JPH07227988A - カラー感熱記録方法 - Google Patents

カラー感熱記録方法

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JPH07227988A
JPH07227988A JP6019657A JP1965794A JPH07227988A JP H07227988 A JPH07227988 A JP H07227988A JP 6019657 A JP6019657 A JP 6019657A JP 1965794 A JP1965794 A JP 1965794A JP H07227988 A JPH07227988 A JP H07227988A
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color
thermal
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density
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JP6019657A
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Koji Fukuda
浩司 福田
Toshiaki Fujimaki
敏明 藤巻
Kazuo Miyaji
一雄 宮地
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • B41J2/36Print density control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/34Multicolour thermography

Abstract

(57)【要約】 【構成】 プリントエリアPAの記録開始部分PSAの
記録に際して、濃度補償分の熱エネルギを各発熱素子に
与える。濃度補償分の熱エネルギは、階調表現用駆動パ
ルス列に、補正パルスからなる駆動パルス列を加えて発
生させる。補正パルスの個数を、副走査方向における記
録ライン数が増えるにしたがい次第に少なくする。ま
た、補正パルスの個数を、発色感度が低い感熱発色層に
なる程多くする。 【効果】 各色の記録開始直後から所望の発色濃度とな
るように発熱素子が加熱されるため、記録開始部分PS
Aでの画面内の副走査方向における濃度がほぼ均一にさ
れ、記録開始部分の縁がくっきりしたプリントが得られ
る。また、記録開始部分PSAにおいて、グレーバラン
スの取れた正しい色が再現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー感熱記録方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱プリンタでは、プラテンドラ
ムに例えばカラー感熱記録シートを巻きつけて、このカ
ラー感熱記録シートにサーマルヘッドを接触させ、プラ
テンドラムを3回転させて各1回転毎に各色を記録する
ことによって3色面順次熱記録を行い、フルカラーの画
像をカラー感熱記録シートに記録している。カラー感熱
記録シートは、例えば特開昭61ー213169号に記
載されているような、マゼンタ感熱発色層,シアン感熱
発色層,イエロー感熱発色層を支持体上に順次層設した
ものが用いられる。各感熱発色層を発色させるには、発
色直前の熱エネルギ(以下、これをバイアス熱エネルギ
という)に、所望の濃度に発色させるための熱エネルギ
(以下、これを階調表現熱エネルギという)を加えた発
色熱エネルギをサーマルヘッドの各発熱素子に印加して
いる。サーマルヘッドは、各発熱素子をライン状に並べ
て構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記カラー
感熱記録シートはその最下層発色層、例えばシアン発色
層を感熱記録する場合には、発色に高い熱エネルギを必
要とするため、プリントエリアの記録開始部分におい
て、濃度の立ち上がり特性が低下するという問題があ
る。また、上記カラー感熱記録シートでは、各色の発色
感度を変えることで、三色面順次記録を行っているが、
立ち上がり特性も各色で異なるため、プリントエリアの
記録開始部分でグレーバランスが崩れてしまい、所望の
色を正しく表現することができなくなるという問題があ
る。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、プリントエリアの記録開始部分の濃度立ち上が
り特性を改善して、プリントエリアの濃度均一性を高
め、縁のくっきりしたプリントを得ることができるよう
にするとともに、グレーバランスの取れた正しい色を記
録開始部分においても再現することができるようにした
カラー感熱記録方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、プリントエリアの記録開始
部分の記録に際して、濃度補償分の熱エネルギを各発熱
素子に与え、この濃度補償分の熱エネルギは、副走査方
向における記録ライン数が増えるにしたがい次第に少な
くするとともに、発色感度が低い感熱発色層になる程大
きくしたものである。濃度補償のための副走査方向にお
ける熱エネルギ補正量は予め決定した関数を用いて感熱
記録時に演算して求められる。また、この補正量はテー
ブルデータとして記憶したルックアップテーブルメモリ
を用いて求められる。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のカラー感熱記録方法において、各発熱素子に与える
階調表現熱エネルギを、階調データに応じて駆動パルス
の個数が増減される階調表現用駆動パルス列により発生
させ、前記濃度補償分の熱エネルギを、前記階調表現用
駆動パルス列に、濃度補償分の個数からなる駆動パルス
列を加えて発生させたものである。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のカラー感熱記録方法において、各発熱素子に与える
バイアス熱エネルギを、多数個の駆動パルスからなるバ
イアス用駆動パルス列により発生させ、前記濃度補償分
の熱エネルギを、前記バイアス用駆動パルス列に、濃度
補償分の個数からなる駆動パルス列を加えて発生させた
ものである。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のカラー感熱記録方法において、前記濃度補償分の熱
エネルギを、記録開始直後の各発熱素子への印加電圧を
濃度補償分だけ高くして発生させるものである。この場
合には、補正量及び補正開始のタイミングは電源の応答
特性を考慮して設定される。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし4いずれか記載のカラー感熱記録方法において、各
色の記録開始時にサーマルヘッドの押圧開始位置をプリ
ントエリアの前側にずらすとともに、この押圧開始位置
を各色毎に変えてサーマルヘッドを記録シートに押圧し
た状態でプリントエリアの記録開始位置まで記録シート
を移動させることで押圧助走させ、この押圧助走により
各色のプリントエリアの記録開始位置を一致させるとと
もに、この押圧助走中にサーマルヘッドにバイアス熱エ
ネルギを与えたものである。
【0010】
【作用】各色の記録開始時に、プリントエリアの記録開
始部分の記録に際して、濃度補償分の熱エネルギが各発
熱素子に与えられる。この濃度補償分の熱エネルギは、
副走査方向における記録ライン数が増えるにしたがい次
第に少なくされる。また、この濃度補償分の熱エネルギ
は、発色感度が低い感熱発色層になる程大きくされる。
したがって、各色の記録開始直後から所望の発色濃度と
なるように発熱素子が加熱されるため、記録開始部分で
の画面内の副走査方向における濃度がほぼ均一にされ、
記録開始部分の縁がくっきりしたプリントが得られる。
また、イエロー,マゼンタ,シアンの各色の補正量が任
意に設定可能となるため、記録開始部分において、グレ
ーバランスの取れた正しい色が再現される。
【0011】さらに、各色の記録開始の前に、記録シー
トがサーマルヘッドにより押圧された状態で移動して押
圧助走が行われる。押圧助走中はサーマルヘッドがバイ
アス加熱される。これにより、濃度補償分の補正量を下
げることができ、環境変化や機差のバラツキが大きい場
合にも、破綻が少なく常に安定した補正が行われる。
【0012】
【実施例】本実施例では、カラー感熱記録シート4とし
て、図2に示すような層構造のものを用いている。この
記録シート4は、支持体5の上に、シアン感熱発色層
6、マゼンタ感熱発色層7、イエロー感熱発色層8、保
護層9を順次層状に設けて構成されている。これらの各
感熱発色層6〜8は熱記録される順番に表面から層状に
設けられているが、例えばマゼンタ、イエロー、シアン
の順番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層とマ
ゼンタ感熱発色層とが入れ換えられる。
【0013】図3は各感熱発色層6〜8の発色特性を示
すものである。この実施例のカラー感熱記録シート4
は、イエロー感熱発色層8の発色熱エネルギが最も低
く、シアン感熱発色層6の発色熱エネルギが最も高い。
イエローYの画素を感熱記録する場合には、一定なバイ
アス熱エネルギBYに、画素の階調レベルJに応じて決
まる階調表現熱エネルギGYJ を加えた発色熱エネルギ
がカラー感熱記録シート4に与えられる。このバイアス
熱エネルギBYは、イエロー感熱記録層8が発色する直
前の熱エネルギである。マゼンタM及びシアンCも同様
であるので、符号のみを付してある。
【0014】本発明を実施したカラー感熱プリンタの概
略を示す図4において、プラテンドラム10は、その外
周にカラー感熱記録シート4を保持し、感熱記録時にパ
ルスモータ12によりベルト13を介して矢線方向に回
転される。このプラテンドラム10にはクランプ部材1
4が取り付けられており、カラー感熱記録シート4の先
端部4aをプラテンドラム10に固定する。パルスモー
タ12はモータドライバ15を介してシステムコントロ
ーラ16により回転制御される。システムコントローラ
16は、モータ駆動パルスを発生し、このモータ駆動パ
ルスの4パルスでプラテンドラム10を1ライン分回転
する。上記プラテンドラム10,パルスモータ12,ベ
ルト13,クランプ部材14により記録シート搬送系1
7が構成されている。
【0015】前記プラテンドラム10の外周には、矢印
で示すプラテンドラム10の正転方向に、サーマルヘッ
ド20と、第1及び第2の光定着器21,22とが設け
られている。サーマルヘッド20は多数の発熱素子20
aをライン状に配列して構成されており、感熱記録時に
は押圧機構23によりプラテンドラム10側に押しつけ
られる。押圧機構23は図示しないソレノイド及びコイ
ルバネから構成されているが、サーマルヘッド20をプ
ラテンドラム10側に所定圧力で押しつけることができ
るものであれば、他のリンク機構やカム機構を用いても
よい。このサーマルヘッド20は、システムコントロー
ラ16の指令信号を受けてプリントコントローラ52が
発生するストローブ信号により駆動される。このストロ
ーブ信号は、後述するバイアスパルスと階調パルスから
構成されている。
【0016】前記第1の光定着器21は、ほぼ420n
mに発光ピークを持った棒状の紫外線ランプ21aを備
えており、イエロー感熱発色層を光定着する。第2の光
定着器22は、ほぼ365nmに発光ピークを持った棒
状の紫外線ランプ22aを備えており、マゼンタ感熱発
色層を光定着する。
【0017】給排紙通路25には搬送ローラ対26が配
置されており、これによりカラー感熱記録シート4が搬
送される。また、給排紙通路25のプラテンドラム10
側には、排紙時にカラー感熱記録シート4の後端を給排
紙通路25に案内するための分離爪27が形成されてい
る。この実施例では、1つの通路を給紙通路と排紙通路
とに兼用しているが、これらは別個に設けてもよい。ま
た、本実施例では、プラテンドラム10をプリント時と
は逆方向に回転させて排紙する逆転排紙方式を採用して
いるが、これはクランプ部材14を解除してプラテンド
ラム10を正転して排紙する順転排紙方式としてもよ
い。
【0018】プラテンドラム10の外周には、ホームポ
ジションセンサ29が設けられている。ホームポジショ
ンセンサ29は、クランプ部材14の位置を検出してプ
ラテンドラム10のホームポジションを検出する。この
ホームポジション検出信号はシステムコントローラ16
に送られる。感熱記録時には、このホームポジションで
クランプ部材14が開いた状態となっており、記録シー
ト4の先端がクランプ部材14内に挿入されると、クラ
ンプ部材14を閉じて記録シート4の先端をプラテンド
ラム10に固定する。
【0019】システムコントローラ16は周知のマイク
ロコンピュータから構成されており、各部をシーケンス
制御して三色面順次のカラー感熱記録を行う。さらに、
システムコントローラ16は、プリントエリアの記録開
始部分の濃度立ち上がり特性を向上する濃度補正を行
う。図1に示すように、本実施例では、プリントエリア
PAを記録ライン数換算で副走査方向に704本の長さ
としており、濃度補正を行う記録開始部分PSAを記録
ライン数換算で副走査方向に32本の長さとしている
が、この記録開始部分PSAの長さは機種,カラー感熱
記録シート4の種類等に応じて適宜変更される。
【0020】図5は、カラー感熱プリンタの電気回路の
ブロック図を示すものである。入力端子41には、ビデ
オカメラ,VTR,スチルビデオプレイヤ,テレビゲー
ム機等が接続され、階調画像の映像信号が入力端子41
を介して同期分離回路42およびアナログ信号処理回路
43に入力される。同期分離回路42は、入力された映
像信号から複合同期信号(C.SYNC)を分離し、さ
らにこの複合同期信号から垂直同期信号(V.SYN
C)と、水平同期信号(H.SYNC)とを分離する。
また、同期分離回路42は内部水平同期信号発振器を備
えており、複合同期信号より水平同期信号を分離できな
い場合は、内部水平同期信号発振器より水平同期信号を
出力する。そして、同期分離回路42は、Hレベルある
いはLレベルの複合同期信号,垂直同期信号及び水平同
期信号を同期判定回路44に送るとともに、複合同期信
号をSSG(同期信号発生器)45に送る。
【0021】さらに、同期分離回路42は、垂直同期信
号と水平同期信号の位相関係からフイールド判別信号
(FIELD INDEX)を発生させる。通常、入力
端子41にNTSCの標準規格信号が入力されている場
合には、奇数フイールドと偶数フィールドとの間では、
垂直同期信号と水平同期信号の位相関係が異なってい
る。そこでこの位相関係を検出して、各フィールド毎に
信号レベルが反転するフィールド判別信号を発生させ
る。また、入力端子41に片フィールドのみの映像信号
が入力されている場合には、垂直同期信号と水平同期信
号の位相関係が変化しないので、フィールド判別信号は
同一信号レベルのままになる。このフィールド判別信号
は、同期判定回路44に送られる。
【0022】SSG45は、同期分離回路42から入力
される複合同期信号に基づいたタイミングでアナログ信
号処理回路43,A/D変換器47,D/A変換器48
及びアナログ信号処理回路49を制御する。アナログ信
号処理回路43は、入力される映像信号を赤色信号,緑
色信号,青色信号に分離し、これらの色信号のレベルを
調整して出力する。各色信号は、A/D変換器47で画
素毎にサンプリングされてから、デジタル変換される。
得られた各画素の赤色画像データ,緑色画像データ,青
色画像データは、それぞれメモリコントローラ50に送
られる。
【0023】赤色用フレームメモリ51R,緑色用フレ
ームメモリ51G,青色用フレームメモリ51Bは、奇
数フィールドと偶数フィールドの2フィールド分の画像
データを走査線毎に交互に並ぶように記憶するメモリで
あり、メモリコントローラ50によって各色の画像デー
タの書き込み,読み出しが行われる。
【0024】システムコントローラ16には、操作部1
6aが接続されている。操作部16aを操作することで
「スルー」,「プリント」,「フリーズ」のいずれかひ
とつの動作が指示される。また、操作部16aには、
「奇数フィールド」,「偶数フィールド」を選択するフ
ィールド切り換えスイッチが設けられている。さらに、
「フレームモード」,「フィールドモード」を切り換え
る切り換えスイッチが設けられている。システムコント
ローラ16は、フレームメモリ51R,51G,51B
への画像データ書き込みと画像データ読出し時に、メモ
リコントローラ50を制御する。また、システムコント
ローラ16は、記録シート搬送系17を制御して、記録
シート4を搬送するとともに前記濃度立ち上がり補正を
行う。
【0025】メモリコントローラ50は、画像データ書
き込み時にフレームモードが指示されているときには、
偶数フィールドと奇数フィールドとの画像データをフレ
ームメモリ51R,51G,51Bに書き込む。メモリ
コントローラ50は、フィールドモードが指示されてい
るときには、フレームメモリ51R,51G,51B
に、一方のフィールドの画像データを書き込み、この書
き込み後に補完処理を行ってフレーム画化した画像デー
タをフレームメモリ51R,51G,51Bに書き込
む。
【0026】メモリコントローラ50は、モニタ時に
は、フレームメモリ51R,51G,51Bから画像デ
ータを読み出してモニタ系のD/A変換器48に送る。
また、メモリコントローラ50は、プリント時には、フ
レームメモリ51R,51G,51Bから画像データを
1ラインずつ読み出してプリント系のプリントコントロ
ーラ52に送る。
【0027】モニタ系は、D/A変換器48,アナログ
信号処理回路49から構成されている。D/A変換器4
8は3色の画像データをアナログ信号のRGB信号に変
換し、アナログ信号処理回路49に送る。アナログ信号
処理回路49は、入力されるRGB信号をNTSC形式
の映像信号に変換して、出力端子53に接続されるTV
モニタ(例えば家庭用TV)にフレーム画を表示する。
【0028】プリント系は、プリントコントローラ5
2,サーマルヘッド駆動部54,サーマルヘッド20か
ら構成されている。プリントコントローラ52は、3色
の画像データを用いてマスキング処理をしたり、イエロ
ー,シアン,マゼンタの画像データに変換する。この3
色の画像データのうちプリントすべき色,例えばイエロ
ー画像データだけが1ラインずつ取り出されてサーマル
ヘッド駆動部54に送られる。サーマルヘッド駆動部5
4は、図6に示すように、バイアスパルスPBと各画素
データの階調レベルに応じた個数の階調パルスPGとを
発生させ、これに基づき各発熱素子20aを駆動する。
これにより、画像データに対応する濃度となるように各
発熱素子20aが駆動されて、各画像データに対応する
濃度で1ライン分の画素がカラー感熱記録シート4のプ
リントエリアPAに感熱記録される。この後、プラテン
ドラム10が所定量間欠回転してカラー感熱記録シート
4を1ライン分送り、以下同様にして次々とプリントエ
リアPAに各画素が感熱記録される。なお、図6に示す
バイアスパルスPBと階調パルスPGはパルス幅を変え
ているが、これは同じパルス幅としてもよい。また、各
パルスPB,PGは、多数のサブパルスからなるパルス
列で構成してもよい。
【0029】図1に示すように、プリントエリアPAへ
の感熱記録の開始時に、記録開始部分PSAに対して、
システムコントローラ16は、濃度立ち上がり補正を行
っている。この濃度補正は、本実施例では、図1に示す
ような濃度補償用の駆動パルス(以下、補正パルスとい
う)PCの加算数データと記録ライン数との関係を示す
濃度補正グラフを用いて、各ライン毎に補正パルスPC
を階調パルスPGに加算して行っている。補正パルスP
Cの加算個数は各ライン毎に予め実験等により求められ
ており、この補正パルスPCの個数は、記録ライン数の
増加に伴い次第に減少するようになっている。本実施例
ではシアン記録に際して32ライン目の記録で補正パル
スの加算個数が「0」となっており、それ以降のライン
については濃度補償の補正を行っていない。
【0030】濃度補正グラフは各色毎に求められてお
り、発色熱エネルギが高くなるほど、補正パルスPCの
個数が増加するようになっている。図1は、この補正パ
ルスの一例を示したものであり、第1ラインでは、イエ
ロー記録時に補正パルスが4個とされ、マゼンタ記録時
には8個とされ、シアン記録時には16個とされてい
る。以下、記録ライン数が増す毎に駆動パルス数が減少
する。
【0031】この濃度補正グラフから求めた各記録ライ
ン毎の補正パルスの加算数データは、図7に示すよう
に、システムコントローラのルックアップテーブルメモ
リ(以下、LUTという)70に記憶されている。ま
た、システムコントローラ内には、ラインカウンタ71
が設けられており、記録ライン数をカウントしている。
この記録ライン数データにより立ち上がり補正用LUT
70が検索され、該当する補正パルス個数が求められ
る。この補正パルス個数は、デジタル演算部(DSP)
72で階調データに基づく階調パルスPGの個数に加算
され、これがプリントコントローラ52に送られる。な
お、補正パルスを記録ライン数毎にテーブルデータとし
て記憶する代わりに、記録ライン数と補正パルスとの補
正用関数を用いて、演算により補正パルスを算出しても
よい。
【0032】図8は、このようにして作成される駆動パ
ルスデータのシアン記録時の一例であり、バイアスパル
ス列BPGと、画像データに基づく階調パルス列PGG
と、所定個数の補正パルスPCによる補正パルス列PC
Gとから構成されている。
【0033】次に、本実施例のカラー感熱プリンタの作
用について説明する。図4に示すように、給紙時には、
プラテンドラム10は、クランプ部材14がほぼ垂直と
なった状態のホームポジションで停止している。搬送ロ
ーラ対26は、カセット(図示せず)から供給されたカ
ラー感熱記録シート4をニップしてプラテンドラム10
に向けて搬送する。この搬送ローラ対26は、カラー感
熱記録シート4の先端がプラテンドラム10とクランプ
部材14との間に入り込んだときにいったん停止する。
そして、クランプ部材14はカラー感熱記録シート4の
先端をクランプした後、プラテンドラム10と搬送ロー
ラ対26とが回転するから、カラー感熱記録シート4が
プラテンドラム10の外周に巻き付けられる。
【0034】パルスモータ12はプラテンドラム10の
1ライン分の回転を4パルスでステップ送りするが、1
ステップの送りは僅かであるのでプラテンドラム10は
ほぼ等速回転する。パルスモータ12の駆動パルス数の
カウントによりサーマルヘッド20が記録シート4のプ
リントエリアPAの先端P1に位置すると、イエロー画
像の第1ラインの記録が開始される。このとき、図7に
示すように、ラインカウンタ71からの記録ライン数デ
ータにより濃度補償用階調パルスLUT70から第1ラ
インの濃度補償分の補正パルスPCの個数が求められ、
これがDSP72で画像データに基づく階調パルスPG
に加算される。そして、加算された駆動データがプリン
トコントローラ52を介してサーマルヘッド20の各発
熱素子20aに印加され、これによりイエロー画像の第
1ラインが感熱記録される。以下、同じようにして、各
ラインの記録毎に濃度補償用LUT70から補正パルス
の個数が求められ、これが階調パルスに加算されて、こ
れにより各発熱素子20aが駆動され、各ラインのイエ
ロー画像が順次記録される。したがって、記録開始部分
PSAにおける濃度立ち上がり特性が向上される。記録
開始部分PSAを記録した後は、濃度補償用駆動パルス
は加算されることなく、以下画像データに基づく階調パ
ルスによって残りの部分が熱記録される。
【0035】イエロー画像を感熱記録した部分が光定着
器21に達すると、ここでイエロー感熱発色層8がイエ
ロー光定着器21により光定着される。これにより、イ
エロー感熱発色層8に残っていたジアゾニウム塩化合物
が光分解して発色能力が消失する。イエロー画像の感熱
記録が終了しプリントエリアPAの終端部が光定着器2
1により光定着された後、プラテンドラム10が高速回
転に切り換えられて、プリントエリアPAの記録開始位
置P1にサーマルヘッド20が位置決めされる。この
後、通常の印画速度に戻ってマゼンタ画像の感熱記録が
同じようにして行われる。この場合にも、プリントエリ
アの記録開始部分において、通常の階調パルスに濃度補
償分の補正パルスが加算された駆動データにより各発熱
素子が駆動されるため、同様にしてマゼンタ画像の熱記
録に際して記録開始部分における濃度立ち上がり特性が
向上する。マゼンタ画像の記録及び光定着後に、同じよ
うにしてシアン画像が熱記録され、同時に濃度立ち上が
り補正が行われる。各層の感熱記録が終了すると、プラ
テンドラム10と搬送ローラ対26とが逆転する。これ
によりカラー感熱記録シート4の後端が分離爪27によ
って給排紙通路25に案内され、搬送ローラ対26にニ
ップされる。この後、クランプ部材14が開いて、感熱
記録済みカラー感熱記録シート4は給排紙通路25を経
てトレイ(図示せず)に排出される。
【0036】なお、上記実施例では、濃度立ち上がり補
正を階調パルスに補正パルスを加算することにより行っ
ており、最大濃度部分の記録時には、上記補正パルスを
加算する余裕がメモリ容量の関係から無い場合もあり、
最大濃度部分での立ち上がり補正が充分に行われない。
この場合には、最大濃度の階調パルス数をメモリ容量を
考慮して少なめに設定して余裕部分を設け、この余裕部
分を補正パルス加算用にしてもよい。
【0037】更には、図9に示すように、基準バイアス
パルス列BPGに補正パルス列PCGを加算することに
より、バイアス加熱量を制御して、濃度立ち上がり補正
を行うようにしてもよく、この場合には、最大濃度領域
においても充分に補正が可能になる。図10は、バイア
ス加熱量を制御するためのバイアス補正パルスの個数の
一例であり、各ライン毎に濃度補償分の補正パルスを基
準バイアスパルスに加算して行っている。濃度補償分の
補正パルスBPCの数Nbは各ライン毎に求められてお
り、この補正パルス数Nbは記録ライン数の増加に伴い
次第に減少するようになっている。
【0038】バイアス補正パルスBPCの各色毎の個数
Nby,Nbm,Nbcは、記録ライン数毎に予め実験
等により求められており、これがテーブルデータとして
図11に示す濃度補償用LUT80に記憶されている。
バイアス補正パルスの個数Nby,Nbm,Nbcは、
発色熱エネルギが高いものほど多く設定されている(N
by<Nbm<Nbc)。図10は、このバイアス補正
の一例を示したものであり、イエローの場合には発色熱
エネルギが小さく濃度の立ち上がりが充分であり、濃度
立ち上がり補正を行っておらず、64個のバイアスパル
スからなる基準バイアスパルス列のみとなっている。ま
た、マゼンタの場合には、第1ラインで20個のバイア
ス補正パルスBPCを80個のバイアスパルスからなる
基準バイアスパルス列に加算しており、以下、記録ライ
ン数が増えるにしたがいバイアス補正パルスの個数が減
少し、第32ラインでバイアス補正パルスBPCの個数
が「0」となって80個のパルスからなる基準バイアス
パルスになっている。また、シアンの場合には、第1ラ
インで23個のバイアス補正パルスBPCを105個の
バイアスパルスからなる基準バイアスパルス列に加算し
ており、以下、第5ラインまで同じ個数のバイアス補正
パルスが基準バイアス列に加算され、第6ライン以降は
記録ライン数が増えるにしたがいバイアス補正パルスの
個数が減少し、第32ラインでバイアス補正パルスBP
Cの個数が「0」となって105個のパルスからなる基
準バイアスパルスになっている。
【0039】この濃度補正テーブルは、図11に示すよ
うに、システムコントローラの濃度補償用LUT80に
記憶されている。なお、図7と同一構成部材には同一符
号が付してある。ラインカウンタ71は記録ライン数を
カウントしており、この記録ライン数データによりLU
T80が検索され、該当する補正パルス個数が求められ
る。この補正パルス個数Nbは、デジタル演算部(DS
P)72で基準バイアス個数に加算され、これがプリン
トコントローラ52に送られる。なお、濃度補償用のバ
イアス補正パルスの個数を記録ライン数毎にテーブルデ
ータとして記憶する代わりに、記録ライン数と補正パル
スの個数との補正用関数を用いて、演算により補正パル
ス数を算出してもよい。
【0040】また、上記各実施例では、濃度立ち上がり
補正を階調パルス又はバイアスパルスの個数を増加する
ことにより行ったが、この他に、各発熱素子への印加電
圧を制御することにより行ってもよい。この場合には、
図12に示すように、記録開始部分において、各色の基
準印加電圧に各色毎に濃度補償分の補正電圧Vcy,V
cm,Vccを加える。この電圧制御は、図13に示す
ように、システムコントローラの立ち上がり補正部90
と電圧制御回路91とが行い、この補正量は、上記実施
例のように補正量をテーブルデータとして記憶してもよ
く、また補正関数を用いて、演算により補正量を求めて
もよい。この場合に、補正量及び補正開始のタイミング
は電圧制御回路91の応答特性を考慮して決定されてお
り、本実施例ではこの応答を考慮して、後述する押圧助
走中にプリントエリアPAの開始端から3ラインだけ前
側にオフセット量OLを設定して電圧補正を行うこと
で、開始端で所望の補正電圧が得られるようにしてい
る。
【0041】また、プリント中のサーマルヘッドの昇温
により発生するシェーディングを補正するためのシェー
ディング補正を行う場合には、図13に示すように、シ
ェーディング補正と立ち上がり補正との分が加算器83
で加算され、この値が電圧制御回路81に出力される。
図12の実施例では、シェーディング補正により立ち上
がり補正分を除く印加電圧がプリント開始時で終了終了
直前で各色それぞれVsy,Vsm,Vsc減少してい
る。
【0042】さらに、上記各実施例を組み合わせて濃度
立ち上がり補正を行うことにより、より一層きめの細か
い補正を行うことができる。この組み合わせとしては、
階調パルスとバイアスパルスとの両方に濃度補償分の補
正パルスを加える場合と、これに更に電圧制御を加える
場合と、階調パルスの個数制御と電圧制御とを併用する
場合、バイアスパルスの個数制御と電圧制御とを併用す
る場合とがある。
【0043】また、上記各実施例において、濃度立ち上
がり補正に加えて、予熱による押圧助走制御を行うよう
にしてもよい。この予熱による押圧助走制御は、プリン
トエリアPAへの記録の前に、サーマルヘッド20を記
録シート4に押しつけた状態でプリントエリアPAの記
録開始位置P1まで押圧したまま移動させることをい
い、同時にサーマルヘッド駆動部54を介して各発熱素
子20aに基準バイアスパルス列で駆動して、この押圧
助走中にバイアス加熱する。これにより、記録シート搬
送系17のガタや歪み量の影響が排除される。また、バ
イアス加熱により押圧助走が終了した記録開始時点P1
では、サーマルヘッド20と記録シート4及びプラテン
ドラム10とが熱的平衡状態に近くなっており、プリン
トエリアPAの記録開始位置P1からほぼ所望の濃度で
感熱記録を行うことができる。このため、濃度立ち上げ
補正量を少なくすることができ、環境変化や機差にばら
つきがある場合でも、全体として破綻が少なく安定した
補正を行うことができる。なお、単なる予熱制御のみを
行ってもよく、この場合にも、濃度立ち上がり補正の補
正量を下げることができる。
【0044】予熱による押圧助走制御は次のようにして
行う。システムコントローラ16のメモリ32(図4参
照)には、予めサーマルヘッドの押圧開始長さデータP
αy,Pαm,Pαcが書き込まれている。この押圧開
始長さデータPαy,Pαm,Pαcは、図14に示す
ように、ホームポジションHPから押圧開始位置α1,
α2,α3までの長さαy,αm,αcをパルスモータ
12の駆動パルス数に換算したものであり、ホームポジ
ションHPを基準にして求められている。各色記録時の
押圧開始長さαy,αm,αcは各色で異なっており、
プラテンドラム10を回転開始した直後の記録シート4
の搬送むらにより各色の記録開始位置がばらつくことが
ない。搬送むらは、記録シート搬送系17の慣性や歪み
量、プラテンドラム10のゴムによる弾性、サーマルヘ
ッド20と記録シート4との摩擦係数の変動等に起因し
て発生する。したがって、この搬送むらによる記録開始
位置ずれを抑えるための押圧開始長さαy,αm,αc
を、用いる記録シート4の種類や記録シート搬送系17
の慣性や歪み量、サーマルヘッドの記録シートへの押圧
力、押圧助走中のサーマルヘッドに印加するバイアス熱
エネルギによるサーマルヘッドと記録シートとの摩擦係
数の変動等に応じて予め実験等により求めておき、これ
を押圧開始長さデータPαy,Pαm,Pαcに変換し
て、システムコントローラ16のメモリ32に記憶して
いる。
【0045】システムコントローラ16は、イエロー記
録に際して、ホームポジション信号を検出した時からモ
ータ駆動パルス数をカウントしている。このカウント値
がPαyとなった時に押圧助走開始位置α1にサーマル
ヘッドが位置したことをシステムコントローラ16は検
出する。そして、システムコントローラ16は、押圧助
走開始位置α1にサーマルヘッドが位置した直後に、サ
ーマルヘッド20の押圧機構23を作動させ、各発熱素
子20aを記録シート4に押しつける。また、この押圧
後にサーマルヘッド20の各発熱素子20aをバイアス
加熱する。このようにバイアス加熱による押圧助走を予
め決められたライン数行った後は、第1ラインの階調加
熱が行われる。以下、各ラインの記録がバイアス加熱と
階調加熱とにより行われる。なお、メモリ32に記憶し
ておく押圧開始長さデータはPαy,Pαm,Pαcの
他に、記録開始位置P1を基準にした「A−Pαy」,
「A−Pαm」,「A−Pαc」の形で記憶しておいて
もよい。ただし、AはホームポジションHPから記録開
始位置P1までの長さDをパルスモータ12の駆動パル
ス数に換算したものである。
【0046】同様にして、マゼンタ記録に際して、ホー
ムポジションHPを検出した時からモータ駆動パルス数
をカウントし、このカウント値がPαmとなった時に押
圧開始位置α2に各発熱素子20aが位置したことを検
出する。そして、この検出直後に、図4に示すように、
サーマルヘッド20の押圧機構23を作動させ、各発熱
素子20aを記録シート4に押しつける。また、この押
圧後にサーマルヘッド20の各発熱素子20aをマゼン
タ用バイアスパルスによりバイアス加熱する。このよう
にイエロー記録の場合と同じライン数の押圧助走を行っ
た後は第1ラインの階調加熱が行われる。以下、各ライ
ンのマゼンタ記録がバイアス加熱と階調加熱とにより行
われる。同様にシアン記録に際しても、ホームポジショ
ンHPから上記と同じライン数分の送りをPαc分のカ
ウント後に行うことでバイアス加熱による押圧助走制御
が行われる。押圧助走ライン数は各色で変わることがな
く、一般には一番長さが長くなる押圧開始位置ずらし量
(A−Pαc)分行う。
【0047】図15はプラテンドラム10の回転状態と
記録シートの搬送量とを示したものであり、この図15
において、T0 はプリントスタートボタンの押圧によっ
て給紙が開始され、カラー感熱記録シート4がクランプ
位置(ホームポジションHP)に到達するまでの時間で
あり、プラテンドラム10は停止している。T1 はクラ
ンプ部材14がカラー感熱記録シート4の先端4aをプ
ラテンドラム10の周面に固定した後、カラー感熱記録
シート4のプリントエリアPAの記録開始位置P1を各
発熱素子20aに送るまでの時間であり、この時間T1
は、プラテンドラム10を回転開始してから押圧開始位
置α1までの高速度で行われる送り時間T1Aと、通常の
印画速度で行われる押圧開始位置α1からプリントエリ
アの先端のプリント開始位置P1までの押圧助走時間T
1Bとに分けられる。
【0048】TY は、第1ラインの階調表現熱エネルギ
の印加開始から最後のラインの階調表現熱エネルギの印
加終了までの時間と、この後のイエロー光定着が終了す
るまでの時間の合計時間である。T2 は、カラー感熱記
録シート4のプリントエリアPAの記録開始位置P1を
サーマルヘッドの各発熱素子20aへ搬送するまでの時
間である。この時間T2 は、イエロー画像の記録が終わ
った直後にプラテンドラムの回転速度を高速度に切り換
えて行われる、イエロー画像の記録終了からホームポジ
ションHPまでの送り時間T2Aと、同様に高速度で行わ
れるホームポジションHPから押圧開始位置α2までの
送り時間T2Bと、通常の印画速度で行われる押圧開始位
置α2からプリントエリアPAの先端のプリント開始位
置P1までの押圧助走時間T2Cとに分けられる。
【0049】TM はマゼンタ画像の記録時間と、この後
の光定着が終了するまでの時間との合計時間であり、T
3 はマゼンタ画像の記録が終わってからカラー感熱記録
シート4のプリントエリアPAの記録開始位置P1を各
発熱素子20aに搬送するまでの時間である。このT3
は、高速度で行われるマゼンタ画像の記録終了からホー
ムポジションHPまでの送り時間T3Aと、同様に高速度
で行われるホームポジションから押圧開始位置α3まで
の送り時間T3Bと、通常の印画速度で行われる押圧開始
位置α3からプリントエリアPAの先端のプリント開始
位置P1 までの押圧助走時間T3Cとに分けられる。TC
はシアン画像の記録時間,T4 は逆転排紙時間である。
【0050】上記押圧助走時間T1B,T2C,T3C(T1B
=T2C=T3C)では、サーマルヘッド20に各色の熱記
録時におけるバイアス熱エネルギが印加される。したが
って、このような予熱による押圧助走により、記録シー
ト搬送系17のガタ等が吸収されるため、結果として図
15に示すような押圧助走区間Lαy,Lαm,Lαc
(Lαy<Lαm<Lαc)が得られる。これにより、
実際の各色のプリントエリアPAy,PAm,PAcの
記録開始位置P1が一致することになる。また、押圧助
走中の予熱により、サーマルヘッドと記録シートとの間
の熱バランスがほぼ同じ状態になり、これらの間の摩擦
係数がほぼ一定になるため、プリントエリアにおける記
録開始直後の送りむらの発生も抑えられる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラー感熱記録シートを用いてプリントエリアの記録開
始部分を感熱記録する際に、濃度補償分の熱エネルギを
各発熱素子に与え、この濃度補償分の熱エネルギは、副
走査方向における記録ライン数が増えるにしたがい次第
に少なくするとともに、発色感度が低い感熱発色層にな
る程大きくしたから、各色毎に立ち上がり特性を向上す
ることができる。したがって、記録開始部分においても
グレーバランスの取れた正しい色を再現することがで
き、プリント品質を向上させることができる。また、カ
ラー感熱記録シートの最下層の例えばシアン感熱発色層
のように発色感度の低いものに対して、記録開始部の濃
度立ち上がり特性を改善することができ、画面内の濃度
均一性を高め、縁のくっきりしたプリントに仕上げるこ
とができる。
【0052】また、各発熱素子に与える階調表現熱エネ
ルギを、階調データに応じて駆動パルスの個数が増減さ
れる階調表現用駆動パルス列により発生させ、前記濃度
補償分の熱エネルギを、前記階調表現用駆動パルス列
に、濃度補償分の個数からなる駆動パルス列を加えて発
生させたから、濃度補償分の個数データを記憶させてお
くことにより、従来からの装置構成をそのまま用いるこ
とができ、簡単に濃度立ち上がり補正を行うことができ
る。
【0053】また、各発熱素子に与えるバイアス熱エネ
ルギを、多数個の駆動パルスからなるバイアス用駆動パ
ルス列により発生させ、前記濃度補償分の熱エネルギ
を、前記バイアス用駆動パルス列に、濃度補償分の個数
からなる駆動パルス列を加算して発生させることによ
り、階調表現用駆動パルスの個数により濃度立ち上がり
補正では充分な補正が行えない高濃度領域の補正も確実
に行うことができるようになる。
【0054】また、各発熱素子への印加電圧を制御する
ことにより濃度立ち上がり補正を行う場合には、プリン
トエリアの全面におけるシェーディング補正と濃度立ち
上がり補正とを同じ装置構成で行うことができ、装置構
成を簡単にすることができる。
【0055】また、各色の記録開始時にヘッド押圧開始
位置をプリントエリアの前側にずらしてサーマルヘッド
を記録シートに押圧した状態でプリントエリアの記録開
始位置まで記録シートを移動させることで押圧助走さ
せ、サーマルヘッドを記録シートに押圧する押圧開始位
置を各色毎に変えて各色のプリントエリアの記録開始位
置を一致させたから、色ずれが少なくなる。また、押圧
助走時にサーマルヘッドにバイアス熱エネルギを与えた
から、サーマルヘッドと記録シートとの間の摩擦係数を
感熱記録時のものとほぼ同じにすることができ、押圧助
走時とこれに続く感熱記録時とにおいて摩擦係数の急激
な変動が無くなり、プリントエリアにおける記録開始直
後の記録シートの送りむらの発生を少なくすることがで
きる。また、バイアス加熱により摩擦係数が小さくなる
から、記録シートの搬送開始直後の送りむらをより一層
少なくすることができる。また、押圧助走中にバイアス
加熱したから、プリントエリアの感熱記録開始時点では
サーマルヘッドと記録シート及びプラテンドラムとが熱
的平衡状態に近くなり、感熱記録開始直後であっても濃
度立ち上がり特性を向上させることができる。したがっ
て、上記濃度立ち上がり補正を行う際に、その補正量を
少なくすることができ、環境変化や機差のばらつきがあ
る場合でも、破綻が少なく常に安定した補正を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー感熱記録方法において、階調パ
ルスに補正パルスを加算して濃度立ち上がり補正を行う
説明図である。
【図2】本発明で用いるカラー感熱記録シートの層構造
の一例を示す説明図である。
【図3】カラー感熱記録シートの発色特性の一例を示す
グラフである。
【図4】カラー感熱プリンタの要部の概略図である。
【図5】カラー感熱プリンタの電気構成を示すブロック
図である。
【図6】サーマルヘッドの各発熱素子の駆動パルスの一
例を示す線図である。
【図7】濃度補償用LUTを用いて階調パルスに補正パ
ルスを加算して濃度立ち上がり補正を行う場合の機能ブ
ロック図である。
【図8】階調パルス列に補正パルスを加算して濃度立ち
上がり補正を行う場合のサーマルヘッドの各発熱素子の
駆動パルスの一例を示す線図である。
【図9】本発明の第2実施例において、バイアスパルス
列に補正パルスを加算して濃度立ち上がり補正を行う場
合のサーマルヘッドの各発熱素子の駆動パルスの一例を
示す線図である。
【図10】同第2実施例において、バイアスパルスに補
正パルスを加算して濃度立ち上がり補正を行う場合の階
調パルスとバイアスパルスと補正パルスとの関係の一例
を各色毎に示す線図である。
【図11】同第2実施例において、濃度補償用LUTを
用いてバイアスパルスに補正パルスを加算して濃度立ち
上がり補正を行う場合の機能ブロック図である。
【図12】サーマルヘッドの印加電圧を記録ライン数に
応じて変化させて、濃度立ち上がり補正を行う第3実施
例において、記録ライン数とサーマルヘッドへの印加電
圧との関係の一例を示す線図である。
【図13】同第3実施例において、濃度立ち上がり補正
とシェーディング補正とを行う場合の機能ブロック図で
ある。
【図14】予熱による押圧助走の際の記録シートのプリ
ントエリアと押圧開始位置長さとを示す説明図である。
【図15】予熱による押圧助走の際のプラテンドラムの
回転速度と各色記録時の記録シートのプリントエリアの
位置とを対応させて示す線図である。
【符号の説明】
4 カラー感熱記録シート 10 プラテンドラム 12 パルスモータ 20 サーマルヘッド 20a 発熱素子 29 ホームポジションセンサ 70,80 濃度補償用LUT 71 ラインカウンタ PA プリントエリア PSA 記録開始部分 P1 記録開始位置 HP ホームポジション α1 イエロー記録時の押圧開始位置 α2 マゼンタ記録時の押圧開始位置 α3 シアン記録時の押圧開始位置 αy イエロー記録時の押圧開始長さ αm マゼンタ記録時の押圧開始長さ αc シアン記録時の押圧開始長さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イエロー,マゼンタ,シアンの各感熱発
    色層を発色感度の高いものから順次最上層より備えたカ
    ラー感熱記録シートを用い、主走査方向に多数の発熱素
    子をライン状に並べたサーマルヘッドにより、記録シー
    トとサーマルヘッドとを副走査方向に相対的に移動しな
    がら、サーマルヘッドを記録シートに押しつけてサーマ
    ルヘッドの各発熱素子にバイアス熱エネルギと階調表現
    熱エネルギとを与えて各色の画像を面順次で記録するカ
    ラー感熱記録方法において、 プリントエリアの記録開始部分の記録に際して、濃度補
    償分の熱エネルギを各発熱素子に与え、この濃度補償分
    の熱エネルギは、副走査方向における記録ライン数が増
    えるにしたがい次第に少なくするとともに、発色感度が
    低い感熱発色層になる程大きくしたことを特徴とするカ
    ラー感熱記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラー感熱記録方法にお
    いて、 各発熱素子に与える階調表現熱エネルギを、階調データ
    に応じて駆動パルスの個数が増減される階調表現用駆動
    パルス列により発生させ、前記濃度補償分の熱エネルギ
    を、前記階調表現用駆動パルス列に、濃度補償分の個数
    からなる駆動パルス列を加えて発生させることを特徴と
    するカラー感熱記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカラー感熱記録方法にお
    いて、 各発熱素子に与えるバイアス熱エネルギを、多数個の駆
    動パルスからなるバイアス用駆動パルス列により発生さ
    せ、前記濃度補償分の熱エネルギを、前記バイアス用駆
    動パルス列に、濃度補償分の個数からなる駆動パルス列
    を加えて発生させることを特徴とするカラー感熱記録方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のカラー感熱記録方法にお
    いて、 前記濃度補償分の熱エネルギを、記録開始直後の各発熱
    素子への印加電圧を濃度補償分だけ高くして発生させる
    ことを特徴とするカラー感熱記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載のカラー
    感熱記録方法において、 各色の記録開始時にサーマルヘッドの押圧開始位置をプ
    リントエリアの前側にずらすとともに、この押圧開始位
    置を各色毎に変えてサーマルヘッドを記録シートに押圧
    した状態でプリントエリアの記録開始位置まで記録シー
    トを移動させることで押圧助走させ、この押圧助走によ
    り各色のプリントエリアの記録開始位置を一致させると
    ともに、この押圧助走中にサーマルヘッドにバイアス熱
    エネルギを与えたことを特徴とするカラー感熱記録方
    法。
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