JPH07224914A - 無段変速機のライン圧制御装置 - Google Patents
無段変速機のライン圧制御装置Info
- Publication number
- JPH07224914A JPH07224914A JP3416894A JP3416894A JPH07224914A JP H07224914 A JPH07224914 A JP H07224914A JP 3416894 A JP3416894 A JP 3416894A JP 3416894 A JP3416894 A JP 3416894A JP H07224914 A JPH07224914 A JP H07224914A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- valve
- pulley
- spool
- lock
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両のライン圧をむだなエネルギーを消費し
ないように制御する。 【構成】 ライン圧調整弁12には、これのスプリング
室がプーリ比圧が導入されるプーリ比圧用第1油室40
aとされており、これとは反対側にロックアップ信号圧
を導入可能なロックアップ信号圧用第1油室40dが形
成されている。プーリ比圧用第1油室にプーリ比圧を導
入するプーリ比圧弁14、及びロックアップ信号圧用第
1油室へのロックアップ信号圧の導入・遮断を制御する
ロックアップソレノイド弁18が設けられている。ロッ
クアップ信号圧が導入された場合にはプーリ比圧弁を高
ゲイン側に位置させ、導入されない場合には低ゲイン側
に位置させるゲイン切換弁16が設けられている。ライ
ン圧調整弁は、ロックアップ信号圧が導入されない場合
にはポンプ吐出圧を高ゲインでかつプーリ比の増減に対
してライン圧が急激に変化するように調整し、ロックア
ップ信号圧が導入されな場合にはポンプ吐出圧を低ゲイ
ンでかつプーリ比の増減に対してライン圧が緩やかに変
化するように調整する。
ないように制御する。 【構成】 ライン圧調整弁12には、これのスプリング
室がプーリ比圧が導入されるプーリ比圧用第1油室40
aとされており、これとは反対側にロックアップ信号圧
を導入可能なロックアップ信号圧用第1油室40dが形
成されている。プーリ比圧用第1油室にプーリ比圧を導
入するプーリ比圧弁14、及びロックアップ信号圧用第
1油室へのロックアップ信号圧の導入・遮断を制御する
ロックアップソレノイド弁18が設けられている。ロッ
クアップ信号圧が導入された場合にはプーリ比圧弁を高
ゲイン側に位置させ、導入されない場合には低ゲイン側
に位置させるゲイン切換弁16が設けられている。ライ
ン圧調整弁は、ロックアップ信号圧が導入されない場合
にはポンプ吐出圧を高ゲインでかつプーリ比の増減に対
してライン圧が急激に変化するように調整し、ロックア
ップ信号圧が導入されな場合にはポンプ吐出圧を低ゲイ
ンでかつプーリ比の増減に対してライン圧が緩やかに変
化するように調整する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速機のライン圧
制御装置に関するものである。
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロックアップクラッチ付きのトル
クコンバータ及びVベルト式無段変速機構を有する無段
変速機の制御装置としては、特開昭61−105353
号公報に示されるようなものがある。これに示される無
段変速機の制御装置は、図2に示すように、駆動プーリ
160の可動円すい部材160と連動するスリーブ(図
示せず)によってライン圧調整弁(図示せず)のスプリ
ングの圧縮量を変えるようにしている。すなわち、車両
のライン圧は、トルクコンバータ120のロックアップ
クラッチ120dの作動状態とは無関係に、Vベルト式
無段変速機構290の変速比のみに対応した大きさに調
整されることになる。
クコンバータ及びVベルト式無段変速機構を有する無段
変速機の制御装置としては、特開昭61−105353
号公報に示されるようなものがある。これに示される無
段変速機の制御装置は、図2に示すように、駆動プーリ
160の可動円すい部材160と連動するスリーブ(図
示せず)によってライン圧調整弁(図示せず)のスプリ
ングの圧縮量を変えるようにしている。すなわち、車両
のライン圧は、トルクコンバータ120のロックアップ
クラッチ120dの作動状態とは無関係に、Vベルト式
無段変速機構290の変速比のみに対応した大きさに調
整されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の無段変速機のライン圧制御装置では、たと
えば、トルクコンバータのロックアップクラッチが非作
動の状態において変速比とライン圧とが対応するように
条件を設定したとすると、ロックアップクラッチが作動
した状態においては、変速比が大きい(Vベルト式無段
変速機構のプーリ比が小さい)場合に、ライン圧が必要
以上に高圧とされ、エネルギーのむだが発生するという
問題点がある。すなわち、図4に2本の仮想線a及びb
で示すように、ロックアップクラッチ付きのトルクコン
バータ及びVベルト式無段変速機構を有する無段変速機
のライン圧は、同じプーリ比で比較した場合に、ロック
アップクラッチが非作動の場合(非ロックアップ時)の
もの(仮想線a)の方が、一般的にはロックアップクラ
ッチが作動した場合(ロックアップ時)のもの(仮想線
b)よりも高い圧力を必要とする傾向がある。従来は、
いかなる場合でもライン圧が不足しないようにするた
め、上述のように非ロックアップ時の状態に基づいて、
図中実線cで示すようにプーリ比と対応させたライン圧
を設定するようにしていたので、ロックアップ時には、
必要以上にエネルギー(最大、図中dで示す圧力に対応
するような、むだなエネルギー)を消費することにな
る。これを解決するものとしては、ライン圧調整弁にロ
ックアップ信号圧を導入するようにして、ロックアップ
時のライン圧調整レベルを図中実線cから破線eに平行
移動させて、ロックアップ時のむだなエネルギーの消費
を少なくすることが考えられる。しかしながら、このよ
うに構成したとしても、図中fで示す圧力に対応するよ
うな、むだなエネルギーを消費することは避けられず、
ロックアップ時でかつプーリ比が小さい場合のむだなエ
ネルギーの消費量をこれ以上少なくすることは困難であ
る。本発明は、このような課題を解決することを目的と
している。
ような従来の無段変速機のライン圧制御装置では、たと
えば、トルクコンバータのロックアップクラッチが非作
動の状態において変速比とライン圧とが対応するように
条件を設定したとすると、ロックアップクラッチが作動
した状態においては、変速比が大きい(Vベルト式無段
変速機構のプーリ比が小さい)場合に、ライン圧が必要
以上に高圧とされ、エネルギーのむだが発生するという
問題点がある。すなわち、図4に2本の仮想線a及びb
で示すように、ロックアップクラッチ付きのトルクコン
バータ及びVベルト式無段変速機構を有する無段変速機
のライン圧は、同じプーリ比で比較した場合に、ロック
アップクラッチが非作動の場合(非ロックアップ時)の
もの(仮想線a)の方が、一般的にはロックアップクラ
ッチが作動した場合(ロックアップ時)のもの(仮想線
b)よりも高い圧力を必要とする傾向がある。従来は、
いかなる場合でもライン圧が不足しないようにするた
め、上述のように非ロックアップ時の状態に基づいて、
図中実線cで示すようにプーリ比と対応させたライン圧
を設定するようにしていたので、ロックアップ時には、
必要以上にエネルギー(最大、図中dで示す圧力に対応
するような、むだなエネルギー)を消費することにな
る。これを解決するものとしては、ライン圧調整弁にロ
ックアップ信号圧を導入するようにして、ロックアップ
時のライン圧調整レベルを図中実線cから破線eに平行
移動させて、ロックアップ時のむだなエネルギーの消費
を少なくすることが考えられる。しかしながら、このよ
うに構成したとしても、図中fで示す圧力に対応するよ
うな、むだなエネルギーを消費することは避けられず、
ロックアップ時でかつプーリ比が小さい場合のむだなエ
ネルギーの消費量をこれ以上少なくすることは困難であ
る。本発明は、このような課題を解決することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プーリ比に対
する設定ライン圧をロックアップクラッチの作動又は非
作動に応じて低ゲインのもの又は高ゲインのものに切換
えるとともに、設定ライン圧のこう配も変えるようにす
ることにより、上記課題を解決する。すなわち、本発明
の請求項1に対応する無段変速機のライン圧制御装置
は、ロックアップクラッチ(120d)付きのトルクコ
ンバータ(120)を有するVベルト式の無段変速機の
ライン圧制御装置であって、上記Vベルト式の無段変速
機(290)の変速比に応じた油圧を調圧するプーリ比
圧弁(14)と、ポンプ吐出圧をエンジン負荷及び上記
プーリ比圧弁(14)の吐出圧に応じて調圧するライン
圧調整弁(12)と、上記ロックアップクラッチ(12
0d)を作動させるロックアップクラッチ作動装置(1
8)と、を有しており、ロックアップクラッチ作動装置
(18)が作動したときには、上記プーリ比圧弁(1
4)の出力を、ロックアップクラッチ作動装置(18)
の非作動時よりも小さくすることにより、上記ライン圧
調整弁(12)の調圧をロックアップクラッチ作動装置
(18)の非作動時よりも小さくしたことを特徴として
いる。また請求項2に対応するものは、ロックアップク
ラッチ(120d)付きのトルクコンバータ(120)
及びVベルト式無段変速機構(290)を有し、駆動プ
ーリ(160)及び従動プーリ(260)の各シリンダ
室(200b、320)に供給する油圧を調節して駆動
プーリ(160)及び従動プーリ(260)のV字状溝
間隔を制御することにより変速比を連続的に可変とした
無段変速機のためのものであって、ポンプ(10)と、
バルブブロック(30)にしゅう動可能にはめ合わされ
た第1スプール(12a)及びこれの一端側に配置され
第1スプール(12a)をライン圧昇圧側に押すように
作用させた第1スプリング(12b)を有しており、第
1スプール(12a)をライン圧減圧側に押すように吐
出油路(50)から導入されたポンプ吐出圧を調整して
ライン圧とするライン圧調整弁(12)と、バルブブロ
ック(30)にしゅう動可能にはめ合わされた第2スプ
ール(14a)及びこれの一端側に配置され第2スプー
ル(14a)をプーリ比圧増圧側に押すように作用させ
た第2スプリング(14b)を有しており、供給油路
(56)から導入された供給圧を調整してプーリ比圧と
するプーリ比圧弁(14)と、上記無段変速機の変速比
を検知するとともに、プーリ比圧弁(14)の第2スプ
リング(14b)を検知した変速比に対応した量だけプ
ーリ比圧増圧側に押すことが可能なプーリセンサ(2
0)と、を有するものにおいて、上記ライン圧調整弁
(12)には、第1スプール(12a)の第1スプリン
グ配置側に配置されておりプーリ比圧弁(14)を介し
てプーリ比圧が導入されるプーリ比圧用第1油室(40
a)と、これとは反対側に配置されておりロックアップ
信号油路(54)からロックアップ信号圧を導入可能な
ロックアップ信号圧用第1油室(40d)と、第1スプ
ール(12a)の中間部に配置されており吐出油路(5
0)からポンプ吐出圧が導入されて第1スプール(12
a)を第1スプリング(12b)の力に抗してライン圧
減圧側に押すことが可能なポンプ吐出圧用油室(40
b)と、がそれぞれ形成されており、上記プーリ比圧弁
(14)には、第2スプール(14a)の第2スプリン
グ配置側とは反対側に配置されておりゲイン切換圧油路
(58)からゲイン切換圧を導入可能なゲイン切換圧用
油室(40e)と、第2スプール(14a)の中間部に
配置されておりプーリ比圧が導入されたとき第2スプー
ル(14a)を第2スプリング(14b)の力に抗して
プーリ比圧減圧側に押すことが可能なプーリ比圧用第2
油室(40c)と、がそれぞれ形成されており、バルブ
ブロック(30)にしゅう動可能にはめ合わされた第3
スプール(16a)及びこれの一端側に配置されており
第3スプール(16a)をプーリ比圧弁(14)のゲイ
ン切換圧用油室(40e)がタンク(32)とは連通す
るがプーリ比圧油路(52)とは連通しない高ゲイン側
に押すように作用させた第3スプリング(16b)を有
するゲイン切換弁(16)と、ロックアップソレノイド
弁(18)と、を有しており、ゲイン切換弁(16)に
は、第3スプリング配置側とは反対側の第3スプール
(16a)一端側に配置されておりロックアップ信号圧
が導入されたとき第3スプール(16a)を第3スプリ
ング(16b)の力に抗してプーリ比圧弁(14)のゲ
イン切換圧用油室(40e)をプーリ比圧油路(52)
とは連通するがタンク(32)とは連通しない低ゲイン
側に押すことが可能なロックアップ信号圧用第2油室
(40f)が形成されており、ロックアップクラッチ
(120d)が作動しない場合には、ロックアップソレ
ノイド弁(18)がロックアップ信号圧油路(54)を
遮断することによりロックアップ信号圧がライン圧調整
弁(12)及びゲイン切換弁(16)の各ロックアップ
信号圧用油室(40d、40f)に導入されず、ゲイン
切換弁(16)の第3スプール(16a)が高ゲイン側
に位置するのに応じて、プーリ比圧弁(14)の第2ス
プール(14a)が高ゲイン位置に位置させられること
により、ライン圧調整弁(12)がポンプ吐出圧を高ゲ
インでプーリ比圧に対応したライン圧に調整し、ロック
アップクラッチ(120d)が作動した場合には、ロッ
クアップソレノイド弁(18)がロックアップ信号圧油
路(54)を開いてロックアップ信号圧がライン圧調整
弁(12)及びゲイン切換弁(16)の各ロックアップ
信号圧用油室(40d、40f)に導入されて、ゲイン
切換弁(16)の第3スプール(16a)が低ゲイン側
に位置するのに応じて、プーリ比圧弁(14)の第2ス
プール(14a)が低ゲイン位置に位置させられること
により、ライン圧調整弁(12)がポンプ吐出圧を低ゲ
インでプーリ比圧に対応したライン圧に調整する、構成
とされていることを特徴としている。なお、かっこ内の
符号は、実施例の対応する部材を示す。
する設定ライン圧をロックアップクラッチの作動又は非
作動に応じて低ゲインのもの又は高ゲインのものに切換
えるとともに、設定ライン圧のこう配も変えるようにす
ることにより、上記課題を解決する。すなわち、本発明
の請求項1に対応する無段変速機のライン圧制御装置
は、ロックアップクラッチ(120d)付きのトルクコ
ンバータ(120)を有するVベルト式の無段変速機の
ライン圧制御装置であって、上記Vベルト式の無段変速
機(290)の変速比に応じた油圧を調圧するプーリ比
圧弁(14)と、ポンプ吐出圧をエンジン負荷及び上記
プーリ比圧弁(14)の吐出圧に応じて調圧するライン
圧調整弁(12)と、上記ロックアップクラッチ(12
0d)を作動させるロックアップクラッチ作動装置(1
8)と、を有しており、ロックアップクラッチ作動装置
(18)が作動したときには、上記プーリ比圧弁(1
4)の出力を、ロックアップクラッチ作動装置(18)
の非作動時よりも小さくすることにより、上記ライン圧
調整弁(12)の調圧をロックアップクラッチ作動装置
(18)の非作動時よりも小さくしたことを特徴として
いる。また請求項2に対応するものは、ロックアップク
ラッチ(120d)付きのトルクコンバータ(120)
及びVベルト式無段変速機構(290)を有し、駆動プ
ーリ(160)及び従動プーリ(260)の各シリンダ
室(200b、320)に供給する油圧を調節して駆動
プーリ(160)及び従動プーリ(260)のV字状溝
間隔を制御することにより変速比を連続的に可変とした
無段変速機のためのものであって、ポンプ(10)と、
バルブブロック(30)にしゅう動可能にはめ合わされ
た第1スプール(12a)及びこれの一端側に配置され
第1スプール(12a)をライン圧昇圧側に押すように
作用させた第1スプリング(12b)を有しており、第
1スプール(12a)をライン圧減圧側に押すように吐
出油路(50)から導入されたポンプ吐出圧を調整して
ライン圧とするライン圧調整弁(12)と、バルブブロ
ック(30)にしゅう動可能にはめ合わされた第2スプ
ール(14a)及びこれの一端側に配置され第2スプー
ル(14a)をプーリ比圧増圧側に押すように作用させ
た第2スプリング(14b)を有しており、供給油路
(56)から導入された供給圧を調整してプーリ比圧と
するプーリ比圧弁(14)と、上記無段変速機の変速比
を検知するとともに、プーリ比圧弁(14)の第2スプ
リング(14b)を検知した変速比に対応した量だけプ
ーリ比圧増圧側に押すことが可能なプーリセンサ(2
0)と、を有するものにおいて、上記ライン圧調整弁
(12)には、第1スプール(12a)の第1スプリン
グ配置側に配置されておりプーリ比圧弁(14)を介し
てプーリ比圧が導入されるプーリ比圧用第1油室(40
a)と、これとは反対側に配置されておりロックアップ
信号油路(54)からロックアップ信号圧を導入可能な
ロックアップ信号圧用第1油室(40d)と、第1スプ
ール(12a)の中間部に配置されており吐出油路(5
0)からポンプ吐出圧が導入されて第1スプール(12
a)を第1スプリング(12b)の力に抗してライン圧
減圧側に押すことが可能なポンプ吐出圧用油室(40
b)と、がそれぞれ形成されており、上記プーリ比圧弁
(14)には、第2スプール(14a)の第2スプリン
グ配置側とは反対側に配置されておりゲイン切換圧油路
(58)からゲイン切換圧を導入可能なゲイン切換圧用
油室(40e)と、第2スプール(14a)の中間部に
配置されておりプーリ比圧が導入されたとき第2スプー
ル(14a)を第2スプリング(14b)の力に抗して
プーリ比圧減圧側に押すことが可能なプーリ比圧用第2
油室(40c)と、がそれぞれ形成されており、バルブ
ブロック(30)にしゅう動可能にはめ合わされた第3
スプール(16a)及びこれの一端側に配置されており
第3スプール(16a)をプーリ比圧弁(14)のゲイ
ン切換圧用油室(40e)がタンク(32)とは連通す
るがプーリ比圧油路(52)とは連通しない高ゲイン側
に押すように作用させた第3スプリング(16b)を有
するゲイン切換弁(16)と、ロックアップソレノイド
弁(18)と、を有しており、ゲイン切換弁(16)に
は、第3スプリング配置側とは反対側の第3スプール
(16a)一端側に配置されておりロックアップ信号圧
が導入されたとき第3スプール(16a)を第3スプリ
ング(16b)の力に抗してプーリ比圧弁(14)のゲ
イン切換圧用油室(40e)をプーリ比圧油路(52)
とは連通するがタンク(32)とは連通しない低ゲイン
側に押すことが可能なロックアップ信号圧用第2油室
(40f)が形成されており、ロックアップクラッチ
(120d)が作動しない場合には、ロックアップソレ
ノイド弁(18)がロックアップ信号圧油路(54)を
遮断することによりロックアップ信号圧がライン圧調整
弁(12)及びゲイン切換弁(16)の各ロックアップ
信号圧用油室(40d、40f)に導入されず、ゲイン
切換弁(16)の第3スプール(16a)が高ゲイン側
に位置するのに応じて、プーリ比圧弁(14)の第2ス
プール(14a)が高ゲイン位置に位置させられること
により、ライン圧調整弁(12)がポンプ吐出圧を高ゲ
インでプーリ比圧に対応したライン圧に調整し、ロック
アップクラッチ(120d)が作動した場合には、ロッ
クアップソレノイド弁(18)がロックアップ信号圧油
路(54)を開いてロックアップ信号圧がライン圧調整
弁(12)及びゲイン切換弁(16)の各ロックアップ
信号圧用油室(40d、40f)に導入されて、ゲイン
切換弁(16)の第3スプール(16a)が低ゲイン側
に位置するのに応じて、プーリ比圧弁(14)の第2ス
プール(14a)が低ゲイン位置に位置させられること
により、ライン圧調整弁(12)がポンプ吐出圧を低ゲ
インでプーリ比圧に対応したライン圧に調整する、構成
とされていることを特徴としている。なお、かっこ内の
符号は、実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】無段変速機のプーリ比に対する設定ライン圧
は、ロックアップクラッチが作動した場合と、ロックア
ップクラッチが非作動の場合とでは、それぞれゲインが
違うものに設定してあるとともに、これらのこう配も変
えるようにしてある。すなわち、ロックアップクラッチ
の非作動時のプーリ比に対する設定ライン圧は、作動時
のものよりも、一般的には、高ゲインになるように設定
してあり、また、これらのこう配を、非作動時のものの
方が作動時のものよりも、一般的には、急こう配のもの
に設定してある。これによりロックアップクラッチの作
動時で、無段変速機のプーリ比が小さい場合であって
も、ライン圧を不必要に高く設定しないで済み、従来よ
りも、むだなエネルギーの消費量が少なくされる。
は、ロックアップクラッチが作動した場合と、ロックア
ップクラッチが非作動の場合とでは、それぞれゲインが
違うものに設定してあるとともに、これらのこう配も変
えるようにしてある。すなわち、ロックアップクラッチ
の非作動時のプーリ比に対する設定ライン圧は、作動時
のものよりも、一般的には、高ゲインになるように設定
してあり、また、これらのこう配を、非作動時のものの
方が作動時のものよりも、一般的には、急こう配のもの
に設定してある。これによりロックアップクラッチの作
動時で、無段変速機のプーリ比が小さい場合であって
も、ライン圧を不必要に高く設定しないで済み、従来よ
りも、むだなエネルギーの消費量が少なくされる。
【0006】
【実施例】図2に本発明を実施する無段変速機の動力伝
達機構を示す。この無段変速機はトルクコンバータ12
0、前後進切換機構150、Vベルト式無段変速機構2
90、差動装置560等を有しており、エンジン100
の出力軸100aの回転を所定の変速比及び回転方向で
出力軸660及び680に伝達することができる。この
無段変速機は、トルクコンバータ120(ロックアップ
油室120a、ポンプインペラ120b、タービンラン
ナ120c、ロックアップクラッチ120d等を有して
いる)、回転軸130、駆動軸140、前後進切換機構
150、駆動プーリ160(固定円すい部材180、駆
動プーリシリンダ室200(室200a、室200
b)、可動円すい部材160、みぞ160a等からな
る)、遊星歯車機構170(サンギア190、ピニオン
ギア210、ピニオンギア230、ピニオンキャリア2
50、インターナルギア270等から成る)、Vベルト
240、従動プーリ260(固定円すい部材300、従
動プーリシリンダ室320、可動円すい部材260等か
ら成る)、従動軸280、前進用クラッチ400、駆動
ギア460、アイドラギア480、後進用ブレーキ50
0、アイドラ軸520、ピニオンギア540、ファイナ
ルギア440、ピニオンギア580、ピニオンギア60
0、サイドギア620、サイドギア640、出力軸66
0、出力軸680などから構成されているが、これらに
ついての詳細な説明は省略する。なお、説明を省略した
部分の構成については本出願人の出願に係る特開昭61
−105353号公報に記載されている。
達機構を示す。この無段変速機はトルクコンバータ12
0、前後進切換機構150、Vベルト式無段変速機構2
90、差動装置560等を有しており、エンジン100
の出力軸100aの回転を所定の変速比及び回転方向で
出力軸660及び680に伝達することができる。この
無段変速機は、トルクコンバータ120(ロックアップ
油室120a、ポンプインペラ120b、タービンラン
ナ120c、ロックアップクラッチ120d等を有して
いる)、回転軸130、駆動軸140、前後進切換機構
150、駆動プーリ160(固定円すい部材180、駆
動プーリシリンダ室200(室200a、室200
b)、可動円すい部材160、みぞ160a等からな
る)、遊星歯車機構170(サンギア190、ピニオン
ギア210、ピニオンギア230、ピニオンキャリア2
50、インターナルギア270等から成る)、Vベルト
240、従動プーリ260(固定円すい部材300、従
動プーリシリンダ室320、可動円すい部材260等か
ら成る)、従動軸280、前進用クラッチ400、駆動
ギア460、アイドラギア480、後進用ブレーキ50
0、アイドラ軸520、ピニオンギア540、ファイナ
ルギア440、ピニオンギア580、ピニオンギア60
0、サイドギア620、サイドギア640、出力軸66
0、出力軸680などから構成されているが、これらに
ついての詳細な説明は省略する。なお、説明を省略した
部分の構成については本出願人の出願に係る特開昭61
−105353号公報に記載されている。
【0007】図1に本発明の実施例のライン圧制御装置
を示す。ライン圧制御装置は、ポンプ10、ライン圧調
整弁12、プーリ比圧弁14、ゲイン切換弁16、ロッ
クアップソレノイド弁18及びプーリセンサ20を有し
ている。ポンプ10は、タンク32内の油を吸入して吐
出油路50に吐出する。吐出油路50には、分岐油路5
0a及び50bがそれぞれ設けられている。分岐油路5
0a及び50bとそれぞれ連通するようにライン圧調整
弁12が設けられている。ライン圧調整弁12は、バル
ブブロック30にしゅう動可能にはめ合わされた第1ス
プール12aと、これの一端側に配置され第1スプール
12aをポンプ吐出圧に基づく力に抗して押すように作
用させた第1スプリング12bとを有しており、第1ス
プール12aには、図中左側から順次、小径の第1受圧
ランド部12a1 、これよりも大径の第2受圧ランド部
12a2 及び調圧ランド部12c3がそれぞれ形成され
ている。第1スプール12aの第1スプリング12b配
置側の端部側には、第1スプール12aの一端部とバル
ブブロック30とによって区画されたプーリ比圧用第1
油室40aが形成されており、また、第1受圧ランド部
12a1 及び第2受圧ランド部12a2 間には、ポンプ
吐出圧用油室40bが形成されており、さらに、第1ス
プール12aの第1スプリング12b配置側とは反対側
の端部に、第1スプール12aの他端部とバルブブロッ
ク30とによって区画されたロックアップ信号圧用第1
油室40dが形成されている。図中右側のプーリ比圧用
第1油室40aには、プーリ比圧油路52が接続されて
おり、図中中間のポンプ吐出圧用油室40bには、上述
の分岐油路50aが固定絞り42を介して接続されてお
り、さらに、図中左側のロックアップ信号圧用第1油室
40dには、ロックアップ信号圧油路54が接続されて
いる。ロックアップ信号圧油路54は、固定絞り48を
介して図示してないロックアップ油圧源と接続されてい
る。ライン圧調整弁12には、調圧ランド部12c3 に
開口するドレン油路70も接続されている。なお、プー
リ比圧油路52の他端側の接続については、後で説明す
る。ライン圧調整弁12は、吐出油路50から分岐油路
50a及び固定絞り42を通してポンプ吐出圧用油室4
0bに導入されたポンプ吐出圧と、第1スプリング12
bの力量とに基づいて吐出油路50及び分岐油路50b
を通ってドレン油路70に流れる油量を調整することに
より、周知のライン圧調整作用を行うことが可能であ
り、また、後述するように、ロックアップ信号圧油路5
4から、ロックアップ信号圧用第1油室40dにロック
アップ信号圧を導入しなかったり、導入したりすること
により、ライン圧調整弁12のゲインを高・低の2段階
に切換えることが可能である。バルブブロック30内に
は、プーリ比圧弁14及びゲイン切換弁16も設けられ
ている。プーリ比圧弁14は、バルブブロック30にし
ゅう動可能にはめ合わされた第2スプール14aと、こ
れの一端側に配置され第2スプール14aを油圧に基づ
く力に抗して押すように作用させた第2スプリング14
bと、これの図中右端部に接触した状態で図中左右方向
に移動可能に配置された作動ブロック22とを有してい
る。作動ブロック22の図中右端部と接触するようにレ
バー状のプーリセンサ20が配置されている。プーリセ
ンサ20は、これの図示を省略した上端側の軸部が、図
2に示すVベルト式無段変速機構290の従動プーリ2
60の可動円すい部材260の移動量に対応した量だけ
回動させられることにより、作動ブロック22を変速比
に対応した量だけ図中左右方向に移動可能である。第2
スプール14aには、図1中左側から順次、小径の第1
受圧ランド部14a1 、これよりも大径の第2受圧ラン
ド部12a2 及び調圧ランド部12a3 がそれぞれ形成
されている。第2受圧ランド部12a2 の図中左端側に
は、第2スプール14aとバルブブロック30とによっ
て区画されたプーリ比圧用第2油室40cが形成されて
おり、また、第1受圧ランド部14a1 の図中左端側に
は、これとバルブブロック30とによって区画されたゲ
イン切換圧用油室40eが形成されている。プーリ比圧
弁14には、これの第2受圧ランド部12a2 に向かっ
て開口する供給油路56と、調圧ランド部12a3 に向
かって開口するドレン油路72とがそれぞれ設けられて
いる。供給油路56は、図示してないプーリ駆動油圧源
と接続されている。上述のプーリ比圧油路52の他端側
は、プーリ比圧弁14の第2受圧ランド部14a2 及び
調圧ランド部12a3 間に開口している。プーリ比圧油
路52は、分岐油路52a及び52bを有しており、分
岐油路52aは、固定絞り44を介してプーリ比圧用第
2油室40cと接続されている。分岐油路52bは、後
述するゲイン切換弁16の調圧ランド部16a2 に向か
って開口している。上述のゲイン切換圧用油室40eに
はゲイン切換圧油路58の一端が接続されている。ゲイ
ン切換圧油路58には、固定絞り46が設けられてい
る。ゲイン切換圧油路58の他端側は、後述するように
ゲイン切換弁16と連通している。ゲイン切換弁16
は、バルブブロック30にしゅう動可能にはめ合わされ
た第3スプール16aと、これの一端側に配置され第3
スプール16aを油圧に基づく力に抗して押すように作
用させた第3スプリング16bとを有しており、第3ス
プール16aには、受圧ランド部16a1 、及びこれと
同径の調圧ランド部16a2 がそれぞれ形成されてい
る。上述のゲイン切換圧油路58の他端側は、受圧ラン
ド部16a1 及び調圧ランド部16a2 間に開口してい
る。また、上述の分岐油路52bの他端側は、ゲイン切
換弁16の調圧ランド部16a2 に向かって開口してい
る。第3スプール16aの第3スプリング16b配置側
とは反対側の端部側には、第2スプール14aの一端部
とバルブブロック30とによって区画されたロックアッ
プ信号圧用第2油室40fが形成されている。上述のロ
ックアップ信号圧油路54には、分岐油路54a及び5
4bがそれぞれ設けられており、分岐油路54bはロッ
クアップ信号圧用第2油室40fに連通している。な
お、分岐油路54aの接続については後で説明する。ゲ
イン切換弁16の受圧ランド部16a1 に向かって開口
するようにドレン油路74が設けられている。なお、各
ドレン油路70、72及び74は、図示を省略してある
が、タンク32とそれぞれ連通されている。ゲイン切換
弁16は、これのロックアップ信号圧用第2油室40f
に油圧が作用した場合(ロックアップ時)には、図中実
線で示すように、これの第3スプール16aがプーリ比
圧弁14のゲイン切換圧用油室40eの油圧を維持する
低ゲイン側に位置する一方、これのロックアップ信号圧
用第2油室40fに油圧が作用していない場合(非ロッ
クアップ時)には、図中仮想線で示すように、これの第
3スプール16aがプーリ比圧弁14のゲイン切換圧用
油室40eの油圧をタンク32に開放する高ゲイン側に
位置するように構成されている。上述の分岐油路54a
には弁部材18aを有するロックアップソレノイド弁1
8が設けられている。ロックアップソレノイド弁18
は、ロックアップクラッチ120d(図2参照)が作動
したときにオンとされて弁部材18aが図示の位置(下
方位置)に位置してロックアップ信号圧油路54を開
き、図示してないロックアップ油圧源からの油が固定絞
り48を介してライン圧調整弁12の図中左側のロック
アップ信号圧用第1油室40dに流入するのを許すとと
もに、油の一部が分岐油路54bを介してゲイン切換弁
16のロックアップ信号圧用第2油室40fに導入する
のを許すが、ロックアップクラッチ120dが非作動の
ときにオフとされて弁部材18aが図示の位置よりも上
方に突出してロックアップ信号圧油路54を遮断し、ロ
ックアップ油圧源からの油がロックアップ信号圧用第1
油室40d及びロックアップ信号圧用第2油室40fに
流入するのを許さないように構成されている。ライン圧
制御装置は、プーリ比が小さい場合ほど、すなわち、プ
ーリセンサ20の図中時計方向の回動角度が大きく、こ
れに対応して作動ブロック22の図中左方向への移動量
が大きい場合ほど、第2スプール14aが供給油路56
に対する絞りを開いて分岐油路52a及びプーリ比圧油
路52を介してライン圧調整弁12のプーリ比圧用第1
油室40aに流入する油圧を高くすることにより、ライ
ン圧を高くすることが可能である。また、同じプーリ比
の場合であっても、ロックアップ非作動時(ゲイン切換
弁16が図中仮想線で示す高ゲイン位置にあり、ゲイン
切換圧用油室40eに油圧が作用していない場合)と、
ロックアップ作動時(ゲイン切換弁16が図中実線で示
す低ゲイン位置にあり、ゲイン切換圧用油室40eに油
圧が作用している場合)とで、ライン圧調整弁12のプ
ーリ比圧用第1油室40aに流入する油圧の大きさを変
えることが可能である。このような構成とすることによ
って、図3に示すように、プーリ比に対するライン圧の
こう配及びゲインを、非ロックアップ時(図中上側の実
線)とロックアップ時(図中下側の実線)とで変えるこ
とができる。すなわち、この実施例の場合、非ロックア
ップ時には高ゲインであるとともにプーリ比に対するラ
イン圧のこう配を大きく、また、ロックアップ時には低
ゲインであるとともにプーリ比に対するライン圧のこう
配を小さくするようにされている。
を示す。ライン圧制御装置は、ポンプ10、ライン圧調
整弁12、プーリ比圧弁14、ゲイン切換弁16、ロッ
クアップソレノイド弁18及びプーリセンサ20を有し
ている。ポンプ10は、タンク32内の油を吸入して吐
出油路50に吐出する。吐出油路50には、分岐油路5
0a及び50bがそれぞれ設けられている。分岐油路5
0a及び50bとそれぞれ連通するようにライン圧調整
弁12が設けられている。ライン圧調整弁12は、バル
ブブロック30にしゅう動可能にはめ合わされた第1ス
プール12aと、これの一端側に配置され第1スプール
12aをポンプ吐出圧に基づく力に抗して押すように作
用させた第1スプリング12bとを有しており、第1ス
プール12aには、図中左側から順次、小径の第1受圧
ランド部12a1 、これよりも大径の第2受圧ランド部
12a2 及び調圧ランド部12c3がそれぞれ形成され
ている。第1スプール12aの第1スプリング12b配
置側の端部側には、第1スプール12aの一端部とバル
ブブロック30とによって区画されたプーリ比圧用第1
油室40aが形成されており、また、第1受圧ランド部
12a1 及び第2受圧ランド部12a2 間には、ポンプ
吐出圧用油室40bが形成されており、さらに、第1ス
プール12aの第1スプリング12b配置側とは反対側
の端部に、第1スプール12aの他端部とバルブブロッ
ク30とによって区画されたロックアップ信号圧用第1
油室40dが形成されている。図中右側のプーリ比圧用
第1油室40aには、プーリ比圧油路52が接続されて
おり、図中中間のポンプ吐出圧用油室40bには、上述
の分岐油路50aが固定絞り42を介して接続されてお
り、さらに、図中左側のロックアップ信号圧用第1油室
40dには、ロックアップ信号圧油路54が接続されて
いる。ロックアップ信号圧油路54は、固定絞り48を
介して図示してないロックアップ油圧源と接続されてい
る。ライン圧調整弁12には、調圧ランド部12c3 に
開口するドレン油路70も接続されている。なお、プー
リ比圧油路52の他端側の接続については、後で説明す
る。ライン圧調整弁12は、吐出油路50から分岐油路
50a及び固定絞り42を通してポンプ吐出圧用油室4
0bに導入されたポンプ吐出圧と、第1スプリング12
bの力量とに基づいて吐出油路50及び分岐油路50b
を通ってドレン油路70に流れる油量を調整することに
より、周知のライン圧調整作用を行うことが可能であ
り、また、後述するように、ロックアップ信号圧油路5
4から、ロックアップ信号圧用第1油室40dにロック
アップ信号圧を導入しなかったり、導入したりすること
により、ライン圧調整弁12のゲインを高・低の2段階
に切換えることが可能である。バルブブロック30内に
は、プーリ比圧弁14及びゲイン切換弁16も設けられ
ている。プーリ比圧弁14は、バルブブロック30にし
ゅう動可能にはめ合わされた第2スプール14aと、こ
れの一端側に配置され第2スプール14aを油圧に基づ
く力に抗して押すように作用させた第2スプリング14
bと、これの図中右端部に接触した状態で図中左右方向
に移動可能に配置された作動ブロック22とを有してい
る。作動ブロック22の図中右端部と接触するようにレ
バー状のプーリセンサ20が配置されている。プーリセ
ンサ20は、これの図示を省略した上端側の軸部が、図
2に示すVベルト式無段変速機構290の従動プーリ2
60の可動円すい部材260の移動量に対応した量だけ
回動させられることにより、作動ブロック22を変速比
に対応した量だけ図中左右方向に移動可能である。第2
スプール14aには、図1中左側から順次、小径の第1
受圧ランド部14a1 、これよりも大径の第2受圧ラン
ド部12a2 及び調圧ランド部12a3 がそれぞれ形成
されている。第2受圧ランド部12a2 の図中左端側に
は、第2スプール14aとバルブブロック30とによっ
て区画されたプーリ比圧用第2油室40cが形成されて
おり、また、第1受圧ランド部14a1 の図中左端側に
は、これとバルブブロック30とによって区画されたゲ
イン切換圧用油室40eが形成されている。プーリ比圧
弁14には、これの第2受圧ランド部12a2 に向かっ
て開口する供給油路56と、調圧ランド部12a3 に向
かって開口するドレン油路72とがそれぞれ設けられて
いる。供給油路56は、図示してないプーリ駆動油圧源
と接続されている。上述のプーリ比圧油路52の他端側
は、プーリ比圧弁14の第2受圧ランド部14a2 及び
調圧ランド部12a3 間に開口している。プーリ比圧油
路52は、分岐油路52a及び52bを有しており、分
岐油路52aは、固定絞り44を介してプーリ比圧用第
2油室40cと接続されている。分岐油路52bは、後
述するゲイン切換弁16の調圧ランド部16a2 に向か
って開口している。上述のゲイン切換圧用油室40eに
はゲイン切換圧油路58の一端が接続されている。ゲイ
ン切換圧油路58には、固定絞り46が設けられてい
る。ゲイン切換圧油路58の他端側は、後述するように
ゲイン切換弁16と連通している。ゲイン切換弁16
は、バルブブロック30にしゅう動可能にはめ合わされ
た第3スプール16aと、これの一端側に配置され第3
スプール16aを油圧に基づく力に抗して押すように作
用させた第3スプリング16bとを有しており、第3ス
プール16aには、受圧ランド部16a1 、及びこれと
同径の調圧ランド部16a2 がそれぞれ形成されてい
る。上述のゲイン切換圧油路58の他端側は、受圧ラン
ド部16a1 及び調圧ランド部16a2 間に開口してい
る。また、上述の分岐油路52bの他端側は、ゲイン切
換弁16の調圧ランド部16a2 に向かって開口してい
る。第3スプール16aの第3スプリング16b配置側
とは反対側の端部側には、第2スプール14aの一端部
とバルブブロック30とによって区画されたロックアッ
プ信号圧用第2油室40fが形成されている。上述のロ
ックアップ信号圧油路54には、分岐油路54a及び5
4bがそれぞれ設けられており、分岐油路54bはロッ
クアップ信号圧用第2油室40fに連通している。な
お、分岐油路54aの接続については後で説明する。ゲ
イン切換弁16の受圧ランド部16a1 に向かって開口
するようにドレン油路74が設けられている。なお、各
ドレン油路70、72及び74は、図示を省略してある
が、タンク32とそれぞれ連通されている。ゲイン切換
弁16は、これのロックアップ信号圧用第2油室40f
に油圧が作用した場合(ロックアップ時)には、図中実
線で示すように、これの第3スプール16aがプーリ比
圧弁14のゲイン切換圧用油室40eの油圧を維持する
低ゲイン側に位置する一方、これのロックアップ信号圧
用第2油室40fに油圧が作用していない場合(非ロッ
クアップ時)には、図中仮想線で示すように、これの第
3スプール16aがプーリ比圧弁14のゲイン切換圧用
油室40eの油圧をタンク32に開放する高ゲイン側に
位置するように構成されている。上述の分岐油路54a
には弁部材18aを有するロックアップソレノイド弁1
8が設けられている。ロックアップソレノイド弁18
は、ロックアップクラッチ120d(図2参照)が作動
したときにオンとされて弁部材18aが図示の位置(下
方位置)に位置してロックアップ信号圧油路54を開
き、図示してないロックアップ油圧源からの油が固定絞
り48を介してライン圧調整弁12の図中左側のロック
アップ信号圧用第1油室40dに流入するのを許すとと
もに、油の一部が分岐油路54bを介してゲイン切換弁
16のロックアップ信号圧用第2油室40fに導入する
のを許すが、ロックアップクラッチ120dが非作動の
ときにオフとされて弁部材18aが図示の位置よりも上
方に突出してロックアップ信号圧油路54を遮断し、ロ
ックアップ油圧源からの油がロックアップ信号圧用第1
油室40d及びロックアップ信号圧用第2油室40fに
流入するのを許さないように構成されている。ライン圧
制御装置は、プーリ比が小さい場合ほど、すなわち、プ
ーリセンサ20の図中時計方向の回動角度が大きく、こ
れに対応して作動ブロック22の図中左方向への移動量
が大きい場合ほど、第2スプール14aが供給油路56
に対する絞りを開いて分岐油路52a及びプーリ比圧油
路52を介してライン圧調整弁12のプーリ比圧用第1
油室40aに流入する油圧を高くすることにより、ライ
ン圧を高くすることが可能である。また、同じプーリ比
の場合であっても、ロックアップ非作動時(ゲイン切換
弁16が図中仮想線で示す高ゲイン位置にあり、ゲイン
切換圧用油室40eに油圧が作用していない場合)と、
ロックアップ作動時(ゲイン切換弁16が図中実線で示
す低ゲイン位置にあり、ゲイン切換圧用油室40eに油
圧が作用している場合)とで、ライン圧調整弁12のプ
ーリ比圧用第1油室40aに流入する油圧の大きさを変
えることが可能である。このような構成とすることによ
って、図3に示すように、プーリ比に対するライン圧の
こう配及びゲインを、非ロックアップ時(図中上側の実
線)とロックアップ時(図中下側の実線)とで変えるこ
とができる。すなわち、この実施例の場合、非ロックア
ップ時には高ゲインであるとともにプーリ比に対するラ
イン圧のこう配を大きく、また、ロックアップ時には低
ゲインであるとともにプーリ比に対するライン圧のこう
配を小さくするようにされている。
【0008】次にこの実施例の作用を説明する。車両の
エンジンが駆動されている状態で、ロックアップクラッ
チ120dが作動していない場合には、これに対応して
ロックアップソレノイド弁18がオフとされ、図示して
ないロックアップ油圧源からのロックアップ信号圧油路
54は、ロックアップソレノイド弁18の弁部材18a
によって遮断される。したがってライン圧調整弁12の
ロックアップ信号圧用第1油室40d及びゲイン切換弁
16のロックアップ信号圧用第2油室40fには、共に
ロックアップ信号圧が導入されない。これにより、ゲイ
ン切換弁16の第3スプール16aは、第3スプリング
16bによって図1中仮想線で示す高ゲイン位置に位置
させられ、プーリ比圧弁14のゲイン切換圧用油室40
eは、固定絞り46、ゲイン切換圧油路58、ゲイン切
換弁16及びドレン油路74を介してタンク32と連通
される。これにより、プーリ比圧弁14の第2スプール
14aは、第2スプリング14bによって図示の位置よ
りも図中左側の高ゲイン側に移動させられ、プーリ比圧
弁14は、供給された油圧を高ゲインでプーリ比圧に調
整することになる。すなわち、図示してないプーリ駆動
油圧源からの油は、供給油路56を通ってプーリ比圧弁
14によってプーリ比に反比例した(ただし高ゲイン
の)圧力に調整された後、プーリ比圧油路52を通って
一部は分岐油路52aから固定絞り44を通ってプーリ
比圧用第2油室40cに流入して第2スプール14aを
図中右方に押すとともに、残りの油はライン圧調整弁1
2のプーリ比圧用第1油室40aに流入し、ロックアッ
プ信号圧用第1油室40dに油圧が作用している場合よ
りも第1スプール12aを左方向に移動させる。これに
よりライン圧は、図3中上側に示すように、プーリ比に
対して急こう配の非ロックアップ時のものに設定され
る。すなわち、非ロックアップ時のライン圧は、プーリ
比が小さいときほどが高いが、プーリ比が大きくなるに
つれて急激に下がるように設定される。このときのプー
リ比に対する実際のライン圧は図3中上側の仮想線で示
すような曲線となり、全変速範囲にわたってあまり大き
いむだエネルギーは消費しないで済む。次に、ロックア
ップクラッチ120dが作動した場合には、これに対応
してロックアップソレノイド弁18がオンとされて弁部
材18aが図1に示す位置に下降してロックアップ信号
圧油路54を開き、したがってロックアップ油圧源から
の油は、固定絞り48を通ってロックアップ信号圧油路
54からライン圧調整弁12のロックアップ信号圧用第
1油室40dに導入されるとともに、分岐油路54bを
介してゲイン切換弁16のロックアップ信号圧用第2油
室40fに導入される。これにより、ゲイン切換弁16
の第3スプール16aは、第3スプリング16bの力に
抗して図1中実線で示す低ゲイン位置に位置させられ、
図示してないプーリ駆動油圧源からの油は、供給油路5
6、プーリ比圧弁14、及びプーリ比圧油路52を通
り、一部の油は分岐油路52bを通り、ゲイン切換弁1
6の調圧ランド部16a2 によって減圧された後、ゲイ
ン切換圧油路58及び固定絞り46を通ってプーリ比圧
弁14のゲイン切換圧用油室40eに導入される。これ
により、プーリ比圧弁14の第2スプール14aは、第
2スプリング14bの力に抗して図示の低ゲイン側に移
動させられ、プーリ比圧弁14は、供給された油圧を低
ゲインでプーリ比圧に調整することになる。すなわち、
プーリ駆動油圧源からの油は、プーリ比圧弁14によっ
てプーリ比に反比例する圧力(ただし、ロックアップク
ラッチ120dが作動しない上述の場合よりも低ゲイン
の圧力)に調整された状態で、ライン圧調整弁12のプ
ーリ比圧用第1油室40aに流入し、ロックアップ信号
圧用第1油室40dに油圧が作用していない場合よりも
少ない移動量だけ第1スプール12aを左方向に移動さ
せる。これによりライン圧は、図3中下側に示すよう
に、ロックアップ時の緩いこう配のものに設定される。
すなわち、ライン圧は、プーリ比が小さいときほどが高
い(ただし、同じプーリ比で比較した場合、ロックアッ
プクラッチ120dが作動しない場合よりも小さい)
が、プーリ比が大きくなるにつれて緩やかに下がるよう
に設定される。このときのプーリ比に対する実際のライ
ン圧は図3中下側の仮想線で示すような曲線となり、こ
の場合もまた、全変速範囲にわたってあまり大きいむだ
エネルギーは消費しないで済む。
エンジンが駆動されている状態で、ロックアップクラッ
チ120dが作動していない場合には、これに対応して
ロックアップソレノイド弁18がオフとされ、図示して
ないロックアップ油圧源からのロックアップ信号圧油路
54は、ロックアップソレノイド弁18の弁部材18a
によって遮断される。したがってライン圧調整弁12の
ロックアップ信号圧用第1油室40d及びゲイン切換弁
16のロックアップ信号圧用第2油室40fには、共に
ロックアップ信号圧が導入されない。これにより、ゲイ
ン切換弁16の第3スプール16aは、第3スプリング
16bによって図1中仮想線で示す高ゲイン位置に位置
させられ、プーリ比圧弁14のゲイン切換圧用油室40
eは、固定絞り46、ゲイン切換圧油路58、ゲイン切
換弁16及びドレン油路74を介してタンク32と連通
される。これにより、プーリ比圧弁14の第2スプール
14aは、第2スプリング14bによって図示の位置よ
りも図中左側の高ゲイン側に移動させられ、プーリ比圧
弁14は、供給された油圧を高ゲインでプーリ比圧に調
整することになる。すなわち、図示してないプーリ駆動
油圧源からの油は、供給油路56を通ってプーリ比圧弁
14によってプーリ比に反比例した(ただし高ゲイン
の)圧力に調整された後、プーリ比圧油路52を通って
一部は分岐油路52aから固定絞り44を通ってプーリ
比圧用第2油室40cに流入して第2スプール14aを
図中右方に押すとともに、残りの油はライン圧調整弁1
2のプーリ比圧用第1油室40aに流入し、ロックアッ
プ信号圧用第1油室40dに油圧が作用している場合よ
りも第1スプール12aを左方向に移動させる。これに
よりライン圧は、図3中上側に示すように、プーリ比に
対して急こう配の非ロックアップ時のものに設定され
る。すなわち、非ロックアップ時のライン圧は、プーリ
比が小さいときほどが高いが、プーリ比が大きくなるに
つれて急激に下がるように設定される。このときのプー
リ比に対する実際のライン圧は図3中上側の仮想線で示
すような曲線となり、全変速範囲にわたってあまり大き
いむだエネルギーは消費しないで済む。次に、ロックア
ップクラッチ120dが作動した場合には、これに対応
してロックアップソレノイド弁18がオンとされて弁部
材18aが図1に示す位置に下降してロックアップ信号
圧油路54を開き、したがってロックアップ油圧源から
の油は、固定絞り48を通ってロックアップ信号圧油路
54からライン圧調整弁12のロックアップ信号圧用第
1油室40dに導入されるとともに、分岐油路54bを
介してゲイン切換弁16のロックアップ信号圧用第2油
室40fに導入される。これにより、ゲイン切換弁16
の第3スプール16aは、第3スプリング16bの力に
抗して図1中実線で示す低ゲイン位置に位置させられ、
図示してないプーリ駆動油圧源からの油は、供給油路5
6、プーリ比圧弁14、及びプーリ比圧油路52を通
り、一部の油は分岐油路52bを通り、ゲイン切換弁1
6の調圧ランド部16a2 によって減圧された後、ゲイ
ン切換圧油路58及び固定絞り46を通ってプーリ比圧
弁14のゲイン切換圧用油室40eに導入される。これ
により、プーリ比圧弁14の第2スプール14aは、第
2スプリング14bの力に抗して図示の低ゲイン側に移
動させられ、プーリ比圧弁14は、供給された油圧を低
ゲインでプーリ比圧に調整することになる。すなわち、
プーリ駆動油圧源からの油は、プーリ比圧弁14によっ
てプーリ比に反比例する圧力(ただし、ロックアップク
ラッチ120dが作動しない上述の場合よりも低ゲイン
の圧力)に調整された状態で、ライン圧調整弁12のプ
ーリ比圧用第1油室40aに流入し、ロックアップ信号
圧用第1油室40dに油圧が作用していない場合よりも
少ない移動量だけ第1スプール12aを左方向に移動さ
せる。これによりライン圧は、図3中下側に示すよう
に、ロックアップ時の緩いこう配のものに設定される。
すなわち、ライン圧は、プーリ比が小さいときほどが高
い(ただし、同じプーリ比で比較した場合、ロックアッ
プクラッチ120dが作動しない場合よりも小さい)
が、プーリ比が大きくなるにつれて緩やかに下がるよう
に設定される。このときのプーリ比に対する実際のライ
ン圧は図3中下側の仮想線で示すような曲線となり、こ
の場合もまた、全変速範囲にわたってあまり大きいむだ
エネルギーは消費しないで済む。
【0009】なお、上記実施例においては、レバー状の
プーリセンサ20を用いるものとしたが、変速比を検出
するとともに、これに対応する量だけプーリ比圧弁14
の第2スプリング14bを圧縮させることができればよ
く、たとえば直線型のプーリセンサを用いるようにする
こともできる。
プーリセンサ20を用いるものとしたが、変速比を検出
するとともに、これに対応する量だけプーリ比圧弁14
の第2スプリング14bを圧縮させることができればよ
く、たとえば直線型のプーリセンサを用いるようにする
こともできる。
【0010】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
と、ロックアップクラッチの作動又は非作動に応じてラ
イン圧調整のゲインを変えること、すなわち、プーリ比
に対するライン圧の大きさを変えることができ、しかも
ゲインに応じてプーリ比に対するライン圧のこう配を変
えることができるので、車両の走行状態に応じてライン
圧をきめ細かく制御することが可能になり、むだなエネ
ルギーの消費を従来よりも少なくすることができる。
と、ロックアップクラッチの作動又は非作動に応じてラ
イン圧調整のゲインを変えること、すなわち、プーリ比
に対するライン圧の大きさを変えることができ、しかも
ゲインに応じてプーリ比に対するライン圧のこう配を変
えることができるので、車両の走行状態に応じてライン
圧をきめ細かく制御することが可能になり、むだなエネ
ルギーの消費を従来よりも少なくすることができる。
【図1】本発明の実施例のライン圧制御装置を示す図で
ある。
ある。
【図2】本発明を実施する無段変速機の動力伝達機構を
示す図である。
示す図である。
【図3】本発明のライン圧制御装置によって得られるプ
ーリ比に対するライン圧の関係を示す図である。
ーリ比に対するライン圧の関係を示す図である。
【図4】従来のライン圧制御装置によって得られるプー
リ比に対するライン圧の関係を示す図である。
リ比に対するライン圧の関係を示す図である。
10 ポンプ 12 ライン圧調整弁 12a 第1スプール 12b 第1スプリング 14 プーリ比圧弁 14a 第2スプール 14b 第2スプリング 16 ゲイン切換弁 16a 第3スプール 16b 第3スプリング 18 ロックアップソレノイド弁 20 プーリセンサ 22 作動ブロック 30 バルブブロック 32 タンク 40a プーリ比圧用第1油室 40b ポンプ吐出圧用油室 40c プーリ比圧用第2油室 40d ロックアップ信号圧用第1油室 40e ゲイン切換圧用油室 40f ロックアップ信号圧用第2油室 52 プーリ比圧油路 54 ロックアップ信号圧油路 56 供給油路 58 ゲイン切換圧油路
Claims (2)
- 【請求項1】 ロックアップクラッチ付きのトルクコン
バータを有するVベルト式の無段変速機のライン圧制御
装置であって、 上記Vベルト式の無段変速機の変速比に応じた油圧を調
圧するプーリ比圧弁と、 ポンプ吐出圧をエンジン負荷及び上記プーリ比圧弁の吐
出圧に応じて調圧するライン圧調整弁と、 上記ロックアップクラッチを作動させるロックアップク
ラッチ作動装置と、を有しており、 ロックアップクラッチ作動装置が作動したときには、上
記プーリ比圧弁の出力を、ロックアップクラッチ作動装
置の非作動時よりも小さくすることにより、上記ライン
圧調整弁の調圧をロックアップクラッチ作動装置の非作
動時よりも小さくしたことを特徴とする無段変速機のラ
イン圧制御装置。 - 【請求項2】 ロックアップクラッチ付きのトルクコン
バータ及びVベルト式無段変速機構を有し、駆動プーリ
及び従動プーリの各シリンダ室に供給する油圧を調節し
て駆動プーリ及び従動プーリのV字状溝間隔を制御する
ことにより変速比を連続的に可変とした無段変速機のた
めのものであって、 ポンプと、 バルブブロックにしゅう動可能にはめ合わされた第1ス
プール及びこれの一端側に配置され第1スプールをライ
ン圧昇圧側に押すように作用させた第1スプリングを有
しており、第1スプールをライン圧減圧側に押すように
吐出油路から導入されたポンプ吐出圧を調整してライン
圧とするライン圧調整弁と、 バルブブロックにしゅう動可能にはめ合わされた第2ス
プール及びこれの一端側に配置され第2スプールをプー
リ比圧増圧側に押すように作用させた第2スプリングを
有しており、供給油路から導入された供給圧を調整して
プーリ比圧とするプーリ比圧弁と、 上記無段変速機の変速比を検知するとともに、プーリ比
圧弁の第2スプリングを検知した変速比に対応した量だ
けプーリ比圧増圧側に押すことが可能なプーリセンサ
と、 を有するライン圧制御装置において、 上記ライン圧調整弁には、第1スプールの第1スプリン
グ配置側に配置されておりプーリ比圧弁を介してプーリ
比圧が導入されるプーリ比圧用第1油室と、これとは反
対側に配置されておりロックアップ信号油路からロック
アップ信号圧を導入可能なロックアップ信号圧用第1油
室と、第1スプールの中間部に配置されており吐出油路
からポンプ吐出圧が導入されて第1スプールを第1スプ
リングの力に抗してライン圧減圧側に押すことが可能な
ポンプ吐出圧用油室と、がそれぞれ形成されており、 上記プーリ比圧弁には、第2スプールの第2スプリング
配置側とは反対側に配置されておりゲイン切換圧油路か
らゲイン切換圧を導入可能なゲイン切換圧用油室と、第
2スプールの中間部に配置されておりプーリ比圧が導入
されたとき第2スプールを第2スプリングの力に抗して
プーリ比圧減圧側に押すことが可能なプーリ比圧用第2
油室と、がそれぞれ形成されており、 バルブブロックにしゅう動可能にはめ合わされた第3ス
プール及びこれの一端側に配置されており第3スプール
をプーリ比圧弁のゲイン切換圧用油室がタンクとは連通
するがプーリ比圧油路とは連通しない高ゲイン側に押す
ように作用させた第3スプリングを有するゲイン切換弁
と、 ロックアップソレノイド弁と、を有しており、 ゲイン切換弁には、第3スプリング配置側とは反対側の
第3スプール一端側に配置されておりロックアップ信号
圧が導入されたとき第3スプールを第3スプリングの力
に抗してプーリ比圧弁のゲイン切換圧用油室をプーリ比
圧油路とは連通するがタンクとは連通しない低ゲイン側
に押すことが可能なロックアップ信号圧用第2油室が形
成されており、 ロックアップクラッチが作動しない場合には、 ロックアップソレノイド弁がロックアップ信号圧油路を
遮断することによりロックアップ信号圧がライン圧調整
弁及びゲイン切換弁の各ロックアップ信号圧用油室に導
入されず、 ゲイン切換弁の第3スプールが高ゲイン側に位置するの
に応じて、 プーリ比圧弁の第2スプールが高ゲイン位置に位置させ
られることにより、 ライン圧調整弁がポンプ吐出圧を高ゲインでプーリ比圧
に対応したライン圧に調整し、 ロックアップクラッチが作動した場合には、 ロックアップソレノイド弁がロックアップ信号圧油路を
開いてロックアップ信号圧がライン圧調整弁及びゲイン
切換弁の各ロックアップ信号圧用油室に導入されて、 ゲイン切換弁の第3スプールが低ゲイン側に位置するの
に応じて、 プーリ比圧弁の第2スプールが低ゲイン位置に位置させ
られることにより、 ライン圧調整弁がポンプ吐出圧を低ゲインでプーリ比圧
に対応したライン圧に調整する、 構成とされていることを特徴とする無段変速機のライン
圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3416894A JPH07224914A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 無段変速機のライン圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3416894A JPH07224914A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 無段変速機のライン圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224914A true JPH07224914A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12406685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3416894A Pending JPH07224914A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 無段変速機のライン圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07224914A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000130574A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-12 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機の油圧制御装置及びベルト式無段変速装置 |
JP2007255663A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Daihatsu Motor Co Ltd | 無段変速機の油圧制御装置 |
US7445572B2 (en) | 2004-10-07 | 2008-11-04 | Jatco Ltd | Hydraulic pressure control apparatus and method for continuously variable transmission |
US8813927B2 (en) | 2011-12-09 | 2014-08-26 | Hyundai Motor Company | Hydraulic pressure control system for torque converter |
CN109578573A (zh) * | 2019-01-11 | 2019-04-05 | 新疆农业大学 | 带传动无级变速控制系统及控制方法 |
-
1994
- 1994-02-07 JP JP3416894A patent/JPH07224914A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000130574A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-12 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機の油圧制御装置及びベルト式無段変速装置 |
US7445572B2 (en) | 2004-10-07 | 2008-11-04 | Jatco Ltd | Hydraulic pressure control apparatus and method for continuously variable transmission |
JP2007255663A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Daihatsu Motor Co Ltd | 無段変速機の油圧制御装置 |
JP4693673B2 (ja) * | 2006-03-24 | 2011-06-01 | ダイハツ工業株式会社 | 無段変速機の油圧制御装置 |
US8813927B2 (en) | 2011-12-09 | 2014-08-26 | Hyundai Motor Company | Hydraulic pressure control system for torque converter |
CN109578573A (zh) * | 2019-01-11 | 2019-04-05 | 新疆农业大学 | 带传动无级变速控制系统及控制方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5690576A (en) | Continuously variable transmission with control of switching between forward and reverse | |
US5833571A (en) | Continuously variable transmission | |
US20030083169A1 (en) | Hydraulic pressure controller for automatic transmission | |
JP2668851B2 (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
KR100564195B1 (ko) | 벨트식 무단 변속기의 변속 유압 제어 장치 | |
JPH07317891A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JPH07224914A (ja) | 無段変速機のライン圧制御装置 | |
US6739998B2 (en) | Hydraulic controller for an automatic transmission | |
GB2133095A (en) | Reduction ratio controlling mechanism for a continuously- variable automatic transmission of a vehicle | |
JPS61105361A (ja) | 車両用無段変速装置 | |
KR20010059184A (ko) | 무단 변속기의 오일펌프 구동장치 | |
JP2570056B2 (ja) | 無段変速機の油圧制御装置 | |
JP2650292B2 (ja) | 車両用動力伝達装置の油圧制御装置 | |
KR0131304B1 (ko) | 자동차용 자동 변속기의 유압제어부 감압밸브 | |
JP2730734B2 (ja) | 自動変速機搭載車のエンジン出力制御装置 | |
JP2815051B2 (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JPH05196127A (ja) | 油圧作動式変速機の油圧制御回路 | |
KR0131303B1 (ko) | 자동차용 자동 변속기의 유압제어부 감압 밸브 | |
JP4125575B2 (ja) | ベルト式無段変速機の制御装置 | |
JP2840718B2 (ja) | 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JP2906498B2 (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JPH05203033A (ja) | 無段変速機の油圧制御装置 | |
JPS62233554A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JPH0814343A (ja) | 無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH03144160A (ja) | 無段変速機の油圧制御装置 |