JPH07225460A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料漂白用固体処理剤 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料漂白用固体処理剤

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JPH07225460A
JPH07225460A JP1857194A JP1857194A JPH07225460A JP H07225460 A JPH07225460 A JP H07225460A JP 1857194 A JP1857194 A JP 1857194A JP 1857194 A JP1857194 A JP 1857194A JP H07225460 A JPH07225460 A JP H07225460A
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JP
Japan
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processing agent
solid processing
silver halide
bleaching
halide color
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JP1857194A
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Takashi Deguchi
俊 出口
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に振動時の微粉発生を低減させたハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料用固体処理剤を提供する。第
2に高温状態でのくっつきを防止したハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料用固体処理剤を提供する。 【構成】 少なくとも1種のアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体・含水塩を含有し、かつ50℃における乾燥減量が
0.1wt%以上10.0wt%以下であることを特徴とするハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料漂白用固体処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉末状及び錠剤状のハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料漂白用固体処理剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、通
常、発色現像液、漂白液、漂白定着液、定着液、安定液
等の処理液を使って現像処理が行われ、イメージワイズ
な画像が得られる。ここで使用される各処理液は、使い
易さのために一つ又は複数の濃厚液パートの形でプラス
チックボトルに入れられ、処理剤キットとしてユーザー
に供給されている。ユーザーはこれら処理剤キットを水
で希釈して、使用液(スタート液及び補充液)を作成
し、使用している。
【0003】近年、写真処理業界においては、ミニラボ
と呼ばれる小型自動現像機を用いた小規模現像所が急増
し、ミニラボで使用される処理剤キットの量も増加して
きている。処理剤キットは濃厚液になってはいるが、そ
れでも処理剤キットの貯蔵には多くのスペースを要し、
また、輸送コストもばかにならない。また廃棄されるプ
ラスチックボトルの量も年々増加してきており、これら
廃棄されるプラスチックボトルは、回収し、処理する必
要があるが、これらプラスチックボトルの回収、処理は
困難であるので、廃棄されるプラスチックの量が少ない
処理剤の開発が望まれている。
【0004】貯蔵に要するスペースを少なくし、輸送コ
ストを軽減し、また、廃棄されるプラスチックの量を少
なくするためには、写真処理剤を粉剤化して供給するこ
とが考えられるが、粉剤化した写真処理剤は、この溶解
時に微粉が舞い上がり作業者が吸い込んだりする可能性
があり、健康への影響が懸念されるばかりでなく、舞い
上がった処理剤成分が別の写真処理剤に混入し、これに
よって現像処理にトラブルが発生するという問題が生じ
ることを本発明者等は見出した。
【0005】一方、特開平3-39739号には、ある平均粒
径を有した再ハロゲン化剤を含有するアミノポリカルボ
ン酸第2鉄錯体の顆粒剤が開示されている。この方法に
よれば粉末ではないので、前述の粉末飛散は防止される
ものの、脆いために輸送中に微粉が発生しやすい。ま
た、輸送中などにおいて高温で保存された場合包材や顆
粒剤同士が付着を生じるという欠点があることを本発明
者等は見出した。
【0006】また、特開平5-119454号には、アミノポリ
カルボン酸第2鉄錯体の錠剤が開示されている。しか
し、この方法でも脆いため輸送中に微粉が発生しやすい
という欠点があることを本発明者等は見出した。
【0007】また、特開平5-119450号には、錠剤1錠当
たりの水分含有率により、錠剤の保存性に優れ、かつ強
度の向上した錠剤形処理剤が開示されている。この方法
によれば確かに保存性に優れ強度の向上が出来ると思わ
れるが、輸送中における錠剤の微粉発生や錠剤同士のく
っつき等については全く記載されていない。また特開平
5-232656号にはアミノポリカルボン酸第2鉄錯体・含水
塩を含有した錠剤が開示されている。ただし、水分含有
率をコントロールしておらず、さらには本発明の効果で
ある錠剤の吸湿,錠剤同士のくっつき等については全く
記載されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、振動時の微粉発生を低減させたハロゲン化銀
カラー写真感光材料用固体処理剤を提供することにあ
る。第2の目的は高温状態でのくっつきを防止したハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料用固体処理剤を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0010】少なくとも1種のアミノポリカルボン酸
第2鉄錯体・含水塩を含有し、かつ50℃における乾燥減
量が0.1wt%以上10.0wt%以下であることを特徴とする
ハロゲン化銀カラー写真感光材料漂白用固体処理剤。
【0011】前記固体処理剤において、アミノポリカ
ルボン酸第2鉄錯体・含水塩において鉄塩に対する結晶
水のモル比率が0.3≦(Fe/H2O(モル比))≦3.0である
ことを特徴とする上記項記載のハロゲン化銀カラー写
真感光材料漂白用固体処理剤。
【0012】前記漂白用固体処理剤において、糖類ま
たは水溶性ポリマーから選ばれる少なくとも1種を含有
することを特徴とする上記または項記載のハロゲン
化銀カラー写真感光材料漂白用固体処理剤。
【0013】前記固体処理剤において、圧縮成形によ
り錠剤状に成形することを特徴とした上記,または
項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料漂白用錠剤
型処理剤。
【0014】以下、本発明について詳述する。
【0015】本発明者らは、固形化されたハロゲン化銀
カラー写真感光材料漂白用固体処理剤に関し、実験によ
り以下の事実を見出した。
【0016】アミノポリカルボン酸第2鉄錯体を含有す
る漂白用固体処理剤において、漂白用固体処理剤中のア
ミノポリカルボン酸第2鉄錯体が無水塩であると輸送時
における振動により固型化されたアミノポリカルボン酸
第2鉄錯体が微粉末化してしまい、使用時に粉が飛散し
てしまい問題となる。さらに高湿下で吸湿により外観が
変化してしまう。
【0017】また、50℃における乾燥減量が10.0wt%を
超えると輸送中に固体処理剤中の水分が蒸発して包材内
部に水滴が付着して、固形処理剤が包材にくっついた
り、固体処理剤の表面に水滴が付着して、固体処理剤同
士がくっついていわゆるブロッキング現像となってしま
う。逆に50℃における乾燥減量が0.1wt%未満であると
アミノポリカルボン酸第2鉄錯体以外の固体処理剤が振
動により微粉を発生してしまう。さらに吸湿により外観
が変化してしまう。
【0018】上記実験結果に基づき、更に検討したとこ
ろ、アミノポリカルボン酸を含有するハロゲン化銀写真
感光材料漂白用固体処理剤において、固体処理剤の50℃
における乾燥減量を0.1〜10wt%とすることにより製造
時,輸送時,使用時において温度や振動の影響をあまり
受けず、微粉発生を起こさずくっつかない安定なハロゲ
ン化銀写真感光材料漂白用固体処理剤処理剤を提供でき
ることを見出した。
【0019】また、上記のハロゲン化銀写真感光材料漂
白用の固体処理剤は、これを圧縮成形し、錠剤状にした
場合にも上記効果が従来品に比べ飛躍的に向上し、さら
に錠剤のすべり性も向上することが確認された。
【0020】これは圧縮時に錠剤内に残留する初期の水
分含有率が一定範囲内にコントロールされることによる
と思われる。
【0021】本発明において、固体処理剤の50℃におけ
る乾燥減量は0.1〜10.0wt%の範囲内であれば良いが、
本発明の効果の点からすると、好ましくは0.5〜8.0wt%
の範囲であり、最も好ましくは1.0〜6.0wt%である。
【0022】本発明でいう50℃における乾燥減量とは市
販の電子式水分計を用い、50℃で恒量になるまで加熱
し、減少した重量を求め、この減少した重量を含有水分
量として算出した水分含有率をいう。
【0023】本発明の固体処理剤は、少なくとも1種の
アミノポリカルボン酸第2鉄錯体・含水塩を含有する固
体処理剤であり、これら固体処理剤は、単に固体の原材
料を混合したものであっても、粉末状の固形物を数種混
合して造粒したものを混合したものであってもよい。
【0024】前記造粒物の製造方法としては、転動造
粒、押し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、撹拌造粒、流
動層造粒、噴霧乾燥造粒等の公知の方法を用いることが
できる。
【0025】また、前述の漂白用固体処理剤を圧縮成形
して錠剤型の固体処理剤に成形することにより本発明の
効果をより一層効果的に発現させ、且つ、保存による微
粉発生量増加をより効果的に防止することが可能とな
る。
【0026】錠剤型固体処理剤は、公知の圧縮機を用い
て製造することができる。製造には、例えば、油圧プレ
ス機、単発式打錠機、ロータリー式打錠機、ブリケッテ
ィングマシンを用いることができる。錠剤型固体処理剤
は任意の形状をとることが可能であるが、生産性、取り
扱い性の点から円筒型のものが好ましい。
【0027】本発明の固体処理剤は少なくとも1種のア
ミノポリカルボン酸第2鉄錯体・含水塩を含有する固体
処理剤であり、異なった2種以上のアミノポリカルボン
酸第2鉄錯体・含水塩を混合して使用しても良い。
【0028】アミノポリカルボン酸第2鉄錯体として
は、以下に示すアミノポリカルボン酸の遊離酸(下記一
般式〔I〕で示される化合物)の鉄錯体の形として用い
られることが好ましく、前記第2鉄錯体とアミノポリカ
ルボン酸の遊離酸とを併用することがさらに好ましい。
特に好ましいのは、前記第2鉄錯体と、それを構成して
いるのと同種のアミノポリカルボン酸の遊離酸とを併用
することである。また、アミノポリカルボン酸第2鉄錯
体含水塩はカリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩
等として用いることができ、アミノポリカルボン酸の遊
離酸は、遊離の酸、カリウム塩、ナトリウム塩等として
用いることができる。
【0029】
【化1】
【0030】R1〜R5は、水素原子、ヒドロキシ基、カ
ルボキシ基、スルホ基、カルバモイル基、ホスホノ基、
ホスホン基、スルファモイル基、スルホンアシド基、ア
シルアミノ基、ヒドロキサム基を表し、R1〜R5のうち
少なくとも1つはカルボキシ基である。
【0031】L1〜L7は置換されていても無置換であっ
てもよいアルキレン基、アリーレン基、アルケニレン
基、シクロアルキレン基又はアラルキレン基を表す。l
1〜l7は、0〜6の整数を表す。ただし、l5〜l6が同
時に0になることはない。
【0032】本発明に係わるアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体・含水塩を構成する一般式〔I〕で示されるアミ
ノポリカルボン酸(例示化合物I類)の具体的例示化合
物を下記に示す。
【0033】
【化2】
【0034】
【化3】
【0035】
【化4】
【0036】
【化5】
【0037】本発明の効果を良好にする化合物として
は、(I−1)〜(I−8)、(I−12)、(I−14)
〜(I−20)、(I−22)、(I−23)、(I−27)が
挙げられ、特に好ましい化合物としては、(I−1)、
(I−2)、(I−6)、(I−12)、(I−14)、
(I−15)、(I−17)が挙げられる。
【0038】本発明に係わるアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体・含水塩(例示化合物II類)の具体的例示化合物
を下記に示す。
【0039】
【化6】
【0040】本発明に係る固形処理剤に水溶性ポリマー
及び/または糖類を組み合わせて使用する際に、本発明
の効果をより良好に奏する。以下に好ましい化合物の例
を挙げるが、これに限定されない。
【0041】I.水溶性ポリマー ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアセタール、ポリビニル
アセテート、アミノアルキルメタクリレート共重合体、
メタクリル酸-メタクリル酸エステル共重合体、メタク
リル酸-アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸系
ベタイン型ポリマーなど II.糖類 グリコース、ガラクトースなどの単糖類、マルトース、
サクロース、ラクトースなどの二糖類、マンニトール、
ソルビトール、エリスリトールなどの糖アルコール、プ
ルラン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースアセテートサクシネート、カルボキシメ
チルエチルセルロース、デキストリン類、でんぶん分解
物など これらの中でも特に好ましい化合物としては、ポリプロ
ピレングリコールとポリエチレングリコールのブロック
ポリマー(プルロニック型ポリマー)、ポリエチレング
リコール(重量平均分子量2,000〜20,000)、レーム・
ファーマ社製オイドラギットに代表されるメタクリル酸
-メタクリル酸エステル共重合体およびメタクリル酸-ア
クリル酸エステル共重合体、エリスリトール、マルトー
ス、マニトール、松谷化学社製パインフローまたはパイ
ンデックスに代表されるデキストリンおよびでんぷん分
解物、三菱油化社製ユカフォーマーに代表されるメタク
リル酸系ベタイン型ポリマーが挙げられる。
【0042】これらの被覆素材は、固形処理剤の重量に
対し0.5%以上20%以下であることが好ましく、特に0.5
%以上20%以下が好ましい。
【0043】又、本発明に係る有機酸化合物は下記一般
式〔A〕で示される化合物であることが好ましい。
【0044】一般式〔A〕 A(−COOM)n 式中、Aはn価の有機基を表し、nは1〜6の整数を表
し、Mはアンモニウム、アルカリ金属(ナトリウム、カ
リウム、リチウム等)又は水素原子を表す。
【0045】一般式〔A〕において、Aで表されるn価
の有機基としては、アルキレン基(例えばメチレン基、
エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等)、
アルケニレン基(例えばエテニレン基等)、アルキニレ
ン基(例えばエチニレン基等)、シクロアルキレン基
(例えば1,4-シクロヘキサンジイル基等)、アリーレン
基(例えばo-フェニレン基、p-フェニレン基等)、アル
カントリイル基(例えば1,2,3-プロパントリイル基
等)、アレーントリイル基(例えば1,2,4-ベンゼントリ
イル基等)が挙げられる。
【0046】以上述べたAで表されるn価の基は置換基
(例えばヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン原子等)
を有するものを含む(例えば1,2-ジヒドロキシエチレ
ン、ヒドロキシエチレン、2-ヒドロキシ-1,2,3-プロパ
ントリイル、メチル-p-フェニレン、1-ヒドロキシ-2-ク
ロロエチレン、クロロメチレン、クロロエテニレン
等)。以下に、一般式〔A〕で示される化合物の好まし
い具体例を示す。
【0047】
【化7】
【0048】
【化8】
【0049】以上の例示化合物の中で、特に好ましいの
は例示化合物(A−1)、(A−3)、(A−4)、
(A−5)、(A−6)、(A−10)、(A−13)、
(A−14)、(A−15)、(A−20)であり、とりわけ
好ましいのは、(A−1)、(A−5)、(A−6)、
(A−10)、(A−13)、(A−14)、(A−20)であ
る。又、前記の酸の塩としては、アンモニウム塩、リチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる
が、保存安定性の観点からナトリウム塩、カリウム塩が
好ましい。これらの有機酸又はその塩は、単独で用いる
ことも出来るし2種以上を併用することも可能である。
前記アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩と有機酸及び/又
はその塩を混合する際には、各々を顆粒として顆粒同士
を混合しても良いが、造粒時に混合して一つの造粒物と
すると本発明の効果をより良好に奏する。更にこれらの
顆粒を加圧圧縮すると強度に優れた錠剤を得ることが出
来る。
【0050】又、本発明に係る漂白用固体処理剤には、
再ハロゲン化剤を含有しても良い。再ハロゲン化剤とし
ては公知のものを使用できるが、例えば、臭化アンモニ
ウム、臭化カリウム、臭化ナトリウム等の化合物が挙げ
られる。
【0051】
【実施例】以下、実施例にて本発明の詳細な説明をする
が、本発明はこれらに限定されない。
【0052】実施例1 操作(1−1) コハク酸 700g 臭化カリウム 900g 上記化合物それぞれを市販のハンマーミル中で平均粒径
50μm以下になるまで粉砕した。例示化合物の鉄錯体
(表1記載のもの)1900gを市販の棚型乾燥機を用い
て、結晶水を完全に除去した。
【0053】これら3種の化合物を市販のクロスロータ
リー式混合機により室温にて混合し、これを市販の撹拌
造粒機で約8分間、ポリエチレングリコール#600(関
東化学(株)製)を50ml噴霧しながら造粒した。得られた
造粒物を市販の流動層乾燥機で40℃、3時間乾燥した。
これを試料(1−1)〜(1−5)とした。
【0054】この試料の50℃における乾燥減量を測定し
た。結果を表1に示す。
【0055】 操作(1−2) コハク酸 700g 臭化カリウム 900g 上記試料を操作(1−1)同様に粉砕、混合を行った。
この混合物を撹拌造粒機中で、50mlの水を噴霧しながら
約8分間造粒した。得られた造粒物を流動層乾燥機で60
℃、4時間乾燥した。
【0056】この造粒物に例示化合物の鉄錯体(表1記
載のもの)の結晶水を完全に除去したもの1900gを混合
し、これを市販の撹拌造粒機で約8分間、ポリエチレン
グリコール#600(関東化学製)を50ml噴霧しながら造
粒した。得られた造粒物を市販の流動層乾燥機で40℃、
3時間乾燥した。
【0057】これを試料(1−6)〜(1−10)とし
た。
【0058】この試料の50℃における乾燥減量を測定し
た。結果を表1に示す。
【0059】 操作(1−5) 例示化合物の鉄錯体(表1記載のもの) 1900g コハク酸 700g 臭化カリウム 900g 上記試料を操作(1−1)同様粉砕、混合を行った。こ
の混合物を撹拌造粒機中で、50mlのポリエチレングリコ
ール#600を噴霧しながら約8分間造粒した。得られた
造粒物を流動層乾燥機で40℃、3時間乾燥した。
【0060】これを試料(1−11)〜(1−15)とし
た。
【0061】この試料の50℃における乾燥減量を測定し
た。結果を表1に示す。
【0062】操作(1−6) 操作(1−5)において、造粒中に噴霧する50mlのポリ
エチレングリコールを水100mlにかえて造粒し、得られ
た造粒物を流動層乾燥機で60℃、4時間乾燥した。
【0063】これを試料(1−16)〜(1−20)とし
た。
【0064】この試料の50℃における乾燥減量を測定し
た。結果を表1に示す。
【0065】実験(1−1) 上記操作によって得られた試料(1−1)〜(1−20)
についてそれぞれ149μmのふるいを用いてふるい149μm
以上の造粒物それぞれ100gをアルミニウム包材に密閉
し、IDEX社製バイブレーションテスターBF-UAを用いて
振動テストを行った。保存後の試料について再び149μm
のふるいを用いてふるい粉発生の評価をした。振動条件
は5〜67Hz/210secで30分間行った。
【0066】結果を表1に示す。
【0067】評価については、 ○:全く問題ない △:多少の粉発生があるものの問題ない ×:粉発生が激しい ただし×のものについては、商品価値が著しく損なわれ
る。
【0068】実験(1−2) 実験1同様試料(1−1)〜(1−20)それぞれ100g
をポリエチレン包材に密閉し、55℃のサーモに7日間保
存した。
【0069】結果を表1に示す。
【0070】評価については、 ○ :包材に全くくっつかない ○〜△:包材に多少のくっつきがあるものの軽く叩くと
殆ど落ちる △ :包材に多少のくっつきがあり、強く叩くと殆ど
落ちる × :包材へのくっつきが激しく、強く叩いても落ち
ない ただし×のものについては、商品価値が著しく損なわれ
る。
【0071】
【表1】
【0072】表1より明らかなように、アミノポリカル
ボン酸第2鉄錯体・含水塩を用いかつ50℃における乾燥
減量を0.1〜10.0wt%にコントロールすることにより、
粉発生、くっつきのないハロゲン化銀カラー感光材料漂
白用固体処理剤を提供できることがわかる。
【0073】実施例2 操作(2−1) 例示化合物の鉄錯体(表2記載のもの) 1900g 上記例示化合物の遊離酸 100g コハク酸 700g マレイン酸2ナトリウム・1水塩 300g アジピン酸 200g マンニトール 500g 臭化カリウム 900g 上記原料をそれぞれハンマーミルを用いて平均粒径50μ
m以下に粉砕した後混合し、撹拌造粒機で水を噴霧しな
がら造粒した。このときの水の添加量は100mlとした。
この造粒物を市販の流動層乾燥機を用いて60℃、4時間
乾燥した。この乾燥後の造粒物を試料(2−1)〜(2
−5)とした。
【0074】この試料の50℃における乾燥減量を測定し
た。結果を表2に示す。
【0075】操作(2−2) 操作(2−1)において、水の添加量、乾燥温度、乾燥
時間を適宜調節して、試料(2−6)〜(2−21)を作
成した。
【0076】操作(2−3) 操作(2−1)におけるコハク酸、マレイン酸2ナトリ
ウム・1水塩、アジピン酸の代わりに硫酸水素ナトリウ
ム1200gを添加して操作(2−1)同様に試料(2−2
2)を作成した。
【0077】この試料の50℃における乾燥減量を測定し
た。結果を表2に示す。
【0078】実験(2−1) 実施例1における実験(1−1)および(1−2)と同
様の実験を行った。
【0079】評価も実施例1と同様である。
【0080】
【表2】
【0081】表2から明らかなように、アミノポリカル
ボン酸第2鉄錯体・含水塩を用い、かつ50℃における乾
燥減量を0.1〜10.0wt%にコントロールすることによ
り、粉発生、くっつきの少ないハロゲン化銀カラー感光
材料漂白用固体処理剤を提供できる。本発明の効果の点
から50℃における乾燥減量は、好ましくは0.5〜8.0wt%
であり、さらに好ましくは1.0〜6.0wt%である。
【0082】また、本発明における固体処理剤中に一般
式〔A〕の化合物を加えると本発明の効果がさらに発揮
されることがわかる。
【0083】実施例3 実施例2における試料(2−1)の例示化合物の鉄錯体
を(II−5)(II−8)(II−9)(II−10)の鉄錯体
に変更して操作(2−1)と同様に造粒、乾燥を行い評
価を行ったが、実施例2と同等の効果があった。
【0084】実施例4 実施例2と同様にして例示化合物の鉄錯体を表3記載の
例示化合物および水のモル数になるように試料(3−
1)〜(3−11)を作成した。またこの試料の50℃にお
ける乾燥減量を測定した。結果を表3に示す。
【0085】実験(4−1) 評価は実施例1と同様におこなつた。
【0086】さらに、保存後の外観として試料を解放し
たシャーレに10gずつ入れ30℃70%RHで4時間保存し
保存前後における外観の評価を行った。
【0087】評価については、 ○:全く問題ない △:全体の半分に着色が見られる ×:全体に着色が見られる
【0088】
【表3】
【0089】表3より明らかなように、アミノポリカル
ボン酸第2鉄錯体・含水塩の鉄塩に対する結晶水のモル
比率を0.3〜3.0にコントロールすることにより、保存後
の外観の変化が少ないハロゲン化銀カラー感光材料漂白
用固体処理剤を提供できることがわかる。
【0090】実施例5 実施例2の試料(2−1)におけるマンニトールを、そ
の添加重量を変更、さらには表4記載の化合物に変更
(表4、添加物欄参照)した以外は試料(2−1)と同
様にしてして試料(4−1)〜(4−11)を作成した。
評価は実施例4と同様に行った。
【0091】結果を表4に示す。
【0092】
【表4】
【0093】表4から明らかなように結合剤を0.5〜20w
t%添加すると本発明の効果をさらに発揮することがわ
かる。
【0094】実施例6 操作(6−1) 実施例2における試料(2−1)〜(2−21)のそれぞ
れに0.5wt%のN-ラウロイルサルコシンナトリウムを添
加して3分間混合した後、得られた混合物を菊水製作所
(株)製クリーンプレスコレクト 18Kを改造した打錠
機を用い1錠あたりの充填量を11gとして圧縮打錠を行
い、直径30mmの漂白用錠剤型処理剤試料(5−1)〜
(5−21)を作成した。
【0095】操作(6−2) 実施例2の操作(2−1)における原料を造粒せずに10
分間混合し、さらにN-ラウロイルサルコシンナトリウム
を添加して3分間混合した後、得られた混合物を操作
(6−1)同様に圧縮打錠を行い、1錠11g、直径30mm
の漂白用錠剤型処理剤試料(5−22)を作成した。
【0096】操作(6−3) 実施例1における試料(1−1)〜(1−5)を操作
(6−1)同様にして圧縮打錠を行い、1錠11g、直径
30mmの漂白用錠剤型処理剤試料(5−23)〜(5−27)
を作成した。
【0097】なお、表5記載の50℃における乾燥減量は
試料(5−1)〜(5−21)については実施例2におけ
る試料(2−1)〜(2−13)(造粒物)のものであ
り、試料(5−23)〜(5−27)については実施例1に
おける試料(1−1)〜(1−5)(造粒物)のもので
ある。
【0098】実験(6−1) 実施例1と同様の評価を行った。
【0099】さらにすべり性として実施例4の実験(4
−1)と同様の条件で3時間保存した試料を25℃45%R
Hの環境室でポリエチレン板にのせStatic Friction Te
sterHEIDON-10(HEIDON社製)を用いポリエチレン板を
固定し、試料がポリエチレン板から動き出す角度θを測
定した。
【0100】評価については、 ○:15度以下で滑り出す △:15〜30度で滑り出す ×:30度を越えないと滑らない
【0101】
【表5】
【0102】
【表6】
【0103】表5,6から明らかなように、本発明の範
囲内にコントロールした固体処理剤を圧縮打錠すると粉
発生、くっつきがさらに良好な固体処理剤を提供できる
ことがわかる。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、第1に振動時の微粉発
生を低減させたハロゲン化銀カラー写真感光材料用固体
処理剤を提供することができる。第2に高温状態でのく
っつきを防止したハロゲン化銀カラー写真感光材料用固
体処理剤を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のアミノポリカルボン酸
    第2鉄錯体・含水塩を含有し、かつ50℃における乾燥減
    量が0.1wt%以上10.0wt%以下であることを特徴とする
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料漂白用固体処理剤。
  2. 【請求項2】 前記固体処理剤において、アミノポリカ
    ルボン酸第2鉄錯体・含水塩において鉄塩に対する結晶
    水のモル比率が0.3≦(Fe/H2O(モル比))≦3.0である
    ことを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀カラー写
    真感光材料漂白用固体処理剤。
  3. 【請求項3】 前記漂白用固体処理剤において、糖類ま
    たは水溶性ポリマーから選ばれる少なくとも1種を含有
    することを特徴とする請求項1または2記載のハロゲン
    化銀カラー写真感光材料漂白用固体処理剤。
  4. 【請求項4】 前記固体処理剤において、圧縮成形によ
    り錠剤状に成形することを特徴とした請求項1,2また
    は3記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料漂白用錠剤
    型処理剤。
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