JPH07228877A - 高濃度石炭・水スラリーの製造方法 - Google Patents

高濃度石炭・水スラリーの製造方法

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JPH07228877A
JPH07228877A JP2243194A JP2243194A JPH07228877A JP H07228877 A JPH07228877 A JP H07228877A JP 2243194 A JP2243194 A JP 2243194A JP 2243194 A JP2243194 A JP 2243194A JP H07228877 A JPH07228877 A JP H07228877A
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JP
Japan
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coal
coarse
crushed
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water slurry
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Withdrawn
Application number
JP2243194A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Takeuchi
和広 竹内
Masaaki Kinoshita
正昭 木下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粗大粒子を含まない高濃度化された石炭・水
スラリーの経済的な製造方法を提供する。 【構成】 原料炭バンカー1から供給される石炭を粗砕
機2Aで粗砕し、得られた粗砕炭を二段分級機4に供給
する。二段分級機4による最初の分級で得られた粒径3
mm以上の粗粒は管路7Aによって再度粗砕機2Aへ戻
されて粗砕される。分級細粒は再度分級され平均粒径
0.9〜1.5mmの粗粒は管路7Bへ出てゆき、細粒
は第2の粗砕機2Bで平均粒径0.15〜0.25mm
に粉砕され、添加剤と水と共に湿式ミル5へ供給され
る。これによって粗大粒子を含まない高濃度化された石
炭・水スラリーが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高濃度石炭・水スラリー
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高濃度石炭・水スラリーの製造方
法では、原料炭を粗砕機1台で一段粉砕後、水及び界面
活性剤と共に湿式ミルに投入し、微粉砕し、スラリー化
していた。この様な従来の石炭・水スラリー製造方法を
図4に示す従来の製造装置の系統図により以下説明す
る。
【0003】この装置では原料炭バンカー11に原料炭
を貯蔵しておき、粗砕機12へ一定量づつ供給する。粗
砕機12で原料炭を粉砕し、粉砕された原料炭は一段分
級機13に送られ、分級される。
【0004】一定粒径以下となった微粉炭は、管路17
の途中の湿式ミル15の手前で界面活性剤及び水を加え
た上で湿式ミル15内に送られる。そして湿式ミル15
で更に微粉化、スラリー化した上でスラリー貯蔵タンク
16に送られている。一段分級機13において、一定粒
径以上の粗大粒子は分離されて、再循環のための管路1
8を通じて再び粗砕機12に戻され再粉砕されるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の装置による製造方法には次のような問題点があっ
た。即ち、一段で粉砕した石炭は粒径が大きく、湿式ミ
ル内での微粉砕に時間がかかるため長い滞溜時間を必要
とし、湿式ミルが大型化する傾向があった。この為、湿
式ミルの消費動力と設備費が高くなっていた。
【0006】また、粗大粒子が湿式ミルに供給される
と、製品スラリー中の粗大粒子が増加し、これを燃焼し
たときに灰中未燃分が増加するなど燃焼性に悪影響を与
える事となる。更に、スラリーの高濃度化のためには微
粉炭を最密充填する必要があるが、湿式ミルのみでの粒
度調整には当然ながら限界があった。
【0007】本発明はこのような従来の装置による高濃
度石炭・水スラリーの製造方法の諸問題点、課題の解決
を図り、粗大粒子量が少い高濃度化された石炭・水スラ
リーを経済的に得ることのできる高濃度石炭・水スラリ
ーの製造方法を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、粗砕機で粉砕
した石炭に水を加え湿式ミルで微粉砕する石炭・水スラ
リーの製造方法における前記課題を解決するため、原料
炭を複数の粗砕機で多段粉砕し、その中間粗砕炭あるい
は最終粗砕炭を乾式分級し、分級粗粒を粗砕機に戻して
再粗砕する方法をとる。
【0009】このように本発明により石炭を複数の粗砕
機で多段粗砕することによって、常に粗大粒子を含まな
い粗砕炭を湿式ミルに供給するため、湿式ミル内での滞
溜時間を短縮出来、湿式ミルの小容量化を図り得ること
で、消費動力と設備費の低減が可能となる。
【0010】また、本発明によれば粗大粒子を含まない
粗砕炭が湿式ミルに供給されるため、湿式ミル出口の製
品スラリー中にも粗大粒子が含まれず、得られる石炭・
水スラリーの着火性、燃焼性が安定し、灰中未燃分も減
少する。
【0011】なお、この場合に再粗砕せずに湿式ミルに
供給する粗砕炭としては最大粒径3mm以下とするのが
好ましい。
【0012】また、他の本発明においては、前記した多
段粗砕という手段に加え、湿式ミルに供給する粗砕炭を
分級と粗砕により2つの異る粒度分布をもつ粗砕炭を混
合したもの(Bi−Modal)とする方法を採用す
る。
【0013】このBi−Modalにする2つの粒度分
布として、平均粒径で0.9〜1.5mmと0.15〜
0.25mmにすると最適のBi−Modal比が得ら
れる上で好ましい。
【0014】また、その場合の粗粒と細粒の混合比は、
細粒/粗粒=1/2〜1/20、好ましくは1/3〜1
/10とすると最適のBi−Modal比が得られる。
このように湿式ミルに供給する粗砕炭を2つの異る粒度
分布をもつ粗粒と微粒を混合することにより、またその
粒度分布を最適Bi−Modal比となるようにするこ
とによって最密充填が可能であり、石炭・水スラリーを
容易に高濃度化することが出来る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明による高濃度石炭・
水スラリーの製造方法の一実施態様を示す系統図であ
る。図1において、2A,2Bはそれぞれ粗砕機で、こ
の粗砕機2A,2Bの間に二段分級機4が配設されてい
る。
【0016】図1において、原料炭バンカー1から最初
の粗砕機2Aに供給された原料の石炭は、粗砕機2によ
って粗粉砕される。得られた粗粉は管路7を通って二段
分級機4に入り分級され、分級粗粒と分級細粒とに分け
られる。因みにこの二段分級機4のふるい分け機構は、
2組の偏心回転を行う縦円筒型網篩であり、遠心力と振
動によって選別する方式のものである。
【0017】最初の分級により得られた粒径3mm以上
の分級粗粒は再循環のための管路7Aを通して最初の粗
砕機2Aに戻されて再粗砕される。一方、分級細粒は再
度分級されるが、この時平均粒径D50=0.9〜1.5
mmの粗粒(最大粒径3mm以下)は管路7Bへ出て行
き、又、細粒は第2の粗砕機2Bへ運ばれ平均粒径D 50
=0.15〜0.25mmに粉砕された上で、管路7C
を通って湿式ミル5へ向かうが、途中、管路7Bを経て
来た粗粒と合流し細粒/粗粒=1/2〜1/20、好ま
しくは1/3〜1/10とされて最適Bi−Modal
比を確保の上、湿式ミル5に供給される。また、湿式ミ
ル5には界面活性剤(添加剤)及び水が供給される。
【0018】湿式ミル5では、微粉炭と界面活性剤及び
水の混合物を微粉化、スラリー化し調整の上、製品スラ
リーとしてスラリー貯蔵タンク6に管路7を通じて送り
こみ、そこで貯蔵される事となる。
【0019】図2は同一性状の高濃度石炭・水スラリー
中の石炭粒径の構成を従来の方法と、実施例の方法と比
較したものである。湿式ミル5による微粉化の影響もあ
るが、本発明によるものでは1.0mm以上の大きい粒
子は無くなっている。
【0020】また、図3は製品スラリー粒子の充填モデ
ル図であり、図3(A)に単一粒径の場合と、図3
(B)に広い粒径分布の場合とを模型的に示している。
即ち、粗砕炭粒子の大きな粒の間に中くらいの粒子が入
り、その粒子の間に小粒子が入るというような図3
(B)の場合が図3(A)に比して、粒子間の空隙を小
さくすることが出来、粒子の最密充填による高濃度、低
粘度のスラリーが得られる事になる。
【0021】この様なスラリーの性状と粗砕炭の粒度分
布との間には一定の因果関係があり、前記した粗粒、細
粒の平均粒径D50比は本実施例による最適のBi−Mo
dal比を示すものである。
【0022】
【発明の効果】以上具体的に説明したように、本発明に
より次の様な効果が期待される。即ち、 (1)多段粗砕により湿式ミルには粗大粒子を含まない
粗砕炭が供給されるので湿式ミルの小容量化が可能であ
り、それに伴い、消費動力及び設備費が低減出来るこ
と。
【0023】(2)粗大粒子を含まない粗砕炭を湿式ミ
ルに供給できるので、製品スラリー中の粗粒量が減少
し、バーナチップの閉塞防止や、灰中未燃分を減少させ
ることが出来る。
【0024】(3)粗砕炭の粒度分布を最適Bi−Mo
dal比に調整したものとすれば最密充填が可能なので
石炭・水スラリーの高濃度化も容易に実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による石炭・水スラリーの製造方法の一
実施態様を説明するための高濃度石炭・水スラリーの製
造装置の系統図。
【図2】高濃度石炭・水スラリー中の石炭粒度分布を示
す図表。
【図3】製品スラリー粒子の充填モデル図。
【図4】従来の石炭・水スラリー製造方法を説明するた
めの石炭・水スラリー製造装置の系統図。
【符号の説明】
1 原料炭バンカー 2 粗砕機 4 二段分級機 5 湿式ミル 6 スラリー貯蔵タンク 7 管路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗砕機で粉砕した石炭に水を加え湿式ミ
    ルで微粉砕する石炭・水スラリーの製造方法において、
    石炭を複数の粗砕機により多段粗砕し、その中間粗砕炭
    及び最終粗砕炭のいづれか一方を乾式分級し、分級粗粒
    を前記粗砕機に戻して再粗砕することにより常に粗大粒
    子を含まない粗砕炭を前記湿式ミルに供給することを特
    徴とする高濃度石炭・水スラリーの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記湿式ミルに供給する粗砕炭を分級と
    粗砕により2つの異る粒度分布をもつ粗砕炭とすること
    を特徴とする請求項1記載の高濃度石炭・水スラリーの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記2つの異る粒度分布を平均粒径で
    0.9〜1.5mm、0.15〜0.25mmとするこ
    とを特徴とする請求項2記載の高濃度石炭・水スラリー
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記湿式ミルに供給する粗砕炭が最大粒
    径3mm以下であることを特徴とする請求項1記載の高
    濃度石炭・水スラリーの製造方法。
JP2243194A 1994-02-21 1994-02-21 高濃度石炭・水スラリーの製造方法 Withdrawn JPH07228877A (ja)

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