
【0055】更に、誤消去防止プラグの上面プラグ片及
び下面プラグ片に設けた係合凸部をカセット筐体の上面
及び下面に設けた係合凹部に係合する構成としたため、
誤消去防止プラグの上下反転装着時、誤消去防止プラグ
をカセット筐体に確実に装着して抜けを防止できるテー
プカセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、誤消去防止
プラグの装着前の状態の外観斜視図である。
【図2】同、誤消去防止プラグの装着後の状態を示す外
観斜視図である。
【図3】図2の誤消去防止プラグの装着部分の拡大断面
図である。
【図4】図2の誤消去防止プラグの上下反転装着後の状
態を示す外観斜視図である。
【図5】図4の誤消去防止プラグの装着部分の拡大断面
図である。
【図6】本発明に係る誤消去防止プラグの第2実施例を
示す外観斜視図である。
【図7】従来のカセットテープを示す外観斜視図であ
る。
【図8】図7の要部である誤消去防止爪を拡大して示す
背面図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 カセット筐体 1a 上ハーフ 1b 下ハーフ 6 凹陥部 6a 上面 6b 側面 6c 下面 7a,7b 係合溝(係合凹部) 8,14 誤消去防止プラグ 8a,16a 上面プラグ片 8b,16b 側面プラグ片 8c,16c 下面プラグ片 9a,9b 係合突起(係合凸部) 10 誤消去防止検出孔(誤消去防止判別部) 11,17 凹凸部(誤消去防止判別部) 20 検出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが収容されるカセット筐体
    と、 このカセット筐体の側縁に着脱可能に装着される誤消去
    防止プラグとを備え、 上記誤消去防止プラグは上記カセット筐体の上面から側
    面を経て下面に達する三面のプラグ片を有するコの字形
    に形成し、これら三面のうちのいずれか一面又は二面以
    上のプラグ片に、上記磁気テープへの情報の記録可能状
    態及び記録不可状態を判別する誤消去防止判別部を設け
    たことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記誤消去防止判別部は上記誤消去防止プラグの上記側
    面プラグ片に設けた誤消去防止を検出するための誤消去
    防止検出部からなり、 この誤消去防止検出部は上記カセット筐体の上面側又は
    下面側に偏倚して配され、誤消去防止プラグの上下反転
    の装着により記録可能状態と記録不可状態とに使い分け
    られることを特徴とするテープカセット。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記誤消去防止判別部は、上記誤消去防止プラグの上記
    上面プラグ片又は上記下面プラグ片に設けた誤消去防止
    を触覚にて識別するための凹凸部からなることを特徴と
    するテープカセット。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記誤消去防止判別部は、上記誤消去防止プラグの上記
    上面プラグ片及び上記下面プラグ片に色分けして設けた
    誤消去防止を視覚にて識別するための色分け部からなる
    ことを特徴とするテープカセット。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のテープカセットに
    おいて、 上記誤消去防止判別部は、上記誤消去防止プラグの上記
    側面プラグ片の表裏面間を貫通する誤消去防止検出孔
    と、上記カセット筐体に色分けして設けた誤消去防止を
    視覚にて識別するための色分け部からなり、 この色分け部は誤消去防止プラグの上下反転装着の反転
    前後における上記誤消去防止検出孔に対応する位置に設
    けたことを特徴とするテープカセット。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記誤消去防止プラグの上記上面プラグ片及び上記下面
    プラグ片に係合凸部をそれぞれ設け、これら係合凸部が
    係合する係合凹部を上記カセット筐体の上面及び下面に
    それぞれ設けたことを特徴とするテープカセット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006228360A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Hitachi Maxell Ltd テープカートリッジ

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