JPH0722487Y2 - 物品取付け用クリップ - Google Patents
物品取付け用クリップInfo
- Publication number
- JPH0722487Y2 JPH0722487Y2 JP1989066764U JP6676489U JPH0722487Y2 JP H0722487 Y2 JPH0722487 Y2 JP H0722487Y2 JP 1989066764 U JP1989066764 U JP 1989066764U JP 6676489 U JP6676489 U JP 6676489U JP H0722487 Y2 JPH0722487 Y2 JP H0722487Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- female member
- tip
- fixed
- cylindrical portion
- article
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、物品固定用クリップに関し、特に取外しに
好適な構造に関する。
好適な構造に関する。
《従来の技術》 一般に雌雄嵌合形式の物品固定用クリップは、一方の固
定物品側Aに固定された筒形容器状の雌部材と、他方の
固定物品側Bに設けられ、かつ前記雌部材の内部に嵌合
される雄部材とからなっている。
定物品側Aに固定された筒形容器状の雌部材と、他方の
固定物品側Bに設けられ、かつ前記雌部材の内部に嵌合
される雄部材とからなっている。
そして、両部材には凹凸状に係合する突起が設けられ、
一旦嵌合した状態ではその凹凸係合によって抜止めがな
される。
一旦嵌合した状態ではその凹凸係合によって抜止めがな
される。
この種の結合形態において、結合を解除しようとする場
合には、雄部材を突設した側の物品Bを操作し、いわゆ
る無理抜きをすることによって外すようにしている。
合には、雄部材を突設した側の物品Bを操作し、いわゆ
る無理抜きをすることによって外すようにしている。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、この物品側Bからでは取り外し操作がで
きない場合もある。
きない場合もある。
例えば固定物品Aがパネル状物品であって、物品Bを一
旦固定した状態でパネル側だけからしか手を差し込めな
い場合などがこれに該当する。
旦固定した状態でパネル側だけからしか手を差し込めな
い場合などがこれに該当する。
この場合には、前記雌部材がパネル側に突出しているこ
とから、この雌部材を破壊すれば、係合の解除ができ
る。
とから、この雌部材を破壊すれば、係合の解除ができ
る。
しかし、この場合には取外し毎に雌部材を交換しなけれ
ばならず、不経済であった。
ばならず、不経済であった。
なお、実開昭64−35206号公報には、前記雌部材の筒部
先端側に縦方向のスリットを設けて拡開し易くし、雌部
材に対する雄部材の係合解除を容易にした構成が開示さ
れている。しかし、同公報のスリット構成は縦方向であ
り、拡開促進作用が充分に得られず、しかもこれだけで
は雄・雌部材の係合ないしは抜止め力が弱くなり易い。
先端側に縦方向のスリットを設けて拡開し易くし、雌部
材に対する雄部材の係合解除を容易にした構成が開示さ
れている。しかし、同公報のスリット構成は縦方向であ
り、拡開促進作用が充分に得られず、しかもこれだけで
は雄・雌部材の係合ないしは抜止め力が弱くなり易い。
この考案は以上の問題を解決するものであって、前記係
合ないしは抜止め力を構造的に増大可能にすることを前
提とし、雌部材を設けた側から係合の解除をクリップの
破壊を伴わずに簡単に行えるようにした物品固定用クリ
ップを提供することを目的とする。
合ないしは抜止め力を構造的に増大可能にすることを前
提とし、雌部材を設けた側から係合の解除をクリップの
破壊を伴わずに簡単に行えるようにした物品固定用クリ
ップを提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、一方の固定物品
側に固定される雌部材と、他方の固定物品側に設けら
れ、かつ前記雌部材を貫通して装着することで挿通端が
抜止め固定される雄部材とからなっていて、前記雌部材
は、フランジ部と、フランジ部の下面に一体に突出形成
された中空の筒部と、筒部の周壁部に一体に突設された
一対の係止片とを備え、かつ前記筒部の先端側周壁部に
は該筒部の長手方向に延び、端部が筒部の先端に到達す
る略T字形スリットを二箇所に対抗して形成し、該スリ
ットの部分を拡開端として前記筒部先端を拡開可能に構
成している一方、前記雄部材の挿通端は、軸部の先端に
径大化された状態に設けられ、かつ前記雌部材の筒部先
端と係合する面に平面状の段部を有している。
側に固定される雌部材と、他方の固定物品側に設けら
れ、かつ前記雌部材を貫通して装着することで挿通端が
抜止め固定される雄部材とからなっていて、前記雌部材
は、フランジ部と、フランジ部の下面に一体に突出形成
された中空の筒部と、筒部の周壁部に一体に突設された
一対の係止片とを備え、かつ前記筒部の先端側周壁部に
は該筒部の長手方向に延び、端部が筒部の先端に到達す
る略T字形スリットを二箇所に対抗して形成し、該スリ
ットの部分を拡開端として前記筒部先端を拡開可能に構
成している一方、前記雄部材の挿通端は、軸部の先端に
径大化された状態に設けられ、かつ前記雌部材の筒部先
端と係合する面に平面状の段部を有している。
《作用》 以上の構成によれば、一旦固定物品同士を結合した状態
から、これを取外す際には、マイナスドライバーなどを
用い、これの先端を前記雌部材側のスリットの内部に入
れ、こじることで雌部材の筒状先端が拡開し、雄部材と
の係合を解除することができる。
から、これを取外す際には、マイナスドライバーなどを
用い、これの先端を前記雌部材側のスリットの内部に入
れ、こじることで雌部材の筒状先端が拡開し、雄部材と
の係合を解除することができる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
る。
第1図(a),(b)ないし第3図において、1は一方
の固定物品であるパネルPに固定されるプラスチック射
出成形体からなる雌部材、2は他方側の固定物品3に一
体に突設された雄部材である。
の固定物品であるパネルPに固定されるプラスチック射
出成形体からなる雌部材、2は他方側の固定物品3に一
体に突設された雄部材である。
雌部材1は、パネルPに形成された矩形状の取付け穴4
に挿通される矩形状の中空筒部5と、筒部5の後端部に
一体に形成されたフランジ6と、筒部5の外周両側に突
設された係止突起7、および筒部5の先端側にあって、
その両側に形成された略T字形のスリット8からなって
いる。
に挿通される矩形状の中空筒部5と、筒部5の後端部に
一体に形成されたフランジ6と、筒部5の外周両側に突
設された係止突起7、および筒部5の先端側にあって、
その両側に形成された略T字形のスリット8からなって
いる。
そして、前記雌部材1をパネルPの取付け穴4に挿通し
た状態で外周の係止突起7が縮径しつつ取付け穴4内に
挿通され、装着完了状態では前記係止突起7が弾性回復
してフランジ6との間でパネルPを挾み混み、雌部材1
をパネルPに嵌合状態に固定する。
た状態で外周の係止突起7が縮径しつつ取付け穴4内に
挿通され、装着完了状態では前記係止突起7が弾性回復
してフランジ6との間でパネルPを挾み混み、雌部材1
をパネルPに嵌合状態に固定する。
前記雄部材2は前記雌部材1の筒部5の内部を貫通して
挿通される断面矩形状の軸部9と、軸部9の先端に一段
と径大化された状態に形成されたボス部10とからなって
おり、雄部材2を雌部材1に挿通した状態では筒部5の
内筒部を拡開しつつ挿通され、挿通完了状態でボス部10
が筒部先端に突出し、同時に筒部5が縮径することによ
って抜止めがなされる。
挿通される断面矩形状の軸部9と、軸部9の先端に一段
と径大化された状態に形成されたボス部10とからなって
おり、雄部材2を雌部材1に挿通した状態では筒部5の
内筒部を拡開しつつ挿通され、挿通完了状態でボス部10
が筒部先端に突出し、同時に筒部5が縮径することによ
って抜止めがなされる。
また、前記ボス部10は、第2図に示す如く雌部材2の筒
部先端部5aと係合する面が平面状の段部10aに形成され
て、筒部5を貫通した状態で筒部先端部5aと面的に当接
し強い係合力が得られるようになっている。
部先端部5aと係合する面が平面状の段部10aに形成され
て、筒部5を貫通した状態で筒部先端部5aと面的に当接
し強い係合力が得られるようになっている。
前記各T字形スリット8は、筒部5の中央部長手方向に
沿って形成され、かつ筒部5の先端に到達する直線部T1
と、この直線部T1の後方にこれと交差して筒部5の長手
方向と直交して形成された頭部T2とからなっている。そ
して、このスリット8は雄部材2の挿通時における操作
性の向上と後からの取り外しを容易にするための機能を
有する。
沿って形成され、かつ筒部5の先端に到達する直線部T1
と、この直線部T1の後方にこれと交差して筒部5の長手
方向と直交して形成された頭部T2とからなっている。そ
して、このスリット8は雄部材2の挿通時における操作
性の向上と後からの取り外しを容易にするための機能を
有する。
すなわち、前記各T字形の頭部T2の両側部を結ぶ線上は
前記筒部5のヒンジ部分に相当し、前記雄部材2の挿通
時において、この両側部を結ぶ線上がヒンジ部分となっ
て筒部5の前記スリット8によって区画される両側先端
部5aを互いに拡開させ、挿通を容易にしている。
前記筒部5のヒンジ部分に相当し、前記雄部材2の挿通
時において、この両側部を結ぶ線上がヒンジ部分となっ
て筒部5の前記スリット8によって区画される両側先端
部5aを互いに拡開させ、挿通を容易にしている。
また、以上のようにして雌部材1に雄部材2が係合した
状態から、これをパネル側から外そうとする場合には、
第4図に示すように直線部T1にマイナスドライバー11の
先端を差し込み、これをこじれば、前記両側先端部5aは
前記各頭部T2の両側を結ぶ線上をヒンジ点として左右に
拡開し、ボス部10の抜出を可能とするのである。
状態から、これをパネル側から外そうとする場合には、
第4図に示すように直線部T1にマイナスドライバー11の
先端を差し込み、これをこじれば、前記両側先端部5aは
前記各頭部T2の両側を結ぶ線上をヒンジ点として左右に
拡開し、ボス部10の抜出を可能とするのである。
したがって、特にパネルP側からだけしか固定物品3の
係合を解除しなければならない場合などにおいて、この
固定構造では、容易に筒部5を開くことによって雌部材
の破壊を伴わずに固定物品3の取り外しを簡単に行うこ
とができる。
係合を解除しなければならない場合などにおいて、この
固定構造では、容易に筒部5を開くことによって雌部材
の破壊を伴わずに固定物品3の取り外しを簡単に行うこ
とができる。
《考案の効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案に
かかる物品固定用クリップにあっては、雌・雄部材の係
合ないしは抜止め力を増大できることを前提とし、一旦
固定物品同士を結合した状態から、これを取外す際に
は、マイナスドライバーなどを用い、これの先端を前記
雌部材側のスリットの内部に入れ、こじることで雌部材
の筒状先端が拡開し、雄部材との係合を解除することが
できるため、破壊を伴わずに簡単な操作で係合を解除で
きる。
かかる物品固定用クリップにあっては、雌・雄部材の係
合ないしは抜止め力を増大できることを前提とし、一旦
固定物品同士を結合した状態から、これを取外す際に
は、マイナスドライバーなどを用い、これの先端を前記
雌部材側のスリットの内部に入れ、こじることで雌部材
の筒状先端が拡開し、雄部材との係合を解除することが
できるため、破壊を伴わずに簡単な操作で係合を解除で
きる。
第1図(a),(b)はこの考案に係るクリップの係合
前の状態を示す半断面図、第2図は同係合前の状態を示
す分解斜視図、第3図は係合状態を示す半断面図、第4
図は係合解除操作を示す斜視図である。 P…パネル(一方の固定物品) 1…雌部材 2…雄部材 3…他方の固定物品 4…取付け穴 5…中空筒部 8…T字形スリット 10…ボス部(挿通端)
前の状態を示す半断面図、第2図は同係合前の状態を示
す分解斜視図、第3図は係合状態を示す半断面図、第4
図は係合解除操作を示す斜視図である。 P…パネル(一方の固定物品) 1…雌部材 2…雄部材 3…他方の固定物品 4…取付け穴 5…中空筒部 8…T字形スリット 10…ボス部(挿通端)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 久保河内 寿 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (56)参考文献 実開 昭64−35206(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】一方の固定物品側に固定される雌部材と、
他方の固定物品側に設けられ、かつ前記雌部材を貫通し
て装着することで挿通端が抜止め固定される雄部材とか
らなっていて、 前記雌部材は、フランジ部と、フランジ部の下面に一体
に突出形成された中空の筒部と、前記筒部の周壁部に一
体に突設された一対の係止片とを備え、かつ前記箇部の
先端側周壁部には該筒部の長手方向に延び、端部が筒部
の先端に到達する略T字形スリットを二箇所に対抗して
形成し、該スリットの部分を拡開端として前記筒部先端
を拡開可能に構成している一方、 前記雄部材の挿通端は、軸部の先端に径大化された状態
に設けられ、かつ前記雌部材の筒部先端と係合する面に
平面状の段部を有することを特徴とする物品固定用クリ
ップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989066764U JPH0722487Y2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 物品取付け用クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989066764U JPH0722487Y2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 物品取付け用クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH036111U JPH036111U (ja) | 1991-01-22 |
JPH0722487Y2 true JPH0722487Y2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=31599751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989066764U Expired - Lifetime JPH0722487Y2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 物品取付け用クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722487Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003139112A (ja) * | 2001-11-05 | 2003-05-14 | Nifco Inc | 二部材の結合用ファスナ |
JP2020112169A (ja) * | 2019-01-08 | 2020-07-27 | 内浜化成株式会社 | グロメット |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6435206U (ja) * | 1987-08-26 | 1989-03-03 |
-
1989
- 1989-06-09 JP JP1989066764U patent/JPH0722487Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH036111U (ja) | 1991-01-22 |
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