JPH07229062A - 吸放湿性シート - Google Patents

吸放湿性シート

Info

Publication number
JPH07229062A
JPH07229062A JP15460294A JP15460294A JPH07229062A JP H07229062 A JPH07229062 A JP H07229062A JP 15460294 A JP15460294 A JP 15460294A JP 15460294 A JP15460294 A JP 15460294A JP H07229062 A JPH07229062 A JP H07229062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
acrylic acid
moisture
water
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15460294A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukeji Wakaura
資治 若浦
Junji Harada
純二 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP15460294A priority Critical patent/JPH07229062A/ja
Publication of JPH07229062A publication Critical patent/JPH07229062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸脱湿量が多く、且つ吸脱湿速度が速い特性
を有する吸放湿性シートを提供する。 【構成】 カルボキシル基が金属イオンにより中和され
たアクリル酸と、ポリアルキレングリコールジアクリ
レート、ヒドロキシアルキルアクリレート、並びに
(メタ)アクリロイル基を1つ以上有するアミン化合物
から選ばれる少なくとも1種とを99/1〜25/75
の重量比で混合した樹脂組成物を放射線照射により重合
架橋を行うことで担持してなることを特徴とする吸放湿
性シート。 【効果】 吸湿量が多く、又、吸湿及び脱湿の速度も優
れた特性を有する。又、これらの特性を有することか
ら、加湿器用吸水材、結露吸水材、空調熱交換用セパレ
ーター等、種々の用途に適しており、工業的価値の高い
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸放湿性シートに関す
るものである。更に詳しくは、吸湿及び脱湿速度が速
く、又、吸湿及び脱湿量が多い優れた吸湿特性を示し、
且つ、水洗処理を行っても吸湿成分が流失しない吸湿成
分の保持性が優れた特性を示し、加湿器用吸水材、結露
吸水材、空調用熱交換用セパレーター等に有効に用いら
れる吸放湿性シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気中の湿度については、そ
の調製に多くの手段がとられてきたが、特に、近年の湿
度に係わる用途は、生活環境における居住空間、肌着等
の衣類のように人間に直接係わる用途、極端に湿度を嫌
う機器類への用途、高い湿度によって菌類が増殖するの
を防止するための食品の包装等の用途に見られるよう
に、多くの分野に及んでいる。
【0003】湿度を低くするための手段としては、身近
なものとして吸湿剤或は乾燥剤を使用する方法がある
が、吸湿剤或は乾燥剤としては、例えば、シリカゲル、
合成ゼオライト、硫酸ナトリウム、活性アルミナ、活性
炭、塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、五酸化リン等が挙げられる。又、これらをパルプや
繊維と共に抄き込んだり、含浸させたりしたシート状の
ものも見受けられる。
【0004】一方、吸湿性を有する繊維状のものとして
は、例えば、特開平2−111484号公報、特開平2
−111485号公報に記載されているような吸湿性複
合繊維等があり、これら複合繊維を繊維集合体としてシ
ート状に加工することで、吸水性或は吸湿性シートとし
ている場合も見受けられる。しかし、これらのものは吸
水性には優れているが、吸湿性という面では劣っていた
り、放湿性に関してはほとんど有していないのに等し
い、というのが現状であった。
【0005】吸湿性と放湿性の両特性を併せ持つ繊維と
しては、特開平3−130416号公報に見られるよう
な、芯鞘複合ポリエステル繊維がある。同公報のポリエ
ステル繊維は、特定分子量のポリエチレングリコールを
一定量ポリエステルと共重合したものであり、吸放湿特
性を有する該ポリエステル繊維を開示している。又、特
開平2−84565号公報等には、吸放湿性合成繊維が
記載されている。同公報の合成繊維は、合成繊維(ポリ
エステル等)にセルロース超微粉末を繊維表面に固着さ
せたものであり、吸放湿特性を有する合成繊維を開示し
ている。
【0006】しかしながら、上記のような合成繊維は、
吸湿性があるとはいえ、前述の吸湿剤や乾燥剤に比べる
と、その吸湿性は極めて低いため、衣類、シーツ等の中
でも特に吸湿性が要求されるような分野への進出は、限
定されているのが現状である。又、合成繊維に吸湿剤等
の素材をブレンド或は固着させて吸湿性を得る方法も考
えられているが、この方法で得られる吸湿性には限界が
ある。
【0007】一方、加湿器、空調設備等の用途としてシ
ート状の形態を有するものには、主に、フェノール樹脂
含浸タイプ、ガラスファイバーを使用したもの等が見受
けられる。しかし、これらには、更なる吸湿量や吸水性
が望まれている他に、使用場所から生じる防かび性・抗
菌性等の特性が要求され、更に、人体に対する有害性の
除去等、未だ問題があり、改良が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の各種問題点について検討し、吸湿性と放湿性を併せ持
つ、優れた吸放湿性シートを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決する手段を鋭意研究した結果、本発明の吸放湿
性シートを発明するに至った。
【0010】即ち、カルボキシル基の一部又は全部を金
属イオンにより中和されたアクリル酸とポリアルキレ
ングリコールジアクリレート、ヒドロキシアルキルア
クリレート、並びに(メタ)アクリロイル基を1つ以
上有するアミン化合物から選ばれる少なくとも1種と
を、99/1〜25/75の重量比で混合した樹脂組成
物で、支持体に該樹脂組成物を放射線照射により重合架
橋して担持させてなることを特徴とする吸放湿性シート
の発明である。
【0011】又、(メタ)アクリロイル基を1つ以上有
するアミン化合物としては、第4級アンモニウム塩であ
ることが好ましい。
【0012】又、樹脂組成物100重量部に対し、1〜
5重量部のスメクタイトを混合して使用することが好ま
しい。
【0013】又、支持体が、繊維構造体であることを特
徴とするものであり、該繊維構造体は、湿式抄造法によ
り抄造された不織布であることが好ましい。
【0014】以下、本発明の吸放湿性シートについて、
詳細に説明する。なお、本発明では、電子線と紫外線を
まとめて放射線と称する。
【0015】本発明において、親水性の官能基を支持体
を構成する分子に重合架橋させることにより、支持体に
化学的親水性を付与する。本発明では、親水性の大きい
官能基であるカルボキシル基を有するアクリル酸を主成
分として使用する。しかしながら、アクリル酸のみを放
射線照射により支持体に担持させて吸放湿性シートを作
製しても、吸湿量が充分ではないことや、一度吸水或は
水洗すると、担持させたアクリル酸成分が支持体から流
失してしまい、乾燥して再び吸放湿性シートとして使用
しても、十分な吸湿性が得られないという、吸湿成分の
保持性に問題があった。
【0016】アクリル酸は、低粘度の液体であるため
に、支持体全般にアクリル酸を均一に塗布もしくは含浸
するのは困難となる。一般に、低粘度の樹脂を支持体に
塗布もしくは含浸させる場合には、樹脂に増粘剤、バイ
ンダー、或は界面活性剤を混合し、適切な粘度に調製す
る方法が採られる。その際の増粘剤、バインダー、或は
界面活性剤としては、樹脂の性能を損なうことなく増粘
或はバインダー機能、もしくは樹脂の界面活性化を発現
する物質を選択する必要がある。
【0017】本発明では、アクリル酸と、放射線照射を
行うことで架橋反応し網目構造を形成することで支持体
との接着特性に優れる、ポリアルキレングリコールジ
アクリレート、ヒドロキシアルキルアクリレート、並
びに(メタ)アクリロイル基を1つ以上有するアミン
化合物から選ばれる少なくとも1種とを、99/1〜2
5/75の重量比で混合して使用することで、上記問題
が解決できることを見出した。
【0018】本発明で用いる、ポリアルキレングリコー
ルジアクリレート、ヒドロキシアルキルアクリレート、
及び(メタ)アクリロイル基を1つ以上有するアミン化
合物は、それ自身が吸水性を有するだけでなく、アクリ
ル酸と混合することで会合体を形成し、支持体に対して
優れた接着特性を示すことを見い出した。
【0019】本発明で用いるポリアルキレングリコール
ジアクリレートは、分子鎖中に多数のアルキレンオキサ
イド構造を有することから、又、ヒドロキシアルキルア
クリレートは、分子鎖中にヒドロキシル基を有すること
から、又、(メタ)アクリロイル基を1つ以上有するア
ミン化合物は、アンモニウム誘導体であるアミン系官能
基を有することから、どれも優れた吸水性を示し、上記
範囲内でアクリル酸と混合して使用することで、優れた
吸湿及び吸水性能を発現させることができる。
【0020】又、本発明の吸放湿性シートにおいて、吸
湿或は吸水した水分を保水するのは、分子鎖の網目構造
内である。(メタ)アクリロイル基を有するポリアルキ
レングリコールジアクリレート、ヒドロキシアルキルア
クリレート、及びアミン化合物を混合して使用すると、
放射線照射することにより、(メタ)アクリロイル基間
で架橋反応するので網目構造が得られ易いという点で好
ましい。網目構造が複雑になると、支持体組織或は構成
分子鎖との交絡が得られ易くなり、又、架橋により被膜
強度も増大し、ポリアルキレングリコールジアクリレー
ト、ヒドロキシアルキルアクリレート、もしくは(メ
タ)アクリロイル基を1つ以上有するアミン化合物のバ
インダー性に加えた接着性の向上が得られることが判明
した。従って、本発明の吸放湿性シートは、優れた吸湿
或は吸水性を示すだけではなく、吸水或は水洗させて乾
燥させても、吸放湿性が衰えることなしに再使用するこ
とができる。
【0021】アクリル酸と親和性が高く、吸水性を有す
る樹脂としては、ポリアルキレングリコール(ポリアル
キレンオキサイド)等も、ポリアルキレングリコールジ
アクリレートと同様の性能を示すが、ポリアルキレング
リコールジアクリレートと比べ、支持体に重合架橋させ
る際の重合率を高くするのが困難であり、1度吸水、乾
燥させることで、親水成分が流出してしまい、繰り返し
使用毎に吸湿性能が劣化してしまうという欠点があっ
た。
【0022】一方、本発明において使用されるポリアル
キレングリコールジアクリレートは、ポリアルキレング
リコールの末端の水酸基がアクリロイル基に置き換えら
れたものであるため、放射線照射によりアクリル酸或は
アクリル酸水溶液を支持体に重合架橋させる際、ポリア
ルキレングリコールジアクリレートも共重合架橋し、接
着性が向上するのみか、皮膜強度も強く、親水性も低下
しないという優れた特徴がある。アクリル酸に混合され
るポリアルキレングリコールジアクリレートは低分子量
であっても使用でき、ポリアルキレングリコールジアク
リレートの分子量については、制限されるものではな
い。
【0023】なお、本発明では、ポリアルキレングリコ
ールジアクリレートと分子構造は全く同じであるが、製
造法が異なることによりポリアルキレンオキサイドジア
クリレートと称される化合物についても、使用するのに
何等差し仕えはなく、まとめてポリアルキレングリコー
ルジアクリレートと称することとする。
【0024】本発明で用いられるヒドロキシアルキルア
クリレートとは、アルキレンオキサイドとアクリル酸を
原料としてエステル化することにより得られるものであ
り、アルキル鎖の長さ、構造及びヒドロキシル基の位置
は限定されるものではない。具体的には、ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、
ヒドロキシブチルアクリレート等が挙げられる。商品名
としては、HEA、HPA、4HBA(以上、大阪有機
化学工業製)、HOA、HOP−A(以上、共栄社化学
製)、4HBA(三菱化成製)等、又、試薬としてアク
リル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル(以上、東京化成工業製)等が挙げられる。
【0025】本発明で用いられる、分子鎖中に少なくと
も一つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するアミン化
合物におけるアミン化合物とは、アンモニアの誘導体と
して合成される化合物のことであり、例としては、アミ
ノ基、アミド基、モルフォリノ基等の脂肪族アミン、或
はアニリンの誘導体である芳香族アミン、ピペリジノ
基、ピロリジノ基、ピロリドノ基等の複素環式アミン等
の官能基を有する物質が挙げられる。(メタ)アクリロ
イル基を1つ以上有するアミン化合物の具体例として
は、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノエチルアクリレート、アクリロイルモルフォリン、
モルホリノエチルメタクリレート等の物質が挙げられ
る。商品名としては、DMAA、DMAEA、DMAP
AA、ACMO(以上、(株)興人製)、DMA、MM
A、EMA(以上、大阪有機化学工業(株)製)等が挙
げられるが、本発明で用いる(メタ)アクリロイル基を
1つ以上有するアミン化合物は上記に限定されるもので
はない。
【0026】本発明では、(メタ)アクリロイル基を1
つ以上有するアミン化合物を用いた場合、(メタ)アク
リロイル基を有しているため、放射線照射によりアクリ
ル酸を支持体に共重合させる際、(メタ)アクリロイル
基を有するアミン化合物が共重合架橋することで、保水
性や接着性が向上するばかりか、初期吸湿性(乾燥状態
から吸湿を始める場合の吸湿速度)が良好で、皮膜強度
も強く、親水性も低下しないという優れた特徴があるこ
とが判明した。
【0027】更に驚くべきことに、(メタ)アクリロイ
ル基を1つ以上有するアミン化合物が第4級アンモニウ
ム塩である場合には、アクリル酸のみを支持体に担持し
た場合に比べて高い初期吸湿性を示すことが明かとなっ
た。アミン系官能基が持つ吸水性に加え、アンモニウム
塩構造がもたらすイオン性の吸水力が働くことによるも
のである。本発明で用いる、(メタ)アクリロイル基を
少なくとも1つ以上有する第4級アンモニウム塩は、
(メタ)アクリロイル基を少なくとも1つ以上有する第
3級アミン化合物にハロゲン化アルキルを作用させるこ
とで得られる。具体的には、N,N−ジメチルアクリル
アミドのハロゲン化アルキル塩、N,N−ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミドのハロゲン化アルキル塩、
N,N−ジメチルアミノメタクリレートのハロゲン化ア
ルキル塩等が挙げられる。商品名ではDMAEA−Q、
DMAPAA−Q(以上、(株)興人製)、DQ−75
((株)共栄社製)等が挙げられるが、本発明で用いる
(メタ)アクリロイル基を有する第4級アンモニウム塩
は上記に限定されるものではない。
【0028】ポリアルキレングリコールジアクリレー
ト、ヒドロキシアルキルアクリレート、及び(メタ)ア
クリロイル基を1つ以上有するアミン化合物、の内から
選ばれる1種を、アクリル酸に混合する際の配合が上記
範囲より少ないと、十分なバインダー能力を発揮でき
ず、支持体に均一にアクリル酸水溶液を塗布或は含浸す
ることはできないばかりか、架橋密度が低くなるため充
分な吸湿性が得られない。一方、上記範囲を超えて多い
と、その架橋反応性から架橋密度が高くなりすぎること
で、保水空間を少なくしてしまうため、保水性及び吸湿
性を制限してしまうことから好ましくない。
【0029】本発明では、アクリル酸に、ポリアルキ
レングリコールジアクリレート、ヒドロキシアルキル
アクリレート、並びに(メタ)アクリロイル基を1つ
以上有するアミン化合物から選ばれる少なくとも1種と
を99/1〜25/75の重量比で混合した樹脂組成物
に、更に増粘剤としてスメクタイトを加えて使用するこ
とができる。
【0030】スメクタイトとは、粘土鉱物の一種であ
り、水や他の溶媒で膨潤し粒子径が非常に小さいことか
ら分散してゾル或はゲルを形成する、層状珪酸塩であ
る。工業的には、ベントナイトからの精製品が商品化さ
れており、化粧品、医薬品、水系塗料等に応用され、ポ
リアルキレングリコールジアクリレート、ヒドロキシア
ルキルアクリレート、(メタ)アクリロイル基を1つ以
上有するアミン化合物等とは別に、吸湿性の性能を損な
わずに樹脂組成物の増粘剤として使用できることを見い
出した。
【0031】本発明では、アクリル酸と、ポリアルキレ
ングリコールジアクリレート、ヒドロキシアルキルアク
リレート、並びに(メタ)アクリロイル基を少なくとも
1つ以上有するアミン化合物から選ばれる少なくとも1
種とを混合した樹脂組成物100重量部に対し、スメク
タイトを1〜5重量部の範囲で混合して使用することが
好ましい。この範囲より混合するスメクタイトが少ない
場合、ポリアルキレングリコールジアクリレート、ヒド
ロキシアルキルアクリレート並びに(メタ)アクリロイ
ル基を1つ以上有するアミン化合物から選ばれる少なく
とも1種の化合物のみのバインダー力で充分ではある
が、短時間で支持体に樹脂組成物を十分に浸み込ませる
ことが困難である。一方、この範囲を超えて多いとき、
スメクタイトの増粘性から、樹脂組成物が高粘度になり
過ぎて支持体に塗布もしくは含浸できなくなり、又、ス
メクタイトの成膜性から、吸湿した水分を取り込む空隙
が少なくなり、吸湿性が劣化してしまう。
【0032】本発明の吸放湿性シートは、支持体として
はグラシン紙、上質紙、コーテッド紙等の通常の天然パ
ルプ紙、合成繊維或は合成樹脂フィルムを擬紙化したい
わゆる合成紙、繊維構造体(織布、編布、不織布)、ガ
ラスファイバーシートやメタルメッシュシート等無機質
シート、合成樹脂フィルム、ガラス、金属面、板或は合
板、積層板等が使用される。これらは平面であっても多
孔質であっても良い。但し、本発明においては、吸水或
は水洗後に乾燥させた後、再度吸放湿性シートとして吸
湿性の衰えることなしに使用することができることを特
徴とするため、支持体は吸水或は水洗後も形態、組織、
構造等を保っている必要があり、耐水性があるものが好
ましく用いられる。
【0033】本発明の吸放湿性シートにおいて、高い吸
水性が必要な場合には、支持体として繊維構造体や多孔
質体等を用いることが好ましい。繊維構造体を支持体と
した場合に吸湿した水分の保水機能を発現しているの
は、繊維内の分子構造の化学的親水性、及び互いに交絡
し合っている繊維間の物理的空隙に由来する。従って、
繊維間の空隙は、所謂、水引きを防ぐために3次元的に
交絡し合っていた方がよい。
【0034】支持体の1つとして用いられる不織布の成
形法としては、繊維を熱融着や圧力により交絡させて不
織布として成形する乾式法と、湿式抄紙機を用いて繊維
を抄紙するようにして抄造し不織布とする、湿式法が挙
げられる。本発明の吸放湿性シートに使用する不織布に
おいては、乾式、湿式の両方式で制限されるものではな
い。中では、湿式法によって得られた不織布は、構成す
る繊維が互いに3次元的によく交絡し合っているため
に、空隙に柔軟性があり、ある程度保水しても不織布形
態が保たれるため、より多くの吸湿量が期待できるうえ
に、耐水性もあるため好ましく用いられる。
【0035】不織布を支持体とした場合に、更に好まし
くは、湿式法により得られた不織布に、水流交絡法によ
る加工が成されているものが使用される。水流交絡法に
より加工された不織布を使用することで、繊維間の交絡
がより強固なものとなることから保水力、耐水性が向上
する上に、水流交絡法の特徴である布地の地合の向上が
得られることから、手触りのよい吸放湿性シートが得ら
れる。
【0036】支持体としての不織布を形成する繊維とし
ては、例えば、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポ
リアミド(ナイロン)系、ポリビニルアルコール系、ポ
リ塩化ビニル及びビニリデン系、ビニロン系、ポリアク
リロニトリル系、ポリウレア系、ポリウレタン系、天然
及び合成セルロース系等の繊維が挙げられる。又、有機
繊維のみでなく、ガラスファイバーのように無機材料を
繊維化させた物質を用いても良い。中でも、本発明で好
ましく用いられる繊維としては、繊維自身がある程度の
吸水性を持っているポリエステル系繊維もしくはセルロ
ース系繊維、支持体作製において、比較的繊維間を交絡
させ易いポリアクリロニトリル系繊維、吸水した後も寸
法安定性が優れるガラスファイバー等が挙げられる。よ
り好ましくは、吸放湿性シートを得るための後の工程を
鑑みて、耐酸及び耐アルカリ性を有する繊維を用いる事
が好ましい。しかしながら、これら以外の繊維を用いて
も、又、上記繊維を1種或は2種以上を複合して用いて
も何等差し支えはない。
【0037】用いる繊維の平均繊度は、0.1〜15デ
ニール(d)の範囲であることが好ましい。平均繊度が
0.1d未満の場合、得られる支持体が緻密になり過
ぎ、空隙密度が少なくなることから吸湿性を十分に発揮
することができず、又、水引きが悪くなることから放湿
性も失われ、好ましくない。一方、平均繊度が15dを
超えて大きいと、湿式抄紙時のワイヤーからのピックア
ップが困難になるばかりか、均一で地合の良いシートが
得られず、又、乾式の圧着や熱融着によっても、繊維間
の接着面積が減少することから、支持体強度が弱くなる
ために好ましくない。
【0038】又、繊維に加えてパルプを混合することが
できる。パルプとしては、針葉樹パルプ、広葉樹パル
プ、針葉樹広葉樹混合パルプ、クラフトパルプ、サルフ
ァイトパルプ、ソーダパルプ等を使用することができ
る。これらのパルプを混合することで、吸放湿性を向上
或は調製させることができる。その配合については、繊
維に対して、パルプが0〜30重量%の範囲で混合され
る。パルプがこの範囲を超えて多い場合には、支持体の
強度が弱くなり、好ましくない。
【0039】本発明において、支持体を構成する繊維分
子に親水性の官能基を担持させるために、アクリル酸を
主成分とする樹脂組成物を支持体に塗布もしくは含浸し
た後、放射線を照射させることで重合架橋が施される。
【0040】電子線照射に用いられる電子線加速器とし
ては、カーテン方式、スキャン方式、ダブルスキャン方
式が採用できるが、比較的安価で大出力が容易に得られ
るカーテン方式が好ましい。
【0041】電子線の加速電圧は、100〜1000k
V、好ましくは150〜300kVであり、照射線量と
しては1〜30Mradである。加速電圧が100kV
未満ではエネルギーの透過量が不足し、1000kVを
超えるとエネルギー効率が低下して経済的ではない。
又、照射線量がこの範囲より小さいと、残存モノマーが
多数発生してしまい、吸水性能を十分に発揮できる程の
架橋結合が得られない。一方、照射線量がこの範囲を超
えて多いと、エネルギー効率が低下するばかりか、架橋
結合が密になり過ぎて、十分な保水力を得られなくなる
場合がある。
【0042】紫外線照射により架橋結合を施す場合に
は、アクリル酸或はアクリル酸水溶液に、必要に応じて
光開始剤もしくは増感剤を配合して用いることができ
る。紫外線の光源としては、例えば、低圧水銀灯、中圧
水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、タングステンラ
ンプ等が好適に使用される。
【0043】紫外線照射の場合に用いる光開始剤として
は、ジ又はトリクロロアセトフェノンのようなアセトフ
ェノン類、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジ
ル、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジ
ルジメチルケタールテトラメチルチウラムモノサルファ
イド、チオキサントン類、アゾ化合物等があり、アクリ
ル酸溶液との相性、及び紫外線照射装置との適性等の観
点から選ばれる。光開始剤の使用量は、アクリル酸溶液
に対して、通常0.1〜5%の範囲で用いられる。又、
光開始剤にハイドロキノンのような貯蔵安定剤が併用さ
れる場合もある。
【0044】放射線照射による重合架橋反応はラジカル
反応によって進行するため、雰囲気中の酸素濃度に依存
することより、窒素、ヘリウム、二酸化炭素等の不活性
ガスによる置換を行い、酸素濃度600ppm以下、好
ましくは400ppm以下に抑制した雰囲気中で照射す
ることが好ましい。
【0045】支持体に放射線を照射する方向は、支持体
の両面で特に制限されるものではなく、好ましくは、両
面ともに照射するのが望ましい。両面への照射は、放射
線照射装置の都合上、同時に行うことは困難であるが、
片面を照射した後に、未照射の残りの面を照射すること
で行うことができる。又、片面のみの照射でも差し支え
ない。更に、放射線を照射した後に、再度、アクリル酸
を主成分とする樹脂組成物を塗布もしくは含浸し、放射
線照射を行う、という工程の繰り返しをしてもよく、
又、この工程の繰り返し回数は、特に限定されるもので
はない。
【0046】支持体にアクリル酸に由来するカルボキシ
ル基を担持させた場合には、該カルボキシル基の一部或
は全部を金属イオンで中和させる必要がある。本発明の
吸放湿性シートは、架橋結合により網目構造を生じ、金
属イオンを可動イオンとして付与することで高分子電解
質となり、高い吸湿、吸水性を有する。この高分子電解
質中の可動イオンの浸透圧と、水分中の可動イオンの浸
透圧の高低差により、吸放湿性が得られるものである。
吸着した水分は、架橋結合により生じた網目構造内に保
水される。
【0047】金属イオンの付与は、アクリル酸と、ポリ
アルキレングリコールジアクリレート、ヒドロキシアル
キルアクリレート、及び(メタ)アクリロイル基を1つ
以上有するアミン化合物の内から選ばれる1種を混合し
た樹脂組成物を用いて架橋結合させて得た支持体に、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ水溶液を
塗布もしくは含浸させることで行われる。アルカリ水溶
液は、アルカリ金属の水酸化物や重炭酸塩等を水溶させ
ることで得ることができる。好ましくは、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化銅等或
はその水和物等が挙げられる。中でも、吸湿性能の得易
さ、工業的入手の容易さ、取扱上の安全性、及び価格的
側面から、一価の金属塩を有する水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムが好ましく用いられる。上記アルカリ水溶
液の濃度は、支持体中のカルボキシル基に対して、付与
する金属イオンの割合が、少なくとも20モル%以上と
なるように調製して使用する。
【0048】又、本発明の吸放湿性シートの製造におい
て、アクリル酸を直接中和してアクリル酸塩水溶液と
し、ポリアルキレングリコールジアクリレート、ヒドロ
キシアルキルアクリレート、並びに(メタ)アクリロイ
ル基を1つ以上有するアミン化合物から選ばれる少なく
とも1種とを混合することにより、支持体に重合架橋を
行う方法を使用してもよい。この方法を採用することに
よって、支持体にカルボキシル基と金属イオンを、1つ
の工程で同時に架橋結合させることが可能となる。この
方法を用いる場合に、十分な吸放湿性を得るには、金属
塩によってカルボキシル基の20%以上が中和されてい
る必要がある。
【0049】以上によって得られた吸放湿性シートは、
必要であれば水分を除くために一連の乾燥器を通した
り、強制通風路を使用すること等で乾燥させることがで
きる。又、加工処理として、カッター、スリッター等で
切断加工してもよく、ユニット等に組み込み、フィルタ
ーとして使用してもよい。更に、ひだ折り加工、波型加
工をしても破損することがなく、片面或は両断面段ボー
ルを作成し、波型の稜線方向が、平行又は直行するよう
に積層し、或は円筒状に巻き付けハニカム構造体とし、
フィルターとして使用することもできる。
【0050】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により、更
に詳細に説明するが、本発明の内容は、実施例に限られ
るものではない。
【0051】実施例に先だって、吸放湿性シートの評価
方法を説明する。 [重合率(%)]絶乾状態にある、何も処理を施してい
ない支持体の重量と、以下の例により作製された吸放湿
性シート試料の重量を秤量し、その重量差の支持体重量
に対する割合を重合率(%)とした。
【0052】試験1 [吸湿性]20℃、80%RHの
条件下に、絶乾させたシートを吊り下げて放置し、吸湿
させた。吸湿量を絶乾重量で除した値(%)を吸湿率と
して、試料の秤量を1分毎に行い、吸湿率が10%以上
となる時間を測定した。なお、60分以上経過しても吸
湿量が10%に達しない場合は測定を打ち切った。
【0053】試験2 [脱湿性]試料を20℃、80%
RHの条件下に1時間吊り下げた状態で放置し、秤量し
1時間吸湿量を求めた後、80℃の熱風を吹きつけるこ
とで脱湿を行った。脱湿率は、脱湿量を1時間吸湿量で
除した値(%)とした。1分毎に秤量を行うことで脱湿
率(%)を測定し、脱湿率が50%以上となる時間を測
定した。
【0054】試験3 [水洗後吸湿性]試験1、2を行
ったシートを流水中に投じ10分間撹拌した(水洗し
た)後、絶乾させた。次いで、吸湿率の測定を試験1と
同様の方法にて行い評価した。
【0055】試験4 [吸水率(%)]吸放湿性シート
を水に24時間浸漬したときの重量増加率を吸水率
(%)とした。ここで吸水率が1000%を超えた試料
を優、500〜1000%の範囲を良、100〜500
%の範囲を並とし、100%未満の試料は劣とした。
【0056】試験5 [初期吸湿速度]20℃、80%
RHの条件下に、絶乾させたシートを吊り下げて放置
し、吸湿させた。試料の秤量は30秒毎に行い、絶乾直
後のシート重量に比べた重量増加を測定し初期吸湿速度
として評価した。重量増加がはじまるにあたり、ほとん
ど誘導期間がなく、一様に吸湿する試料を優として判定
した。重量増加を外挿して求めた誘導期間が30秒以内
の場合を優、1分以内の場合を並、それよりも長い場合
を劣で判定した。
【0057】実施例1 アクリロニトリル繊維(ユニチカ社製、3d×3mm)
を湿式抄造することで坪量120g/m2の不織布を得て、
これを支持体とした。100%のアクリル酸に、アクリ
ル酸のカルボキシル基の中和度が95%となるように水
酸化カリウム水溶液を混合したアクリル酸塩水溶液を準
備した。該アクリル酸塩水溶液中のアクリル酸に対し
て、ポリアルキレングリコールジアクリレートとして使
用したポリエチレングリコールジアクリレート(商品名
M−260、東亜合成社製)の混合比率がそれぞれ99
/1、90/10、75/25、50/50、25/7
5の条件で調製した樹脂を作製した。
【0058】実施例2 ヒドロキシアルキルアクリレートとして4−ヒドロキシ
ブチルアクリレート(商品名4HBA、三菱化成製)を
用い、実施例1で準備した該アクリル酸塩水溶液中のア
クリル酸に対して、混合比率がそれぞれ99/1、90
/10、75/25、50/50、25/75の条件で
調製した樹脂を作製した。
【0059】実施例3 (メタ)アクリロイル基を1つ以上有するアミン化合物
としてN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
(商品名DMAPAA、興人製)を用い、実施例1で準
備した該アクリル酸塩水溶液中のアクリル酸に対して、
混合比率がそれぞれ99/1、90/10、75/2
5、50/50、25/75の条件で調製した樹脂を作
製した。
【0060】実施例4 (メタ)アクリロイル基を1つ以上有するアミン化合物
として、第4級アンモニウム塩である、N,N−ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミドの塩化メチル塩(商品
名DMAPAA−Q、興人製)を用い、実施例1で準備
した該アクリル酸塩水溶液に対して、混合比率がそれぞ
れ99/1、90/10、75/25、50/50、2
5/75の条件で調製した樹脂を作製した。
【0061】実施例1〜4で調製した樹脂を支持体に含
浸した後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)中
で、電子線照射(日新ハイボルテージ製、商品名キュア
トロン)をシート片面に加速電圧200kV、吸収線量
が6Mradとなるようにして行った後、更に、未照射
の残りの面についても同様の条件で電子線の照射を行っ
た。次いで、このシートを乾燥することで吸放湿性シー
トを得た。
【0062】比較例1 実施例1において、アクリル酸に対し、ポリエチレング
リコールジアクリレート(商品名M−260、東亜合成
社製)の混合比率が、それぞれ100/0、22/7
8、20/80、0/100の条件で調製した樹脂を使
用して吸放湿性シートを得た。
【0063】比較例2 実施例2において、アクリル酸に対し、4−ヒドロキシ
ブチルアクリレート(商品名4HBA、三菱化成製)の
混合比率が、それぞれ100/0、22/78、20/
80、0/100の条件で調製した樹脂を使用して吸放
湿性シートを得た。
【0064】比較例3 実施例3において、アクリル酸に対し、N,N−ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミド(商品名DMAPA
A、興人製)の混合比率が、それぞれ100/0、22
/78、20/80、0/100の条件で調製した樹脂
を使用して吸放湿性シートを得た。
【0065】比較例4 実施例4において、アクリル酸に対し、N,N−ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミドの塩化メチル塩(商品
名DMAPAA−Q、興人製)の混合比率が、それぞれ
100/0、22/78、20/80、0/100の条
件で調製した樹脂を使用して吸放湿性シートを得た。
【0066】実施例1〜4及び比較例1〜4で得た吸放
湿性シートについて、上述した評価方法に従って評価し
た結果を表1〜2に示す。なお、表中、混合比はアクリ
ル酸/(ポリアルキレングリコールジアクリレート、ヒ
ドロキシアルキルアクリレート、及び(メタ)アクリロ
イル基を1つ以上有するアミン化合物の内から選ばれる
1種)との重量比率を示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】実施例5 100%のアクリル酸に、アクリル酸のカルボキシル基
の中和度が95%となるように水酸化ナトリウム水溶液
を調液し、この水溶液中のアクリル酸に対して、ポリプ
ロピレングリコールジアクリレート(商品名M−27
0、東亜合成社製)の混合比率が50/50となるよう
に混合して樹脂を作製した。
【0070】実施例6 100%のアクリル酸に、アクリル酸のカルボキシル基
の中和度が95%となるように水酸化ナトリウム水溶液
を調液し、この水溶液中のアクリル酸に対して、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート(商品名HEA、大阪有機
化学工業製)の混合比率が50/50となるように混合
して樹脂を作製した。
【0071】実施例7 100%のアクリル酸に、アクリル酸のカルボキシル基
の中和度が95%となるように水酸化ナトリウム水溶液
を調液し、この水溶液中のアクリル酸に対して、N,N
−ジメチルアミノエチルアクリレート(商品名DMAE
A、興人製)の混合比率が50/50となるように混合
して樹脂を作製した。
【0072】実施例8 100%のアクリル酸に、アクリル酸のカルボキシル基
の中和度が95%となるように水酸化ナトリウム水溶液
を調液し、この水溶液中のアクリル酸に対して、N,N
−ジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル塩
(商品名DMAEA−Q、興人製)の混合比率が50/
50となるように混合して樹脂を作製した。
【0073】上記実施例5〜8の樹脂を実施例1で使用
したのと同様の支持体に含浸した後、窒素雰囲気(酸素
濃度200ppm以下)中で、電子線照射(日新ハイボ
ルテージ製、商品名キュアトロン)をシート片面に加速
電圧200kV、吸収線量が6Mradとなるようにし
て行った後、更に、未照射の残りの面についても同様の
条件で電子線の照射を行った。次いで、このシートを乾
燥することで吸放湿性シートを得た。
【0074】比較例5 100%のアクリル酸のカルボキシル基を中和せずに、
アクリル酸に対して、ポリプロピレングリコールジアク
リレート(商品名M−270、東亜合成社製)の混合比
率が50/50となるように混合して樹脂を作製した以
外は、実施例5と同様にして吸放湿性シートを得た。
【0075】比較例6 100%のアクリル酸のカルボキシル基を中和せずに、
アクリル酸に対して、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト(商品名HEA、大阪有機化学工業製)、の混合比率
が50/50となるように混合して樹脂を作製した以外
は、実施例6と同様にして吸放湿性シートを得た。
【0076】比較例7 100%のアクリル酸のカルボキシル基を中和せずに、
アクリル酸に対して、N,N−ジメチルアミノエチルア
クリレート(商品名DMAEA、興人製)の混合比率が
50/50となるように混合して樹脂を作製した以外
は、実施例7と同様にして吸放湿性シートを得た。
【0077】比較例8 100%のアクリル酸のカルボキシル基を中和せずに、
アクリル酸に対して、N,N−ジメチルアミノエチルア
クリレートの塩化メチル塩(商品名DMAEA−Q、興
人製)の混合比率が50/50となるように混合して樹
脂を作製した以外は、実施例7と同様にして吸放湿性シ
ートを得た。
【0078】実施例5〜8及び比較例5〜8で得た吸放
湿性シートについて、上述した評価方法に従って評価し
た結果を表3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】実施例9 100%のアクリル酸に、水酸化カリウムをカルボキシ
ル基が中和度30、50、70、90%となるようにそ
れぞれ混合したアクリル酸塩水溶液を準備した。
【0081】該アクリル酸塩水溶液中のアクリル酸に対
し、ポリエチレンオキサイドジアクリレート(商品名P
EG400DA、日本化薬製)の混合比率が50/50
の条件となるように樹脂を調製した。
【0082】実施例10 実施例9で準備した該アクリル酸塩水溶液中のアクリル
酸に対し、2−ヒドロキシプロピルアクリレート(商品
名HPA、大阪有機化学工業製)の混合比率が50/5
0の条件となるように樹脂を調製した。
【0083】実施例11 実施例10で準備した該アクリル酸塩水溶液中のアクリ
ル酸に対し、N,N−ジメチルアクリルアミド(商品名
DMAA、興人製)の混合比率が50/50の条件とな
るように樹脂を調製した。
【0084】実施例12 実施例9で準備した該アクリル酸塩水溶液中のアクリル
酸に対し、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
の塩化メチル塩(商品名DMAEA−Q、興人製)の混
合比率が50/50の条件となるように樹脂を調製し
た。
【0085】ガラス繊維((株)旭硝子製、直径6μm
×10mm)を用いて湿式抄造することにより得られた
坪量100g/m2の不織布を支持体として使用し、以上、
実施例9〜12で用意した樹脂を含浸した後、窒素雰囲
気(酸素濃度200ppm以下)中で、電子線照射(日
新ハイボルテージ製、商品名キュアトロン)をシート片
面に加速電圧200kV、吸収線量が4Mradとなる
ようにして行った後、更に、未照射の残りの面について
も、同様の条件で電子線の照射を行い、吸放湿性シート
を得た。
【0086】実施例13 実施例9で得られた吸放湿性シートを、更にもう一度、
同様の条件で樹脂に含浸し、電子線照射を両面について
行い、その後このシートを水洗、乾燥することで吸放湿
性シートを得た。
【0087】実施例14 実施例10で得られた吸放湿性シートを、更にもう一
度、同様の条件で樹脂に含浸し、電子線照射を両面につ
いて行い、その後このシートを水洗、乾燥することで吸
放湿性シートを得た。
【0088】実施例15 実施例11で得られた吸放湿性シートを、更にもう一
度、同様の条件で樹脂に含浸し、電子線照射を両面につ
いて行い、その後このシートを水洗、乾燥することで吸
放湿性シートを得た。
【0089】実施例16 実施例12で得られた吸放湿性シートを、更にもう一
度、同様の条件で樹脂に含浸し、電子線照射を両面につ
いて行い、その後このシートを水洗、乾燥することで吸
放湿性シートを得た。
【0090】実施例9〜16で得た吸放湿性シートにつ
いて、上述した評価方法に従って評価した結果を表4〜
5に示す。
【0091】
【表4】
【0092】
【表5】
【0093】実施例17 100%のアクリル酸に、水酸化カリウムをカルボキシ
ル基が中和度70%となるように混合したアクリル酸塩
水溶液を準備した。
【0094】該アクリル酸塩水溶液中のアクリル酸に対
し、ポリエチレンオキサイドジアクリレート(商品名P
EG400DA、日本化薬製)の混合比率が50/50
の条件となるように樹脂を調製した。
【0095】実施例18 実施例17で準備した該アクリル酸塩水溶液中のアクリ
ル酸に対し、2−ヒドロキシプロピルアクリレート(商
品名HPA、大阪有機化学工業製)の混合比率が50/
50の条件となるように樹脂を調製した。
【0096】実施例19 実施例17で準備した該アクリル酸塩水溶液中のアクリ
ル酸に対し、N,N−ジメチルアクリルアミド(商品名
DMAA、興人製)の混合比率が50/50の条件とな
るように樹脂を調製した。
【0097】実施例20 実施例17で準備した該アクリル酸塩水溶液中のアクリ
ル酸に対し、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレー
トの塩化メチル塩(商品名DMAEA−Q、興人製)の
混合比率が50/50の条件となるように樹脂を調製し
た。
【0098】以上実施例17〜20で調製した樹脂10
0重量部に対して、スメクタイト(コープケミカル
(株)製)をそれぞれ2、4、4.8、5、5.2重量
部混合して樹脂組成物とした。支持体としては、ポリエ
チレンテレフタレート繊維(帝人製、1.5d×20m
m)を用いて湿式抄造することにより得られた不織布
に、水流交絡法による加工処理を施すことで得た、坪量
80g/m2の不織布を使用し、上記樹脂組成物を含浸した
後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)中で、電
子線照射(日新ハイボルテージ製、商品名キュアトロ
ン)をシート片面に加速電圧200kV、吸収線量が4
Mradとなるようにして行った後、更に、未照射の残
りの面についても、同様の条件で電子線の照射を行うこ
とで吸放湿性シートを得た。
【0099】実施例17〜20で得た吸放湿性シートに
ついて、上述した評価方法に従って評価した結果を表6
に示す。なお、表中、スメクタイトとはスメクタイト含
有率(重量部)のことである。
【0100】
【表6】
【0101】実施例21 実施例9で用いた支持体に、アクリル酸の50%水溶液
に、アクリル酸とポリエチレングリコールジアクリレー
ト(商品名PEG400DA、日本化薬製)の混合比率
が50/50の混合樹脂を調製し、含浸した後、窒素雰
囲気(酸素濃度200ppm以下)中で、電子線照射
(日新ハイボルテージ製、商品名キュアトロン)を加速
電圧200kV、吸収線量が4Mradとなるようにし
てシート片面に行った後、更に、未照射の面について
も、同様の条件で電子線の照射を行った。次いで、この
シートを水洗、乾燥した後、規定度2Nの水酸化カリウ
ム水溶液に10分間浸漬後、再度、水洗、乾燥させるこ
とで吸放湿性シートを得た。
【0102】実施例22 実施例9で用いた支持体に、アクリル酸の50%水溶液
に、アクリル酸と2−ヒドロキシプロピルアクリレート
(商品名HPA、大阪有機化学工業製)の混合比率が5
0/50の混合樹脂を調製し使用した以外は、実施例1
7と全く同様にして吸放湿性シートを得た。
【0103】実施例23 実施例1と同様の不織布を使用して、アクリル酸の50
%水溶液に、アクリル酸とポリプロピレンオキサイドジ
アクリレート(商品名APG、新中村化学製)の混合比
率が50/50の条件となるように調製した樹脂に、更
に、光開始剤(樹脂に対し、2重量%のチバガイギー社
製イルガキュア905)をよく混合して得られた樹脂に
含浸した。次いで、120W/cmの高圧水銀紫外線照
射ランプ2灯を用いて、シートの両面に対して照射を行
った後、このシートを水洗、乾燥し、規定度2Nの水酸
化ナトリウム水溶液に10分間浸漬後、再度、水洗、乾
燥させることで吸放湿性シートを得た。
【0104】実施例24 実施例1と同様の支持体を使用して、100%のアクリ
ル酸に水酸化ナトリウムをカルボキシル基の中和度が9
5%となるように混合し、更にこの溶液中のアクリル酸
に対して4−ヒドロキシアルキルアクリレート(商品名
4HBA、三菱化成製)を混合比率が50/50となる
ように調製して得た樹脂に、更に、光開始剤(樹脂に対
し、2重量%のチバガイギー社製イルガキュア905)
をよく混合して得られた樹脂に含浸した。次いで、12
0W/cmの高圧水銀紫外線照射ランプ2灯を用いて、
シートの両面に対して照射を行った後、このシートを乾
燥させることで吸放湿性シートを得た。
【0105】実施例25 支持体に、アクリロニトリル繊維(ユニチカ社製、3d
×3mm)を熱融着させることで得た坪量100g/m2
不織布を使用した以外は、実施例6と同様にして吸放湿
性シートを得た。
【0106】実施例26 支持体に、アクリロニトリル繊維の織布(ユニチカ社
製、60g/m2)を使用した以外は、実施例7と同様にし
て吸放湿性シートを得た。
【0107】実施例27 アクリロニトリル繊維(ユニチカ社製、3d×3mm)
に対して、針葉樹パルプを10重量%混合して、湿式抄
造法により不織布(坪量100g/m2)を得た。このシー
トを用いた以外は、実施例5と同様にして吸放湿性シー
トを得た。
【0108】実施例28 支持体として、上質紙(三菱製紙製、表紙用紙、坪量1
50g/m2)を使用した以外は、実施例8と同様にして吸
放湿性シートを得た。なお、得られた吸放湿性シートに
ついて、試験1〜5の評価を他の実施例と同様にして行
ったが、試験3は、支持体が水洗に耐えられず分解した
ために、測定を行えなかった。
【0109】実施例29 支持体として、PET(ポリエチレンテレフタレート)
フィルム(ダイアホイル製、O−100、厚さ100μ
m)を使用し、100%のアクリル酸に、アクリル酸の
カルボキシル基の中和度が95%となるように水酸化カ
リウム水溶液を調液し、この水溶液中のアクリル酸に対
して、ポリエチレングリコールジアクリレート(商品名
M−260、東亜合成社製)の混合比率が50/50と
なるように混合して樹脂を作製した。次いで、この樹脂
を支持体に含浸した後、窒素雰囲気(酸素濃度200p
pm以下)中で、電子線照射(日新ハイボルテージ
(株)製、商品名キュアトロン)をシート片面に加速電
圧200kV、吸収線量が6Mradとなるようにして
行った後、更に、未照射の残りの面についても同様の条
件で電子線の照射を行った。次いで、このシートを乾燥
することで吸放湿性シートを得た。
【0110】実施例30 支持体として、メタルメッシュ(商品名セルメット、住
友電工製)を使用し、実施例7と同様の条件で樹脂に含
浸し電子線照射をした後、更にもう一度樹脂に含浸し電
子線照射を行った。その後、このシートを乾燥すること
で吸放湿性シートを得た。
【0111】比較例9 実施例1と同様の不織布を用いて、アクリル酸の50%
水溶液に、アクリル酸とポリエチレンオキサイド(和光
純薬製)の混合比率が50/50となるように調製した
樹脂を含浸した後、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm
以下)中で、電子線照射(日新ハイボルテージ製、商品
名キュアトロン)を加速電圧200kV、吸収線量が4
Mradとなるようにしてシート片面に行った後、更
に、未照射の面についても、同様の条件で電子線の照射
を行った。次いで、このシートを水洗、乾燥し、規定度
2Nの水酸化ナトリウム水溶液に10分間浸漬後、再
度、水洗、乾燥させることで吸放湿性シートを得た。
【0112】比較例10 実施例1と同様の不織布を用いて、アクリル酸の50%
水溶液に、アクリル酸とポリプロピレンオキサイド(和
光純薬製)の混合比率が50/50となるように調製し
た樹脂を含浸した後、窒素雰囲気(酸素濃度200pp
m以下)中で、電子線照射(日新ハイボルテージ製、商
品名キュアトロン)を加速電圧200kV、吸収線量が
4Mradとなるようにしてシート片面に行った後、更
に、未照射の面についても、同様の条件で電子線の照射
を行った。次いで、このシートを水洗、乾燥し、規定度
2Nの水酸化ナトリウム水溶液に10分間浸漬後、再
度、水洗、乾燥させることで吸放湿性シートを得た。
【0113】比較例11 実施例1と同様の支持体に、100%のアクリル酸に水
酸化カリウムをカルボキシル基の中和度が95%となる
ように混合し、更にこの溶液中のアクリル酸に対して
1、4−ブタンジオール(和光純薬製)を混合比率が5
0/50となるように調製して得た樹脂を含浸し、窒素
雰囲気(酸素濃度200ppm以下)中で、電子線照射
(日新ハイボルテージ製、商品名キュアトロン)をシー
ト片面に加速電圧200kV、吸収線量が4Mradと
なるようにして行った後、更に、未照射の残りの面につ
いても同様の条件で電子線の照射を行った。次いで、こ
のシートを乾燥することで吸放湿性シートを得た。
【0114】比較例12 実施例1と同様の支持体に、100%のアクリル酸に水
酸化カリウムをカルボキシル基の中和度が95%となる
ように混合し、更にこの溶液中のアクリル酸に対してジ
メチルアミン(和光純薬製)を混合比率が50/50と
なるように調製して得た樹脂を含浸し、窒素雰囲気(酸
素濃度200ppm以下)中で、電子線照射(日新ハイ
ボルテージ製、商品名キュアトロン)をシート片面に加
速電圧200kV、吸収線量が4Mradとなるように
して行った後、更に、未照射の残りの面についても同様
の条件で電子線の照射を行った。次いで、このシートを
乾燥することで吸放湿性シートを得た。
【0115】比較例13 実施例1と同様の支持体に、100%のアクリル酸に水
酸化カリウムをカルボキシル基の中和度が95%となる
ように混合し、更にこの溶液中のアクリル酸に対してカ
チオン性第4級アンモニウム塩(商品名エレクトロスト
ッパーQN、花王製)を混合比率が50/50となるよ
うに調製して得た樹脂を含浸し、窒素雰囲気(酸素濃度
200ppm以下)中で、電子線照射(日新ハイボルテ
ージ製、商品名キュアトロン)をシート片面に加速電圧
200kV、吸収線量が4Mradとなるようにして行
った後、更に、未照射の残りの面についても同様の条件
で電子線の照射を行った。次いで、このシートを乾燥す
ることで吸放湿性シートを得た。
【0116】比較例14 市販されているポリアクリル酸ナトリウム系の高吸水性
繊維(商品名ランシールN−38、日本エクスラン製)
を湿式抄造することで、坪量100g/m2の不織布を作製
し吸放湿性シートとした。
【0117】比較例15 市販されているポリアクリル酸ナトリウム系の高吸水性
シート(商品名D−401、日本触媒製、坪量100g/
m2)を吸放湿性シートとして評価を行った。
【0118】実施例21〜30及び比較例9〜15で得
た吸放湿性シートについて、上述した評価方法に従って
評価した結果を表7に示す。
【0119】
【表7】
【0120】評価・・実施例において作製された吸放湿
性シートは、吸湿性試験における結果は良好であり、吸
湿量、吸湿速度について優れた結果を得た。支持体に重
合架橋させた親水性基は、ポリアルキレングリコール
ジアクリレート、ヒドロキシアルキルアクリレート、
並びに(メタ)アクリロイル基を1つ以上有するアミ
ン化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物の効果に
より、重合率として高い値を示し、且つ、吸放湿性シー
ト作製及び使用過程における水洗、乾燥を行っても支持
体から流出することなく優れた性能を示した。又、(メ
タ)アクリロイル基を1つ以上有するアミン化合物が第
4級アンモニウム塩である場合にも優れた効果が現れ、
支持体によっても、繊維構造体を用いた場合の優れた性
能は顕著であった。又、実施例においては、脱湿率、初
期吸湿速度においても優れた性能を示し、市販の吸水性
繊維を不織布加工して得た場合と比較しても、優れた吸
湿率、脱湿率、初期吸湿速度を示した。
【0121】
【発明の効果】本発明の吸放湿性シートは、評価からも
明らかなように、吸水量だけでなく、吸湿性、脱湿性、
及びその速度に優れている。又、これらの特性を有する
ことから、加湿器用吸水材、結露吸水材、空調熱交換用
セパレーター等、種々の用途に適しており、工業的価値
の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 290/06 MRS C08J 5/10 CEZ 7310−4F D21H 19/24 (31)優先権主張番号 特願平5−318663 (32)優先日 平5(1993)12月17日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基の一部又は全部を金属イ
    オンにより中和されたアクリル酸とポリアルキレング
    リコールジアクリレート、ヒドロキシアルキルアクリ
    レート、並びに(メタ)アクリロイル基を1つ以上有
    するアミン化合物から選ばれる少なくとも1種とを、9
    9/1〜25/75の重量比で混合した樹脂組成物で、
    支持体に該樹脂組成物を放射線照射により重合架橋して
    担持させてなることを特徴とする吸放湿性シート。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリロイル基を少なくとも1
    つ以上有するアミン化合物が、第4級アンモニウム塩で
    あることを特徴とする請求項1記載の吸放湿性シート。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物100重量部に対し、1〜5
    重量部のスメクタイトを混合したことを特徴とする請求
    項1又は2記載の吸放湿性シート。
  4. 【請求項4】 支持体が、繊維構造体であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項記載の吸放湿性シー
    ト。
  5. 【請求項5】 繊維構造体が、湿式抄造法により抄造さ
    れた不織布であることを特徴とする請求項4記載の吸放
    湿性シート。
JP15460294A 1993-07-07 1994-07-06 吸放湿性シート Pending JPH07229062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15460294A JPH07229062A (ja) 1993-07-07 1994-07-06 吸放湿性シート

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16776393 1993-07-07
JP21977593 1993-09-03
JP29077293 1993-11-19
JP5-318663 1993-12-17
JP5-167763 1993-12-17
JP5-290772 1993-12-17
JP5-219775 1993-12-17
JP31866393 1993-12-17
JP15460294A JPH07229062A (ja) 1993-07-07 1994-07-06 吸放湿性シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07229062A true JPH07229062A (ja) 1995-08-29

Family

ID=27528061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15460294A Pending JPH07229062A (ja) 1993-07-07 1994-07-06 吸放湿性シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07229062A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999061544A1 (de) * 1998-05-28 1999-12-02 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Verfahren zur kontrollierten befeuchtung von raumluft
EP1156152A1 (en) * 2000-05-16 2001-11-21 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Moisture absorbing and discharging cloth and production method thereof
JP2002336694A (ja) * 2001-05-15 2002-11-26 Kawamura Inst Of Chem Res 水溶液吸収材料、及び衛生用品
JP2007126572A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Kawamura Inst Of Chem Res 高分子ゲル積層体及びその製造方法
JP2007126573A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Kawamura Inst Of Chem Res 縫製用部材および縫製方法
JP2009506226A (ja) * 2005-08-23 2009-02-12 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 湿分を調整する改善された複合材料
JP2010516916A (ja) * 2007-01-29 2010-05-20 レニエール ドゥ ピカルディ ベーセー 反応性界面活性剤分子を用いる、電離放射線によるグラフトの方法並びに得られる布基材及び電池セパレータ
JP2019035156A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 帝人フロンティア株式会社 繊維シートおよびその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999061544A1 (de) * 1998-05-28 1999-12-02 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Verfahren zur kontrollierten befeuchtung von raumluft
AU746770B2 (en) * 1998-05-28 2002-05-02 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Method for the controlled humidification of ambient air
EP1156152A1 (en) * 2000-05-16 2001-11-21 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Moisture absorbing and discharging cloth and production method thereof
JP2002336694A (ja) * 2001-05-15 2002-11-26 Kawamura Inst Of Chem Res 水溶液吸収材料、及び衛生用品
JP2009506226A (ja) * 2005-08-23 2009-02-12 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 湿分を調整する改善された複合材料
JP2007126572A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Kawamura Inst Of Chem Res 高分子ゲル積層体及びその製造方法
JP2007126573A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Kawamura Inst Of Chem Res 縫製用部材および縫製方法
JP2010516916A (ja) * 2007-01-29 2010-05-20 レニエール ドゥ ピカルディ ベーセー 反応性界面活性剤分子を用いる、電離放射線によるグラフトの方法並びに得られる布基材及び電池セパレータ
JP2019035156A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 帝人フロンティア株式会社 繊維シートおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4315680B2 (ja) 吸収性組成物
TWI376441B (en) Moisture transferring paper and process for producing the same
JP3704155B2 (ja) 結合剤処理繊維ウェブ及び製品
FI66634B (fi) Komposition anvaendbar vid bildande av vattenvaellbara produkter av en syntetisk karbosylpolyelektrolyt
JP5557268B2 (ja) 熱可塑性物質で被覆された高吸収性ポリマー組成物
JP4921672B2 (ja) 吸収性製品
CA2857444C (en) Conjugated fiber and structural fiber product comprising the conjugated fiber
CA2324113C (en) Polymeric desiccant articles and process for their manufacture
JP4840685B2 (ja) 収着式熱交換モジュールおよびその製法
AU1522199A (en) Multicomponent superabsorbent gel particles
WO2002100032A1 (en) Continuous manufacture of superabsorbent/ion exchange sheet material
JP2010501698A (ja) 優れたゲル完全性、吸収能力、および透過性を有する超吸収性ポリマー
JP2001011320A (ja) 吸放湿性重合体およびその成形体
KR102234761B1 (ko) 흡습성 폴리머 입자, 이 입자를 갖는 시트, 소자 및 전열교환기
EP0033235A2 (en) Process for making absorbent articles
WO2014046106A1 (ja) 水性液体吸収性樹脂、水性液体吸収性組成物並びにこれらを用いた吸収体及び吸収性物品
JPH07229062A (ja) 吸放湿性シート
KR100963116B1 (ko) 제습제와 제습 엘리먼트 및 그들의 제조방법들
JP3017584B2 (ja) 吸水体およびその製造方法、ならびに、吸水剤およびその製造方法
WO2003037392A1 (en) Multicomponent superabsorbent gel particules
JPH1018125A (ja) 吸水性繊維およびその製造方法
JP2009074098A (ja) 吸放湿性重合体および該重合体を含有する成形体
JP2009007723A (ja) 吸水性水分散紙
JP2019031633A (ja) 繊維構造体およびその製造方法
JPH03202108A (ja) 活性炭素繊維シート及びフィルター