JP2021132423A - 磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法 - Google Patents

磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法 Download PDF

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亮介 角木
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覚 袖岡
遥平 佐々木
Yohei Sasaki
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Abstract

【課題】エアギャップを均一化し、コギングトルク、トルクリップルの増加を抑制できる磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法を提供する。【解決手段】磁性体接着治具60は、磁性体接着治具61をロータコア2に装着した状態において、永久磁石中間体3Aの外周面3Aoutを保持させる軸方向に伸びる保持具本体61aと、保持具本体61aの軸方向の両端部からそれぞれ径方向の内側に突出し、永久磁石中間体3Aの径方向の厚みよりも長い径方向の厚みを有する第一突出部61bおよび第二突出部61cと、保持具本体61aに設けられ、永久磁石中間体3Aを吸着する吸着部61mとを有する永久磁石中間体保持具61を備える。【選択図】図3

Description

本願は、磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法に関するものである。
従来、回転電機のロータとしては、回転可能なシャフトとシャフトに固定された磁石を備えたもの、あるいは、回転可能なシャフトとシャフトを挿入したロータコア、および、ロータコアに固定された永久磁石を備えたものなどがある。
ロータコアへの永久磁石の固定については、接着剤の使用が一般的である。ところで、ロータの回転時において永久磁石に繰り返し加えられる遠心力と、熱応力により接着層の劣化の進行によって、永久磁石の飛散、剥離等が生じる可能性がある。そこで、接着層には一定以上の厚みが必要である。接着層の厚みを確保する方法として、接着剤に、接着層として必要な厚み以上の大きさ(径)を持つ粒子を混ぜ、粒子に磁石を習わせて接着層を確保する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−272033号公報
特許文献1の技術を用いると、永久磁石をロータコアの外周面に接着する場合でも一定以上の接着層の厚みを確保することができるが、接着剤の塗布量のバラツキ、或いは、接着剤による固定前に外力が磁石に加わることによって、永久磁石とステータ間のエアギャップの均一性が損なわれ、コギングトルク、トルクリップルが増加するという課題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、回転電機のロータの永久磁石とステータ間のエアギャップを均一化し、コギングトルク、トルクリップルの増加を抑制できる磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法を提供することを目的とする。
本願に開示される磁性体接着治具は、
ロータのロータコアに磁性体からなる未着磁の永久磁石中間体を接着するために使用する磁性体接着治具であって、
前記磁性体接着治具を前記ロータコアに装着した状態において、
前記永久磁石中間体の外周面を保持させる軸方向に伸びる保持具本体と、
前記保持具本体の軸方向の両端部からそれぞれ径方向の内側に突出し、前記永久磁石中間体の径方向の厚みよりも長い径方向の厚みを有する第一突出部および第二突出部と、
前記保持具本体に設けられ、前記永久磁石中間体を吸着する吸着部とを有する永久磁石中間体保持具を備える磁性体接着治具を備えるものである。
また、本願に開示される回転電機のロータの製造方法は、
前記永久磁石中間体保持具と、
前記ロータコアに、軸方向に垂直に装着され、前記永久磁石中間体の前記ロータコア本体に対する径方向、軸方向、周方向の位置を前記永久磁石中間体保持具を介して位置決めする台座であって、
前記台座を前記ロータコアに、軸方向に垂直に固定するコア保持部と、
前記コア保持部の径方向の外側に、前記コア保持部に繋がり、前記ロータコア本体と同心に、放射状に、径方向外側に伸びる、前記ロータの極数と同数の、径方向に垂直な断面が凹形状であり、周方向の幅が前記永久磁石中間体保持具の前記保持具本体の周方向の幅と等しい溝部を備える台座を用い、
前記永久磁石中間体保持具に前記永久磁石中間体を吸着させる永久磁石中間体吸着工程と、
前記永久磁石中間体の接着面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
前記台座の前記溝部に前記永久磁石中間体保持具を配置して、前記ロータの位置決め基準面に前記永久磁石中間体保持具の前記第一突出部および前記第二突出部を密着させて前記ロータコア本体と前記永久磁石中間体との間に接着層を形成する接着層形成工程とを有するものである。
本願に開示される磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法によれば、回転電機のロータの永久磁石とステータ間のエアギャップを均一化し、コギングトルク、トルクリップルの増加を抑制できる磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法を提供できる。
実施の形態1による回転電機のロータの斜視図である。 実施の形態1による回転電機の断面図である。 実施の形態1による回転電機のロータコアを装着治具に装着した状態を示す斜視図である。 実施の形態1による永久磁石中間体保持具の斜視図である。 実施の形態1による台座の斜視図である。 図3から台座を取り外した状態を示す斜視図である。 図6に示すロータコアと永久磁石中間体保持具とを、ロータコアの中心軸を含む平面で切断した断面図である。 実施の形態1による永久磁石中間体吸着工程を示す図である。 実施の形態1による接着剤塗布工程を示す図である。 実施の形態1による接着層形成工程を示す図である。 実施の形態1による1極あたり2個の永久磁石中間体を用いる例を示す断面図である。 実施の形態2による回転電機のロータの斜視図である。 実施の形態2によるロータコアにスペーサを装着した状態を示す斜視図である。 実施の形態2によるスペーサを装着したロータコアと、永久磁石中間体保持具との位置関係を示す斜視図である。 図12に示すロータコアと永久磁石中間体保持具とを、ロータコアの中心軸を含む平面で切断した断面図である。 実施の形態2によるスペーサ8の斜視図である。 実施の形態3による回転電機のロータの斜視図である。 実施の形態3によるロータコアの斜視図である。 実施の形態3によるロータコアと、永久磁石中間体保持具との位置関係を示す斜視図である。 図17に示すロータコアと永久磁石中間体保持具とを、ロータコアの中心軸を含む平面で切断した断面図である。 実施の形態4による回転電機のロータの斜視図である。 実施の形態4による積層コアの斜視図である。 実施の形態4によるシャフトを挿入した積層コアと、永久磁石中間体保持具との位置関係を示す斜視図である。 図21に示す積層コアと永久磁石中間体保持具とを、シャフトの中心軸を含む平面で切断した断面図である。 実施の形態4による第一コア片の斜視図である。 実施の形態4による第二コア片の斜視図である。 実施の形態4による積層コアの変形例を示す斜視図である。 実施の形態4による積層コアの変形例を示す斜視図である。 実施の形態4によるロータの変形例を示す斜視図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1による磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法を図を用いて説明する。
図1は、回転電機のロータ10の斜視図である。
図2は、ロータ10を使用する回転電機100の断面図である。
なお、製品となるロータ10では、永久磁石3は、着磁された状態であるが、以下に説明する、ロータコア2に対する永久磁石3の位置決め、貼付工程においては、永久磁石3は、未着磁の状態である。そこで、未着磁の永久磁石3については、永久磁石中間体3Aとして区別して説明する。また、接着剤41が硬化したものを接着層4として区別する。
また、本明細書では、ロータコアの径方向を径方向Xとし、その外側を外側X1、内側を内側X2とする。また、ロータコアの軸方向を軸方向Yとし、ロータコアの周方向を周方Zとする。
図1に示すように、ロータ10は、ロータコア2と、ロータコア2のロータコア本体2aの外周面2asに接着層4によって周方向Zに等間隔に固定されている永久磁石3とから構成される。また、図2に示すように、回転電機100において、ロータ10は、その外周面がステータ30の内周面に対向するように、図示しないベアリングで回転可能に保持されている。
ロータコア2は、円筒状のロータコア本体2aと、ロータコア本体2aの軸方向Yの両端から軸方向Yに、ロータコア本体2aと同軸に突出する円筒状のシャフト部2b、シャフト部2cとを一体として備える。シャフト部2b、2cには、図示しないベアリングが取り付けられる。
ロータ10の製造工程では、永久磁石3の未着磁の中間体である永久磁石中間体3Aをロータコア本体2aの外周面2asに正確に貼付する必要がある。
そこで、永久磁石中間体3Aの位置決めにおいて重要な点を列挙する。
1.8個の永久磁石中間体3Aが、周方向Zに等間隔に配置されること。
2.8個の永久磁石中間体3Aの軸方向Yの位置が揃うこと。
3.それぞれの永久磁石中間体3Aが、軸方向Yに真っ直ぐに貼付されること。
4.ロータ10を軸方向Yに垂直に切断した断面において、8個の永久磁石中間体3Aの外周面が、シャフト部2b、2cと同心となるように配置されること。
4.については、ステータ30の内周面と、ロータ10の外周面(永久磁石中間体3Aの外周面)との間の隙間であるエアギャップGを均一化するために特に重要となり、これを実現するために、接着層4の厚みをそれぞれの永久磁石中間体3Aに対して調整する必要がある。
次に、上記1.〜4.を実現できるロータ10の製造方法、とくに永久磁石中間体3Aをロータコア本体2aの外周面2asに貼付する方法について説明する。
図3は、回転電機100のロータコア2を磁性体接着治具60に装着した状態を示す斜視図である。
磁性体接着治具60は、8個の永久磁石中間体3Aを所定の位置に配置し、接着剤41によって貼付するための治具である。磁性体接着治具60は、永久磁石中間体3Aを事前にセットする永久磁石中間体保持具61と、ロータコア2に装着して永久磁石中間体3Aのロータコア本体2aに対する径方向X、軸方向Y、周方向Zの位置を永久磁石中間体保持具61を介して位置決めする台座62とを備える。
図4は、永久磁石中間体保持具61の斜視図である。
図5は、台座62の斜視図である。
図6は、説明のために図3から台座62を取り外した状態を示す斜視図である。
図7は、図6に示すロータコア2と永久磁石中間体保持具61とを、ロータコア2の中心軸Cを含む平面で切断した断面図である。
図8A〜図8Cは、永久磁石中間体3Aの接着工程を示す図であり、図8Aは、永久磁石吸着工程を、図8Bは、接着剤塗布工程を、図8Cは、接着層形成工程を示す図である。
図8Aに示すように、まず、永久磁石中間体保持具61の所定の位置に永久磁石中間体3Aを吸着させる(永久磁石中間体吸着工程)。次に、図8Bに示すように、永久磁石中間体3Aの内周面3Ainに接着剤41を塗布する(接着剤塗布工程)。次に、図8Cに示すように、ロータコア2を台座62に配置し、台座62の溝部62bに永久磁石中間体保持具61を配置して永久磁石中間体保持具61をロータコア本体2aの外周面2as(位置決め基準面)に密着させてロータコア本体2aと永久磁石中間体3Aとの間に接着層4を形成する(接着層形成工程)。
次に、永久磁石中間体保持具の構成について説明する。
図4に示す永久磁石中間体保持具61は、永久磁石中間体3Aを吸着させる治具である。
永久磁石中間体保持具61および以下で説明する各部材の構成を説明するために使用する各「方向」は、ロータコア2に磁性体接着治具60を装着した状態における各方向を指すものとする。
永久磁石中間体保持具61は、永久磁石中間体3Aの外周面3Aoutを保持させる軸方向Yに伸びる保持具本体61aと、保持具本体61aの軸方向Yの両端部からそれぞれ径方向Xの内側X2に突出する突出部61b(第一突出部)、突出部61c(第二突出部)と、突出部61b、62cの周方向Zの一端部同士を接続するように設けられたガイド61dと、保持具本体61aの保持面61ainから径方向Xの内側X2方向に突出するピン61pと、保持具本体61aに埋め込まれた永久磁石61m(吸着部)とを有する。保持具本体61aおよび突出部61b、62bは一体成形されており、アルミ材などからなる。なお、突出部61b、61cの径方向Xの長さは、永久磁石中間体3Aの径方向Xの厚さよりも長く、その差が後述する接着層4の厚さとなる。
永久磁石中間体3Aは、上述のように着磁は未だされていないが、磁性体からなる。永久磁石中間体保持具61の径方向Xの内側X2の保持具本体61aには、永久磁石61mが埋め込まれているので、内側X2の保持面61ainに、永久磁石中間体3Aの外周面3Aoutを吸着させて保持することができる。
次に、台座62の構成について説明する。
図5において主に見えている面が台座62の上面62uである。磁性体接着治具60の使用状態において、上面62uが、鉛直方向上側となる。
図5に示すように、台座62は円環状の板状の部材である。台座62は、ロータコア2に軸方向Yに垂直に装着、固定されている。台座62の中央には貫通孔Hが軸方向Yに貫通している。そして、貫通孔Hの内径HLは、図7に示すロータコア2のシャフト部2cの外径2cLに等しい。また、台座62の上面62uには、貫通孔Hと同軸に、ロータコア本体2aの外径2aLと同じ内径62Lを有し円環状に刳り抜かれたコア保持部62aが設けられている。
コア保持部62aの径方向Xの外側X1には、コア保持部62aに繋がり貫通孔Hの中心と同心、すなわちロータコア本体2aと同心に、放射状に、径方向Xの外側X1に伸びる8本(ロータ10の極数と同数)の径方向Xに垂直な断面が凹形状である溝部62bが設けられている。溝部62bの周方向Zの幅62bLは、図4に示す永久磁石中間体保持具61の保持具本体61aの周方向Zの幅61aLと等しい。上面62uのうち、コア保持部62aと溝部62bを除いた部分が永久磁石中間体保持具ガイド62gとなる。
次に、磁性体接着治具60を用いて永久磁石中間体3Aをロータコア本体2aの外周面2asに接着剤41を用いて実際に貼付する手順を説明する。
まず、図8Aに示すように、永久磁石中間体3Aを永久磁石中間体保持具61に装着する。このとき、永久磁石中間体3Aは、周方向Zの一方の面をガイド61dに当てるように装着する。ガイド61dに沿わせることにより、永久磁石中間体3Aは、永久磁石中間体保持具61に対して周方向Zに位置決めされると同時に、永久磁石中間体保持具61の長手方向と平行に、永久磁石中間体保持具61に位置決めされる。
同時に、永久磁石中間体3Aの軸方向Yの一端をピン61pに当てるようにする。ピン61pによって、永久磁石中間体3Aは、永久磁石中間体保持具61の軸方向Yの所定の位置に位置決めされる。
8個の永久磁石中間体3Aを8個の永久磁石中間体保持具61に装着したら(図示はそれぞれ1個)、図8Bに示すように、永久磁石中間体3Aの内周面3Ain(接着面)に接着剤41を予め定められた量だけ塗布する。
次に、予めシャフト部2cに貫通孔Hに通してロータコア本体2aの軸方向Yの一端面に装着された台座62の溝部62bに、永久磁石中間体保持具61のピン61pが存在する側の軸方向Yの一端を、永久磁石中間体3Aの内周面3Ainが内側を向くように置く。そして、図8Cに示すように、永久磁石中間体保持具61をロータコア本体2aに向かってスライドさせる。
すると、ロータコア2は鉄製であるため、永久磁石中間体保持具61の保持具本体61aに埋め込まれた永久磁石61mと、ロータコア2との間に発生する磁気吸引力によって、永久磁石中間体保持具61が、ロータコア本体2aに、径方向X、軸方向Y、周方向Zのいずれの方向にも位置決めされて密着する。このとき、ロータコア本体2aの軸方向Yの長さは、永久磁石中間体保持具61の軸方向Yの長さよりも大きいので、永久磁石中間体保持具61の突出部61b、61cとロータコア本体2aの外周面2asとが密着する。
このとき、ロータコア本体2aの外周面2asと、永久磁石中間体3Aとの間に接着剤41が形成する接着層4の厚みは、永久磁石中間体保持具61の突出部61b、62bの長さと永久磁石中間体3Aの径方向Xの厚みの差のみで決まる。すなわち、接着層4は、永久磁石中間体3Aを接着する際の外力のバラつきの影響を受けない。また、永久磁石中間体3Aの径方向Xの厚みのバラツキを接着層4の厚みが吸収する。
したがって、永久磁石中間体保持具61をロータコア本体2aの外周面2asに吸着させた状態で接着剤41を硬化させることによって、安定して一定以上の厚みを有する接着層4が形成される。これによって、接着層4の厚みのバラツキを抑えるために押し付け力を制御する必要がなくなり、永久磁石61mの磁力の管理が不要となる。
また、大きな力で永久磁石中間体保持具61をロータコア本体2aに吸着させた場合でも接着層4の厚みに影響を及ぼさないため、ガラスビーズ、セラミックス粒子などの非導電性の粒子を混合する場合であって、大きな力をかける必要がある場合でも、最低限必要な接着層4の厚みを確保する対策、或いは永久磁石中間体保持具61をロータコア本体2aに強く押し付け過ぎないように治具の形状と操作の方法を最適化する対策が不要となり、接着剤41の調合も簡素となりロータ10の製造コストを削減できる。
さらに、永久磁石中間体3Aの内周面3Ainの全面に接着剤41が広がり、また全面において必要な接着層4の厚みを確保することができるため、ロータコア本体の外周面の一部を永久磁石中間体の位置決めに使用する技術と比較して、一定以上の接着層4の厚みを確保しながら強固な接着を実現することができる。
以上の作業をロータコア本体2aの8極全てに実施することにより、すべての極に永久磁石中間体3Aが接着される。その後、永久磁石中間体3Aを図示しない着磁器で着磁して、ロータ10を得る。そして、図2に示すステータ30と組み合わせて回転電機100を製造する。
実施の形態1による磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法によれば、永久磁石中間体3Aの外周面3Aoutの径方向Xの位置が、それぞれの永久磁石中間体3Aの接着時の外力に関わらず一定となる。これにより、極ごとの永久磁石中間体3Aの外周面3Aoutとステータ30の内周面間のエアギャップGのバラツキが減少し、コギングトルク、トルクリップルなどを低減できる回転電機100を提供できる。また、ロータコア本体2aの外周面に配置された全ての永久磁石中間体3Aの径方向X、軸方向Y、周方向Zの位置を正確に位置決めできる。
また、ロータ10の外径が、接着剤41の量、或いは、それぞれの永久磁石中間体3Aの寸法のばらつきに依存せず、ロータコア本体2aの外径のみで決まるため、永久磁石中間体3Aの外周面3Aoutと、ステータ30の内周面間のエアギャップGを小さく設定でき、回転電機100のトルクが上昇するなど、回転電機の特性を向上できる。
なお、上述の説明では、永久磁石中間体保持具61の保持具本体61a、突出部61b、62bは、アルミニウム製としたが、非磁性の材料であればどのような素材でもよい。また、永久磁石中間体保持具61への永久磁石中間体3Aの吸着には永久磁石61mを使用したが、永久磁石61mを内蔵している部分をエアー吸入口とし、真空引きによって永久磁石中間体3Aを保持具本体61aに固定する手法を用いてもよい。この場合、永久磁石中間体保持具61をロータコア本体2aに適度な力で押しつけるとよい。
図9は、1極あたり2個の永久磁石中間体3Aを用いる例を示す断面図である。
これまでの説明では、1極当たり1個の永久磁石中間体3Aを、ロータコア本体2aに接着する例を示したが、図9に示すように、1極当たり2個以上の永久磁石中間体3Aを軸方向Yに並べてロータコア本体2aに固定してもよい。1極当たりの永久磁石中間体3Aが複数個であっても、永久磁石中間体保持具61は、極毎に1個でよいため、複数の永久磁石中間体3Aを組み合わせて1極を構成するロータ10を製造できる。
1極を複数個の永久磁石中間体3Aの組み合わせによって構成する利点は、永久磁石3の軸方向Yの長さを容易に変更できる点である。例えば、軸方向Yの長さ20mmと30mmの永久磁石中間体3Aを使用する場合、これらの永久磁石中間体3Aを2つ組み合わせれば40mm(20mmx2個)、50mm(20mm+30mm)、60mm(30mmx2個)の軸方向Yの長さを実現することができる。これにより、製造する機種の数に対して少ない種類の永久磁石中間体3Aで対応でき、永久磁石中間体3Aの加工費を抑えてロータ10を製造することができる。
また、これまでの説明では、永久磁石中間体3Aは、ロータコア本体2aに8極分、接着層4を介して固定されているが、ロータ10の極数は何極になってもよい。
また、本実施の形態1では、接着剤41を永久磁石中間体3Aに塗布してから永久磁石中間体保持具61をロータコア本体2aに吸着させることで接着したが、接着剤41をロータコア2側に塗布して、そこに永久磁石中間体3Aを装着した永久磁石中間体保持具61を吸着させることで接着してもよい。ロータコア2に接着剤41を均一塗布することですべての極に一度に接着剤を塗布することができ、製品のサイクルタイムが短くなる利点がある。
また、ピン61pを省略して、永久磁石中間体3Aを、突出部61cで直接受けてもよい。
実施の形態2.
以下、実施の形態2による磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法を実施の形態1と異なる部分を中心に、図を用いて説明する。
図10は、回転電機のロータ210の斜視図である。
図11は、ロータコア2にスペーサ8を装着した状態を示す斜視図である。
図12は、スペーサ8を装着したロータコア2と、永久磁石中間体保持具61との位置関係を示す斜視図である。
図13は、図12に示すロータコア2と永久磁石中間体保持具61とを、ロータコア2の中心軸Cを含む平面で切断した断面図である。
図14は、スペーサ8の斜視図である。
実施の形態1では、図6に示すように、ロータコア本体2aの外周面2asに突出部61b、61cが押し当てられていた。しかたがって、図1に示すように、永久磁石3の軸方向Yの長さは、必然的にロータコア本体2aの軸方向Yの長さよりも短くなっていた。
そこで、本実施の形態2では、ロータコア本体2aの軸方向Yの全長と同じ軸方向Yの長さを有する永久磁石中間体203Aを利用できるように、図14に示すスペーサ8を用いる。スペーサ8は、中空の円筒形状をしており、スペーサ8の内径は、シャフト部2b、2cの外径と同じである。また、スペーサ8の外径は、ロータコア本体2aの外径と同じである。したがって、スペーサ8をシャフト部2b、2cに取り付けると、ロータコア本体2aとスペーサ8の軸が等しくなるように取り付けられ、スペーサ8の外周面とシャフト部2b、2cの外周面とが面一になる。なお、スペーサ8の材質としては、ポアセタール樹脂など、ロータコア2を傷つけにくいものが望ましい。
次に、ロータ210を製造する手順について説明する。まず、図11に示すようにロータ210のロータコア2のシャフト部2b、シャフト部2cに、それぞれスペーサ8を取り付ける。次に、実施の形態1と同様に、永久磁石中間体保持具61に永久磁石中間体203Aを吸着させ、台座62をシャフト部2cに装着し、台座62の溝部62bに永久磁石中間体保持具をセットして永久磁石中間体保持具61の突出部61b、61cを、それぞれスペーサ8の外周面8s(位置決め基準面)に密着させる。スペーサ8の外径とロータコア本体2aの外径は等しいので、実施の形態1と同様に接着層4を形成できる。
実施の形態2による磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法によれば、ロータコア本体2aと同じ軸方向Yの長さを有する永久磁石中間体203Aまで利用することができるので、効率の高い回転電機を提供できる。
実施の形態3.
以下、実施の形態3による磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法を実施の形態1と異なる部分を中心に、図を用いて説明する。
図15は、回転電機のロータ310の斜視図である。
図16は、ロータコア302の斜視図である。
図17は、ロータコア302と、永久磁石中間体保持具61との位置関係を示す斜視図である。
図18は、図17に示すロータコア302と永久磁石中間体保持具61とを、ロータコア302の中心軸Cを含む平面で切断した断面図である。
図16に示すように、ロータコア302は、ロータコア本体302aとシャフト部302bとの間、および、ロータコア本体302aとシャフト部302cの間、すなわちロータコア本体2aの軸方向Yの両側に、それぞれフランジ部302fを備え、これらが一体となった構造である。
また、フランジ部302fの外径302fLは、ロータコア本体302aの外径302aLよりも大きい。2つのフランジ部302fの間は、周方向Zに凹んだ溝部302mとなる。
したがって、図16、図17に示すように2つのフランジ部302fの間は、周方向Zに溝形状となる。ここで、ロータコア本体302aの軸方向Yの長さは、永久磁石中間体保持具61の軸方向Yの長さよりも小さい、また、ロータコア本体302aの軸方向Yの長さは、永久磁石中間体3Aの軸方向Yの長さよりも大きい。これにより、永久磁石中間体保持具61をロータコア302に押し当てた際、永久磁石中間体3Aが溝部302m内に入り込んだ状態で永久磁石中間体3Aを位置決めすることができる。なお、本実施の形態で使用する台座62のコア保持部62aの外径は、フランジ部302fの外径と等しい。これにより、ロータコア302を実施の形態1と同様に台座62に保持できる。
ロータ310を製造する手順について説明する。実施の形態1と同様に、まず、永久磁石中間体保持具61の所定の位置に永久磁石中間体3Aを吸着させる(永久磁石中間体吸着工程)。次に、永久磁石中間体3Aの内周面3Ainに接着剤41を塗布する(接着剤塗布工程)。次に、ロータコア302を台座62に配置し、台座62の所定の位置に永久磁石中間体保持具61を配置して、永久磁石中間体保持具61の突出部61b、61cをそれぞれフランジ部302fの外周面302fsに密着させて接着層4を形成する(接着層形成工程)。
このとき、図18に示すように、接着剤41が、永久磁石中間体3Aとロータコア302の径方向Xの間からはみ出し、永久磁石中間体3Aの軸方向Yの両端側に回り込んで、フランジ部302fと永久磁石中間体3Aとの間の隙間にも充填される。以上の作業を8極全てに実施することによってロータ310を得る。
実施の形態3による磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法によれば、永久磁石中間体3Aの内周面3Ainだけでなく、軸方向Yの両端面もロータコア302に接着されるので、永久磁石中間体3Aの接着強度が増加し、ロータ310の性能が向上する。
実施の形態4.
以下、実施の形態3による磁性体接着治具および回転電機のロータの製造方法を実施の形態1と異なる部分を中心に、図を用いて説明する。
図19は、回転電機のロータ410の斜視図である。
図20は、積層コア402の斜視図である。
図21は、シャフトSを圧入した積層コア402と、永久磁石中間体保持具61との位置関係を示す斜視図である。
図22は、図21に示す積層コア402と永久磁石中間体保持具61とを、シャフトSの中心軸C2を含む平面で切断した断面図である。
図23は、第一コア片sh1の斜視図である。
図24は、第二コア片sh2の斜視図である。
図19に示すように、ロータ410は、積層コア402と、積層コア402の外周面402asに接着層4によって周方向Zに等間隔に固定されている永久磁石3とから構成される。実施の形態1では、ロータコア本体2aは、シャフト部2b、2cと一体に形成されていたが、本実施の形態4では、積層コア402とシャフトSを別体としている。
次に、ロータ410の製造工程を説明する。
最初に、積層コア402を製造する。図20に示すように、積層コア402は、軸方向から見た形状が中空の円形の第一コア片sh1と、中空の多角形の第二コア片sh2との組み合わせにより構成されている。図23に示すように第一コア片sh1は、環状の金属板である。第一コア片sh1の内径は、シャフトSの外径と等しい。
また、図24に示すように、第二コア片sh2は、外周面sh2sが、正八角形であり(正n角形でありnの値はロータ410の極数と等しければよい)、内周面は円形の形状である。第二コア片sh2の内径もシャフトSの外径と等しい。
第一コア片sh1、第二コア片sh2は、それぞれプレス抜きにより製造される。例えば、電磁鋼板、圧延鋼板等の薄板状の金属シートを所定の形状にプレス抜きすることで、第一コア片sh1、第二コア片sh2を得る。第一コア片sh1、第二コア片sh2には抜きかしめがあり、プレス抜きと同時に予め定められた数のそれぞれのコア片を軸方向Y(積層方向)に固定し、積層コア402を得る。
したがって、図21、図22に示すように2枚の第一コア片sh1の間は、周方向Zに溝形状となる。本実施の形態4では、第二コア片sh2を8枚分(ロータコア本体に相当)、軸方向Yに積層し、それらを2枚の第一コア片sh1(フランジ部に相当)で挟んでいる。
第二コア片sh2の枚数を変更することで様々な永久磁石中間体3Aの長さ、枚数に容易に対応できるため、ロータの仕様変更にかかるコストが安価となる。ただし、積層された複数の第二コア片sh2の軸方向Yの長さが永久磁石中間体3Aの軸方向Yの長さよりも短くなってはならない。
積層コア402を得たら、積層コア402の内径より径の大きいシャフトSを積層コア402の内部に軸方向Yから圧入する。その後の接着層形成工程では、永久磁石中間体保持具61の突出部61b、61cをそれぞれ第一コア片sh1の外周面sh1sに密着させて接着層4を形成する。すなわち、第一コア片sh1が、実施の形態3のフランジ部302fに相当する。その他の製造方法については実施の形態3と同様のため省略する。
図25は、積層コア402の変形例である積層コア402Bを示す斜視図である。
図26は、積層コア402の変形例である積層コア402Cを示す斜視図である。
積層コア402では、円形の2枚の第一コア片sh1によって八角形の8枚の第二コア片sh2を挟むことによって積層コア402を形成したが、図25に示すように外径の異なる2種類の円形の第一コア片shB1、第二コア片shB2を組み合わせて積層コア402Bを形成してもよい。また、図26に示すように、外径の異なる2種類の八角形の第一コア片shC1、第二コア片shC2を組み合わせて積層コア402Cを形成してもよい。この場合は、台座62のコア保持部62aの形状を第一コア片shC1と同形状にすればよい。
図27は、ロータ410の変形例であるロータ410Bの斜視図である。
本実施の形態4では、1つのシャフトSに1個の積層コア402を圧入してロータ410を構成したが、図27に示すように、1つのシャフトSに複数の積層コア402B1、402B2を圧入してロータ410Bを構成してもよい。複数個の積層コア402B1、402B2を用いてロータ410Bを構成する利点は、ロータコア全体の軸方向Yの長さを容易に変更できる点である。例えば、長さ40mmと60mmの積層コア402B1、402B2を使用する場合、これらの積層コアの2個の組み合わせによって、80mm(40mmx2個)、100mm(40mm+60mm)、120mm(60mmx2個)の長さの積層コアを実現することができる。
積層コアを2個使用する場合は、まず、シャフトSの軸方向Yの一方から台座62を装着して一方の積層コアに永久磁石中間体3Aを接着し、その後、シャフトSの軸方向Yの他方に台座62を装着して他方の積層コアに永久磁石中間体3Aを接着するとよい。
また、本実施の形態4においては、抜きかしめにより、第一コア片sh1、第二コア片sh2のプレス抜きと同時に隣り合うコア片同士を固定したが、プレス抜きにより形成したコア片に接着剤を塗布しながら2枚以上積層することで軸方向Yに固定した積層コア402であってもよい。さらに、2枚以上積層した後に、例えばYAG溶接(Yttrium Aluminum Garnet溶接)などにより軸方向Yに固定してもよい。
また、本実施の形態4においては、シャフトSを積層コア402に圧入したが、積層コア402を温め、積層コア402の内径を大きくしてからシャフトSを挿入する焼き嵌めをしてもよい。積層コア402を焼き嵌めすることにより、シャフトSと積層コア402との締め付けトルクが増すため、ロータ410の回転中にシャフトSと積層コア402が周方向Zにずれる不具合を減少させることができる。
また、本実施の形態4においては、シャフトSを積層コア402に圧入した後、永久磁石中間体3Aを積層コア402に接着してロータ410を得たが、積層コア402に永久磁石中間体3Aを接着した後にシャフトSを積層コア402に圧入してロータ410を得てもよい。また、積層コア402の単体の方が小さいため、リードタイム短縮の目的で、積層コア402を仕掛品とすることで、仕掛品の保管スペースが小さくなり、製造コストを減少できる。さらに、前述したように1つのシャフトSに複数の積層コア402を圧入する仕様とした場合、必要な機種数に対して少ない種類の積層コア402の仕掛品を保有するだけでよくなる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
100 回転電機、10,210,310,410,410B ロータ、
2,302 ロータコア、
402,402B,402B1,402B2,402C 積層コア、
2a,302a ロータコア本体、2aL,2cL,302aL,302fL 外径、
2as,402as 外周面、2b,2c,302b,302c シャフト部、
302f フランジ部、302fs 外周面、3 永久磁石、
3A,203A 永久磁石中間体、3Ain 内周面、3Aout 外周面、
30 ステータ、4 接着層、41 接着剤、60 磁性体接着治具、
61 永久磁石中間体保持具、61a 保持具本体、61ain 保持面、
61b,61c 突出部、61d ガイド、61m 永久磁石、61p ピン、
62 台座、62a コア保持部、62b 溝部、
62g 永久磁石中間体保持具ガイド、62L 内径、62u 上面、8 スペーサ、
8s 外周面、C,C2 中心軸、G エアギャップ、H 貫通孔、HL 内径、
S シャフト、sh1,shB1,shC1 第一コア片、sh1s 外周面、
sh2,shB2,shC2 第二コア片、sh2s 外周面、X 径方向、
X1 外側、X2 内側、Y 軸方向、Z 周方向。

Claims (13)

  1. ロータのロータコアに磁性体からなる未着磁の永久磁石中間体を接着するために使用する磁性体接着治具であって、
    前記磁性体接着治具を前記ロータコアに装着した状態において、
    前記永久磁石中間体の外周面を保持させる軸方向に伸びる保持具本体と、
    前記保持具本体の軸方向の両端部からそれぞれ径方向の内側に突出し、前記永久磁石中間体の径方向の厚みよりも長い径方向の厚みを有する第一突出部および第二突出部と、
    前記保持具本体に設けられ、前記永久磁石中間体を吸着する吸着部とを有する永久磁石中間体保持具を備える磁性体接着治具。
  2. 前記永久磁石中間体保持具は、前記第一突出部および前記第二突出部の周方向の一端部同士を接続するように設けられたガイドを備える請求項1に記載の磁性体接着治具。
  3. 前記吸着部は、永久磁石である請求項1又は請求項2に記載の磁性体接着治具。
  4. 前記吸着部は、エアー吸入口である請求項1又は請求項2に記載の磁性体接着治具。
  5. 前記永久磁石中間体保持具は、前記保持具本体の内周面から径方向の内側に突出し、前記永久磁石中間体を軸方向に位置決めするピンを備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の磁性体接着治具。
  6. 前記ロータコアに、軸方向に垂直に装着され、前記永久磁石中間体のロータコア本体に対する径方向、軸方向、および周方向の位置を前記永久磁石中間体保持具を介して位置決めする台座を備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の磁性体接着治具。
  7. 前記台座は、前記台座を前記ロータコアに、軸方向に垂直に固定するコア保持部と、
    前記コア保持部の径方向の外側に、前記コア保持部に繋がり、前記ロータコア本体と同心に、放射状に、径方向外側に伸びる、前記ロータの極数と同数の、径方向に垂直な断面が凹形状であり、周方向の幅が前記永久磁石中間体保持具の前記保持具本体の周方向の幅と等しい溝部を備える請求項6に記載の磁性体接着治具。
  8. 請求項7に記載の台座と、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の永久磁石中間体保持具を備える前記磁性体接着治具とを用いる回転電機のロータの製造方法であって、
    前記永久磁石中間体保持具に前記永久磁石中間体を吸着させる永久磁石中間体吸着工程と、
    前記永久磁石中間体の接着面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記台座の前記溝部に前記永久磁石中間体保持具を配置して、前記ロータの位置決め基準面に前記永久磁石中間体保持具の前記第一突出部および前記第二突出部を密着させて前記ロータコア本体と前記永久磁石中間体との間に接着層を形成する接着層形成工程とを有する回転電機のロータの製造方法。
  9. 前記位置決め基準面は、前記ロータコア本体の外周面である請求項8に記載の回転電機のロータの製造方法。
  10. 前記位置決め基準面は、前記ロータの軸方向両側のシャフト部に取り付けられた、前記シャフト部の外径と同じ内径を有し、かつ、前記ロータコア本体の外径と同じ外径を有するスペーサの外周面である請求項8に記載の回転電機のロータの製造方法。
  11. 前記位置決め基準面は、前記ロータコア本体の軸方向両側に設けられ、前記ロータコア本体よりも大きい外径を有するフランジ部の外周面である請求項8に記載の回転電機のロータの製造方法。
  12. 前記ロータコア本体の軸方向の長さは、前記永久磁石中間体の軸方向の長さよりも大きい請求項11に記載の回転電機のロータの製造方法。
  13. 前記ロータコア本体は、積層コアであり、
    前記積層コアは、外径の異なる第一コア片と第二コア片とを備え、
    前記フランジ部としての前記第一コア片は、軸方向から見た形状が、中空の円形又は中空の多角形であり、
    前記ロータコア本体を構成する前記第二コア片は、軸方向から見た形状が、中空の円形又は中空の多角形である請求項11又は請求項12に記載の回転電機のロータの製造方法。
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