JPH07228715A - プリプレグの製造方法 - Google Patents

プリプレグの製造方法

Info

Publication number
JPH07228715A
JPH07228715A JP20536194A JP20536194A JPH07228715A JP H07228715 A JPH07228715 A JP H07228715A JP 20536194 A JP20536194 A JP 20536194A JP 20536194 A JP20536194 A JP 20536194A JP H07228715 A JPH07228715 A JP H07228715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prepreg
primary
resin
prepregs
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20536194A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadahisa Takaura
禎久 高浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP20536194A priority Critical patent/JPH07228715A/ja
Publication of JPH07228715A publication Critical patent/JPH07228715A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層のプリント配線板の絶縁性、及び耐熱性
が向上し、かつ、組み合わせが容易で、打コンの発生が
少ないプリプレグの製造方法を提供することにある。 【構成】 プリプレグの製造方法であって、厚さ300
μm未満の基材に熱硬化性樹脂を含浸し、半硬化した、
上記樹脂の含浸量が30〜60wt%の一次プリプレグ
を複数重ねた状態で加熱し、上記一次プリプレグの樹脂
を溶融し、上記一次プリプレグどおしを固着させること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層のプリント配線板の
材料として用いられるプリプレグの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に利用される多層のプリント配
線板は、高性能化に伴って、絶縁性、耐熱性の向上が求
められている。絶縁性を高めるためには、内層材の内層
回路と表面に形成された回路との間に形成される絶縁層
を厚くする必要がある。
【0003】例えば、多層のプリント配線板の表面回路
と内層回路の間に、厚さ300μmの絶縁層を形成する
場合、絶縁層とほぼ同じ厚みのガラス布等の基材にエポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂を約50wt%含浸し、この
樹脂を半硬化したプリプレグが用いられている。このプ
リプレグを上記内層回路の上下に配し、この外側に表面
回路が形成される金属箔を配設し、加熱加圧して上記プ
リプレグの樹脂を完全に硬化させて絶縁層を形成する。
しかし、厚さ300μm以上の基材を用いる場合、特に
ガラス布では厚さ200μm以上の基材を用いる場合、
基材の厚み方向での樹脂の含浸、半硬化の程度にばらつ
きを生じるので、上記で得られたプリント配線板を4時
間煮沸した後、半田浸漬するとふくれが発生して耐熱性
の水準を満足することができない。また、含浸性を上げ
るために樹脂の含浸量を増大した場合、基材に均一な含
浸量で樹脂を含浸させることが難しく、樹脂の含浸むら
が起きたり、成型時に樹脂流れが発生して、プリント配
線板の板厚がばらつくことがある。
【0004】そこで、複数のプリプレグを使用して、所
望の絶縁層を形成する方法が使用された。例えば、上記
と同様に、多層のプリント配線板の表面回路と内層回路
の間に、厚さ300μmの絶縁層を形成する場合、厚さ
100μmのガラス布等の基材にエポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂を約50wt%含浸し、この樹脂を半硬化した
プリプレグを使用する。このプリプレグを上記内層回路
の上下に3枚重ね合わせ、この外側に表面回路が形成さ
れる金属箔を配設し、加熱加圧して上記プリプレグの樹
脂を完全に硬化させて絶縁層を形成した。この場合、絶
縁層の形成にプリプレグをの枚数が多くなればなるほ
ど、組み合わせ時にレジンの粉が飛散して最外層の金属
箔の表面に付着し、その樹脂が成型時に発生する打コン
の原因となっていた。また、複数のプリプレグを重ね合
わせるために、材料を組み合わせる時間が、プリプレグ
の枚数だけ余分にかかっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、多層の
プリント配線板の絶縁性、及び耐熱性が向上し、かつ、
組み合わせが容易で、打コンの発生が少ないプリプレグ
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プリプレグの製造方法は、基材層を複数有したプリプレ
グの製造方法であって、厚さ300μm未満の基材に熱
硬化性樹脂を含浸し、半硬化した、上記樹脂の含浸量が
30〜60wt%の一次プリプレグを複数重ねた状態で
加熱し、上記一次プリプレグの樹脂を溶融し、上記一次
プリプレグどおしを固着させることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係るプリプレグの製造
方法は、上記請求項1記載の一次プリプレグを複数重ね
た状態で、真空度100torr以下で加熱加圧し、上
記一次プリプレグの樹脂を溶融し、上記一次プリプレグ
どおしを固着させることを特徴とする本発明の請求項3
に係るプリプレグの製造方法は、複数の厚さ300μm
未満の基材に熱硬化性樹脂を含浸量が30〜60wt%
の範囲で含浸し、含浸槽から出てくる基材を重ねた状態
で加熱して、含浸した樹脂を半硬化することを特徴とす
る。
【0008】本発明の請求項4に係るプリプレグの製造
方法は、基材として厚さ200μm未満のガラス布を使
用することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に係るプリプレグの製造方法
は、複数の一次プリプレグを重ねた状態で加熱するの
で、一次プリプレグの樹脂が溶融し、上記一次プリプレ
グどおしが固着する。その結果、一次プリプレグどおし
が一体化したプリプレグが得られる。従って、一体化し
たプリプレグを用いれば、組み合わせ作業の時間を短縮
できる。そして、このプリプレグは、厚さ300μm未
満の基材に樹脂を30〜60wt%含浸するので、樹脂
の含浸にばらつきがなく、このプリプレグを用いた多層
のプリント配線板は、絶縁性、耐熱性、厚み精度が良好
となる。
【0010】本発明の請求項2に係るプリプレグの製造
方法は、複数の一次プリプレグを重ねた状態で、真空度
100torr以下で加熱加圧するので、一次プリプレ
グの樹脂を溶融し、一次プリプレグどおしが固着する。
その結果、一次プリプレグどおしが一体化したプリプレ
グが得られる。従って、上記プリプレグ用いれば、組み
合わせ作業は短時間にできると共に、このプリプレグを
用いた多層のプリント配線板は、成形ボイドが軽減し、
耐熱性、厚み精度が良好となる。
【0011】本発明の請求項3に係るプリプレグの製造
方法は、複数の厚さ300μm未満の基材に熱硬化性樹
脂を含浸量が30〜60wt%の範囲で含浸し、含浸槽
から出てくる基材を重ねた状態で加熱して、含浸した樹
脂を半硬化するので、複数枚分の厚さを有した厚いプリ
プレグが得られる。従って、上記プリプレグ用いれば、
組み合わせ作業は短時間にできると共に、このプリプレ
グを用いた多層のプリント配線板は、絶縁性、耐熱性、
厚み精度が良好となる。
【0012】本発明の請求項4に係るプリプレグの製造
方法は、基材として厚さ200μm未満のガラス布を使
用するので、複数の一次プリプレグを重ねた状態で一体
化したプリプレグが得られ、このプリプレグ用いれば、
組み合わせ作業は短時間にできると共に、このプリプレ
グを用いた多層のプリント配線板は、耐熱性、厚み精度
が良好になり、さらに、ドリル加工性、パンチング特性
が向上する。
【0013】以下、本発明に係るプリプレグの製造方法
を図面に基づいて説明する。図1は本発明の請求項1に
係る製造方法の説明図である。
【0014】本発明に用いる一次プリプレグ4は、基材
に熱硬化性樹脂を含浸し、半硬化したものが用いられ
る。基材としては、例えば、ガラス布、アラミド布、ガ
ラス不織布、アラミド不織布等の基材が使用される。ま
た、上記熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、
ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の単独、変
成物、混合物等が挙げられる。上記基材の厚さは300
μm未満に制限され、特に、基材としてガラス布を使用
した場合には200μm未満に制限される。これらの厚
みより基材の厚みが厚いと、基材の厚み方向への含浸や
半硬化の程度にばらつきを生じる。上記基材に樹脂を含
浸した後に乾燥して、樹脂を半硬化させると一次プリプ
レグ4が得られる。この一次プリプレグの総重量に対
し、樹脂の含浸量は30〜60wt%に制限される。樹
脂を基材に60wt%を越えて均一に含浸させることは
製造的にむずかしく、樹脂むらが生じやすい。
【0015】図1に示す如く、本発明は上記で形成した
一次プリプレグ4を所望の寸法に切断し、この一次プリ
プレグ4を複数枚重ねた状態で、搬送装置15の上に搭
載し、加熱炉5へ搬送して加熱する。この加熱は、プリ
プレグの樹脂が溶融はするが、硬化はあまり進行しない
範囲の加熱条件で行うものであり、具体的には、プリプ
レグの表面温度は70℃〜110℃で、この70〜11
0℃間の時間は5〜20秒間が適している。上記加熱に
より、再溶融した一次プリプレグ4、4どおしが固着
し、一体化する。この一体化した後に、常温に冷却し、
厚みの厚い基材層を有するプリプレグ9が得られる。
【0016】上記加熱方法は、例えば、熱風、赤外線加
熱、高周波加熱、熱プレス装置等の手段が挙げられる
が、上述のように、プリプレグを重ね合わせて加熱する
だけで、含浸していた樹脂が溶融するので、圧力を加え
る必要もなく、プリプレグが互いに固着する。
【0017】また、圧力を加える方法として、請求項2
に係るプリプレグの製造方法を説明るのに用いる装置
は、図2に示す如く、一次プリプレグ4を複数重ねた状
態で、真空度100torr以下の減圧と加熱ができ、
上下からベルト7で加圧できる装置6に投入すると、重
ねた一次プリプレグ4の間の空気が抜け、一体化したプ
リプレグ9内に気泡が残存しないので好ましい。さら
に、加圧により、基材の幅方向における樹脂の含浸量を
均一にすることができる点で好ましい。この加圧は10
kg/cm2 以下が適当である。
【0018】次に請求項3に係るプリプレグの製造方法
について、図3に基づいて説明する。図3は請求項3に
係るプリプレグの製造方法を説明するのに用いる装置の
説明図である。上記装置は含浸槽14を備え、この含浸
槽14に、熱硬化性樹脂からなる樹脂液2が満たされて
いる。上記樹脂液2が満たされた含浸槽14内に、基材
1を樹脂液2内に導く複数の浸漬ロール10が備えら
れ、上記樹脂液2の液面上には、含浸量をコントロール
する2本のロール15、15が備えられている。複数の
基材1はガイドロール11により含浸槽14に導かれ、
基材1の1本毎に浸漬ロール10に導かれて樹脂液2を
含浸した後に、これら基材1が上記樹脂液2の液面上の
2本のロール15、15に挟まれ、重なった状態で、乾
燥機3に搬入される。
【0019】上記乾燥機3に搬入した、樹脂の含浸した
複数の基材1は、加熱により樹脂が半硬化すると、複数
の基材層を有した厚さの厚いプリプレグ9が得られる。
上記プリプレグ9は所望の寸法に切断して用いられる。
【0020】上述のようにして得られたプリプレグ9
は、多層のプリント配線板の絶縁材として使用される。
例えば、4層のプリント配線板を成形する前の組み合わ
せ構成を図4に示す。内層回路が両側に形成された内層
材12に、本発明のプリプレグ9を1枚重ね、さらに銅
箔等の金属箔13を配し、加熱加圧すると4層の積層板
が得られ、この積層板の表面の金属箔13にエッチング
を施し表面回路を形成すると、4層のプリント配線板が
得られる。
【0021】本発明のプリプレグは、樹脂の含浸にばら
つきがなく、このプリプレグを用いた多層のプリント配
線板は、耐熱性、厚み精度が良好となる。
【0022】
【実施例】
実施例1 一次プリプレグ4として、厚さ100μmのガラス布の
基材(日東紡社製:WEA116E)にエポキシ樹脂を
含浸し、半硬化して巻き取ったものを用いた。一次プリ
プレグ4の樹脂の含浸量は52wt%であった。図1に
示す如く、上記一次プリプレグ4を所望の寸法に切断
し、切断した一次プリプレグ4を2枚重ね合わせ、搬送
装置15の上に搭載し、赤外線の加熱炉5へ投入した。
加熱炉5内での一次プリプレグ4の表面温度の最高温度
は85℃で、70℃以上で8秒間加熱した。この加熱
で、一次プリプレグ4、4どうしが固着したプリプレグ
9を得た。
【0023】次に、図4に示す如く、厚さが1.2m
m、両側に70μmの銅回路が形成されたガラス布基材
エポキシ樹脂回路板を内層材12として用い、上記内層
材12の両側に上記プリプレグ9を1シート重ね、その
外側に金属箔13として18μmの銅箔を配した。この
時、10組の4層板を組み合わせするに要した時間は1
0分であった。
【0024】その後、上記組み合わせを行ったプリプレ
グを温度180℃、圧力40kg/cm2 で90分加熱
加圧して、4層の積層板を得た。
【0025】この積層板の外観を目視により評価した。
最外層の銅箔の表面に発生した樹脂打コンの発生数は3
個以下であった。
【0026】さらに、この積層板の厚さのばらつきと耐
熱性を評価した。厚さのばらつきは上記4層の積層板の
25箇所の厚さをマイクロメータで測定し、最大値と最
小値の差を求めた。耐熱性は、上記4層の積層板を50
×50mmに切断した各4枚の試料を、2時間、4時
間、及び6時間煮沸した。この煮沸した後に、260℃
の半田に20秒間浸漬し、外観を観察した。ふくれが発
生しなかったものは○、1枚でもふくれたものは×とし
た。
【0027】結果は表1のとおり、厚さのばらつきは
0.09mm、耐熱性は6時間煮沸した後もふくれは発
見されなかった。
【0028】実施例2 実施例1と同様の一次プリプレグ4を用いた。図2に示
す如く、一次プリプレグ4の巻きを2本用い、上記一次
プリプレグ4、4をロール8、8に挟み、重ね合わせ
た。この重ねた一次プリプレグ4、4を、減圧と加熱が
でき、上下からベルト7で加圧できる装置6に投入し
た。装置6内は、真空度が80torrに減圧され、一
次プリプレグ4、4は、上記ベルト7で5kg/cm2
に加圧された。この装置6内での一次プリプレグ4、4
の表面温度の最高温度は88℃で、70℃以上で8秒間
加熱した。この装置6を通過すると、一次プリプレグ
4、4どうしが固着したプリプレグ9が得られた。
【0029】次に、実施例1と同様にして、内層材1
2、及び金属箔13を用いてプリプレグ9を積層し、加
熱加圧して、4層の積層板を得た。
【0030】実施例1と同様に、この積層板の外観を評
価した。最外層の銅箔の表面に発生した樹脂打コンの発
生数は5個以下であった。
【0031】さらに、実施例1と同様にして厚さのばら
つきと耐熱性を評価した。結果は表1のとおり、厚さの
ばらつきは0.04mm、耐熱性は6時間煮沸した後も
ふくれは発見されなかった。
【0032】実施例3 図3に示す装置を用いた。基材1として、厚さ100μ
mのガラス布を用いた。2本の基材1、1を含浸槽14
に導き、これら基材1、1毎にエポキシ樹脂からなる樹
脂液2を含浸した後に、これら基材1、1を上記樹脂液
2の液面上の2本のロール15、15に挟み、重ねた状
態で、乾燥機3に搬入した。乾燥機3で加熱され、樹脂
が半硬化すると、基材層を2層有するプリプレグ9が得
られた。このプリプレグ9の樹脂の含浸量は52wt%
であった。
【0033】次に、実施例1と同様の内層材12、及び
金属箔13を用いてプリプレグ9を積層し、加熱加圧し
て、4層の積層板を得た。
【0034】実施例1と同様に、この積層板の外観を評
価した。最外層の銅箔の表面に発生した樹脂打コンの発
生数は5個以下であった。
【0035】さらに、実施例1と同様にして厚さのばら
つきと耐熱性を評価した。結果は表1のとおり、厚さの
ばらつきは0.09mm、耐熱性は6時間煮沸した後も
ふくれは発見されなかった。
【0036】実施例4 厚さ60μmのガラス布の基材にエポキシ樹脂を含浸
し、半硬化して所望の寸法に切断した一次プリプレグ4
aと、厚さ300μmのガラス不織布(本州製糸社製:
GMC−00−060)の基材にエポキシ樹脂を含浸
し、半硬化して所望の寸法に切断した一次プリプレグ4
bとを用いた。一次プリプレグ4a、4bの樹脂の含浸
量は52wt%であった。図5に示す如く、上記一次プ
リプレグ4a、4aの間に一次プリプレグ4bを重ね合
わせ、重ね合わせたプリプレグ4a、4b、4aを搬送
装置15の上に搭載し、赤外線の加熱炉5へ投入した。
加熱炉5内での一次プリプレグ4a、4bの表面温度の
最高温度は85℃で、70℃以上で8秒間加熱した。こ
の加熱で、一次プリプレグ4a、4b、4aどうしが固
着したプリプレグ9aを得た。
【0037】次に、図4に示す如く、プリプレグ9の代
わり上記で得たプリプレグ9aを用い、図4に示す如
く、厚さ0.8mm、両側に70μmの銅回路が形成さ
れたガラス布基材エポキシ樹脂回路板を内層材12とし
て用い、上記内層材12の両側に上記プリプレグ9aを
1シート重ね、その外側に金属箔13として18μmの
銅箔を配した。
【0038】その後、温度180℃、圧力40kg/c
2 で90分加熱加圧して、厚さ1.6mmの4層の積
層板を得た。
【0039】実施例1と同様に、この積層板の外観を評
価した。最外層の銅箔の表面に発生した樹脂打コンの発
生数は10個以下であった。
【0040】さらに、実施例1と同様に厚さのばらつき
と耐熱性を評価した。結果は表1のとおり、厚さのばら
つきは不織布を使用するので0.30mmと大きくなる
が、耐熱性は6時間煮沸した後もふくれは発見されなか
った。
【0041】また、この積層板を3枚重ね合わせ、直径
0.9mm、50μm/reb、30000rpmでドリル
加工を行い、ドリル加工性を評価した。結果は表2のと
おり、ドリルヒット数が10回時のドリル加工した内壁
に比べ、直径に対し法線方向に50μm荒れた時のドリ
ルヒット数を計測し、8000回であった。またパンチ
ング特性を評価するために、パンチング加工時の最大剪
断応力と最大引き抜き応力を測定した。最大剪断応力は
16.5kgf/mm2 、最大引き抜き応力は4.7k
gf/mm2 であった。
【0042】実施例5 厚さ100μmのガラス布の基材にエポキシ樹脂を含浸
し、半硬化して所望の寸法に切断した一次プリプレグ4
と、厚さ300μmのガラス不織布(本州製糸社製:G
MC−00−060)の基材にエポキシ樹脂を含浸し、
半硬化して半硬化して所望の寸法に切断した一次プリプ
レグ4bとを用いた。一次プリプレグ4、4bの樹脂の
含浸量は52wt%であった。図6に示す如く、上記基
材がガラス布の一次プリプレグ4と基材がガラス不織布
一次プリプ4bを重ね合わせ、搬送装置15の上に搭載
し、赤外線の加熱炉5へ投入した。加熱炉5内での一次
プリプレグ4、4bの表面温度の最高温度は85℃で、
70℃以上で8秒間加熱した。この加熱で、一次プリプ
レグ4、4bどうしが固着したプリプレグ9bを得た。
【0043】次に、得たプリプレグ9bを用い、実施例
4と同様にして、厚さ1.6mmの4層の積層板を得
た。
【0044】実施例1と同様に、この積層板の外観を評
価した。最外層の銅箔の表面に発生した樹脂打コンの発
生数は10個以下であった。
【0045】さらに、実施例1と同様に厚さのばらつき
と耐熱性を評価した。結果は表1のとおり、厚さのばら
つきは0.35mm、耐熱性は6時間煮沸した後もふく
れは発見されなかった。
【0046】また、実施例4と同様にドリル加工性とパ
ンチング特性を評価した。結果は表2のとおりドリルヒ
ット数は、10000回であり、最大剪断応力は18.
5kgf/mm2 、最大引き抜き応力は4.8kgf/
mm2 であった。
【0047】比較例1 基材に厚さ100μmのガラス布を用い、実施例1と同
じエポキシ樹脂をこの基材に含浸した後に、乾燥し、樹
脂が半硬化したプリプレグ4xを得た。このプリプレグ
の樹脂の含浸量は65wt%であった。
【0048】次に、図7に示す如く、内層材12の両側
に得られたプリプレグ4xを2枚重ね、その外側に金属
箔13として18μmの銅箔を配した。実施例1と同様
にして加熱加圧して、4層の積層板を得た。
【0049】実施例1と同様に、この積層板の外観を評
価した。最外層の銅箔の表面に発生した樹脂打コンの発
生数は22個であった。
【0050】さらに、 実施例1と同様に厚さのばらつ
きと耐熱性を評価した。結果は表1のとおり、厚さのば
らつきは0.33mmと大きく劣り、耐熱性は4時間煮
沸したものはふくれは見られなかったが、6時間煮沸し
たものにはふくれが発見された。
【0051】比較例2 厚さ200μmのガラス布の基材にエポキシ樹脂を含浸
し、半硬化して一定の大きさに切断したプリプレグ4y
を用い、実施例4と同様にして、厚さ0.8mm、両側
に70μmの銅回路が形成されたガラス布基材エポキシ
樹脂回路板を内層材12として用い、上記内層材12の
両側に上記プリプレグ4yを2シート重ね、その外側に
金属箔13として18μmの銅箔を配した。
【0052】その後、温度180℃、圧力40kg/c
2 で90分加熱加圧して、厚さ1.6mmの4層の積
層板を得た。
【0053】実施例1と同様に、この積層板の外観を評
価した。最外層の銅箔の表面に発生した樹脂打コンの発
生数は25個であった。
【0054】さらに、 実施例1と同様に厚さのばらつ
きと耐熱性を評価した。結果は表1のとおり、厚さのば
らつきは0.40mmと大きく劣り、耐熱性は4時間煮
沸したものはふくれは見られなかったが、6時間煮沸し
たものにはふくれが発見された。
【0055】実施例4と同様にドリル加工性とパンチン
グ特性を評価した。結果は表2のとおり、ドリルヒット
数は、10000回であり、最大剪断応力は20.2k
gf/mm2 、最大引き抜き応力は4.9kgf/mm
2 であった。
【0056】実施例で得られた4層の積層板の耐熱性は
6時間煮沸したものでもふくれを発見することはできな
かった。また、厚さのばらつきは、基材に不織布を使用
したもの以外の実施例はいずれも比較例に比べ優れてい
た。また、実施例は、4層のプリント配線板を形成する
際に、一体化した厚さ200μmの絶縁層を1枚のプリ
プレグを組み合わせるだけで積層できるので、組み合わ
せも短時間でできた。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1乃至実施例3に係るプ
リプレグの製造方法によると、複数の一次プリプレグど
おしが一体化するので、複数の基材層を有するプリプレ
グが得られる。このプリプレグを用いると、組み合わせ
作業が短時間にでき、さらに、得られた多層プリント配
線板は、絶縁性、耐熱性、厚み精度が良好となる。
【0060】また、本発明の請求項4乃至実施例5に係
るプリプレグの製造方法によると、織布と不織布の基材
どおしが一体化するので、複数の基材層を有するプリプ
レグが得られる。このプリプレグを用いると、組み合わ
せ作業が短時間にでき、また、このプリプレグを用いて
得られた多層プリント配線板は、絶縁性、耐熱性、ドリ
ル加工性、パンチング特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係るプリプレグの製造方法
の説明図である。
【図2】本発明の請求項2に係るプリプレグの製造方法
の説明図である。
【図3】本発明の請求項3に係るプリプレグの製造方法
を用いた装置の説明図である。
【図4】本発明のプリプレグを用いた4層のプリント配
線板の成形する前の組み合わせ構成を示した説明図であ
る。
【図5】本発明の一実施例に係るプリプレグの製造方法
の説明図である。
【図6】本発明の他の一実施例に係るプリプレグの製造
方法の説明図である。
【図7】本発明の比較例に係るプリプレグを用いた4層
のプリント配線板の成形する前の組み合わせ構成を示し
た説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 樹脂液 3 乾燥機 4 一次プリプレグ 5 加熱炉 8 ロール 9 プリプレグ 10 浸漬ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ300μm未満の基材に熱硬化性樹
    脂を含浸し、半硬化した、上記樹脂の含浸量が30〜6
    0wt%の一次プリプレグを複数重ねた状態で加熱し、
    上記一次プリプレグの樹脂を溶融し、上記一次プリプレ
    グどおしを固着させることを特徴とするプリプレグの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 上記一次プリプレグを複数重ねた状態
    で、真空度100torr以下で加熱加圧し、上記一次
    プリプレグの樹脂を溶融し、上記一次プリプレグどおし
    を固着させることを特徴とする請求項1記載のプリプレ
    グの製造方法。
  3. 【請求項3】 複数の厚さ300μm未満の基材に熱硬
    化性樹脂を含浸量が30〜60wt%の範囲で含浸し、
    含浸槽から出てくる基材を重ねた状態で加熱して、含浸
    した樹脂を半硬化することを特徴とするプリプレグの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 基材として厚さ200μm未満のガラス
    布を使用することを特徴とする請求項1乃至請求項3記
    載のプリプレグの製造方法。
JP20536194A 1993-12-24 1994-08-30 プリプレグの製造方法 Withdrawn JPH07228715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20536194A JPH07228715A (ja) 1993-12-24 1994-08-30 プリプレグの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32556693 1993-12-24
JP5-325566 1993-12-24
JP20536194A JPH07228715A (ja) 1993-12-24 1994-08-30 プリプレグの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07228715A true JPH07228715A (ja) 1995-08-29

Family

ID=26515026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20536194A Withdrawn JPH07228715A (ja) 1993-12-24 1994-08-30 プリプレグの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07228715A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004330474A (ja) * 2003-05-01 2004-11-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd 複合材製品の製造方法
WO2018147331A1 (ja) * 2017-02-09 2018-08-16 東レ株式会社 繊維強化樹脂シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004330474A (ja) * 2003-05-01 2004-11-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd 複合材製品の製造方法
WO2018147331A1 (ja) * 2017-02-09 2018-08-16 東レ株式会社 繊維強化樹脂シート
JPWO2018147331A1 (ja) * 2017-02-09 2019-12-12 東レ株式会社 繊維強化樹脂シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6673190B2 (en) Lasable bond-ply materials for high density printed wiring boards
KR0158199B1 (ko) 인쇄배선판용 복합필름
JPH07228715A (ja) プリプレグの製造方法
JPS63267524A (ja) 金属張積層板の製造方法及びその装置
JP2004216784A (ja) プリプレグの製造方法、プリプレグ、内層回路入り積層板及び金属箔張り積層板
JP4168736B2 (ja) 多層配線板製造用金属箔付き絶縁シート及び多層配線板
JP3855459B2 (ja) 多層板の切断方法
JPS6221626B2 (ja)
JPH0263821A (ja) 積層板
JPH04323034A (ja) 積層板の製造方法
JP3211608B2 (ja) 銅張積層板の製法
JP3382169B2 (ja) 積層板の製造方法及び積層板
JPH057094A (ja) 多層プリント配線板用シールド板の製造方法
JPH09117987A (ja) 金属箔張り積層板の製造方法
JPH0771839B2 (ja) 積層板の製造方法
JP3173082B2 (ja) 積層板の製造方法
JP2021180257A (ja) 樹脂シートの製造方法、及び金属張積層板の製造方法
JPH0775269B2 (ja) 電気用積層板
Hinton Controlling Dimensional Change During Lamination of Multilayer Polyimide Printed Wiring Boards
JPH0811130A (ja) プリプレグとそのプリプレグを用いた銅張り積層板の製造法
JPH0382195A (ja) 電気用積層板
JPH02218195A (ja) 銅張積層板の製造法
JPH1110777A (ja) 多層板の製造方法
JPH0397552A (ja) 積層板の製造方法
JPH06246844A (ja) 積層板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106