JPH07230436A - プロセッサ構成方法及び情報処理装置 - Google Patents

プロセッサ構成方法及び情報処理装置

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JPH07230436A
JPH07230436A JP6019179A JP1917994A JPH07230436A JP H07230436 A JPH07230436 A JP H07230436A JP 6019179 A JP6019179 A JP 6019179A JP 1917994 A JP1917994 A JP 1917994A JP H07230436 A JPH07230436 A JP H07230436A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主記憶装置に複数台のプロセッサが接続され
るシステムで、システムの状況に応じて、2重化プロセ
ッサ、マルチプロセッサ等を自在に構築できるようにす
る。 【構成】 プロセッサ0およびプロセッサ1は主記憶制
御装置(SCU)3を介して主記憶装置4と接続され
る。SCU3は、システムの状況に応じ、マスタチェッ
カモードまたはマルチプロセッサモードが任意に設定さ
れる動作モードレジスタ22を有している。プロセッサ
切替制御部24は、動作モードレジスタ22の内容に基
づいて、プロセッサ0と1を、一方をマスタプロセッ
サ、他方をチェッカプロセッサとする2重化プロセッサ
システム、あるいは、プロセッサ0と1を各々独立した
プロセッサのマルチプロセッサシステムとして動作する
ように、SCU3の各部を切替制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のプロセッサを有
する情報処理システムに係り、特に、2重化プロセッサ
と単独プロセッサを任意に組み合わせることを可能にし
て、性能と信頼性の適切な組合せを選択可能とするプロ
セッサ構成方法及び情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、情報処理システムの信頼性を
高めるため、マスタプロセッサ及びチェッカプロセッサ
に同一動作行わせ、マスタプロセッサとチェッカプロセ
ッサの実行結果を比較することにより障害検出を行う2
重化プロセッサシステムが実現されている。例えば、特
開昭62−160539号公報には、主記憶装置に接続
される1本のバスに2個の同一のプロセッサを接続し、
1台をマスタプロセッサもう1台をチェッカプロセッサ
として 両方に同一のプログラムを同時に動作させ、両
方の結果を比較する2重化プロセッサシステムが記載さ
れている。
【0003】一方、情報処理システムの性能を向上させ
るため、複数プロセッサで主記憶装置を共有するいわゆ
るマルチプロセッサシステムも実現されており、例え
ば、特開平3−196249号公報には、主記憶装置に
接続される1本のバスに複数のプロセッサを接続し、各
々独立したプログラムを実行する多重プロセッサシステ
ムが記載されている。
【0004】さらに、情報処理システムの信頼性と性能
の両方を満足させる場合、従来は、固定的にマスタプロ
セッサとチェッカプロセッサの2台を1組として、該2
重化プロセッサシステムを複数組でマルチプロセッサ化
したシステムを実現していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】2重化プロセッサシス
テムとマルチプロセッサシステム、及びこれらの組合せ
によるシステムにおいて、従来のシステムでは、各々の
プロセッサの役割が固定化されており、柔軟かつ経済的
にシステムを構築できない欠点があった。すなわち、2
重化プロセッサシステムでは、マスタプロセッサとチェ
ッカプロセッサの組合せは固定化されており、マスタと
チェッカの役割は交換できても、2台のプロセッサが同
一のプログラムを実行するという点は固定化されてい
る。従って、信頼性は向上しているが、性能は1台のプ
ロセッサと同一である。また、マルチプロセッサシステ
ムでは、各プロセッサが常に独立したプログラムを実行
する様に作成されており、2台のプロセッサが同一のプ
ログラムを実行したと仮定しても、同一時間に同一の動
作を実行しておらず、これらの実行結果を一致チェック
をしてシステム動作に影響を与えていないので独立のプ
ログラムを実行しているのとまったく差が無い。従っ
て、2台のプロセッサが独立に動作するため、性能は向
上するが、信頼性の向上は図られておらず、この点で、
はじめから2重化プロセッサシステムとは異なるシステ
ムとなっている。さらに、2重化されたマルチプロセッ
サシステムでは、2重化するマスタプロセッサとチェッ
カプロセッサの組合せは固定化されており、同一のプロ
グラムを実行するプロセッサの組と、この組合せが異な
ると独立のプログラムを実行するようプロセッサの割当
てが固定化しているため、システム動作中の変更を含
め、システムの状況に応じて、性能や信頼性を柔軟に変
更することは不可能であった。
【0006】ところで、2重化プロセッサシステムとマ
ルチプロセッサシステム、及び、これらの組合せによる
システムは、プロセッサと主記憶装置との結合形態に着
目すると驚くほど良く似ていることが判る。例えば、2
台のプロセッサが1台の主記憶装置に結合されている2
重化プロセッサシステムとマルチプロセッサシステムを
比較してみると、各プロセッサが同一のプログラムを実
行しその結果を比較し信頼性を高めたのが2重化プロセ
ッサシステムであり、各プロセッサが独立のプログラム
を実行し性能を高めたのがマルチプロセッサシステムと
言うことが出来る。すなわちシステムに結合されている
プロセッサを信頼性の向上に割り当てたのが2重化プロ
セッサシステムであり、性能の向上に割り当てたのがマ
ルチプロセッサシステムである。従って、システムの状
況に応じてこれらを自在に変更可能とすることで、性能
と信頼性の最適なシステムを構築できる事になる。
【0007】従って、本発明の目的は、複数のプロセッ
サを有する情報処理システムにおいて、2重化プロセッ
サと単独プロセッサを任意に組み合せることを可能にし
て、システムの状況に応じて、2重化プロセッサシステ
ム、マルチプロセッサシステム、及び、これらの組合せ
のシステムを自在に構築・変更できるようにすることに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、2台のプロセ
ッサを有する情報処理装置では、マルチプロセッサモー
ドまたはマスタチェッカモードの識別モードを設け、マ
ルチプロセッサモード時は2台のプロセッサが各々独立
したプログラムを実行するマルチプロセッサシステムを
構成し、マスタチェッカモード時は2台のプロセッサが
1台はマスタプロセッサ他の1台はチェッカプロセッサ
として同一のプログラムを実行する2重化プロセッサシ
ステムを構成し、これらのモードを切替え可能としたも
のである。
【0009】また、3台以上のプロセッサを有する情報
処理装置では、すべてのプロセッサに論理プロセッサ番
号とマスタモード又はチェッカモードの識別モードを設
け、同一の論理プロセッサ番号を保有しそれぞれマスタ
モードとチェッカモードが設定された2重化プロセッサ
の組と、チェッカプロセッサを持たないマスタプロセッ
サのみの単独プロセッサとによる、マルチプロセッサシ
ステムを構成し、これらのプロセッサの組合せが自在に
行われるようにしたものである。
【0010】
【作用】本発明では、システムの状況に応じて論理プロ
セッサ番号及び/又は識別モードを変更して、2重化プ
ロセッサ、マルチプロセッサ、もしくは、これらを組み
合わせたシステムを任意に構築する。これにより、複数
のプロセッサを有する情報処理装置について、性能と信
頼性の最適なシステムを構築できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の第1の実施例の全体的構
成図で、2台のプロセッサが主記憶装置に接続される情
報処理装置において、マルチプロセッサ/マスタチェッ
カの識別モードに応じて、2台のプロセッサが各々独立
したプログラムを実行するマルチプロセッサシステム、
あるいは、1台をマスタプロセッサ、他の1台をチェッ
カプロセッサとして同一のプログラムを実行は2重化プ
ロセッサシステムの構成を自在に切替え可能とするもの
である。
【0013】図1において、プロセッサ0(IP0)
1、プロセッサ1(IP1)2は、それぞれ独立のプロ
セッサバス101,102で主記憶制御装置(SCU)
3に接続されている。各プロセッサ1,2とSCU3間
は、この他にSCUビジー信号103,104と、障害
報告信号105,106が接続されている。SCUビジ
ー信号103,104は、SCU3がプロセッサ1,2
からのリクエストを受け付けられないことを示す信号
で、信号103が出力中は1のプロセッサ0からのリク
エストを受け付けないことを示し、信号104が出力中
は2のプロセッサ1からのリクエストを受け付けないこ
とを示す。障害報告信号105,106は、SCU3が
検出した障害をプロセッサ1,2に通知する信号であ
る。
【0014】SCU3は、プロセッサ0あるいは1を選
択するセレクタ10、プロセッサ0あるいは1からのリ
クエストアドレスが設定されるアドレスレジスタ11、
ライトデータが設定されるライトデータレジスタ14、
アドレスやライトデータをチェックするパリティチェッ
カ15、マスタチェッカモードでプロセッサ0と1のア
ドレス、データを比較する比較器16、主記憶装置4か
らのリードデータが設定されるレスポンスレジスタ1
7,18、マルチプロセッサ/マスタチェッカモードに
応じて該レスポンスレジスタ17,18の動作を制御す
るための比較回路19,20及びアンドゲート35,3
6、選択したプロセッサ番号(プロセッサ0は“0”、
プロセッサ1は“1”とする)が設定されるプロセッサ
番号レジスタ21、プロセッサ0および1の動作モード
(マルチプロセッサ/マスタチェッカモード)が設定さ
れる動作モードレジスタ22、プロセッサ0および1へ
の障害報告を司る障害報告制御部23、マルチプロセッ
サ/マスタチェッカモード、リード/ライトに応じてプ
ロセッサの切替え制御を司るプロセッサ切替え制御部2
4、及び、アンプゲート群51〜57よりなる。なお、
107は受付切替信号、108と109はレスポンスプ
ロセッサ番号信号、110は動作モード切替信号、11
1は選択後のリクエスト信号線である。
【0015】図1の2台のプロセッサの動作は、SCU
3内の動作モードレジスタ22で決定される。図2に、
動作モードレジスタ22の構成例を示す。動作モードレ
ジスタ22は2ビットで構成され、プロセッサ0がマス
タプロセッサのマスタチェッカモード、プロセッサ1が
マスタプロセッサのマスタチェッカモード、及び、プロ
セッサ0と1が各々独立に動作するマルチプロセッサモ
ードの3種類のモード(“00”,“01”,“1
X”)が設定される。この動作モードレジスタ22に対
する動作モードの設定については後述する。
【0016】動作モードレジスタ22の内容(動作モー
ド)は、プロセッサ切替制御部24に送られ、これより
所望の受付切替信号107、レスポンスプロセッサ番号
信号108,109、SCUビジー信号103,104
が出力される。図3にプロセッサ切替制御部24の動作
図を、図4にその内部論理構成例を示す。
【0017】図4において、動作モード切替論理部13
は、プロセッサからモード切替リクエストが発行された
時、信号線110を通して動作モードレジスタ22を書
き替えるものである。デコーダ26は、動作モードレジ
スタ22の内容が“00”のとき出力a,bのいずれも
0、“01”のとき出力aのみを1、“1X”のとき出
力bのみを1とする。ライト検出論理部27は、ライト
リクエストを検出すると出力を1とし、それ以外では出
力を0とする。選択信号レジスタ25は、各サイクル毎
に、選択されるプロセッサ番号の値が格納されるレジス
タである。該レジスタ25は、動作モードがマスタチェ
ッカモードの場合、前のサイクルの値に関係なく、その
ときのマスタプロセッサ番号を示し、マルチプロセッサ
モードの場合は、ライト指示以外では1サイクル毎にプ
ロセッサ番号が切り替わり、ライト指示では2サイクル
でプロセッサ番号が切り替わる。選択番号レジスタ25
の上記動作を制御するのがオアゲート28、アンドゲー
ト31,32、ノートゲート47,48である。受付切
替信号107は、オアゲート29、アンドゲート333
により、マスタチェッカモードでは、常にそのときのマ
スタプロセッサ番号の値を示し、マルチプロセッサモー
ドでは、選択信号レジスタ25の値を示す。SCUビジ
ー信号103,104は、アンドゲート34,46によ
り、マルチプロセッサモード時、各々、相反する値を示
す。レスポンスプロセッサ番号信号108は、マスタチ
ェッカモード時、マスタプロセッサ番号を示し、マルチ
プロセッサモードでは常にプロセッサ番号0を示す。レ
スポンスプロセッサ番号信号109は、オアゲート30
により、マスタチェッカモード時、同じくマスタプロセ
ッサ番号を示すが、マルチプロセッサモードでは常にプ
ロセッサ番号1を示す。
【0018】図5は障害報告制御部23の内部論理構成
例である。ここで、デコーダ37は動作モードレジスタ
22の内容(動作モード)を判定し、マルチプロセッサ
モード(“1X”)のとき出力を1とする。マスタチェ
ッカモード時、比較器16がマスタプロセッサとチェッ
カプロセッサの動作不一致を検出するか、及び/又は、
パリティチェッカ15がパリティエラーを検出すると、
障害報告信号105,106が共に障害発生を示す。マ
ルチプロセッサモードでは、パリティチェッカ15がパ
リティエラーを検出すると、障害報告信号105,10
6のうち、そのサイクルで受付中のプロセッサに対応す
るものが障害発生を示す。該障害報告信号105,10
6の状態を制御するのが、ノットゲート38,39、ア
ンドゲート40〜43、オアゲート44,45である。
【0019】次に、図1の動作を図2乃至図5を参照し
て説明する。プロセッサ0がマスタプロセッサのマスタ
チェッカモード時(動作モード:00)は、受付切替信
号107は常に“0”、レスポンスプロセッサ番号10
8と109も共に“0”となる(図3,図4)。この
時、主記憶リード動作は、マスタプロセッサであるプロ
セッサ0から送出されたリクエストアドレスがセレクタ
10で選択されて、アドレスレジスタ11に設定され、
パリティチェッカ15でチェックされ、同時に、プロセ
ッサ番号レジスタ21にプロセッサ番号“0”が設定さ
れる。プロセッサ番号レジスタ21はレスポンスプロセ
ッサ番号108,109と比較器19、20で比較され
るが、マスタチェッカモード時はこれらの比較結果は常
に“1”なので、アンドゲート35,36は共に導通状
態になる。したがって、アドレスレジスタ11のアドレ
スで主記憶装置4から読みだされたリードデータは、ア
ンドゲート35,36を通ってレスポンスレジスタ1
7,18の両方に設定され、プロセッサバス101,1
02経由でプロセッサ0,1の双方に送出される。一
方、チェッカプロセッサであるプロセッサ1から送出さ
れたリクエストアドレスは、比較器16でプロセッサ0
からのアドレスと比較され、不一致なら障害報告制御部
23に通知される。障害報告制御部23では、マスタチ
ェッカモード時は、比較器16とパリティチェッカ15
の出力を、常にプロセッサ0,1の両方に送出する(図
5)。主記憶ライト動作時は、マスタプロセッサである
プロセッサ0から送出されたリクエストアドレスとライ
トデータがセレクタ10で選択され、アドレスレジスタ
11とライトデータレジスタ14に設定される。ライト
動作時はレスポンスが不要なので、プロセッサ番号レジ
スタ21の設定は不要である。主記憶装置4には、アド
レスレジスタ11で示すアドレスに、ライトデータレジ
スタ14のライトデータが書き込まれる。チェッカプロ
セッサであるプロセッサ1からのリクエストは、アドレ
スとデータがそれぞれ比較器16で比較され、不一致が
検出されると障害報告制御部23を通じてプロセッサ
0,1双方に通知される。また、パリティチェッカ15
は、マスタプロセッサであるプロセッサ0のアドレス、
データ双方をチェックし、障害を検出すると、同様に障
害報告制御部23を通じて双方のプロセッサに通知され
る。
【0020】プロセッサ1がマスタプロセッサのマスタ
チェッカモード時(動作モード:01)は、受付切替信
号107は常に“1”、レスポンスプロセッサ番号10
8と109も共に“1”となる(図3,図4)。このと
きの動作は、セレクタ10で選択されるアドレスやデー
タが、常にプロセッサ1からのを選択すること以外は、
上記のプロセッサ0がマスタプロセッサのマスタチェッ
カモード時と同じである。当然、プロセッサ番号レジス
タ21にはプロセッサ番号“1”が設定されが、レスポ
ンスプロセッサ番号108,109も“1”を示すた
め、比較器19,20の比較結果は常に“1”となり、
主記憶リード動作では、主記憶装置4から読み出された
データはレスポンスレジスタ17,18の両方に設定さ
れ、プロセッサバス101,102経由で両方のプロセ
ッサに送られる。
【0021】動作モードレジスタ22がマルチプロセッ
サモード時(動作モード:1X)は、プロセッサ0と1
から送出されるリクエストは互いに異なるので、プロセ
ッサ切替制御部24において、どちらのリクエストを受
け付けるか切替制御が行われる。図4の選択番号レジス
タ25の値は、通常(ライト動作以外)、ノットゲート
47、アンドゲート32、オアゲート28の経路で1サ
イクル毎に切り替り、これがアンドゲート33、オアゲ
ート29で受付切替信号107に反映され、セレクタ1
0は1サイクル毎に交互にプロセッサ0と1のリクエス
トを選択する。一方、受け付けたリクエストがライトリ
クエスト時は、アドレスと共にライトデータも受け付け
る必要があるので、プロセッサ切替制御部24では、ラ
イト検出論理部27によりアンドゲート32を抑止し、
アンドゲート31を導通させることで、選択番号レジス
タ25の値を1サイクル延長する。また、このマルチプ
ロセッサモードでは、選択番号レジスタ25で選択され
ていないプロセッサに対してリクエストを受け付けてい
ないことを示すために、SCUビジー信号103,10
4が用いられ、ノットゲート47、アンドゲート34,
35により選択番号レジスタ25がプロセッサ0を選択
中はプロセッサ1にSCUビジー信号104が出力さ
れ、選択番号レジスタ25がプロセッサ1を選択中はプ
ロセッサ0にSCUビジー信号103が出力される。す
なわち、SCUビジー信号103と104は、受付切替
信号107に同期して交互に出力されることになる。
【0022】図6に、図1のマルチプロセッサモード時
の動作タイムチャートを示す。図6において、サイクル
(1)から(5)が、プロセッサ0と1のいずれからも
リクエストがなく、受付切替番号107すなわち選択信
号レジスタ25に同期して、単にSCUビジー信号10
3,104が交互に出力される状態を示している。な
お、マルチプロセッサモードでは、レスポンスプロセッ
サ番号108と109は、108が“0”を、109が
“1”を常に出力する(図3,図4)。
【0023】図6のサイクル(6)から(9)は、マル
チプロセッサモード時の主記憶リード動作を示したもの
である。プロセッサ0とプロセッサ1がサイクル(6)
で同時にリードリクエストを発生すると、このサイクル
では選択番号レジスタ25がプロセッサ0を選択してい
るので、セレクタ10はプロセッサ0のリクエストアド
レスを選択し、このアドレスがアドレスレジスタ11に
設定される。同時に、プロセッサ番号レジスタ21に
は、受付切替信号107の値であるプロセッサ番号
“0”が設定される。これらレジスタ11,21の内容
はサイクル(7)の頭では確定する。このようにして、
サイクル(7)では、プロセッサ番号レジスタ21は
“0”のため、比較器19は“1”、比較器20は
“0”となり、アンドゲート35は導通状態に、アンド
ゲート36は抑止状態になる。したがって、サイクル
(7)で主記憶装置4から読みだされたリードデータ
は、アンドゲート35を通ってレスポンスレジスタ17
にのみ設定され、それがサイクル(8)の頭では確定
し、サイクル(8)でプロセッサ0に送出される。一
方、サイクル(6)でSCUビジー信号104が出て待
ち状態にあったプロセッサ1のリクエストは、サイクル
(7)で選択番号レジスタ25がプロセッサ1を選択す
ることで受け付けられ、セレクタ10を経由してアドレ
スレジスタ11に設定される。また、プロセッサ番号レ
ジスタ21に“1”が設定される。サイクル(8)で
は、プロセッサ番号レジスタ21は“1”のため、比較
器19は“0”、比較器20は“1”となり、アンドゲ
ート35が抑止状態に、アンドゲート36が導通状態に
なる。したがって、サイクル(8)で主記憶装置4から
読みだされたリードデータは、アンドゲート36を通っ
てレスポンスレジスタ18にのみ設定され、サイクル
(9)でプロセッサ1に送出される。
【0024】図6のサイクル(12)から(16)は、
マルチプロセッサモード時の主記憶ライト動作を示した
ものである。プロセッサ0とプロセッサ1がサイクル
(12)で同時にライトリクエストを発生すると、この
サイクルでは選択番号レジスタ25がプロセッサ0を選
択しているので、セレクタ10はプロセッサ0のリクエ
ストアドレスを選択し、このアドレスがアドレスレジス
タ11に設定され、サイクル(13)の頭では確定す
る。マスタチェッカモードと同様、主記憶書き込み時
は、レスポンスが不要なので、プロセッサ番号レジスタ
21の設定は不要である。前に述べたように、ライトリ
クエスト時、選択番号レジスタ25にはもう1サイクル
同じ値が保持されるため、サイクル(13)でプロセッ
サ0のライトデータがデータレジスタ14に設定され、
これがサイクル(14)の頭では確定する。このように
して、主記憶装置4には、サイクル(14)で書き込ま
れる。一方、プロセッサ1のリクエストは、サイクル
(12),(13)で待たされ、サイクル(14)で受
け付けられ、セレクタ10が該プロセッサ1のリクエス
トアドレスを選択し、この選択したアドレスレジスタ1
1が設定され、サイクル(15)の頭では確定する。引
き続いて、サイクル(15)で選択したライトデータが
ライトデータレジスタ14に設定され、サイクル(1
6)の頭では確定するため、サイクル(16)で主記憶
装置4に書き込まれる。
【0025】マルチプロセッサモード時の障害は、比較
器16を用いたマスタチェッカ不一致障害は常に抑止さ
れ、パリティチェッカ15の出力のみを、受付切替信号
107で選択されるプロセッサに送出する(図5)。す
なわち、受付切替信号107が“0”の時に検出された
障害は、障害報告制御部23内のアンドゲート42を経
由し、障害報告信号105でプロセッサ0に通知され
る。また、受付切替信号107が“1”の時にに検出さ
れた障害は、障害報告制御部23内アンドゲート43を
経由し、障害報告信号106でプロセッサ1に通知され
る。
【0026】図1の動作モードレジスタ22のモード設
定は、通常のハードウェアレジスタライトと同様に行う
ことで実現できる。例えば、プロセッサからのリクエス
トの特定のアドレスを主記憶制御装置のハードウェアレ
ジスタに割り当てておき、これらにライトリクエストを
発行することで実現できる。本実施例では、図4に示し
たように、プロセッサ切替制御部24内に動作モード切
替検出論理部13を設け、プロセッサからモード切替リ
クエストが発行され、選択後リクエスト信号線111に
出力されると、これを検出して、モードデータ(一種の
ライトデータ)を取り込み、動作モード切替信号110
を出力し、動作モードレジスタ22を書き替える。な
お、動作モード切替検出論理部13は、ライト検出論理
部27と同様に、プロセッサからのリクエストからリク
エスト種類を切り分けるデコーダで実現される。
【0027】マスタチェッカ動作からマルチプロセッサ
動作への変更は、マスタプロセッサが動作モードレジス
タ22を書き替えることで実現する。マスタプロセッサ
はそのまま処理を実行するが、チェッカプロセッサは動
作モードレジスタライトの次の命令より独立に動作する
ことになる。切替後、各々のプロセッサは、自分のプロ
セッサ番号を認識し、独立したプログラムを実行する。
【0028】マルチプロセッサ動作からマスタチェッカ
動作への変更は、将来マスタプロセッサになるプロセッ
サが動作モードレジスタ22を書き替えることで実現す
る。動作モード変更後、マスタプロセッサは、汎用レジ
スタ、浮動小数点レジスタ、プログラムカウンタ、制御
レジスタ等プロセッサ内のすべての情報を一度主記憶装
置に退避し、マスタプロセッサとチェッカプロセッサの
双方にリセットを発行し、その後主記憶装置に退避した
プロセッサ内の情報を両方のプロセッサに回復すること
で、マスタチェッカプロセッサの同期を取り2重化プロ
セッサとして動作する。
【0029】図7は、本発明の第2の実施例の全体的構
成図で、4台のプロセッサが主記憶装置に接続される情
報処理システムにおいて、各プロセッサに論理プロセッ
サ番号とマスタモード又はチェッカモードを設定するこ
とで、同一の論理プロセッサ番号を保有しそれぞれマス
タモードとチェッカモードが設定された2重化プロセッ
サの組と、チェッカプロセッサを持たないマスタプロセ
ッサのみの単独プロセッサとによるマルチプロセッサシ
ステムを構成し、これらのプロセッサの組合せを自在に
切替え可能としたものである。
【0030】図7において、プロセッサ0(IP0)2
00、プロセッサ1(IP1)201、プロセッサ2
(IP2)202、プロセッサ3(IP3)203は、
それぞれ独立のプロセッサバス250〜253で主記憶
制御装置(SCU)204に接続されている。各プロセ
ッサ200〜203とSCU204間は、この他に、各
プロセッサに個別のSCUビジー信号254〜257、
及び、各プロセッサに共通の障害報告信号267が接続
されている。
【0031】SCU204は、受付切替信号264に応
じてプロセッサ0〜3を選択するセレクタ206、選択
されたプロセッサのリクエストアドレスが設定されるア
ドレスレジステ207、同プロセッサのライトデータが
設定されるライトデータレジスタ208、選択されたプ
ロセッサ番号(論理プロセッサ番号)が設定されるプロ
セッサ番号レジスタ209、主記憶装置205からのリ
ードデータが設定されるプロセッサ0〜3対応のレスポ
ンスレジスタ210〜213、各レスポンスレジスタ2
10〜213の動作を制御するためのアンドゲート21
4〜217及び比較回路220〜223、プロセッサ0
〜3の動作モードが設定される動作モードレジスタ23
0、プロセッサ0〜3の切替え制御を司るプロセッサ切
替制御部231、各サイクルで選択されるプロセッサ番
号(論理プロセッサ番号)が設定される選択番号レジス
タ232、ライトリクエストを検出するライト検出論理
部233、レジスタ230の動作モードを切替える動作
モード切替論理部234、リクエストアドレス、ライト
データの一致性(ただし、マスタチェッカの組)、誤り
を検出してプロセッサ0〜3に報告する障害報告制御部
266、及び、アプリゲート群240〜249よりな
る。なお、260〜263はレスポンスプロセッサ番号
信号、264は受付切替信号、265は選択番号レジス
タ入力信号である。
【0032】図7の4台のプロセッサの動作は、SCU
204内の動作モードレジスタ230で決定される。動
作モードレジスタ230は、図8に示すように合計12
ビットで構成され、プロセッサ毎に3ビットが割り当て
られ、前半の2ビットで論理プロセッサ番号を示し、後
半1ビットでマスタチェッカ識別モードを示す。ここ
で、論理プロセッサ番号とは、プロセッサに固有のプロ
セッサ番号に対し、それとは別に仮想的に割当てる番号
のことである。該論理プロセッサ番号は可変であり、本
実施例では、4台のプロセッサ0〜3の動作モードに応
じて、“00”(論理プロセッサ番号0)、“01”
(論理プロセッサ番号1)、“10”(論理プロセッサ
番号2)、“11”(論理プロセッサ番号3)のいずれ
かを示す。後半1ビットは、当該プロセッサがマスタプ
ロセッサの場合は“0”、チェッカプロセッサの場合は
“1”とする。
【0033】動作モードレジスタ230の内容(動作モ
ード)はプロセッサ切替制御部231に送られ、該プロ
セッサ切替制御部231により、選択番号レジスタ23
2、受付切替信号264、SCUビジー信号254〜2
57、レスポンスプロセッサ番号信号260〜263な
どが制御される。図9に、一例として4種類の動作モー
ドの場合について、プロセッサ切替制御部231の動作
図を示す。ここで、選択番号レジスタ232、受付切替
信号264、レスポンスプロセッサ260〜263が論
理プロセッサ番号で示されること以外、基本的動作は図
3と同様である。なお、プロセッサ切替制御部231の
内部論理図は省略する。
【0034】図9において、1番目は、プロセッサ0か
ら3が、各々論理プロセッサ番号0から3に割り当てら
れ、それぞれ独立したマスタプロセッサで動作する4台
マルチプロセッサモードである。2番目は、プロセッサ
0は論理プロセッサ番号0のマスタプロセッサ、プロセ
ッサ1は同論理プロセッサ番号0のチェッカプロセッ
サ、プロセッサ2は論理プロセッサ番号1のマスタプロ
セッサ、プロセッサ3は論理プロセッサ番号2のマスタ
プロセッサに割り当てられ、1組のマスタチェッカ構成
と2個の単独プロセッサによる3台マルチプロセッサモ
ードである。3番目は、プロセッサ0は論理プロセッサ
番号0のマスタプロセッサ、プロセッサ1は同論理プロ
セッサ番号0のチェッカプロセッサ、プロセッサ2は論
理プロセッサ番号1のマスタプロセッサ、プロセッサ3
は同論理プロセッサ番号1のチェッカプロセッサに割り
当てられ、2組のマスタチェッカ構成による2台マルチ
プロセッサモードである。4番目は、2番目のケースに
おいて、論理プロセッサ番号0のマスタチェッカ構成の
1組のプロセッサ0と1について、マスタプロセッサと
してのプロセッサ0に障害が発生して、プロセッサ1を
マスタプロセッサ、プロセッサ0をチェッカプロセッサ
に切り替えた場合である。以下、これらの動作モードを
例に図7の動作を説明する。なお、動作モードレジスタ
230では、これ以外にも多様な動作モードが実現でき
るが、これらのモードから容易に類推できるので、ここ
での説明は割愛する。
【0035】1番目の4台マルチプロセッサモード時
は、選択番号レジスタ232は、論理プロセッサ番号0
から1、2、3を1サイクルごとに順に選択する。選択
されたプロセッサ以外はSCUビジー信号が“1”とな
り、これらからのリクエストは抑止される。例えば、論
理プロセッサ番号0を選択時には、プロセッサ1から3
のSCUビジー信号255〜257が“1”となり、プ
ロセッサ0のリクエストのみが受け付けられる。そし
て、プロセッサ0がリードリクエスト発行時には、プロ
セッサ0からのリクエストアドレスが、セレクタ206
を通じてアドレスレジスタ207に設定され、同時にプ
ロセッサ番号レジスタ209に、論理プロセッサ番号0
が設定される。プロセッサ番号レジスタ209はレスポ
ンスプロセッサ番号信号260〜263と比較器220
〜223で比較され、比較器220のみが一致信号を出
力するためアンドゲート214が導通状態に、他のアン
ドゲート215〜217は非導通状態になる。この結
果、アドレスレジスタ207のアドレスで主記憶装置2
05から読みだされたリードデータは、アンドゲート2
14を通ってレスポンスレジスタ210に設定され、プ
ロセッサ0に送出される。プロセッサ0がライトリクエ
スト発行時には、プロセッサ0から送出されたリクエス
トアドレスとライトデータがセレクタ206で選択さ
れ、アドレスレジスタ207とライトデータレジスタ2
08に設定される。ライト動作時はレスポンスが不要な
ので、プロセッサ番号レジスタ209の設定は不要であ
る。また、ライト動作時には、図3および図4で説明し
たと同様の論理で、リクエストアドレスサイクルにおい
て、ライト検出論理部233でライト動作であることを
認識し、次のサイクルでも受付論理プロセッサ番号をア
ドレスサイクルと同一のプロセッサを選択することで、
リクエストデータを取り込む。主記憶装置205には、
アドレスレジスタ207で示すアドレスに、ライトデー
タレジスタ208のライトデータが書き込まれる。選択
番号レジスタ232が論理プロセッサ番号1、2、3を
選択時も、上記と同様に選択されたプロセッサのリクエ
ストのみを受付て動作できる。
【0036】2番目の3台マルチプロセッサモード時
は、選択番号レジスタ232は、論理プロセッサ番号0
から1、2を順に選択する。この場合、マスタチェッカ
構成のプロセッサは、マスタとチェッカの2台が同一の
論理プロセッサ番号を持つので、同一の動作をする。本
例では、論理プロセッサ番号0を選択時には、プロセッ
サ0と1のSCUビジー信号254と255が“0”、
プロセッサ2と3のSCUビジー信号256が257は
“1”となり、プロセッサ0と1のリクエストのみが受
け付けられる。すべてのマスタプロセッサからのリード
リクエストとライトリクエストは1番目の4台マルチプ
ロセッサ時と同様に、選択番号レジスタ232で選択さ
れたプロセッサのリクエストを受け付けて動作する。チ
ェッカプロセッサは、対応する同じ論了プロセッサ番号
のマスタプロセッサと同時動作をするため、通常のリー
ドリクエスト又はライトリクエストの発行はマスタプロ
セッサと同一である(ここでは、プロセッサ0と1)。
ただし、チェッカプロセッサからのリクエストは、セレ
クタ206では選択されず、障害報告制御部266で、
対応するマスタプロセッサのリクエストと比較され、不
一致の際には障害報告信号267で、各プロセッサ20
0〜203に通知される。チェッカプロセッサへのレス
ポンスデータの送出は、同期するマスタプロセッサのレ
スポンスデータと同時に送出する。すなわち、本例で
は、レスポンスプロセッサ番号260と261は双方と
も“0”なので、比較器220、221は共に成立し、
同一の内容が双方のプロセッサに送出される。
【0037】3番目の2台マルチプロセッサモード時
は、2番目の3台マルチプロセッサ時とほぼ同様に動作
する。ただし、選択番号レジスタ232は、論理プロセ
ッサ番号0と1を交互に選択する。例えば、論理プロセ
ッサ番号0を選択時には、プロセッサ0と1のSCUビ
ジー信号254と255が“0”、プロセッサ2と3の
SCUビジー信号256とー257が“1”となり、プ
ロセッサ0と1のリクエストのみが受け付けられ、プロ
セッサ0がマスタプロセッサ、プロセッサ1がチェッカ
プロセッサとして動作する。同様に、論理プロセッサ番
号1を選択時には、プロセッサ2と3のSCUビジー信
号256と257が“0”、プロセッサ0と1のSCU
ビジー信号254と255が“1”となり、プロセッサ
2と3のリクエストのみが受け付けられる。障害報告
は、障害報告制御部266で、同一論理プロセッサ番号
に対応するマスタプロセッサとチェックプロセッサのリ
クエストとが比較され、不一致の際に障害報告信号26
7で各プロセッサに通知される。
【0038】4番目の3台マルチプロセッサモード時の
動作は、2番目のケースで、プロセッサ1をマスタプロ
セッサに、プロセッサ0をチェッカプロセッサと置き替
えれば、該2番目とまったく同様である。
【0039】図7において、動作モードレジスタ230
へのモード設定は、動作モード切替論理部234によ
り、第1の実施例における図4の動作モード切替論理部
13と同様に、通常のハードウェアレジスタライトと同
様に行うことで実現できる。すなわち、プロセッサから
のリクエストの特定のアドレスは主記憶制御装置のハー
ドウェアレジスタ(動作モードレジスタ230)に割り
当られ、ここにライトリクエストを発行すると、動作モ
ード切替検出論理234がライトリクエストを検出し、
動作モードレジスタ230を書き替える。
【0040】動作モード1番目から2番目への切替は、
将来マスタチェッカ構成のマスタプロセッサになるプロ
セッサ0が動作モードレジスタ230を新しい動作モー
ドに書き替える。動作モード変更後、プロセッサ0は、
汎用レジスタ、浮動小数点レジスタ、プログラムカウン
タ、制御レジスタ等プロセッサ内のすべての情報を一度
主記憶装置に退避し、プロセッサ0と1の双方にリセッ
トを発行し、その後主記憶装置に退避したプロセッサ内
の情報を両方のプロセッサに回復することで、マスタチ
ェッカプロセッサの同期を取り2重化プロセッサとして
動作する。プロセッサ2及び3は、論理プロセッサ番号
が変化するだけで、モード変更前と同様に動作する。
【0041】動作モード2番目から3番目への切替も同
様に、プロセッサ2が動作モードレジスタ230を書き
替え、動作モード変更後、プロセッサ2は、汎用レジス
タ、浮動小数点レジスタ、プログラムカウンタ、制御レ
ジスタ等プロセッサ内のすべての情報を一度主記憶装置
に退避し、プロセッサ2と3の双方にリセットを発行
し、その後主記憶装置に退避したプロセッサ内の情報を
両方のプロセッサに回復することで、マスタチェッカプ
ロセッサの同期を取り2重化プロセッサとして動作す
る。
【0042】動作モード3番目から2番目への切替、及
びは動作モード2番目から1番目への切替は、いずれか
のマスタプロセッサが動作モードレジスタ230を書き
替えることで実現できる。動作モード変更後、チェッカ
プロセッサからマスタプロセッサに変化したプロセッサ
は、動作モード変更の次の命令から独立に動作すること
になる。切替後、各々のプロセッサは、自分のプロセッ
サ番号を認識し、独立したプログラムを実行する。
【0043】図10は、障害報告制御部266の内部論
理構成例を示したものである。これは、比較器270〜
275および比較器276〜281において、各プロセ
ッサからのリクエスト信号と論理プロセッサ番号をすべ
ての組合せで比較し、ノットゲート290〜295、ア
ンドゲート300〜305、オアゲートを通じて、論理
プロセッサ番号が一致する組合せでリクエスト信号が一
致しないものが有る場合に、障害報告信号267を出力
する構成である。
【0044】次に、図11及び図12により、プロセッ
サの保守・診断を行うサービスプロセッサを使用して、
システム立上げなどのリセット時、各プロセッサの初期
テストを実施して動作可能/不能プロセッサの有無をチ
ェックし、診断パス経由で動作モードレジスタへ動作モ
ードを自動設定する実施例を説明する。
【0045】図11は本実施例の全体構成図で、ここで
は、図1のプロセッサ0(IPO)1とプロセッサ1
(IPO)2が主記憶制御装置(SCU)3に接続され
たシステム構成に適用した場合を示す。図11におい
て、SCU3の内部構成は図1と同様であり、動作モー
ドレジスタ22を内蔵している。サービスプロセッサ
(SVP)5はプロセッサ1、2、主記憶制御装置3、
主記憶装置4の保守・診断を行うプロセッサであり、各
装置とは独立の保守・診断パスで接続されている。な
お、便宜上、図11では、サービスプロセッサ5と主記
憶装置4の間のパスは省略してある。
【0046】図11の構成による動作モード設定の処理
フロー図を図12に示す。リセット時、主記憶制御装置
3はマルチプロセッサモードで動作する。プロセッサ0
及び1は、サービスプロセッサ5の制御下で各々独立に
自己テスト(初期テスト)を実施する(ステップ100
1)。そして、自己テストで不具合が発見されるか判定
し(ステップ1002)、発見された場合は、以降の動
作をやめ、無限ループで停止するが(ステップ100
3)、自己テストを無事通過した場合は、自己テストO
Kフラグを点灯する(ステップ1004)。サービスプ
ロセッサ5は、他のプロセッサの自己テストOKフラグ
が点灯するのを待ち(ステップ1005、1006)、
2台とも自己テストOKフラグが点灯したら(ステップ
1005でYES)、あらかじめ指示された構成情報を
読み取り(ステップ1007)、これに従って(ステッ
プ1008)、診断パスを用いてSCU3の動作モード
レジスタ22へ動作モードを設定し(ステップ101
0、1012)、通常処理へ移行せしめる。一方、一定
時間経っても、他のプロセッサの自己テストOKフラグ
が点灯しない場合は(ステップ1006でYES)、他
のプロセッサは動作しないものと判断し(ステップ10
09)、サービスプロセッサ5は動作可能なプロセッサ
がマスタプロセッサになるマスタチェッカモードを設定
し(ステップ1010、1011)、通常処理へ移行せ
しめる。
【0047】なお、プロセッサ0と1のいずれか一方が
存在しない時は、存在しないプロセッサの自己テストO
Kフラグは点灯しないので、自己テストで不具合が発生
した時と同様に、動作しているプロセッサをマスタプロ
セッサに設定し、処理を続行すればよい。また、構成情
報は、あらかじめハードウェアの構成部品として用意す
るか、ソフトウエアにより、例えばオペレータコンソー
ルからコマンドとして与えることも可能である。
【0048】さらに、図11ではサービスプロセッサを
使用するとしたが、リセット時、プロセッサ0及び1が
各々独立に図12の処理フローを実行し、前に説明した
レジスタライトリクエストにより動作モードレジスタ2
2の動作モードを設定してもよい。この場合、自己テス
トOKフラグは主記憶装置4の特定領域に格納し、それ
をプロセッサ0と1が見ることで、他プロセッサの自己
テストOKフラグがオンかどうか判定すればよい。ま
た、両方のプロセッサが正常の場合、各プロセッサが動
作モードを設定することになるが、同一内容のため支障
はない。
【0049】
【発明の効果】請求項1および3の発明によれば、2台
のプロセッサを有する情報処理装置において、システム
の状況(システムの立上げ時や障害発生時などの状況)
に応じて識別モードの設定を変更することにより、2重
化プロセッサシステムとマルチプロセッサシステムを自
在に選択することが可能である。
【0050】請求項2および4の発明によれば、3台以
上のプロセッサを有する情報処理装置において、各プロ
セッサに論理プロセッサ番号とマスタモード又はチエッ
カモードの識別モードを設け、これらを自在に変更する
ことにより、システムの状況に応じて、2重化プロセッ
サ、マルチプロセッサ、もしくはこれらを組み合せた任
意のシステムを選択することが可能であり、性能、信頼
性の最適なシステムを自在に構築することができる。
【0051】請求項5の発明によれば、通常のハードウ
ェアレジスタライトと同様にして、任意のプロセッサか
ら識別モード及び/又は論理プロセッサ番号を簡単に切
替え制御することが可能になる。
【0052】請求項6の発明によれば、システムの立上
げ時、各プロセッサの動作可能/不能に応じて、自動的
に性能と信頼性の適切な組合せのシステムを構築するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】図1の動作モードレジスタの内容を示す説明図
である。
【図3】図1のプロセッサ切替制御部の動作説明図であ
る。
【図4】図1のプロセッサ切替制御部の内部論理図であ
る。
【図5】図1の障害報告制御部の内部論理図である。
【図6】図1のマルチプロセッサモード時の動作を説明
するタイムチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図8】図7の動作モードレジスタの内容を示す説明図
である。
【図9】図7のプロセッサ切替制御部の動作説明図であ
る。
【図10】図7の障害報告制御部の内部論理図である。
【図11】本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図12】図11における動作モード設定の処理フロー
図である。
【符号の説明】
1、2 プロセッサ 3 主記憶制御装置(SCU) 4 主記憶装置 5 サービスプロセッサ 13 動作モード切替論理部 22 動作モードレジスタ 23 障害報告制御部 24 プロセッサ切替制御部 107 受付切替信号 110 動作モード切替信号 200〜203 プロセッサ 204 主記憶制御装置 205 主記憶装置 230 動作モードレジスタ 231 プロセッサ切替制御部 234 動作モード切替論理部 266 障害報告制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶装置と、該主記憶装置に接続され
    る2台のプロセッサを有する情報処理装置におけるプロ
    セッサ構成方法であって、マルチプロセッサモードまた
    はマスタチェッカモードの識別モードを設け、マルチプ
    ロセッサモード時は2台のプロセッサが各々独立したプ
    ログラムを実行するマルチプロセッサシステムを構成
    し、マスタチェッカモード時は2台のプロセッサが1台
    はマスタプロセッサ他の1台はチェッカプロセッサとし
    て同一のプログラムを実行する2重化プロセッサシステ
    ムを構成することを特徴とするプロセッサ構成方法。
  2. 【請求項2】 主記憶装置と、該主記憶装置に接続され
    る3台以上のプロセッサを有する情報処理装置における
    プロセッサ構成方法であって、各プロセッサ対応に論理
    プロセッサ番号とマスタモード又はチェッカモードの識
    別モードとを設け、マスタモードの設定されたマスタプ
    ロセッサには各々独立の論理プロセッサ番号を付与し、
    チェッカモードの設定されたチェッカプロセッサには任
    意のマスタプロセッサと同一の論理プロセッサ番号を付
    与し、同一の論理プロセッサ番号を持つマスタプロセッ
    サとチェッカプロセッサを1組の2重化プロセッサと
    し、同一の論理プロセッサ番号を持つチェッカプロセッ
    サの存在しないマスタプロセッサを単独プロセッサと
    し、任意組の2重化プロセッサと、任意個の単独プロセ
    ッサの組合せによるマルチプロセッサシステムを構成す
    ることを特徴とするプロセッサ構成方法。
  3. 【請求項3】 主記憶装置と、該主記憶装置に主記憶制
    御装置を介して接続される2台のプロセッサを有する情
    報処理装置において、前記主記憶制御装置に、マルチプ
    ロセッサモードまたはマスタチェッカモードの識別モー
    ドを設定した手段と、前記識別モードにもとづき、マル
    チプロセッサモード時は2台のプロセッサが各々独立し
    たプログラムを実行するマルチプロセッサシステムに、
    マスタチェッカモード時は2台のプロセッサが1台はマ
    スタプロセッサ他の1台はチェッカプロセッサとして同
    一のプログラムを実行する2重化プロセッサシステムに
    切り替える手段とを設けたことを特徴とする情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 主記憶装置と、該主記憶装置に主記憶制
    御装置を介して接続される3台以上のプロセッサを有す
    る情報処理装置において、前記主記憶制御装置に、各プ
    ロセッサ対応に論理プロセッサ番号とマスタモード又は
    チェッカモードの識別モードとからなり、マスタモード
    のマスタプロセッサは各々独立の論理プロセッサ番号を
    保有し、チェッカモードのチェッカプロセッサは任意の
    マスタプロセッサと同一の論理プロセッサ番号を保有す
    る手段と、前記論理プロセッサ番号と識別モードとにも
    とづき、同一の論理プロセッサ番号を持つマスタプロセ
    ッサとチェッカプロセッサを1組の2重化プロセッサと
    し、同一の論理プロセッサ番号を持つチェッカプロセッ
    サの存在しないマスタプロセッサを単独プロセッサと
    し、任意組の2重化プロセッサと、任意個の単独プロセ
    ッサの組合せによるマルチプロセッサシステムを構成す
    る手段とを設けたことを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3あるいは4記載の情報処理装置
    において、前記主記憶制御装置に、プロセッサからのモ
    ード切替ライトリクエストを検出し、識別モードあるい
    は論理プロセッサ番号と識別モードを書き替える手段を
    有することを特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3あるいは4記載の情報処理装置
    において、プロセッサの保守・診断を行うサービスプロ
    セッサを設け、前記サービスプロセッサによりプロセッ
    サの初期テストを実施して動作可能/不能プロセッサの
    有無を検出し、あらかじめ指示された構成情報に従い、
    診断パスを利用して識別モードあるいは論理プロセッサ
    番号と識別モードを設定することを特徴とする情報処理
    装置。
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