JPH0723183U - 出窓竪枠取付け部の化粧カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 上化粧カバーと地板との間隔幅より短くして
これら両材間に組込むことができ、地板等の損傷を防
ぎ、組付け精度の優れた化粧カバーを提供する。 【構成】 取付金具を介して既設窓枠の竪枠に取付ける
出窓竪枠と前記竪枠との間にわたして止着するカバー本
体１の下端部を、該下端部の前面を被う調節片２と締付
片１２との間に介在させる。そして、調節片に頭部を係
止した複数個の螺子１０の先端を、カバー本体の前記下
端部に設けた縦長の切欠又は長孔を通じて前記締付片に
締付け自在に螺合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、取付金具を介して既設窓枠の竪枠に取付ける出窓竪枠と前記竪枠と の間にわたして止着する化粧カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

本考案に係る化粧カバーは、外観体裁を良好にさせるため、地板と上化粧カバ ーとの間に介在させて用いるものであるが、例えば、実公平２−１０２２５号公 報所載の通り、地板と上化粧カバーとの間隔幅と長さ（高さ）を一致させた構成 としている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来例は、前記の通り、長さが地板と上化粧カバーとの間隔幅と一致させてあ るので、取付け作業に煩雑さが伴うだけでなく、その作業時に化粧材的な機能を も備えている地板を損傷させるおそれがある。

【０００４】 本考案は斯様な従来例に着目して案出したものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

取付金具を介して既設窓枠の竪枠に取付ける出窓竪枠と前記竪枠との間にわた して止着するカバー本体の下端部を、該下端部の前面を被う調節片と締付片との 間に介在させ、調節片に頭部を係止した複数個の螺子の先端を、前記下端部に設 けた縦長な切欠又は長孔を通じて前記締付片に締付け自在に螺合した構成とする 。

【０００６】

【実施例】

図面は本考案に係る出窓竪枠取付け部の化粧カバーの一実施例を示し、図１は 要部材の分解斜視図、図２は取付け状態を示す下部の一部欠截正面図、図３は図 ２の横断面図、図４は取付け状態の中間部の断面図、図５は取付け状態の上部の 正面図である。

【０００７】 図中、Ａは化粧カバーで、化粧カバーＡはカバー本体１と該カバー本体１の下 部に組付けた調節片２とで構成する。

【０００８】 カバー本体１は、出窓竪枠３側の一端部４の適所に設けた止着螺子５を貫通さ せる透孔６と、下端部に設けた複数個の縦長の切欠７，７を備えたものである。

【０００９】 調節片２は、前記カバー本体１の下端部の前面形状に一致する垂直部片８と該 垂直部片８の下端に直角に連設した水平部片９とから成る断面Ｌ形体で構成し、 垂直部片８には、カバー本体１に設けた前記切欠７，７に当位する螺子１０の貫 通孔１１，１１を設けたものもである。

【００１０】 カバー本体１と調節片２を組付けるには、締付片１２を用いるのであって、締 付片１２は帯状片をジグザグに屈曲して構成し、両端部に前記切欠７，７ないし 貫通孔１１，１１に一致する螺子孔１３，１３を備えたもので、螺子孔１３を切 欠７に一致させるようにしてこの締付片１２をカバー本体１の下端部に背面側に 配する一方、カバー本体１の前面側に配した調節片２の貫通孔１１および切欠７ を順次通じて前記螺子１０の先端を締付片１２の螺子孔１３に螺合締付けること によってカバー本体１と調節片２は互いに組付けられる。

【００１１】 しかして、既設窓枠の上枠２０と出窓上枠２１間に上化粧カバーＡａをわたす ようにしてこれを出窓上枠２１側に螺子２２で止着した後、本件に係る化粧カバ ーＡの上端を上化粧カバーＡａに突き当てるようにして地板２３と上化粧カバー Ａａとの間に介在させ、出窓竪枠３の外側に重ね合わせたカバー本体１の一側端 部を螺子５で出窓竪枠３に止着した後、螺子１０を緩めて、調節片２を降下させ 、再び、螺子１０を締付けることによって化粧カバーＡは出窓竪枠取付け部に組 付けられる。

【００１２】 なお、出窓竪枠３は、該出窓竪枠３側に組付けた取付け片２６と既設の竪枠２ ７に組付けた接続片２９をボルト２８およびナット３０によって互いに締付ける ことによって竪枠２７に取付けられる。

【００１３】 図中、３１は板ばねで、板ばね３１は基部を前記竪枠２７側に取付けられ、先 端がカバー本体１の背面を押圧してカバー本体１の他の一側端部を竪枠２７の屋 内端部２７ａに圧接させるものである。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は前記の通りの構成であるから、上化粧カバーと地板との間隔幅より短 くしてこれら両材間に組込むことができるからその作業時に地板等の損傷を可及 的に低減でき、調節片を縦動させて正位置に配することによって加工誤差をも吸 収できて、組付け精度の優れた化粧カバーを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部材の分解斜視図。

【図２】取付け状態を示す下部の一部欠截正面図。

【図３】図２の横断面図。

【図４】取付け状態の中間部の断面図。

【図５】取付け状態の上部の正面図。

【符号の説明】

１ カバー本体 ２ 調節片 ３ 出窓竪枠 １０ 螺子 １２ 締付片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付金具を介して既設窓枠の竪枠に取付
   ける出窓竪枠と前記竪枠との間にわたして止着するカバ
   ー本体の下端部を、該下端部の前面を被う調節片と締付
   片との間に介在させ、調節片に頭部を係止した複数個の
   螺子の先端を、前記下端部に設けた縦長な切欠又は長孔
   を通じて前記締付片に締付け自在に螺合した、出窓竪枠
   取付部の化粧カバー。