JPH07226826A - ページスキャナ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ安価な構成で原稿固定型と原稿移動
型で原稿を読み取る。 【構成】 固定原稿を読み取る場合には照明部７ａおよ
びミラー５ａ〜５ｃは副走査方向に移動し、また、シー
ト原稿用の照明部７ｂおよびミラー６ａ、６ｂは、固定
原稿読み取り時の光路を妨げないように移動する。シー
ト原稿を読み取る場合にはミラー６ｂが（照明部７ｂお
よびミラー６ａも共に）ミラー５ｂ、５ｃの光路の間に
移動して固定される。原稿給紙トレイ１１上にセットさ
れた原稿１０の束の最も上の原稿は、所定の読み取り速
度でピックアップローラ１３ａ、分離ローラ１３ａによ
り分離されて搬送ローラ１３ｃ、コンタクトローラ１３
ｄによりシート原稿読取面２の真下を搬送され、原稿排
紙トレイ１２上に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばスキャナ、デジ
タル複写機、ファクシミリ装置等に好適なページスキャ
ナ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ページスキャナ装置において原稿を副走
査方向に走査する方式としては、原稿が固定されて読み
取り光学系が移動する原稿固定型と、原稿が移動して読
み取り光学系が固定される原稿移動型が知られている。

【０００３】また、他の従来の装置としては例えば特開
昭６３−２９８３６５号公報に示すように、１つのベル
ト状感光体の上方と下方にそれぞれ原稿固定型の読み取
り及び露光光学系とレーザ書き込み系を設けたものが知
られている。また、特開平２−３０８２７３号公報には
原稿画像を直接感光体上に露光する光学系と原稿画像を
固体撮像素子に結像させる光学系が開示され、特開昭６
３−２４６５５６号公報には固定原稿読取面の延長上に
シート移動型の移動原稿読取面を設けると共に固定原稿
読取面上部にシート移動手段を設けた装置が開示されて
いる。また、特開昭６１−１５１６３３号公報には典型
的な原稿送り装置（ＡＤＦ）が開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、原稿固定型
のページスキャナ装置は、厚手のいわゆるブック原稿を
読み取る場合に好適であるのでＰＰＣ（普通紙複写機）
に用いられている。また、ＡＤＦは原稿固定型のページ
スキャナ装置には追加的に装着することができるが、原
稿移動型のページスキャナ装置には追加的に装着するこ
とができない。これに対し、原稿移動型のページスキャ
ナ装置は、ＡＤＦを用いることなく複数のシート原稿を
連続して読み取ることができるのでファクシミリ装置等
に用いられている。また、この装置では読み取り光学系
が移動しないので高速、低騒音であり、更にシートを安
定して搬送することができる。したがって、例えば複写
機とファクシミリ装置を複合した装置では、原稿固定型
または原稿移動型で選択的に原稿を読み取ることができ
る小型かつ安価なページスキャナ装置が望まれる。

【０００５】本発明は、このような従来技術の実用に鑑
みてなされたものでその目的は、小型かつ安価な構成で
原稿固定型と原稿移動型で原稿を読み取ることができる
ページスキャナ装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１の手段は上記目的を
達成するために、原稿を主走査方向に走査するライン画
像センサと、原稿を固定してセットし、読み取るための
第１の原稿読取面と、原稿を移動させながら読み取るた
めの第２の原稿読取面と、シート原稿を第２の原稿読取
面に対して副走査方向に搬送する搬送機構と、前記第１
の原稿読取面上の原稿を副走査方向に走査するととも
に、前記第１の原稿読取面上または前記第２の原稿読取
面上の原稿像を選択的に前記ライン画像センサに導く光
学系とを備えたことを特徴とする。

【０００７】第２の手段は、第１の手段において前記第
１の原稿読取面が装置の上面に配置され、前記第２の原
稿読取面が装置の下面に配置され、前記搬送機構が装置
の底部に配置されていることを特徴とする。

【０００８】第３の手段は、第１または第２の手段にお
いて前記搬送機構を原稿給紙トレイと原稿排紙トレイを
含むように構成し、さらに、原稿給紙トレイと原稿排紙
トレイの少なくとも一方が引き出し可能に構成したこと
を特徴とする。

【０００９】第４の手段は、第１または第２の手段にお
いて前記搬送機構を、原稿給紙トレイと、前記原稿給紙
トレイの上に設けられた原稿排紙トレイと、前記原稿給
紙トレイから前記第２の原稿読取面を介して前記原稿排
紙トレイまで搬送する機構とを含むように構成し、原稿
給紙トレイと原稿排紙トレイと原稿給紙トレイから第２
の原稿読取面を介して原稿排紙トレイまで搬送する機構
とが一体で引き出し可能に構成されていることを特徴と
する。

【００１０】第５の手段は、第１または第２の手段にお
いて前記搬送機構が、原稿給紙トレイと、前記原稿給紙
トレイ上に回動可能に設けられ、一般的な原稿より小さ
な原稿セパレータと、前記原稿給紙トレイから前記第２
の原稿読取面を介して前記原稿セパレータまで搬送する
機構を有することを特徴とする。

【００１１】第６の手段は、第１ないし第５の手段にお
いて前記搬送機構が、装置の左右方向に引き出し可能に
構成されると共に、前記引き出し方向に原稿を手差しす
るためのシートガイド手段を有することを特徴とする。

【００１２】

【作用】第１の手段では、固定原稿は第１の原稿読取面
上に載置されて走査され、移動原稿は第２の原稿読取面
に沿って移動しながら走査される。そして、走査された
原稿像が光学系を介して選択的に１つのライン画像セン
サに導びかれて読み取られる。これによって、第１の原
稿読取面（固定原稿台）と第２の原稿読取面（移動原稿
台）の配置が異なる平面上で可能となり、それぞれの原
稿読取面に対する原稿操作性を最優先した処理が可能と
なる。

【００１３】第２の手段では、固定原稿は装置上面の第
１の原稿読取面に上から載置され、移動原稿は、装置底
部の搬送機構によって装置下面の第２の原稿読取面に沿
って搬送される。これにより、無駄なく両原稿読取面を
配置でき、設置面積が小さくとも、効率的に処理でき
る。

【００１４】第３の手段では、原稿給紙トレイまたは原
稿排紙トレイが引き出し可能に構成されているので、搬
送機構が装置から張り出す距離を最小限にすることがで
き、また、原稿の機密性を保持することができ、さらに
は、清掃性の向上を図ることができる。

【００１５】第４の手段では、原稿給紙トレイと、前記
原稿給紙トレイの上に設けられた原稿排紙トレイと、原
稿給紙トレイから原稿排紙トレイまでの搬送機構が一体
で引き出し可能に構成されているので、設置面積を更に
小さくすることができ、また、原稿搬送中に誤って引き
出されても原稿が破損することを防止することができ
る。さらに、原稿トレイの張り出しが全くなく、ほぼ固
定原稿面のみを備えたページスキャナと同等の設置面積
まで小型化できるとともに第２の原稿読取面の清掃も容
易となる。

【００１６】第５の手段では、読み取られた原稿が原稿
より小さな原稿セパレータより分離されるので、原稿セ
パレータの下の原稿給紙トレイ上に原稿を簡単にセット
することができる。

【００１７】第６の手段では、搬送機構が装置の左右方
向に引き出し可能に構成されると共に前記引き出し方向
に原稿を手差しするためのシートガイド手段を有するの
で、曲げられて搬送するのに適しない切り貼り原稿や厚
手の原稿を読み取ることができる。また、搬送機構が原
稿搬送方向に平行に引出し可能となっているので、たと
え動作中に引き出したとしても、原稿を破損するおそれ
はない。

【００１８】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図１は本発明に係るページスキャナ装置の一実施
例を示す構成図、図２はシート原稿搬送機構を示す側面
図、図３は図１のページスキャナ装置に図２のシート原
稿搬送機構を組み込んだ状態を示す外観図である。

【００１９】図１（ａ）は固定原稿読み取り状態を示
し、図１（ｂ）は移動原稿（シート原稿）読み取り状態
を示している。装置本体の上方には読み取り面が下向き
になるように原稿をセットするための第１の原稿読取面
としての固定原稿読取面（コンタクトガラス）１が設け
られ、この固定原稿読取面１上には圧板８が開閉可能に
設けられている。また、装置本体の下方には図２及び図
３に示すようなシート原稿搬送機構により、シート原稿
の読み取り面が上向きになるようにシート原稿を搬送し
て読み取るための第２の原稿載置面としてのシート（移
動）原稿読取面２が設けられている。装置本体の内部に
はこれらの固定原稿読取面１またはシート原稿読取面２
を介して原稿を読み取るための１組のライン画像センサ
３と結像レンズ４が設けられている。

【００２０】固定原稿読取面１の下方には、固定原稿読
取面１上の原稿を照明するための照明部７ａと、固定原
稿読取面１上の原稿により反射された光を順次反射して
結像レンズ４およびライン画像センサ３に導くために、
固定原稿読取面１上の原稿により下方に反射された光を
図示右側の水平方向に反射するためのミラー５ａと、ミ
ラー５ａにより反射された光を下方に反射するためのミ
ラー５ｂと、ミラー５ｂにより反射された光を図示左側
の水平方向に反射して結像レンズ４およびライン画像セ
ンサ３の方向に導くためのミラー５ｃが設けられてい
る。

【００２１】また、シート原稿読取面２の上方であって
上記照明部７ａおよびミラー５ａ、５ｂの下方には、シ
ート原稿読取面２上の原稿を照明するための照明部７ｂ
と、シート原稿読取面２上の原稿により反射された光を
順次反射して結像レンズ４およびライン画像センサ３に
導くためにシート原稿により上方に反射された光を図示
右側の水平方向に反射するためのミラー６ａと、ミラー
６ａにより反射された光を下方に反射してミラー５ｃに
導き、次いで結像レンズ４およびライン画像センサ３の
方向に導くためのミラー６ｂが設けられている。すなわ
ち、ミラー５ｃは固定原稿読み取り時とシート原稿読み
取り時に兼用される。

【００２２】このような構成において、固定原稿を読み
取る場合には、図１（ａ）において破線で示すように照
明部７ａおよびミラー５ａ〜５ｃは副走査方向（図の左
右方向）に移動し、この場合、照明部７ａとミラー５ａ
に対してミラー５ｂ、５ｃが１／２の距離を移動する。
また、シート原稿用の照明部７ｂおよびミラー６ａ、６
ｂは、固定原稿読み取り時の光路を妨げないように移動
する。これに対し、シート原稿を読み取る場合には、図
１（ｂ）に示すようにミラー６ｂが（照明部７ｂおよび
ミラー６ａも共に）ミラー５ｂ、５ｃの光路の間に水平
方向に移動して固定される。

【００２３】したがって、上記実施例によれば、固定原
稿読み取り時とシート原稿読み取り時では、ミラー６ｂ
がミラー５ｂ、５ｃの光路から外れたり、介在すること
により光路が切り替わり、１組の結像レンズ４およびラ
イン画像センサ３を用いて原稿固定型と原稿移動型で選
択的に原稿を読み取ることができるので、小型かつ安価
に構成することができる。

【００２４】なお、上記実施例では、ミラー６ｂが水平
方向に移動することにより光路を切り替えたが、代わり
にミラーを回転したり、プリズムやシャッタを用いるよ
うにしてもよい。また、上記実施例では、固定原稿用の
照明部７ａとシート原稿用の照明部７ｂを別個に設けた
が、１つの照明部を兼用して各読み取り時には移動する
ようにしてもよく、更に、光路の方向は一例であって例
えば光路切替え方向は下方でなく水平方向であってもよ
い。

【００２５】また、ミラー５ｃが固定原稿読み取り時と
シート原稿読み取り時において兼用され、また、固定原
稿読み取り時にはシート原稿用の照明部７ｂおよびミラ
ー６ａ、６ｂが固定原稿読み取り時の光路を妨げないよ
うに移動するので、効率的すなわち安価な光学系で固定
原稿又は移動原稿を選択的に読み取ることができ、ま
た、ミラー５ｃの位置を高精度に維持することができ
る。

【００２６】次に、図２および図３を参照してシート原
稿の搬送機構を説明する。この機構はコンタクトローラ
１３ｄがシート原稿読取面２の真下に位置するように図
１に示す装置本体の底部に取り付けられる。原稿給紙ト
レイ１１上にセットされた原稿１０の束の最も上の原稿
は、所定の読み取り速度でピックアップローラ１３ａ、
分離ローラ１３ｂにより分離されて搬送ローラ１３ｃ、
コンタクトローラ１３ｄによりシート原稿読取面２の真
下を搬送され、図１に示すシート原稿読み取り用の光学
系により読み取られた後、原稿排紙トレイ１２上に排出
される。

【００２７】図３に示す例では、原稿給紙トレイ１１は
装置本体の右側において突出し、原稿排紙トレイ１２は
装置本体の左側に突出せず、また、原稿排紙トレイ１２
の原稿取り出し口が前方に対して開口して取り出しが容
易になっている。なお、この原稿取り出し口を開閉可能
なカバー（図示省略）により覆うことにより機密保持、
埃等の問題点を解決することができる。

【００２８】このシート原稿搬送機構は装置本体の底部
に取り付けられるので、設置面積が極度に増加すること
を防止することができる。また、このようなシート原稿
搬送機構を装置本体の上部に設け、固定原稿読取面を装
置本体の下方に設けると固定原稿読取面の操作性を著し
く損ない、また、固定原稿読取面を装置本体の側方に設
けると設置面積が増大するが、本発明はこのような不具
合を解決することができる。なお、このシート原稿移動
機構は図２および図３に示す構成に限定されず、例えば
原稿搬送方法、搬送経路、トレイの配置などは適宜変形
することができる。

【００２９】例えば図４に示すように、原稿排紙トレイ
１２を手前側に引き出し可能に構成してもよく、また、
代わりに原稿給紙トレイ１１を手前側に引き出し可能に
構成してもよい。また、両方を手前側に引き出し可能に
構成してもよく、この場合には一体でまたは独立で引き
出し可能に構成してもよい。

【００３０】図５および図６は他のシート原稿搬送機構
を示している。この例では、原稿給紙トレイ１１の上に
原稿排紙トレイ１２を積み上げた２段構成であり、この
場合には原稿１０は原稿給紙トレイ１１上では読み取り
面が下向きになるようにセットされる。そして、原稿給
紙トレイ１１上にセットされた原稿１０の束の最も上の
原稿は、所定の読み取り速度でピックアップローラ１３
ａ、分離ローラ１３ｂにより分離されて図示右方向に搬
送され、次いでガイド２１により面が反転されると共に
上方に搬送され、次いで搬送ローラ１３ｃ、コンタクト
ローラ１３ｄによりシート原稿読取面２の真下を図示左
方向に搬送され、図１に示すシート原稿読み取り用の光
学系により読み取られた後、原稿排紙トレイ１２上に排
出される。

【００３１】この機構は装置本体に対して図６に示すよ
うに、シート原稿読取面２と原稿給紙トレイ１１、原稿
排紙トレイ１２および原稿搬送機構１３ａ〜１３ｄ、２
１等が一体で手前方向に引き出し可能に構成され、ま
た、引き出し状態では原稿排紙トレイ１２を回動して上
に開くことにより原稿を原稿給紙トレイ１１上にセット
可能に構成されている。勿論、原稿排紙トレイ１２上の
原稿は引き出し状態でそのまま取り除くことができる。

【００３２】このようなトレイ積み上げ構成によれば、
機密保持、埃等の問題点を解決することができ、また、
図２〜図４に示す構成に比べて設置面積を大幅に減少す
ることができ、また、装置の側面を壁やキャビネット等
に当接して設置できるので実質的な設置面積を大幅に減
少することができる。更に、機構全体すなわちシート原
稿読取面２と搬送機構が共に引き出し可能であるので、
搬送中に誤って引き出しても原稿が破損することを防止
することができ、また、シート原稿読取面２の清掃も容
易である。

【００３３】また、図５および図６に示す構成では、外
観を略直方体で構成することができるので、高価なカバ
ー部品量を低減することができ、また、梱包時にも特殊
な形状の梱包材も不要となり、したがって、トータルな
コストを低減することができる。

【００３４】図７および図８は他のシート原稿搬送機構
を示し、この例では、シート原稿読取面２を含む光学ケ
ース３３と共に装置本体の側方から右方向に引き出し可
能に構成され、また、シート原稿が側方から手差し可能
なように外部シートガイド３１が回動して開くように構
成されている。この外部シートガイド３１は開状態では
搬送ローラ１３ｃの方向に直線的に向かう搬送経路を構
成する位置に設けられ、したがって、曲げられて搬送す
るのに適しない、貼り付けが多い原稿や厚手の原稿を正
常に（ジャム等の問題が発生することなく）取り込んで
読み取ることができる。

【００３５】また、この機構では、上記原稿排紙トレイ
１２の代わりに、回動可能な一般的な原稿より小寸の原
稿セパレータ３２が設けられている。したがって、図６
に示すように原稿排紙トレイ１２が大きい場合には原稿
を原稿給紙トレイ１１上にセットする際に原稿排紙トレ
イ１２を完全に開かなければならないので面倒である
が、この機構では原稿セパレータ３２を僅か上方に開く
のみで原稿を原稿給紙トレイ１１上にセットすることが
できるので操作性を向上させることができるとともに安
価に構成することができる。また、排紙された原稿は原
稿セパレータ３２により原稿給紙トレイ１１上と分離さ
れるので再給紙されることもない。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
は、第１の原稿読取面上または第２の原稿読取面上の原
稿像が選択的に１つのライン画像センサに導びかれて読
み取られるので、小型かつ安価な構成で原稿固定型と原
稿移動型で原稿を読み取ることができる。

【００３７】請求項２記載の発明は、第１の原稿読取面
と第２の原稿読取面がそれぞれ装置の上面と下面に配置
され、かつ搬送機構が装置の底部に配置されているの
で、請求項１記載の発明の効果に加え、設置面積が小さ
な構成で原稿固定型と原稿移動型で原稿を読み取ること
ができる。

【００３８】請求項３記載の発明は、原稿給紙トレイま
たは原稿排紙トレイが引き出し可能に構成されているの
で、請求項１記載の発明の効果に加え、搬送機構が装置
から張り出す距離を最小限にすることができ、また、原
稿の機密性を保持することができる。

【００３９】請求項４記載の発明は、原稿給紙トレイ
と、前記原稿給紙トレイの上に設けられた原稿排紙トレ
イと、原稿給紙トレイから原稿排紙トレイまでの搬送機
構が一体で引き出し可能に構成されているので、請求項
１記載の発明の効果に加え、設置面積を更に小さくする
ことができ、また、原稿搬送中に誤って引き出されても
原稿が破損することを防止することができる。

【００４０】請求項５記載の発明は、読み取られた原稿
が原稿より小さな原稿セパレータより分離されるので、
請求項１記載の発明の効果に加え、原稿セパレータの下
の原稿給紙トレイ上に原稿を簡単にセットすることがで
き、また、原稿排紙トレイを用いる場合より安価に構成
することができる。

【００４１】請求項６記載の発明は、搬送機構が装置の
左右方向に引き出し可能に構成されると共に前記引き出
し方向に原稿を手差しするためのシートガイド手段を有
するので、請求項１記載の発明の効果に加え、曲げられ
て搬送するのに適しない切り貼り原稿や厚手の原稿を読
み取ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るページスキャナ装置の一実施例を
示す構成図である。

【図２】シート原稿搬送機構を示す側面図である。

【図３】図１のページスキャナ装置に図２のシート原稿
搬送機構を組み込んだ状態を示す外観図である。

【図４】図２および図３のシート原稿搬送機構の変形例
を示す外観図である。

【図５】他のシート原稿搬送機構を示す側面図である。

【図６】図５のシート原稿搬送機構を示す外観図であ
る。

【図７】更に他のシート原稿搬送機構を示す側面図であ
る。

【図８】図７のシート原稿搬送機構を示す外観図であ
る。

【符号の説明】

１ 固定原稿読取面 ２ シート（移動）原稿読取面 ３ ライン画像センサ ５ａ，５ｂ，５ｃ，６ａ，６ｂ ミラー ７ａ，７ｂ 照明部 １０ 原稿 １１ 原稿給紙トレイ １２ 原稿排紙トレイ １３ａ〜１３ｄ ローラ ２１ ガイド ３１ シードガイド ３２ 原稿セパレータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 誠 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株式 会社リコー内 (72)発明者 近藤 久世 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株式 会社リコー内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を主走査方向に走査するライン画像
   センサと、 原稿を固定してセットし、読み取るための第１の原稿読
   取面と、 原稿を移動させながら読み取るための第２の原稿読取面
   と、 シート原稿を第２の原稿読取面に対して副走査方向に搬
   送する搬送機構と、 前記第１の原稿読取面上の原稿を副走査方向に走査する
   とともに、前記第１の原稿読取面上または前記第２の原
   稿読取面上の原稿像を選択的に前記ライン画像センサに
   導く光学系と、を備えたページスキャナ装置。
2. 【請求項２】 前記第１の原稿読取面が装置の上面に配
   置され、前記第２の原稿読取面が装置の下面に配置さ
   れ、前記搬送機構が装置の底部に配置されていることを
   特徴とする請求項１記載のページスキャナ装置。
3. 【請求項３】 前記搬送機構は、原稿給紙トレイと原稿
   排紙トレイとを含み、両者の少なくとも一方が引き出し
   可能に構成されていることを特徴とする請求項１記載の
   ページスキャナ装置。
4. 【請求項４】 前記搬送機構は、原稿給紙トレイと、前
   記原稿給紙トレイの上に設けられた原稿排紙トレイと、
   前記原稿給紙トレイから前記第２の原稿読取面を介して
   前記原稿排紙トレイまで搬送する機構とを含み、これら
   三者が一体で引き出し可能に構成されていることを特徴
   とする請求項１記載のページスキャナ装置。
5. 【請求項５】 前記搬送機構は、原稿給紙トレイと、前
   記原稿給紙トレイ上に回動可能に設けられ、一般的な原
   稿より小さな原稿セパレータと、前記原稿給紙トレイか
   ら前記第２の原稿読取面を介して前記原稿セパレータま
   で搬送する機構とを備えていることを特徴とする請求項
   １記載のページスキャナ装置。
6. 【請求項６】 前記搬送機構は、装置の左右方向に引き
   出し可能に構成されると共に、前記引き出し方向に原稿
   を手差しするためのシートガイド手段を備えていること
   を特徴とする請求項１記載のページスキャナ装置。