JPH07226306A - バリスタ - Google Patents
バリスタInfo
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- JPH07226306A JPH07226306A JP6015171A JP1517194A JPH07226306A JP H07226306 A JPH07226306 A JP H07226306A JP 6015171 A JP6015171 A JP 6015171A JP 1517194 A JP1517194 A JP 1517194A JP H07226306 A JPH07226306 A JP H07226306A
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Abstract
ることを目的とするものである。 【構成】 バリスタ素子1を、酸化亜鉛を主成分とし、
副成分として少なくとも、硼素をB2O3に換算して、
0.01〜0.1mol%、ゲルマニウムをGeO2に
換算して、0.01〜0.1mol%、ビスマスをBi
2O3に換算して、0.1〜4.0mol%、アンチモン
をSb2O3に換算してBi2O3との比が(Sb2O3/B
i2O3)≦1.0となるように含有させたもので形成す
るものである。
Description
るバリスタに関するものである。
とし、副成分としてコバルト、マンガン、アンチモンな
どを添加したものを成形し成形体を得ていた。次に、こ
の成形体を1150〜1350℃で焼成した後、電極ペ
ーストを焼結体の表面に塗布し、焼き付けたり、または
成形体と電極とを一体焼成してバリスタを得ていた。
リスタ特性を安定化させるために添加するアンチモンな
どの副成分は著しく焼結を妨げ、焼結体密度を低下させ
るので、十分な特性を得ようとすると、焼成温度を高く
しなければならなかった。そのため、電極材料としてA
g等低融点の金属を用いた場合、成形体と電極との一体
焼成ができないという問題点を有していた。
することを目的とするものである。
に、本発明のバリスタは、バリスタ素子を、酸化亜鉛を
主成分とし、副成分として少なくとも、硼素をB2O3に
換算して0.01〜0.1mol%、ゲルマニウムをG
eO2に換算して0.01〜0.1mol%、ビスマス
をBi2O3に換算して0.1〜4.0mol%、アンチ
モンをSb2O3に換算してBi2O3との比が(Sb2O3
(mol%)/Bi2O3(mol%))≦1.0となる
ように含有させたもので形成するものである。
進させ、ゲルマニウムが粒成長を助けて焼結を促進させ
ると思われる。その結果、バリスタ素子成形体を800
〜960℃の低温で焼成したとしても、優れた特性を有
するバリスタを得ることができる。また、電極材料とし
てAg等の低融点の金属を用いたとしても、バリスタ素
子の焼成温度が低いので、成形体と電極とを一体焼成す
ることができる。さらに、一体焼成できることにより、
電極焼き付け工程が不要となり、工程削減となるため、
生産性が向上する。
側面図である。
について説明する。
Co2O3(0.5mol%)、MnO2(0.15mol%)、Sb2O3
(0.25mol%)、Al2O3(0.005mol%)、GeO2(0〜
0.1mol%)、B2O3(0〜0.1mol%)を混合後、PVA
(ポリビニルアルコール)等の有機バインダを加えて造
粒した。この造粒粉に1ton/cm2の圧力をかけ
て、直径10mm、厚さ1.2mmの円板状のバリスタ
素子1を成形した。次に、この成形体の上下両面に、A
g粉末と有機ビヒクルとからなる電極2a,2bペース
トを塗布し、(表1)に示す温度で焼成した。
結体密度の関係を示す。焼結体密度は、低温での焼結に
おける最も大きな課題の一つである焼結性の目安とな
る。
を上昇させていくにつれて、焼結体密度は大きくなって
いることがわかる。また、800℃より低い焼成温度で
は、Bi2O3の融点より低いということもあり、十分に
焼結していないことがわかる。
について説明する。
Co2O3(0.5mol%)、MnO2(0.15mol%)、Sb2O3
(0.25mol%)、Al2O3(0.005mol%)、GeO2(0〜
0.1mol%)、B2O3(0〜0.1mol%)を混合し、PVA
(ポリビニルアルコール)等の有機バインダを加えて造
粒した。この造粒粉に、1ton/cm2の圧力をかけ
て、直径10mm、厚さ1.2mmの円板状のバリスタ
素子1を得た。次に、この成形体の上下両面に、Ag粉
末と有機ビヒクルとからなる電極2a,2bペーストを
塗布し、930℃で焼成した。
量とバリスタ特性との関係を(表2)、(表3)、(表
4)に示す。
1〜7、8〜11、12〜16、17〜21、22〜2
6毎にそれぞれB2O3の含有量を固定し、GeO2の含
有量を変化させている。これらの表より、B2O3の含有
量が増えるにつれて、総体的に、焼結体密度が大きくな
り、焼結が進んでいることがわかる。しかし、
含有量が0.05〜0.1mol%程度まで増加してい
くと良好になっていくが、0.1mol%を越えると特
性が悪化する。ここで、電圧比は非直線性の尺度で、電
流が1mA流れたときの電圧V 1mAと電流が10μA流
れたときの
でのバリスタ特性の尺度で、サージ電流(本実施例では
25Aとする)が流れたときの電圧V25AとV1mAとの比
とする。また、GeO2の含有量を固定し、B2O3の含
有量を変化させた場合、B2O3の含有量を固定し、Ge
O2の含有量を変化させたときのように、直線的な結果
ではないが、GeO2の含有量が0.05〜0.1mo
l%の時に電圧比、制限電圧比ともに特に良好なことが
分かる。しかし、B2O3、GeO2の含有量がそれぞれ
0.01〜0.1mol%の範囲であれば、効果があ
る。
0℃としたが、Bi2O3の融点より高く、銀(電極)の
融点より低い温度(800〜960℃)であれば構わな
い。
について説明する。
Co2O3(0.5mol%)、MnO2(0.15mol%)、Sb2O3
(0.25mol%)、Al2O3(0.005mol%)、GeO2(0.05
mol%)、B2O3(0.05mol%)を加え、さらに、Y2O
3(0〜0.1mol%)、Ln2O3(Ln=La、Ce、Pr、Nd、Sm)(0
〜1.0mol%)の中から一種類加えて、実施例2と同様に
して、バリスタを得た。バリスタ素子1のY2O3および
Ln2O3の含有量と焼結体密度との関係を(表5)、
(表6)に示す。
n2O3の含有量を増加させていくにつれて、焼結体密度
は増加していき、最大値を越えるとまた小さくなる傾向
にある。焼結体密度の最大値は、Y2O3、Nb2O3では
0.05〜0.1mol%、La2O3、Ce2O3、Pr
2O3、Sm2O3では、0.1mol%含有させた場合で
あるが、Y2O3、Nd2O3、La2O3、Ce2O3、Pr
2O3、Sm2O3の含有量が0.01〜0.5mol%の
場合に、焼結体の焼結性は向上する。
イドとして、Nd2O3、La2O3、Ce2O3、Pr
2O3、Sm2O3の場合のみ示したが、他のランタノイド
(Pm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、
Yb、Lu)の酸化物をLn2O3に換算して、0.01
〜0.5mol%含有させたとしても、同様の効果が得
られる。また、本実施例においてはY2O3およびLn2
O3を単独で含有させた場合のみ示したが、2種類以上
含有させる場合、その含有量の合計が0.01〜0.5
mol%であれば本実施例と同様の効果が得られる。
O2の含有量がそれぞれ0.05mol%の場合のみに
ついて示したが0.01〜0.1mol%の範囲であれ
ば、同様の効果がある。また、本実施例においては焼成
温度を930℃としたが、Bi2O3の融点より高く、銀
(電極)の融点より低い温度(800〜960℃)であ
れば構わない。
について説明する。
Co2O3(0.5mol%)、MnO2(0.15mol%)、Sb2O3
(0.25mol%)、Al2O3(0.005mol%)、GeO2(0.05
mol%)、B2O3(0.05mol%)を加え、さらにSnO2(0
〜1.0mol%)、PbO(0〜1.0mol%)、P2O5(0〜1.0m
ol%)、TeO2(0〜1.0mol%)の中から一種類を加え
て、実施例2と同様にしてバリスタを得た。
P2O5、TeO2の含有量とサージ電流(2000A)
印加後のバリスタ電圧の変化率との関係を(表7)に示
す。
ある。(表7)において、バリスタ電圧の変化率は、S
nO2、PbO、P2O5、TeO2のそれぞれの含有量に
おいて、0.1mol%の時に最良の値となり、それよ
り多いと悪化していくことがわかる。また、SnO2、
PbO、P2O5、TeO2の含有量がそれぞれ、0.0
1〜0.5mol%の時、サージ電流耐量特性を向上さ
せる。
2の含有量がそれぞれ0.05mol%の場合のみにつ
いて示したがそれぞれ0.01〜〜0.1mol%の範
囲であれば、同様の効果がある。また、本実施例におい
ては焼成温度を930℃としたが、Bi2O3の融点より
高く、銀(電極)の融点より低い温度(800〜960
℃)であれば構わない。さらに、SnO2、PbOをそ
れぞれ単独で含有させた場合のみ示したが、両方を含有
させるときは、その含有量の合計が0.01〜0.5m
ol%であれば、本実施例と同様の効果が得られる。ま
た、本実施例においては焼成温度を930℃としたが、
Bi2O3の融点より高く、銀(電極)の融点より低い温
度(800〜960℃)であれば構わない。
説明する。
Co2O3(0.5mol%)、MnO2(0.15mol%)、Sb2O3
(0.25mol%)、Al2O3(0.005mol%)、GeO2(0.05
mol%)、B2O3(0.05mol%)を加え、さらに、Cr2O3
(0〜1.0mol%)、Nb2O5(0〜1.0mol%)の中から一種
類加えて、実施例2と同様にして、バリスタを得た。こ
のバリスタ素子1のCr2O3、Nb2O5の含有量と制限
電圧比との関係を(表8)に示す。
量を増加させていくと、特性は良好となっていき、含有
量がそれぞれ0.1mol%となったときに、最良の値
となり、さらに添加量を増加させていくと、特性は悪化
する。また、Cr2O3、Nb 2O5の含有量が0.01〜
0.5mol%であれば、本実施例と同様の効果が得ら
れる。
2の含有量がそれぞれ0.05mol%の場合のみにつ
いて示したがそれぞれ0.01〜0.1mol%の範囲
であれば、同様の効果がある。また、本実施例において
は焼成温度を930℃としたが、Bi2O3の融点より高
く、銀(電極)の融点より低い温度(800〜960
℃)であれば構わない。さらに、SnO2、PbOをそ
れぞれ単独で含有させた場合のみ示したが、両方を含有
させるときは、その含有量の合計が0.01〜0.5m
ol%であれば、本実施例と同様の効果が得られる。ま
た、本実施例においては焼成温度を930℃としたが、
Bi2O3の融点より高く、銀(電極)の融点より低い温
度(800〜960℃)であれば構わない。
説明する。
Co2O3(0.5mol%)、MnO2(0.15mol%)、Sb2O3
(0.25mol%)、Al2O3(0.005mol%)、GeO2(0.05
mol%)、B2O3(0.05mol%)、NiO(0.1〜2.0mol%)
を加えて、実施例2と同様にして、バリスタを得た。
25℃におけるバリスタ電圧(V1m A)に対する125
℃におけるバリスタ電圧の変化率との関係を(表9)に
示す。
mol%まで増加させていくにつれて、バリスタ電圧の
変化率はマイナスだったものが、プラス方向に変化して
いくのがわかる。しかし、0.5mol%より多くなる
と再びマイナス方向に変化を始めることがわかる。この
ことより、ZiOは、0.1〜0.5mol%の範囲で
含有させると、特に温度特性に優れたバリスタを得られ
ることがわかるが、0.01〜0.1mol%の範囲で
あれば、効果がみられる。
2の含有量がそれぞれ0.05mol%の場合のみにつ
いて示したがそれぞれ0.01〜0.1mol%の範囲
であれば、同様の効果がある。また、本実施例において
は焼成温度を930℃としたが、Bi2O3の融点より高
く、銀(電極)の融点より低い温度(800〜960
℃)であれば構わない。さらに、SnO2、PbOをそ
れぞれ単独で含有させた場合のみ示したが、両方を含有
させるときは、その含有量の合計が0.01〜0.5m
ol%であれば、本実施例と同様の効果が得られる。ま
た、本実施例においては焼成温度を930℃としたが、
Bi2O3の融点より高く、銀(電極)の融点より低い温
度(800〜960℃)であれば構わない。
ビスマスをBi2O3に換算して、0.5mol%添加の
場合のみ示したが、ビスマスをBi2O3に換算して0.
1〜4.0mol%、アンチモンをSb2O3に換算して
Bi2O3との比が(Sb2O3(mol%)/Bi2O
3(mol%))≦1.0となるように含有させるので
あれば構わない。また、本発明のバリスタ素子の材料を
用いて、積層型のバリスタを形成したとしても同様の効
果が得られる。
リスタ素子の副成分として、硼素、ゲルマニウムを含有
させることにより、特性を悪化させることなく、800
〜960℃の低温で焼成できるものである。さらに、イ
ットリウム、ランタノイドを含有させることにより、焼
結体密度、すなわち、焼結性を向上させることができ
る。また、錫、鉛、リン、テルルを含有させることによ
り、サージ耐量特性を、クロム、ニオブを含有させるこ
とにより、制限電圧特性を、ニッケルを含有させること
により、温度特性を向上させることができる。
スタ特性を有するバリスタを得ることができる。また、
このバリスタは電極にAg等の低融点の金属を用いたと
しても、成形体と電極とを一体焼成することができる。
そのため、電極焼き付けの工程が不要となり、工程を削
減でき、生産性が向上する。
Claims (8)
- 【請求項1】 バリスタ素子と、このバリスタ素子の表
面に少なくとも2つ以上設けた電極とを備え、前記バリ
スタ素子は、酸化亜鉛を主成分とし、副成分として少な
くとも、硼素をB2O3に換算して0.01〜0.1mo
l%、ゲルマニウムをGeO2に換算して0.01〜
0.1mol%、ビスマスをBi2O3に換算して0.1
〜4.0mol%、アンチモンをSb2O3に換算してB
i2O3との比が(Sb2O3(mol%)/Bi2O3(m
ol%))≦1.0となるように含有させたもので形成
されたバリスタ。 - 【請求項2】 バリスタ素子の副成分として、イットリ
ウムと、ランタノイドとを、それぞれY2O3、Ln2O3
(ランタノイドをLnと表す。)に換算して、少なくと
も一種類を、0.01〜0.5mol%含有させた請求
項1記載のバリスタ。 - 【請求項3】 バリスタ素子の副成分として、錫と、鉛
とをそれぞれSnO2、PbOに換算して、少なくとも
一種類を0.01〜0.5mol%含有させた請求項1
記載のバリスタ。 - 【請求項4】 バリスタ素子の副成分として、リンをP
2O5に換算して、0.01〜0.5mol%含有させた
請求項1記載のバリスタ。 - 【請求項5】 バリスタ素子の副成分として、テルルを
TeO2に換算して、0.01〜0.5mol%含有さ
せた請求項1記載のバリスタ。 - 【請求項6】 バリスタ素子の副成分として、クロムを
Cr2O3に換算して0.01〜0.5mol%、含有さ
せた請求項1記載のバリスタ。 - 【請求項7】 バリスタ素子の副成分として、ニオブを
Nb2O5に換算して0.01〜0.5mol%含有させ
た請求項1記載のバリスタ。 - 【請求項8】 バリスタ素子の副成分として、ニッケル
をNiOに換算して、0.01〜1.0mol%含有さ
せた請求項1記載のバリスタ。
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JP01517194A Expired - Fee Related JP3232851B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | バリスタの製造方法 |
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- 1994-02-09 JP JP01517194A patent/JP3232851B2/ja not_active Expired - Fee Related
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