JP3601266B2 - 平面表示装置用プロテクター - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネルや液晶表示パネル等の平面パネルと回路基板を一体化してなる平面表示装置のプロテクターに関するものである。
平面表示装置は大型化の傾向にあり、製造工程間の搬送及び製造装置への搬入時の取扱いが困難となっている。
【0002】
特に、大型の平面パネルに回路基板を搭載した後は、表面は表示面、裏面は多数の回路部品を有する回路基板となっており、取扱いには特に注意を必要とすると共に、大重量となっている。このような大型の平面表示装置の量産を可能にするために、取扱いが簡単で落下等も確実に防止できる搬送、搬入を可能にする製造方法が求められている。
【0003】
【従来の技術】
平面表示装置、例えばプラズマディスプレイパネル(以下PDPと記す)と回路基板とを一体化したPDPユニットは、図12に示すように、それぞれ表示用電極や画素領域を画定する隔壁等が形成される前面ガラス基板61と背面ガラス基板62とを、放電ガスを封入する放電空間63を介して貼り合わせることでガラスパネル(PDP)60を作り、このガラスパネル60の裏面に金属製のシャーシ64を取付けた後、シャーシ64を介して回路基板65を搭載し、ガラスパネル60の電極と駆動回路等をフレキシブルケーブル66にて接続する。
【0004】
その後、点灯試験や初期故障品を除去する所謂バーンイン試験等の試験工程を経て筐体に組み込んで表示装置の製造を完了する。
従来、ガラスパネル60に回路基板65を搭載した後の各種試験工程への搬送及び試験装置への搬入は、人手により行なっていた。
即ち、この試験工程においては、PDPの表示面(前面ガラス基板61)及び回路基板65が剥き出しになっていると共に、試験用の信号を取り込むために、試験装置側との電気的接続を行なう作業が必要であり、装置を用いる搬送、搬入は困難であるため、手作業に頼らざるを得なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ガラスパネル60への回路基板65搭載は、放熱作用或いはガラス損傷防止のために、金属製のシャーシ64を介して行なっており、ガラスパネル60と金属製シャーシ64、及び回路基板65を含めた大型のPDPユニットの重量は相当なものとなる。
【0006】
従って、一人の作業者による取扱いは極めて困難であり、複数の作業者によって搬送する場合においても、挟持しづらく誤って落下させる可能性がある。落下させた場合には、表示面及び回路基板が剥き出しの状態であることから、損傷は免れられない。
また、試験装置に搬入した後の試験用信号線と回路基板との接続においても手作業に頼らなければならず、面倒且つ時間を要する。
【0007】
以上のことから、従来の方法によると、効率が悪い上に落下等による装置損傷の可能性も大きいため、量産に適するものとは言えない。
本発明は、これらの課題を解決し、作業時間及び作業人数を減らして作業効率を上げると共に、製品損傷のない安全な処理を行なうことのできる平面表示装置のプロテクターを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、表示用電極を有した平面パネルの背面にシャーシを介して該平面パネルを駆動する回路基板を取り付けてなる平面表示装置プロテクターであって、前記平面表示装置の表示面を露出する開口部を有し、平面表示装置の側面を覆う側面部を有する枠状体からなり、当該枠状体の対向する側面部に当該平面表示装置のシャーシを挟むように固定する固定手段を設けるとともに、その1つの側面部に前記平面表示装置の回路基板から導出された信号ケーブルと接続されかつ試験用装置のコネクタと接続されるコネクタを接続面を外部に露出させて設けた構成としている。
【0009】
上記本発明の平面表示装置用プロテクターによれば、当該プロテクターにより平面パネル1及び回路基板を保護しているため、専用の搬送装置での搬送が可能となり、作業性が向上すると共に、人手による作業を行なう場合でも、プロテクターに把手等を設けることにより、その取扱いは容易なものとなり、落下等による損傷を防ぐことも可能となる。また表示のための試験装置との接続も容易であるとともにプロテクターに装着状態での試験も可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例となるPDPユニットにおけるガラスパネル完成後の工程フロー図、図2は同じくガラスパネル完成後の製造工程を説明するための側面図(上図)及び上面図(下図)である。
【0011】
PDPユニットのガラスパネルは、従来技術の欄でも説明したとおり、表示用の電極や表示画素領域を画定する隔壁等を形成する一対のガラス基板(前面,背面)を放電ガスを封入するように貼り合わせて構成する。
このガラスパネル形成後の工程を、図1及び図2を参照しながら説明する。
まず、ガラスパネル1の電極と回路基板と接続するためのフレキシブルケーブル2を電極が導出されるガラスパネル1の周辺部に取付ける。(工程▲1▼)
このケーブル取付けは、ケーブル2をガラス基板1の電極導出部に接触させた状態で、熱圧着することにより行なう。尚、図2の側面図ではケーブルは省略している。
【0012】
また、本実施例における各処理は、図2に示すように、連続する処理テーブル7上で行なわれ、処理終了後には移送ローラにより次工程のテーブルへ平行移送される。
次に、アルミニウム等の金属製のシャーシ3をガラスパネル1の裏面に取付ける。シャーシ3は図2に示すように、梁材を有する枠状フレームからなり、これをガラスパネル1の裏面に両面接着テープ等によって取付ける。(工程▲2▼)
その後、シャーシ3に複数の回路基板4を取付ける。回路基板4は、配線パターンが印刷されたプリント板に多数の回路部品が搭載されて構成されており、ビス等によってシャーシ3に固定される。回路基板4の所定部分にはフレキシブルケーブル2との接続を行なうコネクタが設けられており、この接続によって、回路基板4とガラスパネル1の電極との電気的接続を行なう。(工程▲3▼)
以上のように、ガラスパネル1にシャーシ3を介して回路基板4を搭載したPDPユニット5に対して、保護用のプロテクター6を取付ける。詳細構造は後で説明するが、プロテクター6はPDPユニット5を覆う金属製の枠状構造体であり、固定ピンによりシャーシ3に固定する。(工程▲4▼)
プロテクター6が装着されたPDPユニット5は、図2に示すように、処理テーブル7から搬送台車8に載せかえられて、次工程の試験装置へ搬送され、所定の試験が行なわれる。(工程▲5▼)
本発明の基本構成は、上述した如く、ガラスパネル1にシャーシ3を介して回路基板4を搭載したPDPユニット5に、プロテクター6を装着することにより、ガラスパネル1及び回路基板4を保護する状態として、搬送及び試験工程を行なうことにあり、取扱いが簡単で、かつ効率が良く、しかも安全性の高い処理を行なうことが可能となる。
【0013】
図3〜図5は、本発明に係るプロテクターをPDPユニットに装着した状態を示す図であり、図3は外観斜視図、図4は上面図及び裏面図、図5は図4のA−A’,B−B’の断面図である。
プロテクター6は、ステンレス等の金属からなるもので、図3及び図4に示すように、PDPユニット5の側面部分を覆う枠状体であり、前面はPDPユニット5の表示面(前面ガラス基板)を露出するよう大きく開口している。
【0014】
側面にはPDPユニット5を固定するための固定ピン9、外部との電気的接続を行なうためのコネクタ10、プロテクター6を反転させる時に使用する回転用孔11、及び作業者用の把手12が設けられている。
また、図4(b)の裏面図からわかるように、コネクタ10は所定のスペースに設置される回路基板10aを備えており、この回路基板10aは試験項目に応じて、ガラスパネル1と一体化される回路基板4の所定部分にケーブルを介して予め接続されることになる。
【0015】
このようなプロテクター6のPDPユニット5への装着は、図2で示した処理テーブル上の所定位置にプロテクター6を載置しておき、その位置を検出しながらプロテクター6内に納まるように、回路基板4が上向きとなったPDPユニット5を配置させ、その後、プロテクター6に設けられる固定ピン9を押し込むことで、シャーシ3にプロテクター6を固定する。
【0016】
図5(a)の断面図から明らかなように、シャーシ3の短辺側の側面には、プロテクター6の固定ピン9に対向する位置に、固定用孔13が設けられており、固定ピン9を押し込むことで、固定ピン9が固定用孔13に挿入され、プロテクター6の装着が行なわれる。
固定ピン9及び固定用孔13は、例えばそれぞれ嵌合するネジ式で、固定ピン9を回転させることで、固定される構造となっている。
【0017】
また、固定ピン9は、一対の側面に設けられており、図4(b)及び図5(b)に示すように、両側からPDPユニット5を挟むように固定している。尚、プロテクター6の固定ピン9及びその近傍部分は、PDPユニット5との導電を防ぐために絶縁材料により構成されている。
以上の如くプロテクター6を装着したPDPユニット5は、その側面部を覆われて衝撃等から保護される状態で、図2に示すように搬送台車8に載せられ、所定の場所へ搬送される。
【0018】
以下、プロテクター6と称する場合、PDPユニット5に装着された状態を示すものであり、PDPユニット5を含むものとする。
搬送台車8は、詳細に示していないが、プロテクター6に接触して回転することで、平行移動させるための複数のローラー、突き当たり部に弾性材よりなるストッパー、搬入口にプロテクター6載置後の落下を防止するための開閉式のストッパー等を有している。
【0019】
プロテクター6は、まず初期点灯試験を行なうために試験装置へと搬送されるが、この初期の点灯試験について、図6を参照して説明する。
点灯試験は、表示面を見ながら行なう必要があるため、水平状態で搬送されるプテクター6を垂直状態に変えなければならない。図6は、この動作を行なう反転機構を説明するための斜視図であり、図6(a)は反転前、図6(b)は反転後の状態を示している。
【0020】
搬送台車8(図2参照)に載せられたプロテクター6は、点灯試験装置まで搬送された後、試験装置内へ搬入される。試験装置の搬入路上には、搬送台車8同様ローラーが設けられており、プロテクター6の搬入は、搬送台車8のストッパーを解除して、試験装置の搬入口(図示せず)から平行に挿入することにより行なう。
【0021】
点灯試験装置には、図6に示すように、回転ピン16と回転軸17、及び固定ブロック18を有する一対の回転治具15が備えられている。この回転治具15は、矢印Cに示す上下動及びプロテクター6の搬入方向に対する移動が可能であり、搬入時には下側に逃がしておくことで、プロテクター6の搬入通路を確保している。
【0022】
搬入後、回転治具15を上昇させ、プロテクター6と同一の高さに保持する。そして、プロテクター6を挟む方向に回転治具15を移動させることにより、回転ピン16をプロテクター6の回転用孔11(図3参照)に挿入する。
搬送台車8に載せる際のプロテクター6は、前述したとおり、PDPユニット5の回路基板4が上方を向く水平状態となっており、図6(a)に示す反転前の状態は、同様な水平状態であるため、手前にPDPの表示面を向ける場合には、矢印Dの方向にプロテクター6を反転させる必要がある。従って、回転軸17をその方向に回転させるように制御する。
【0023】
回転軸17の回転により、プロテクター6は図6(b)のPDP表示面が手前を向く状態となり、全面(全放電セル)点灯状態による目視検査等を行なう。プロテクター6は、検査終了後、水平状態に反転されて搬送台車8に戻される。
尚、図示していないが、試験装置へのプロテクター6の搬入と同時に、プロテクター6のコネクタ10(図3等参照)と、試験装置に設けておく試験信号用のコネクタとが接続されるようになっているため、搬入時のケーブル接続作業の必要はない。
【0024】
本実施例では、回転治具15による反転機構としているが、例えばプロテクター6を収容し、表示面が開口されるような回転ケースを試験装置に設置し、この回転ケースに搬入してプロテクター6を反転させるような機構等も考えられ、反転機構は特に限定されるものではない。
また、回転治具15を用いる反転機構を、点灯試験装置として説明したが、この反転機構は、PDPの両面に処理を施す工程等、他の工程においても利用することができる。
【0025】
次に、初期不良を摘出するためのバーンイン試験について説明する。
バーンイン試験は、所定の温度を維持する恒温炉内において、全面点灯状態を一定時間継続させることにより、使用開始直後に発生する初期不良品を除去するものである。
恒温炉内では、複数のPDPユニット5の点灯状態を炉外から確認できるよう配置しなければならないため、複数のプロテクター6を適当な隙間を有するように、垂直に並設した状態で収容することが好ましい。
【0026】
しかしながら、恒温炉においては、複数のプロテクター6を効率良く収容しなければならないため、前述した初期点灯試験装置の如く、水平状態で搬入されるプロテクター6を反転させるような機構を装置内に備えることはできない。そのため本実施例では、バーンイン装置への収容前に垂直状態として、これを平行移動させることにより収容させるものとする。
【0027】
図7は、プロテクター6を水平状態で搬送する搬送台車8から、垂直状態で搬送する搬送装置に移替えるための水平−垂直変換移替え装置を示す図であり、図8は、複数のプロテクター6を垂直状態で搬送する搬送装置を示す図、更に図9は、バーンイン装置を示す図である。
図7(a)は移替え装置のプロテクター搬入側の側面図、図7(b)は図7(a)の矢印E方向より見た側面図である。
【0028】
移替え装置20は、図7(a)(b)に示すように、プロテクター6を収容して矢印Fの如く回転すると共に、矢印Gの如くスライドする回転枠21と、回転枠21の回転及びスライド運動の駆動源となる駆動部材22と、回転枠21と駆動部材22を支持して矢印Hの如く上下動するリフター23とから構成されている。
【0029】
搬送台車8(図2参照)により搬送されるプロテクター6は、まず図7(a)における紙面手前方向から回転枠21内に搬入される。そして、プロテクター6を収容する回転枠21は、図7(b)に示す駆動部材22の回転軸22aの回転運動により、矢印Fのように回転してプロテクター6を垂直状態に保持する。
図7(a)で移替え装置20の後方、図7(b)では左側に当たる位置には、後で説明する搬送装置が設置されており、回転枠21を矢印Gの如くスライドさせると共に、リフター23を矢印Hの如く上下動させることで、搬送装置のPDP収容位置に合わせた後、回転枠21よりPDP5を送り出して、搬送装置への移替えを行なう。この場合、回転枠21には、対向する両側面に搬入口、搬出口が備えられている。
【0030】
図8は、搬送装置の側面図及び正面図を示すもので、本実施例の搬送装置25は、4台のプロテクター6を垂直状態で搬送するものであり、後で詳細を説明するが、バーンイン装置への搬入を簡単にするものである。
搬送装置25は、図8(a)(b)に示すように、フレーム26にプロテクター6を垂直状態で保持するレール27,28が設けられ、移動させるためのキャスター32や所望位置に固定するためのフットストッパー33等が備えられている。
【0031】
プロテクター6の上部を案内するレール27は、弾性材からなるガイド27aを有し、下部を案内するレール28は、弾性材のガイド28aと共にプロテクター6をスムーズに導入するためのローラー28bを有している。
また、レール28の近傍には、図8(b)に示すように、収容したプロテクター6の振動を防止するためのストッパー29が設けられている。このストッパー29は、開閉式の押さえ片を有しており、導入後に押さえ片をプロテクター6に付き当てるように倒すことで、プロテクター6の固定を行なう。
【0032】
更に、本搬送装置25には、搬送中に壁面等に衝突した場合の衝撃を抑える保護部30、及び試験装置との位置合わせを行なう位置決め部31、作業者が操作するための操舵部34を備えている。
位置決め部31は、図8(b)からわかるように、両側に対にして設けられており、例えば図7の移替え装置20に備えられる位置決めブロック(図示なし)に嵌合させることにより、所望位置に配置する。
【0033】
このような搬送装置25に、図7で説明した移替え装置20を介してプロテクター6を搭載する。図8は4台のプロテクター6を搭載した状態を示している。搬送装置25を用いることにより、一人の作業者により複数のプロテクター6を同時に搬送でき、試験装置への搬入も簡便である。また搬送装置をロボット化することにより、搬送の自動化が可能となる。
【0034】
図9は、バーンイン装置35の正面図を示すものであり、複数のプロテクター収容部36を有し、この収容部36内には、その奥壁にPDPユニット5との電気的接続を行なうためのコネクタ37が、搬入時の案内路となる上下のレール38,39がそれぞれ備えられている。
図9では、横方向にプロテクター6を並べる一段構成となっているが、実際には、図8の搬送装置25から平行移動で簡単に搬入できるように、搬送装置25と同一高さの2段構成になっている。
【0035】
プロテクター6を搭載した搬送装置25をバーンイン装置35の正面に配置することで、バーンイン装置35の収容部36と搬送装置のPDP搭載部との位置を合わせた後、プロテクター6をバーンイン装置35側へ移動させる。
プロテクター6は、上下のレール38,39で案内されながら、収容部36内に搬入され、完全に収容された状態において当該プロテクター6に備えられるコネクタ10(図3など参照)と収容部36の奥壁にあるコネクタ37とが接続されて、バーンイン試験を実施するための信号がPDPユニット5に与えられることになる。
【0036】
本実施例によれば、PDPユニットをバーンイン装置35へ収容させることで、同時に電気的接続も行なうことができるため、ケーブル接続等の手間がなく、その作業用のスペースも必要なくなる。尚、図4(b)で説明したとおり、プロテクター6のコネクタ10は、予め回路基板4の所定部分に接続されている。
図9のバーンイン装置35には、2台のプロテクター6が収容されており、左側4台分の収容部36は空いており、奥壁のコネクタ37が見えている。
【0037】
このようにバーンイン装置35内にプロテクター6を収容した状態において、内部を所定温度にして一定時間点灯状態を持続させることで、バーンイン試験を行なう。
以上説明したバーンイン装置の実施例では、バーンイン試験時に炉外からPDP表示面の状態を目視により確認できるように、所定の隙間を持って垂直に並設するものであったが、バーンイン装置側でその表示状態の確認を可能にすれば、水平状態で収容するバーンイン装置、及び水平状態で保持する搬送装置を使用することも可能となる。
【0038】
図10は、プロテクター6を水平状態で保持する搬送装置を示す側面図、正面図であり、図8と同一部分には同一符号を付している。
搬送装置45は、図10に示すように、5台のPDPユニット5を水平状態で保持して搬送するものであり、水平状態で収容するバーンイン装置への搬入に対応するものである。この搬送装置45は、フレーム46にプロテクター6を水平状態で保持するレール47,48が設けられ、搬送装置25同様、移動させるためのキャスター32や所定位置に固定するためのフットストッパー33等が備えられている。
【0039】
プロテクター6の上面及び下面を案内するレール47,48は、プロテクター6と接触する部分にローラー47a,48aを有している。
また、本搬送装置45においても、搬送中に建物の壁面等の障害物に衝突した場合の衝撃を抑える保護部30、及び試験装置との位置合わせを行なう位置決め部31、作業者が操作するための操舵部34を備えている。
【0040】
対応するバーンイン装置は特に図示しないが、図9のバーンイン装置の収容部36が、搬送装置45に合わせて水平収容型になったもので、搬送装置45から平行移動させることで収容可能とするものである。
以上のように、初期故障品を摘出するバーンイン試験が完了した後、再度搬送装置25(45)に戻されて、次工程へ搬送される。
【0041】
バーンイン試験が完了したPDPは、例えば最終試験工程へと搬送され、出荷前の最終的な各種検査が行なわれる。
図11は、最終試験を行なう試験装置を示す側面図及び正面図である。
最終試験装置50は、図11に示すように、プロテクター6の収容部51、プロテクター搬入口52、収容部51を回転させるための回転軸55、収容部51をスライドさせるスライドステージ56、収容部51を上下動させる上下動ステージ57、収容部51を旋回させる旋回ステージ58、そしてこれらを制御すると共に、試験項目に応じた入力処理を行なうコントローラ59を有している。
【0042】
図11(a)の側面図からわかるように、収容部51の側面には、開口してプロテクター6を搬入するための搬入口52が備えられており、搬送装置25により搬送されるプロテクター6は、この搬入口52から収容部51へ搬入される。収容部51内には、その上下にプロテクター6の搬入を案内するレール53,54が設けられ、下側のレール54にはスムーズな搬入を可能にするローラー54aが具備されている。また、収容部51内の奥壁には、バーンイン装置同様、プロテクター6のコネクタ10(図3等参照)に接続されるコネクタを有しており、プロテクター6の搬入と同時に接続される。
【0043】
このような案内用のレール53,54を介して収容されたプロテクター6に対して、各種最終試験が行なわれる。
この最終試験は、出荷前の重要な試験であり、種々の表示状態を精度良く確認する必要があるため、角度、高さ等のプロテクター6の設置状態を適宜変えて確認しなければならない。
【0044】
本実施例の試験装置50によれば、コントローラ59により制御される回転軸55等の各種可動機構を有しており、試験を行なう作業者は、一定位置から動くことなく、コントローラ59の操作によって、視線に合わせる等、その設置状態を変えることができるため、精度良い試験を容易に且つ効率良く行なうことが可能となる。
【0045】
このように最終試験を終了したプロテクター6は、搬送装置25へ戻されて、出荷用の梱包工程へと搬送される。
出荷においても、プロテクター6の装着状態のまま行なうことが可能であり、運搬時の破損を防止することができる。
以上説明したPDPユニットの試験工程を含む製造工程は、一実施例であり、本発明はこの実施例に限定されるものではない。また、PDPユニットと同様に液晶パネルと回路基板を一体化した液晶表示ユニットなどの平面表示装置においても、本発明は適用することができる。
【0046】
【発明の効果】
上記本発明の平面表示装置用プロテクターによれば、当該プロテクターにより平面パネル1及び回路基板を保護しているため、専用の搬送装置での搬送が可能となり、作業性が向上すると共に、人手による作業を行なう場合でも、プロテクターに把手等を設けることにより、その取扱いは容易なものとなり、落下等による損傷を防ぐことも可能となる。また表示のための試験装置との接続も容易であるとともにプロテクターに装着状態での試験も可能となる。
【0047】
従って、大型の平面表示装置の量産には極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスパネル完成後の工程フロー図である。
【図2】本発明に係るガラスパネル完成後の製造工程を説明すための図である。
【図3】本発明に係るプロテクター装着状態を示すPDP外観斜視図である。
【図4】本発明に係るプロテクター装着状態を示すPDP上面図、底面図である。
【図5】本発明に係るプロテクター装着状態を示すPDP断面図である。
【図6】点灯試験装置等における反転機構を説明するための斜視図である。
【図7】水平−垂直変換移替え装置を示す側面図である。
【図8】本発明に係る搬送装置の一実施例を示す側面図及び正面図である。
【図9】本発明に係るバーンイン装置を示す正面図である。
【図10】本発明に係る搬送装置の他の実施例を示す側面図及び正面図である。
【図11】本発明に係る最終試験装置を示す側面図及び正面図である。
【図12】PDPの基本構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガラスパネル(平面パネル,PDP)
3 シャーシ
4 回路基板
5 PDPユニット
6 プロテクター

Claims (1)

  1. 表示用電極を有した平面パネルの背面にシャーシを介して該平面パネルを駆動する回路基板を取り付けてなる平面表示装置プロテクターであって、前記平面表示装置の表示面を露出する開口部を有し、平面表示装置の側面を覆う側面部を有する枠状体からなり、当該枠状体の対向する側面部に当該平面表示装置のシャーシを挟むように固定する固定手段を設けるとともに、その1つの側面部に前記平面表示装置の回路基板から導出された信号ケーブルと接続されかつ試験用装置のコネクタと接続されるコネクタを接続面を外部に露出させて設けた
    ことを特徴とする平面表示装置用プロテクター。
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