JPH07228353A - 移載装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移載装置13の前方に制御盤などを配置する場
合に対応して、移載装置13と制御盤などとを接続するハ
ーネス51の配線距離を短くする。 【構成】 ベース21上に、本体部22を水平方向に回動可
能に設ける。本体部22上に、本体部22の前方に突出する
先端に移動部37を有し、移動部37を上下方向および前後
方向に移動させるアーム機構23を設ける。アーム機構23
の移動部37に、移載ユニット24を設ける。アーム機構23
の移動部37の突出方向に対応するベース21の正面側に、
ハーネス51を接続する。 【効果】 移載装置13と制御盤などとを接続するハーネ
ス51の配線距離を短くでき、ハーネス51の使用量を少な
くでき、ハーネス51の配線工事の手間を軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばパレット荷積み
装置などに用いられる移載装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えばパレット荷積み装置は、図
５に示すように、物品を搬入するためのコンベヤ１が配
設され、このコンベヤ１の搬入方向と直交する一側部に
パレットＰを搬入および搬出可能とする荷積部２が配設
され、コンベヤ１と荷積部２との交差位置にコンベヤ１
で搬入される物品をパレットＰ上に荷積みする移載装置
３が配設され、移載装置３とは反対側で移載装置３の正
面側に対向してパレット荷積み装置を監視しながら操作
および制御できる制御盤４が配設されている。

【０００３】移載装置３は、ベース５上にアーム機構６
が水平方向に回動可能に設けられ、アーム機構６が突出
する先端に物品を保持可能とする移載ユニット７が装着
されており、コンベヤ１で順次搬入される物品をパレッ
トＰ上に順次荷積みする。

【０００４】移載装置３のベース５にはハーネス８が接
続され、このハーネス８を介して移載装置３と制御盤４
や電源部などとが接続されている。移載装置３のベース
５に対するハーネス８の接続方向は、アーム機構６の突
出方向とは反対側となるベース５の背面側に接続するこ
とが慣用的に行なわれている。

【０００５】したがって、例えば図５に示すような配線
方法を採る場合には、移載装置３に接続されたハーネス
８が、ベース５の回りを迂回してベース５の前側に配線
されてからコンベヤ１の方向に配線され、制御盤４や電
源部などに接続される。そして、このように配線される
ハーネス８は、保護ダクトなどで覆って設置面に対して
固定されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の移載装
置３は、ハーネス８がベース５の背面側に接続されてい
るため、例えば図５に示すような配線方法を採る場合に
は、ハーネス８がベース５の回りを迂回してベース５の
前側に配線されてからコンベヤ１の方向に配線されるの
で、ハーネス８の配線距離が長くなり、ハーネス８の使
用量が多くなるとともに、ハーネス８を保護ダクトなど
によって設置面に対して設置する際の配線工事の手間が
多くかかる問題がある。

【０００７】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、ハーネスの配線距離を短くできるようにし、ハー
ネスの使用量を少なくするとともに、ハーネスの配線工
事の手間を軽減することができる移載装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、ベースと、こ
のベースに対して水平方向に回動可能に設けた本体部
と、この本体部上に設けられ、本体部の前方に突出する
先端に移動部を有し、この移動部を上下方向および前後
方向に移動させるアーム機構と、このアーム機構の移動
部に設けた移載ユニットと、前記アーム機構の移動部の
突出方向に対応する前記ベースの正面側に接続されるハ
ーネスとを備えたものである。

【０００９】

【作用】本発明では、アーム機構の移動部の突出方向に
対応するベースの正面側にハーネスが接続されるため、
例えば移載装置の正面側に対向して制御盤などを配設す
るような配置関係を採る場合に、移載装置から制御盤な
どへのハーネスの配線距離が短くなり、ハーネスの使用
量が少なくなるとともに、ハーネスの配線工事の手間が
軽減される。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の移載装置の一実施例を図１な
いし図４を参照して説明する。

【００１１】図４はパレット荷積み装置の配置図を示
し、物品を搬入するためのコンベヤ11が配設され、この
コンベヤ11の搬入方向と直交する一側部にパレットＰを
搬入および搬出可能とする荷積部12が配設され、コンベ
ヤ11と荷積部12との交差位置にコンベヤ11で搬入される
物品をパレットＰ上に荷積みする移載装置13が配設さ
れ、移載装置13とは反対側で移載装置13の正面側に対向
してパレット荷積み装置を監視しながら操作および制御
できる制御盤14が配設されている。

【００１２】移載装置13は、図１ないし図３に示すよう
に、ベース21、本体部22、アーム機構23および移載ユニ
ット24を備えている。

【００１３】ベース21は、設置面に固定設置される矩形
状の固定板25を有し、この固定板25上に円筒状の台座部
26が取り付けられている。アーム機構23の後述する移動
部37の突出方向に対応する台座部26の正面側には配線ボ
ックス27が設けられ、この配線ボックス27にはコネクタ
などからなる複数の配線口部28が設けられている。

【００１４】本体部22は、ベース21上に回動機構29を介
して水平方向に回動可能に搭載され、図示しないモータ
によって所定角度の範囲内で回動駆動される。

【００１５】アーム機構23は、本体部22の前側上部に図
示略垂直状のアーム31の下端部および図示略水平状のア
ーム32の前端部が同軸上にそれぞれ回動可能に軸支さ
れ、アーム31の上端部に図示略水平状のアーム33の後端
寄りの中間部が回動可能に軸支され、アーム32の後端部
に図示略垂直状のアーム34の下端寄りの中間部が回動可
能に軸支され、アーム34の上端部にアーム33の後端部が
回動可能に軸支されている。

【００１６】本体部22の前側上部の一側にはアーム31を
前後方向に回動駆動するモータ35が取り付けられている
とともに、他側にはアーム32を上下方向に回動駆動する
モータ36が取り付けられている。

【００１７】本体部22の前方に突出するアーム33の前端
側部には移動部37が回動可能に軸支されており、この移
動部37は、リンク機構38によってアーム33の移動に対し
て常に水平状態を保つように構成されている。リンク機
構38は、移動部37に固定されたリンク39、アーム31に軸
支されたアーム33と同軸上に回動自在に軸支された揺動
板40、本体部22に固定されたリンク41、リンク39と揺動
板40とを連結するリンク42、揺動板40とリンク41とを連
結するリンク43から構成されている。

【００１８】移動部37の下部にはモータによって回転駆
動されるユニット取付部44が取り付けられ、このユニッ
ト取付部44に移載ユニット24が取り付けられている。こ
の移載ユニット24は、物品を両側方から挟持する一対の
挟持プレート45を備えている。

【００１９】また、ベース21の配線ボックス27の配線口
部28の内部には移載装置13の各モータ35，36などの配線
が導かれており、その配線口部28に対して外方からハー
ネス51が接続されている。

【００２０】そして、図４に示すように、移載装置13
は、移載装置13の正面を制御盤14に略対向させて設置さ
れている。さらに、移載装置13の正面側に接続されるハ
ーネス51は、移載装置13の正面側からコンベヤ11の下部
に短い距離で配線されるとともにコンベヤ11の下側に沿
って配線されて、制御盤14や電源部などに接続されてい
る。このように配線されるハーネス51は、保護ダクトな
どで覆って設置面に対して固定されている。なお、ハー
ネス51のコンベヤ11の下側を通る部分は保護ダクトで覆
わなくてもよい。

【００２１】次に、本実施例の作用を説明する。

【００２２】図４において、本体部22の図示反時計回り
方向への回動で移載ユニット24がコンベヤ11上に移動
し、アーム機構23の動作で移載ユニット24がコンベヤ11
で搬入される物品の受取位置に移動し、移載ユニット24
で物品を保持する。続いて、アーム機構23の動作で移載
ユニット24が物品と一緒に上昇し、本体部22の図示時計
回り方向への回動で移載ユニット24がパレットＰ上に移
動し、アーム機構23の動作で移載ユニット24が物品の放
出位置に移動し、移載ユニット24から物品を放出し、物
品をパレットＰ上に荷積みする。

【００２３】そして、移載装置13は正面側を制御盤14に
略対向させて設置され、この移載装置13の正面側に接続
されるハーネス51は、移載装置13の正面側からコンベヤ
11の下部まで短い距離で配線されるとともにコンベヤ11
の下部に沿って配線されて、制御盤14や電源部などに接
続されるため、ハーネス51の配線距離を短くでき、ハー
ネス51の使用量を少なくできるとともに、ハーネス51を
保護ダクトなどによって設置面に対して設置する際の配
線工事の手間を軽減することができる。

【００２４】しかも、ハーネス51をコンベヤ11の下側を
通すことにより、その部分は保護ダクトで覆わなくても
よく、配線工事の手間を軽減することができる。

【００２５】なお、ハーネス51には、電源線や信号線な
どの電線の他に、移載装置13や移載ユニット24で圧縮気
体や液体などの流体によって作動する流体機械を使用す
る場合にはその流体を供給するためのチューブなども含
まれる。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、アーム機構の移動部の
突出方向に対応するベースの正面側にハーネスが接続さ
れるため、例えば移載装置の正面側に対向して制御盤な
どを配設するような配置関係を採る場合には、移載装置
と制御盤などとのハーネスの配線距離を短くでき、ハー
ネスの使用量を少なくできるとともに、ハーネスの配線
工事の手間を軽減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の移載装置の一実施例を示す側面図であ
る。

【図２】同上実施例の平面図である。

【図３】同上実施例の正面図である。

【図４】同上実施例の移載装置を適用したパレット荷積
み装置の配置図である。

【図５】従来の移載装置を適用したパレット荷積み装置
の配置図である。

【符号の説明】

13 移載装置 21 ベース 22 本体部 23 アーム機構 24 移載ユニット 37 移動部 51 ハーネス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベースと、 このベースに対して水平方向に回動可能に設けた本体部
   と、 この本体部上に設けられ、本体部の前方に突出する先端
   に移動部を有し、この移動部を上下方向および前後方向
   に移動させるアーム機構と、 このアーム機構の移動部に設けた移載ユニットと、 前記アーム機構の移動部の突出方向に対応する前記ベー
   スの正面側に接続されるハーネスとを備えたことを特徴
   とする移載装置。