JPH07228762A - 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
芳香族ポリカーボネート樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH07228762A JPH07228762A JP2283294A JP2283294A JPH07228762A JP H07228762 A JPH07228762 A JP H07228762A JP 2283294 A JP2283294 A JP 2283294A JP 2283294 A JP2283294 A JP 2283294A JP H07228762 A JPH07228762 A JP H07228762A
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- JP
- Japan
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- aromatic polycarbonate
- polycarbonate resin
- bis
- peg
- ammonium
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 陽イオン交換容量が30ミリ当量/100g
以上の層状珪酸塩をホストとしポリエチレングリコール
鎖を有する有機オニウムイオンをゲストとする層間化合
物を、無機灰分量として0.1〜10重量%含む芳香族
ポリカーボネート樹脂組成物。 【効果】 強度や剛性に優れ、靱性、特に延性を損わ
ず、透明性にも優れ、かつ比重の増加が少なく、成形表
面性や溶融流動性に優れ、しかも寸法精度が等方的に改
善される。
以上の層状珪酸塩をホストとしポリエチレングリコール
鎖を有する有機オニウムイオンをゲストとする層間化合
物を、無機灰分量として0.1〜10重量%含む芳香族
ポリカーボネート樹脂組成物。 【効果】 強度や剛性に優れ、靱性、特に延性を損わ
ず、透明性にも優れ、かつ比重の増加が少なく、成形表
面性や溶融流動性に優れ、しかも寸法精度が等方的に改
善される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の層間化合物を含
有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物に関する。
有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、芳香族ポリカーボネート樹脂
の強度や剛性あるいは寸法精度を向上する目的で、様々
な充填材、例えばガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリ
ウムウィスカー等の無機繊維、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、タルク、マイカ、カオリン、ウォラストナイト
等の無機粉体の配合が行われてきた。しかし、これらの
手法は強度や剛性を高めるものの、透明性を大きく損な
う、靱性を損なう、比重が増す、表面外観が低下すると
いった欠点があった。こうした充填材あるいは無機粉体
の混合における欠点は、一般に充填材の分散不良あるい
は分散物のサイズが大き過ぎること、及びマトリックス
樹脂との界面の接着不良に起因するものと考えられてお
り、こうした観点から芳香族ポリカーボネート樹脂にお
いても充填材の表面処理や微粉化、形状の工夫等様々な
試みがなされてきているが必らずしも満足できるもので
はなかった。
の強度や剛性あるいは寸法精度を向上する目的で、様々
な充填材、例えばガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリ
ウムウィスカー等の無機繊維、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、タルク、マイカ、カオリン、ウォラストナイト
等の無機粉体の配合が行われてきた。しかし、これらの
手法は強度や剛性を高めるものの、透明性を大きく損な
う、靱性を損なう、比重が増す、表面外観が低下すると
いった欠点があった。こうした充填材あるいは無機粉体
の混合における欠点は、一般に充填材の分散不良あるい
は分散物のサイズが大き過ぎること、及びマトリックス
樹脂との界面の接着不良に起因するものと考えられてお
り、こうした観点から芳香族ポリカーボネート樹脂にお
いても充填材の表面処理や微粉化、形状の工夫等様々な
試みがなされてきているが必らずしも満足できるもので
はなかった。
【0003】また充填材の使用により一般の樹脂材料と
同様芳香族ポリカーボネート樹脂においても溶融流動性
が低下するという問題があった。更に、ガラス繊維等の
無機繊維を充填した場合には繊維の配向方向の成形収縮
率が低下するものの、これと垂直方向ではその効果がほ
とんど見られないという寸法精度の異方性の問題もあっ
た。
同様芳香族ポリカーボネート樹脂においても溶融流動性
が低下するという問題があった。更に、ガラス繊維等の
無機繊維を充填した場合には繊維の配向方向の成形収縮
率が低下するものの、これと垂直方向ではその効果がほ
とんど見られないという寸法精度の異方性の問題もあっ
た。
【0004】以上のように、芳香族ポリカーボネート樹
脂の強度や剛性等を改良する目的で様々な無機充填材の
使用が提案されてきたが、材料の透明性や靱性の低下、
比重の増加等の問題を必らずも解決できておらず、ま
た、溶融流動性改良の要請は依然としてあり、寸法精度
の改良の点においても問題が残されていた。
脂の強度や剛性等を改良する目的で様々な無機充填材の
使用が提案されてきたが、材料の透明性や靱性の低下、
比重の増加等の問題を必らずも解決できておらず、ま
た、溶融流動性改良の要請は依然としてあり、寸法精度
の改良の点においても問題が残されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強度
や剛性に優れると同時に靱性、特に延性を大きく損なわ
ず、透明性にも優れ、かつ比重の増加が少なく成形表面
外観や溶融流動性に優れ、しかも寸法精度が等方的に改
良された芳香族ポリカーボネート樹脂組成物を提供する
ことにある。
や剛性に優れると同時に靱性、特に延性を大きく損なわ
ず、透明性にも優れ、かつ比重の増加が少なく成形表面
外観や溶融流動性に優れ、しかも寸法精度が等方的に改
良された芳香族ポリカーボネート樹脂組成物を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決するためになされたものであり、その要旨は、陽イオ
ン交換容量が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸塩
をホストとしポリエチレングリコール鎖を有する有機オ
ニウムイオンをゲストとする層間化合物を、無機灰分量
として0.1〜10重量%含むことを特徴とする芳香族
ポリカーボネート樹脂組成物に存する。
決するためになされたものであり、その要旨は、陽イオ
ン交換容量が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸塩
をホストとしポリエチレングリコール鎖を有する有機オ
ニウムイオンをゲストとする層間化合物を、無機灰分量
として0.1〜10重量%含むことを特徴とする芳香族
ポリカーボネート樹脂組成物に存する。
【0007】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明で用いられる芳香族ポリカーボネート樹脂は、多価
フェノール類を共重合成分として含有しても良い、1種
以上のビスフェノール類と、ビスアルキルカーボネー
ト、ビスアリールカーボネート、ホスゲン等の炭酸エス
テル類との反応により製造される。
発明で用いられる芳香族ポリカーボネート樹脂は、多価
フェノール類を共重合成分として含有しても良い、1種
以上のビスフェノール類と、ビスアルキルカーボネー
ト、ビスアリールカーボネート、ホスゲン等の炭酸エス
テル類との反応により製造される。
【0008】ビスフェノール類としては、具体的にはビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンすなわちビスフェノール
A、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキ
サン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−
メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)フェニルメタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプ
ロピルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−sec−ブチルフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフェニ
ル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニ
ルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−フェニルプロパン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ジフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ジベンジルメタン、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフ
ィド、4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、フェノ
ールフタレイン等が挙げられる。この中で代表的なもの
は、ビスフェノールA、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン等で
あり、最も一般的にはビスフェノールAが用いられる。
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンすなわちビスフェノール
A、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキ
サン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−
メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)フェニルメタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプ
ロピルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−sec−ブチルフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフェニ
ル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニ
ルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−フェニルプロパン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ジフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ジベンジルメタン、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフ
ィド、4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、フェノ
ールフタレイン等が挙げられる。この中で代表的なもの
は、ビスフェノールA、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン等で
あり、最も一般的にはビスフェノールAが用いられる。
【0009】多価フェノール類は、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂のレオロジー的性質を変化させたり表面摩耗特
性を改良する目的で共重合成分として用いられ、例えば
1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン
等のトリスフェノール類等が挙げられる。
ート樹脂のレオロジー的性質を変化させたり表面摩耗特
性を改良する目的で共重合成分として用いられ、例えば
1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン
等のトリスフェノール類等が挙げられる。
【0010】本発明に使用される芳香族ポリカーボネー
ト樹脂の製造方法に制限はないが、ビスフェノール類の
アルカリ金属塩と求核攻撃に活性な炭酸エステル誘導体
とを原料とし生成ポリマーを溶解する有機溶剤とアルカ
リ水との界面にて重縮合反応させる界面重合法、ビスフ
ェノール類と求核攻撃に活性な炭酸エステル誘導体とを
原料としピリジン等の有機塩基中で重縮合反応させるピ
リジン法、ビスフェノール類とビスアルキルカーボネー
トやビスアリールカーボネート等の炭酸エステルとを原
料とし溶融重縮合させる溶融重合法が一般に知られてい
る。ここで界面重合法とピリジン法で用いられる求核攻
撃に活性な炭酸エステル誘導体としては、ホスゲン、カ
ルボジイミダゾール等が挙げられ、中でもホスゲンが入
手容易性から最も一般的である。溶融重合法に用いられ
る炭酸エステルの具体例については、(a)ビスアルキ
ルカーボネートとしてジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、ジイソ
プロピルカーボネート、ジ−n−ブチルカーボネート等
が、(b)ビスアリールカーボネートとしてはジフェニ
ルカーボネート、ビス(2,4−ジクロロフェニル)カ
ーボネート、ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)
カーボネート、ビス(2−ニトロフェニル)カーボネー
ト、ビス(2−シアノフェニル)カーボネート、ビス
(4−メチルフェニル)カーボネート、ビス(3−メチ
ルフェニル)カーボネート、ジナフチルカーボネート、
等が挙げられる。この中では、入手容易性の点からジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート等のビスアル
キルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ビス(3
−メチルフェニル)カーボネート、ビス(4−メチルフ
ェニル)カーボネート等のビスアリールカーボネートが
好ましく用いられ、中でも反応容易性からジフェニルカ
ーボネートが最適である。
ト樹脂の製造方法に制限はないが、ビスフェノール類の
アルカリ金属塩と求核攻撃に活性な炭酸エステル誘導体
とを原料とし生成ポリマーを溶解する有機溶剤とアルカ
リ水との界面にて重縮合反応させる界面重合法、ビスフ
ェノール類と求核攻撃に活性な炭酸エステル誘導体とを
原料としピリジン等の有機塩基中で重縮合反応させるピ
リジン法、ビスフェノール類とビスアルキルカーボネー
トやビスアリールカーボネート等の炭酸エステルとを原
料とし溶融重縮合させる溶融重合法が一般に知られてい
る。ここで界面重合法とピリジン法で用いられる求核攻
撃に活性な炭酸エステル誘導体としては、ホスゲン、カ
ルボジイミダゾール等が挙げられ、中でもホスゲンが入
手容易性から最も一般的である。溶融重合法に用いられ
る炭酸エステルの具体例については、(a)ビスアルキ
ルカーボネートとしてジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、ジイソ
プロピルカーボネート、ジ−n−ブチルカーボネート等
が、(b)ビスアリールカーボネートとしてはジフェニ
ルカーボネート、ビス(2,4−ジクロロフェニル)カ
ーボネート、ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)
カーボネート、ビス(2−ニトロフェニル)カーボネー
ト、ビス(2−シアノフェニル)カーボネート、ビス
(4−メチルフェニル)カーボネート、ビス(3−メチ
ルフェニル)カーボネート、ジナフチルカーボネート、
等が挙げられる。この中では、入手容易性の点からジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート等のビスアル
キルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ビス(3
−メチルフェニル)カーボネート、ビス(4−メチルフ
ェニル)カーボネート等のビスアリールカーボネートが
好ましく用いられ、中でも反応容易性からジフェニルカ
ーボネートが最適である。
【0011】本発明で用いられる芳香族ポリカーボネー
ト樹脂の分子量には特に制限はないが、通常は40℃の
テトラヒドロフラン(THF)溶媒によるゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィ(GPC)において、単分子
量分散ポリスチレンを対照としての重量平均分子量Mw
が15,000以上、靱性や成形容易性から好ましくは
20,000〜80,000程度、最も好ましくは3
5,000〜65,000程度が適当である。
ト樹脂の分子量には特に制限はないが、通常は40℃の
テトラヒドロフラン(THF)溶媒によるゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィ(GPC)において、単分子
量分散ポリスチレンを対照としての重量平均分子量Mw
が15,000以上、靱性や成形容易性から好ましくは
20,000〜80,000程度、最も好ましくは3
5,000〜65,000程度が適当である。
【0012】本発明に用いられる層状珪酸塩としては、
Al、Mg、Li等を含む八面体シート構造を2枚のS
iO4 四面体シート構造がはさんだ形の2:1型が好適
であり、その単位構造である1層の厚みは通常9.5Å
程度である。具体的には、モンモリロナイト、ヘクトラ
イト、フッ素ヘクトライト、サポナイト、バイデライ
ト、スチブンサイト等のスメクタイト系粘土鉱物、Li
型フッ素テニオライト、Na型フッ素テニオライト、N
a型四珪素フッ素雲母、Li型四珪素フッ素雲母等の膨
潤性合成雲母、バーミキュライト、フッ素バーミキュラ
イト、ハロイサイト等が挙げられ、天然のものでも合成
されたものでも良い。
Al、Mg、Li等を含む八面体シート構造を2枚のS
iO4 四面体シート構造がはさんだ形の2:1型が好適
であり、その単位構造である1層の厚みは通常9.5Å
程度である。具体的には、モンモリロナイト、ヘクトラ
イト、フッ素ヘクトライト、サポナイト、バイデライ
ト、スチブンサイト等のスメクタイト系粘土鉱物、Li
型フッ素テニオライト、Na型フッ素テニオライト、N
a型四珪素フッ素雲母、Li型四珪素フッ素雲母等の膨
潤性合成雲母、バーミキュライト、フッ素バーミキュラ
イト、ハロイサイト等が挙げられ、天然のものでも合成
されたものでも良い。
【0013】本発明においては、これらの層状珪酸塩の
陽イオン交換容量(CEC)は30ミリ当量/100g
以上である必要があるが、好適には50ミリ当量/10
0g以上、さらに好適には70ミリ当量/100g以上
であるのが望ましい。陽イオン交換容量は、メチレンブ
ルーの吸着量測定により求めることで測定される。陽イ
オン交換容量が30ミリ当量/100g未満では、層間
への有機オニウムイオンの挿入(インターカレーショ
ン)量が不十分となり芳香族ポリカーボネート樹脂への
分散性が悪くなるため、組成物の強度や剛性の上昇が十
分でなく成形表面外観も悪くなる。陽イオン交換容量や
入手容易性からこれらの層状珪酸塩の中でも、モンモリ
ロナイト、ヘクトライト等のスメクタイト系粘土鉱物、
Li型フッ素テニオライト、Na型フッ素テニオライ
ト、Na型四珪素フッ素雲母等の膨潤性合成雲母が好適
に用いられ、特に入手容易性からはベントナイトを精製
して得られるモンモリロナイトが、純度の点ではLi型
フッ素テニオライト(下記式A)、Na型フッ素テニオ
ライト(下記式B)、Na型四珪素フッ素雲母(下記式
C)等の膨潤性フッ素雲母が本発明には最適である。な
お、式A、B、Cは理想的な組成を示したものであり、
厳密に一致している必要はない。
陽イオン交換容量(CEC)は30ミリ当量/100g
以上である必要があるが、好適には50ミリ当量/10
0g以上、さらに好適には70ミリ当量/100g以上
であるのが望ましい。陽イオン交換容量は、メチレンブ
ルーの吸着量測定により求めることで測定される。陽イ
オン交換容量が30ミリ当量/100g未満では、層間
への有機オニウムイオンの挿入(インターカレーショ
ン)量が不十分となり芳香族ポリカーボネート樹脂への
分散性が悪くなるため、組成物の強度や剛性の上昇が十
分でなく成形表面外観も悪くなる。陽イオン交換容量や
入手容易性からこれらの層状珪酸塩の中でも、モンモリ
ロナイト、ヘクトライト等のスメクタイト系粘土鉱物、
Li型フッ素テニオライト、Na型フッ素テニオライ
ト、Na型四珪素フッ素雲母等の膨潤性合成雲母が好適
に用いられ、特に入手容易性からはベントナイトを精製
して得られるモンモリロナイトが、純度の点ではLi型
フッ素テニオライト(下記式A)、Na型フッ素テニオ
ライト(下記式B)、Na型四珪素フッ素雲母(下記式
C)等の膨潤性フッ素雲母が本発明には最適である。な
お、式A、B、Cは理想的な組成を示したものであり、
厳密に一致している必要はない。
【0014】
【化1】 LiMg2 Li(Si4 O10)F2 (A) NaMg2 Li(Si4 O10)F2 (B) NaMg2.5 (Si4 O10)F2 (C)
【0015】本発明に用いられる層間化合物のゲストと
してはポリエチレングリコール鎖を有する有機オニウム
イオンがあげられる。ここで有機オニウムイオンとは、
アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、スルホニウ
ムイオン、複素芳香環由来のオニウムイオン等に代表さ
れる構造を持つものである。本発明における該オニウム
イオンを存在させることにより、負に帯電した珪酸塩層
の層間に分子間力の小さい有機構造を導入することがで
き、芳香族ポリカーボネートとの親和性を示すことにあ
る。本質的にそのオニウムイオン種に制限はないが、該
イオンが芳香族ポリカーボネート親和性の構造であるポ
リエチレングリコール鎖を有することが本発明の要点で
ある。オニウムイオン種としては入手容易性と安定性の
観点から、アンモニウムイオン、ホスホニウムイオンの
構造が好適である。また、該オニウムイオンは、芳香族
ポリカーボネート親和性の構造を有する、ポリカーボネ
ート鎖、ポリエステル鎖、ポリアクリレート鎖、ポリメ
タクリレート鎖、ポリスチレン鎖、ポリフェニレンエー
テル鎖等を有していても良い。好ましいオニウムイオン
として例えば、[PEG]アンモニウム(以下[PE
G]はポリエチレングリコール鎖を表す)のような1級
アンモニウムイオン、メチル[PEG]アンモニウム、
ドデシル[PEG]アンモニウム、ヘキサデシル[PE
G]アンモニウム等の2級アンモニウムイオン、ジメチ
ル[PEG]アンモニウム、メチルドデシル[PEG]
アンモニウム、メチルオクタデシル[PEG]アンモニ
ウム、メチルビス[PEG]アンモニウム、ドデシルビ
ス[PEG]アンモニウム、ヘキサデシルビス[PE
G]アンモニウム等の3級アンモニウムイオン、式Dで
示されるジアルキルビス
してはポリエチレングリコール鎖を有する有機オニウム
イオンがあげられる。ここで有機オニウムイオンとは、
アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、スルホニウ
ムイオン、複素芳香環由来のオニウムイオン等に代表さ
れる構造を持つものである。本発明における該オニウム
イオンを存在させることにより、負に帯電した珪酸塩層
の層間に分子間力の小さい有機構造を導入することがで
き、芳香族ポリカーボネートとの親和性を示すことにあ
る。本質的にそのオニウムイオン種に制限はないが、該
イオンが芳香族ポリカーボネート親和性の構造であるポ
リエチレングリコール鎖を有することが本発明の要点で
ある。オニウムイオン種としては入手容易性と安定性の
観点から、アンモニウムイオン、ホスホニウムイオンの
構造が好適である。また、該オニウムイオンは、芳香族
ポリカーボネート親和性の構造を有する、ポリカーボネ
ート鎖、ポリエステル鎖、ポリアクリレート鎖、ポリメ
タクリレート鎖、ポリスチレン鎖、ポリフェニレンエー
テル鎖等を有していても良い。好ましいオニウムイオン
として例えば、[PEG]アンモニウム(以下[PE
G]はポリエチレングリコール鎖を表す)のような1級
アンモニウムイオン、メチル[PEG]アンモニウム、
ドデシル[PEG]アンモニウム、ヘキサデシル[PE
G]アンモニウム等の2級アンモニウムイオン、ジメチ
ル[PEG]アンモニウム、メチルドデシル[PEG]
アンモニウム、メチルオクタデシル[PEG]アンモニ
ウム、メチルビス[PEG]アンモニウム、ドデシルビ
ス[PEG]アンモニウム、ヘキサデシルビス[PE
G]アンモニウム等の3級アンモニウムイオン、式Dで
示されるジアルキルビス
【0016】
【化2】
【0017】[PEG]オニウムイオン(式D中、
R1 、R2 は独立に炭素数18以下のアルキル基を表
し、Xは窒素原子又はりん原子である。m及びnはそれ
ぞれ1以上の整数であり、2<m+n<60、好ましく
は10<m+n<30である。)等の4級オニウムイオ
ンであって、具体的には、ジメチルビス[PEG]アン
モニウム、ジエチルビス[PEG]アンモニウム、ジブ
チルビス[PEG]アンモニウム、メチルエチルビス
[PEG]アンモニウム、メチルドデシルビス[PE
G]アンモニウム、メチルオクタデシルビス[PEG]
アンモニウム等のジアルキルビス[PEG]アンモニウ
ムイオン、ジメチルビス[PEG]ホスホニウム、ジエ
チルビス[PEG]ホスホニウム、ジブチルビス[PE
G]ホスホニウム、メチルエチルビス[PEG]ホスホ
ニウム、メチルドデシルビス[PEG]ホスホニウム、
メチルオクタデシルビス[PEG]ホスホニウム等のジ
アルキルビス[PEG]ホスホニウムイオン、メチルト
リス[PEG]アンモニウム、エチルトリス[PEG]
アンモニウム、ブチルトリス[PEG]アンモニウム、
ドデシルトリス[PEG]アンモニウム、オクタデシル
トリス[PEG]アンモニウム等のアルキルトリス[P
EG]アンモニウムイオン、メチルトリス[PEG]ホ
スホニウム、エチルトリス[PEG]ホスホニウム、ブ
チルトリス[PEG]ホスホニウム、ドデシルトリス
[PEG]ホスホニウム、オクタデシルトリス[PE
G]ホスホニウム等のアルキルトリス[PEG]ホスホ
ニウムイオン等が挙げられる。このうち入手容易性から
は、ジメチルビス[PEG]アンモニウム、メチルドデ
シルビス[PEG]アンモニウム等のジアルキルビス
[PEG]アンモニウムイオンが、熱安定性からは、ジ
メチルビス[PEG]ホスホニウム、メチルドデシルビ
ス[PEG]ホスホニウム等のジアルキルビス[PE
G]ホスホニウムイオンがそれぞれ特に好ましい。
R1 、R2 は独立に炭素数18以下のアルキル基を表
し、Xは窒素原子又はりん原子である。m及びnはそれ
ぞれ1以上の整数であり、2<m+n<60、好ましく
は10<m+n<30である。)等の4級オニウムイオ
ンであって、具体的には、ジメチルビス[PEG]アン
モニウム、ジエチルビス[PEG]アンモニウム、ジブ
チルビス[PEG]アンモニウム、メチルエチルビス
[PEG]アンモニウム、メチルドデシルビス[PE
G]アンモニウム、メチルオクタデシルビス[PEG]
アンモニウム等のジアルキルビス[PEG]アンモニウ
ムイオン、ジメチルビス[PEG]ホスホニウム、ジエ
チルビス[PEG]ホスホニウム、ジブチルビス[PE
G]ホスホニウム、メチルエチルビス[PEG]ホスホ
ニウム、メチルドデシルビス[PEG]ホスホニウム、
メチルオクタデシルビス[PEG]ホスホニウム等のジ
アルキルビス[PEG]ホスホニウムイオン、メチルト
リス[PEG]アンモニウム、エチルトリス[PEG]
アンモニウム、ブチルトリス[PEG]アンモニウム、
ドデシルトリス[PEG]アンモニウム、オクタデシル
トリス[PEG]アンモニウム等のアルキルトリス[P
EG]アンモニウムイオン、メチルトリス[PEG]ホ
スホニウム、エチルトリス[PEG]ホスホニウム、ブ
チルトリス[PEG]ホスホニウム、ドデシルトリス
[PEG]ホスホニウム、オクタデシルトリス[PE
G]ホスホニウム等のアルキルトリス[PEG]ホスホ
ニウムイオン等が挙げられる。このうち入手容易性から
は、ジメチルビス[PEG]アンモニウム、メチルドデ
シルビス[PEG]アンモニウム等のジアルキルビス
[PEG]アンモニウムイオンが、熱安定性からは、ジ
メチルビス[PEG]ホスホニウム、メチルドデシルビ
ス[PEG]ホスホニウム等のジアルキルビス[PE
G]ホスホニウムイオンがそれぞれ特に好ましい。
【0018】本発明の樹脂組成物の原料として好適に用
いられる、陽イオン交換容量が30ミリ当量/100g
以上の層状珪酸塩をホストとし有機オニウムイオンをゲ
ストとする層間化合物とは、有機オニウムイオンを、負
の層格子および交換可能なカチオンを含有する粘土と反
応させる公知の技術(例えば特公昭61−5492号公
報、特開昭60−42451号公報等に記載)により製
造される、層間に該オニウムイオンが挿入(インターカ
レーション)された化合物を意味する。該層間化合物の
調製は、例えば特願平5−245199号、特願平5−
245200号等に記載された4級アンモニウムイオン
の挿入の場合の反応及び精製方法等により行われる。
いられる、陽イオン交換容量が30ミリ当量/100g
以上の層状珪酸塩をホストとし有機オニウムイオンをゲ
ストとする層間化合物とは、有機オニウムイオンを、負
の層格子および交換可能なカチオンを含有する粘土と反
応させる公知の技術(例えば特公昭61−5492号公
報、特開昭60−42451号公報等に記載)により製
造される、層間に該オニウムイオンが挿入(インターカ
レーション)された化合物を意味する。該層間化合物の
調製は、例えば特願平5−245199号、特願平5−
245200号等に記載された4級アンモニウムイオン
の挿入の場合の反応及び精製方法等により行われる。
【0019】層間化合物中の有機オニウムイオンの量
は、原料の層状珪酸塩の陽イオン交換容量に対し0.8
〜2.0当量の範囲であれば特に制限はないが、通常の
反応条件では1.0〜1.3当量程度のものとなる。こ
の量が0.8当量よりも少ないと、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂への分散性が低下し、2.0当量より多いと該
オニウムイオン由来の遊離化合物が顕著となり、成形時
の熱安定性低下、発煙、金型汚染、臭気等の原因となる
場合がある。
は、原料の層状珪酸塩の陽イオン交換容量に対し0.8
〜2.0当量の範囲であれば特に制限はないが、通常の
反応条件では1.0〜1.3当量程度のものとなる。こ
の量が0.8当量よりも少ないと、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂への分散性が低下し、2.0当量より多いと該
オニウムイオン由来の遊離化合物が顕著となり、成形時
の熱安定性低下、発煙、金型汚染、臭気等の原因となる
場合がある。
【0020】層間化合物の水分量は、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂との混合時の加水分解等の望ましくない副反
応を低減するために、7wt%以下、好ましくは5wt
%以下、最も好ましくは3wt%以下に制御することが
望ましい。該水分量が7wt%を超えると芳香族ポリカ
ーボネートの加水分解による分子量低下が顕著となり、
組成物の靱性が大きく低下する。
ネート樹脂との混合時の加水分解等の望ましくない副反
応を低減するために、7wt%以下、好ましくは5wt
%以下、最も好ましくは3wt%以下に制御することが
望ましい。該水分量が7wt%を超えると芳香族ポリカ
ーボネートの加水分解による分子量低下が顕著となり、
組成物の靱性が大きく低下する。
【0021】本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成
物においては、層状珪酸塩を無機灰分量として0.1〜
10重量%、靱性保持と補強効果発現の観点から好適に
は0.3〜8重量%、さらに好適には0.3〜5重量
%、延性発現の点で最も好適には0.3〜4重量%含む
のが望ましい。ここで無機灰分量とは、芳香族ポリカー
ボネート組成物の有機成分を650℃の電気炉内で完全
に焼失せしめた残渣の重量分率のことである。該無機灰
分量が0.1重量%未満の場合は弾性率の向上が顕著で
なく、一方10重量%を超えると靱性低下が大きく、い
ずれの場合も好ましくない。なお、層間化合物を添加す
る場合は各々単独で用いてもよく併用してもよい。
物においては、層状珪酸塩を無機灰分量として0.1〜
10重量%、靱性保持と補強効果発現の観点から好適に
は0.3〜8重量%、さらに好適には0.3〜5重量
%、延性発現の点で最も好適には0.3〜4重量%含む
のが望ましい。ここで無機灰分量とは、芳香族ポリカー
ボネート組成物の有機成分を650℃の電気炉内で完全
に焼失せしめた残渣の重量分率のことである。該無機灰
分量が0.1重量%未満の場合は弾性率の向上が顕著で
なく、一方10重量%を超えると靱性低下が大きく、い
ずれの場合も好ましくない。なお、層間化合物を添加す
る場合は各々単独で用いてもよく併用してもよい。
【0022】本発明における、特定の陽イオン交換容量
の層状珪酸塩にポリエチレングリコール鎖を含有する有
機オニウムイオンをインターカレーションした層間化合
物は、芳香族ポリカーボネート樹脂マトリックスに対し
極めて優れた劈開分散性を有し、樹脂マトリックス中に
微分散され、芳香族ポリカーボネート樹脂の延性を維持
しながら極めて効率的に強度や剛性を向上させ、射出成
形品において等方的に低い成形収縮率を発現し、しかも
優れた透明性を示し溶融粘度を大きく低減させる。
の層状珪酸塩にポリエチレングリコール鎖を含有する有
機オニウムイオンをインターカレーションした層間化合
物は、芳香族ポリカーボネート樹脂マトリックスに対し
極めて優れた劈開分散性を有し、樹脂マトリックス中に
微分散され、芳香族ポリカーボネート樹脂の延性を維持
しながら極めて効率的に強度や剛性を向上させ、射出成
形品において等方的に低い成形収縮率を発現し、しかも
優れた透明性を示し溶融粘度を大きく低減させる。
【0023】本発明においては、陽イオン交換能を持つ
層状珪酸塩の層間陽イオンの有機オニウムイオンによる
交換現象において、有機オニウムイオンの構造制御によ
り層間の疎水性を変化させ、構造が制御された有機オニ
ウムイオンのインターカレーションによる層間引力の低
減と層間距離の増大の相乗効果により、溶融した芳香族
ポリカーボネート樹脂中での機械的剪断力のような簡便
な手段でも劈開分散が容易に達成される。
層状珪酸塩の層間陽イオンの有機オニウムイオンによる
交換現象において、有機オニウムイオンの構造制御によ
り層間の疎水性を変化させ、構造が制御された有機オニ
ウムイオンのインターカレーションによる層間引力の低
減と層間距離の増大の相乗効果により、溶融した芳香族
ポリカーボネート樹脂中での機械的剪断力のような簡便
な手段でも劈開分散が容易に達成される。
【0024】本発明において、層状珪酸塩と芳香族ポリ
カーボネート樹脂との混合方法には特に制限はないが、
層間化合物を用いる場合には芳香族ポリカーボネート樹
脂の溶融状態で機械的剪断下行われることが肝要であ
り、この範囲において任意の段階で添加できる。例え
ば、重合前の芳香族ポリカーボネート原料に添加し芳香
族ポリカーボネートの溶融重合とともに撹拌混合する方
法、芳香族ポリカーボネートの溶融重合途中ないしは溶
融重合後チップ化前に添加し撹拌混合する方法、あるい
はチップ化後の芳香族ポリカーボネート樹脂に添加し押
出機等の混練機にて溶融混合する方法等任意の方法で混
合可能であるが、生産性、簡便性、汎用性から混練機を
用いた方法が好ましい。中でも、剪断効率の高い二軸押
出機の使用が好ましく、該層間化合物に含まれる水分を
効率的に除去できるベント付き二軸押出機の使用が最適
である。本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物に
は、本発明の目的を損なわない限りにおいて必要に応じ
常用の各種添加成分、例えばガラス繊維、炭素繊維等の
無機繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、雲母等の無
機粉体、各種可塑剤、安定剤、着色剤、難燃剤等を添加
できる。
カーボネート樹脂との混合方法には特に制限はないが、
層間化合物を用いる場合には芳香族ポリカーボネート樹
脂の溶融状態で機械的剪断下行われることが肝要であ
り、この範囲において任意の段階で添加できる。例え
ば、重合前の芳香族ポリカーボネート原料に添加し芳香
族ポリカーボネートの溶融重合とともに撹拌混合する方
法、芳香族ポリカーボネートの溶融重合途中ないしは溶
融重合後チップ化前に添加し撹拌混合する方法、あるい
はチップ化後の芳香族ポリカーボネート樹脂に添加し押
出機等の混練機にて溶融混合する方法等任意の方法で混
合可能であるが、生産性、簡便性、汎用性から混練機を
用いた方法が好ましい。中でも、剪断効率の高い二軸押
出機の使用が好ましく、該層間化合物に含まれる水分を
効率的に除去できるベント付き二軸押出機の使用が最適
である。本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物に
は、本発明の目的を損なわない限りにおいて必要に応じ
常用の各種添加成分、例えばガラス繊維、炭素繊維等の
無機繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、雲母等の無
機粉体、各種可塑剤、安定剤、着色剤、難燃剤等を添加
できる。
【0025】更に、本発明の芳香族ポリカーボネート樹
脂組成物には、本発明の目的を損なわない限りにおいて
必要に応じ通常の芳香族ポリカーボネート樹脂にブレン
ドされる熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー、例えば
ポリアミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアリレ
ート樹脂、ABS樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、
ポリアリーレンスルフィド樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
キシ樹脂、ポリスチレン樹脂、無水マレイン酸変性ポリ
スチレン樹脂、エポキシ基を有する化合物で変性された
ポリスチレン樹脂、芳香族ポリカーボネートポリシロキ
サン共重合体、ポリエステルエラストマー、酸無水物基
またはエポキシ基を有する化合物で変性されたスチレン
系熱可塑性エラストマー、アクリルゴム、コア−シェル
型アクリルゴム、MBSゴム等を加えてもよい。
脂組成物には、本発明の目的を損なわない限りにおいて
必要に応じ通常の芳香族ポリカーボネート樹脂にブレン
ドされる熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー、例えば
ポリアミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアリレ
ート樹脂、ABS樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、
ポリアリーレンスルフィド樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
キシ樹脂、ポリスチレン樹脂、無水マレイン酸変性ポリ
スチレン樹脂、エポキシ基を有する化合物で変性された
ポリスチレン樹脂、芳香族ポリカーボネートポリシロキ
サン共重合体、ポリエステルエラストマー、酸無水物基
またはエポキシ基を有する化合物で変性されたスチレン
系熱可塑性エラストマー、アクリルゴム、コア−シェル
型アクリルゴム、MBSゴム等を加えてもよい。
【0026】
【実施例】以下、本発明を更に詳細に説明するが、本発
明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定され
るものではない。
明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定され
るものではない。
【0027】〔評価項目と測定方法〕 〔引張試験〕ASTM D−638によった。降伏強度
(YSと略記、単位kg/cm2 )、弾性率(TMと略
記、単位kg/cm2 )、破断伸び(UEと略記、単位
%)を測定した。 〔表面外観観察〕目視評価により射出成形品の表面の平
滑性を比較した。 〔濁度〕透明性評価として日本電色工業(株)製濁度計
NDH−300Aにより引張試験片(1/8インチ厚)
の濁度(ヘーズ)を測定した。 〔成形収縮率〕2mm厚、8cm角フィルムゲートの金
型により平板を射出成形し、流動方向(MD)とMDと
垂直方向(TD)の2方向の寸法を測定して求めた。
(YSと略記、単位kg/cm2 )、弾性率(TMと略
記、単位kg/cm2 )、破断伸び(UEと略記、単位
%)を測定した。 〔表面外観観察〕目視評価により射出成形品の表面の平
滑性を比較した。 〔濁度〕透明性評価として日本電色工業(株)製濁度計
NDH−300Aにより引張試験片(1/8インチ厚)
の濁度(ヘーズ)を測定した。 〔成形収縮率〕2mm厚、8cm角フィルムゲートの金
型により平板を射出成形し、流動方向(MD)とMDと
垂直方向(TD)の2方向の寸法を測定して求めた。
【0028】〔溶融流動性〕射出成形時の最低充填射出
圧(kg/cm2 )により評価した。 〔分子量〕テトラヒドロフラン溶媒によるゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィ(東ソー(株)製HLC−8
020,カラム:GMHXL,温度:40℃)により単
分子量分散ポリスチレンを対照とした重量平均分子量M
wを測定した。
圧(kg/cm2 )により評価した。 〔分子量〕テトラヒドロフラン溶媒によるゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィ(東ソー(株)製HLC−8
020,カラム:GMHXL,温度:40℃)により単
分子量分散ポリスチレンを対照とした重量平均分子量M
wを測定した。
【0029】〔使用した層状珪酸塩〕使用した層状珪酸
塩の名称、鉱物名、種類、メチレンブルー吸着法により
測定した陽イオン交換容量(CECと略記)、メーカー
を表−1に記載した。また、層間化合物として市販の有
機ベントナイトであるエスベン74 (豊順工業(株)
製、モンモリロナイトとジメチルジオクタデシルアンモ
ニウムイオンを主体とする層間化合物)も使用した。
塩の名称、鉱物名、種類、メチレンブルー吸着法により
測定した陽イオン交換容量(CECと略記)、メーカー
を表−1に記載した。また、層間化合物として市販の有
機ベントナイトであるエスベン74 (豊順工業(株)
製、モンモリロナイトとジメチルジオクタデシルアンモ
ニウムイオンを主体とする層間化合物)も使用した。
【0030】
【表1】
【0031】〔層間化合物の調製法〕層状珪酸塩約10
0gを精秤しこれを室温の水10リットルに撹拌分散
し、ここに層状珪酸塩のCECの1.2倍当量のオニウ
ムイオンの塩酸塩を添加して6時間撹拌した。精製した
沈降性の固体を濾別し、次いで25リットルの脱塩水中
で撹拌洗浄後再び濾別した。この洗浄と濾別の操作を少
なくとも3回行い、洗液の硝酸銀試験で塩化物イオンが
検出されなくなるのを確認した。得られた固体は3〜7
日の風乾後乳鉢で粉砕し、更に50℃の温風乾燥を3〜
10時間行い再度乳鉢で粉砕した。乾燥条件はゲストの
オニウムイオンの種類により変動するが、最大粒径が1
00μm程度となる粉砕性の確保と、窒素気流下120
℃で1時間保持した場合の熱重量減少で評価した残留水
分量が2〜3wt%となることを指標とした。層間化合
物の灰分量は、窒素気流下500℃で3時間保持した場
合の残渣の重量分率を採用し、実施例と比較例の理論灰
分量の計算に供した。
0gを精秤しこれを室温の水10リットルに撹拌分散
し、ここに層状珪酸塩のCECの1.2倍当量のオニウ
ムイオンの塩酸塩を添加して6時間撹拌した。精製した
沈降性の固体を濾別し、次いで25リットルの脱塩水中
で撹拌洗浄後再び濾別した。この洗浄と濾別の操作を少
なくとも3回行い、洗液の硝酸銀試験で塩化物イオンが
検出されなくなるのを確認した。得られた固体は3〜7
日の風乾後乳鉢で粉砕し、更に50℃の温風乾燥を3〜
10時間行い再度乳鉢で粉砕した。乾燥条件はゲストの
オニウムイオンの種類により変動するが、最大粒径が1
00μm程度となる粉砕性の確保と、窒素気流下120
℃で1時間保持した場合の熱重量減少で評価した残留水
分量が2〜3wt%となることを指標とした。層間化合
物の灰分量は、窒素気流下500℃で3時間保持した場
合の残渣の重量分率を採用し、実施例と比較例の理論灰
分量の計算に供した。
【0032】〔実施例1〜9〕ビスフェノールAポリカ
ーボネート(ノバレックス7025PJ、重量平均分子
量Mw=45000、三菱化成(株)製、ノバレックス
は登録商標)のフレークと表−2に示した層間化合物と
を配合し、東芝機械(株)製の二軸押出機TEM35B
によりバレル温度設定280℃、スクリュ回転数150
rpmの条件でベントを使用しながら溶融押出しチップ
化した。得られたチップは日本製鋼所(株)製の射出成
形機J28SAにより、バレル温度280℃、金型表面
実測温度80℃、射出/冷却=10/10秒、射出速度
最大の条件で成形し、引張試験片、曲げ試験片、平板を
それぞれ得た。組成物の灰分量は、成形片約1.5gを
精秤し、650℃の電気炉内で完全に有機物を焼失せし
めた残渣の重量分率を採用した。
ーボネート(ノバレックス7025PJ、重量平均分子
量Mw=45000、三菱化成(株)製、ノバレックス
は登録商標)のフレークと表−2に示した層間化合物と
を配合し、東芝機械(株)製の二軸押出機TEM35B
によりバレル温度設定280℃、スクリュ回転数150
rpmの条件でベントを使用しながら溶融押出しチップ
化した。得られたチップは日本製鋼所(株)製の射出成
形機J28SAにより、バレル温度280℃、金型表面
実測温度80℃、射出/冷却=10/10秒、射出速度
最大の条件で成形し、引張試験片、曲げ試験片、平板を
それぞれ得た。組成物の灰分量は、成形片約1.5gを
精秤し、650℃の電気炉内で完全に有機物を焼失せし
めた残渣の重量分率を採用した。
【0033】〔比較例1〕層間化合物を加えずに実施例
と同様の溶融押出実験を行った。
と同様の溶融押出実験を行った。
【0034】〔比較例2,3〕層間化合物の有機オニウ
ムイオンとして、ポリエチレングリコール鎖を持たない
ものを用いて実施例1と同様の溶融押出実験を行った。
ムイオンとして、ポリエチレングリコール鎖を持たない
ものを用いて実施例1と同様の溶融押出実験を行った。
【0035】〔比較例4〕層間化合物の代わりにME1
00を用いて実施例1と同様の溶融押出実験を行った。
00を用いて実施例1と同様の溶融押出実験を行った。
【0036】〔比較例5〕陽イオン交換容量(CEC)
が30ミリ当量/100g未満の層状珪酸塩(ダイモナ
イト)を用いて実施例1と同様の溶融押出実験を行っ
た。
が30ミリ当量/100g未満の層状珪酸塩(ダイモナ
イト)を用いて実施例1と同様の溶融押出実験を行っ
た。
【0037】〔比較例6〕汎用層状フィラーである天然
雲母(A−61)を用いて実施例1と同様の溶融押出実
験を行った。
雲母(A−61)を用いて実施例1と同様の溶融押出実
験を行った。
【0038】〔比較例7,8〕実施例1と同様の溶融押
出実験を、灰分量がそれぞれ0.1重量%未満、及び1
0重量%を超えるように配合して行った。実施例1〜9
と比較例1〜8の評価結果として、灰分量、引張試験、
表面外観、溶融ストランド透明性を表−2に、分子量、
溶融流動性、成形収縮率を表−3にそれぞれ示した。
出実験を、灰分量がそれぞれ0.1重量%未満、及び1
0重量%を超えるように配合して行った。実施例1〜9
と比較例1〜8の評価結果として、灰分量、引張試験、
表面外観、溶融ストランド透明性を表−2に、分子量、
溶融流動性、成形収縮率を表−3にそれぞれ示した。
【0039】表−2から、本発明の実施例の組成物は、
雲母の添加(比較例6)に比べ少量の無機物の添加での
強度や弾性率の向上が顕著であり、しかも引張破断伸び
(UE)に示される靱性の低下が少なく射出成形品の表
面外観も良好なものであることがわかる。
雲母の添加(比較例6)に比べ少量の無機物の添加での
強度や弾性率の向上が顕著であり、しかも引張破断伸び
(UE)に示される靱性の低下が少なく射出成形品の表
面外観も良好なものであることがわかる。
【0040】また、比較例2、3のようなポリエチレン
グリコール鎖を持たない有機オニウムイオンを層間化合
物のゲストとして用いたものは、同等灰分量の実施例の
ものに比べ濁度が大きくなることがわかる。層状珪酸塩
の陽イオン交換容量が小さい場合(比較例5)には濁度
が大きく、表面外観も平滑ではないこともわかる。
グリコール鎖を持たない有機オニウムイオンを層間化合
物のゲストとして用いたものは、同等灰分量の実施例の
ものに比べ濁度が大きくなることがわかる。層状珪酸塩
の陽イオン交換容量が小さい場合(比較例5)には濁度
が大きく、表面外観も平滑ではないこともわかる。
【0041】更に、表−3から本発明の実施例の組成物
は、溶融流動性が大幅に改善され、また、成形収縮率も
等方的に改善されることもわかる。
は、溶融流動性が大幅に改善され、また、成形収縮率も
等方的に改善されることもわかる。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組
成物は、強度や剛性に優れ、靱性、特に延性を損わず、
透明性にも優れ、かつ比重の増加が少なく、成形表面性
や溶融流動性に優れ、しかも寸法精度が等方的に改善さ
れる。又、本発明により得られる芳香族ポリカーボネー
ト樹脂組成物は、低比重、良好な表面外観、高強度、高
剛性、高靱性、低成形収縮率、良好な溶融流動性等の性
能に基づき、様々な機械部品、自動車部品、電気電子部
品、シート、フィルム、包材等に応用できる。
成物は、強度や剛性に優れ、靱性、特に延性を損わず、
透明性にも優れ、かつ比重の増加が少なく、成形表面性
や溶融流動性に優れ、しかも寸法精度が等方的に改善さ
れる。又、本発明により得られる芳香族ポリカーボネー
ト樹脂組成物は、低比重、良好な表面外観、高強度、高
剛性、高靱性、低成形収縮率、良好な溶融流動性等の性
能に基づき、様々な機械部品、自動車部品、電気電子部
品、シート、フィルム、包材等に応用できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 陽イオン交換容量が30ミリ当量/10
0g以上の層状珪酸塩をホストとしポリエチレングリコ
ール鎖を有する有機オニウムイオンをゲストとする層間
化合物を、無機灰分量として0.1〜10重量%含むこ
とを特徴とする芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項2】 層間化合物がポリエチレングリコール鎖
を有する4級オニウムイオンをゲストとすることを特徴
とする請求項1記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2283294A JPH07228762A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2283294A JPH07228762A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-02-21 JP JP2283294A patent/JPH07228762A/ja active Pending
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WO2005065086A2 (en) | 2003-12-19 | 2005-07-21 | Cornell Research Foundation, Inc. | Composite of high melting polymer and nanoclay with enhanced properties |
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EP1694763A4 (en) * | 2003-12-19 | 2007-05-23 | Cornell Res Foundation Inc | COMPOSITE POLYMER AND NANOTONE COMPOSITE WITH IMPROVED CHARACTERISTICS |
US7514489B2 (en) | 2005-11-28 | 2009-04-07 | Martin Marietta Materials, Inc. | Flame-retardant magnesium hydroxide compositions and associated methods of manufacture and use |
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