JPH07224137A - 制振材料用粘弾性樹脂およびその組成物 - Google Patents

制振材料用粘弾性樹脂およびその組成物

Info

Publication number
JPH07224137A
JPH07224137A JP6034152A JP3415294A JPH07224137A JP H07224137 A JPH07224137 A JP H07224137A JP 6034152 A JP6034152 A JP 6034152A JP 3415294 A JP3415294 A JP 3415294A JP H07224137 A JPH07224137 A JP H07224137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reacting
polyurethane
carbonate
vibration damping
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6034152A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Takebayashi
貴史 竹林
Kazuyoshi Kimura
和義 木村
Yoshihiro Chikami
世始裕 千頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP6034152A priority Critical patent/JPH07224137A/ja
Publication of JPH07224137A publication Critical patent/JPH07224137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い温度範囲で優れた制振性能を発揮し、か
つ金属板等の被着体に対して高い接着力を示し、更に耐
熱性、耐水性、耐油性に優れた制振材料用粘弾性樹脂な
らびに該樹脂を用いた制振材料用熱硬化型接着剤組成物
を提供すること。 【構成】 特定構造のジオールと、ホスゲン、アルキレ
ンカーボネート、ジアルキレンカーボネート若しくはジ
アリルカーボネートを反応せしめて成るポリカーボネー
トポリオールに、ポリイソシアネートを反応せしめて得
られるポリウレタン、又は該ポリウレタンにポリアミン
を反応せしめて得られるポリウレタンウレア若しくは該
ポリウレタンに水酸基を有する化合物を反応せしめて得
られるポリウレタンのいずれかからなる制振用粘弾性樹
脂及びこれを用いた制振材料用熱硬化型接着剤組成物。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた特性を有する制
振材料用粘弾性樹脂および接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】モータリゼーションをはじめとする機械
文明の発達により騒音がますます高まっていく中で、騒
音防止の要求が強まってきている。このような状況の中
にあって、近年では振動減衰機能を有する部材を中間層
に配した複合型制振材料が開発されている。たとえば、
2枚の薄い金属板の間に粘弾性樹脂を挟んで得られる複
合型制振材料は、樹脂層がそれに加わる振動エネルギー
を熱エネルギーに変換し振動を効果的に減衰する機能を
有し、モーター、ブロワーなどの振動体、階段、ドア
ー、シャッター、床材などの建築資材ならびに自動車の
エンジンカバー、オイルパンなどの広範な用途への使用
の検討がなされている。
【0003】このような制振鋼板の中間層を構成する粘
弾性物は、従来より、酢酸ビニール、塩化ビニールなど
の単量体や、酢酸ビニール−エチレン共重合物、ビニー
ルアセテート−エチレン−アクリル酸共重合物、イソシ
アナートプレポリマーとビニールモノマーの共重合物な
どの他に、ポリウレタン(特開昭47−19277
号)、ポリエステル(同50−143880号)、ポリ
アミド(同51−79146号)、架橋ポリオレフィン
(同59−152847号)などが知られている。ま
た、制振材料用としてではないが、ポリカーボネート系
ポリウレタン接着剤(特開平2−32185号など)な
どが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複合型制振材料、特に
複合型制振性金属板の中間層に使用される粘弾性樹脂に
あっては、広い温度範囲において制振性能を有し、金属
板との高い接着性、さらには耐熱性などが要求されてい
るが、上記従来の粘弾性樹脂においては、いずれの性能
についても満足し得るものではなかった。また、個々の
粘弾性樹脂については各種特性(制振性、接着性、耐熱
性、耐水性、耐候性、耐油性など)をバランス良く得る
ことは難しく、例えば、高い接着性、耐熱性を得ようと
すると制振性能が低下し、あるいは狭い温度範囲内でし
か制振性能を発揮できないなど諸々の問題があった。
【0005】本発明者等は、上述の技術問題を解決すべ
く鋭意研究を行った。その結果、特定の粘弾性樹脂を主
剤とした制振性接着剤を複合板、特に金属板に介在させ
ることにより、かかる問題点を解決し得ることを知って
本発明を完成した。以上の記述から明らかなように本発
明の目的は、広い温度範囲で優れた制振性能を発揮し、
かつ金属板等の被着体に対して高い接着力を示し、更に
耐熱性、耐水性、耐油性に優れた制振材料用粘弾性樹脂
ならびに該樹脂を有効成分とする制振材料用熱硬化型接
着剤組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(1)な
いし(3)の構成を有する。 (1)式HO−R−OH(式中、Rはアルキル基側鎖を
有し2つの水酸基を結ぶ主鎖の炭素数が2〜12のアル
キレン基)で表されるジオールと、ホスゲン、アルキレ
ンカーボネート、ジアルキルカーボネート若しくはジア
リールカーボネートからなる群のうちの1種以上とを反
応せしめて成るポリカーボネートポリオールに、ポリイ
ソシアネートを反応せしめて得られるポリウレタン、ま
たは、該ポリウレタンにポリアミンを反応せしめて得ら
れるポリウレタンウレア若しくは該ポリウレタンに水酸
基を有する化合物を反応せしめて得られるポリウレタン
のいずれかからなる制振材料用粘弾性樹脂。 (2)請求項第1項記載のポリカーボネートポリオール
の数平均分子量が、500〜20000であることを特
徴とする制振材料用粘弾性樹脂。 (3)請求項第1項記載の粘弾性樹脂100重量部にエ
ポキシ樹脂1〜100重量部、硬化促進剤0.1〜10
重量部を配合してなる複合型制振材料用組成物。
【0007】本発明の構成と効果につき以下に詳述す
る。本発明における式HO−R−OH(式中、Rはアル
キル基側鎖を有し2つの水酸基を結ぶ主鎖の炭素数が2
〜12のアルキレン基)で表されるジオール成分として
は、例えば、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペン
タンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロ
パンジオール、2−エチル−2−ペンチル−1,3−プ
ロパンジオール、2−エチル−2−ヘキシル−1,3−
プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プ
ロパンジオール、2−n−ブチル−2−ヘキシル−1,
3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−
1,3−プロパンジオール、2−ペンチル−2−プロピ
ル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール等から選ばれた1種以上のジオールで
ある。アルキル基側鎖を有しない飽和、不飽和ジオール
を全ジオールの20モル%未満の範囲で混合することも
できるが,側鎖を有しない飽和、不飽和ジオールが過剰
になると幅広い温度範囲で制振性能を得られなくなる場
合がある。
【0008】本発明におけるポリカーボネートポリオー
ルは、公知製造方法により得ることができる。例えば、
ジオールとホスゲンを反応させて得る方法、ジオールと
アルキレンカーボネート、ジアルキルカーボネート若し
くはジアリールカーボネートをエステル交換反応させて
得る方法である。具体的には、アルキレンカーボネート
としては、エチレンカーボネート、1,2−プロピレン
カーボネート、1,2−ブチレンカーボネートなどが挙
げられる。ジアルキルカーボネートとしては、ジメチル
カーボネート、ジエチルカーボネートなどが挙げられ
る。ジアリールカーボネートとしてはジフェニルカーボ
ネート、ジナフチルカーボネートなどが挙げられる。
【0009】本発明におけるポリカーボネートポリオー
ルの数平均分子量は、500〜20000好ましくは8
00〜15000であり、500未満では制振性能が低
下し、20000より大きいと接着性が極端に低下す
る。
【0010】本発明で使用されるポリイソシアネート
は、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート(略称TDI)、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(略称MDI)、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート(略称NDI)、トリジンジイソシ
アネート(略称TODI)、ヘキサメチレンジイソシア
ネート(略称HDI)、イソホロンジイソシアネート
(略称IPDI)、p−フェニレンジイソシアネート、
トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート(略称XDI)、水添XD
I、水添MDI、リジンジイソシアネート(略称LD
I)、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス
(イソシアネートフェニール)チオホスフェート、テト
ラメチルキシレンジイソシアネート(略称TMXD
I)、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,1
1−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシ
アネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,
3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロ
ヘプタントリイソシアネート、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート(略称TMDI)などが挙げられ、
好ましくはTDI、MDI、IPDIである。
【0011】本発明で使用されるポリアミンまたは水酸
基を有する化合物において、ポリアミンとしては、例え
ばエチレンジアミン、p−ジアミノベンゼン、m−ジア
ミノベンゼン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン
(略称DDM)、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン(略称MOCA)、3,3’−ジ
アミノジフェニルスルフォン(略称3,3’−DD
S)、4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン(略称
4,4’−DDS)、3,3’,5,5’−テトラメチ
ル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,
5,5’−テトラエチル−4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,3’,5,5’−テトライソプロピル−
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジイ
ソプロピル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3’−ジイソブチル−5,5’
−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
3,3’−ジ−t−ブチル−5,5’−ジメチル−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−(ジイソ
プロピルアミノ)−ジフェニルメタンなどが挙げられ、
特に好ましくはDDM、MOCA、3,3’−DDS、
4,4’−DDSである。
【0012】水酸基を有する化合物としては、末端NC
Oプレポリマーをブロック化するものとして、例えばメ
タノール、エタノール、フェノール、アセトオキシムな
どが挙げられる。また、末端NCOプレポリマーの鎖延
長剤として、例えば上記アルキル基側鎖を有するグリコ
ールのほかに、エチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、ビスフェノールAなどのジオール、あるいは
水(H2O)を使用することができる。
【0013】本発明におけるエポキシ樹脂としては、例
えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、含ブロムエポキ
シ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールAD型エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、
フェノールおよびクレゾール型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシジ
ルエステル系樹脂、グリシジルアミン系樹脂、複素環式
エポキシ樹脂などが挙げられる。上記エポキシ樹脂は、
単独もしくは2種以上の混合物で使用できる。
【0014】本発明における硬化促進剤としては、潜在
性をもつものが好ましく、例えばジシアンジアミド、有
機酸ジヒドラジド、第三アミン塩、イミダゾール類塩、
ルイス酸塩、ブレンステッド酸塩などが挙げられる。好
ましくは、ジシアンジアミド、第三アミン塩、イミダゾ
ール類塩である。
【0015】本発明における複合型制振材料用組成物
は、請求項第1項記載の粘弾性樹脂100重量部に対
し、エポキシ樹脂1〜100重量部、硬化促進剤0.1
〜10重量部を配合して得られるものである。
【0016】本発明の接着剤には、必要に応じて、例え
ばシランカップリング剤、酸化防止剤、無機添加剤、粘
度調節剤、粘性調整剤を添加することができる。具体的
には、シランカップリング剤としては、特に限定するも
のでなく市販されているものでよいが、特に有機官能基
がアミノ系およびエポキシ系のものが効果的である。例
えば市販品としてアミノ系ではサイラエースS330、
エポキシ系ではサイラエースS510(以上、チッソ
(株)製)などを挙げることができる。酸化防止剤とし
ては、アミン系、フェノール系、キノン系などの化合物
が用いられる。無機添加剤としては粉末状のものが好ま
しく、アルミナ、シリカ、炭酸カルシウム、マイカ、タ
ルク、カオリン、ガラス繊維、金属繊維、各種金属粉な
どが挙げられる。粘度調節剤としては、反応性希釈剤、
非反応性希釈剤などの希釈剤、充填剤、高粘度ポリマー
などの増粘剤が挙げられる。粘性調整剤としては、揺変
剤、レベリング剤、消泡剤、粘着剤などが挙げられる。
【0017】本発明において使用できる希釈溶剤はアセ
トン、アニリン、ベンゼン、カルビトール、二硫化炭
素、四塩化炭素、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、
o−ジクロルベンゼン、ジイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、n−ヘプタン、n−ヘキサン、イソアミルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、メチルエチルケトン(略
称MEK)、メチルセロソルブ、メチルアミルケトン、
メチルイソブチルケトン、n−ペンタン、トルエン、ジ
エチルケトン(略称DEK)、ジメチルホルムアミド
(略称DMF)、アセト酢酸エチル等から選ばれた1種
以上の溶剤である。
【0018】以上本発明は、式HO−R−OH(式中、
Rはアルキル基側鎖を有し2つの水酸基を結ぶ主鎖の炭
素数が2〜12のアルキレン基)で表されるジオール
と、ホスゲン、アルキレンカーボネート、ジアルキルカ
ーボネート若しくはジアリールカーボネートからなる群
のうちの1種以上とを反応せしめて成るポリカーボネー
トポリオールに、ポリイソシアネートを反応せしめて得
られるポリウレタン、または、該ポリウレタンにポリア
ミンを反応せしめて得られるポリウレタンウレア若しく
は該ポリウレタンに水酸基を有する化合物を反応せしめ
て得られるポリウレタンのいずれかからなる制振材料用
粘弾性樹脂、または該粘弾性樹脂にエポキシ樹脂、硬化
促進剤、必要に応じて各種添加剤を配合し、接着性、耐
熱性、耐水性、耐候性に優れ、かつ幅広い温度範囲で高
い制振性能をもつ速硬化性の熱硬化型制振性接着剤を提
供することである。
【0019】
【実施例】以下実施例にて、本発明を具体的に説明す
る。本実施例においては、下記の条件で複合型制振金属
板を製造し、それらを試料として各性能評価を実施し
た。
【0020】複合型制振金属板の製造 アセトン脱脂した厚み0.4mmの亜鉛メッキ鋼板2枚
の各片側に実施例で示した接着剤をバーコーターまたは
ドクターブレイドで固形分の厚みが25μmとなるよう
に塗布し、オーブンで180℃/1分で乾燥後、接着剤
塗布面どうしを張り合わせロール圧着した。この張り合
わせ鋼板を、オーブンで200℃/2分で加熱し、複合
型制振金属板(制振鋼板)を得た。
【0021】接着性試験 T−剥離強度:JIS K 6854に準ずる。引張速
度50mm/min。 せん断強度:JIS K 6850に準ずる。引張速度
5mm/min。
【0022】制振性測定 片持梁り法にて常温〜100℃の温度範囲で周波数50
0Hzの損失係数[η]を測定した。
【0023】耐熱性試験 各複合型制振性金属板を200℃のオーブン中で30分
加熱した後、室温下で接着試験を行った。
【0024】耐水性試験 各複合型制振性金属板を沸騰水中に24時間浸した後、
室温下で接着性試験を行った。
【0025】(合成例1〜4)温度計、攪拌機、ウイッ
トマー分溜管を備えた反応器1に、2−n−ブチル−2
−エチル−1,3−プロパンジオール1058gとジメ
チルカーボネート783g、触媒テトラブチルチタネー
トを0.96g入れ、窒素気流、常圧下、50〜220
℃で20時間エステル交換反応を行いメタノールを留出
させた。その後減圧下で未反応物を留出させ、数平均分
子量1000のポリカーボネートを得た。このポリカー
ボネート100gとMDI60g、触媒としてオクチル
酸スズ0.1g、希釈溶剤としてキシレン97.5gを
温度計、攪拌器、コンデンサーを備えた反応器2に仕込
み90〜100℃で3時間反応させた後、DMF97.
5gに溶解した4,4’−DDS35gを加え更に5時
間反応させ、ポリカーボネート系粘弾性樹脂を得た。同
様に製造した粘弾性樹脂を合成例2〜4としてあわせて
表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】(比較合成例1〜2)温度計、攪拌機、ウ
イットマー分溜管を備えた反応器1に、1,6−ヘキサ
ンジオール1008gとジメチルカーボネート940
g、触媒テトラブチルチタネートを1.26g入れ、窒
素気流、常圧下、50〜220℃で15時間エステル交
換反応を行いメタノールを留出させた。その後減圧下で
未反応物を留出させ、数平均分子量2000のポリカー
ボネートを得た。このポリカーボネート100gとMD
I30g、触媒としてオクチル酸スズ0.08g、希釈
溶剤としてキシレン73.8gを温度計、攪拌器、コン
デンサーを備えた反応器2に仕込み90〜100℃で3
時間反応させた後、DMF73.8gに溶解した4,
4’−DDS17.6gを加え更に5時間反応させ、ポ
リカーボネート系粘弾性樹脂を得た。同様に製造した粘
弾性樹脂を比較合成例2としてあわせて表1に示した。
【0028】合成例1〜4、比較合成例1〜2で得られ
た各粘弾性樹脂にエポキシ樹脂、硬化促進剤などを配合
し一液接着剤とした。この接着剤を使用し、実施例記載
の方法で複合型制振性金属板(制振鋼板)を製造し、接
着性試験、制振性測定、耐熱性試験、耐水性試験を行っ
た。その結果を表2に示した。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明は広い温度範囲で優れた制振性能
を発揮し、かつ金属板等の被着体に対して高い接着力を
示し、更に耐熱性、耐水性、耐油性に優れた制振材料粘
弾性樹脂ならびに該樹脂を用いた制振材料用熱硬化型接
着剤組成物の提供を可能にしたのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16F 15/02 Q 9138−3J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式HO−R−OH(式中、Rはアルキル
    基側鎖を有し2つの水酸基を結ぶ主鎖の炭素数が2〜1
    2のアルキレン基)で表されるジオールと、ホスゲン、
    アルキレンカーボネート、ジアルキルカーボネート若し
    くはジアリールカーボネートからなる群のうちの1種以
    上とを反応せしめて成るポリカーボネートポリオール
    に、ポリイソシアネートを反応せしめて得られるポリウ
    レタン、または、該ポリウレタンにポリアミンを反応せ
    しめて得られるポリウレタンウレア若しくは該ポリウレ
    タンに水酸基を有する化合物を反応せしめて得られるポ
    リウレタンのいずれかからなる制振材料用粘弾性樹脂。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載のポリカーボネートポ
    リオールの数平均分子量が、500〜20000である
    ことを特徴とする制振材料用粘弾性樹脂。
  3. 【請求項3】請求項第1項記載の粘弾性樹脂100重量
    部にエポキシ樹脂1〜100重量部、硬化促進剤0.1
    〜10重量部を配合してなる複合型制振材料用組成物。
JP6034152A 1994-02-07 1994-02-07 制振材料用粘弾性樹脂およびその組成物 Pending JPH07224137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6034152A JPH07224137A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 制振材料用粘弾性樹脂およびその組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6034152A JPH07224137A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 制振材料用粘弾性樹脂およびその組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07224137A true JPH07224137A (ja) 1995-08-22

Family

ID=12406236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6034152A Pending JPH07224137A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 制振材料用粘弾性樹脂およびその組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07224137A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7874343B2 (en) * 2006-05-23 2011-01-25 Bos Gmbh & Co. Kg Roller blind with noiseless flat spiral spring drive

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7874343B2 (en) * 2006-05-23 2011-01-25 Bos Gmbh & Co. Kg Roller blind with noiseless flat spiral spring drive

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5068513B2 (ja) 不飽和基含有ウレタン樹脂およびこれを含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
US4992524A (en) Composition for optical fiber coating comprising a polyether diol, a polyisocyanate, and a methacrylate
KR20090055643A (ko) 마킹용 점착시트
GB2123841A (en) Abrasion resistant thin polyurethane coating
JPS617317A (ja) シラン含有イソシアネ−トプレポリマ−
JPS5922917A (ja) 耐摩耗性ポリウレタンの製法
JPH0136852B2 (ja)
JP5227561B2 (ja) ウレア樹脂組成物
HU212186B (en) Procedure for making shockproof transparent plastic sheet with opticquality and for making laminated sheet containing it, and composition for plastic sheets with optic quality for transparent laminated sheet comprising thereof
JPS63275619A (ja) 光フアイバ−被覆用組成物
JPH07224137A (ja) 制振材料用粘弾性樹脂およびその組成物
CN114206969A (zh) 聚氨酯树脂
JPH06206978A (ja) ポリイソシアネート硬化剤、並びにこれを用いたポリウレタン塗料組成物およびポリウレタン接着剤組成物
JPH0686513B2 (ja) 一液型ウレタン樹脂組成物
JP3317407B2 (ja) 溶剤系2液型接着剤及びその主剤
JPH06145636A (ja) ウレタンアクリレート接着剤
JP3738477B2 (ja) 変性ウレタン樹脂及びその製造方法
JPH0119344B2 (ja)
JP3422066B2 (ja) 制振材料用粘弾性樹脂およびその組成物
JPH06228261A (ja) 制振材料用粘弾性樹脂および接着剤組成物
JPH0424394B2 (ja)
SK992001A3 (en) MONOMER-POOR POLYURETHANE BONDING AGENT HAVING AN IMPROVEDì (54) LUBRICANT ADHESION
JPS63202613A (ja) 制振材料用粘弾性樹脂の製造法
JPS6390525A (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH06220150A (ja) 制振材料用粘弾性樹脂および接着剤組成物