JPH0722619A - Mos型トランジスタの製造方法 - Google Patents

Mos型トランジスタの製造方法

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JPH0722619A
JPH0722619A JP16363693A JP16363693A JPH0722619A JP H0722619 A JPH0722619 A JP H0722619A JP 16363693 A JP16363693 A JP 16363693A JP 16363693 A JP16363693 A JP 16363693A JP H0722619 A JPH0722619 A JP H0722619A
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JP
Japan
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gate electrode
substrate
gate
drain
oxide film
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Pending
Application number
JP16363693A
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English (en)
Inventor
Kohei Suzuki
康平 鈴木
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常のLSI製造設備を用いて基板の不純物
濃度をドレイン近傍で高めることができ、トランジスタ
の微細化を可能とするMOS型トランジスタの製造方法
を提供する。 【構成】 p型シリコン基板21上にゲート酸化膜12
を形成する工程と、このゲート酸化膜上にポリシリコン
からなるゲート電極25を形成する工程と、基板と同一
導電型の不純物イオンであるボロン(B)を注入する工
程と、酸化雰囲気にて焼鈍してボロン30が高濃度で存
在する部分をゲート電極25の縁部の下部に形成する工
程と、前記ゲート電極25をマスクにしてシリコン基板
21にソース32及びドレイン31を形成する工程とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超LSIの製造に好適な
高集積化が可能なMOS型トランジスタの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】超LSIの高集積化及び高速化の要求を
満たすために、MOS型トランジスタの微細化のための
技術開発が行われている。この場合に、解決すべき課題
はいわゆる短チャンネル効果である。即ち、MOS型ト
ランジスタの微細化のために、チャネル方向のゲート電
極の長さ(以下、ゲート長)を短くすると、MOSトラ
ンジスタのしきい値電圧の低下、ソース−ドレイン間耐
圧の低下、及びサブスレッショルド係数の増大等の問題
が生じる。これらの現象が短チャンネル効果といわれる
もので、この短チャンネル効果はドレイン近傍の空乏層
によってゲート電極が制御できる電荷量が減少すること
に起因する。
【0003】即ち、図10は、ゲート長が長い場合のM
OS型トランジスタの構造を示す断面図である。基板1
上にゲート絶縁膜2を介してゲート電極3が所定のパタ
ーンに形成されている。また、基板1の表面には、ゲー
ト電極3をマスクとしてイオン注入することにより形成
されたドレイン4及びソース5が形成されている。そし
て、このMOS型トランジスタにおいては、図中破線に
てその端縁を示すように、空乏層6が形成される。
【0004】この図10に示すように、ゲート長が十分
長い場合にはドレイン2の近傍の空乏層幅Dはチャンネ
ル長Lに対して無視できるが、図11に示すように、ゲ
ート長が小さくなると、ドレイン近傍の空乏層幅Dがチ
ャンネル長Lに対して無視できなくなり、相対的にゲー
ト電極3の制御性が低下する。このため、見かけ上、し
きい値電圧が低下してしまう。
【0005】この短チャンネル効果を抑制するために
は、ドレイン近傍の空乏層の広がりを抑制すればよい
が、下記数式1に示すように、空乏層幅は基板の不純物
濃度の平方根に反比例するため、空乏層幅を小さくする
ためには、基板の不純物濃度を上げれば良いことにな
る。
【0006】
【数1】空乏層幅=(2・ε0・εSi(VR+Vbi)/q
・NSUB1/2 但し、 ε0 ;真空の誘導率 εSi ;シリコンの比誘電率 VR ;逆バイアス電圧 Vbi ;ビルトイン電圧 q ;素電荷 NSUB ;基板の不純物濃度。
【0007】しかし、この方法によれば短チャンネル効
果は抑制されるが、下記数式2に示すように、しきい値
電圧が基板の不純物濃度の平方根に比例することから、
しきい値電圧自体が高くなってしまい、トランジスタの
性能を損なう結果となる。
【0008】
【数2】しきい値電圧=VFB+2・φF+(2・ε0・ε
Si・q・NA(2φF)/C0X1/2
【0009】そこで、しきい値電圧を高めずに短チャン
ネル効果を抑制する方法として、図12に示すように、
基板1の不純物濃度をドレイン4及びソース5の近傍で
のみ高め、高濃度領域7をドレイン及びソース近傍に選
択的に形成する方法が提案されている。この方法におい
ては、基板表面に傾斜した方向に、基板と同一導電型の
不純物をイオン注入する斜めイオン注入法によってソー
ス−ドレイン近傍の不純物の濃度を高める。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法を実
施するためには、基板表面に対して斜めからイオン注入
を行うための特殊な機構を持ったイオン注入装置が必要
になる。このため、従来の通常の装置では、この方法を
実施することができず、新たな設備投資が必要になると
いう問題点がある。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、通常のLSI製造設備を用いて基板の不純
物濃度をドレイン近傍で高めることができ、トランジス
タの微細化を可能とするMOS型トランジスタの製造方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るMOS型ト
ランジスタの製造方法は、シリコン基板上にゲート酸化
膜を形成する工程と、このゲート酸化膜上にポリシリコ
ンからなるゲート電極を形成する工程と、基板と同一導
電型の不純物イオンを注入する工程と、酸化雰囲気にて
焼鈍する工程と、前記ゲート電極をマスクにシリコン基
板にソース・ドレイン拡散層を形成する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、ゲート電極形成後に基板と
同一導電型の不純物イオンを注入し、その後酸化雰囲気
において焼鈍(アニール)する。一般的に、ボロン等の
不純物は、酸化性雰囲気で焼鈍すると、シリコン中での
拡散が促進され、所謂酸化増速拡散が生じる。この酸化
増速拡散は、シリコンが酸化される際に格子間原子が発
生し、これがボロンの拡散を促進するために生じる。
【0014】本発明のように、ポリシリコンゲート電極
を形成した後、酸化すると、図1に示すように、ゲート
電極13の表面が酸化されるだけではなく、ゲート電極
13とゲート酸化膜12との界面において酸化が進行
し、ゲート酸化膜12におけるゲート電極13の縁部に
所謂バーズビーク14が発生する。これは酸素等の酸化
種は、酸化膜中を拡散しやすい性質を有しているため、
ゲート電極13と、ゲート酸化膜12との界面において
横方向に酸化が進行するためである。この場合に、酸化
によって発生する格子間原子の量は酸化量に比例するの
で、図2に示すように、ゲート電極13の直下における
格子間原子15は、基板11の表面をバーズビーク14
の直下まで進出して分布する。従って、図3に示すよう
に、ゲートバーズビーク14の近傍のシリコン基板11
中においては、格子間原子15の分布に沿ってボロン1
6の酸化増速拡散が生じることになる。この場合に、ゲ
ート電極13を酸化する前に、基板と同一導電型の不純
物イオンが注入されていると、このイオンは酸化増速拡
散によって横方向により大きく拡散する結果、酸化後に
は、図3に示すように、ボロン16の分布はバーズビー
ク14の直下まで進出する。次いで、既知の方法によっ
てソースドレインを形成すると、ソースドレイン近傍に
のみ基板の不純物濃度が高い部分が形成されたMOS型
トランジスタが得られる。
【0015】本発明により製造されたMOS型トランジ
スタにおいては、ソース−ドレイン近傍の基板の不純物
濃度が高められるために空乏層の伸びが抑えられ、短チ
ャンネル効果が抑制される。しかも、ソース−ドレイン
近傍以外の不純物濃度が高められることがないので、し
きい値電圧が高くなることがない。更に、本発明を実施
するに際して、格別特別の装置を使用する必要はなく、
通常使用されている装置を使用して実施することがで
き、設備を更新する必要がない。更にまた、本発明によ
るMOS型トランジスタの構造は左右対称となるため、
回路設計において通常のMOS型トランジスタと同様に
ソースとドレインを区別なく使用することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して、本発明をポリシリコンNチャンネルMOS
型トランジスタの製造に適用した実施例について説明す
る。図4に示すように、既知の方法によって、P型半導
体シリコン基板21上に、選択的にゲート酸化膜22及
び素子分離用絶縁膜23を形成し、素子形成領域Aと素
子分離領域Bとを規定する。
【0017】次に、図5に示すように、既知の方法によ
って、全面にポリシリコン膜24を形成し、このポリシ
リコン膜14に導電性を持たせるためにリンを拡散させ
る。
【0018】次に、図6に示すように、ポリシリコン膜
24上にゲート電極パターンでフォトレジスト26をフ
ォトリソグラフィ法により形成し、このフォトレジスト
26をマスクとしてポリシリコン膜24を異方性エッチ
ングすることによりゲート電極25を形成する。
【0019】次に、図7に示すように、フォトレジスト
26を剥離した後、ゲート電極25をマスクとして、例
えば、ボロンイオンを40keVのエネルギで基板表面
に1×1012/cm2のドーズ量で注入する。
【0020】次に、図8に示すように、例えば、酸素ガ
ス中で900℃に30分間加熱して酸化を行い、シリコ
ン基板21及びゲート電極25上に約150Åのシリコ
ン酸化膜29を形成する。これにより、シリコン酸化膜
29が形成されると同時に、ゲート電極25の縁部には
ゲートバーズビーク28が形成され、注入されたボロン
イオン30は酸化増速拡散によって横方向に優先的に拡
散する。
【0021】次に、図9に示すように、既知の方法によ
って、ゲート電極25をマスクとして基板表面にソース
32及びドレイン31を形成することにより、ポリシリ
コンゲートNチャンネルMOS型トランジスタが完成す
る。このようにして構成されたMOS型トランジスタ
は、ゲート電極の縁部の直下に、基板と同一導電型のB
イオン30の高濃度領域が形成されているため、所謂短
チャンネル効果が抑制され、トランジスタの微細化が可
能である。本実施例方法においては、イオン注入を斜め
にする必要がなく、特別の装置を必要としない。
【0022】なお、本発明の実施例はNチャンネルMO
S型トランジスタに限定されるものではなく、注入する
イオン種をボロンから、例えばリン又は砒素に変更する
ことにより、ポリシリコンゲートPチャンネルMOS型
トランジスタの製造に適用することができる。また、そ
れらを組み合わせたポリシリコンゲートCMOSトラン
ジスタも、本発明により製造することができる。
【0023】また、図1乃至図3は本発明方法を説明す
るために一例として示したものであり、図4乃至図9は
本発明の実施例方法を示すものであって、本発明はこれ
らの図面に限定されるものではないことは勿論である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、通常使用している装置
を使用して、短チャンネル効果が抑制されたMOS型ト
ランジスタを製造することができ、超LISの高集積化
及び高速化を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であり、ゲートバー
ズビークを示す図である。
【図2】同じく、格子間原子の分布を示す図である。
【図3】同じく、ボロンの分布を示す図である。
【図4】本発明の実施例方法における第1工程を示す断
面図である。
【図5】同じくその第2工程を示す断面図である。
【図6】同じくその第3工程を示す断面図である。
【図7】同じくその第4工程を示す断面図である。
【図8】同じくその第5工程を示す断面図である。
【図9】同じくその第6工程を示す断面図である。
【図10】従来のゲート長が長い場合のMOSトランジ
スタの構造を示す断面図である。
【図11】従来のゲート長が短い場合の短チャンネル効
果を説明する断面図である。
【図12】同じく従来のゲート長が短い場合の斜め注入
法により形成した高濃度領域を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11,21;シリコン基板 2,12,22;ゲート酸化膜 3,13,25;ゲート電極 4,31;ドレイン 5,32;ソース 6;空乏層 7,16,30;ボロン 14,28;バーズビーク 15;格子間原子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8617−4M H01L 21/265 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上にゲート酸化膜を形成す
    る工程と、このゲート酸化膜上にポリシリコンからなる
    ゲート電極を形成する工程と、基板と同一導電型の不純
    物イオンを注入する工程と、酸化雰囲気にて焼鈍する工
    程と、前記ゲート電極をマスクにシリコン基板にソース
    ・ドレイン拡散層を形成する工程とを有することを特徴
    とするMOS型トランジスタの製造方法。
JP16363693A 1993-07-01 1993-07-01 Mos型トランジスタの製造方法 Pending JPH0722619A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6667216B2 (en) 1999-05-14 2003-12-23 Matsushita Electronics Corporation Semiconductor device and method of fabricating the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6667216B2 (en) 1999-05-14 2003-12-23 Matsushita Electronics Corporation Semiconductor device and method of fabricating the same
US6921933B2 (en) 1999-05-14 2005-07-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method of fabricating the same

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