JPH0723455B2 - トリアジン化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法 - Google Patents

トリアジン化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法

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JPH0723455B2
JPH0723455B2 JP59126876A JP12687684A JPH0723455B2 JP H0723455 B2 JPH0723455 B2 JP H0723455B2 JP 59126876 A JP59126876 A JP 59126876A JP 12687684 A JP12687684 A JP 12687684A JP H0723455 B2 JPH0723455 B2 JP H0723455B2
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浩和 澤本
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【発明の詳細な説明】 本発明は、少なくとも1個の下式 〔式中、X,Yは互いに独立に、水素原子又は置換もしく
は非置換のC1〜C20の炭化水素基を示す。〕 で示される繊維反応性基を有する化合物及びそれを用い
て染色又は捺染する方法に関する。
反応染料は繊維材料の染色及び捺染に広く使用されてい
るが、現在の所、特定の染色法に対する適合性及び堅牢
度に関する高い要求の点からみて、公知染料は未だ満足
すべきレベルではなく、更に改良された反応染料の提供
が強く望まれている。本発明は、反応染料に対して要求
される要件を広く満足できる新規な化合物を提供するこ
とを目的とする。
本発明における前記の繊維反応性基を有する化合物と
は、一般式(I) 〔式中、Dは (式中、RはH又はC1〜C4のアルキル基)でトリアジン
環と結合する1個以上の水溶性基を有する有機染料残基
を示し、Zは非置換又は置換されていてもよいアミノ基
もしくは水酸基あるいは、ハロゲン原子を示す。Xおよ
びYは前記の意味を有する。〕 で表わされる化合物、あるいは一般式(II) 〔式中、A1,A2はいずれも (X及びYは前記の意味を有する。)であるか、A1,A2
の一方が (X及びYは前記の意味を有する。)であり、他方が塩
素または弗素を表わし、Wは2個のアミノ基によってト
リアジニル環に結合しているジアミノ残基を表わし、D
及びZは前記と同じ意味を有する。〕 で表わされる化合物、あるいは一般式(III) 〔式中、D,W,A1及びA2は前記と同じ意味を有する。〕 で表わされる化合物、あるいは一般式(IV) 〔式中、D,Z,A1及びA2は前記と同じ意味を有する。〕 で表わされる化合物である。式(I)〜(IV)における
Dで示される有機染料残基として例えばアゾ系、含金ア
ゾ系、ホルマザン系、フタロシアニン系、アントラキノ
ン系等が挙げられ、これらは少なくとも1個のスルホン
酸又はカルボン酸の様な水溶性基を有するものである。
またZで示される非置換又は置換されていてもよいアミ
ノ基もしくは水酸基としては例えば次のものが挙げられ
る。
アミノ、アルキルアミノ(メチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、オクチルアミ
ノ、シクロヘキシルアミノ)、ヒドロキシアルキルアミ
ノ(モノエタノールアミノ、ジエタノールアミノ)、シ
アノアルキルアミノ(β−シアノエチルアミノ、ジ−β
−シアノエチルアミノ)、β−スルホエチルアミノ、タ
ウリン残基、グリシン残基、アニリノ、スルホ、クロ
ロ、低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロカルボキシ
などで置換されたアニリノ(o−、m−又はp−スルホ
アニリノ、2,5−ジスルホアニリノ、o−、m−又はp
−トルイジノ、o−、m−又はp−メトキシアニリノ、
o−、m−又はp−クロロアニリノ、2−メチル−4−
スルホアニリノ、2−メトキシ−4−スルホアニリノ、
p−ニトロアニリノ、2−スルホ−4−メチルアニリ
ノ、4−クロロ−2−スルホアニリノ、o−、m−又は
p−カルボキシアニリノ、2−カルボキシ−4−スルホ
アニリノ、)、N−メチルアニリノ、N−エチル−4−
クロロアニリノ、アルコキシ(メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ)、フェノキシ、クロロ、ニトロ、
メチル、スルホ、カルボキシなどで置換されたフェノキ
シ(o−、m−又はp−クロロフェノキシ、o−、m−
又はp−ニトロフェノキシ、o−、m−又はp−スルホ
フェノキシ、o−、m−又はo−カルボキシフェノキ
シ)、モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ。
又、Wで示されるジアミノ残基としては例えば次のもの
を挙げることができる。
アルキレンジアミノ(エチレンジアミノ、1,3−プロピ
レンジアミノ、1,6−ヘキシレンジアミノ、2−ヒドロ
キシ−1,3−プロピレンジアミノ、−NHCH2CH2OCH2CH2NH
−) アリーレンジアミノ(1,4−フェニレンジアミノ、1−
メチル−2,6−フェニレンジアミノ、1,3−フェニレンジ
アミノ、4−スルホ−1,3−フェニレンジアミノ、4,6−
ジスルホ−1,3−フェニレンジアミノ、2−スルホ−1,4
−フェニレンジアミノ、2,5−ジスルホ−1,4−フェニレ
ンジアミノ、5−カルボキシ−1,3−フェニレンジアミ
ノ、2,5−ジメトキシ−1,4−フェニレンジアミノ、1−
N−メチルアミノアニリノ、1,2−フェニレンジアミ
ノ、2,4,6−トリメチル−5−スルホ−1,4−フェニレン
ジアミノ、 2−メチル−5−スルホ−1,3−フェニレンジアミノ、
4−メチル−1,2−フェニレンジアミノ、 が挙げられる。
一般式(I)〜(IV)の化合物は、A1、A2が塩素又は弗
素である染料を、好ましくは水溶液中、40〜105℃、PH4
〜9で、下式(V) 〔式中、X及びYは前記の意味を有する。〕 で表わされる化合物又はそのアルカリ金属塩と反応させ
ることによって製造できる。
式(V)におけるX及びYは互いに独立に、水素原子又
は置換もしくは非置換のC1〜C20の炭化水素基を示し、
炭化水素基としては、置換されていてもよいアルキル基
(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、ペンチル、オクチル、ウンデシル、ヘプタ
デシル、エイコシル、シアノメチル、シアノエチル、シ
アノプロピル、シアノブチル、ベンジル、o−、m−又
はp−クロロベンジル、o−、m−又はp−ニトロベン
ジル、o−、m−又はp−スルホベンジル、o−、m−
又はp−カルボキシベンジル、フェネチル、o−、m−
又はp−クロロフェネチル、o−、m−又はp−ニトロ
フェネチル、o−、m−又はp−スルホフェネチル、o
−、m−又はp−カルボキシフェネチル、スチリル、o
−、m−又はp−クロロスチリル、o−、m−又はp−
ニトロスチリル、o−、m−又はp−スルホスチリル、
o−、m−又はp−カルボキシスチリル、2,4−ジアミ
ノ−6−エチル−s−トリアジニル等)、およびフェニ
ル又はクロロ、ニトロ、スルホ、カルボキシなどで置換
されたフェニル基(o−、m−又はp−クロロフェニ
ル、o−、m−又はp−ニトロフェニル、o−、m−又
はp−スルホフェニル、o−、m−又はp−ガルボキシ
ルフェニル等)などが挙げられる。
又、式(V)で表わされる化合物としては、例えば次の
ものが挙げられる。1−又は2−メチルイミダゾール、
1−又は2−エチルイミダゾール、1−又は2−プロピ
ルイミダゾール、1−又は2−イソプロピルイミダゾー
ル、1−又は2−ブチルイミダゾール、1−又は2−イ
ソブチルイミダゾール、1−又は2−ペンチルイミダゾ
ール、1−又は2−オクチルイミダゾール、1−又は2
−ウンデシルイミダゾール、1−又は2−ヘプタデシル
イミダゾール、1−又は2−エイコシルイミダゾール、
1−シアノメチル−2−メチルイミダゾール、1−シア
ノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノメチル
−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−
フェニルイミダゾール、1−シアノメチル−2−ウンデ
シルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシル
イミダゾール、1−又は2−シアノメチルイミダゾー
ル、1−又は2−シアノエチルイミダゾール、1−又2
−フェニルイミダゾール、1−又は2−ベンジルイミダ
ゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−
ベンジル−2−ウンデシルイミダゾール、1−又は2−
フェネチルイミダゾール、1−フェネチル−2−メチル
イミダゾール、1−フェネチル−2−ウンデシルイミダ
ゾール、1−スチリル−2−メチルイミダゾール、1−
スチリルイミダゾール、2,4−ジアミノ−6−〔2′−
メチルイミダゾリル−(1′)〕−エチル−s−トリア
ジン、2,4−ジアミノ−6−〔2′−ウンデシルイミダ
ゾール、(1′)〕エチル−s−トリアジン、1−(o
−,m−又はp−クロロベンジル)−2−メチルイミダゾ
ール、1−(o−,m−又はp−スルホベンジル)−2−
メチルイミダゾール、1−(o−、m−又はp−ニトロ
ベンジル)−2−メチルイミダゾール、1−(o−,m−
又はp−カルボキシベンジル)−2−メチルイミダゾー
ル、1−(o−,m−又はp−ニトロフェニル)イミダゾ
ール、1−(o−,m−又はp−スルホフェニル)イミダ
ゾール、1−(o−,m−又はp−クロロフェニル)イミ
ダゾール、1−(o−,m−又はp−カルボキシフェニ
ル)イミダゾールが挙げられ、その内工業的利用価値の
高い原料としては、特に次のものが挙げられる。
2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2
−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾ
ール、2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−
メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイ
ミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾ
ール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾー
ル、2,4−ジアミノ−6−〔2′−メチルイミダゾリル
−(1′)〕−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミ
ノ−6−〔2′−ウンデシルイミダゾリル−(1′)〕
−エチル−s−トリアジン、が挙げられる。
本発明で適用することのできる好ましい繊維材料は木
綿、ビスコースレーヨン、キュプラアンモニウムレーヨ
ン、麻などのセルロース繊維、及びセルロース繊維を含
有するポリエステル、トリアセテート、ポリアクリロニ
トリル、変性ポリアクリロニトリル、ポリアミド、羊
毛、絹などの混合繊維物質(セルロース含有繊維材料)
であって繊維形体も糸、布帛、綛、ルーズファイバーな
どいずれの状態であっても適用できる。
本発明においては、セルロース以外の繊維材料を染色す
るに必要な染料、例えばColour Index第3版及びそのAd
ditions and Ammendmentsに記載されている分散染料、
塩基性染料、カチオン染料、酸性染料、酸性含金染料、
などを同時に染浴に添加して染色することができる。
本発明においては、一般式(I)〜(IV)において、基 (X,Yは前記の意味を有する。)が結合した位置にハロ
ゲン原子、特には塩素原子又は弗素原子であるハロゲノ
−s−トリアジニル基が結合した反応染料(以下前駆物
質という)式(V)で表わされる化合物又はそのアルカ
リ金属塩を染浴中に入れ一般式(I)〜(IV)の化合物
を形成し染色を行なうこともできる。使用される式
(V)の化合物又はそのアルカリ金属塩の使用量は、前
駆物質であるハロゲノ−s−トリアジニル基を含有する
反応染料のハロゲン原子に対し0.5〜10倍モル量であ
り、好ましくは1.0〜5倍モル量が適当である。
本発明の染色は、好ましくはセルロース又はセルロース
含有繊維材料及び必要に応じて好適には塩化ナトリウム
又は硫酸ナトリウムなどの電解質1〜150g/を含む水
性染浴を調整する。次に全染色工程中この染浴pH値が4
〜10の範囲に保ち100℃以下の温度で染色を開始し、染
色の進行とともに昇温し100〜150℃で10〜90分間染色を
行なう。
本発明においては、染色時のpHは前記のように4〜10の
範囲に保たれるが好適には染色開始前から染色終了時ま
でpHが5〜9の範囲に保持される状態が良好な染色再現
性を与える。その際前記のpH範囲が全染色行程中に保た
れるために、水性染浴で緩衝作用を示す適当な物質例え
ば硫酸、塩酸、炭酸、硼酸、リン酸、酢酸、酒石酸、ク
エン酸などの酸及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩
又はアンモニウム塩の単一又はこれらの混合物を加える
ことができる。しかし本発明では特にこれらに限定され
ない。
上記の緩衝剤の使用量は有利には0.5〜5.0g/である。
また、反応性染料、かかる染性の前駆物質と式(V)の
化合物又はその塩又はセルロース以外の繊維材料を染色
するための染料及び電解質は、染色開始前に染浴に添加
してもよく、あるいは染色工程中にわたって加えること
もできる。染浴にはメタニトロベンゼンスルホン酸ナト
リウムなどの還元防止剤、アニオン系、非イオン系又は
カチオン系の均染剤、緩染剤、分散剤、沈澱防止剤など
を加えることができる。セルロース含有繊維材料の染色
には上記の如くセルロース及びセルロース以外の繊維材
料を有利には同時に染色する一浴一段法により染色でき
るが、どちらか一方の繊維材料を染色した後に、同浴か
ら他の一方の繊維材料を染色する一浴二段法を適用して
もよく、更には本発明の染色法とセルロース以外の繊維
の染色法を組合せ別々の浴からセルロース含有繊維材料
を染色する二浴法によっても染色することができる。
本発明の染色に適する染色機は100〜150℃の染色温度で
吸尽法により染色できるものであれば特に限定されない
が、一般的には100〜150℃の温度に昇温可能な設備、装
置を有する回転染色機、噴射染色機、チーズ染色機、ケ
ーク染色機、オーバーマイヤー染色機、ウインス染色
機、ジッガー染色機、ジェット染色機などが好適であ
る。
本発明化合物を用いて、酸結合剤の不在下セルロース繊
維材料またはセルロース含有繊維材料をパジング法によ
り染色するか捺染を行なう場合は、例えば、酸結合剤を
含まないパジング液または捺染糊で処理した繊維材料
を、要すれば80〜100℃で乾燥した後、150℃以上に加熱
することにより行なうことができる。150℃以上の加熱
は通常160〜250℃特に180〜230℃の温度で行なわれ、例
えば約200℃の数分間のベーキングまたは180℃の5〜10
分間のスチーミングによる。
この染色法は特にセルロース/ポリエステル混合繊維材
料の捺染に有利である。
一方、セルロース繊維材料のみを上記(I)〜(IV)の
化合物で染色又は捺染する場合は、通常の反応染料の染
色条件を採用することによって実施することも可能であ
る。
本発明化合物はセルロース繊維材料を含有した繊維材料
の捺染、特に染色において好適であり、公知反応染料と
は区別される。
次に本発明を実施例に従い説明するが、実施例中の
「部」は特に説明のない限り「重量部」である。
実施例1 遊離酸の形で下式 で示される染料33.7部に水150部を加え、更に2−(メ
チル)イミダゾール10.2部を加えpH4.0〜4.5に調整す
る。このpH値で80℃、一晩の撹拌を行ない、その後NaCl
で塩析過することにより、遊離酸で下記 で示される化合物を得た。
実施例2 遊離酸の形で下式 で示される染料30部に水200部を加え、更に1−シアノ
エチル−2−メチルイミダゾール16.2部を加えpH4.0〜
4.5に調整する。このpH値で一晩80℃の撹拌を行ない、
その後NaClで塩析過することにより、遊離酸で下式 で示される化合物を得た。
実施例3 遊離酸基の式で下式 で示される染料40.0部に水200部を加え、更に1−メチ
ルイミダゾール10.2部を加え、pH7.0〜7.5に調整する。
このpH値で80℃、一晩の撹拌を行ない、その後NaClで塩
析過することにより、遊離酸で下記 で示される化合物を得た。
実施例4 実施例1,2及び3と同様の方法により、公知の反応染料
を用いて、遊離酸で次式で示される新規な化合物を得
た。
実施例5 次表の第2欄に挙げた反応染料を用いて、第3欄の式
(V)示される化合物−これは下式 a. 2−メチルイミダゾール b. 2−エチルイミダゾール c. 2−ウンデシルイミダゾール d. 2−ヘプタデシルイミダゾール e. 2−フェニルイミダゾール f. 1−メチルイミダゾール g. 1−ベンジル−2−メチルイミダゾール h. 1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール i. 1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール j. 1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール k. 2,4−ジアミノ−6−〔2′−メチルイミダゾリル
−(1′)〕−エチル−s−トリアジン l. 2,4−ジアミノ−6−〔2′−ウンデシイミダゾリ
ル−(1′)〕−エチル−s−トリアジン の記号(a〜l)で示されている−を実施例1,2又は3
と同様の方法で反応させることにより合成でき、得られ
た発明化合物の繊維上での色調を、次表の第4欄に記載
した。
実施例6 下式 で示される次表の染料を用い、実施例1,2又は3に記載
された方法で基 (X及びYは前記の意味を有する。)を有する化合物を
得た。下表の化合物は、式(II)′で示されたD、W、
Z及び実施例5に記載の式(V)で示される化合物a〜
lのいずれかにより特定され、繊維上の色調を最右欄に
示した。
実施例7 下式 で示される次表の染料を用い、実施例1,2又は3に記載
された方法で基 (X及びYは前記の意味を有する。)を有する化合物を
得た。次表の化合物は、式(III)′で示されたD,W及び
実施例5に記載の式(V)で示される化合物a〜lのい
ずれかにより特定され、繊維上の色調を最右欄に示し
た。
染色例1 実施例1により製造した染料の0.1、0.3及び0.6部を各
々水200部に溶解し、芒硝10部と木綿10部を加え、120℃
に昇温し、炭酸ソーダ4部を加え、同温度で1時間染色
する。水洗、ソーピング、水洗そして乾燥して、諸堅牢
度に優れ良好なビルドアップ性を有する黄金色染色物を
得た。さらに同様の結果は、木綿/ポリエステル1:1の
混紡割合の木綿上でも得られた。
染色例2 実施例1により製造した染料4.5部、尿素10.0部、アル
ギン酸ナトリウム、糊料の10%水溶液50.0部、m−ニト
ロベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0部、重曹1.0部に水
を加え100部とした捺染糊を用いて、木綿上に捺染し、
この捺染されたものを乾燥後、102℃で5分間スチーミ
ングする。この捺染物を冷水及び熱湯で洗い乾燥する。
得られた捺染物は優れた諸堅牢度を有する。又、102℃
で5分間スチーミング行なう代わりに175℃で6分間ス
チーミングしても同様の捺染物が得られた。
さらに同様の結果は木記/ポリエステル1:1の混紡割合
の木綿上でも得られた。
染色例3 m−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部を添加
して実施例1によって得た染料2.0部を水100部に溶解す
る。得られた溶液で木綿織物を含浸して重量増加75%と
なるようにし、次に乾燥する。次にこの織物を苛性ソー
ダ5g/及び食塩300g/を含有している20℃の温溶液に
含浸し、重量増加75%に絞り、この染色物を200℃で30
秒間スチーミングし、すすぎ、非イオン性洗剤の30%沸
騰溶液中で15分間ソーピング処理し、すすぎ、乾燥する
ことにより黄金色の染色物を得た。乾燥後、200℃で30
秒間行なうスチーミングを次の任意のものに代える場合
にも同様の染色物が得られた。
(a)210℃で1分間ベーキング (b)180℃で3分間ベーキング (c)150℃で5分間ベーキング さらに同様の結果は、木綿/ポリエステルの1:1の混紡
割合の木綿上でも得られた。
染色例4 実施例1で表わされる染料2部、Na2SO4 60部、m−ニ
トロベンゼンスルホン酸ナトリウム1部、緩衝剤として
Na2HPO4・12H2O 2部及びKH2PO4 0.5部及び水934.5部か
らなる水性染浴を調整した。この時の染浴pH値は7であ
った。この染浴に常温で精練漂白済みの無シルケット木
綿メリヤス50部を入れ、撹拌しながら30分で120℃まで
昇温し、その温度で60分間染色した。染色後のpH値は染
色開始前と変らず7を維持することができた。染色後は
水洗し、アニオン系界面活性剤2部を含む水溶液1000部
を用い100℃で10分間ソーピングし、次いで水洗、乾燥
を行なった。染色物は良好な染着力を示し、諸堅牢度の
優れた黄金色の染色物を得た。
染色例5 実施例1により製造された染料5部、尿素20部、アルギ
ン酸ナトリウム糊料の10%水溶液50部に水を加えて100
部とした捺染糊を用いて、木綿に捺染し、この捺染され
たものを乾燥後180℃で10分間スチーミングする。この
捺染物を冷水及び熱湯で洗い乾燥する。
得られた捺染物は、良好な洗濯堅牢度を有する黄金色の
染色を示す。
又、180℃で10分間スチーミングを行なう代わりに、200
℃で1分間ベーキングを行なっても同様の染色物が得ら
れた。さらに同様の結果は、木綿/ポリエステルの1:1
混紡割合の木綿上でも得られた。
染色例6 m−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムの0.5部を添
加して実施例1によって得た染料2.0部を水100部に溶解
する。得られた溶液で木綿織物を含浸して重量増加75%
となるようにし、次に乾燥する。この染色物を200℃で
2分間スチーミングし、すすぎ、非イオン性洗剤の30%
沸騰溶液中で15分間ソーピング処理し、すすぎ、乾燥す
ることにより、黄金色の染色物を得た。
乾燥後、200℃で2分間行なうスチーミングを次の任意
のものに代える場合も同様の染色物が得られた。
(a) 210℃で3分間ベーキング (b) 180℃で5分間ベーキング (c) 150℃で7分間ベーキング ここでよりよい染色の再現性を得る為に、緩衝剤を加え
てpHを4〜10に保っても同様の結果を得た。
さらに同様の結果は、木綿/ポリエステルの1:1混紡割
合の木綿上でも得られた。
染色例7 実施例2〜7の染料を実施例1の染料の代わりに用い染
色例1〜6の方法に準じて染色することによっても同様
な優れた性能を有する染色物、又は捺染物が得られた。
染色例8 実施例2の化合物0.5部、Sumikaron Br.Red SE−BL(住
友化学製分散染料、C.I Disperse Red 164)1部、芒硝
60部、m−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム1部、
ナフタリンスルホン酸のホルマリン縮合物からなる分散
剤2部、酢酸及び酢酸ナトリウムから成る緩衝剤でpH6
に調整された全容1000部の水性染浴に、綿/ポリエステ
ル35:65混紡布50部を繰り入れ、20分間で140℃まで昇温
し、この温度で60分間染色した。
染色後は徐冷し、80℃で排液した後、再び水1000部を加
えて水洗し排液する。次いで、アニオン系界面活性剤2
部及びソーダ灰2部を含む水1000部中で100℃の温度で2
0分間ソーピングを行なった後、水洗、乾燥を施した。
染色に供された、綿/ポリエステル混紡布に強い染色力
を示し、ポリエステルと木綿の両繊維材料を一浴一般法
によって同色に染めることができ、染色物は良好は耐湿
潤堅牢度と耐光性を示した。
フロントページの続き (72)発明者 澤本 浩和 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 竹下 明 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 原田 尚樹 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−186682(JP,A) 特開 昭57−30764(JP,A) 特公 昭47−36837(JP,B1) 特公 昭44−9737(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 〔式中、Dは (ここにRは水素原子またはC1〜C4のアルキル基)を介
    してトリアジン環と結合する1個以上の水溶性基を有す
    る有機染料残基を示し、Zは置換もしくは非置換のアミ
    ノ基、水酸基またはハロゲン原子を示す。Xは置換もし
    くは非置換のC1〜C20の炭化水素基を示し、Yは水素原
    子または置換もしくは非置換のC1〜C20の炭化水素基を
    示す。〕 で示されるトリアジン化合物。
  2. 【請求項2】下記一般式(I) 〔式中、Dは (ここにRは水素原子またはC1〜C4のアルキル基)を介
    してトリアジン環と結合する1個以上の水溶性基を有す
    る有機染料残基を示し、Zは置換もしくは非置換のアミ
    ノ基、水酸基またはハロゲン原子を示す。Xは置換もし
    くは非置換のC1〜C20の炭化水素基を示し、Yは水素原
    子または置換もしくは非置換のC1〜C20の炭化水素基を
    示す。〕 で示されるトリアジン化合物を用いることを特徴とする
    繊維材料を染色または捺染する方法。
JP59126876A 1984-06-20 1984-06-20 トリアジン化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染法 Expired - Lifetime JPH0723455B2 (ja)

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