JPH0723063Y2 - 金属パイプ成形用金型 - Google Patents

金属パイプ成形用金型

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JPH0723063Y2
JPH0723063Y2 JP675192U JP675192U JPH0723063Y2 JP H0723063 Y2 JPH0723063 Y2 JP H0723063Y2 JP 675192 U JP675192 U JP 675192U JP 675192 U JP675192 U JP 675192U JP H0723063 Y2 JPH0723063 Y2 JP H0723063Y2
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JP
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punch
relief groove
groove
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弘直 安藤
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Sango Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は金属パイプ成形用金型の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】金属パイプの成形加工に用いる金型で
は、潤滑油の逃がし孔をダイスに設けることは実用され
ているが、パンチ側に潤滑油の逃がし孔を設けたものは
知られていない。
【0003】又、鋳造用金型で潤滑油の逃がし孔をキャ
ビティ面に開口したものが、実開平2−108536号
公報に記載されている。この鋳造用金型は、図7〜図9
に示すように、金型101のキャビティ102内に潤滑
油Oを満たした状態でパンチ103によって素材Wを下
等肉厚部を有する製品に成形する鋳造用金型において、
金型101のキャビティ面のうち成形時に素材Wとの間
で潤滑油Oの密閉空間を形成し易く且つ製品の厚肉部に
対応する部分に潤滑油の逃し孔104,105を開口し
たものである。
【0004】106,106a及び106bはそれぞれ
キャビティ102の段状部、平坦部及びラウンド部であ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
パンチ側に潤滑油の逃げがないため、内径が階段状に変
化して段差のあるパイプ製品を成形するときに、段差の
コーナー部に溜る潤滑油が密閉され固定化されるため、
型割れが生じたり、ワークの前記コーナー部のR出しな
どの形状が型に沿った形状にならないとか折れたりして
製品不良を生じるという問題点があった。
【0006】そこで、本考案はこれらの問題点を解消で
きる金属パイプ成形用金型を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の金属パイプ成形用金型は、内径が階段状に
変化する金属パイプを成形するための金型であって、パ
ンチを内径に対応して複数個に分割形成すると共に、分
割形成したパンチの端面にパンチの外径側から内径側に
至る潤滑油の逃し溝を設け、更に、分割形成したこれら
のパンチに挿通してこれらのパンチを保持するパンチホ
ルダーに、前記パンチ端面の逃し溝の内径側開口部に連
通する別の逃し溝を設けた。
【0008】パンチホルダーに設けた前記別の逃し溝
が、パンチホルダーの外周を取り巻いて形成され、かつ
パンチを保持した状態でパンチの逃し溝の内径側開口部
と直接連通する環状の逃し溝と、この環状の溝と交差す
る軸線方向の逃し溝とで構成されるとよい。
【0009】分割形成したパンチの逃し溝を設けた端面
の外径部分と、この逃し溝を設けた端面と当接する別の
パンチの端面の外径部分の、少なくとも一方に面取りを
施すと効果的である。
【0010】
【作用】ワークの内周コーナー部に溜る潤滑油が、分割
形成したパンチの逃し溝と、パンチホルダーに設けた別
の逃し溝を通じて逃げる。
【0011】そして、分割形成したパンチは回転方向の
角度位置によらず、その逃し溝が、パンチホルダーの別
の逃し溝と連通している。又、パンチの端面、外径部に
施した面取りは、ワークの内周コーナー部に溜る潤滑油
をパンチ端面の逃し溝へ導く。
【0012】
【実施例】図1乃至図9において、1はフレアーダイ
ス、2はアプローチ、3は成形ダイス、4,5は絞りダ
イスで、それぞれリング6,7,8,9及び10に焼嵌
めされ、図示されてないダイスケースに入れ、これをボ
ルスターに保持している。
【0013】1a,3a,6a及び8aはそれぞれフレ
アーダイス1、成形ダイス3、リング6及びリング8に
明けた潤滑油の逃し孔である。11,12及び13はパ
ンチホルダー、14はフレアーパンチで、このフレアー
パンチを間に挾んでパンチホルダー12をパンチホルダ
ー11に螺着してある。
【0014】15,16,17及び18はそれぞれ環状
のパンチで、パンチ15,16,17は互に隣接してパ
ンチホルダー13に嵌合されている。そして、このよう
に三つのパンチ15,16,17に挿通したパンチホル
ダー13は、パンチホルダー12に螺着され、パンチ1
5,16,17を両パンチホルダー12と13の間に固
着する。
【0015】パンチ18はパンチホルダー13の右端に
嵌合され、ねじ19により締着されている。パンチ1
5,16は特に図2に明瞭なように、その右端面15
a,16aに直径方向に延びる潤滑油の逃し溝15b,
16bがそれぞれ設けられている。なお、これらの逃し
溝15bと16bは、同図(a)(c)において半径1
mmのRを有する溝で、右端面15aと16aの外径は
それぞれφ36mmとφ26mmである。
【0016】又、同図(c)において、パンチ16の左
端面16cは、その外径がパンチ15の右端面15aの
前記外径と同じ外径のφ36mmである。そして、同図
(e)のパンチ17の左端面17cの外径はパンチ16
の右端面16aの前部外径φ26mmと同じである。
【0017】パンチ15と16の、逃し溝15b,16
bを設けた右端面15a,16aの外径部分15dと1
6d、及びこれらの右端面15a,16aとそれぞれ当
接するパンチ16,17の各左端面16c,17cの外
径部分16e,17eには、R0.2mmの面取りが全
周に施されている(図2、(a),(c),(e)参
照)。
【0018】パンチ15,16,17の最大外径は、図
6に示す製品の階段状に形成された内径φ1 ,φ2 ,φ
3 に対応する直径をそれぞれ有しており、図1のよう
に、これらのパンチを順にパンチホルダー13に嵌合固
着することで、製品の階段状の形を成形可能としてい
る。
【0019】パンチホルダー13は、図3(a)(b)
に詳しく示すように、(図1でパンチ15,16,17
を嵌合する部分に)その外周に、軸線方向に延びる潤滑
油の逃し溝13aが2本設けられ、この逃し溝13a
は、その右端部がパンチホルダー13の大径部13bの
左端面に沿って半径方向に延び、大径部13bの外周に
開口している。逃し溝の断面形状寸法はパンチの逃し溝
と同じである。
【0020】又、13c,13dは組立時に前記パンチ
15,16の逃し溝15b,16bの内径側開口端と対
向する位置にくるように、パンチホルダー13の外周に
設けた環状の逃し溝で、前記軸線方向の溝13aと交差
・連通している。そしてこの逃し溝の形と前記逃し溝と
同じである。
【0021】環状の逃し溝13c,13dの存在は、パ
ンチ15,16をパンチホルダー13に嵌合して、パン
チホルダー12と13との間に固着するときに、パンチ
15,16の回転方向の角度位置を定める必要をなく
し、組立を容易にする。
【0022】13eは、パンチホルダー13のパンチ1
8に挿通する右端部外周に設けられ、パンチホルダー1
3の軸線方向に延びる潤滑油の逃し溝である。上述のダ
イスとパンチを用いて、図6(a)(b)に示す製品2
0を成形するには、前工程で、図6のΦ1 ,Φ2 よりも
それぞれ0.5mmずつ小さい外径Φ1 ′,Φ2 ′を有
する図5に示すような形状のワーク20′をつくり、こ
れを図4に示すようにダイス内に挿入して、外径
Φ1 ′,Φ2 ′の間のテーパ部20′aをダイス3のキ
ャビティの斜面に当ててワーク20′を保持しながらパ
ンチで成形加工する。
【0023】パンチが右方に前進すると、コーナー部に
溜った潤滑油21,22は、パンチ15,16の逃し溝
15b,16bを通り、パンチホルダー13の環状の逃
し溝13c,13dを経て、軸線方向の逃し溝13aに
入り、図4の矢印Aのようにパンチの右端へと流れ、コ
ーナー部に溜り過ぎることはない。
【0024】又、コーナー部に溜った潤滑油21,22
がパンチ端面の半径方向の逃し溝15b,16bに入る
のに、パンチの端面外径部15d,16e,16d,1
7eに設けた面取りがワーク20′の内周との間でつく
るわずかな環状空間が、潤滑油21,22を効果的に逃
し溝15b,16bに導く。
【0025】こうしてパンチが最も前進した位置での状
態を図1に示す。潤滑油はコーナー部には殆ど残ること
なく排出される。このあとワークを取り出し、図1での
ワーク20′の右端不要部分を切り捨てて、図6の製品
20が完成する。
【0026】このように、ワーク内周のコーナー部に溜
る潤滑油が、逃し溝を通じて効果的に排出されるため、
図6に符号R1,2 で示すR部分が、十分に小さいRに
加工できる。例えばΦ1 =30mm,全長400mmの
製品で、R1 =2〜6mm,R2 =5mmに加工でき
た。
【0027】
【考案の効果】本考案の金属パイプ成形用金型は上述の
ように構成されているので、コーナー部に潤滑油が溜ら
ないため、成形型にワークが沿った形状に加工でき、プ
レス冷間加工にかかわらず、例えば図6の符号R1,2
のR寸法が小さくできる。
【0028】又、油の逃げが効果的に行なわれるため、
図6の符号R2 で示す部分での引張り応力が小さくな
り、ワークの折れが防止されるため、1ショットで絞り
部外径、R出し、フレアー加工ができる。
【0029】又、油の逃げ溝があるため、大きな成形荷
重がいらず、型破損につながることがない。従ってパン
チホルダー折れ、型割れが解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を適用した成形装置の縦断面
図。
【図2】本考案の実施例に使うパンチの図で、(a),
(c),(e)は正面図、(b)は同図(a)の右側面
図、(d)は同図(c)の右側面図。
【図3】本考案の実施例に使うパンチホルダーの正面図
(a)とそのA−A視図。
【図4】図1と異なる状態における要部縦断面図。
【図5】ワークの正面図。
【図6】(a)は製品の正面図、(b)は同縦断面図。
【図7】従来の鋳造金型を用いた後方押出し装置の断面
図。
【図8】(a)は図7の一部拡大図、(b)は(a)の
B視図。
【図9】図7の装置における成形時の素材の流れを示す
断面図。
【符号の説明】
13 パンチホルダー 13b 軸線方向の逃し溝 13c,13d 環状の逃し溝 15,16,17 パンチ 15a,16a 逃し溝を設けた端面 15b,16b パンチの端面に設けた逃し溝 15d,16d それぞれ端面15a,16aの外径部
分 16c,17c 端面15a,16aと当接する別のパ
ンチの端面 20 製品 20′ ワーク φ1 ,φ2 ,φ3 内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21J 13/02 B 8718−4E

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径が階段状に変化する金属パイプを成
    形するための金型であって、パンチを内径に対応して複
    数個に分割形成すると共に、分割形成したパンチの端面
    にパンチの外径側から内径側に至る潤滑油の逃し溝を設
    け、更に、分割形成したこれらのパンチに挿通してこれ
    らのパンチを保持するパンチホルダーに、前記パンチ端
    面の逃し溝の内径側開口部に連通する別の逃し溝を設け
    た金属パイプ成形用金型。
  2. 【請求項2】 パンチホルダーに設けた前記別の逃し溝
    が、パンチホルダーの外周を取り巻いて形成され、かつ
    パンチを保持した状態でパンチの逃し溝の内径側開口部
    と直接連通する環状の逃し溝と、この環状の溝と交差す
    る軸線方向の逃し溝とからなる請求項1の金属パイプ成
    形用金型。
  3. 【請求項3】 分割形成したパンチの逃し溝を設けた端
    面の外径部分と、この逃し溝を設けた端面と当接する別
    のパンチの端面の外径部分の、少なくとも一方に面取り
    を施した請求項1又は2の金属パイプ成形用金型。
JP675192U 1992-02-19 1992-02-19 金属パイプ成形用金型 Expired - Fee Related JPH0723063Y2 (ja)

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JPH0615827U JPH0615827U (ja) 1994-03-01
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JP2021079414A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 株式会社東海理機 刻印装置及び刻印を有する部材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1034881C2 (nl) * 2008-01-02 2009-07-06 Bosch Gmbh Robert Stanssamenstel dat bestemd is om te worden toegepast ten behoeve van het stansen van dwarselementen voor gebruik in een duwband voor een continu variabele transmissie.

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JPH0615827U (ja) 1994-03-01

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