JPH0723064Y2 - タレットパンチプレス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、タレットパンチプレス
の上金型及び下金型回転ホルダ−に、複数の小金型を有
する金型アッセンブリを装着し、このうちの所望の一対
の金型を所望の回転角度に一致して回転位置決めさせ、
この小金型を押圧するために小金型の回転角度位置に応
じてラムを回転位置決め保持し、ラムを垂直方向に摺動
させ小金型を押圧することによりプレス作業をおこなう
ようにしたタレットパンチプレスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のタレットパンチプレスの金型回転
装置は、タレット上において一つの回転ステ−ションに
一つの加工形状を持った一つの金型を装着した構造であ
るため、回転させて使用する金型を多数設けたい場合に
は、金型回転装置の多数をタレット上に配設しなければ
ならなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置においては、回転させて使用する金型の数が多
ければ、その数だけタレット上に金型回転ステ−ション
を設ける必要があるため、非常に高価なものとならざる
を得ないという重大な難点のほか、それぞれの金型回転
装置にウォ−ムなどによる回転駆動装置を、それぞれの
回転ステ−ションに設ける必要があるため、タレット上
にその取付けに見合ったスペ−スを必要とするという不
具合もあった。

【０００４】従って、一対の上下の金型回転ステ−ショ
ンに、複数の加工形状を持った複数の回転可能な小金型
を装着し、このうちの所望の一対の小金型を所望の回転
角度に回転位置決めさせ、これをラムによって押圧しプ
レス作業ができるタレットパンチプレスが開発されれば
極めて有用と考えられる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は上述のような事
情を背景としてなされたもので、その構成は、被加工材
をＸ，Ｙ平面上に移動位置決めするＸ，Ｙ位置決め装置
と、回動自在及び垂直方向に摺動自在に支持され上金型
を押圧するラムと、ラム回動軸に対し偏心した位置に押
圧部を形成しこの押圧部をもって上金型を押圧するラム
ヘッドと、前記ラムを回動位置決め保持する駆動装置
と、回動可能な上タレット及び下タレットと、前記上タ
レット及び下タレットに配置された上金型回転ホルダ−
及び下金型回転ホルダ−と、前記上金型回転ホルダ−に
装着される上金型アッセンブリと前記下金型回転ホルダ
−に装着される下金型アッセンブリとを具備し、上金型
アッセンブリは、それ自体に上金型回転ホルダ−の回転
軸に対し偏心した位置関係に配列された上金型アッセン
ブリの外半径より小さい外径の複数の小金型を有し、ま
た、下金型アッセンブリは前記下金型回転ホルダ−に装
着され、前記上金型アッセンブリの小金型に対応する複
数の加工部を形成すると共に、前記ラムの回転基準角度
位置からのラムの回転位置決め角度と、上金型回転ホル
ダ−と下金型回転ホルダ−が前記ラムの回転基準角度位
置に上金型アッセンブリの所望の小金型とこの小金型に
対応する下金型アッセンブリの加工部の一対を回転位置
決めした角度を小金型の基準角度位置とし、前記所望の
小金型を前記小金型の基準角度位置から回転位置決めさ
せる上金型回転ホルダ−及び下金型回転ホルダ−の小金
型の基準角度位置からの回転位置決め角度とが同一とな
るように制御するようにしたことを特徴とするものであ
る。

【０００６】

【作 用】即ち、本考案は、タレットパンチプレスにお
いてラムの回動軸に対し偏心した位置に押圧部を形成
し、この押圧部をもって上金型を押圧するラムヘッドを
もつと共に、このタレットパンチプレスの金型回転ホル
ダ−に、それ自体が複数の小金型を有する金型アッセン
ブリを装着し、所望の一対の小金型をラムの回転基準角
度位置に回転位置決めした角度を小金型基準角度位置と
し、その位置から前記所望の一対の小金型を所望の角度
位置に回転位置決めする。

【０００７】小金型がラムの回転基準角度位置から回転
位置決めされると、ラムは当該ラムの回転基準角度位置
から、角度だけ小金型と同一方向に同一角度回転するよ
うに位置決め制御され、この位置で前記小金型を押圧し
プレス作業をおこなうようにする。

【０００８】被加工材のＸ，Ｙ位置決め装置は、上金型
アッセンブリがラムに押圧され被加工材に接するまで
に、小金型をラムの回転基準角度位置決めした位置での
Ｘ，Ｙ平面位置と、前記小金型をラムの回転基準角度位
置から回転位置決めさせた位置でのＸ，Ｙ平面位置との
差をパンチング点が一点としてプログラムされた位置決
め指令に対して補正して位置決め制御される。

【０００９】

【実施例】次に、本考案の実施の一例を図により説明す
る。図１はこの考案を実施したタレットパンチプレス１
の側面図を示すもので、ふところ部２を形成したフレ−
ム101をプレス本体とする前記タレットパンチプレス１
には、板状の被加工材Ｗを支持するテ−ブル３と、被加
工材Ｗを位置決めするＸ軸位置決め装置４及びＹ軸位置
決め装置５と、上金型アッセンブリ36を備えた円盤状の
回動可能な上タレット102及び下金型アッセンブリ36'を
備えた回動可能な下タレット103によるタレット装置116
とが設けられている。

【００１０】前記フレ−ム101の上部には、上タレット1
02の上金型アッセンブリ36を押圧するラムヘッド50を備
えたラム51が回動自在及び垂直方向に摺動自在に支持さ
れている。

【００１１】テ−ブル３は、ふところ部２の下方に位置
しフレ−ム101配設したスライドフレ−ム110上に設けら
れ、また前記Ｙ軸位置決め装置５は、スライドフレ−ム
110上に架設されたレ−ル111を介して前後方向に移動自
在に支承されたＹ軸キャリッジ112と、更に該Ｙ軸キャ
リッジ112に架設されたレ−ル113を介して左右方向に移
動自在に支承されたＸ軸キャリッジ114と、被加工材Ｗ
を挟持するためのクランプ115により構成され、被加工
材Ｗをタレット装置116に対して左右及び前後（Ｘ軸及
びＹ軸）方向に位置決めできるものである。

【００１２】図２及び図３は、上金型回転ホルダ−35及
び下金型回転ホルダ−35'の駆動系の一例を示すもの
で、11は前記フレ−ム101に設置した金型回転ホルダ−
の回転駆動源であるサ−ボモ−タ、12は該サ−ボモ−タ
11の出力軸端に固定されたピニオン、13は回転自在に支
持され前記サ−ボモ−タ11の出力を上タレット側の金型
回転ホルダ−35の回転動力と下タレット側の金型回転ホ
ルダ−35'の回転動力に分岐する分岐軸、14は分岐軸13
に固定され前記サ−ボモ−タ11の動力を該分岐軸13に伝
達する平歯車、15，16は分岐軸13の両端に固定された傘
歯車、17は回転自在に支持された上タレット側の水平伝
導軸、18は同じく下タレット側の水平伝導軸、19，20は
それぞれ前記上下の水平伝導軸17，18に固定された傘歯
車で、傘歯車19は同15と、また傘歯車20は同16と噛合わ
されており、サ−ボモ−タ11の動力は、ピニオン12から
平歯車14により分岐軸13に伝達され、傘歯車15，19によ
り上タレット側の水平伝導軸17に、同じく傘歯車16，20
により下タレットの水平伝導軸18に伝達されるようにな
っている。

【００１３】21は上タレット側の水平伝導軸19の端部に
固定された傘歯車、22は回転自在に支持された上側垂直
伝導軸、23は前記垂直伝導軸22に固定され、傘歯車21と
の噛合いにより、上側垂直伝導軸22に回転動力を伝達す
る傘歯車、24は上側垂直伝導軸22の端部に固定された歯
付プ−リ、25は上タレット回転軸26と同軸に回転自在に
支持された上金型回転駆動軸、27は前記上金型回転駆動
軸25の端部に固定された歯付プ−リ、28は前記歯付プ−
リ24及び27に噛合い、上金型回転駆動軸25に回転動力を
伝達する歯付ベルト、29は上金型回転駆動軸25に固定さ
れた傘歯車、30は回動自在に支持された上タレット102
に設置された中間軸、31は前記中間軸30に固定された傘
歯車で、この傘歯車31は傘歯車29との噛合いにより、中
間軸30に回転動力を伝達する。32は回転自在に支持され
たウォ−ム歯車で、中間軸30と同軸線上に配置されカッ
プリング33により該中間軸30に連結されている。

【００１４】34は前記ウォ−ム歯車32に噛合いするウォ
−ムホイ−ルで、上金型回転ホルダ−35，下金型回転ホ
ルダ−35'に固定され、ウォ−ム歯車32の回転により上
金型回転ホルダ−35に挿入された上金型アッセンブリ36
を回転させるようになっている。

【００１５】以上の21乃至36の各部材は上タレット102
側の伝動機構についてのものであるが、ダイタレットで
ある下タレット103側の伝動機構は上記上タレット側の
それと同様の構造となっているため、下タレット103側
の伝動機構の同一部材には同一の符号にダッシュを付し
て符号21'〜36'として表した。尚、36'は下金型アッセ
ンブリである。

【００１６】上タレット102及び下タレット103は、前述
の回動自在に支持されたタレット回動軸26，26'に固定
され、各々のタレット回動軸26，26'に固定された平歯
車104，104'と、該平歯車104，104'に噛合する平歯車
（図示せず）に連動連結されたタレット回動駆動系によ
り、回動されるようになっている。

【００１７】次に、図４は本考案タレットパンチプレス
におけるラム部と上，下の金型回転ホルダ−35，35'及
び上，下の金型アッセンブリ36，36'の関係を示すもの
で、ラム51はフレ−ム101に固定されたラムガイド52に
より回動自在及び垂直方向摺動自在に支持され、かつ、
インデックスギヤ53と固定接続されている。このフレ−
ム101にはサ−ボモ−タ−57が固定して取付けられてお
り、その回転動力が、出力ドライブギヤ56、アイドルギ
ヤ55を介し前記インデックスギヤ53を回転させることに
より、ラム51を回転させる。54はインデックスギア53の
軸受、54'はこの軸受54の固定ナットである。

【００１８】上金型アッセンブリ36を押圧するためラム
51に加えられる下方向の力は、図示しないプレス駆動装
置によりコンロッド58に伝えられ、このロッド58がコネ
クチングピン59を介しラムジョイント60に連結されてい
ることにより、このジョイント60の下面ＬＰがラム51を
押圧する。なおラムジョイント60の下面ＬＰはラム51の
回転を阻害しないようラム51の上面とも接しているだけ
である。

【００１９】一方、上記ラム51を上方向に引き上げる力
は、上記プレス駆動装置によりコンロッド58に伝えら
れ、コネクチングピン59と軸受54及び固定ナット54'を
介しインデックスギヤ53を引き上げることにより、この
ラム51を引き上げる。

【００２０】図４において、上金型アッセンブリ36は、
上金型回転ホルダ−35に設けたキ−62により上金型回転
ホルダ−35に対して回転不能に案内されて当該上金型回
転ホルダ−35に挿入され、更に該ホルダ−内に立設した
ガイドポスト63と、ガイドポスト63により案内されたリ
フタ−スプリング64およびツ−ルリフタ65により上方に
持ち上げられるとともにその持上げの上限が規制されて
いる。本考案タレットパンチプレスでは、この上金型ア
ッセンブリ36に複数の小金型66が配置したものである。

【００２１】一方、下金型アッセンブリ36'は、下金型
回転ホルダ−35'に設けたピン67により下金型回転ホル
ダ−35'に対して回転不能に案内されて下金型回転ホル
ダ−35'に挿入されている。そしてこの下金型アッセン
ブリ36'には複数の上記小金型66に対応する複数のダイ6
8が配設され複数の加工部を形成している。

【００２２】いま、上下の金型回転ホルダ−35，35'を
同時に回転させ所望の小金型66，ダイ68を所望の角度に
回転位置決めするとともに、ラム51及び該ラム51と一体
となり回動するラムヘッド50も該小金型66を押圧できる
位置に回転位置決めをする。このように回転位置決めさ
れた、ラム51の下降により上金型アッセンブリ36を押圧
する状態を図５により説明する。

【００２３】ラムヘッド50の打撃部は、上金型アッセン
ブリ36の中央部と、複数の小金型66のうちその中の１本
のみを打撃できるような平断面形状に形成され、上金型
アッセンブリ36を押圧する。

【００２４】上金型アッセンブリ36のストリッパ−スプ
リング69は、リフタ−スプリング64よりはるかに強く設
定してあるため、上金型アッセンブリ36をラムヘッド50
の打撃部が押圧するとリフタ−スプリング64に抗して上
金型アッセンブリ36と複数の小金型66がツ−ルリフタ65
とともに下降し、被加工材Ｗに上金型アッセンブリ36の
構成部材であるストッパ−70と小金型それぞれのパンチ
刃72に対応する小金型ストリッパ−71の下面が当接す
る。

【００２５】さらに、パンチヘッド50の下降が進むと、
ストリッパ−スプリング69と小金型リフトスプリング77
が圧縮され、マスタ−ヘッド73に固定されたマスタ−ガ
イド74、小金型パンチヘッド76、パンチ刃72が下降し、
ダイ68とで被加工材Ｗに打ち抜き作業を行なう。

【００２６】このとき、パンチ刃72はピン78とアッセン
ブリボディ75に設けたキ−溝79によりその向きが規制さ
れ、また、マスタ−ヘッド73はマスタ−ガイド74に設け
たピン80とアッセンブリボディ75に設けたキ−溝81によ
りその向きが規制されるとともに、ラムヘッド50により
押圧されない他の小金型66は、小金型リフトスプリング
77により上金型アッセンブリ36に配置された状態を維持
する。

【００２７】次に上，下金型アッセンブリ36，36'の回
転位置決めとラムヘッド50の回転位置決めの関係を理解
するため、下金型アッセンブリ36'とラムヘッド50の回
転位置決めの関係を図６及び図７により説明する。

【００２８】図６は、ラム51の回転基準角度位置にラム
51がある場合にラムヘッド50を平面からみた状態と、下
金型回転ホルダ−35'に下金型アッセンブリ36'を装着
し、該下金型アッセンブリ36'には複数のダイ68（小金
型Ａ〜Ｌ）を配設し、各ダイ68は、それに配設したピン
82により下金型アッセンブリ36'に対する回転が規制さ
れ配置された状態を示している。そして、前記下金型ホ
ルダ−35'は所望の小金型（ダイ68）を、これらの中か
ら小金型Ａとして選択し、小金型基準角度位置に位置決
めした状態を示している。ここでは、この位置において
クランプ115に保持されＸ，Ｙ軸キャリッジに位置決め
される被加工材Ｗに打ち抜き作業を行なうものとする。
尚、図中ｈは被加工材Ｗに打抜かれる加工穴を示す。

【００２９】次に、上記被加工材Ｗに小金型Ａをθ°だ
け回転させた形の打ち抜きを行なうときには、この位置
から前記小金型Ａをθ°回転させる。即ち、下金型回転
ホルダ−35'をθ°回転位置決めし、上金型アッセンブ
リ36を押圧すればよい。しかしながら、上記回転位置決
めを行うと、加工点が図６の加工点Ｐ₁から図７の加工
点Ｐ₂に移るため、図６のＰ点を加工基準点として位置
決めプログラムしている場合は、加工点Ｐ₁に対しこの
θ°の回転位置決め分に見合うＸ，Ｙ平面上での量（Ｘ
₁，Ｙ₁）を制御装置（図示せず）により補正して被加工
材ＷのＸ，Ｙ位置決め装置を制御する。

【００３０】上述のように構成される本考案のタレット
パンチプレスは、ラム51の回動軸に対し偏心した位置に
押圧部を形成したラムヘッドの形状をもって上金型アッ
センブリ36を押圧するようにタレットパンチプレスのラ
ムヘッド50を形成する一方、このパンチプレスにおける
上下の金型回転ホルダ−35，35'に、それ自体が複数の
上下の小金型66，68を装着した上下の金型アッセンブリ
36，36'を装着して成るものであり、まず、所望の一対
の小金型66，68を、ラム51の回転基準角度位置に回転位
置決めした角度をこの小金型の基準角度位置とし、その
位置から所望の一対の小金型66，68を所望の角度位置に
一致して回転位置決めする。

【００３１】次いで、ラム51は前記ラム51の回転基準角
度位置から、上下の小金型66，68が当該ラム51の回転基
準角度位置から回転位置決めされた角度分、同一方向に
同一角度回転するように位置決め制御し、上金型アッセ
ンブリ36を押圧することにより前記一対の小金型66，68
によるプレス作業が出来るようにする。

【００３２】一方、被加工材ＷのＸ，Ｙ位置決め装置
は、上金型アッセンブリ36がラムヘッド50に押圧され被
加工材Ｗに接するまでの間に、上下の小金型66，68をラ
ム51の回転基準角度位置に位置決めした位置における
Ｘ，Ｙ平面位置と、前記小金型をラム51の回転基準角度
位置から回転位置決めさせた位置におけるＸ，Ｙ平面位
置との差を、パンチング点が一点としてプログラムされ
た位置決め指令に対して補正し、位置決め制御される。
なお、本考案タレットパンチプレスにおいて、ラム51、
上，下一対の小金型66，68、及び、被加工材ＷのＸ，Ｙ
位置決め装置の制御態様は、上記例の制御態様に限られ
るものではない。

【００３３】

【考案の効果】本考案は上述の通りであって、本考案の
タレットパンチプレスは、上下の一対の金型回転ホルダ
−のそれぞれに、それ自体が複数の小金型を有する上，
下の金型アッセンブリを装着し、そのうちの、所望の一
対の小金型を所望の回転角度に位置決めしプレス作業で
きるので、金型回転ステ−ションが少なくても多数の金
型を回転させて使用することができる。例えば、１組の
金型回転ステ−ションであっても、このステ−ションに
塔載した複数の小金型を、１つの加工点において選択し
て使用できると共に、各小金型についてそれらの向きを
変え加工形状の加工をすることができるので、本来のタ
レットパンチプレスによる加工に加え、本考案独自の構
成による加工が付加されるので、加工態様の飛躍的増大
を図ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案タレットパンチプレスの一例の側面図。

【図２】上金型回転ホルダ−と下金型回転ホルダ−の回
転駆動系を示す側面図。

【図３】図２の要部を示す側面図。

【図４】本考案タレットパンチプレスにおけるラム部と
金型回転ホルダ−及び金型アッセンブリの関係を示す要
部の断面図。

【図５】図４に示した構成部材による加工状態を示す側
断面図。

【図６】金型アッセンブリの回転位置決めと、ラムヘッ
ドの回転位置決めの関係を示す要部の平面図。

【図７】図６と同様に金型アッセンブリとラムヘッドの
関係を示す要部の平面図。

【符号の説明】

１ タレットパンチプレス ２ ふところ部 ３ テ−ブル ４ Ｘ軸位置決め装置 ５ Ｙ軸位置決め装置 10 平歯車 11 サ−ボモ−タ 12 ピニオン 13 分岐軸 14 平歯車 15，16 傘歯車 17，18 平伝導軸 19，20 傘歯車 21，21' 傘歯車 22，22' 歯付プ−リ 23，23' 傘歯車 24，24' 歯付プ−リ 25，25' 金型回転駆動軸 26 上タレット回転軸 26' 下タレット回転軸 27，27' 歯付プ−リ 28，28' 歯付ベルト 29，29' 傘歯車 30，30' 中間軸 31，31' 傘歯車 32，32' ウォ−ム歯車 33，33' カップリング 34，34' ウォ−ムホイ−ル 35 上金型回転ホルダ− 35' 下金型回転ホルダ− 36 上金型アッセンブリ 36' 下金型アッセンブリ 50 ラムヘッド 51 ラム 66，68 小金型

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 被加工材をＸ，Ｙ平面に移動位置決めす
   るＸ，Ｙ位置決め装置と、上下摺動自在に支持されて上
   金型を押圧するラムヘッドを具備したラムと、回転可能
   な上，下タレットと、上，下タレットに装着された上，
   下金型の回転ホルダ−と、各回転ホルダ−に装着された
   上，下金型アッセンブリとを有するタレットパンチプレ
   スに於て、前記ラムヘッドはラムの中心軸に関し回転自
   在に支持すると共に、前記中心軸に対し偏心した部位に
   押圧部を膨出形成する一方、上金型アッセンブリには、
   金型ホルダ−の回転軸の囲りに複数の小金型を下金型ア
   ッセンブリには上記の各小金型に対応した複数の加工部
   を形成したことを特徴とするタレットパンチプレス。
2. 【請求項２】 被加工材をＸ，Ｙ平面上に移動位置決め
   するＸ，Ｙ位置決め装置と、回動自在及び垂直方向に摺
   動自在に支持され上金型を押圧するラムと、ラム回動軸
   に対し偏心した位置に押圧部を形成した上金型を押圧す
   るラムヘッドと、前記ラムを回動位置決め保持する駆動
   装置と、回動可能な上タレット及び下タレットと、前記
   上タレット及び下タレットに配置された上金型回転ホル
   ダ−及び下金型回転ホルダ−と、前記上金型回転ホルダ
   −に装着される上金型アッセンブリと前記下金型回転ホ
   ルダ−に装着される下金型アッセンブリとを具備し、上
   金型アッセンブリは、それ自体に上金型回転ホルダ−の
   回転軸に対し偏心した位置関係に配列された上金型アッ
   センブリの外半径より小さい外径の複数の小金型を有
   し、また、下金型アッセンブリは前記下金型回転ホルダ
   −に装着され、前記上金型アッセンブリの小金型に対応
   する複数の加工部を形成すると共に、前記ラムの回転基
   準角度位置からのラムの回転位置決め角度と、上金型回
   転ホルダ−と下金型回転ホルダ−が前記ラムの回転基準
   角度位置に上金型アッセンブリの所望の小金型とこの小
   金型に対応する下金型アッセンブリの加工部の一対を回
   転位置決めした角度を小金型の基準角度位置とし、前記
   所望の小金型を前記小金型の基準角度位置から回転位置
   決めさせる上金型回転ホルダ−及び下金型回転ホルダ−
   の小金型の基準角度位置からの回転位置決め角度とが同
   一となるように制御するようにしたことを特徴とするタ
   レットパンチプレス。
3. 【請求項３】 小金型をラムの回転基準角度位置に位置
   決めした位置におけるＸ，Ｙ平面位置と、前記小金型を
   ラムの回転基準角度位置から回転位置決めさせた位置に
   おけるＸ，Ｙ平面位置との差を、パンチング点が一点と
   してプログラムされた位置決め指令に対して補正するこ
   とによりＸ，Ｙ位置決め装置を位置決め制御するように
   したことを特徴とする請求項２のタレットパンチプレ
   ス。