JPH07223570A - 自転車用照明装置 - Google Patents

自転車用照明装置

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JPH07223570A
JPH07223570A JP1641094A JP1641094A JPH07223570A JP H07223570 A JPH07223570 A JP H07223570A JP 1641094 A JP1641094 A JP 1641094A JP 1641094 A JP1641094 A JP 1641094A JP H07223570 A JPH07223570 A JP H07223570A
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JP
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capacitor
bicycle
generator
relay
lighting device
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JP1641094A
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English (en)
Inventor
Ritsuo Nishimura
律夫 西村
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Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一時停止時に照明灯を一定時間点灯して、自
転車の位置表示とともに路面への光照射ができる自転車
用照明装置を提供する。 【構成】 自転車走行中には、発電機1から供給される
電力によって、リレーコイルLに電流が流れ、切替アー
ムSがリレー接点Aに接続されて電球2が点灯する。電
球2に流れる電流の一部がダイオードD5によって分流さ
れ、NPN 型トランジスタTr4 、抵抗R7およびツェナダイ
オードZD1 によって構成される定電圧回路によってコン
デンサC4を充電する。一時停止時には、リレーコイルL
に電流が流れないため、切替アームSがリレー接点Bに
接続され、コンデンサC4が放電して電球2を一定時間点
灯することができる。走行を再開すると、切替アームS
がリレー接点Aに接続され、コンデンサC4への充電が再
開される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自転車の前輪の
ハブに組み込まれた自転車用発電機を電源とし、一時停
止時に充電されたコンデンサによって路面を照射するよ
うにした自転車用照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車輪の回転によって発電する発電機を用
いた自転車用照明装置としては、夜間のように周囲が暗
い自転車走行中にのみ照明灯が点灯され、一時停止時に
は消灯されるものが一般的である。このような自転車用
照明装置では、例えば夜間の一時停止時には消灯されて
しまうため周囲が暗くなり、対向車等が自転車の存在を
認識することが困難となり、かつ、自転車の運転手も周
囲を認識しづらくなるので、周囲が暗い場合の走行中に
は危険性が増大する。したがって自転車用照明装置とし
ては例えば発電機の他に二次電池を有し、自転車走行中
だけでなく一時停止時にも点灯可能なものが所望されて
いる。
【0003】周囲が暗い場合の走行中だけでなく一時停
止時にも点灯可能な自転車用照明装置としては例えば実
開昭62-19483号公報のように、発電機と、コンデンサ
と、主灯と、補助灯とを具え、本発電機の出力消失後に
タイマ回路の作用によって補助灯をコンデンサの放電時
間より短い時間点滅する警報機能を有するものが提案さ
れている。
【0004】また、実開平4-124595号公報のように、発
電機と、整流回路と、大容量のコンデンサと、ランプ
と、動作電圧がランプ定格電圧より高いリレーと、リレ
ー動作電圧より高い電圧時にONする充電用スイッチ回
路と、発電機とコンデンサ出力とを定電圧化してランプ
を駆動する定電圧回路とを具え、一時停止時等にランプ
光量が低下しないようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
62-19483号公報に記載された自転車用照明装置では、主
灯以外の補助灯や、発電機出力によってスイッチ素子を
ONするとともに、発電機出力の消失後コンデンサの放
電時間より短い所定の時間でOFFさせるタイマ回路が
必要となるために高価になる。また、補助灯は点灯表示
するために設けられており、路面への光照射は不十分で
ある。
【0006】実開平4-124595号公報に記載された自転車
用照明装置では、走行速度が低下した場合でもコンデン
サに充電された電荷によって点灯を行うため、大容量の
コンデンサが必要となる。また、発電開始から点灯まで
の時間を短くするために、ランプの定格電圧をリレー動
作電圧や充電スイッチ回路のスイッチ電圧より低く設定
している。すなわち、ランプの定格電圧は発電機出力電
圧より低く、また発電機またはコンデンサによってラン
プを点灯する回路は、定電圧回路および複数個のダイオ
ードを有するので、これらの素子による電圧降下が発生
する。したがって、照明灯の照度が低下する。
【0007】本発明の目的は、上述した問題が発生する
ことがなく、一時停止時に照明灯を一定時間点灯して、
自転車の位置表示とともに路面への光照射を行うことが
できる自転車用照明装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自転車用照明装
置は、発電機と、この発電機の発電電力によって点灯す
る照明灯と、前記発電機の発電電力を充電する充電回路
と、この充電回路によって発電電力が充電されるコンデ
ンサと、発電電力に応じて自転車走行中には前記発電機
と前記照明灯とを接続し、一時停止時には前記コンデン
サと前記照明灯とを接続するスイッチング手段とを具え
ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の自転車用照明装置では、発電機の発電
電力に応じて自転車走行中にスイッチング手段が発電機
と照明灯とを接続し、発電機の発電出力によって照明灯
が点灯されるとともに、充電回路によってコンデンサが
充電される。一時停止時にはスイッチング手段により発
電機と照明灯とが非接続状態となり、代わりにコンデン
サと照明灯とを接続する。照明灯には発電機から電力が
供給されなくなり、代わりに走行中に充電されたコンデ
ンサが放電して照明灯が一定時間点灯される。走行を再
開すると、スイッチング手段が発電機と照明灯とを再び
接続し、発電機の発電電力によって照明灯が点灯される
とともに、充電回路によってコンデンサが再び充電され
る。したがって、走行中の一時停止時に照明灯を一定時
間点灯することができ、自転車の位置表示とともに路面
への光照射を行うことができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
する。図1は、本発明の自転車用照明装置の第1実施例
の回路図である。図1の自転車用照明装置は、走行中に
自転車車輪のタイヤに発電機を押しつけて発電するタイ
プの起倒式発電機を電源としたものである。発電機1の
一端をアースに接続するとともに、他端をダイオードD1
のアノードおよびリレー接点Aに接続する。ダイオード
D1のカソードにリレーコイルLの一端およびコンデンサ
C1の+端子を接続する。リレーコイルLの他端およびコ
ンデンサC1の−端子をアースに接続する。リレーRyの切
替アームSに電球2およびダイオードD5のアノードを接
続する。ダイオードD5のカソードにコンデンサC3の+端
子、抵抗R7の一端およびNPN 型トランジスタTr4 のコレ
クタを接続する。NPN 型トランジスタTr4 のベースに抵
抗R7の他端およびツェナダイオードZD1 のカソードを接
続する。NPN 型トランジスタTr4 のエミッタにリレー接
点Bおよび一時停止時に電球2を点灯するコンデンサC4
を接続する。電球2の他端、コンデンサC4の他端、コン
デンサC3の−端子およびツェナダイオードZD1 のアノー
ドをアースに接続する。
【0011】本例の動作を説明する。自転車走行中前輪
の回転により発電する発電機1から供給される電力によ
って、ダイオードD1およびコンデンサC1により半波整流
された電流がリレーRyのリレーコイルLに流れる。この
リレーコイルLに電流が流れると、リレーRyの切替アー
ムSがリレー接点Aと接続されて電球2が点灯する。こ
の際、電球2に流れる電流の一部がダイオードD5によっ
て分流され、コンデンサC3によって平滑化される。さら
に、NPN 型トランジスタTr4 、抵抗R7およびツェナダイ
オードZD1 によって構成される定電圧回路部によってコ
ンデンサC4を充電する。このような定電圧回路部を用い
て充電しているので、コンデンサC4はその定格電圧を超
えて充電されることはない。例えば夜間走行中に自転車
が信号等で一時停止すると、発電機1から電力が供給さ
れなくなるので、リレーRyのリレーコイルLに電流が流
れなくなり、切替アームSがリレー接点Bに接続され
る。自転車が走行を停止して切替アームSがリレー接点
Bに接続されることにより、自動的かつ瞬時に、コンデ
ンサC4が放電して電球2を一定時間点灯することができ
る。走行を再開すると、切替アームSがリレー接点Aに
接続され、コンデンサC4への充電も再開される。
【0012】上述したように本例によれば、簡単な構成
で走行中の一時停止時に電球を一定時間点灯することが
でき、したがって自転車の位置表示とともに路面への光
照射を行うことができる。また本例において発電機1
を、走行中も常時発電可能なハブ内蔵型発電機とする場
合、ダイオードD1と発電機1との間に手元スイッチを設
け、夜間走行中にリレーコイルLに電流を流すようにす
れば、上述したように自転車が走行を停止すると、自動
的かつ瞬時に、コンデンサC4に充電された電荷によって
電球2を一定時間点灯することができる。
【0013】図2は、本発明の自転車用照明装置の第2
実施例の回路図である。図2の自転車用照明装置は、発
電機としてハブ内蔵型発電機等のように走行中発電する
ことができるタイプのものを使用し、走行中の自動点灯
および一時停止時の自動的かつ瞬時の点灯ができるもの
である。本例では、自転車の前輪に組み込まれ、前輪の
回転によって発電する発電機1から供給される電流を整
流用ダイオードD1を経てコンデンサC1に供給してこれを
充電するとともに、抵抗R1,R2 、ツェナダイオードZD1
、PNP 型トランジスタTr1 で構成される定電流回路部
を経てコンデンサC2を充電するようにする。コンデンサ
C1はこの定電流回路部の電源であり、コンデンサC2は抵
抗R3,R4,R5,R6 、昼夜検出用光センサCdS 、コンパレー
タICを有する自動点灯消灯回路の電源を構成するもので
ある。この自動点灯消灯回路部においては、抵抗R4と抵
抗R5との接続点Cに現れる基準電圧をコンパレータICの
負入力端子に印加し、昼夜検出用光センサCdS と抵抗R3
との接続点Dに現れる電圧をコンパレータICの正入力端
子に印加する。抵抗R6は点灯消灯動作にヒステリシスを
与えるための抵抗であって、夜間の照明点灯消灯後に車
のライトなどの影響で頻繁に点灯消灯を繰り返すのを防
止するためのものであり、コンパレータICの出力端子と
正入力端子との間に接続されている。
【0014】本例ではスイッチング手段として、自動点
灯消灯回路部、リレーRyを以て構成したものを用いる。
そのリレーコイルLと並列に接続された保護ダイオード
D4は、リレーコイルLに流れる電流が変化するときに生
じる逆起電力を消滅させるものである。コンデンサC4を
充電する定電圧回路は第1実施例と同様に、NPN 型トラ
ンジスタTr4 、抵抗R7およびツェナダイオードZD2 によ
って構成される。リレーRyの切替アームSに電球2およ
びダイオードD5のアノードを接続する。ダイオードD5の
カソードにコンデンサC3の+端子、抵抗R7の一端および
NPN 型トランジスタTr4 のコレクタを接続する。NPN 型
トランジスタTr4 のベースに抵抗R7の他端およびツェナ
ダイオードZD2 のカソードを接続する。NPN 型トランジ
スタTr4のエミッタにリレー接点Bおよび一時停止時に
電球2を点灯するコンデンサC4を接続する。電球2の他
端、コンデンサC4の他端、コンデンサC3の−端子および
ツェナダイオードZD2 のアノードをアースに接続する。
【0015】本例の動作を説明する。自転車走行中前輪
の回転によって発電する発電機1から供給される電流が
整流用ダイオードD1によって半波整流されてコンデンサ
C1およびC2に供給され、これらのコンデンサC1およびC2
がそれぞれ充電される。昼間は明るいので昼夜検出用セ
ンサCdS の抵抗値は低く、接続点Cと接続点Dとの電圧
を比較すると接続点Dの方が電圧が高いのでコンパレー
タICの出力側はハイレベルとなってリレーRyのリレーコ
イルLには電流が流れず、切替アームSはリレー接点B
に接続されたままの状態であり、したがって電球2は点
灯しない。
【0016】周囲が暗くなると昼夜検出用光センサCdS
の抵抗値が高くなり、接続点Cの方が電圧が高くなっ
て、コンパレータICの出力側はローレベルとなるのでリ
レーRyのリレーコイルLに電流が流れ、切替アームSは
リレー接点Aに切り替えられ、電球2が点灯する。この
際、電球2に流れる電流の一部がダイオードD5によって
分流され、コンデンサC3によって平滑化される。さら
に、NPN 型トランジスタTr4 、抵抗R7およびツェナダイ
オードZD2 によって構成される定電圧回路によって、一
時停止時に電球2を点灯するコンデンサC4を充電する。
このような定電圧回路を用いて充電しているので、コン
デンサC4はその定格電圧を超えて充電されることはな
い。例えば夜間走行中に自転車が信号等で一時停止する
と、発電機1から電力が供給されなくなるので、リレー
RyのリレーコイルLに電流が流れなくなり、切替アーム
Sがリレー接点Bに接続される。自転車が走行を停止し
て切替アームSがリレー接点Bに接続されることによ
り、自動的かつ瞬時に、コンデンサC4が放電して電球2
を一定時間点灯することができる。走行を再開すると、
切替アームSがリレー接点Aに接続され、コンデンサC4
への充電も再開される。
【0017】上述したように本例によれば、一時停止時
に電球を一定時間点灯することができ、したがって自転
車の位置表示とともに路面への光照射を行うことができ
る。
【0018】図3は、本発明の自転車用照明装置の第3
実施例の回路図である。図3の自転車用照明装置は、定
電流回路部、自動点灯消灯回路部およびリレーRyが第2
実施例と同じ構成のものを用いたものである。ダイオー
ドD5のアノードに発電機1を、これのカソードに抵抗R7
の一端、電流平滑用のコンデンサC3の+端子およびツェ
ナダイオードZD2 のカソードをそれぞれ接続する。PNP
型トランジスタTr2 のエミッタに抵抗R7の他端を、これ
のベースにツェナダイオードZD2 のアノードおよび抵抗
R8を、これのコレクタにツェナダイオードZD3 のカソー
ド、コンデンサC4の一端、およびPNP 型トランジスタTr
5 のエミッタをそれぞれ接続する。このPNP 型トランジ
スタTr5 のコレクタをリレーRyの接点Bに、これのベー
スをNPN型トランジスタTr4 のコレクタにそれぞれ接続
する。NPN 型トランジスタTr4 のベースを抵抗R9の一端
に、これのエミッタをアース側にそれぞれ接続する。PN
P型トランジスタTr3 のエミッタをダイオードD4のカソ
ードに、これのベースをコンパレータICの出力端子に抵
抗R10 を介してそれぞれ接続する。なお、本例でも第2
実施例と同様にスイッチング手段として、自動点灯消灯
回路、リレーRyを以て構成したものを用いる。
【0019】本例の動作を説明する。周囲が暗い場合の
走行中には、第2実施例の場合と同様にしてリレーRyの
リレーコイルLに電流が流れ、切替アームSはリレー接
点Aに切り替えられ、電球2が点灯する。この際、電球
2に流れる電流の一部がダイオードD5によって分流さ
れ、コンデンサC3によって平滑化される。本例でも、ダ
イオードD5で整流後に、抵抗R7、抵抗R8、PNP 型トラン
ジスタTr2 、ツェナダイオードZD2 によって構成される
定電流回路によって、一時停止時に電球2を点灯するコ
ンデンサC4を充電する。コンパレータICの出力がローで
あるのでPNP 型トランジスタTr3 はONとなり、このPNP
型トランジスタTr3 のコレクタに接続されているコンデ
ンサC5が充電される。この場合、例えば自転車が信号等
で一時停止すると、発電機1の出力がなくなるのでリレ
ーRyのコイルLに電流が流れず、切替アームSがリレー
接点Bに接続が切り替わる。また、コンデンサC5に充電
された電荷によってNPN 型トランジスタTr4 およびPNP
型トランジスタTr5 がON状態となっているので、コンデ
ンサC4が放電して電球2を点灯することができる。
【0020】周囲が明るい場合には、上述したように自
動点灯消灯回路部が作動してPNP 型トランジスタTr3 が
ONとならないのでコンデンサC5は充電されず、NPN 型ト
ランジスタTr4 およびPNP 型トランジスタTr5 はOFF 状
態のままである。したがって、コンデンサC4が充電さ
れ、かつ、切替アームSがリレー接点Bに接続された状
態であっても電球2は点灯されることはない。
【0021】上述したように本例によれば、周囲が明る
い場合の走行中に電球が点灯されることなく、周囲が暗
い場合の一時停止時に電球を一定時間点灯することがで
き、したがって自転車の位置表示とともに路面への光照
射を行うことができる。
【0022】図4は、本発明の自転車用照明装置の第4
実施例の回路図である。図4の自転車用照明装置は、第
3実施例のPNP 型トランジスタTr3 を用いる代わりに2
極型のリレーRy′を用いている。リレーRy′のリレー接
点A,A′を発電機1と接続する。接点BをPNP 型トラ
ンジスタTr5 のコレクタと接続する。切替アームSを電
球2に、切替アームS′をダイオードD6のアノードにそ
れぞれ接続する。ダイオードD6のカソードに、コンデン
サC5の+端子と、抵抗R9を介してNPN 型トランジスタTr
4 のベースを接続する。NPN 型トランジスタTr4 のエミ
ッタをアース側に、これのコレクタをPNP 型トランジス
タTr5 のベースにそれぞれ接続する。また、PNP 型トラ
ンジスタTr5 のエミッタを夜間走行中の一時停止時に電
球2を点灯するコンデンサC4に接続する。抵抗R7、抵抗
R8、PNP 型トランジスタTr2 、ツェナダイオードZD2 に
よって構成される定電流回路は、第3実施例のものと同
様の構成である。
【0023】本例の動作を説明する。周囲が暗い場合に
は、第3実施例の場合と同様にしてリレーRy′のリレー
コイルLに電流が流れ、切替アームSおよびS′はリレ
ー接点AおよびA′に切り替えられ、電球2が点灯す
る。この際、電球2に流れる電流の一部がダイオードD5
によって分流され、コンデンサC3によって平滑化され
る。本例でも、ダイオードD5で整流後に、抵抗R7、抵抗
R8、PNP 型トランジスタTr2 、ツェナダイオードZD2 に
よって構成される定電流回路によって、一時停止時に電
球2を点灯するコンデンサC4を充電する。一方、コンデ
ンサC5はダイオードD6を介して充電される。この場合、
例えば自転車が信号等で一時停止すると、発電機1の出
力がなくなるのでリレーRy′のコイルLに電流が流れ
ず、切替アームSおよびS′がリレー接点BおよびB′
に接続が切り替わる。また、コンデンサC5に充電された
電荷によってNPN 型トランジスタTr4 およびPNP 型トラ
ンジスタTr5 がON状態となっているので、コンデンサC4
に充電された電荷によって電球2を点灯することができ
る。
【0024】周囲が明るい場合には、上述したように自
動点灯消灯回路部が作動して切替アームSおよびS′が
リレー接点BおよびB′と接続状態にあるので、ダイオ
ードD6を介してコンデンサC5は充電されず、NPN 型トラ
ンジスタTr4 およびPNP 型トランジスタTr5 はOFF 状態
のままである。したがって、コンデンサC4が充電され、
かつ、切替アームSおよびS′がリレー接点Bおよび
B′に接続された状態であっても電球2は点灯されるこ
とはない。
【0025】上述したように本例によれば、周囲が明る
い場合の走行中に電球が点灯されることなく周囲が暗い
場合の一時停止時に電球を一定時間点灯することがで
き、したがって自転車の位置表示とともに路面への光照
射を行うことができる。
【0026】以下、一時停止時に電球を点灯するコンデ
ンサに必要な容量について説明する。コンデンサに充電
された電荷をQ、コンデンサ容量をC、コンデンサ端子
電圧をVとすると、
【数1】Q=CV である。充電電流が一定である場合、充電電流をI、充
電時間をtとすると、
【数2】Q=It となる。〔数1〕および〔数2〕から、
【数3】V=It/C となる。したがって図5の定電流充電方式によるコンデ
ンサの端子電圧−充電時間特性曲線に示すように、コン
デンサ端子電圧Vはコンデンサ容量Cに反比例し、か
つ、充電電流Iおよび充電時間tに比例する。
【0027】また、定抵抗で充電する場合、
【数4】 (EC はコンデンサ端子電圧、EO はコンデンサ充電電
圧、Cはコンデンサ容量、R1 は充電抵抗、eは自然対
数の底)となる。これを変形すると、
【数5】t=CR1 ・lnEO /(EO −EC ) となり、図6の自転車用照明装置のコンデンサの端子電
圧−充電時間特性曲線および図7の定抵抗充電方式によ
るコンデンサの端子電圧−充電時間特性曲線に示すよう
に充電時間tはコンデンサ容量Cが大きくなるにしたが
って長くなる。
【0028】一方、コンデンサの放電特性は定抵抗で放
電する場合、
【数6】 (R2 は放電抵抗)となる。これを変形すると、
【数7】t=CR2 ・lnEO /EC となるので、図8の定抵抗充電方式によるコンデンサの
端子電圧−放電時間特性曲線および図9の電球点灯時の
コンデンサの端子電圧−放電時間特性曲線に示すよう
に、放電時間は放電開始電圧と放電終了電圧とを設定す
れば、コンデンサ容量および抵抗値に比例することがわ
かる。
【0029】実際には、電球の抵抗値は印加電圧によっ
て変化するので、充電されたコンデンサによって電球を
点灯させる場合、図9に示すようにコンデンサ端子電圧
は実用域において時間が経過するに従ってほぼ直線的に
低下する。自転車用発電機の定格は通常、6V,2〜3
Wであるため、電球を点灯しながら充電を行うために電
流を分流すれば、図10の自転車用照明装置の発電機の
端子電圧−分流電流特性曲線に示すように端子電圧が低
下する。したがって実用レベルにおいては、電球点灯と
同時に5Fの容量のコンデンサに定電圧充電を行う場
合、図6に示すように点灯可能の5Vまで充電するには
5〜6分間要する。なお、1Fの容量の場合では、1〜
2分間要する。
【0030】また、周囲が明るい場合の走行中に500
mAの定電流で充電を行う際、コンデンサの容量が30
Fの場合でも6分間程度で充電することができる。一
方、放電による点灯可能時間は図9に示すように、端子
電圧が3Vまで点灯可能とする場合、1Fのもので十数
秒、5Fのもので数十秒、30Fのもので約5分間点灯
可能となる。すなわち、周囲が暗い場合の走行中に充電
し、例えば信号等における一時停止時のように短時間電
球を点灯する場合には上記コンデンサを1〜10F程度
のものが実用域となり、周囲が明るい場合の走行中も充
電し、周囲が暗い場合の走行中に数回一時停止するのに
十分な残光点灯機能を満たすためには、30F程度のも
のが実用域のものとなる。
【0031】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、幾多の変形および変更が可能である。例え
ば、第1および第2実施例の自転車用照明装置において
は定電圧充電を行っているが定電流充電を行ってもよ
く、また、第3および第4実施例の自転車用照明装置に
おいては定電流充電を行っているが定電圧充電を行って
もよい。また、スイッチ素子としてリレー以外の他の半
導体素子を用いてもよい。さらに、発電機出力を整流し
て電球を点灯するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】上述したように、本発明の自転車用照明
装置によれば、夜間走行中の一時停止時に照明灯を一定
時間点灯することができ、自転車の位置表示とともに路
面への光照射を行うことができる。
【0033】また本発明の自転車用照明装置では、周囲
が暗い場合の一時停止時に照明灯を点滅させるような警
報機能だけでなく、照明灯を一定時間点灯させるような
路面照射機能を合わせて有するので、周囲が暗い場合の
安全性がさらに向上する。また、コンデンサの充電・放
電の回数に制限がないので、メンテナンスフリーで自転
車用照明装置を使用することができる。また、コンデン
サの充電時間が短いので、短時間で実用電圧まで充電す
ることができる。
【0034】さらに、照明灯の定格電圧を発電機の出力
電圧に等しくすることができるので、照度が高くなる。
また、自転車用照明装置に用いられるコンデンサでは低
温での容量低下がないので、冬季や夜間のような低温時
の使用においても、照度が低下することなく一定にする
ことができる。また本発明の自転車用照明装置では、上
述した従来の自転車用照明装置のように照明灯以外の補
助灯、二次電池、タイマ回路、自転車が走行中であるか
または停止中であるかを検出するためのセンサ、二次電
池を使用する場合のような過放電保護用回路等が不要と
なるので、簡単かつ廉価な構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自転車用照明装置の第1実施例の回路
図である。
【図2】本発明の自転車用照明装置の第2実施例の回路
図である。
【図3】本発明の自転車用照明装置の第3実施例の回路
図である。
【図4】本発明の自転車用照明装置の第4実施例の回路
図である。
【図5】定電流充電方式によるコンデンサの端子電圧−
充電時間特性曲線である。
【図6】自転車用照明装置のコンデンサの端子電圧−充
電時間特性曲線である。
【図7】定抵抗充電方式によるコンデンサの端子電圧−
充電時間特性曲線である。
【図8】定抵抗充電方式によるコンデンサの端子電圧−
放電時間特性曲線である。
【図9】電球点灯時のコンデンサの端子電圧−放電時間
特性曲線である。
【図10】自転車用照明装置の発電機の端子電圧−分流
電流特性曲線である。
【符号の説明】
1 発電機 2 電球 R1, R2, R3, R4, R5, R6, R7, R8, R9 抵抗 C1, C2, C3, C4, C5 コンデンサ D1, D5, D6 整流用ダイオード D4 保護用ダイオード CdS 昼夜検出用センサ IC コンパレータ Tr1, Tr2, Tr3, Tr5 PNP型トランジスタ Tr4 NPN型トランジスタ Ry, Ry′ リレー ZD1, ZD2, ZD3 ツェナダイオード A,A′,B,B′ リレー接点 C,D 接続点 S,S′ 切替アーム L リレーコイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機と、この発電機の発電電力によっ
    て点灯する照明灯と、前記発電機に接続される充電回路
    と、この充電回路によって充電されるコンデンサと、発
    電電力に応じて自転車走行中には前記発電機と前記照明
    灯とを接続し、一時停止時には前記コンデンサと前記照
    明灯とを接続するスイッチング手段とを具えることを特
    徴とする自転車用照明装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング手段を、自転車走行中
    は前記発電機と前記照明灯および前記コンデンサとを接
    続し、前記発電機の発電電力によって前記照明灯を点灯
    すると同時に前記コンデンサを充電するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の自転車用照明装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング手段を、前記発電機と
    前記コンデンサとが常時接続され、自転車走行中前記コ
    ンデンサを充電するように構成したことを特徴とする請
    求項1記載の自転車用照明装置。
  4. 【請求項4】 前記発電機を走行中常時発電する発電機
    とし、前記スイッチング手段が、周囲の明るさに応じて
    前記照明灯の点灯および消灯を制御する自動点灯消灯回
    路を具えることを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    自転車用照明装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング手段を、一時停止時
    に、周囲の明るさに応じて前記コンデンサと前記照明灯
    とを接続するように構成したことを特徴とする請求項3
    記載の自転車用照明装置。
  6. 【請求項6】 前記コンデンサの容量を1F以上30F
    以下とすることを特徴とする請求項1,2,3,4又は
    5記載の自転車用照明装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010128707A1 (ko) * 2009-05-07 2010-11-11 Park Kyung Ro 자전거의 주행 안전장치

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