JPH07234867A - カーニング処理方法、文字列生成装置及びカーニング処理装置 - Google Patents

カーニング処理方法、文字列生成装置及びカーニング処理装置

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JPH07234867A
JPH07234867A JP6339726A JP33972694A JPH07234867A JP H07234867 A JPH07234867 A JP H07234867A JP 6339726 A JP6339726 A JP 6339726A JP 33972694 A JP33972694 A JP 33972694A JP H07234867 A JPH07234867 A JP H07234867A
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JP
Japan
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data
character
kerning
proportional
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Application number
JP6339726A
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English (en)
Inventor
Jiro Unosaki
次郎 鵜崎
Masayoshi Kouno
真儀 河野
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない記憶容量で適切なカーニング量を計算
し、ひらがなを含む各種文字に対応する。 【構成】 記憶手段1に記憶されている文字のアウトラ
インデータから一文字ごとにプロポーショナルデータを
算出するプロポーショナルデータ生成手段2と、文字を
Y軸に対して3分割し、その分割区間ごとにX軸に対し
ての最大、最小の頂点データ(フィットデータ)を算出
するフィットデータ算出手段3と、そのフィットデータ
とプロポーショナルデータとを組み合わせることにより
カーニングデータを算出するカーニングデータ算出手段
4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字媒体に文字の印字
を行う印字処理装置やディスプレイなどに文字を表示す
る表示装置に組み込まれ、隣り合う文字の間隔を示すカ
ーニングデータを自動的に生成するカーニング処理方
法、カーニング処理装置及びこれらから得られたカーニ
ングデータを利用して文字列を作る文字列生成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】文字列の各文字を一定間隔で配列する
と、隣り合う文字の形により、離れて見えたり、くっつ
いて見えたりする。特に英文字では、それが顕著に現れ
る。そこで、従来より、文字ごとにその間隔を変えるた
めに、隣り合う文字の表示における文字間の距離データ
(以下、カーニング量ともいう)をそれぞれの文字ごと
に記憶されている値(プロポーショナルピッチ)または
一定の値(固定ピッチ)から生成していた。また、高価
な機械では、文字の組み合わせごとの文字間の距離デー
タを記憶していた。
【0003】しかしながら、固定ピッチでは、明らかに
文字列の間隔が異なって見え、また、文字ごとの値であ
るプロポーショナルピッチは、その文字を表示した位置
からその後ろに続く次の文字の位置までの距離を示して
いるだけなので、次に来る文字の種類に関係なく一定間
隔となり、見た目の間隔は次に来る文字の種類により異
なるものとなって、やはり見苦しいものとなっていた。
そして、文字の組み合わせごとの文字間の距離データを
記憶する場合は、その組み合わせが膨大な数となるた
め、多くの記憶容量が必要であった。そしてこのため、
英数字同志だけのカーニング量しか記憶することができ
ず、また、高級機種にしか使用することができなかっ
た。
【0004】このようなことから、特開平4−3610
77号では、文字の輪郭の特徴を記憶し、そこからカー
ニング量を計算することにより、少ない記憶容量で、文
字の組み合わせごとにカーニング量を変更する「文字間
距離データ生成装置」が開示されている。この文字間距
離データ生成装置は、ある一定の間隔で格子を作成し、
その格子のセル内に文字形状が存在する部分の格子セル
を算出し、この算出した格子セルが重ならない位置まで
隣合う文字の後ろの文字を格子の大きさの単位で近づけ
ることにより、文字間距離データ(カーニング量)を算
出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した文字間距離デ
ータ生成装置は、後ろの文字を格子の大きさの単位で近
づけているので、文字と文字の最も隣接する部分が格子
2つ分の距離しか持たず、格子の間隔によって、次のよ
うな問題点が発生する。
【0006】まず、図13に示すような文字列「Tw
A」に対して、大きめの格子を作成した場合について説
明する。この場合、セル内に文字形状が少しでも存在す
るとその部分の格子セルが算出されるので、特に図中a
で示した部分のように斜め線の部分がセルに掛かるか否
かの僅かな差で、図14(A),(B)に示すように、
格子の大きさに比例してそのカーニング量が異なってく
る。なお、同図(A)は文字「w」の右端がbの部分で
セルに少し掛かった場合であり、同図(B)は掛からな
かった場合(cの部分)を示す図13のaで示した部分
の部分拡大図である。そして、それぞれの場合で字詰め
を行うと、図14(A)の場合は図15(A)に示すよ
うになり、図14(B)の場合は図15(B)に示すよ
うになる。その結果、実際の表示は、それぞれ図16
(A),(B)に示すように異なる間隔となり、特に、
同図(A)の場合は、文字「w」と文字「A」との間隔
が間延びした表示になってしまう。
【0007】また、文字「w」の上端がセルに少し掛か
った場合には、図17に示すように、文字「T」の内側
に入ることができず、文字「T」と文字「w」との間隔
が間延びした表示になってしまう。このように、大きめ
の格子を作成した場合には、文字の輪郭がセルに少し掛
かるか否かによってカーニング量が大きく変動し、必ず
しも見た目の間隔が均一になるとは限らない。
【0008】そして、図18に示すように、文字列「T
wA」に対して小さめの格子を作成した場合には、字詰
めを行うと図19(A)に示すようになり、実際の表示
は同図(B)のようになって、文字「T」の下に文字
「w」が入り込み過ぎ、非常に読みにくい文字列とな
る。また、この場合、一つの文字に対して必要なセルの
数が多くなるので、計算量が多くなり、処理速度が遅く
なるという問題点が発生する。このように、格子の大き
さにより、カーニング量が大きく変動し、全ての文字列
に対して、適切な間隔となる格子の大きさとするのは困
難であった。
【0009】さらに、図20(A)に示すような文字列
「しつ」に適用した場合、格子が小さいと同図(B)に
示すように文字「し」と文字「つ」とが詰まり過ぎて読
みにくくなってしまう。そして、この場合は、同図
(C)に示すように大きな格子を用いても、同図(D)
に示すように、やはり詰まった状態となるので、この方
法はひらがな等には適用することができなかった。
【0010】そこで本発明は、上記課題を解決し、少な
い記憶容量で適切なカーニング量を計算でき、しかもひ
らがなを含む各種文字に対応できるカーニング処理方法
及びカーニング処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、文字データとこの文字データから生成さ
れたプロポーショナルデータとを記憶し、前記文字デー
タをY軸に対して複数に分割し、その分割区間ごとにそ
れぞれX軸方向に対して最大値及び最小値となる頂点デ
ータを算出し、それぞれの頂点データのうち前記プロポ
ーショナルデータに最も近い値を有する前記分割区間の
最大値及び最小値となる頂点データを前記プロポーショ
ナルデータとし、他の前記分割区間の頂点データを前記
頂点データと前記プロポーショナルデータとの間の値と
したカーニングデータを算出することを特徴とするカー
ニング処理方法、及び、文字データとこの文字データか
らプロポーショナルデータ生成手段により生成されるプ
ロポーショナルデータとを記憶する記憶手段と、前記文
字データをY軸に対して複数に分割し、その分割区間ご
とにそれぞれX軸方向に対して最大値及び最小値となる
頂点データを算出するフィットデータ算出手段と、それ
ぞれの頂点データのうち前記プロポーショナルデータに
最も近い値を有する前記分割区間の最大値及び最小値と
なる頂点データを前記プロポーショナルデータとし、他
の前記分割区間の頂点データを前記頂点データと前記プ
ロポーショナルデータとの間の値としたカーニングデー
タを算出するカーニングデータ算出手段とを備えたこと
を特徴とするカーニング処理装置を提供しようとするも
のである。
【0012】
【実施例】まず、本発明のカーニング処理方法及びカー
ニング処理装置の一実施例を図面と共に説明する。な
お、本実施例は、隣り合う文字の表示を行うときに、記
憶されているその文字のアウトラインデータ(頂点デー
タ)とプロポーショナルデータから、文字の組み合わせ
によって文字の見た目の間隔を均一にするカーニングデ
ータを生成することを目的としている。さらに、そのカ
ーニングデータは字詰めのために最小限必要なデータだ
けを持ち、データ量を大幅に減らして記憶エリアの負担
を最小限にすることを目的としている。
【0013】そして、この目的を達成するために、本実
施例では、図1に示すように、ROM等の記憶手段1に
記憶されている文字のアウトラインデータから一文字ご
とにプロポーショナルデータを算出するプロポーショナ
ルデータ生成手段2と、文字をY軸に対して3分割し、
その分割区間ごとにX軸に対しての最大、最小の頂点デ
ータ(フィットデータ)を算出するフィットデータ算出
手段3と、そのフィットデータとプロポーショナルデー
タとを組み合わせることによりカーニングデータを算出
するカーニングデータ算出手段4とを備えている。
【0014】そして、図1及び図4に示すフローチャー
トと共にカーニング処理方法及び文字列生成表示方法に
ついて説明する。まず、記憶手段1に記憶されている文
字のアウトラインデータを読み出して(ステップ1
1)、プロポーショナルデータ生成手段2によってプロ
ポーショナルデータを算出し(ステップ12)、これら
のデータをフィットデータ算出手段3に供給して文字を
Y軸に対して3分割して、その分割区間ごとにX軸に対
しての最大、最小の頂点データ(フィットデータ)を算
出する(ステップ13)。そして、カーニングデータ算
出手段4において、フィットデータとプロポーショナル
データとを組み合わせることにより、各分割区ごとに右
データと左データとを算出することにより、6つのカー
ニングデータを算出し(ステップ14)、表示出力手段
5(図3参照)によって、このカーニングデータを基に
した字詰めを行って(ステップ15)、表示装置6に見
た目の文字間隔が均等な文字列を出力表示する(ステッ
プ16)。
【0015】次に、本発明のカーニング方法の一実施例
について詳細に説明する。まず、ROM等の記憶手段1
に記憶されている文字のアウトラインデータからプロポ
ーショナルデータ生成手段2によってプロポーショナル
データを作成する。本実施例では、図5に示すように、
文字のアウトラインデータの範囲をX軸方向、Y軸方向
ともにMIN=0からMAX=511の間としたとき
に、このMIN値とMAX値との間の範囲で、文字のア
ウトラインデータのX軸方向の値がMIN値及びMAX
値に最も近い点から一定量外側にしたX座標値を有する
Y軸と平行な2つの直線データをプロポーショナルデー
タとする。このとき、MAX値に近い右側のプロポーシ
ョナルデータは、X軸方向のMAX=511との差を値
とする。
【0016】そして、文字のアウトラインデータとこの
プロポーショナルデータとがフィットデータ算出手段3
に供給され、(三分割)フィットデータが算出される。
具体的には、図6に示すように、Y軸方向に文字を3等
分して、各分割区の名称をY座標値の小さい順にTO
P、MIDDLE、BOTTOMとし、それぞれの境界
線TM,MBのY座標値を151,342とする。ここ
で、3等分したTOP、MIDDLE、BOTTOMそ
れぞれの各分割区において、X座標値が最もMAX値に
近い頂点データと最もMIN値に近い頂点データとを算
出する。このとき、文字のアウトラインデータは、線分
の始点と終点のデータとからなるデータなので、境界線
TM、MB上に線分の始点または終点が来るとき以外
は、境界線TM、MB上の文字データが判らず、境界線
TM、MB上の文字データのX座標値と他の頂点データ
のX座標値のどちらがよりMAX値またはMIN値に近
いかを判別することができない。
【0017】そこで、この場合には、境界線TM及び境
界線MBを跨ぐ線分の始点と終点となる2つの頂点デー
タをもとに式1〜式7に示す交点算出方法により、境界
線TM、MBとの交点座標を算出し、それぞれの分割区
内の頂点データとどちらがよりMAX値及びMIN値に
近いかを調べる。
【0018】ここで、交点算出方法について説明する。
ここでは、文字「A」の輪郭線のように線分が境界線T
M、MBの両方を跨がっている場合を例にして説明す
る。この場合、頂点データが図12に示すように、点
(x1,y1)と点(x2,y2)であるときに、その
各点を結んだ線分と境界線MB、TMとの交点座標a
1,a2を算出すれば良い。なお、通常ディスプレイ装
置に文字を表示する際のドットデータは、左上が点
(0,0)となるので図5〜図11では左上を点(0,
0)としているが、図12においては、左下を点(0,
0)として表示している。
【0019】一般に、直線の方程式は、 Y=aX+b(a=(y1−y2)/(x1−x2)) ……式1 で表されるので、aに(x1,y1)と(x2,y2)
をあてはめると、 Y=(y1−y2)/(x1−x2)×X+b ……式2 となる。この式2の(X,Y)に(x1,y1)を代入
して、bを求めると、 y1=(y1−y2)/(x1−x2)×x1+b ……式3 b=y1−(y1−y2)/(x1−x2)×x1 ={(x1−x2)×y1−(y1−y2)×x1}/(x1−x2) =(x1×y2−x2×y1)/(x1−x2) ……式4 となる。したがって、この式4で得たbを式2に代入す
ると、 Y={(y1−y2)×X+(x1×y2−x2×y1)}/(x1−x2) ……式5 となる。そして、点a1,点a2はそれぞれ境界線M
B、TMとの交点座標であるので、それぞれのY座標値
は、ya1=342、ya2=151であり、これらを
式5のYに代入すると、それぞれのX座標値xa1、x
a2が得られる。 xa1={342×(x1−x2)−(x1×y2−x2×y1)}/(y1 −y2) ……式6 xa2={151×(x1−x2)−(x1×y2−x2×y1)}/(y1 −y2) ……式7 以上、線分が境界線TM、MBの両方を跨がっている場
合を例にして説明したが、線分が境界線TM、MBの一
方のみに跨がっている場合でも、式6または式7を用い
て交点座標を算出することができる。
【0020】そして、このようにして得られた交点座標
を含めてMAX値及びMIN値に最も近い頂点データを
各分割区ごとに求め、その頂点データをその文字の三分
割フィットデータとする。さらに、その三分割フィット
データの右側は右三分割フィットデータ、また左側は左
三分割フィットデータとし、右三分割フィットデータは
MAX=511との差が値となっている。
【0021】ここで、カーニングデータ算出手段4によ
り、この6つの三分割フィットデータからそれぞれのカ
ーニングデータを作成する。三分割フィットデータは、
頂点データそのものであるため、このデータを元に字詰
めを行うと、隣り合う文字の種類によっては、間隔が全
く無くなってしまうことがある。そこで、三分割フィッ
トデータの外側のX座標値を有するカーニングデータを
作成し、このカーニングデータを元に字詰めを行うよう
にする。
【0022】まず、右三分割フィットデータのうち、最
も小さい右三分割フィットデータ値(右最小三分割フィ
ットデータ)を有する分割区のカーニングデータ値(右
データ値)として右プロポーショナルデータ値を用い、
同様に、左三分割フィットデータのうち、最も小さい左
三分割フィットデータ値(左最小三分割フィットデー
タ)を有する分割区のカーニングデータ値(左データ
値)として左プロポーショナルデータ値を用いる。図6
に示す文字「A」の場合、最も小さい値を有する分割区
は共にBOTTOMであり、このBOTTOMのカーニ
ングデータ値(右データ値及び左データ値)として左プ
ロポーショナルデータ値を用いることにより、図7に示
すようになる。
【0023】 さらに、残りの三分割フィットデータを次式でカーニングデータに変更する。 右データ=(右三分割フィットデータ)−((右三分割フィットデータ)− (右最小三分割フィットデータ))×0.5 左データ=(左三分割フィットデータ)−((左三分割フィットデータ)− (左最小三分割フィットデータ))×0.5 また、より見た目にばらつきの少ないデータを求めるとすると、次式のように なる。 右データ=(右三分割フィットデータ)−((右三分割フィットデータ)− (右最小三分割フィットデータ))×0.5−((右最小三分割フィットデータ )−(右プロポーショナルデータ)) 左データ=(左三分割フィットデータ)−((左三分割フィットデータ)− (左最小三分割フィットデータ))×0.5−((左最小三分割フィットデータ )−(左プロポーショナルデータ)) このように変更することにより、カーニングデータは、
プロポーショナルデータと三分割フィットデータとの間
の値となる。そして、このとき、カーニングデータの右
データは、MAX=511との差が値となっている。
【0024】なお、図10に示す文字「T」のように右
最小三分割フィットデータ、または、左最小三分割フィ
ットデータ(この場合、左右共にTOPのデータであ
る)と他の三分割フィットデータ(この場合、左右共に
MIDDLEとBOTTOMのデータ)との差(図中、
矢印で示す)が一定値以上に大きい場合は、係数を0.
5から0.6に変更して、カーニングデータを少し外側
になるようにし、例えば文字列「Tw」のような場合
に、隣に字詰めされる文字「w」が近づき過ぎるのを防
止する。このように一部の文字についてだけ補正をする
ことにより、文字列の見た目の間隔をより均等にするこ
とができる。
【0025】このようにして、TOP、MIDDLE、
BOTTOMそれぞれの分割区の右データと左データの
合計6つのデータが、図8に示すようなカーニングデー
タとして生成される。
【0026】ここからは、上記のようにして得たカーニ
ングデータを用いて、文字列を字詰めして表示する文字
列生成装置の一実施例について説明する。文字列生成装
置は、図3に示すように上述したようなカーニング処理
装置のカーニングデータ算出手段4、または、文字のア
ウトラインデータとカーニングデータとが記憶された記
憶手段1bから文字のアウトラインデータとカーニング
データとが表示出力手段5に供給され、文字列の字詰め
がされて、モニターやプリンタなど文字列を出力する表
示装置6に出力表示される。
【0027】文字列を表示するときには、図9に示すよ
うに、隣り合う文字のTOPとTOP、MIDDLEと
MIDDLE、BOTTOMとBOTTOMの各分割区
のどれか一つ以上の分割区が接するまで、字詰めを行
う。実際には、各分割区の右データがMAX=511と
の差を値としているので、左側の文字「A」の各分割区
の右データと右側の文字「V」の各分割区の左データと
をそれぞれの分割区ごとに加算し、その中の最も小さな
値を各分割区の加算結果から引くことにより、字詰めを
行うことができる。
【0028】そして、このように、Y軸に対して3分割
し、各分割区ごとにカーニングデータを算出することに
より、文字の側面がY軸に対して平行であるか、斜めで
あるか、垂直であるを容易に判断することができ、それ
ぞれの文字パターンに見合ったカーニング処理及び見た
目の間隔が等しい文字列の生成を行うことができる。
【0029】また、図11(A)に示すようなひらがな
の文字列「しつ」に、本実施例を適用した場合、同図
(B)に示すようになり、文字「し」と文字「つ」との
間が従来のように詰まり過ぎることがなくなる。
【0030】なお、実際のカーニング処理装置として
は、図2に示すように、記憶手段1aに文字のアウトラ
インデータとプロポーショナルデータとを記憶させてお
き、これらのデータをフィットデータ算出手段3及びカ
ーニングデータ算出手段4に供給してカーニングデータ
を求めるようにしても良く、この場合は、プロポーショ
ナルデータ生成手段2が不要となる。また、このカーニ
ング処理装置のカーニングデータ算出手段4の出力を表
示出力手段5に接続することにより、表示装置6に文字
列を生成する文字列生成装置としても良い。この文字列
生成装置は、図4のフローチャートの線a以降の処理を
行うことになる。そして、この場合は、各文字ごとにプ
ロポーショナルデータを生成する必要がないので高速処
理が可能であり、プロポーショナルデータの記憶は、少
ない記憶容量で済むので、ひらがなや片仮名、漢字を含
めた各種文字に対してカーニング処理を行う際に便利で
ある。
【0031】また、実際の文字列生成装置の他の例とし
ては、図3に示すように、記憶手段1bに文字のアウト
ラインデータと一つの文字に対して上記した6つのカー
ニングデータとを予め記憶しておき、これらのデータを
表示出力手段5に供給して、表示装置6に文字列を生成
する構成としても良い。この文字列生成装置は、図4の
フローチャートの線b以降の処理を行うことになる。そ
して、この場合は、プロポーショナルデータを記憶して
おくよりも多くの記憶容量を必要とするが、文字列を表
示する際には、これらのデータによる字詰めを行うだけ
で良いので、処理速度はより一層速くなる。
【0032】実際には、英数字等の文字に対しては、6
つのカーニングデータを予め記憶させておき、その他の
文字に対しては、プロポーショナルデータからカーニン
グデータを求めて文字列を生成するようにしても良い。
【0033】また、上記した各実施例では、フィットデ
ータ算出時に、文字を3分割しているが、これは、種々
の文字について検討した結果、データ量と処理時間とを
少なく押さえた中で、最も良い結果が得られたものであ
るが、場合によっては、2分割、あるいは4分割以上に
してフィットデータ及びカーニングデータを算出するよ
うにしても良い。
【0034】
【発明の効果】本発明のカーニング処理方法は、文字デ
ータをY軸に対して複数に分割し、その分割区間ごとに
それぞれX軸方向に対して最大値及び最小値となる頂点
データを算出し、それぞれの頂点データのうちプロポー
ショナルデータに最も近い値を有する分割区間の最大値
及び最小値となる頂点データをプロポーショナルデータ
とし、他の分割区間の頂点データを頂点データとプロポ
ーショナルデータとの間の値としたカーニングデータを
算出するようにしたので、ひらがなを含むいろいろな種
類の文字の文字列において、見た目の間隔を均一にする
ことができる。
【0035】また、本発明のカーニング処理装置は、文
字データとこの文字データからプロポーショナルデータ
生成手段により生成されるプロポーショナルデータとを
記憶する記憶手段と、文字データをY軸に対して複数に
分割し、その分割区間ごとにそれぞれX軸方向に対して
最大値及び最小値となる頂点データを算出するフィット
データ算出手段と、それぞれの頂点データのうちプロポ
ーショナルデータに最も近い値を有する分割区間の最大
値及び最小値となる頂点データをプロポーショナルデー
タとし、他の分割区間の頂点データを頂点データとプロ
ポーショナルデータとの間の値としたカーニングデータ
を算出するカーニングデータ算出手段とを備えたので、
少ない記憶容量で種々の文字の文字列に対して適切なカ
ーニング量を計算することができる。
【0036】さらに、本発明の文字列生成装置は、カー
ニングデータを文字データと共に記憶している記憶手段
と、同じ分割区間同志の左側の文字の右データと右側の
文字の左データのいずれか一つ以上のカーニングデータ
が接する位置まで文字を字詰めして出力する表示出力手
段とを備えたので、高速で字詰め処理を行うことがで
き、ひらがなを含むいろいろな種類の文字の文字列にお
いて、見た目の間隔を均一にして表示出力することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカーニング処理装置の一実施例を示す
構成図である。
【図2】本発明のカーニング処理装置の他の実施例を示
す構成図である。
【図3】本発明の文字列生成装置の一実施例を示す構成
図である。
【図4】本発明のカーニング処理方法の一実施例を説明
するためのフローチャート図である。
【図5】文字データ及びプロポーショナルデータを説明
するための模式図である。
【図6】三分割フィットデータを説明するための模式図
である。
【図7】カーニングデータを説明するための模式図であ
る。
【図8】カーニングデータを説明するための模式図であ
る。
【図9】実際に字詰めをした例を示す模式図である。
【図10】カーニングデータを説明するための模式図で
ある。
【図11】本発明をひらがなに用いた例を示す模式図で
ある。
【図12】交点算出方法を説明するためのグラフであ
る。
【図13】従来例を説明するための模式図である。
【図14】(A),(B)は共に従来例を説明するため
の一部拡大模式図である。
【図15】(A),(B)は共に従来例で字詰めを行っ
た例を示す模式図である。
【図16】(A),(B)は共に従来例で字詰めを行っ
た結果の例を示す模式図である。
【図17】従来例を説明するための模式図である。
【図18】従来例を説明するための模式図である。
【図19】(A)は従来例で字詰めを行った例を示す模
式図、(B)は従来例で字詰めを行った結果の例を示す
模式図である。
【図20】従来例をひらがなに用いた例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1,1a,1b 記憶手段 2 プロポーショナルデータ生成手段 3 フィットデータ算出手段 4 カーニングデータ算出手段 5 表示出力手段 6 表示装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 21/00 Z G09G 5/32 F 9471−5G 9288−5L G06F 15/20 562 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字データとこの文字データから生成され
    たプロポーショナルデータとを記憶し、 前記文字データをY軸に対して複数に分割し、その分割
    区間ごとにそれぞれX軸方向に対して最大値及び最小値
    となる頂点データを算出し、 それぞれの頂点データのうち前記プロポーショナルデー
    タに最も近い値を有する前記分割区間の最大値及び最小
    値となる頂点データを前記プロポーショナルデータと
    し、他の前記分割区間の頂点データを前記頂点データと
    前記プロポーショナルデータとの間の値としたカーニン
    グデータを算出することを特徴とするカーニング処理方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカーニング処理方法にて得
    られるカーニングデータを文字データと共に記憶してい
    る記憶手段と、 同じ分割区間同志の左側の文字の右データと右側の文字
    の左データのいずれか一つ以上のカーニングデータが接
    する位置まで文字を字詰めして出力する表示出力手段と
    を備えたことを特徴とする文字列生成装置。
  3. 【請求項3】文字データとこの文字データからプロポー
    ショナルデータ生成手段により生成されるプロポーショ
    ナルデータとを記憶する記憶手段と、 前記文字データをY軸に対して複数に分割し、その分割
    区間ごとにそれぞれX軸方向に対して最大値及び最小値
    となる頂点データを算出するフィットデータ算出手段
    と、 それぞれの頂点データのうち前記プロポーショナルデー
    タに最も近い値を有する前記分割区間の最大値及び最小
    値となる頂点データを前記プロポーショナルデータと
    し、他の前記分割区間の頂点データを前記頂点データと
    前記プロポーショナルデータとの間の値としたカーニン
    グデータを算出するカーニングデータ算出手段とを備え
    たことを特徴とするカーニング処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のカーニング処理装置と、同
    じ分割区間同志の左側の文字の右データと右側の文字の
    左データのいずれか一つ以上のカーニングデータが接す
    る位置まで文字を字詰めして出力する表示出力手段とを
    備えたことを特徴とする文字列生成装置。
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