JPH0723498A - スピーカとその製造方法及び装置 - Google Patents

スピーカとその製造方法及び装置

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JPH0723498A
JPH0723498A JP5183450A JP18345093A JPH0723498A JP H0723498 A JPH0723498 A JP H0723498A JP 5183450 A JP5183450 A JP 5183450A JP 18345093 A JP18345093 A JP 18345093A JP H0723498 A JPH0723498 A JP H0723498A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】小型化に対応できて組立が容易な反発磁気回路
型スピーカと、従来のスピーカ製造ラインを利用して上
記反発磁気回路型スピーカを容易に製造することができ
るスピーカの製造方法を提供する。 【構成】厚み方向に着磁され、同極側が対向するように
配置された2個のマグネット1m,1mの対向面に軟磁
性材のセンタープレート3を挟持配置してセンタープレ
ートの外周側に反発磁束による磁界を得るようにした反
発磁気回路を構成し、該磁界内にボイスコイル6を配置
したスピーカとその製造方法において、着磁マグネット
1mとセンタープレート3の接合面に凹部又は凸部等の
嵌合部を設け、これらを嵌合して反発磁気回路を組み立
て、スピーカフレーム2には下側のマグネット1mに設
けた凹部11、11c又は突部12等に対応する凸部2
1,21c又は凹部22等を設けてこれらを嵌合するこ
とにより位置出しして取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚み方向に着磁された
2つのマグネットを同極側が対向するように配置すると
共に両マグネット(1,1)の対向面に軟磁性材からな
るセンタープレートを挟持配置して、該センタープレー
トの外周側に反発磁束による磁界が得られるようにした
磁気回路(以下「反発磁気回路」という。)を使用した
スピーカ(以下「反発磁気回路型スピーカ」という。)
と、このようなスピーカを製造する方法及び製造装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なスピーカを大別すると、
図16で示すような外磁型の磁気回路を使用したものと
図17で示すような内磁型の磁気回路を使用したものと
があるが、近時は外磁型の磁気回路を使用しているもの
が殆どである。図において、1はマグネット、4はヨー
ク、5はトッププレートである。従来の一般的なスピー
カの製造方法は、マグネット1、ヨーク4及びトッププ
レート5等の磁気回路部品やボイスコイル6、ダンパ7
及びコーン振動板8等の振動系部品をスピーカフレーム
2に取り付け、スピーカとして形態を整えた後、ほぼ最
終工程で上記マグネット1に着磁して完成させている。
【0003】また、我々が実施している製造ライン及び
製造方法を図18〜図28で説明すると、製造ライン
は、搬送用パレットPを一定の距離で間欠的に移送する
搬送装置と、各工程の作業を行う作業ステーション部と
で構成されており、該作業ステーション部は、自動組立
装置等が設置された自動ステーションSaと、作業者o
pを配した手作業ステーションSoを適宜に配置してな
る半自動化ラインとで構成されており、概ね図28に示
す磁気回路組立ライン部Lm、振動系組立ライン部Ld
1、Ld2、Ld3、及び接着剤を乾燥させるための乾
燥ライン部Lo等で構成されている。
【0004】製造ラインでの製造方法を説明すると、磁
気回路組立ライン部Lmにおいて、まずヨーク4の供給
ステーションSa4からヨーク4をローディング装置R
4にて搬送ライン上の搬送パレットPに移載する。該搬
送ラインと搬送パレットPの関係は図19に示すよう
に、搬送パレットPの下部に搬送用ベルトBが設置され
ている。該ベルトB幅は約30mmで平行に2本設置さ
れており、搬送パレットPの有する寸法幅とほぼ同じ間
隔でしかも進行方向に平行に配置され、該ベルトBが駆
動装置により所定の進行方向に一定の距離を間欠的に移
動することにより搬送パレットPも連動して移動する。
【0005】また、各ステーションSa、Soにはベル
トBの下部に搬送パレットPの持上げ装置Uが設置さ
れ、搬送パレットPが各ステーションSa、Soに移動
してきて定位置に停止すると、該持上げ装置Uが搬送パ
レットPをベルトBより上方に持ち上げ、図20に示す
ように持上げ装置Uの上部に設けられた位置決めピンU
1が搬送パレットPの位置決め用の穴P3に挿入され、
ステーションSa、Soと搬送パレットPの位置出しが
できるようになっており、また、搬送パレットP上の仕
掛り品に対して接着剤塗布等を行うために回転すること
が必要なステーションSa等においては、該持上げ装置
Uの上部が図20に示すように回転可能になっており、
搬送パレットPを持ち上げた状態でしかも回転させるこ
とが可能な構造になっている。
【0006】搬送パレットPの回転機構は、所定のステ
ーションSaに搬送パレットPが移送されるとステーシ
ョンSaに設置されたセンサーが作動し、まず搬送パレ
ットPを持ち上げて回転させることにより、搬送パレッ
トP上のスピーカ仕掛り品を同時に回転させ、しかも該
仕掛り品の所定位置に接着剤自動塗布機のノズル先端が
下降し、該ノズル先端部より接着剤を所定量吐出させる
ことにより接着剤塗布を行う。塗布制御の関係から搬送
パレットPは概ね1.5〜2回転させるようになってい
る。
【0007】上記の磁気回路部品のみならず、スピーカ
の振動系の各部品も接着により組み立てられているが、
この接着剤自動塗布機の形式としては塗布ノズル移動方
式と上記のような搬送パレット回転方式とがある。塗布
ノズル移動方式は回転板にノズルを取り付けて該回転板
を回転させることにより所定の位置に塗布する方法であ
って、塗布対象物が平面状で比較的小径の円周を塗布す
る場合等に有利であり、磁気回路組立ラインLmの一部
で使用されている。また、搬送パレット回転方式は塗布
対象物の円周が大きい場合、例えば、磁気回路が大きい
場合やスピーカフレーム2の外周部と振動板7の外周部
の接着部、或は塗布部が狭い場所、例えば、ボイスコイ
ル6の外周部とコーン振動板8のネック部との接合部等
を塗布する場合に使用され、特に振動系の組立ラインで
接着剤を塗布する場合に多く使用されている。
【0008】上記搬送パレットPの中心部には図19に
示すような直径6mm、先端部が60°の円錐状に加工
した位置出し用のセンターガイドピンP1が設置されて
いる。該ガイドピンにはスプリングP2が設置されてお
り、上下方向に約1〜2mm程移動可能な構造になって
いる。一方、上記ヨーク4の底面42の中心部には上記
センターガイドピンP1に対応して図19のように、開
口径6mmでヨーク底面からヨークポール部43の頂部
44に向けて断面60°の円錐状のセンター位置決め用
の穴41が設けられている。そして、ヨーク4を搬送パ
レットPに移載するに際し、該ヨーク4のセンター位置
決め用の穴41に上記搬送パレットPのセンターガイド
ピンP1が入るように位置を合わせて搭載することによ
り、該搬送パレットPの中心とヨーク4の中心とが合致
して配置され、搬送品と搬送パレットPとの相互の位置
決めが可能となる。また、この工程以降の位置決めも全
てセンター位置決め用穴41とセンターガイドピンP1
によって行なわれるため、このセンター位置決め用穴4
1は極めて重要な機能を有している。
【0009】ヨーク4を移載した搬送パレットPは次の
工程に搬送され、塗布ステーションにおいて図20に示
すように、ヨーク4における接着面、即ちマグネット1
を接着する面45に接着剤aを所定量塗布する。接着剤
塗布済のヨーク4を搭載した搬送パレットPは次工程に
搬送され、マグネット供給ステーションから未着磁のマ
グネット1がヨーク4のマグネット接着面45の上にロ
ーディング装置により移載され、図21に示すようにマ
グネット1が圧定される。更に次工程で図22に示すよ
うにマグネット1の上面11に接着剤が塗布されて次工
程に搬送され、図23に示すように磁気ギャップを正確
に設置するためのギャップ治具Jgの内周部Jg2がヨ
ークポール部43の頂部44の外周部46に挿入され
る。
【0010】更に次工程において、組立て最後の磁気回
路部品であるトッププレート5がマグネット1の上に移
載され、ギャップ治具Jgの外周部Jg1にトッププレ
ート5の内周部51を挿入しつつ圧定して接着される
が、図24のようにトッププレート5にはスピーカフレ
ーム2がカシメ等の手法で取り付けられており、スピー
カフレーム2には入力用端子9が予め取り付けられてい
る。そしてギャップ治具Jgを挿入したままの状態で接
着剤aが硬化する時間、つまりライン上で一定の距離を
搬送させた後、図25に示すように次工程のギャップ治
具抜きステーションにてギャップ治具Jgを抜き取る
と、所定の磁気ギャップGを有した磁気回路が完成し、
しかも該磁気回路にスピーカフレーム2と入力用端子9
が取り付けられた仕掛り品の状態となる。
【0011】上記のようにしてスピーカフレーム2と入
力用端子9が取り付けられた仕掛り品状態の磁気回路の
組み立てが完了すると、この仕掛り品が振動系組立ライ
ンLd1、Ld2、Ld3に順次搬送され、このライン
Ld1、Ld2、Ld3に配置されている各工程ごとの
ステーションSa、Soにて振動系部品、例えば、ボイ
スコイル6、ダンパー7及びコーン振動板8等を各ステ
ーションSa、Soを通過する度に順次組み立て、配線
工程、接着剤乾燥工程等を経て図26に示すようなスピ
ーカ仕掛り品の状態になり、図18で示す振動系組立ラ
インLd3の最終工程近傍の着磁ステーションSaMに
てマグネット1に着磁される。この場合、着磁コイルM
Cは一般的に振動系組立ラインLd3の上方に設置され
ているから、図27〜図28に示すように、スピーカ仕
掛り品を反転さて搬送パレットP上に配置し、スピーカ
仕掛り品を搬送パレットPごと上昇させてスピーカフレ
ーム2に取り付けられた磁気回路部を着磁コイルMCの
ほぼ中心部に配置し、該着磁コイルMCに所定の電流を
加えて着磁する。この着磁工程でマグネット1が磁化さ
れて磁気回路が振動系を駆動することが可能となり、こ
の工程を経て初めて音を出すことが可能となるから、出
力検査工程を経てスピーカとして完成する。なお、図1
7で示す内磁型磁気回路によるスピーカにおいても組立
方法は基本的には上記した外磁型磁気回路によるスピー
カと同様である。
【0012】以上説明したように、一般的に、従来の磁
気回路組立方法においては、予め着磁したマグネット1
を用いることは行なわれていない。その理由は、着磁さ
れたマグネットを用いるとその後の他の構成部材の組み
立て等が極めて困難であり、事実上生産が不可能である
と共に現時点ではメリットが得られないからである。例
えば、磁気回路組立ラインLmにおいて、マグネット供
給ステーションからローディング装置を作動させ、搬送
パレットP上にあるヨーク4の上方に着磁されたマグネ
ット1を搬送してくると、ヨーク4が移載装置の制御範
囲外でマグネット1に吸着してしまい、移載装置で正規
の位置に配置することができない。即ち、マグネット1
とヨークが設定した正規の位置よりもずれた状態で接着
されてしまい、設定された公差範囲内に収まらないだけ
でなく、時にはマグネット1内周部とヨークポール部の
外周部とが接触してしまう状態が頻繁に発生する。
【0013】また、偶然に、或いは仮にヨーク4、マグ
ネット1、プレート5等磁気回路部品が正常に接着され
た場合でも、図25に示すポール43の外周部46とプ
レート5の内周部51とで構成する磁気ギャップGに磁
束が集中するため極めて強力な吸着力が該磁気ギャップ
Gに発生する。従って、プレート内周部51とポール外
周部46が吸着し合い、プレート内周部51とヨーク外
周部46の一部が密着しようとする。このため、磁気回
路を組み立てるための接着剤a、特にプレート5とマグ
ネット1を接着するための接着剤aが硬化して所定の接
着強度が得られるまでの間に磁気ギャップG、即ち、上
記プレート5の内周部51とヨーク外周部46の一部で
ギャップ治具Jgの内周部Jg2と外周部Jg1の一部
を極めて強力な力で挟み込んでしまい、この状態で接着
剤aが硬化することとなる。
【0014】上記のように磁気回路の組立てが完了した
後にエアーシリンダ等を組み合わせた治具抜き装置等で
ギャップ治具Jgを抜き取るが、磁気ギャップG内にギ
ャップ治具Jgが密着した状態では、治具抜き装置が正
規に作動しても該装置の有する正常の力でギャップ治具
Jgを抜き取ることが不可能な状態となり、ライン停止
が頻繁に発生する原因となる。また、該治具抜き装置の
出力を向上させて磁気ギャップGとギャップ治具Jgの
密着力以上の力で強引に抜き取ろうとするとギャップ治
具Jg等の破損が頻繁に発生する原因となる。
【0015】以上説明したように、従来の一般的なスピ
ーカにおいては磁気回路の組み立ては未着磁のマグネッ
ト1を使用し、振動系部品等を取り付けてスピーカとし
ての形態を整えた後に着磁する方法が一般的となる。し
かし、このような最終工程着磁形式のスピーカの製造方
法は、反発磁気回路型スピーカの製造方法に実施するこ
とは不可能に近い。即ち、反発磁気回路は、図29で示
すように、厚み方向に着磁されると共に同極側が対向す
るように配置された2個のマグネット1,1と両マグネ
ット1,1の対向面に挟持せしめて配置された軟磁性材
からなるセンタープレート3とにより、該センタープレ
ート3の外周側に反発磁束による磁界が得られるように
した磁気回路であるから、未着磁のマグネット1を用い
て反発磁気回路及び振動系を組み立てた後に着磁するこ
とは、着磁機本体や着磁コイルMCの構造等の検討を加
えても、現状の技術では不可能である。
【0016】例えば、図27に示すような従来型の磁気
回路を有するスピーカ用着磁コイルMCは、1個のマグ
ネット1を一方向に着磁するためのものであるから、こ
のコイルMCで上記反発磁気回路の未着磁のマグネット
に着磁しても、マグネット1は一方向に着磁され、反発
磁気回路の構造をなさなくなる。従って、未着磁マグネ
ット1を用いて組み立てた反発磁気回路を着磁するに
は、センタープレート3を中心に2つの反発した磁界を
発生させねばならず、着磁コイルの構造やスピーカ全体
の構造、特に磁気回路とスピーカフレーム2の配置等か
らすると現状では技術的に極めて困難である。
【0017】また、我々は図29に示すような反発磁気
回路型スピーカを先に提案したが、このスピーカは、図
30に示すように、マグネット1及びセンタープレート
3の中央に穴16、36を設けると共に、該穴16、3
6の内径寸法に対応した外径寸法を有する支柱Mpをス
ピーカフレーム2側に設け、この支柱にマグネット1及
びセンタープレート3の穴16、36を挿入することに
より磁気回路を組み立てて構成したものである。この方
法はマグネット1とセンタープレート3の接触面積を広
く確保できるスピーカ、即ち、ボイスコイル6の直径が
ある程度大きいスピーカに有効な手法であり、スピーカ
の軽量化を図る上では上記マグネット1に孔16を設け
ることも有効な手段である。
【0018】一方、同一のマグネット面積の場合、マグ
ネット1と磁気回路構成部品であるセンタープレート3
との接触面積が多いほど磁気効率が向上するから、マグ
ネット1の軽量化を考慮にいれない場合には穴16は不
要であるし、ボイスコイル6の直径を小さくしてマグネ
ット1及びセンタープレート3等を小形化することによ
り軽量化を目指す場合は、上記穴16を設けるとマグネ
ット1とセンタープレート3の接触面積が減少するばか
りでなく、マグネット1の体積も減少して磁気エネルギ
ーが不足する。
【0019】また、我々の提案に係る上記反発磁気回路
型スピーカは軽量化を主な目的としているため従来のス
ピーカより極めて軽量であるという特徴がある。しか
し、製造工程においては、従来の磁気回路を有するスピ
ーカより極端に軽すぎることや磁気回路に起因するスピ
ーカの形状等が原因で、製造ラインLm、Ld1、Ld
2、Ld3の搬送パレットP上で従来の磁気回路を有す
るスピーカと異なった挙動を起こす。例えば、搬送パレ
ットPがライン上Lm、Ld1、Ld2、Ld3で移動
する際、特に移動開始時にスピーカが搬送パレットP上
で傾き易く、搬送パレットPとスピーカの正常な位置決
め状態を保持することが困難である、等の解決すべき問
題がある。
【0020】この現象は若干ではあるがスピーカ形状等
によっては従来の一般のスピーカにおいても生じるた
め、この対策として従来より搬送パレットPに図のよう
なマグネットシートP4等を配置してヨーク4を吸着さ
せることにより搬送パレットPに密着せしめ、搬送パレ
ットPの移動時に発生する仕掛り品の傾き等を防止して
いる。しかも磁気回路はスピーカ全体における重量比が
大きいから良好な重量バランスサとなり、より一層の効
果を得ている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし反発磁気回路型
スピーカにおいては、従来型の磁気回路のスピーカより
も遥かに小型軽量であるため、従来のような磁気回路の
重量バランサーの効果は少なく、しかも従来のスピーカ
とは異なり、磁気回路をスピーカフレーム2の底部24
の内側に設置するため、図31のようにスピーカフレー
ム2が支柱Mpの底面部を介して浮いた状態で搬送パレ
ットPに搭載されることとなる。このため従来のものよ
りも極めて不安定な状態でパレットPに搭載される。
【0022】また、磁気回路をスピーカフレーム2の内
側、或いは支柱mpに取り付ける形式であるから、スピ
ーカフレーム2及び支柱mp等の軽量化を目的としてこ
れらを樹脂製のものとしたりアルミ製とした場合には、
従来例のようにヨーク4等の磁性材がマグネットシート
P4に直接触れることがないため吸着力が弱く、必要な
密着力が発生得られない。従って、搬送パレットPの移
動時においては、従来例より一層激しく傾くことにな
る。この欠点に対応するためにはスピーカフレーム2を
従来一般に使用されている鉄フレームとすることにより
或る程度解決できるが、これでは軽量化に逆行すること
となる。
【0023】一方、製造過程についてみると、反発磁気
回路型スピーカは磁気回路そのものが従来の磁気回路の
スピーカよりも遥かに軽量であり、更にスピーカフレー
ム等についても軽量化が図られてスピーカ全体の重量は
従来例のスピーカより極めて軽量になる。特に我々が先
に提案した反発磁気回路型スピーカの場合、従来のスピ
ーカよりも80%以上の軽量化が可能である。従って、
上記塗布ステーションSaにおいて搬送パレットPが回
転しても回転に追従する適正な摩擦力が発生しない。即
ち、搬送パレットPが1.5〜2回転してもスピーカ仕
掛り品が搬送パレットP上でスリップして0.3〜0.
7回転程度しか回転しない状態となり、その結果正常な
接着剤塗布が行われない。この状態を解決するにはスピ
ーカ仕掛り品が上記のスリップ状態から搬送パレットP
の回転に追従するまで回転時間を長くするか、搬送パレ
ットPの回転速度を遅くしてスピーカ仕掛り品を最初か
ら回転に追従するようにする等の手段も考えられるが、
これでは従来より生産効率が低下する欠点がある。
【0024】本発明の第1の目的は、小型化に対応でき
ると共に組立が容易な反発磁気回路型スピーカを提供す
ることにある。本発明の第2の目的は、上記のような反
発磁気回路型スピーカを容易に製造することができ、従
来の一般のスピーカの製造ラインを可及的利用して製造
することができるスピーカの製造方法及びこの製造方法
の実施に使用される製造装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の反発磁気回路型スピーカは、マグネットと
センタープレートの接合面のいずれか一方には凹部又は
凸部が設けられると共に他方の接合面には該凹部又は凸
部に対応する凸部又は凹部が形成されていてこれらの凹
凸部を嵌合して磁気回路が組み立てられている。
【0026】また、マグネットの外周部又は底面部、或
いは上面部等のマグネットを構成する面に凹部又は凸部
からなる嵌合部が設けられ、上記磁気回路を取り付ける
べきスピーカフレームには上記嵌合部に対応する凸部又
は凹部、或は上記凸部に対応する嵌合孔からなる嵌合部
が設けられていて両嵌合部を嵌合して組み立てられてい
る。
【0027】本発明の反発磁気回路型スピーカの製造方
法は、予め着磁されたマグネットを用いて磁気回路を組
み立てることとし、組立に際しては基本的にはセンター
プレート及びマグネットの外周部を基準として組み立
て、マグネットとセンタープレートの接合面に設けた嵌
合部を嵌合して組み立てる。この磁気回路をスピーカフ
レームに取り付けるに際しては、マグネットの凹部又は
凸部をスピーカフレームの凸部又は凹部、或は嵌合孔に
嵌合して位置出しをする。この取付工程終了後に振動系
を組み立てる。
【0028】磁気回路の組立に際しては、スピーカフレ
ームの底部の所定位置に磁気回路組立用の治具が配置さ
れ、この治具にはセンタープレートの外周に対応した寸
法の穴が設けられていて、この穴にマグネット及びセン
タープレートを挿入して磁気回路を組み立て、同時にこ
れにより磁気回路をスピーカフレームに設置する。この
場合、スピーカ組立用の搬送パレットの所定位置には複
数個のピンが設けられていると共に、スピーカフレーム
の底部及び上記磁気回路組立用の治具には上記ピンに対
応した穴が設けられており、上記ピンに上記スピーカフ
レームの穴及び治具の穴を挿入して、スピーカフレーム
と磁気回路を組み立てる。
【0029】磁気回路の組立に際しては、ローディング
装置の先端にマグネットチャックを取り付けると共に、
該マグネットチャックの磁界の発生方向を上記マグネッ
トとは逆の方向にし、該マグネットチャックでセンター
プレートを吸着して、搬送、組立て等を行う。上記スピ
ーカ組立用の搬送パレットには磁性材を装着すると共に
該磁性材を磁気回路における下側のマグネットと同じ方
向に着磁する。
【0030】
【作用】厚み方向に着磁された下部マグネットが治具に
嵌合され、このマグネットに対して接着剤が塗布される
と共にローディング装置先端のマグネットチャックで吸
着されてセンタープレートが運ばれ、接着される。更に
このセンタープレートの上面に接着剤が塗布され、上部
マグネットが接着されて反発磁気回路が構成される。こ
の場合、マグネットとセンタープレートの接合面に形成
した凹凸部からなる嵌合部を嵌合することにより正確に
位置出しすることができる。下部マグネットに形成した
凹部又は凸部をスピーカフレームの底部に設けた凸部又
は凹部、或は嵌合孔に嵌合することにより磁気回路がス
ピーカフレームに取り付けられ、次の工程で振動系が組
み込まれる。
【0031】上記製造工程においては搬送パレットが用
いられるが、該搬送パレットに設けたピンをスピーカフ
レームに形成した孔を介して治具の孔に挿入することに
より固定され、しかも該搬送パレットには着磁された磁
性材が装着されているから下部マグネットが吸着され、
搬送パレット上にスピーカ仕掛り品が安定的に保持され
る。このようにして搬送パレットとスピーカ仕掛品の位
置出しを従来例と同様に行うことができると共に搬送パ
レット上でのスピーカ仕掛り品の姿勢安定性を確保する
ことができる。従って、従来の振動系組立て用ラインを
そのまま使用することが可能となり、磁気回路組立て用
ラインの一部を増設するだけで実施することができ、組
立作業も殆ど変えないで製造することができる。
【0032】製造された反発磁気回路型スピーカは、磁
気回路のスピーカフレームへの取り付けに際し、マグネ
ットに取付孔等を設ける必要のない構造であるから、ス
ピーカの小型化に対応することができる。
【0033】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図15に基づいて説
明するが、図16〜図31に基づいて説明した従来のス
ピーカ及び我々が先に提案した反発磁気回路型スピーカ
と共通の構成部分については同一符号を付してその詳細
な説明は省略する。第1の実施例は図1〜図4に示され
ており、マグネット1は外径29mmで厚さ6mmのネ
オジウムマグネットを使用し、マグネット底面部14の
外周部13には、深さ1.5mm、幅1.5mmの切欠
部11が周設してあり、更に底面部14の中央に6mm
で60°の円錐状のセンターガイド穴11cを設けてあ
る。このマグネット1を下治具J1及び上治具J2に挿
入する。この治具J1、J2はポリアセタール樹脂を切
削加工したもので、図1に示すようにマグネット挿入部
J1m(直径29.12mm、+0.03mm,−0m
m)とセンタープレート挿入部J1sが設けられてお
り、上記マグネット1は上記マグネット挿入部J1mに
挿入される。
【0034】上記治具J1、J2は着磁用のガイド治具
も兼ねており、該治具をそれぞれの着磁コイルMCに挿
入し、厚さ方向で、しかも底面がS極、上面がN極とな
るように着磁した後、接着剤塗布ラインに移載され、下
治具にJ1に挿入したマグネット1の上面に接着剤aを
塗布する。図においては着磁されたマグネットを1mと
して表示している。接着剤aは従来より一般的に使用さ
れているアクリル系の接着剤である。更にマグネット1
mの上面にセンタープレート3を配置するが、この場
合、簡単な構成のローディング装置が配置されていて、
該ローディング装置の先端にはマグネットチャックch
が取り付けられており、センタープレート3はこのマグ
ネットチャックchで吸着されている。しかも該マグネ
ットチャックchの磁界の発生方向を上記マグネット1
mと逆の方向にしてあるので、センタープレート3をマ
グネット1m上方から配置する際に、マグネット1mを
下方に押す力が発生する。従って、センタープレート3
がマグネット1mの上方に配置された際、マグネット1
m自身の磁力によりセンタープレート3に引っ張られて
マグネット1mが治具J1から飛び出すことはない。
【0035】センタープレート3は、外径30.05m
m、厚さ4mmの鉄製であり、このセンタープレート3
を上記下治具J1のマグネット挿入部Jmの上方に設け
られた、直径30.07mm、深さ3mmの断面段部か
らなるセンタープレート挿入部J1sに配置される。更
に、図に示すようにこのセンタープレート3の所定位置
に所定量の接着剤aを塗布し、上治具J2に配置された
マグネット1mを治具ごと180°回転させ、下治具J
1から2mm突出しているセンタープレート3の外周部
33又は下治具J1の外周部J1gをガイドとして挿入
する。この場合、治具J2のマグネット挿入部J2mの
底部には図のように鉄等の薄板Jfが取り付けられてお
り、着磁をすると治具J2に挿入されたマグネット1m
の底部14が該鉄板Jfに吸着して、治具J2を180
°回転させてもマグネット1mが上治具J2から落下す
ることはない。なお、この実施例では上治具J2を下治
具J1の外周部J1gに挿入する形式の図となってい
て、これに基づいて説明したが、センタープレート外周
部33をガイドとし、上下治具の断面形状等を共通にし
て、接着剤をマグネット1m側にだけ塗布して組み立て
る形式とすることも可能である。
【0036】反発磁気回路はセンタープレート3の厚さ
が薄すぎるとセンタープレート3が過分な磁気飽和状態
となり、対向させたマグネット1mが反発してセンター
プレート3から離脱するが、センタープレート3の厚さ
を適切に設定して該センタープレート3を磁気飽和直前
の状態にすると磁気効率を向上させることができ、しか
も反発するマグネット1mの対向面をセンタープレート
3に向け、上方からマグネット1mとセンタープレート
3の中心を合わせて降下させた場合、一定の距離からセ
ンタープレート3に近付くに連れて反発力が強まり、更
にマグネット1mをセンタープレート3に接近させると
マグネット1mとセンタープレート3が接触する直前で
反発力が弱まり、逆にマグネット1mとセンタープレー
ト3が吸着する。従って、上治具J2を下治具J1に挿
入すると、下治具J1に配置されたセンタープレート3
の上半分が上治具J2のセンタープレート挿入部J2s
に配置された状態で治まり、反発磁気回路が構成され
る。この状態で所定時間放置することにより接着剤aが
硬化してセンタープレート3とマグネット1mが接着さ
れ、磁気回路の組み立てが完了する。
【0037】次に、図2に示すように上治具J2を下治
具J1から抜き取り、完成した反発磁気回路を抜き取っ
て図3及び図4に示すようにスピーカフレーム2に移載
する。スピーカフレーム2は厚さ0.7mmのアルミ板
をプレス成型したものであり、底部24の中心には、図
3中の局部拡大図に示すように、搬送パレットPの中央
部に設けられたセンターガイドピンP1に対応するよう
直径6.1mmの位置出し穴23が設けられ、更に底部
24の中心部から直径26.2mmの位置に別の局部拡
大図に示すように、高さ1.3mm、幅3mmの凸部2
1が設けられており、図のように搬送パレットPの中央
部に設けたセンターガイドピンP1に上記位置出し穴2
3が挿入されて搬送パレットP上に搭載している。この
搭載状態においてはパレット移動時はセンターガイドピ
ンP1の垂直部に位置出し穴23の垂直部が引っ掛かる
ため、搬送パレットPの移動時にスピーカフレーム2が
傾いたりして所定の位置を狂わすことはない。
【0038】スピーカフレーム2の底部24の所定位置
に上記反発磁気回路を固定するための接着剤aを塗布す
るが、この塗布方法は前述の従来の塗布ノズル移動方式
で塗布するため、搬送パレット回転方式で塗布する場合
に生じるような前述のスピーカフレームのスリップ等の
おそれはなく、スピーカフレーム2の定位置に塗布する
ことができる。接着剤塗布後に上記反発磁気回路を図の
ようにローディング装置で移載するが、マグネットの底
部14に設けられた上記センターガイド穴11cと搬送
パレットPのセンターガイドピンP1が合致することに
より、磁気回路とスピーカフレーム2及び搬送パレット
Pの位置出しが完了し、しかもマグネットの底部14の
外周部13に設けた切欠部11がスピーカフレーム2の
底部24に設けた凸部21に挿入されることになり、磁
気回路に対して横方向の強い力が加わった場合でも大き
なズレが生じたりすることはなく、仮にズレが生じても
一定の範囲内、即ち、マグネット1の切欠部11と凸部
21とのクリアランス寸法以内で防止することができ、
この範囲内での位置ずれはスピーカの製造においては何
等支障にはならない。
【0039】また、従来では搬送パレットPに設置して
あるゴムマグネットシートP4は該シートに接触するヨ
ーク4等が磁性材であるため着磁方向に制限はなかった
が、本実施例においては反発磁気回路の下側マグネット
1mと同じ方向に着磁してある。従って、磁気回路の下
側マグネット1mと搬送パレットPのマグネットシート
P4の間に磁気が通って互いに吸着することになる。こ
のため、磁気回路の下側マグネット1mと搬送パレット
PのマグネットシートP4の間に配置されているスピー
カフレーム2には搬送パレットP側に押し付けられる力
が働き、フレーム底部24が搬送パレットPの上面に密
着することになり、搬送パレットP上に配置された仕掛
り状態をそのまま保持するに充分な力を発揮し、搬送パ
レットPの移動時及び搬送パレットPの回転時におても
スピーカ仕掛品が搬送パレットPの定位置からずれるこ
とはない。この状態で所定時間放置することにより接着
剤aが硬化し、磁気回路とスピーカフレーム2との取り
付けが完了する。
【0040】磁気回路とスピーカフレーム2との取り付
けが完了した仕掛り品は、搬送パレットPに搭載された
状態で振動系組み立てラインLd1、Ld2、Ld3へ
搬送され、振動系部品(ボイスコイル6、ダンパー7及
びコーン振動板8等)の組立工程を順次経て図14に示
すようなスピーカが完成するが、これらの組立方法は従
来のものと同様である。従って、振動系組立ラインにお
いてのパレット搬送方法、即ち、スピーカ仕掛品の搬送
方法も従来例と同様の方法であるが、磁気回路の着磁さ
れたマグネット1mと搬送パレットPのマグネットシー
トP4との吸着状態はそのまま維持される。
【0041】第2の実施例は図5〜図11に示されてお
り、図5に示すように、センターガイドピンP1以外
に、搬送パレット上の任意の位置に複数本のピンP5を
設けると共に、該ピンP5に対応した穴25をフレーム
底部24に設け、この穴25を図5中の局部拡大図のよ
うに上記ピンP5に挿入して搬送パレットP上に配置す
る。本実施例の場合、ピンP5は搬送パレット中心線上
でセンター振り分けでピッチ50mmとし、ピンP5の
直径は5mm、フレーム底部の穴25の直径は5.4m
mとした。また、磁気回路組立治具J3、J4を図6の
ように配置する。この治具は上記治具J1、J2と同様
に上治具J4と下治具J3とからなり、ポリアセタール
製の樹脂を切削加工したもので、概ねリング状になって
おり、下治具J3及び上治具J4には上記位置出しピン
P5に対応した穴Jhが設けられており、下治具J3の
内径J3gはセンタープレート外周33をガイドとする
ために直径30.07mm、+0.03mm、−0mm
に仕上げてある。
【0042】第1の実施例と同様にスピーカフレーム2
の底部24に接着剤aを塗布し、図6〜図11に示すよ
うに、先ず下治具J3の穴JhをガイドピンP5に挿入
する。着磁したマグネット1mはセンターガイドピン1
Pとフレーム底部24の凸部21に位置出しされ、搬送
パレットPのゴムマグネットP4によりフレーム底部2
4を挟んだ状態で吸着する。更に該マグネット1mの上
面に接着剤aを塗布してセンタープレート3を挿入し、
図10のように上治具J4の穴JhをピンP5に挿入す
ると共に下治具J3の上に重ねて配置する。上治具J4
の内径J4gはマグネットの外周部の寸法に対応した寸
法で、直径29.12mm、+0.03mm、−0mm
に仕上げ、センタープレート3に重ねたマグネット1m
の横方向のずれを防ぐ。更に上記同様センタープレート
3の上面に接着剤aを表面に塗布し、着磁したマグネッ
ト1mを図11のようにN極をセンタープレート3側に
向けて挿入する。この状態で所定の時間放置することに
より接着剤aが硬化し、センタープレート3とマグネッ
ト1m及びスピーカフレーム2が接着され、反発磁気回
路の組み立てと磁気回路のフレーム2への取り付けが完
了する。
【0043】上記のようにして取り付けが完了した後、
治具J4、J3を順次抜き取り、この状態の仕掛り品を
振動系組立ラインLd1、Ld2、Ld3へ搬送し、第
1の実施例と同様にして振動系部品の取り付け等が行な
われる。なお、本実施例の場合はセンタープレート3の
外径をマグネット1の外径よりも大径にしたから、治具
J3、J4を2個使用したが、マグネット1の外径をセ
ンタープレート3と同じ寸法にしても実用上充分な反発
磁気回路が得られるから、この場合には治具J3、J4
は1個で済む。
【0044】図12及び図13は第3の実施例を示し、
上記マグネット1mの上面15(センタープレート3と
接触する面)の任意の位置に凸部12又は凹部16から
なる嵌合部を設け、センタープレート3には上記凸部1
2又は凹部16に対応する凹部32又は凸部31からな
る嵌合部を設けてこれらの嵌合部を嵌合することにより
位置出しして反発磁気回路を組み立てる方法である。本
実施例の場合、マグネット1mには図のようにマグネッ
ト上面15の中心に、外径3.1mm、深さ1.2mm
の凹部16を設け、センタープレート3のマグネットに
接触する面、即ち、上下両面34、35の中心に、外径
2.9mm、高さ1.0mmの凸部32を設けてある。
また、スピーカフレーム2の底部24には上記第1例と
同様に中央部に嵌合穴23と凸部21が設けられてい
る。
【0045】この実施例では、第1の実施例と同様、搬
送パレットPのセンターガイドピンP1にスピーカフレ
ーム2のセンター穴23を挿入し、スピーカフレーム2
を搬送パレットP上に配置し、第1の実施例と同様にフ
レーム底部24に接着剤(図示しない)を塗布した後、
着磁したマグネット1mを配置し、マグネット1mの上
面15に接着剤を塗布してセンタープレート3を配置す
る。この状態でセンタープレート3の凸部32はマグネ
ット1mの凹部16に挿入され、更にセンタープレート
3の上面に接着剤を塗布してその上にマグネット1mを
配置し、センタープレート3の凸部32にマグネット1
mの凹部16が挿入されて接着する。これによってマグ
ネット1mの位置ずれは生じない。
【0046】即ち、上述のように、センタープレート3
の厚さが適切であれば、マグネット1mとセンタープレ
ート3が接触直前で吸着するから、マグネット1を極端
に中心から横方向にずらして磁気バランスを崩さない限
り、この状態を保持している。従って上記マグネット1
の凹部16とセンタープレート3の凸部32が横方向の
ずれを防止してる。なお、本実施例の場合、センタープ
レート3の中央に凸部32を設けたが、例えば、センタ
ープレート3側に凹部31を設け、マグネット1m側に
凸部12を設けて両者を嵌合させる形式としてもよい。
また、図13に示すように、マグネット1mとフレーム
底部24との取付形態も種々の変形が可能であり、図1
3(A)のように、フレーム底部24にマグネット1m
の上記センターガイド孔11cに対応する隆起状の凸部
21cを設けて両者を嵌合させてもよい。軽量化を重視
する場合は、図13(C),(D)のように、マグネッ
トに穴17を設けてもよく、この場合には上記凸部21
又は21cをこの孔17に嵌合させることもできる。こ
のようにこれらの凹部及び凸部の形状や配置、或いは個
数等は使用目的等により自由に選択することができる。
この状態で所定時間放置することにより接着剤が硬化
し、センタープレート3とマグネット1m及びフレーム
2が接着され、反発磁気回路の組み立てと磁気回路のス
ピーカフレーム2への取り付けが完了する。更にこの仕
掛品を振動系組立ラインLd1、Ld2、Ld3へ搬送
し、第1の実施例と同様にして振動系部品等を取り付け
る。この組立形式による反発磁気回路の組立形式は、従
来の通常のスピーカにおける磁気回路の組立ラインと同
程度に自動化することができる。
【0047】また、以上説明した実施例の場合、反発磁
気回路のセンタープレート外周部33に磁気ギャップを
持たないタイプのスピーカの例として説明されている
が、図15に示すように、センタープレート3の外周部
33にアウターリング01等を配置して磁気ギャップG
を形成したスピーカの場合は、非磁性材からなる磁気回
路ホルダHをスピーカフレームに取り付けたり、ホルダ
Hをスピーカフレーム2と一体成型し、図14のように
して反発磁気回路を組み立てた後、従来例のギャップ治
具Jgのようなガイド治具J5を磁気回路に設置し、ア
ウターリングOlを圧入する手法で容易に組み立てるこ
とができる。なお、図中、J6はアウターリング圧入治
具であり、OpはアウターリングOlの圧入用プレスの
先端部を示している。また、以上説明した本実施例で
は、搬送パレットPにマグネットシートP4を使用して
いるが、本実施例におけるスピーカの専用ラインの場合
は、マグネットシートP4の代わりに鉄板等の軟磁性材
を搬送パレットPに装着してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明のスピーカの製造方法は、反発磁
気回路を構成するマグネットとして予め着磁されたマグ
ネットを使用して磁気回路が組み立てられ、その後に振
動系等を組み立る方法であり、該磁気回路のマグネット
の磁力を利用して、搬送パレットに取り付けられた磁性
材を上記磁気回路の下側のマグネットと同方向に着磁す
ることにより、搬送パレット上の各仕掛品は搬送パレッ
ト上に配置された状態をそのまま保持するに充分な力で
吸着され、従って、組立ライン上の搬送パレットが各工
程に移送される際に、該搬送パレットに配置されたスピ
ーカ仕掛品の配置状態を保持したまま移送することがで
き、接着剤塗布時におけるスリップ現象も生じない。
【0049】また、磁気回路のマグネットの底面部及び
スピーカフレームの底部等に任意の形状の凸部又は凹部
等からなる嵌合部を所定の位置に設けて、これらの嵌合
を嵌合することにより磁気回路とスピーカフレームの位
置出しをするものであるから、組立てが容易であると共
に組立て後の位置ずれをも防止することができる。更に
マグネット又はフレーム底部の中央に円錐状からなる凹
部等を設けることにより、従来と全く同様の手法で搬送
パレットとの位置出しが可能となり、このような条件は
基本的に従来の組立ラインをそのまま使用することが可
能となるから製造方法としては極めて重要な利点であ
る。即ち、反発磁気回路用の組立てラインのみを増設す
るだけで従来のラインをそのまま使用することができ、
設備費を大幅に削減することができる。また、従来の搬
送パレットのマグネットシートをそのまま使用して着磁
方向を揃えるだけで実施できるから、組立ラインにおい
ては反発磁気回路型スピーカの製造のみならず従来の一
般的なスピーカの製造も可能となる。
【0050】また、ネオジウムマグネットは比較的容易
に外径寸法の精度を得ることができるから、反発磁気回
路の組立て方法において、センタープレートの外径寸法
に対応した内径寸法の穴を設けた治具、或いはマグネッ
トの外径寸法に対応した内径寸法の穴を設けた治具を作
製し、該治具の穴にマグネット及びセンタープレート等
の反発磁気回路部品を挿入し、センタープレートの外周
部又はマグネットの外周を基準のガイドとして組み立て
ることにより量産化を容易に行えるようになり、しか
も、我々が先に提案した反発磁気回路型スピーカの磁気
回路よりも更に小型化することが可能となる。従って、
より一層の軽量化、薄型化、小型他等に適したスピーカ
の量産製造が可能となる。製造された反発磁気回路型ス
ピーカは、磁気回路のスピーカへの取り付けに際し、マ
グネットに取付孔等を設ける必要のない構造となってい
るから、スピーカの小型化に対応することができ、この
種反発磁気回路型スピーカとして最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカの製造法における反発磁
気回路の組立方法の工程を示しす断面図。
【図2】図1の状態から反発磁気回路を取り出す工程を
示す断面図。
【図3】反発磁気回路をスピーカフレームに取り付ける
工程を示す断面図。
【図4】反発磁気回路のスピーカフレームへの取付状態
を示す断面図。
【図5】反発磁気回路の組立例の他の実施例において、
搬送パレットにスピーカフレームを位置決めする過程を
示す断面図。
【図6】図5の状態から磁気回路組立用治具を配置する
状態を示す断面図。
【図7】図6の状態で下側のマグネットを配置する状態
を示す断面図。
【図8】下側のマグネットが配置された状態を示す断面
図。
【図9】図8の状態において、センタープレートが配置
された状態を示す断面図。
【図10】図9の状態において、センタープレート上に
接着剤が塗布された状態を示す断面図。
【図11】図10の状態において、センタープレート上
に上側のマグネットが配置された状態を示す断面図。
【図12】反発磁気回路の組立て及び該磁気回路のスピ
ーカフレームへの取付けの更に他の実施例を示す断面
図。
【図13】反発磁気回路のスピーカフレームへの取付形
態において、下側のマグネットとフレーム底部と搬送パ
レットのガイドピンとの相関関係を示す局部拡大断面
図。
【図14】本発明に係る反発磁気回路型スピーカの完成
状態と搬送パレットとの関係を示す断面図。
【図15】センタープレートの外周側にアウターリング
を配置する形式の反発磁気回路型スピーカの場合の組立
例を示す断面図。
【図16】従来の外磁型磁気回路によるスピーカの断面
図。
【図17】従来の内磁型磁気回路によるスピーカの断面
図。
【図18】我々が実施している従来のスピーカ製造ライ
ンの平面配置図。
【図19】従来のスピーカの製造ラインにおいて使用さ
れている搬送パレットの構造を説明するための断面図。
【図20】搬送パレットの上昇回転状態を示す断面図。
【図21】ヨークにマグネットを配置する状態を示す断
面図。
【図22】マグネットに接着剤を塗布する状態を示す断
面図。
【図23】磁気ギャップ形成用治具の配置状態を示す断
面図。
【図24】トッププレートの取付状態とスピーカフレー
ムの取付過程を示す断面図。
【図25】磁気ギャップ形成用治具の取外し状態を示す
断面図。
【図26】従来の外磁型磁気回路によるスピーカの組立
完了状態の断面図。
【図27】
【図28】マグネットへの着磁形態を示す断面図。
【図29】我々が先に提案した反発磁気回路型スピーカ
の断面図と局部拡大断面図。
【図30】図29における反発磁気回路部の半断面斜視
図。
【図31】図29に示す反発磁気回路型スピーカと製造
ラインの搬送パレットとの関係を示す断面図。
【符号の説明】
1 マグネット 1m 着磁したマグネット 11 マグネットの凹部(切欠部) 11c マグネットの円錐状の凹部 12 マグネットの凸部 13 マグネットの外周部 14 マグネットの底面部 15 マグネットの上面部 16 マグネットの凸部 17 マグネットの穴 2 スピーカフレーム 21 スピーカフレームの凸部 21c スピーカフレームの円錐状の凸部 22 スピーカフレームの凹部 23 スピーカフレームの穴 24 スピーカフレームの底部 3 センタープレート 31 センタープレートの凹部 32 センタープレートの凸部 33 センタープレートの外周部 34 センタープレートの底面部 35 センタープレートの上面部 36 センタープレートの穴 6 ボイスコイル 7 ダンパ 8 コーン振動板 9 入力用端子 a 接着剤 B 搬送用ベルト ch マグネットチャック J1 下治具 J1g 下治具の外周部 J1m 下治具のマグネット挿入部 J1s 下治具のセンタープレートガイド部 J2 上治具 J2m 上治具のマグネット挿入部 J1s 上治具のセンタープレートガイド部 J3 下治具 J3g 下治具の内径 J4 上治具 J4g 上治具の内径 J5 ガイド治具 J6 圧入治具 Jf マグネット落下防止用の鉄板 Jh 治具穴 L1 振動系組立ライン L2 振動系組立ライン L3 振動系組立ライン Lm 磁気回路組立ライン Lo 接着剤乾燥ライン MC 着磁コイル Ol アウターリング op 作業者 P 搬送用パレット P1 センターガイドピン P2 ガイドピン用スプリング P3 パレット位置出し穴 P4 マグネットシート P5 治具位置出し穴 R4 ヨーク用ローディング装置 Sa 自動ステーション SaM 着磁ステーション Sa4 ヨーク供給ステーション So 手作業ステーション U 持上げ機構 U1 位置出しピン

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に着磁されると共に同極側が対
    向するように配置された2個のマグネット(1,1)と
    両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置さ
    れた軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路が構成され、該磁
    界内にボイスコイル(6)を配置してなるスピーカにお
    いて、マグネット(1)とセンタープレート(3)の接
    合面のいずれか一方には凹部又は凸部が設けられると共
    に他方の接合面には該凹部又は凸部に対応する凸部又は
    凹部が形成されていてこれらの凹凸部を嵌合することに
    より位置出しが行なわれるように構成されていることを
    特徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】 厚み方向に着磁されると共に同極側が対
    向するように配置された2個のマグネット(1,1)と
    両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置さ
    れた軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路が構成され、該磁
    界内にボイスコイル(6)を配置してなるスピーカにお
    いて、マグネット(1)の外周部(13)又は底面部
    (14)、或いは上面部(15)等のマグネットを構成
    する面に凹部(11,11c)又は凸部(12)からな
    る嵌合部が設けられ、上記磁気回路を取り付けるべきス
    ピーカフレーム(2)には上記嵌合部に対応する凸部
    (21,21c)又は凹部(22)、或は上記凸部(1
    2)に対応する嵌合孔(23)からなる嵌合部が設けら
    れていて両嵌合部を嵌合することにより位置出しが行な
    われるように構成されていることを特徴とするスピー
    カ。
  3. 【請求項3】 マグネット(1)の底面側に形成された
    凹部(11c)とスピーカフレーム(2)に設けられた
    凸部(21c)が円錐状をなしていることを特徴とする
    請求項2記載のスピーカ。
  4. 【請求項4】 厚み方向に着磁されると共に同極側が対
    向するように配置された2個のマグネット(1,1)と
    両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置さ
    れた軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路を構成し、該磁界
    内にボイスコイル(6)が配置されるように振動系を組
    み立てるスピーカの製造方法において、予め着磁された
    マグネット(1m)を用いて磁気回路を組み立てた後に
    該磁気回路をスピーカフレーム(2)に取り付けて、こ
    の取付工程終了後に振動系を組み立てることを特徴とす
    るスピーカの製造方法。
  5. 【請求項5】 厚み方向に着磁されると共に同極側が対
    向するように配置された2個のマグネット(1,1)と
    両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置さ
    れた軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路を構成し、該磁界
    内にボイスコイル(6)が配置されるように振動系を組
    み立てるスピーカの製造方法において、予め着磁された
    一方のマグネット(1m)をスピーカフレーム(2)の
    底部(24)に配置し、該マグネットの吸着力によりス
    ピーカフレーム(2)をスピーカ組立用の搬送パレット
    (P)に吸着固定させることを特徴とするスピーカの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 厚み方向に着磁されると共に同極側が対
    向するように配置された2個のマグネット(1,1)と
    両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置さ
    れた軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路を構成し、該磁界
    内にボイスコイル(6)が配置されるように振動系を組
    み立てるスピーカの製造方法において、マグネット
    (1)の外周部(13)又はセンタープレート(3)の
    外周部(33)を基準ガイドとして磁気回路を組み立て
    ることを特徴とするスピーカの製造方法。
  7. 【請求項7】 スピーカフレーム(2)の底部(24)
    の所定位置にセンタープレート(3)の外周に対応した
    寸法の穴を設けた磁気回路組立用の治具(J)を配置
    し、該治具(J)の穴にマグネット(1)及びセンター
    プレート(3)を挿入して磁気回路を組み立てることを
    特徴とする請求項5記載のスピーカの製造方法。
  8. 【請求項8】 センタープレート(3)の外周又はマグ
    ネット(1)の外周に対応した寸法の穴を設けた磁気回
    路組立用の治具(J)を用いて、該治具の穴にマグネッ
    ト(1)及びセンタープレート(3)を挿入して磁気回
    路を組み立て、この磁気回路をスピーカフレーム(2)
    の所定位置に固定配置することを特徴とする請求項5記
    載のスピーカの製造方法。
  9. 【請求項9】 センタープレート(3)の外周に対応し
    た寸法の穴を設けた磁気回路組立用の治具(J)をスピ
    ーカフレーム(2)に配置して磁気回路を組み立てつつ
    該スピーカフレーム(2)の所定位置に該磁気回路を設
    置することを特徴とする請求項7記載のスピーカの製造
    方法。
  10. 【請求項10】 厚み方向に着磁されると共に同極側が
    対向するように配置された2個のマグネット(1,1)
    と両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置
    された軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路を構成し、該磁界
    内にボイスコイル(6)が配置されるように振動系を組
    み立てるスピーカの製造方法において、スピーカ組立用
    の搬送パレット(P)の所定位置に複数個のピン(P
    5)を設けると共に、スピーカフレーム2の底部(2
    4)及び磁気回路組立用の治具(J)には上記ピン(P
    5)に対応した穴(Jh,25)を設け、上記ピン(P
    5)に上記スピーカフレーム(2)の穴(25)及び治
    具(J)の穴(Jh)を挿入して、スピーカフレーム
    (2)と磁気回路を組み立てることを特徴とするスピー
    カの製造方法。
  11. 【請求項11】 厚み方向に着磁されると共に同極側が
    対向するように配置された2個のマグネット(1,1)
    と両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置
    された軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路を構成し、該磁界
    内にボイスコイル(6)が配置されるように振動系を組
    み立てるスピーカの製造方法において、磁気回路の組立
    に際し、ローディング装置の先端にマグネットチャック
    (ch)を取り付けると共に、該マグネットチャック
    (ch)の磁界の発生方向を上記マグネット(1)とは
    逆の方向にし、該マグネットチャック(ch)でセンタ
    ープレート(3)を吸着して、搬送、組立て等を行うこ
    とを特徴とするスピーカの製造方法。
  12. 【請求項12】 厚み方向に着磁されると共に同極側が
    対向するように配置された2個のマグネット(1,1)
    と両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置
    された軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路を構成し、該磁界
    内にボイスコイル(6)が配置されるように振動系を組
    み立てるスピーカの製造装置において、磁気回路の組立
    に際して部材を供給搬送するローディング装置の先端に
    マグネットチャック(ch)が取り付けられると共に、
    該マグネットチャック(ch)の磁界の発生方向が上記
    マグネット(1)とは逆の方向になっていることを特徴
    とするスピーカの製造装置。
  13. 【請求項13】 厚み方向に着磁されると共に同極側が
    対向するように配置された2個のマグネット(1,1)
    と両マグネット(1,1)の対向面に挟持せしめて配置
    された軟磁性材からなるセンタープレート(3)とによ
    り、該センタープレート(3)の外周側に反発磁束によ
    る磁界が得られるようにした磁気回路を構成し、該磁界
    内にボイスコイル(6)が配置されるように振動系を組
    み立てるスピーカの製造装置において、スピーカ組立用
    の搬送パレットPに磁性材が装着されると共に該磁性材
    が磁気回路における下側のマグネット(1)と同じ方向
    に着磁されていることを特徴とするスピーカの製造装
    置。
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