JPH07235121A

JPH07235121A - ディスクトレイ装置

Info

Publication number: JPH07235121A
Application number: JP4496994A
Authority: JP
Inventors: Masataka Sakurada; 正孝桜田; Mitsuo Nakamura; 光夫中村
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1994-02-18
Filing date: 1994-02-18
Publication date: 1995-09-05

Abstract

(57)【要約】【目的】ディスクの出し入れを正確に行うことができ
るディスクトレイ装置を提供する。【構成】複数のディスクを各別に収納する複数のディ
スク収納溝８が連設されたトレイ本体が前後二つのブロ
ック５ａ，５ｃに分割されて固定され、このトレイ本体
５ａ，５ｃの間の領域を幅方向に移動可能で、且つ、ト
レイ本体５ａ，５ｃのディスク収納溝８同志を連続可能
な状態に連結するディスク収納溝１８を備えた移動トレ
イ本体１５を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複数のディスクを収納
し、この中から、所望のディスクの出し入れを行うディ
スクトレイ装置に関するものであり、詳しくはディスク
の出し入れが正確に行われるようにしたディスクトレイ
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】オーディオ機器、ＯＡ機器等の音再生機
器において音を記録保持する媒体として、いわゆるコン
パクトディスクが広く用いられている。また、音再生機
器として、いわゆるジュークボックスやカラオケ装置等
のように多種類の曲の中から１曲を選択して再生する装
置がある。この種の再生装置では、一般的に、いわゆる
ディスクオートチェンジャー装置が用いられる。このデ
ィスクオートチェンジャー装置というのは、予め多数枚
のコンパクトディスクを所定の収納場所に収納しておい
て、必要に応じてその中から１枚を選択して再生装置に
送り込んで音を再生するというものである。このディス
クオートチェンジャー装置では、コンパクトディスクを
多数枚、例えば２０〜１００枚収納するための収納装
置、すなわちディスクトレイが必要である。

【０００３】上記のようなディスクトレイ装置として、
従来、実開昭６０−１１１５４５号公報に開示されたも
のが知られている。このディスクトレイは、コンパクト
ディスクを収納するための多数の溝が形成され、射出成
形等の成形加工による一体成形によって製造される。し
かしながら、このディスクトレイでは溝幅を小さく形成
することが困難なので、溝幅がかなり広くなっている。
このため、その溝内に収納されたコンパクトディスクが
大きく横揺れしてその信号記録面に傷がつく恐れがあっ
た。また、このディスクトレイを製造するための金型が
複雑になって製造コストが非常に高くなるという問題が
あった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の問題を解決する
ために、本出願人は先に、幅方向に複数のディスク収納
溝を連設したディスクトレイ本体を前後に二分割し、該
前後のトレイ本体を組み合わせてディスク１枚分のディ
スク収納溝を構成するようにしたディスクトレイを提案
した（特願平５−１６６６５７号等）。なお、ディスク
の収納枚数の多い場合には、前後に分割したトレイ本体
をさらにそれぞれの幅方向にも複数のブロックに分割す
る。

【０００５】このように、トレイ本体を分割構造とする
ことにより、トレイ本体全体を一体成形する場合に比べ
て金型構造が簡単で製造コストも安価である。また、デ
ィスクを収納する溝幅も狭くすることができる。

【０００６】しかしながら、このような分割構造では、
分割した個々のトレイ本体の寸法誤差はそれほど大きく
ない場合であっても、それを複数個連接すると全体の寸
法、特に幅方向に大きな誤差が生じる。

【０００７】一般に、ディスクオートチェンジャー装置
においては、幅方向に連設された多数のディスク収納溝
のうちの希望する溝位置をセンサによって検出し、そこ
にピックアップ装置が移動してその溝の中にある１枚の
コンパクトディスクの下端を押し上げて抜き取るという
作業が行われる。また、戻し入れ時には、その溝の中に
再びディスクを収納するという作業が行われる。トレイ
本体を前後に分割した構造においては、このディスク収
納時に、前のトレイ本体から後のトレイ本体にディスク
を回動させるようにして受け渡す工程が不可欠である
が、前後に分割されたトレイ本体のそれぞれの溝の位置
に誤差が発生していると、希望する溝の位置以外の部位
や特に後のトレイ本体の溝の先端面や溝間の仕切部の先
端面等にディスクが当たってしまって、ディスクの正確
な戻し入れが出来なくなる。

【０００８】本発明は、上記従来のディスクトレイにお
ける種々の問題点に鑑みなされたものであり、その目的
とするところは、ディスクの出し入れを正確に行うこと
ができるディスクトレイ装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のディスクトレイ装置は、複数のディスクを
各別に収納する複数のディスク収納溝が連設されたトレ
イ本体が、少なくとも前後方向に複数のブロックに分割
され、それぞれが独立して固定または摺動可能に組み立
てられたディスクトレイを使用するディスクトレイ装置
において、上記前後のトレイ本体の中間の部分に、ディ
スク収納溝の連設方向に移動可能で、且つ、前後のトレ
イ本体のディスク収納溝同志を連続可能な状態に連結す
るディスク収納溝を備えた移動トレイ本体を設けたこと
を特徴としている。

【００１０】また、本発明のディスクトレイ装置は、上
記移動トレイ本体の前後に爪部を設け、該前後の爪部が
それぞれ上記前後のトレイ本体に設けた爪受け部と嵌合
し、ディスク収納溝が連続して構成されることを特徴と
している。

【００１１】また、本発明のディスクトレイ装置は、上
記移動トレイ本体が水平方向に回転可能に保持されてい
ることを特徴としている。

【００１２】

【作用】本発明のディスクトレイ装置は、トレイ本体が
少なくとも前後のブロックに分割されているため、トレ
イ本体全体を一体成形する場合のような金型の制約や成
形上の問題が少なく、ディスク収納溝の幅を狭くして多
数のディスクを収納できる。

【００１３】しかも、ディスク収納溝を備えた移動トレ
イ本体を設けたことにより、トレイ本体のディスク収納
溝が前後に分割されていながら、全体として連続した状
態のディスク収納溝が形成され、ディスクの収納が確実
にできる。

【００１４】また、上記移動トレイ本体の前後に設けた
爪部が前後に分割されたトレイ本体に設けた爪受け部と
嵌合して前後のトレイ本体のそれぞれの収納溝を結ぶ位
置に規制されるため、希望する溝の位置でずれることな
く確実に、連続した収納溝が構成される。

【００１５】しかも、移動トレイ本体が水平方向に回転
可能に保持されていることにより、分割された前後のト
レイ本体のそれぞれのディスク収納溝の位置にたとえ多
少のずれがあっても、その収納溝の端部同志を結ぶよう
に規制されるため、確実に連続した収納溝が構成され、
ディスクの出し入れが正確に行われる。

【００１６】

【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
詳述する。

【００１７】図１は本発明のディスクトレイ装置の一実
施例の構成を示す要部斜視図、図２は同じく一実施例の
構成を示す全体斜視図、図３は同じく一実施例の構成を
示す全体平面図である。

【００１８】本実施例のディスクトレイ装置は、図示す
るように、前後に二分割されたトレイ本体５ａ、５ｃ
と、この前後に分割されたトレイ本体５ａ、５ｃの間の
部分を移動する移動トレイ本体１５とを有してなるもの
である。また、この前後に分割されたトレイ本体５ａ、
５ｃはさらに幅方向にも複数のブロックに分割されてお
り、独立したそれぞれのブロックが幅方向に並設され集
積された状態に構成されている。そして、トレイ本体５
ａ，５ｃの両側は側板１ａ，１ｂに保持されているが、
トレイ本体５ａ，５ｃのそれぞれの幅方向に穿設された
軸孔１４ａ，１４ｃに支持ロッド４ａ，４ｃを通して前
記側板１ａ，１ｂに取り付けている。また、前のトレイ
本体５ａの下面は前下面基準板材６で保持され、トレイ
本体５ａに設けた固定用ボス１３ａにタッピングネジ１
２で取り付けている。一方、後のトレイ本体５ｃの背面
は背面基準板材３で保持され、トレイ本体５ｃに設けた
固定用ボス１３ｃにタッピングネジ１２で取り付けてい
る。そして、前記側板１ａ，１ｂと前下面基準板材６及
び背面基準板材３とはそれぞれネジ２で固定されてい
る。

【００１９】上記トレイ本体５ａ．５ｃは、複数に分割
されたブロックごとにプラスチックで一体成形される
が、個々のブロックにはそれぞれ複数のコンパクトディ
スク９を各別に収納するためのディスク収納溝８が幅方
向に連設されている。そして、トレイ本体５ａの手前側
には各ディスク収納溝８の位置にそれぞれ対応したセン
サ検出用突起７が形成されている。

【００２０】また、上記移動トレイ本体１５は、上述の
如く、前のトレイ本体５ａと後のトレイ本体５ｃとの間
をディスクトレイの幅方向、つまりディスク収納溝８の
連設方向に移動可能に設けられている。この移動トレイ
本体１５の駆動機構は図示していないが、ディスク収納
溝８に収納されたコンパクトディスク９の下端に当たら
ないように下方側を移動するとともに、希望する溝の位
置で停止し、その位置で上昇及び下降動作を行うよう構
成されている。また、この移動トレイ本体１５は、その
内部に一点を支軸として回動するくの字状のリフター１
６を備えるとともに、上端部にはディスク収納溝１８を
備えている。そして、上記移動トレイ本体１５が希望す
る溝の位置で上昇したときに移動トレイ本体１５の前後
に設けた爪部１７がトレイ本体５ａ，５ｃの下部に設け
た爪受け部１９と嵌合して前後のトレイ本体５ａ，５ｃ
のそれぞれの収納溝を結ぶ位置に規制され、希望する溝
の位置でずれることなく確実に、トレイ本体５ａ，５ｃ
及び移動トレイ本体１５の連続した収納溝が構成され
る。

【００２１】また、上記移動トレイ本体１５はその上部
分１５ａが水平方向に回転可能に保持されており、分割
されたトレイ本体５ａ、５ｃのそれぞれのディスク収納
溝の位置にたとえ多少のずれがあっても、その収納溝の
端部同志を結ぶように規制され、確実に連続した収納溝
が構成される。

【００２２】本実施例のディスクトレイ装置は以上の如
く構成されているが、次にその動作について説明する。

【００２３】先ず、幅方向に配列された多数のディスク
収納溝のうちの希望する溝位置をセンサ検出用突起７に
よって検出し、そこに上記移動トレイ装置１５が移動し
てきて停止し、その位置で上昇動作を行う（図４、図６
参照）。このとき、前述したように、移動トレイ本体１
５の爪部１７がトレイ本体５ａ，５ｃの爪受け部１９と
嵌合する。そして、図８に示すように、リフター１６が
回動して、その溝に収納されている１枚のコンパクトデ
ィスク９の下端を押し上げて取り出す。こうして選択さ
れたディスクは再生装置へ送り込まれ、音を再生する。
再生終了後、ディスクは、再び元の位置へ戻し入れられ
る。

【００２４】ディスクの戻し入れ時には、そのディスク
の入っていた溝の中に再びディスクを収納する作業が行
われる。図７に示すように、このディスク収納時には、
先ず前のトレイ本体５ａの収納溝８の中にコンパクトデ
ィスク９が入れられ（９ａで示す位置）、これを回動さ
せて後のトレイ本体５ｃの収納溝８へ受け渡すようにし
て収納される（９ｃで示す位置）。このとき、前述した
ように希望する溝の位置でずれることなく連続した収納
溝が構成されているので、ディスクはその溝の中へ正確
に収納される。また、このとき図５に示すように、前後
のトレイ本体５ａ，５ｃのそれぞれのディスク収納溝の
位置にたとえずれがあっても、水平方向に回転可能な移
動トレイ本体１５によってその収納溝の端部同志を結ぶ
ように連続した収納溝が構成されているので、戻し入れ
時に収納溝間の仕切部１１等に突き当たったりするよう
なことなく、正しい溝の位置へディスクの収納が確実に
行われる。

【００２５】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のデ
ィスクトレイ装置によれば、トレイ本体が少なくとも前
後のブロックに分割されているため、トレイ本体全体を
一体成形する場合のような金型の制約や成形上の問題が
なく、ディスク収納溝の幅を狭くして多数のディスクを
収納でき、しかもディスク収納溝を備えた移動トレイ本
体を設けたことにより、トレイ本体のディスク収納溝が
前後に分割されていながら、全体として連続した状態の
ディスク収納溝が形成され、ディスクの収納が確実にで
きるという優れた効果を奏する。

【００２６】また、上記移動トレイ本体の前後に設けた
爪部が前後に分割されたトレイ本体に設けた爪受け部と
嵌合して前後のトレイ本体のそれぞれの収納溝を結ぶ位
置に規制されるので、希望する溝の位置でずれることな
く確実に、連続した収納溝が構成されるという効果を奏
する。

【００２７】さらに、上記移動トレイ本体が水平方向に
回転可能に保持されていることにより、分割された前後
のトレイ本体のそれぞれのディスク収納溝の位置にたと
え多少のずれがあってもその収納溝の端部同志を結ぶよ
うに規制されるので、確実に連続した収納溝が構成さ
れ、ディスクの出し入れが正確に行われるという効果を
奏する。

【００２８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディスクトレイ装置の一実施例の構成
を示す要部斜視図である。

【図２】同じく一実施例の構成を示す全体斜視図であ
る。

【図３】同じく一実施例の構成を示す全体平面図であ
る。

【図４】図３の部分拡大平面図である。

【図５】分割されたトレイ本体のディスク収納溝がずれ
ている場合の状態を示す平面図である。

【図６】移動トレイ本体の移動時の状態を示す断面図で
ある。

【図７】移動トレイ本体の希望溝位置での上昇作動時の
状態を示す断面図である。

【図８】移動トレイ本体のリフター作動時の状態を示す
部分断面図である。

【符号の説明】

１ａ、１ｂ側板２ネジ３背面基準板材４ａ、４ｃ支持ロッド５ａ、５ｃトレイ本体６前下面基準板材７センサ検出用突起８ディスク収納溝９コンパクトディスク１１仕切部１２タッピングネジ１３ａ、１３ｃ固定用ボス１４ａ、１４ｃ軸孔１５移動トレイ本体１６リフター１７爪部１８ディスク収納溝１９爪受け部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のディスクを各別に収納する複数の
ディスク収納溝が連設されたトレイ本体が、少なくとも
前後方向に複数のブロックに分割され、それぞれが独立
して固定または摺動可能に組み立てられたディスクトレ
イを使用するディスクトレイ装置において、上記前後の
トレイ本体の中間の部分に、ディスク収納溝の連設方向
に移動可能で、且つ、前後のトレイ本体のディスク収納
溝同志を連続可能な状態に連結するディスク収納溝を備
えた移動トレイ本体を設けたことを特徴とするディスク
トレイ装置。
【請求項２】上記移動トレイ本体の前後に爪部を設
け、該前後の爪部がそれぞれ上記前後のトレイ本体に設
けた爪受け部と嵌合し、ディスク収納溝が連続して構成
されることを特徴とする請求項１記載のディスクトレイ
装置。
【請求項３】上記移動トレイ本体が水平方向に回転可
能に保持されていることを特徴とする請求項１または２
記載のディスクトレイ装置。