JPH07233187A - 5−フルオロウリジン誘導体の製造および医薬組成物 - Google Patents

5−フルオロウリジン誘導体の製造および医薬組成物

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JPH07233187A
JPH07233187A JP16117394A JP16117394A JPH07233187A JP H07233187 A JPH07233187 A JP H07233187A JP 16117394 A JP16117394 A JP 16117394A JP 16117394 A JP16117394 A JP 16117394A JP H07233187 A JPH07233187 A JP H07233187A
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fump
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 5−フルオロウリジン−5'−モノホスフェ
ート(5−FUMP)と5−フルオロウリジン−5'−
ジホスフェートガラクトース(5−FUDPGal)の微
生物学的製造法および5−FUDPGalを含む制癌活性
医薬組成物を提供する。 【構成】 5−フルオロウリジンにリン酸基供給源の存
在下セラチア属微生物を作用させて5−FUMPを得、
これにガラクトースとリン酸基供給源の存在下カンジダ
属微生物を作用させて5−FUDPGal得る方法および
5−FUDPGalを含む制癌活性医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、5−フルオロウリジン
−5'−リン酸エステルの製造法、具体的には、5−フ
ルオロウリジン−5'−モノホスフェート(5−FUM
P)および5−フルオロウリジン−5'−ジホスフェー
トガラクトース(5−FUDPGal)またはその塩の微
生物学的製造法および5−FUDPGalを有効成分とす
る制癌活性医薬組成物に関する。
【0002】5−FUMPは、式:
【化5】 で示される化合物であって、それ自体制癌活性を有する
ことが知られている。また、5−FUDPGalは、式:
【化6】 で示される化合物であって、化合物自体は公知である。
それ自身の制癌活性はないが、細胞膜に存在する特異的
なピロホスファターゼの作用で5−FUMPに変換され
た後に制癌活性を発揮する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】上記
5−FUMPの製造法としては、式:
【化7】 で示される5−フルオロウリジン(5−FUR)にリン
酸化剤(例えばオキシ塩化リン)を反応させる方法が知
られている(特開昭51−95081号)。しかしなが
ら、この方法では、5−FUMPの他にウリジンの2'
または3'位の水酸基がリン酸化された化合物が副生
し、これら副生物の分離、除去には手間がかかるという
難点があった。また、5−FURに対してオキシ塩化リ
ンとトリメチルホスフェートまたはトリエチルホスフェ
ートを作用させて5−FUMPを製造する方法も知られ
ている(特開昭60−17000号)。この方法では、
前記の副生物の生成を回避することはできるが、収率が
約6%と非常に低い不利益がある。加えて、いずれの方
法においても、試薬中に水分がごく僅かでも存在すれば
反応が阻害されるため、5−FURをはじめとする試薬
や溶媒は、予め厳密にその水分を除去しなければならな
いという煩雑さを伴っている。
【0004】また、5−FUDPGalや5−フルオロウ
リジン−5'−ジホスフェートグルコース(5−FUD
PGlc)のような5−FURの糖リン酸エステルの製造
法については、5−FUMPにモルフォリン、次いでジ
シクロヘキシルカルボジイミドを作用させた後、グルコ
ース−1−リン酸を反応させることにより、5−FUD
PGlcを製造する方法が知られている(特開昭60−1
7000号)。この製造法は、試薬として使用する糖−
1−リン酸がグルコース−1−リン酸の場合には安価で
あるため有効な方法であると言えるが、ガラクトース−
1−リン酸などその他のものである場合には極めて高価
であるため、経済的な観点からその適用性が大きく妨げ
られる可能性がある。
【0005】本発明者らは、上記した従来技術の持つ種
々の問題点を解決すべく、鋭意研究した結果、セラチア
(Serratia)属に属する微生物の細胞内に存在するヌク
レオシドホスホトランスフェラーゼによるリン酸基転移
反応およびカンジダ(Candida)属に属する微生物の細
胞内に存在するガラクトース代謝酵素系に着目し、これ
らを利用して5−FURの5−FUMPへの変換および
5−FUMPの5−FUDPGalへの変換を行うことに
成功し、これに基づいて5−FUMPおよび5−FUD
PGalの工業的な生産方法を確立するに至ったものであ
る。
【0006】また、5−フルオロウラシル(5−FU)は
核酸合成代謝拮抗剤の一種で、1957年に合成されて
以来、癌組織への親和性が高く、消化器癌をはじめとし
て各種固形癌に対する広いスペクトルを示すことから広
く臨床に供せられてきた。最近、抗腫瘍効果増強、スペ
クトル拡大及び副作用軽減を目指して、多くの誘導体が
合成され臨床研究も進められている。
【0007】ところで、動物細胞の細胞膜には特異性の
異なる数種の糖ヌクレオホスファターゼ(NPP)が存
在することが知られている(W.Deppert et al.:J.
CellPhysiol.,90,41−52(1976),Erwi
n Bischoff et al.:Eur.J.Biochem.,62,279
−283(1976))。一方、本発明者の1人である
田中らはある種の癌細胞の細胞膜に特異的なNPPが多
く存在することを知り、さらに、5−FUDPGal等の
5−FUR糖ヌクレオチドアナログがそれ自身制癌活性
はないかまたは弱いが、このNPPの作用で5−FUM
Pに変換された後に制癌活性を発揮するとの知見を得て
本発明を完成した。
【0008】5−FURの糖ヌクレオチドアナログの制
癌剤としての利用については、5−フルオロウリジン−
5’−ジホスフェートグルコース(5−FUDPGlc)
が知られている(特開昭61−158925号)。しか
し、これまで5−FUDPGalについての制癌活性につ
いての開示はない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の要旨は、
セラチア属に属する微生物菌株またはその体内酵素を、
リン酸基供給源の存在下、5−FURに作用させて、5
−FUMPを得ることを特徴とする、5−フルオロウリ
ジン−5'−リン酸エステルの製造法、およびカンジダ
属に属する微生物菌株またはその体内酵素を、ガラクト
ースおよびリン酸基供給源の存在下、5−FUMPに作
用させて、5−FUDPGalを得ることを特徴とする5
−フルオロウリジン−5'−リン酸エステルの製造法で
ある。
【0010】本発明の第2の要旨は5−フルオロウリジ
ン−5’−ジホスフェートガラクトース(5−FUDP
Gal)および薬理学的に許容され得るそれらの塩を含む
制癌活性医薬組成物である。上記のような特徴を有する
化合物である5−FUDPGalは、正常細胞に障害を与
えず癌細胞のみを特異的に攻撃する可能性を有してお
り、制癌剤につきものの重篤な副作用を減少させること
ができる。
【0011】本発明において、出発原料として使用する
5−FURは、リボースの1位の炭素原子に5−フルオ
ロウラシルが結合したものであるが、5−フルオロウラ
シルは、極めて有効な制癌剤として知られている。その
作用機作は生体内でリボシル化およびリン酸化を受けて
5−フルオロ−2'−デオキシウリジン−5'−リン酸と
なり、これがデオキシウリジル酸をチミジル酸に転換す
るチミジル酸合成酵素を阻害することによりDNAの合
成を抑制する。またRNAにもウラシルの代わりに取り
込まれ、異常タンパク質合成を促して細胞を死滅させ
る。このことから、5−FURが5−フルオロウラシル
の作用機作に依存する作用を微生物に与えるであろうこ
とが容易に考えられる。
【0012】また、上記の5−フルオロ−2'−デオキ
シウリジン5'−リン酸は、上記のように間接的にDN
A合成を抑制する以外に、DNA中に5'−チミジル酸
の代わりに取り込まれ、塩基対形成に異常を引き起こす
突然変異誘起性がある。5−FUMPは、5−フルオロ
−2'−デオキシウリジン5'−リン酸分子中のデオキシ
リボース部分がリボースである以外は全く同様の構造を
持つ化合物であるから、5−FUMPもまた本発明に使
用する微生物に何らか(たとえばRNA合成抑制)の影
響を与えるであろうことが考えられる。
【0013】このように、5−FURおよび5−FUM
Pは微生物に対し生育抑制など何らかの負の影響を与え
るであろうことが容易に考えられる化合物であるにもか
かわらず、現実には、本発明において、それらによる使
用微生物に対する悪影響は実質的に認められず、5−F
UMPや5−FUDPGalが良好に生産される。
【0014】本発明方法に従って、5−FURを5−F
UMPに変換するには、5−FURに適当な媒質中にお
いてリン酸基供給源の存在下にセラチア属に属する微生
物またはその細胞内に存在する酵素を作用させればよ
い。通常は、セラチア属に属する微生物自体が使用さ
れ、その典型的な例としては、セラチア・マルセッセン
ス(Serratia marcescens)IFO 3046を挙げること
ができる。
【0015】リン酸基供給源としては、5−FURに導
入されるリン酸基を供給できる物質であれば特に制限は
なく、特にリン酸基を有する有機化合物、たとえばベン
ジルリン酸、シアノエチルリン酸、テトラクロルピロリ
ン酸、p−ニトロフェニルリン酸などを挙げることがで
きる。
【0016】媒質としては水性媒質が使用され、上記し
た5−FURとリン酸基供給源のほか、必要に応じてセ
ラチア属微生物の生育に必要な栄養源が含まれていてい
てもよい。水性媒質は、pH3〜5、好ましくはpH4
前後に調節する。反応実施に際しては、温度を約40℃
〜60℃、好ましくは45〜50℃に保つことが望まし
い。
【0017】反応後、生成した5−FUMPを精製する
には、常法に準じてこれを行えばよい。たとえば、反応
液から菌体を除去して得られた液体成分を吸着剤(たと
えば活性炭)に吸着、溶出させ、溶出液についてさらに
イオン交換樹脂(たとえばDowex IX8(CI型))のカ
ラムを用いて精製を行い、該当フラクションに吸着剤
(たとえば活性炭)を加えて目的物を吸着させた後、適
宜の溶離液(たとえばアンモニア水)を用いて溶出す
る。溶出液を適当に濃縮した後、適当な塩形成剤(たと
えば酢酸バリウム、酢酸ナトリウム)を加え、さらに水
混和性有機溶媒(たとえばエタノール)を加えることに
よって生ずる沈澱を集め、5−FUMPを塩(たとえば
バリウム塩、ナトリウム塩)の形で得る。
【0018】また、本発明方法により5−FUMPを5
−FUDPGalに変換するには、5ーFUMPを適当な
媒質中においてガラクトースとリン酸基供給源の存在下
にカンジダ属に属する微生物またはその細胞内に存在す
る酵素を作用させればよい。通常は、カンジダ属の微生
物それ自身を使用すればよく、その典型的な例は、カン
ジダ・サイトアナ(Candida saitoana)IFO 076
8である。
【0019】リン酸供給源としては、リン酸基を有する
無機物が好んで使用され、その具体例としてはリン酸カ
リウム、リン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0020】媒質としては水性媒質が使用され、上記し
たガラクトースとリン酸基供給源に加え、必要に応じ、
使用微生物の生育に必要な栄養源を含有してもよい。
【0021】反応後、生成した5−FUDPGalを精
製、回収するためには、5−FUMPの場合と同様、反
応液から菌体を除去した後、吸着剤(たとえば活性炭)
およびイオン交換樹脂(たとえばDowex IX8(CI
型))のカラムを用いて処理すればよい。
【0022】本発明は、5−FUMPおよび5−FUD
PGalの製造のいずれの場合も、その製造過程において
取り扱い易く、かつ事後処理の面でも処理し易い水溶媒
体を使用できる点で工業的に有利である。
【0023】なお、本発明において、特に5−FUMP
をバリウム塩の形で採取し、必要に応じこれをそのまま
使用して5−FUDPGalに変換することは、上記5−
FUMPのバリウム塩が水に難溶性であるため、回収が
容易であり、かつ精製が容易である点で有利である。
【0024】なお、このような水に難溶性であるバリウ
ム塩はそのままの形ではカンジダ属の菌体中には取り込
まれないことが予測され、かつそのような菌体に対し有
害物質であることが予測されるにもかかわらず、現実に
は高収率で5−FUMPから5−FUDPGalへの変換
が達成される点において、予想外の効果を奏するものと
いうことができる。
【0025】さらに、5−FUDPGalの合成に用いら
れる微生物による合成法は他の化合物にも適用ができ、
糖を結合した化合物も比較的安価に合成できることか
ら、実用的な他の5−FURの糖ヌクレオチドアナロ
グ、例えば、5−フルオロウリジン−ジホスフェートグ
ルコース(5−FUDPGlc)、5−フルオロウリジン
−ジホスフェートグルコース−N−アセチルグルコサミ
ン(5−FUDPGlcNAc)の開発が可能である。
【0026】5−FUDPGalを含む制癌活性医薬組成
物は、正常細胞に障害を与えず癌細胞のみを特異的に攻
撃する可能性を有しており、制癌剤につきものの重篤な
副作用を減少させることができる。
【0027】制癌活性試験 5−FURおよび5−FUMPを対照物質として5−F
UDPGalの培養癌細胞に対する作用について検討し
た。 1.材料 (1)細胞正常細胞 (1)NHDF細胞(正常ヒト皮膚線維芽細胞)、(2)3T3
細胞(マウス線維芽細胞)腫瘍化細胞 (3)3T3細胞(SV40形質転換細胞)、(4)B16−F
O細胞(マウス黒色腫細胞)、(5)LL/2細胞(マウス肺
癌細胞)、(6)NS−1(マウス骨髄腫細胞)、(7)X6
3−Ag8(マウス骨髄腫細胞)、(8)SP2/0(マ
ウス骨髄腫細胞−脾細胞)、(9)HeLa229(ヒト
子宮頚癌細胞)、(10)K−562(ヒト白血病細胞)、
(11)MOLT−3(ヒト白血病細胞) 以上はいずれも液体窒素細胞保存容器中に保存されてい
たものを、解凍して使用した。 (2)薬剤 5−FURはシグマケミカルより購入し、5−FUMP
および5−FUDPGalは分与されたものである。
【0028】2.方法 (1)細胞を5×104個/ウエルの濃度で10%FCS
加MEM培地(日水製薬)に懸濁し、96ウエル平底マイ
クロプレート(ヌンク)に播種し、37℃、5%CO2
囲気下において24時間培養した。 (2)薬剤をMEM培地に溶かし、メンブランフィルター
により濾過除菌した後に、所定の濃度に調整し、1ウエ
ル当たり20μlずつ分注した。 (3)37℃、5%CO2雰囲気下において所定の時間培
養後、培養上清を除去しPBSで2回洗浄した。 (4)PBS中の6μM Calcein−AM(モレキュラープ
ローブ)溶液を100μlずつウエルに分注し37℃に2
時間放置した。 (5)サイトフロー2300(ミリポア)により、励起波長
485nm, 蛍光波長530nmにて蛍光を測定した。培地
のみのウエルの蛍光強度を100とした時、薬剤を入れ
たウエルの蛍光強度の比を細胞の生存率(%)とした。
【0029】3.結果 結果を表に示す。
【表1】 薬物添加(0.01μmol/ml)培地中で4日間培養した各種細胞の生存率(%) 細胞名 由来 5-FUDPGal 5-FUMP 5-FUR正常細胞 1. NHDF 正常ヒト皮膚線維芽細胞 69.0±12.3 20.2± 0.5 20.7± 2.7 2. 3T3 マウス線維芽細胞 94.2±11.7 66.6± 7.8 47.5± 2.6癌細胞 3. 3T3(形質転換) SV40形質転換細胞 2.3± 0.1 2.1± 0.1 2.2± 0.1 4. B16-FO マウス黒色腫細胞 20.2± 5.6 18.6± 1.0 15.4± 1.7 5. LL/2 マウス肺癌細胞 11.5± 2.6 6.9± 0.5 4.6± 0.3 6. NS-1 マウス骨髄腫細胞 56.6± 3.0 54.6± 0.1 54.8± 0.4 7. X63-Ag8 マウス骨髄腫細胞 22.8± 1.1 22.5± 0.5 19.8± 0.8 8. SP2/0 マウス骨髄腫細胞-脾細胞 18.0± 3.0 8.5± 0.1 6.4± 0.3 9. HeLa229 ヒト子宮頸癌細胞 17.9± 0.8 15.8± 0.3 15.9± 0.3 10. K-562 ヒト白血病細胞 32.3± 9.4 27.3± 0.8 25.8± 1.3 11. MOLT-3 ヒト白血病細胞 18.0± 0.3 17.8± 0.3 18.0± 0.3 (平均値±SD)
【0030】3T3細胞及びNHDF細胞のような正常
細胞は5−FUDPGalに対しては抵抗性を示したが、
5−FUR及び5−FUMPには程度の差はあるが感受
性を示した。9種の癌細胞はいずれもこれらの薬剤に対
して感受性を示し、生存率が低下した。特に、3T3腫
瘍化細胞(形質転換)及びLL/2細胞(マウス肺癌細胞)
がこれらの薬剤に対して非常に強い感受性を示し、つい
でB16−FO細胞(マウス黒色腫細胞)、X63−Ag
8(マウス骨髄腫細胞)、SP2/0(マウス骨髄腫細
胞-脾細胞)及びHeLa229(ヒト子宮頸癌細胞)
およびMOLT−3(ヒト白血病細胞)がかなり強い感
受性を示した。また、K−562(ヒト白血病細胞)お
よびNS−1(マウス骨髄腫細胞)が、これらの薬剤に
対しても感受性を示した。
【0031】図1に0.01μmol/mlの濃度の薬剤の入
った培地中で4日間培養後の細胞の感受性の差を、正常
細胞である3T3細胞およびNHDF細胞、癌細胞であ
る3T3細胞(形質転換)、B16−FO細胞(マウス黒
色腫細胞)及びLL/2細胞(マウス肺癌細胞)について
示した。3T3細胞及びNHDF細胞のような正常細胞
は5−FUDPGalに対しては抵抗性を示したが、5−
FUR及び5−FUMPには程度の差はあるが感受性を
示した。3種の癌細胞はいずれもこれらの薬剤に対して
強い感受性を示し生存率が低下することが理解される。
【0032】さらに、培地に5−FUDPGalを添加後
4日間培養した時点での、細胞の生存率と薬物濃度との
関係を図2に示した。0.0001μmol/ml以下の濃度
では正常マウス線維芽細胞である3T3細胞及び腫瘍化
した3T3細胞はともに生存率は約100%であり、低
下しなかった。0.001μmol/ml以上の濃度では腫瘍
化した3T3細胞の生存率は10%以下に低下したが、
正常3T3細胞の生存率はやや低下したのみであった。
B16−FO細胞(マウス黒色腫細胞)及びLL/2細胞
(マウス肺癌細胞)の癌細胞では0.001μmol/ml以上
の5−FUDPGal濃度で生存率の急激な低下が認めら
れた。NHDF細胞(正常ヒト皮膚線維芽細胞)は3T3
細胞よりも低濃度の5−FUDPGalで生存率の低下が
認められたものの、前述の癌細胞よりは感受性が低かっ
た。
【0033】4.結論 5−FUDPGalの培養癌細胞及び正常細胞に対する作
用について対照物質として、5−FUR及び5−FUM
Pを用い比較検討した。その結果、正常細胞は5−FU
DPGalに対しては抵抗性を示したが、5−FUR及び
5−FUMPには程度の差はあるが感受性を示した。癌
細胞については、使用した9種類の癌細胞が、いずれも
これらの薬剤に対して強い感受性を示した。これらの結
果より、5−FUDPGalは、対照とした5−FURお
よび5−FUMPと比較して、正常細胞に対する毒性が
弱く、5−FUDPGalの癌細胞への選択毒性を有する
ことが判明した。
【0034】本発明の5−FUDPGalまたはその生理
学的に許容される塩を有効成分とする医薬組成物を実際
の治療に用いる際には、患者の病態や用法に応じてさま
ざまな剤型のものが使用される。このような剤型の例と
しては、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤など
の内用剤、軟膏、パップ剤などの外用剤、注射剤あるい
は坐剤などを挙げることができる。
【0035】これらの医薬組成物はその剤型に応じ、製
剤学上使用される手法により生理学的に許容される無毒
の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、保存剤、溶解剤な
どの添加剤と適宜混合し、周知の方法に従い調整するこ
とにより製造できる。
【0036】例えば散剤または細粒剤は、5−FUDP
Galまたはその生理学的に許容される塩に必要に応じ、
賦形剤、結合剤、崩壊剤などの添加剤を加え、粉末また
は微粒状として散剤または細粒剤とする。また、必要に
応じて着色剤、芳香剤、矯味剤などを加えることができ
る。さらには適当なコーティング剤で剤皮を施してもよ
い。
【0037】顆粒剤は、5−FUDPGalまたはその生
理学的に許容される塩に必要に応じ、賦形剤、結合剤、
崩壊剤などの添加剤を加えて均等に混和した後、粒状と
し、粒子をそろえて製する。顆粒剤には、必要に応じて
着色剤、芳香剤、矯味剤などを加えることができる。ま
た、適当なコーティング剤で剤皮を施してもよい。
【0038】錠剤は通例、5−FUDPGalまたはその
生理学的に許容される塩に必要に応じ、賦形剤、結合
剤、崩壊剤などの添加剤を加えて均等に混和したものを
顆粒状とした後、周知の方法に従い打錠して製すること
ができる。錠剤にはまた必要に応じて着色剤、矯味剤な
どを加えることができる。さらに適当なコーティング剤
で剤皮を施し、糖衣錠、フィルムコート錠、腸溶錠など
にすることができる。
【0039】カプセル剤は例えば、5−FUDPGalま
たはその生理学的に許容される塩に必要に応じ、適当な
賦形剤などの添加物を均等に混和したもの、または粒状
にしたものを適当な大きさのカプセルに充填して製す
る。あるいは充填内容物に腸溶性や特効性などの特性を
与えるためのコーティングを施した後、充填してもよ
い。
【0040】坐剤は適当な基剤に必要ならば乳化剤、懸
濁化剤などを加え、これに5−FUDPGalまたはその
生理学的に許容される塩を加えて混和して均等にした
後、一定の形状に成型して製する。本剤には適当な剤皮
で被包することができる。また、必要に応じて保存剤を
加えてもよい。
【0041】注射剤は例えば、5−FUDPGalまたは
その生理学的に許容される塩の一定量を溶剤に溶解、懸
濁もしくは乳化して一定容量とした後、アンプルなどの
注射剤用の容器に充填、密封して製することができる。
あるいは、適当な賦形剤と混合後、凍結乾燥し用時溶解
型の注射剤としてもよい。本剤には、所望により安定
剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤な
どの添加剤を加えることができる。また、血液あるいは
体液と等張にするための等張化剤やpHを調節するため
のpH調整剤、あるいは局所麻酔剤などの無痛化剤を加
えてもよい。
【0042】本発明の医薬組成物を実際の治療に用いる
際の投与量は、対象となる患者の年齢、体重、性別、症
状などを考慮して適宜増減されるが、一般に5−FUD
PGalとして経口投与の場合、通常成人1日当たり0.
5〜5mg/kg体重の範囲で、非経口投与の場合、通常成
人1日当たり0.2〜2mg/kg体重の範囲で使用され
る。
【0043】また、本発明の5−FUDPGalまたはそ
の生理学的に許容される塩を有効成分とする制癌剤は、
単独で用いる他に既存の制癌剤と併用あるいは配合する
ことも可能である。係る制癌剤としては、例えばカルモ
フール、シタラビンオクホスファート、テガフール、ド
キシフルリジン、フルオロウラシルなどの代謝拮抗剤、
シクロホスファミド、カルボニン、塩酸ニムスチン、ダ
カルバジン、ラニムスチンなどのアルキル化剤、マイト
マイシン、クロモマイシン、アクチノマイシン、ブレオ
マイシン、アントラサイクリン、ネオカルチノスタチン
などの抗腫瘍性抗生物質やアセグラトン、エトポシド、
塩酸プロカルバジン、クエン酸タモキシフェン、塩酸ミ
トキサントロン、カルボプラチン、シスプラチンなどを
挙げることができる。
【0044】毒性試験 本発明の5−FUDPGalの急性毒性(LD50)につい
て検討したところ、Jcl:ICR系マウスの尾静脈内
に単回注入した結果、LD50値は300mg/kg以上で
あった。
【0045】5−FUDGalを含む制癌剤は、正常細
胞に障害を与えず癌細胞のみを特異的に攻撃する可能性
を有しており、制癌剤につきものの重篤な副作用を減少
させることができる。
【0046】
【実施例】本発明を以下の実施例で更に詳細に説明する
が、本発明の技術的範囲は以下の実施例により何ら制限
を受けるものではない。 実施例1 肉エキス5g、ペプトン15g、塩化ナトリウム5g、リ
ン酸一水素カリウム5gを含む液体培地1リットル(p
H7.0)に、あらかじめ同液体培地5mlで一晩振盪培
養したセラチア・マルセッセンスIFO 3046を加え、
30℃で一晩振盪培養した。培養液より菌体を遠心分離
して集め、蒸留水にて洗浄した後、再び蒸留水に懸濁
(500mg湿重/ml)して得た菌体懸濁液20mlを1M
酢酸緩衝液(pH4.0)30ml、10mM硫酸亜鉛・7
水和物10ml、100mM5−FUR20ml(2ミリモ
ル)および350mMp−ニトロフェニルリン酸20mlの
各溶液と混合し、反応液の全容積を水で100mlとし
た。本混合液を47℃で24時間ゆるやかに振盪した。
反応液について高速液体クロマトグラフィーで検出を行
ったところ、5−FUMPの合成効率は84.4%であ
った。遠心分離によって菌体を除去した上清のpHを
3.8に合わせ、クロマト用活性炭10gにて5−FUM
Pを吸着させた。活性炭を約1リットルの水で洗浄後、
エタノール:アンモニア水:水(50:5:45)200ml
で溶出した。
【0047】溶出液よりエタノールおよびアンモニアを
減圧下に除去した後、Dowex IX8(3×20cm)のカラ
ムに通して目的物を吸着させた後、1リットルの蒸留水
でカラムを洗浄した。未反応の5−FURはすべてこの
フラクションに回収された。次いで、0.01Nの塩酸
2リットルおよび0.1Mの塩化リチウムを含む0.01
Nの塩酸2リットルにて、塩化リチウム濃度0〜0.1M
までの直線的な濃度勾配をつくり、5−FUMPを溶出
した。5−FUMPは、0.05Mの塩化リチウムを含む
フラクションの前後に回収された。このフラクション
(約1リットル)を約100mlまで濃縮した後、クロマ
ト用活性炭10gを加えて5−FUMPを吸着させ、水
1リットルで洗浄後エタノール:アンモニア水:水(5
0:5:45)200mlで溶出した。これを10mlまで減圧
濃縮し、酢酸バリウム491mg(1.6ミリモル)を加
えた。生成した沈澱を遠心分離し、エタノール:水
(2:1)(20ml×2回)、更にエタノール(20ml
×2回)で洗浄した。沈澱を減圧乾燥し、白色粉末状の
5−FUMPのバリウム塩を得た。
【0048】収量698mg(収率65.2%) 元素分析 C91092PF・Ba・3H2O C H N P 計算値; 20.24 3.03 5.27 5.83 実験値; 19.93 2.92 4.97 5.75
【0049】 1H−NMRおよび13C−NMRスペクトルデータ 炭素の位置 1H-NMR,δH(ppm,結合定数J(Hz)) 13C-NMR,δC(ppm) 6 8.11(d,6.4) 1' 5.90(dd,4.9,1.5) 90.79 2' 4.29(t,5.2) 75.86 3' 4.31(t,5.2) 71.98 4' 4.20(m) 85.91(d,8.8) 5' 4.02(ddd,12.0,5.5,3.1) 65.97 3.97(ddd,12.0,5.5,3.4)
【0050】実施例2 乳糖100g、ペプトン4g、酵母エキス4g、リン酸二
水素カリウム4g、リン酸一水素二アンモニウム4g、硫
酸マグネシウム・水和物2gを含む液体培地(pH6.
2)2リットルにあらかじめ同液体培地100mlで一晩
振盪培養したカンジダ・サイトアナIFO 0768を加
え、30℃で一晩振盪培養した。培養液より菌体を遠心
分離で集め、蒸留水にて3回洗浄した後、減圧下で十分
に乾燥させた。実施例1で得られた5−FUMPのバリ
ウム塩536mg(1ミリモル)、D−ガラクトース1.
8g、400mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)25
ml、120mM硫酸マグネシウム・7水和物5.0mlおよ
び上記乾燥菌体5g(均一な状態にまで粉末化した)を
混合し、さらに蒸留水を加えて全容を50mlとした反応
液を30℃で14時間振盪した。反応液について高速液
体クロマトグラフィーで検出した5−FUDPGalの合
成効率は94%であった。
【0051】遠心分離によって菌体を除去して得られる
上清のpHを3.8とした後、クロマト用活性炭5gにて
5−FUDPGalを吸着させた。実施例1に記載の方法
に従って活性炭より5−FUDPGalを溶出した。溶出
液より減圧下にエタノールおよびアンモニアを除去し、
さらに実施例1記載の方法に従ってDowex IX8のカラム
を用いるクロマトグラフィーを行い、活性炭に吸着、溶
出後、最終的にバリウム塩として5−FUDPGalの白
色粉末を得た。クロマトグラフィーの条件は、実施例1
と同様であるが、ただし塩化リチウムの濃度勾配は、
0.05〜0.1Mとした。5−FUDPGalは塩化リチ
ウム濃度0.07Mを含むフラクションの前後で溶出
し、この時点で既に5−FUMPは初期値の約1%まで
減少しており、5−FUMPと5−FUDPGalを完全
に分離することが出来た。
【0052】収量633mg(収率73.5%) 元素分析 C15212FO172・3/2Ba・4H2O C H N P 計算値; 20.93 3.37 3.25 7.20 実験値; 20.54 3.34 3.27 7.10
【0053】 1H−NMRおよび13C−NMRスペクトルデータ 炭素の位置 1H-NMR,δH(ppm,結合定数J(Hz)) 13C-NMR,δC(ppm) 6 7.98(d,6.4) 1' 6.03(dd,4.9,1.83) 90.13 2' 74.99 3' 70.53 4' 84.20(d,10) 5' 3.89(dt,10.4,3.2) 66.35(d,6) 3.98(dd,10.4,3.3) 1'' 5.72(dd,7.0,3.4) 97.04(d,6) 2'' 69.76(d,7) 3'' 70.96 4'' 70.72 5'' 73.15 6'' 3.79(dd,11.9,5.5) 62.35 3.82(dd,11.9,7.3)
【0054】
【製剤例】次に示すような処方に従い、各種製剤を製し
た。ただし、剤型の種類および処方はここに挙げたもの
に限るものではない。 製剤例1(散剤) 5−FUDPGal2gをとり、乳糖を加え全量を100
gとし、均等に混和して散剤とした。
【0055】製剤例2(顆粒剤) 5−FUDPGal2g、乳糖70g、トウモロコシデン
プン10gおよびヒドロキシプロピルセルロース5gを
とり、均等に混和した後、流動層造粒機を用いて造粒し
た。得られた造粒物を乾燥、整粒したものに結晶セルロ
ース12gおよびステアリン酸マグネシウム1gを加え
てよく混合し、顆粒剤を製した。
【0056】製剤例3(カプセル剤) 5−FUDPGal2g、乳糖150g、結晶セルロース
30g、ヒドロキシプロピルセルロース16g、ステア
リン酸マグネシウム2gをとり、均等に混和したものを
ゼラチン製硬カプセルに充填し、硬カプセル剤1000
カプセルを製した。
【0057】製剤例4(錠剤) 5−FUDPGal2g、乳糖140g、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース30g、ヒドロキシプロピルセ
ルロース26gを加えて均等に混和した後、流動層造粒
機を用いて造粒した。得られた造粒物にステアリン酸マ
グネシウム2gを加えて打錠して錠剤1000錠を製し
た。
【0058】製剤例5(注射剤) 5−FUDPGal1gをとり、注射用水1000mlに
溶解した後、塩酸を用いてpH7.5に調節する。得ら
れた溶液を精密濾過機にて濾過滅菌した後、容量1ml
のガラス製アンプルに充填し、密封、滅菌、乾燥してア
ンプル入注射剤1000アンプルを製した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 5−FUR、5−FUMPおよび5−FUD
PGalに対する正常細胞及び癌細胞の感受性の差を示す
棒グラフである。
【図2】 5−FUDPGalの正常細胞及び癌細胞への
作用を示す折れ線グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 19/30 C12R 1:72)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラチア(Serratia)属に属する微生物
    菌株またはその体内酵素を、リン酸基供給源の存在下、
    式: 【化1】 で示される5−フルオロウリジンに作用させて、式: 【化2】 で示される5−フルオロウリジン−5'−モノホスフェ
    ートを得ることを特徴とする、5−フルオロウリジン−
    5'−リン酸エステルの製造法。
  2. 【請求項2】 カンジダ(Candida)属に属する微生物
    菌株またはその体内酵素を、ガラクトースおよびリン酸
    基供給源の存在下、式: 【化3】 で示される5−フルオロウリジン−5'−モノホスフェ
    ートに作用させて、式: 【化4】 で示される5−フルオロウリジン−5'−ジホスフェー
    トガラクトースを得ることを特徴とする5−フルオロウ
    リジン−5'−リン酸エステルの製造法。
  3. 【請求項3】 5−フルオロウリジン−5'−ジホスフ
    ェートガラクトースまたは薬理学的に許容され得るそれ
    らの塩を有効成分として含む制癌活性医薬組成物。
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