JPH07230340A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】透過形の液晶モジュールと、該液晶モジュール
の後方に配置する光源と、該液晶モジュールに表示され
るデータを拡大投写する投写手段とを備えた表示手段を
ラップトップまたはノート形の情報処理装置に内蔵す
る。 【効果】本発明によれば、情報処理装置の表示部をコン
パクトにすることができると共に、編集処理中の画面デ
ータや文字を大きく表示して確認することができるため
（余白レイアウト部分も含めて）、非常に操作性のよい
情報処理装置が提供できる。また情報処理装置本体も、
表示手段として投写手段のみを搭載する構造とすれば、
液晶表示装置やＣＲＴ等を使用するよりもコンパクトな
情報処理装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タやワードプロセッサ等の情報処理装置のデータ表示を
行う表示部に関するものであり、特に表示データを該情
報処理装置より離れた位置に配置したスクリーンに拡大
投写する表示手段を備え、また該スクリーンとして印刷
に使用する用紙を用いる構成とした情報処理装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の液晶表示装置としては、特
開平2−184886 号公報にあるものが知られている。つま
り、入出力装置と制御部と透過形液晶板と照明部を有
し、該液晶板に後から光を照射することで、スクリーン
に拡大画面を表示するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の液晶表示装置
は、画面表示をスクリーンに対して行うものであり、特
別な白い表示スクリーンを必要とする。また、スクリー
ン上に表示されるのは文書のみであるため、印字後の印
刷用紙と文字とのレイアウト関係については一切考慮さ
れていない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記問題は、画面表示用
のスクリーンとして文書を印字するための印刷用紙をス
クリーンとして使用し、また表示画面と印刷用紙の位置
合わせ用に位置合わせマークを表示する機能を設けるこ
とで解決される。

【０００５】

【作用】本発明によれば、情報処理装置でのデータ処理
を該情報処理装置から離れて配置するスクリーン（印字
用紙）上に投影される画面情報を見ながら編集処理でき
るため、実際に印字する印刷用紙上で編集画面の状態を
確認できる。

【０００６】また情報処理装置本体も、表示手段として
投写手段のみを搭載し、スクリーンとして印刷用紙を使
用する構成とすれば、液晶表示装置やＣＲＴ等を使用す
るよりもコンパクトな情報処理装置を提供することがで
きる。

【０００７】

【実施例】以下に、実施例について図面を参照して説明
する。

【０００８】図３は、本発明の一実施例を示す情報処理
装置（ワードプロセッサ）の外観図である。２０３は情
報処理装置（ワードプロセッサ）の本体、１０３はデー
タや文字，記号の入力を行うデータ入力手段であるキー
ボード（Ｋ／Ｂ）、１０５はキーボード１０３から入力
されたデータや文字を記憶保存するための外部記憶装置
（フロッピーディスクドライブ：ＦＤＤ）、１０７はキ
ーボード１０３から入力され編集処理された文書データ
を用紙に出力印字するためのプリンタ装置、１１２は情
報処理装置本体２０３で編集処理を行うためキーボード
１０３からの入力データを文字や記号で表示するための
表示装置であり、例えばＣＲＴや液晶表示装置が使用さ
れる。２０１は表示部１１２と情報処理装置本体２０３
とを接続するための信号線であり容易に脱着可能な構造
とする。１１４は表示装置であり、文字や記号等のデー
タを情報処理装置本体２０３から離れた位置に配置する
スクリーン部２０２へ拡大投写するためのプロジェクタ
部である。２０２は文字や記号を投影するためのスクリ
ーンであり、編集した文書を印字する印刷用紙をスクリ
ーンとして用いることが可能である。文字や記号の表示
を行うための表示手段としては、表示部１１２とプロジ
ェクタ部１１４とに同時表示、もしくは選択してどちら
か一方のみに表示することが可能である。また、表示部
１１２とプロジェクタ部１１４とは、どちらか一方のみ
の実装とすることもできる。

【０００９】このような構成から成る情報処理装置にお
いて、操作者がキーボード１０３よりデータの入力を行
うと、入力したデータは例えばプロジェクタ部１１４を
介してスクリーン部２０２に瞬時に表示されるため、操
作者は表示画面であるスクリーン２０２で印刷イメージ
を確認しながらデータや文字の入力編集を行うことがで
きる。

【００１０】続いて、本発明の一実施例を用いた情報処
理装置本体２０３内の回路ブロック構造について図１，
図２を用いて説明する。

【００１１】１０１はキーボード１０３より入力された
データを処理し表示装置へデータ表示を行い、また編集
した文書データのＦＤＤ１０５への記憶やプリンタ装置
（ＰＲＴ）１０７への印字出力等を行うデータ処理手段
であるＣＰＵ、１０２はキーボード１０３からの信号を
キーコードに変換するためのキーボードインタフェイス
（Ｋ／Ｂ ＩＦ）、１０４はフロッピ装置１０５とＣＰ
Ｕ１０４との間にあって信号データの変換を行うインタ
フェイス回路（ＦＤＤ ＩＦ）、１０６はＣＰＵ１０１
からの印字出力データをプリンタ装置１０７へのデータ
に変換するインタフェイス回路（ＰＲＴ ＩＦ）、１０
８はＣＰＵ１０１を動作させるためのプログラムを格納
し、またキーボード１０３から入力されたデータを一時
記憶する内部記憶装置であるメモリであり、例えば半導
体メモリ（ＲＡＭ，ＲＯＭ）が使用される。１０９はキ
ーボード１０３から入力されたデータを表示装置に表示
するためのフォントデータを格納しているキャラクタジ
ェネレータ（ＣＧ）、１１０は表示装置に表示するため
のデータをドットにより記憶するための表示メモリ、１
１１は表示メモリ１１０からの表示データを変換し、表
示部１１２、またはプロジェクタ部１１４に出力するた
めの表示制御回路である。また１１７はプロジェクタ部
１１４内にあり、表示制御回路からの表示ドットデータ
を写す透過形液晶モジュール(例えばポリマー液晶等)で
あり、１１５は透過形液晶１１７を通してスクリーン２
０２に表示データを拡大投写するための光源、１１６，
１１８には光源１１５からの光をスクリーン２０２の面
に導くための投写手段であるレンズが配される。１１３
はプロジェクタ部１１４内にある光源１１５に供給する
電流を制御するための光駆動回路であり、表示制御回路
１１１からの制御信号により電流のオン／オフ制御，明
／暗の切り換え等が行われる。

【００１２】ＣＰＵ１０１はキーボード１０３から入力
されるデータをＣＧ１０９を参照することでドットデー
タに変換して表示メモリ１１０に書き込む。表示制御回
路１１１は表示メモリ１１０に書き込まれたドットデー
タをシーケンシャルに読みだして、プロジェクタ部１１
４内にある透過形液晶モジュール１１７に加える。光源
駆動回路１１３は表示制御回路１１１からのオン信号に
より光源１１５に対して電流を出力しているから、光源
１１５は透過形液晶１１７とレンズ１１６を介してスク
リーン２０２にキーボード１０３から入力されたデータ
を拡大表示することになる。この時表示部１１２も信号
線２０１により接続されていれば、プロジェクタ部１１
４による表示と同時に同じ画面の表示が可能になる。

【００１３】また、透過形液晶モジュール１１７とし
て、画素数の大きな高精細液晶モジュールを使用すれ
ば、Ａ３等の書式文書でもスクリーン２０２上で画面レ
イアウトを確認しながら入力編集することができる。ま
た、スクリーン２０２として印字用の印刷用紙を使用す
れば実際の印字結果と同じイメージを編集しながら確認
できる。また印刷レイアウトの余白確認のため、ＣＰＵ
１０１は図３のスクリーン２０２の表示例に示すように
印刷用紙の表示位置を合わせるための位置合わせマーク
２０４を表示メモリ１１０に書き込み、編集文書と一緒
に画面表示させる。この位置合わせマーク２０４は図３
に示すものに限らず、編集中の印刷用紙のサイズを表す
ように輪郭をすべて表示するか、またはその一部分を示
す表示としても問題ない。本機能により実際に印刷する
文書のイメージを、印刷用紙の余白レイアウト部分も含
めて、表示画面で確認できるため、非常に操作性のよい
情報処理装置が提供できる。

【００１４】表示制御回路１１１内に表示部１１２とプ
ロジェクタ部１１４との選択用の回路を設ければ、プロ
グラムによりどちらの表示装置に出力表示するかを任意
に選択することが可能になる。

【００１５】また、図２の如く、表示制御回路１１１か
らの出力データを出力選択用スイッチ１１８で切り換え
プロジェクタ部１１４と表示部１１２のどちらかをハー
ド的に選択する方法も考えられる。

【００１６】図４は本発明を用いた情報処理装置の外観
を示す図であり、プロジェクタ部１１４を本体内に収納
可能な構造とした場合の斜視図である。（イ）はプロジ
ェクタ部１１４を使用する場合の図であり、（ロ）は収
納時の図である。また、本構造では、図２の出力選択用
スイッチ１１８をプロジェクタ部１１４の開閉収納操作
に連動させることも容易に実現できる。

【００１７】図５は、本発明を用いた別の実施例を示す
図である。プロジェクタ部１１４を図の如く左右，上下
に可動可能な構造として表示画面データの光の照射方向
を自由に設定可能にしたものである。本構造とすること
により、情報処理装置本体２０３の方向と、プロジェク
タ部１１４使用時のスクリーン２０２の位置関係を自由
に設定できるようになるため、非常に操作性の向上を図
ることが可能となる。また、これら実施例において、プ
ロジェクタ部１１４の設置位置については、情報処理装
置本体２０３のキーボードの後方であれば左右，中央ど
の位置にあっても特に問題ない。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、パーソナルコンピュー
タやワードプロセッサのような情報処理装置の表示部を
コンパクトにすることができると共に、実際に印刷する
文書のイメージを、印刷用紙の余白レイアウト部分も含
めて、表示画面で確認できるため、非常に操作性のよい
情報処理装置が提供できる。

【００１９】また、本発明では表示部１１２と、プロジ
ェクタ部１１４を同時に出力表示することも可能なた
め、デモンストレーション等で大きな画面で表示をしな
がら説明するような使用に対しても非常に有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。

【図２】本発明の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。

【図３】本発明を用いた情報処理装置の一実施例を示す
外観構成図である。

【図４】本発明の別の実施例を示す外観構成図である。

【図５】本発明の別の実施例を示す外観構成図である。

【符号の説明】

１０１…ＣＰＵ、１０３…キーボード、１１１…表示制
御回路、１１２…表示部、１１４…プロジェクタ部、１
１５…光源、１１６…レンズ、１１７…透過形液晶モジ
ュール、２０３…情報処理装置本体、２０４…位置合わ
せマーク。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 功 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株 式会社日立製作所情報映像メディア事業部 内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】データの入力を行うデータ入力手段と，入
   力したデータを格納するデータ記憶手段と，前記入力手
   段より入力したデータを表示する表示手段と，該入力し
   たデータの演算処理等を行うデータ処理手段とを有し、 前記表示手段が、透過形の液晶モジュールと，該液晶モ
   ジュールの後方に配置する光源と，表示手段から離れた
   位置に配置するスクリーンとからなる情報処理装置にお
   いて、 前記スクリーンとして印刷用紙を用い、編集中の文書フ
   ォーマットに合った用紙の選定をすれば、実際に印刷を
   行う用紙上で印刷イメージが確認できる構成としたこと
   を特徴とする情報処理装置。
2. 【請求項２】請求項１の情報処理装置において、 前記スクリーンとして用いる印刷用紙の位置合わせ用
   に、印刷イメージの用紙角部に位置合わせマークを表示
   する構成としたことを特徴とする情報処理装置。
3. 【請求項３】請求項１の情報処理装置において、 前記スクリーンとして用いる印刷用紙が編集文書の用紙
   サイズより大きな場合、スクリーン上に印刷用紙の輪郭
   を表示して、印刷文書の余白イメージも確認できる構成
   としたことを特徴とする情報処理装置。
4. 【請求項４】請求項３の情報処理装置において、 前記第１の表示手段と、第２の表示手段とを選択使用で
   きる構成としたことを特徴とする情報処理装置。