JPH07232397A - 印刷性の優れた不透明積層樹脂フイルム - Google Patents

印刷性の優れた不透明積層樹脂フイルム

Info

Publication number
JPH07232397A
JPH07232397A JP6047972A JP4797294A JPH07232397A JP H07232397 A JPH07232397 A JP H07232397A JP 6047972 A JP6047972 A JP 6047972A JP 4797294 A JP4797294 A JP 4797294A JP H07232397 A JPH07232397 A JP H07232397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin film
paper
calcium carbonate
weight
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6047972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3264771B2 (ja
Inventor
Masayuki Inoue
正行 井上
Mitsuo Nakajima
光夫 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yupo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yupo Corp filed Critical Yupo Corp
Priority to JP04797294A priority Critical patent/JP3264771B2/ja
Publication of JPH07232397A publication Critical patent/JPH07232397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3264771B2 publication Critical patent/JP3264771B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オフセット印刷性及びドットプリンターや溶
融熱転写プリンター等のコンピュータープリンティング
に優れ、屋外用のポスター用紙、ステッカー用紙等、ま
た耐水性のラベル用紙、書籍用紙として有用な、内部に
微細な空孔を有する不透明な積層樹脂フイルムを提供す
る。 【構成】 ポリプロピレン系樹脂65〜95重量%およ
び粉砕法によって得られる粒径1〜6μmの重質炭酸カ
ルシウム35〜5重量%を含有する樹脂フイルムを延伸
することにより得られたフイルム内部に微細な空孔を多
数含有する延伸フイルムよりなる基材層(A)の片面又
は両面に、ポリプロピレン系樹脂5〜75重量%および
粒径が0.5〜3μmの沈降性軽質炭酸カルシウム65
〜25重量%を含有する樹脂フィルムの延伸フイルムよ
りなる表面層(B)を積層してなる、不透明度が80%
以上の不透明積層樹脂フイルム。 【効果】 オフセット印刷インキの乾燥性が良好で、且
つ、給排紙性の良好な合成紙が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部に微細な空孔を有
する不透明な積層樹脂フイルムに関し、オフセット印刷
性及びドットプリンターや溶融熱転写プリンター等のコ
ンピュータープリンティングに優れたものである。ま
た、この樹脂フィルムは屋外用のポスター用紙、ステッ
カー用紙等、また耐水性のラベル用紙、書籍用紙として
有用なものである。
【0002】
【従来の技術】炭酸カルシウム粉末を含有する熱可塑性
樹脂シートを延伸して内部に微細な空孔を有する合成紙
(特公昭60−36173号公報、特公平1−5609
1号公報)は、パルプを抄造して得た紙と比較して耐水
性、強度などに優れていることから、選挙用ポスター
紙、自動販売機のステッカー、屋外の大型広告ポスタ
ー、ドラム缶やガスボンベ、鉄鋼板等の管理ラベル、洗
剤ボトルや冷凍食品等のラベル、航空荷物のタック等に
使われ、また、お風呂で読む本等の用紙に使われてい
る。
【0003】これらの炭酸カルシウムを樹脂フィルムの
延伸による空孔発生剤として使用して得られたボイド白
化合成紙は、マトリックスが吸水性の無いポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン系合成樹脂を基材
としているためパルプ紙と比較して、印刷インキ、ドッ
トプリンターのリボンインキ等の乾燥性が悪いという欠
点があり、また、積層フイルムの表面強度も弱い。これ
らの問題を解決するために、このポリオレフィン系合成
紙の表面にピグメント塗工材(通常クレーやシリカ等の
充填剤とポリビニルアルコールやスチレン・ブタジエン
ラテックス等のバインダーからなる)を塗工した塗工紙
が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インキ乾燥性を向上す
るため表面にピグメント塗工層を設ける場合には、工程
が増加するため経済性の点で問題が有る。本発明は、イ
ンキ乾燥性が良好で、印刷トラブルが発生しない、不透
明度が高い合成紙を経済的に提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリプロピレ
ン系樹脂65〜95重量%、及び粉砕法によって得られ
る粒径1〜6μmの重質炭酸カルシウム35〜5重量%
を含有する、ポリプロピレン系樹脂フイルムを延伸する
ことにより得られたフイルム内部に微細な空孔を多数含
有する延伸フイルムよりなる基材層(A)の片面、又は
両面にポリプロピレン系樹脂35〜70重量%、粒径が
0.5〜3μmの沈降性軽質炭酸カルシウム65〜30
重量%を含有する、ポリプロピレン系樹脂フィルムの延
伸フイルムよりなる表面層(B)を積層してなる、不透
明度が80%以上の不透明積層樹脂フイルム、を提供す
るものである。以下に、本発明をさらに詳細に説明す
る。
【0006】(ポリプロピレン系樹脂)ポリプロピレン
系樹脂としては、プロピレン単独重合体、プロピレンを
主成分とし、これとエチレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、ヘプテン−1、4−メチルペンテン−1等のα−オ
レフィンとの共重合体が使用される。この共重合体は、
ランダム共重合体でもブロック共重合体であってもよ
い。好ましくは、メルトフローレート(JIS K−7
210;230℃、2.16kg荷重)が0.5〜50
g/10分、結晶化度(X線法)が20%以上、より好
ましくは40〜75%、融点が140〜190℃のもの
が良い。
【0007】(重質炭酸カルシウム)石灰石をハンマー
ミルなどで微細に粉砕したものを、レーザー回折式粒子
径測定装置「マイクロトラック」〔株式会社日機装製
(商品名)〕で測定した重量累積で50%にあたる粒径
が、1〜6μm,好ましくは3〜4μmに分級・篩わけ
した重質炭酸カルシュームが使用される。1μm未満の
ものは経済性に問題が有り、実用的ではなく、また6μ
mを超えるものを用いた場合には得られる合成紙の腰
(剛性)が弱くなり、ラベル加工時にしわが発生した
り、印刷作業時の給紙性が低下する。重質炭酸カルシウ
ムの比表面積〔島津製作所株式会社の恒圧通気式比表面
積測定装置SS−100(商品名)で測定〕は、10,
000〜34,800cm/gでり、BET法〔N
ガス吸着法〕比表面積は、4m/g〜12m
/gのものが好ましい。
【0008】(沈降性炭酸カルシウム)生石灰を水和し
た石灰乳に、炭酸ガスを吹き込んで結晶炭酸カルシウム
を沈澱させる方法、この結晶炭酸カルシウムを核に、炭
酸ガスを吹き込んだ生灰乳中でさらに結晶を成長させて
沈澱させる方法、ソーダ灰に塩化カルシウムを反応させ
る方法等の合成法で得られるもので、マイクロトラック
で測定した粒径が0.5〜3μm、好ましくは1〜2μ
mに合成された沈降性炭酸カルシウムが使用される。
【0009】粒径が0.5μm未満の場合には、嵩密度
が小さいためポリプロピレン系樹脂との組成物を安定的
に製造することが困難であり、3μmを超えるものを用
いた場合には印刷インキやドットプリンターのリボンイ
ンキの乾燥性の改良効果がわずかしか認められない。こ
の沈降性カルシウムの比表面積は、35,000〜5
0,000cm/g、BET法比表面積は、12m
/g〜20m/gのものが好ましい。
【0010】(任意成分)本発明の実施において、ポリ
プロピレン系樹脂と炭酸カルシウム以外の他の成分とし
て、更に熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、
分散剤等を配合してもよく、必要により、樹脂分の30
重量%以下を高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、分岐低密度ポリエチレン等におき代えても良い。
また、基材層(A)に若干の沈降性炭酸カルシウムを配
合しても良く、表面層(B)に若干の重質炭酸カルシウ
ムを配合させても良い。
【0011】基材層(A)の重質炭酸カルシウムの含有
量が5重量%未満では充分な不透明度が得られず、35
重量%を超えると腰(剛性)が弱くなりラベル加工や印
刷作業性の能率が低下する。また、表面層(B)の沈降
性炭酸カルシウムの含有量が30重量%未満ではインキ
の乾燥性の改良効果が得られず、また、65重量%を超
えた場合にはポリプロピレン系樹脂との組成物を安定的
に製造することが困難である。
【0012】(不透明積層樹脂フィルム)ポリプロピレ
ン系樹脂65〜95重量%、および粉砕法によって得ら
れる粒径1〜6μmの重炭酸カルシウム35〜5重量%
を含有する熱可塑性樹脂組成物(A)、および粒径が
0.5〜3μmの沈降性炭酸カルシウム65〜30重量
%を含有する熱可塑性組成物(B)をそれぞれ別々の押
出機を用いて溶融混練し、インフレーション成形、T−
ダイ成形して成膜化されたフイルムをポリプロピレン系
樹脂の融点よりも低い温度で、それぞれ少なくとも一軸
方向に延伸して本発明の不透明積層樹脂フイルムを成形
する。
【0013】積層は延伸前に行っても良く、延伸後に行
っても良い。また、一方を延伸後、もう一方を積層して
延伸し、基材層が二軸延伸物(A)、表面層が一軸延伸
物(B)の合成紙としても良い。延伸は縦方向、あるい
は横方向の一軸、あるいは縦および横方向の二軸方向に
テンター、マンドレル、ロール群を用いて行われる。延
伸倍率は、目的とするものの要求品質、延伸プロセス、
材料の種類によって決まるものであるが、一般にテンタ
ー方式では4倍〜12倍、マンドレル方式では1.3倍
〜4倍、ロール方式では2.5倍〜7倍に延伸される。
【0014】延伸温度は、(A)のポリプロピレン系樹
脂の融点よりは3〜20℃低い温度で、例えば、プロピ
レン単独重合体(融点167〜174℃)の場合147
〜171℃、好ましくは150〜160℃である。延伸
された積層樹脂フィルムの表面は、必要によってサイジ
ング処理やコロナ放電処理等が施される。この不透明積
層樹脂フィルムは、基材層(A)のフィルム内部に次式
(1)で算出した空孔率が20〜70%、好ましくは2
5〜50%の微細な空孔を有し、不透明度(JIS P
−8138)が80%以上、好ましくは90〜100%
のもので、オフセット印刷時のインキ乾燥性が速く、紙
粉の問題が発生せず、またドットプリンターのリボンイ
ンキの乾燥性が速いフイルム透明積層フィルムである。
【0015】
【数1】
【0016】空孔率が20%未満では合成紙の不透明度
が十分でなく、70%を超えると合成紙の腰が弱くなり
ラベル加工や印刷作業性の能率が低下する。また、積層
樹脂フイルムの不透明度が80%未満であると、ドラム
缶、ガスボンベ、鉄鋼板等に貼られた管理ラベルのバー
コードを読み取る場合、下地が透けて見える為、白地部
分と印刷されたバーコードとのコントラストが低下し
て、バーコードの読み取りにエラーが生じる。
【0017】積層樹脂フイルムの表面層(B)の厚さは
1μm以上、好ましくは2〜60μmで、合成紙の全体
厚さの50%以下、好ましくは3〜50%であり、1μ
m未満の場合はインキ乾燥性改良の効果が少なく、全体
の肉厚の50%を超えると高いコストの沈降性炭酸カル
シウムの合成紙に占める割合が多くなり、経済的でな
い。基材層(A)の肉厚は20〜300μm、好ましく
は40〜200μmである。合成紙の肉厚は、用途によ
り異なるが30〜420μm、好ましくは50〜300
μmであり、更に、複数枚の合成紙を接着して400〜
840μmの肉厚の合成紙とし、これをトランプや包装
台紙等として用いられる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。 (実施例1)メルトフローレート(MFR)が0.8g
/10分のプロピレン単独重合体「三菱ポリプロMA−
8」〔三菱油化(株)製(商品名)〕(融点167℃)
75重量%、マイクロトラックで測定した50%重量累
積粒径が3.5μm、比表面積が16,000cm
/gの重質炭酸カルシウム「ソフトン1800」〔備北
粉化(株)製(商品名)〕15重量%、及びメルトイン
デックスが11g/10分の高密度ポリエチレン〔「三
菱ポリエチJY−20A(三菱油化(株)製(商品
名)〕10重量%よりなる組成物を押出機を用いて26
0℃の温度で溶融混練した後、250℃に設定したダイ
を通してフイルム状に押し出し、冷却ロールで約60℃
の温度まで冷却した。
【0019】このフイルムを再び145℃に加熱した
後、ロール群の周速差を利用して縦方向に5倍延伸し
た。メルトフローレートが10g/10分のプロピレン
単独重合体「三菱ポリプロMA−3」〔三菱油化(株)
製(商品名)〕(融点167℃)50重量%、マイクロ
トラックで測定した50%重量累積粒径が1.5μm、
比表面積が39,000cm/gの沈降性炭酸カル
シウム「ブリリアント15」〔白石工業(株)製(商品
名)〕45重量%、及びメルトインデックスが11g/
10分の高密度ポリエチレン5重量%よりなる組成物
を、押出機を用いて270℃の温度で溶融混練してT−
ダイよりフイルム状に押し出し、ロールで前記縦延伸フ
イルムの両面に溶融圧着して三層構造のラミネート物を
得た。
【0020】このラミネート物を155℃まで加熱した
後、テンターを用いて横方向に8.5倍延伸し、158
℃の温度でアニーリング処理した。次いで、60℃まで
に冷却した後、耳部分をスリットして、B/A/Bの三
層構造(20μm/50μm/20μm)の不透明積層
樹脂フイルムを得た。得られた不透明積層樹脂フイルム
の不透明度は91%、基材層(A)の空孔率は35%で
あった。ドットプリンターのインキリボンの乾燥性は5
分後には実用上問題のないレベル、10分後には完全乾
燥と速かった。また、オフセット印刷適性は、二枚差し
(同時に2枚紙を供給するトラブル)は全く発生せず、
インキ乾燥性も2時間と速く、良好であった。
【0021】測定法 (ドットプリンターのリボンインキ乾燥性)評価用積層
樹脂フィルムに、日本電気(株)製ドットプリンター
「PC−PR−201V」(商品名)、およびインキリ
ボン「PC−PR201H−01」(商品名)を用い
て、バーコードの印刷を行い、5分毎にカナキン布で印
刷面を擦ってインキ乾燥性を評価した。
【0022】判定は次の基準で行った。 ○:10分以内で既にインキが乾燥しているので、擦っ
ても印刷が拡がった形跡が全く発生しない。 △:10分後の評価で擦って印刷が拡がった形跡が若干
発生するが、実用上支障無し。 ×:10分後の評価で擦って印刷が拡がった形跡が広く
発生するし、実用上問題有り。
【0023】(オフセット印刷適性)評価用フイルムを
四六半裁判(縦788mm、横545mm)に断裁し、
東洋インキ(株)製オフセットインキ「TSP−40
0」(商品名)、および三菱重工(株)製オフセット2
色印刷機「ダイヤ印刷機」(商品名)を用いて、毎分1
00枚の印刷速度で2,000枚を2色印刷して、作業
性(給紙性)及びインキ乾燥性を評価した。判定は次の
基準で行った。
【0024】作業性(給紙性) ○:全く問題無し △:二枚差し(同時に2枚を供給)が発生するが、実用
上支障無し ×:二枚差しが発生し、実用上問題有り
【0025】乾燥性 ○:印刷物を指で押さえつけた時に、上から5枚目のフ
イルムに印刷されたインキが上から4枚目のフイルムの
裏側に3時間以内でつかなくなった。 △:同様にして、3時間超5時間以内でつかなくなっ
た。 ×:同様にして、5時間を超えてもつく(裏づきす
る)。
【0026】(比較例1〜2)実施例1で用いた炭酸カ
ルシウムの種類を表1に記載する炭酸カルシウムにする
他は実施例1と同様の方法で積層樹脂フイルムを製造
し、ドットプリンターのインキリボン乾燥性及びオフセ
ット印刷性を評価した。結果を表1に示す。
【0027】(実施例2〜3および比較例3〜7)実施
例1で用いた炭酸カルシウムの粒径及び樹脂と炭酸カル
シウムの配合量を表1に記載する粒径及び配合量に変え
る他は、実施例1と同様の方法で積層樹脂フイルムを作
製し、ドットプリンターのリボンインキ乾燥性及びオフ
セット印刷性を評価した。結果を表1に示す。
【0028】(実施例4)メルトフローレート(MF
R)が0.8g/10分のプロピレン単独重合体(融点
167℃)80重量%、マイクロトラックで測定した5
0%重量累積粒径が3.5μm、比表面積が16,00
0cm/gの重質炭酸カルシウム10重量%、およ
びメルトインデックスが11g/10分の高密度ポリエ
チレン10重量%よりなる組成物(A1)を押出機を用
いて260℃の温度で溶融混練した後、250℃に設定
したダイを通してフイルム状に押し出し、冷却ロールで
約60℃の温度まで冷却した。このフイルムを再び14
5℃に加熱した後、ロール群の周速差を利用して縦方向
に5倍延伸した。
【0029】メルトフローレートが10g/10分のプ
ロピレン単独重合体(融点167℃)55重量%、マイ
クロトラックで測定した50%重量累積粒径が1.5μ
m、比表面積が39,000cm/gの沈降性炭酸
カルシウム45重量%、及びメルトインデックスが11
g/10分の高密度ポリエチレン5重量%よりなる組成
物(B)と、メルトインデックスが11g/10分のポ
リプロピレン(融点167℃)45重量%、粒径が3.
5μmの重質炭酸カルシウム50重量%、およびメルト
インデックスが11g/10分の高密度ポリエチレン5
重量%よりなる組成物(A2)とを、別々の押出機で溶
融混練し、ダイ内で積層して共押出したシートを(B)
が外側になるように前記縦延伸フイルムの両面に積層
し、次いで60℃まで冷却後、約160℃まで加熱し、
テンターで横方向に7.5倍延伸し、165℃でアニー
リング処理し、60℃まで冷却し、耳部をスリットして
5層構造(B/A2/A1/A2/B)の不透明積層樹
脂延伸フイルムを得た。
【0030】このものの肉厚は、B/A2/A1/A2
/B=3μ/20μ/45μ/20μ/3μであり、基
材層(A2/A1/A2)の合計の重質炭酸カルシウム
の量は30重量%であり、平均の空孔率は30%であ
り、得られた積層樹脂フイルムの不透明度は97%であ
った。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】オフセット印刷インキの乾燥性が良好
で、且つ、給排紙性も良好な合成紙が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/10 KED

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂65〜95重量
    %、及び粉砕法によって得られる粒径1〜6μmの重質
    炭酸カルシウム35〜5重量%を含有するポリプロピレ
    ン系樹脂フイルムを延伸することにより得られたフイル
    ム内部に微細な空孔を多数含有する延伸フイルムよりな
    る基材層(A)の片面、又は両面にポリプロピレン系樹
    脂35〜75重量%、粒径が0.5〜3μmの沈降性軽
    質炭酸カルシウム65〜30重量%を含有するポリプロ
    ピレン系樹脂フィルムの延伸フイルムよりなる表面層
    (B)を積層してなる、不透明度が80%以上の不透明
    積層樹脂フイルム。
JP04797294A 1994-02-23 1994-02-23 印刷性の優れた不透明積層樹脂フイルム Expired - Fee Related JP3264771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04797294A JP3264771B2 (ja) 1994-02-23 1994-02-23 印刷性の優れた不透明積層樹脂フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04797294A JP3264771B2 (ja) 1994-02-23 1994-02-23 印刷性の優れた不透明積層樹脂フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07232397A true JPH07232397A (ja) 1995-09-05
JP3264771B2 JP3264771B2 (ja) 2002-03-11

Family

ID=12790239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04797294A Expired - Fee Related JP3264771B2 (ja) 1994-02-23 1994-02-23 印刷性の優れた不透明積層樹脂フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3264771B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0744284A3 (en) * 1995-05-23 1997-05-02 Oji Yuka Synt Paper Co Ltd Pressure sensitive adhesive label
EP0908322A1 (en) * 1997-10-13 1999-04-14 Oji-Yuka Synthetic Paper Co., Ltd. Printable resin film containing calcium carbonate powder
KR100351329B1 (ko) * 2000-04-29 2002-09-05 송상근 컴퓨터 프린터용 스티커의 시트 및 시트제조방법
WO2004024459A1 (ja) * 2002-09-10 2004-03-25 Yupo Corporation 溶融熱転写記録用紙
WO2004098899A1 (es) * 2003-05-07 2004-11-18 Universidad De Zaragoza Libro de papel sintético impermeable y sumergible y su método de realización
KR100588244B1 (ko) * 1997-03-18 2006-09-27 트레스파판 게엠베하 중합체성라벨의제조방법,라벨적재물및이의제조방법,및라벨링방법
JP2006347030A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Yupo Corp カード用紙、その製造方法及びトランプカード
WO2007132826A1 (ja) * 2006-05-16 2007-11-22 Toray Industries, Inc. 二軸配向白色ポリプロピレンフィルム、反射板および感熱転写記録用受容シート
US7776413B2 (en) 2002-09-10 2010-08-17 Yupo Corporation Melt thermal transfer recording paper
JP2019524935A (ja) * 2016-07-21 2019-09-05 オムヤ インターナショナル アーゲー 二軸延伸ポリプロピレンフィルム用キャビテーション剤としての炭酸カルシウム
JP7324959B1 (ja) * 2023-05-18 2023-08-10 株式会社Tbm 積層シート、及び食品用包装容器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5374577A (en) * 1976-12-15 1978-07-03 Mitsui Petrochemical Ind Production of synthetic paper
JPS5417789B1 (ja) * 1969-04-25 1979-07-03
JPS63193836A (ja) * 1987-02-05 1988-08-11 王子油化合成紙株式会社 多層樹脂延伸フイルム
JPH0418338A (ja) * 1990-05-14 1992-01-22 Chisso Corp 不透明積層延伸成形物及びその製造方法
JPH0459225A (ja) * 1990-06-28 1992-02-26 Oji Paper Co Ltd 耐熱性延伸ポリオレフィンシートおよびその製造方法
JPH04251793A (ja) * 1991-01-28 1992-09-08 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 感熱転写記録シート用支持体
JPH07102096A (ja) * 1993-10-05 1995-04-18 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 印刷性の優れた白色樹脂フィルム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417789B1 (ja) * 1969-04-25 1979-07-03
JPS5374577A (en) * 1976-12-15 1978-07-03 Mitsui Petrochemical Ind Production of synthetic paper
JPS63193836A (ja) * 1987-02-05 1988-08-11 王子油化合成紙株式会社 多層樹脂延伸フイルム
JPH0418338A (ja) * 1990-05-14 1992-01-22 Chisso Corp 不透明積層延伸成形物及びその製造方法
JPH0459225A (ja) * 1990-06-28 1992-02-26 Oji Paper Co Ltd 耐熱性延伸ポリオレフィンシートおよびその製造方法
JPH04251793A (ja) * 1991-01-28 1992-09-08 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 感熱転写記録シート用支持体
JPH07102096A (ja) * 1993-10-05 1995-04-18 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 印刷性の優れた白色樹脂フィルム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0744284A3 (en) * 1995-05-23 1997-05-02 Oji Yuka Synt Paper Co Ltd Pressure sensitive adhesive label
KR100588244B1 (ko) * 1997-03-18 2006-09-27 트레스파판 게엠베하 중합체성라벨의제조방법,라벨적재물및이의제조방법,및라벨링방법
EP0908322A1 (en) * 1997-10-13 1999-04-14 Oji-Yuka Synthetic Paper Co., Ltd. Printable resin film containing calcium carbonate powder
US6194506B1 (en) * 1997-10-13 2001-02-27 Oji-Yuka Synthetic Paper Co., Ltd. Thermoplastic printing resin film containing calcium carbonate having a particular oil absorption
KR100351329B1 (ko) * 2000-04-29 2002-09-05 송상근 컴퓨터 프린터용 스티커의 시트 및 시트제조방법
US7776413B2 (en) 2002-09-10 2010-08-17 Yupo Corporation Melt thermal transfer recording paper
WO2004024459A1 (ja) * 2002-09-10 2004-03-25 Yupo Corporation 溶融熱転写記録用紙
US8268415B2 (en) 2002-09-10 2012-09-18 Yupo Corporation Melt thermal transfer recording paper
WO2004098899A1 (es) * 2003-05-07 2004-11-18 Universidad De Zaragoza Libro de papel sintético impermeable y sumergible y su método de realización
JP2006347030A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Yupo Corp カード用紙、その製造方法及びトランプカード
WO2007132826A1 (ja) * 2006-05-16 2007-11-22 Toray Industries, Inc. 二軸配向白色ポリプロピレンフィルム、反射板および感熱転写記録用受容シート
JPWO2007132826A1 (ja) * 2006-05-16 2009-09-24 東レ株式会社 二軸配向白色ポリプロピレンフィルム、反射板および感熱転写記録用受容シート
JP5077229B2 (ja) * 2006-05-16 2012-11-21 東レ株式会社 二軸配向白色ポリプロピレンフィルム、反射板および感熱転写記録用受容シート
US8512828B2 (en) 2006-05-16 2013-08-20 Toray Industries, Inc. Biaxially oriented white polypropylene film, reflection plate and receiving sheet for thermal transfer recording
JP2019524935A (ja) * 2016-07-21 2019-09-05 オムヤ インターナショナル アーゲー 二軸延伸ポリプロピレンフィルム用キャビテーション剤としての炭酸カルシウム
JP2022084591A (ja) * 2016-07-21 2022-06-07 オムヤ インターナショナル アーゲー 二軸延伸ポリプロピレンフィルム用キャビテーション剤としての炭酸カルシウム
US11746196B2 (en) 2016-07-21 2023-09-05 Omya International Ag Calcium carbonate as cavitation agent for biaxially oriented polypropylene films
JP7324959B1 (ja) * 2023-05-18 2023-08-10 株式会社Tbm 積層シート、及び食品用包装容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3264771B2 (ja) 2002-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3299826B2 (ja) 印刷性の優れた白色樹脂フィルム
US6562451B2 (en) Coated film
US5422175A (en) Void-containing composite film of polyester type
US4705719A (en) Synthetic paper of multilayer resin films
US8187692B2 (en) In-mold label and molded article using the same
EP0884347B1 (en) Porous polyester film and thermal transfer image-receiving sheet
JPH07314622A (ja) 印刷性に優れた積層構造の合成紙
US6025058A (en) Composite plastics film or sheet
JPH07232397A (ja) 印刷性の優れた不透明積層樹脂フイルム
JPH01168493A (ja) 感熱転写用受像シート
JP3623286B2 (ja) 溶融熱転写記録用画像受容シート
JP7308229B2 (ja) 熱可塑性樹脂フィルム、記録用紙及び記録用ラベル
EP1393898B1 (en) White laminate polyester film and receiving sheet for thermal transfer recording using it
JP2001225422A (ja) コーテッドフィルム
JPH11116712A (ja) 印刷性に優れる延伸樹脂フィルム
JP3584988B2 (ja) 白色シンジオタクティックポリスチレン系フィルム
JP3938217B2 (ja) 溶融熱転写記録用画像受容シート
WO2022210896A1 (ja) 積層体及び積層体の製造方法
JP3941404B2 (ja) 電子写真用転写シート
JPS6324532B2 (ja)
KR100301317B1 (ko) 저가합성지제조방법
JPH08142286A (ja) 複層構造の合成紙
JPH08176330A (ja) 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート
JPH11116824A (ja) 印刷性に優れる樹脂フィルム
JPH10264543A (ja) 溶融熱転写型インク受容シート

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees