JPH04112833A - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JPH04112833A
JPH04112833A JP2230610A JP23061090A JPH04112833A JP H04112833 A JPH04112833 A JP H04112833A JP 2230610 A JP2230610 A JP 2230610A JP 23061090 A JP23061090 A JP 23061090A JP H04112833 A JPH04112833 A JP H04112833A
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Keijiro Fujita
恵二郎 藤田
Masaaki Komori
小守 正明
Hisato Seki
関 寿人
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は抗癌剤、詳しくは白金を担持させた抗癌性塩化
アパタイトを有効成分として含有する抗癌剤に関するも
のである。
(従来の技術) 白金化合物に抗腫瘍作用のあることがローゼンベルグに
より発見され、各種の白金化合物についてその抗腫瘍作
用を検討した結果、シスプラチンが最も高い抗腫瘍効果
を示すことが確認され、臨床試験を経て現在抗癌剤とし
て使用されている。
然しなからシスプラチンはすぐれた抗腫瘍効果を有する
が、投与により消化器、腎臓、血液、聴器、肝臓などに
副作用を発生することが多く、倦怠感、重量、脱毛、そ
の他の症状があられれることがあり、又他の抗癌剤、放
射線照射との併用により骨髄副作用が増強され、ブドウ
糖液、アミノ酸輸液及び乳酸ナトリウム含有輸液と併用
すると分解するなどの欠点を有している。従って慎重な
投与が要求され、使用も制限されている。このためシス
プラチンに代り副作用が少な(て、広範囲の腫瘍に使用
されえる白金化合物抗癌剤の開発が期待されている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はシスプラチンより毒性が少なく、抗腫瘍効果が
強い白金を抗腫瘍成分として含有する抗癌剤を提供する
ことを目的としている。
(課題を解決するための手段及び作用)抗癌剤アトレア
マイシンをハイドロキシアパタイト粒子に担持させ、そ
れを腫瘍部に注入し、腫脇部でアトレアマイシンを徐放
させることにより、アトレアマイシンの副作用を抑制す
るとともに、効果の持続化を計るアパタイト療法が検討
されている。ハイドロキシアパタイトはCa+o(PO
4)b(01()zで示されるアパタイトの一種で骨の
主成分であるため、人体に無害で、生体成分との親和性
が良く、又各種の物質を強く吸着するとともに、無機イ
オン交換体として作用することが知られている。
方ハロゲン化アパタイトもハイドロキシアパタイトと同
様の性質を有している。
我々はこの療法に着目し、ハロゲン化アパタイト、好ま
しくは塩化アパタイト、のこれらの性質を利用し、白金
を吸着、イオン交換その他の方法により塩化アパタイト
に担持させることにより、シスプラチンの有する欠点が
克服でき、副作用の発生が少なく、効果が強くて持続性
の抗腫瘍性塩化アパタイトかえられるのではないかと考
えて種々検討した結果、白金を塩化アパタイトに担持さ
せた化合物をえることが出来、その化合物がシスプラチ
ンより強い抗腫瘍性を有し、毒性が少ないことを認めた
白金を担持させた抗腫瘍性塩化アパタイトは、例えばハ
イドロキシアパタイトと塩化白金酸とを使用することに
より容易にえることができる。即ち塩化白金酸の溶液中
に、ハイドロキシアパタイトを添加、要すれば加温下に
攪拌し、充分に攪拌後生酸物を採取し、蒸留水で洗浄、
乾燥粉砕し、使用する剤型により、場合により800°
C以上で焼成して、簡単にえることができる。ハイドロ
キシアパタイトは前記の如< Ca+o(POa)6(
OR)zなる組成を有しCa/Pの化学量論的モル比は
10/6である。然しながら、このCa/Pモル比を有
するハイドロキシアパタイトの合成は手間がかかるが、
Ca/Pモル比が1.4〜1.8であるハイドロキシア
パタイト含有物の合成は容易であり、かかる合成品もハ
イドロキシアパタイトとして本発明に使用できる。担持
させる白金量は、抗癌剤としての使用目的に応して任意
に選択するが、多量に担持させると、えられる化合物が
アパタイトの構造を保持しなくなるため、多量に担持さ
せることは避くべきである。えられる化合物がアパタイ
トの構造を保持巳、抗腫瘍効果を発現するため、担持さ
せる白金量:ま塩化アパタイトに対し50重四%以下、
好ましく:よ0.001〜30重量%Sこなるよう調整
する。二の操作により原料として使用したハイドロキう
・アパタイトは塩化アパタイトに変化すると共に白金を
担持する。この反応でえられる抗腫瘍性塩化アパタイト
は、塩化アパタイトに白金が吸着され、又はアパタイト
のCa″″とイオン交換により白金がr旦持されている
、即ちCa + o (PO4) b C1z ・nP
 を又はPtxCa+o−x(POa)bClzのよう
な組成を有する、と考えられ、その毒性は極めて低く、
白金を10%担持させた塩化アパタイトの経口投与LD
S。値は、SD系雌雄ラットで、いずれも2000■/
kg以上である。
本発明による抗腫瘍性塩化アパタイトは安定であり、製
剤化には常法が使用できる。例えば注射剤とする場合に
は、蒸留水又は塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの溶
液に懸濁、又は混合させて、経口側とする場合には医薬
品として用いる賦形剤である乳糖、白糖、デンプン、デ
キストリン、結晶セルロース、リン酸カルシウム、炭酸
カルシウム、タルク、炭酸マグネシウム、ステアリン酸
マグネシウム、ゼラチンなどと混合して錠剤、顆粒剤、
散剤、カプセル剤、乳剤、又は懸、濁液や乳剤などの製
剤として、座剤とする場合には、マクロゴール、グリセ
ロゼラチン、カカオ脂等を用いることが出来る。
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本
発明は実施例に限定されるものではない。
例1) エタノール50ffll中に塩化白金a21.83gを
加えて溶解する。この溶液中にハイドロキシアバタイ)
7gを加えて攪拌する。この混合物を乾燥、粉砕して、
白金を10%担持した塩化アパタイト抗癌剤を得た。
6週令のCDF 、マウス(1群10匹)の腹腔内に1
×106個のマウス白血病L1210を移植し、移植後
、1ローから連続5日間上記物質を下記の割り合いでマ
ウスの腹腔内に投与し、常法にしたかってマウスの延命
率(T/C)を投与群及び対象群の平均生存日数から求
めた。なお、比較薬物として、シスプラチン(CDDP
)を用いた。
表  1 かってマウスの延命率(T/C)を投与群及び対象群の
平均生存日数から求めた。なお、比較薬物として、シス
プラチン(CODP)を用いた。
表  1 例2) エタノール50m1中に塩化白金酸1.83 gを加え
て溶解する。この溶液中にハイドロキシアバタイ)7g
を加えて攪拌する。この混合物を乾燥、1200℃焼成
後、粉砕して、白金を10%担持した塩化アパタイト抗
癌剤を得た。
6週令のCDF 、マウス(1群10匹)の腹腔内にl
Xl06個のマウス白血病P338を移植し、移植後、
1ローから連続5日間上記物質を下記の割り合いでマウ
スの腹腔内に投与し、常法にした(発明の効果) 本発明によりえられる抗腫瘍塩化アパタイトは製造が容
易で、その抗腫瘍性を任意に変化させることができ、毒
性が極めて低く、安定で、製剤化も容易であり抗癌剤と
しての使用が極めて有用であると考えられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)白金を担持させた塩化アパタイトを抗腫瘍成分と
    して含有することを特徴とする抗癌剤(2)担持させる
    方法が吸着及び/又はイオン交換である請求項(1)の
    抗癌剤 (3)白金の担持量が塩化アパタイトに対し重量で0.
    001〜30%である請求項(1)又は(2)の抗癌剤
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006035717A1 (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Kabushiki Kaisha Sangi 抗腫瘍組成物
JP2011195931A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Ceramics Craft Co Ltd 白金ナノ粒子水溶液、白金ナノ粒子担持体の製造方法及び白金ナノ粒子水溶液、白金ナノ粒子担持体

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