JPH07229284A - 足場装置 - Google Patents

足場装置

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JPH07229284A
JPH07229284A JP4638694A JP4638694A JPH07229284A JP H07229284 A JPH07229284 A JP H07229284A JP 4638694 A JP4638694 A JP 4638694A JP 4638694 A JP4638694 A JP 4638694A JP H07229284 A JPH07229284 A JP H07229284A
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Kazuji Azuma
和司 東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡易で、組立および解体工事が容易な
大型建造物の内部作業用の足場装置を提供する。 【構成】 消化槽10の内壁面に対する防蝕工事は、躯
体工事終了後、側壁部、下部円錐部、上部円錐部の順に
行われる。そこで、先ず、側壁部の地表付近に設けられ
た人孔61から作業員が消化槽10の内部に入り、組み
立てられたパイプ足場50に移動して作業を行う。次
に、消化槽10の内部で下部回転足場30を組立て、作
業員が作業梯子34のステップの上に乗って作業を行
う。下部回転足場30は、人力で手軽に回転移動できる
から、作業梯子34を所要の位置に適宜回転させながら
連続的に作業を行うことができる。消化槽10の上部円
錐部は、前記下部円錐部と同様に、作業梯子44を適宜
回転させながら作業員がステップの上に乗って作業を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型建造物の内部作業
用の足場装置に関し、特に、卵形汚泥消化槽の内壁面の
防蝕工事に適した足場装置に関するものである。
【0002】本発明の足場装置は汚泥消化槽の他、貯水
槽などのPC容器、サイロ、LNGタンク、原子炉格納
容器などの球形または円筒形の大型建造物に適用するこ
とができる。
【0003】また、本発明の足場装置は防蝕工事などの
ライニング工事の他、内部配管工事、各種の洗浄作業、
点検・補修作業などの内部作業に適用することができ
る。
【0004】
【従来技術およびその問題点】近年、汚泥消化槽は大型
化の傾向にあり、高さが30m以上で、最大径が20m
を越え、容量が1万m3 以上にもなる卵形の消化槽も建
造されている。卵形消化槽は卵形の外形をしたプレスト
レストコンクリート製の構造物で、構造的にも、機能的
にも優れている。しかしながら、コンクリートの躯体内
壁面に防蝕工事を施工したり、配管等の取付作業に際し
ては、曲面を持つ大型躯体のため足場工事が困難を究め
ている。
【0005】即ち、建造物の内部に総足場を組んだ場合
には、足場基面が逆円錐形の為、パイプ足場の高さが不
揃いになり、組立、解体工事が複雑になるばかりでな
く、建造物の平面形状が円形で且つ高さによってその半
径が異なるため、壁面側の足場形状が不規則なものとな
り、安全管理上の点においても問題となる。
【0006】一方、モータ駆動による回転式足場装置も
知られており、例えば、特開昭62−99557号公報
には、建造物の内部に立設したマストと、マスト頂部に
設けたウインチによってマストに沿って上下に案内され
るアウトマストと、アウトマストの上部に旋回自在に支
えられた旋回台と、旋回台に水平方向に取付けた固定足
場と、固定足場に摺動自在に支持されたスライド足場と
からなる内面工事用の足場装置が提案されている。
【0007】上記公報記載の足場装置は、電動ウインチ
でアウトマストと旋回台とを昇降移動させることにより
旋回台の高度を決定し、旋回台に取り付けた旋回モータ
で回転運動させて固定足場を位置決めした後、手動にて
スライド足場を伸縮させ、作業すべき壁面に対向させる
ものである。
【0008】上記公報記載の発明によれば、建造物の内
側全断面に足場を設ける必要がなくなるものの、昇降あ
るいは回転に動力を利用した装置は、構造や重量が大型
化し、製作費用および設置費用が増大することになる。
また、組立、解体工事もそれなりに大がかりなものとな
り、特に、直径1.6m程度の小さな開口部が頂部に一
ヶ所しかないような卵形消化槽にあっては、足場の解体
搬出が極めて困難になるという問題を抱えている。
【0009】
【発明の目的】この発明は上記問題点を解決した大型建
造物の内部作業用の足場装置を提供するものであり、構
造が簡易で、しかも組立および解体工事が容易な足場装
置を提供することを発明の目的とするものである。
【0010】
【発明の構成】本発明に係る建造物の内部作業用足場装
置は、建造物の内部中央部に設置され昇降手段を備えた
セントラルタワーと、該タワーに回転自在に支持された
上部回転足場および下部回転足場と、該上部回転足場お
よび下部回転足場の間において建造物の内面に沿って設
置された側面パイプ足場とからなることを特徴とするも
のである。
【0011】前記足場装置は、側面パイプ足場へのアク
セスを容易とするために、セントラルタワーと側面パイ
プ足場を連絡する通路を備えることが好ましい。
【0012】前記回転足場は、前記タワーを中心軸とす
る回転部材と、該回転部材に取り付けられ対向する一対
の作業梯子とからなることが好ましい。
【0013】前記回転部材が上下一対の水平リングから
なり、該水平リングが前記タワーに固定された複数のロ
ーラを介して支承されていることが好ましい。
【0014】
【作用】建造物内壁面の上部または下部については、各
回転足場を利用して、人力でこれを適宜回転させながら
作業員による内部作業を行う。建造物の中間の側壁部に
ついては、作業員が側面パイプ足場に移動して作業を行
う。作業梯子を対向設置した回転足場は構造上のバラン
スも良く、また、回転部材としての上下一対の水平リン
グがローラで支承された回転足場はスムーズに回転可能
である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の足場装置を卵形消化槽の内部
に設置した実施例について、図面に基づいて説明する。
図1は、消化槽10の内部に組立てた足場装置12の全
体を示す断面図であり、消化槽10は全高が43m、赤
道内径が27mで縦断面形状が概そ卵形のプレストレス
トコンクリート製の躯体構造を有している。
【0016】消化槽10の底部に設置した架台14上に
は、消化槽10の頂部に設けられた開口16の真下まで
伸びるセントラルタワー20が立設される。セントラル
タワー20は単管を用いて水平断面が方形のトラス構造
に組立て、その内部には消化槽10の底部から頂部に至
る昇降手段としての階段22を組み込んである。昇降手
段としては、階段22に代えて、梯子や簡易エレベータ
を用いることもできる。
【0017】消化槽10の下部および上部の円錐部に
は、それぞれ回転足場30、40を設けるが、これらに
ついては後述する。
【0018】消化槽10の上下円錐部を除く中間の側壁
部には、円筒形にパイプ足場50を組立て、消化槽10
の内壁に対峙させる。パイプ足場50は、建地材52と
水平材54をクランプ等により結合させ、必要により斜
めブレースを用いて組み立てられる。本実施例では、作
業の安全性と組立、撤去作業が容易な点から、パイプ足
場は2列とした。
【0019】符号56は、セントラルタワー20とパイ
プ足場50間に水平に架け渡され、両者を連絡する手摺
58付きの通路である。
【0020】次に、図2に基づいて、下部回転足場30
について説明する。下部回転足場30は、セントラルタ
ワー20の中心軸を軸心とするを回転部材32と、該回
転部材32に取り付けられ対向する一対の作業梯子3
4、34とからなる。この実施例では回転部材32は上
下一対の水平リング32A、32Bとからなり、上部水
平リング32Aは、セントラルタワー20の四隅から外
方に突設したブラケット35上に配設したローラ36A
により回転自在に支承されている。
【0021】一方、下部水平リング32Bは、架台14
上に配設したローラ36Bによって回転自在に支承され
ており、図3には、このローラ36Bの周辺部が拡大し
て示されている。ローラ36A、36Bは、作業梯子3
4を含む下部回転足場30の荷重を支持すると共に、水
平方向の振れ止め機能を有している。本実施例では、下
部回転足場30を人力で容易に回転可能なように、ロー
ラ36A、36Bを用いたものである。
【0022】本実施例において、作業梯子34、34
は、足場作業の容易性と構造上のバランスを考慮して、
回転部材32の回転軸を中心とした対称位置に設けてい
る。即ち、作業梯子34、34の下端部を下部水平リン
グ32Bに固着するとともに、作業梯子34、34の長
手方向の中間部と上部水平リング32Aとをタイバーな
どの引張部材37で連結することにより、作業梯子34
を消化槽10の円錐壁面に対して作業の行い易い適当な
間隔をもって対向させるように構成する。なお、符号3
8は、上部水平リング32Aと下部水平リング32Bの
回転運動を一体化して回転部材32とするための結合部
材であり、符号34Aは、作業性を考慮して作業梯子3
4に所定間隔で設けられたステップである。
【0023】次に、図4に基づいて上部回転足場40を
説明する。上部回転足場40は消化槽10の上部円錐部
に対応して設置されるものであるから、作業梯子44、
44の傾きが前記下部回転足場30の作業梯子34、3
4とは逆の傾きとなるものの、その他の構成において
は、下部回転足場30と同様の構成となる。
【0024】即ち、一対の作業梯子44、44は、略水
平に張り出した上部支持部材47Aと下部支持部材47
Bとにより、それぞれ上部水平リング42Aと下部水平
リング42Bとに対称位置に固定される。また、上部水
平リング42Aと下部水平リング42Bとは、共にセン
トラルタワー20の四隅から外方に突設したブラケット
45上に配設したローラ46A、46B上に回転自在に
支承されている。
【0025】なお、本実施例では前記上下の水平リング
32A、32B、42A、42B、作業梯子34、4
4、支持部材37、47A、47B、結合部材38、4
8は溝形鋼やタイロッドなどを用いて、回転足場30、
40全体の重量が軽くなるように製造することができ
る。
【0026】図4(b)において、符号44Bは作業梯
子44、44の下側面に張設した転落防止用のネットで
あるが、この上部回転足場40において、更に、作業梯
子44、44の間を補完するようにしてワイヤロープ等
の骨材(図示せず。)を傘状に組み、且つネット44B
を円周方向に張り巡らすことにより、上部回転足場40
を落下防止設備としても利用することができるものであ
る。
【0027】続いて、上記足場装置12を内壁面の防蝕
工事に用いた場合の作用について説明する。
【0028】防蝕工事は消化槽10の躯体工事の施工
後、側壁部、下部円錐部、上部円錐部の順に行われる。
従って、先ず、側壁部の地表付近に設けられた人孔61
から作業員が消化槽10の内部に入り、組み立てられた
パイプ足場50に移動して作業を行う。また、パイプ足
場50には、セントラルタワー20の昇降用階段22か
ら連絡通路56を経て移動することも可能である。な
お、工事に際しては消化槽10の内部空間の適宜のレベ
ルにネット(図示せず。)を張架することにより、落下
防止対策を行う。
【0029】次に、消化槽10の内部で下部回転足場3
0を組立て、作業員が作業梯子34のステップ34Aの
上に乗って作業を行う。下部回転足場30は、人力で手
軽に回転移動できるから、作業梯子34を所要の位置に
適宜回転させながら連続的に作業を行うことができる。
【0030】この際、上部回転足場40も組立ててお
き、前記した傘状のネット44Bを張っておくことによ
り、防蝕作業の進捗度に応じて上部回転足場40を上昇
させれば、上部回転足場40を落下防止設備として利用
することができ、作業の安全管理上、極めて有効であ
る。なお、上部回転足場40の昇降は消化槽10の外部
に設置したクローラークレーン(図示せず。)にて行う
ことができる。
【0031】消化槽10の上部円錐部は、前記下部円錐
部と同様に、作業梯子44を適宜回転させながら作業員
がステップ44Aの上に乗って作業を行う。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る足場装置は、建造物の内壁
側の一部をパイプ足場とし、中心部分を含む大部分の足
場を省略したので、足場材料を大幅に削減することがで
き、組立、解体作業量の低減と工事費の節減を図ること
ができる。
【0033】上記パイプ足場を省略した上下部分には、
各々躯体形状に応じた簡易な構造の回転足場を設置した
ので、昇降のための動力が不要となる。また、軽量な回
転足場を支えるセントラルタワーの構造も簡易なものと
することができるなど、本発明は特に、卵形消化槽の各
種工事用の足場装置として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】卵形消化槽の内部に組立てた本発明に係る足場
装置の断面図である。
【図2】下部回転足場の平面図(a)と、縦断面図
(b)である。
【図3】図2(b)の下部ローラ36Bの周辺部の拡大
図である。
【図4】上部回転足場の平面図(a)と、縦断面図
(b)である。
【符号の説明】
10 卵形消化槽 12 足場装置 20 セントラルタワー 22 昇降手段としての階段 30、40 下部回転足場 32、42 回転部材 32A、B、42A、B 水平リング 34、44 作業梯子 36A、B、46A、B ローラ 50 側面パイプ足場 56 連絡通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の内部中央部に設置され昇降手段
    を備えたセントラルタワーと、該タワーに回転自在に支
    持された上部回転足場および下部回転足場と、該上部回
    転足場および下部回転足場の間において建造物の内面に
    沿って設置された側面パイプ足場とからなる建造物の内
    部作業用の足場装置。
  2. 【請求項2】 前記回転足場が、前記タワーを中心軸と
    する回転部材と、該回転部材に取り付けられ対向する一
    対の作業梯子とからなる請求項1記載の足場装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100411611B1 (ko) * 2001-02-26 2003-12-18 이문구 회전비계
CN108975237A (zh) * 2018-08-30 2018-12-11 武汉市锅炉压力容器检验研究所 一种球罐内部检验装置

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CN108975237B (zh) * 2018-08-30 2024-01-30 武汉市锅炉压力容器检验研究所 一种球罐内部检验装置

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