JPH0722348B2 - 網目版画像記録方法 - Google Patents

網目版画像記録方法

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JPH0722348B2
JPH0722348B2 JP1239056A JP23905689A JPH0722348B2 JP H0722348 B2 JPH0722348 B2 JP H0722348B2 JP 1239056 A JP1239056 A JP 1239056A JP 23905689 A JP23905689 A JP 23905689A JP H0722348 B2 JPH0722348 B2 JP H0722348B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
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    • HELECTRICITY
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、網目版画像の記録方法に関し、特に、高解
像力を有する網目版画像の記録方法に関する。
(従来の技術) 印刷物の解像度を上げて細かな文字を判読できるように
するためには、網目版画像のスクリーン線数(1インチ
当りの網点の配列数、または1インチ当りの単線の配列
数)を増加させるのが一般的である。
(発明が解決しようとする課題) しかし、スクリーン線数が200線/インチ以上になる
と、印刷物の色調が不安定になるという問題がある。従
って、一般にはスクリーン線数を200線/インチ以上に
増加させることができず、解像度もこれによって制限さ
れてしまう。
印刷物の解像度を上げる他の方法として、特公昭44−64
04号公報や実開昭59−27546号公報に開示されたビサッ
ティの方法がある。ビサッティの方法では、互いに大き
さを異にする2以上の系列の網点が正方格子状に規則的
に配列される。
ビサッティの方法による網目版画像は、白黒印刷には適
当だが、カラー印刷には適していない。カラー印刷にお
いて、4色の色分解画像を重ね刷りする場合には、各色
版の網目版画像におけるスクリーン角度を互いに30゜異
なる値、黄版のみは他の2版に対して15゜異なる値に設
定してモアレの発生を抑制する。しかし、ビサッティの
方法では、1つの網目版画像が互いに45゜異なる2つの
スクリーン角度を実質的に有しているため黄版を除く3
つの網目版画像におけるスクリーン角度を30゜互いに異
なる値に設定するのは不可能である。この点、ビサッテ
ィの方法によらず、従来どおり互いにスクリーン角度の
異なる複数の網目版画像を同一の紙面に印刷する方法で
は、上記のスクリーン角度の相違に起因して周期的に微
細な円環模様が発生する。この円環模様はロゼッタモア
レと呼ばれており、印刷紙面上の比較的広い領域に発生
することが多く、微細な模様であるために普段は気がつ
かないが、一旦気がつきと気になりやすく、画質を劣化
させるという問題がある。このロゼッタモアレの発生を
防止するために、4つの網目版画像におけるスクリーン
角度を互いに同一の値に設定すると、ロゼッタモアレは
発生しないが、見当ズレによっていわゆる「色うき」が
生じ易いという問題がある。すなわち、印刷紙面上にお
ける各網目版画像の相互の位置関係が正規の位置から微
小にずれた場合に、印刷物の視覚的な色調が変化する
し、スクリーン角度のズレによってはその色調の変化が
反復して目につきやすい大ピッチのモアレを発生する。
(発明の目的) この発明は、従来技術における上述の課題を解決するた
めになされたものであり、色うきやロゼッタモアレの発
生を防止しつつ、高解像度の印刷物を得ることのできる
網目版画像の記録方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の課題を解決するため、この発明では、原画像を色
分解して得られた複数の色分解画像をそれぞれ網目版画
像として重ね合わせて記録する網目版画像記録方法にお
いて、(a) 前記網目版画像のそれぞれは、網点面積
率の全範囲において網点記録形状の最小の繰返し単位と
なる繰返し単位領域を有しており、(b) 2以上の網
目版画像における前記繰返し単位領域の配列ピッチおよ
び配列角度をそれぞれ互いに同一に設定し、(c) 前
記2以上の網目版画像のそれぞれにおける前記繰返し単
位領域に複数の網点形成核を設定し、(d) 前記2以
上の網目版画像のそれぞれにおいて、所定の第1の網点
面積率の範囲における網点記録形状を、前記複数の網点
形成核のそれぞれに基づいて伸びる互いに略等面積の複
数の線状形状であって、それぞれが所定の第1の伸長方
向に伸びる複数の線状形状となるように形成するととも
に、(e) 前記2以上の網目版画像のそれぞれにおけ
る前記伸長方向を互いに異なる方向とする。
好ましくは、繰返し単位領域内における網点記録形状以
外の領域である白抜き領域の形状を、所定の第2の網点
面積率の範囲において所定の第2の伸長方向に伸びる複
数の線状形状となるように形成するとともに、前記2以
上の網目版画像のそれぞれにおける前記第2の伸長方向
を互いに異なる方向とする。
なお、2以上の網目版画像のそれぞれにおいて、網点記
録形状の第1の伸長方向と白抜き領域形状の第2の伸長
方向とを同一の方向としてもよい。
網点とは、複製すべき連続調画像の濃淡に応じ、その形
状・寸法を変化させた微小点を言い、ハーフトーンドッ
トとも言われるものであり、通常は繰返し単位領域内に
1個の網点が存在する。但し、この明細書では、繰返し
単位領域内に複数の微小点があるので、個々の微小点を
網点要素と呼び、1つの繰返し単位領域内の複数の網点
要素の集合を網点と読んでいる。
網点の繰返し単位領域とは、一様な網点面積率で網点を
形成した場合に、網点が作る繰返し模様に現れる最小の
繰返し領域を言う。
網点形成核とは、網点面積率に応じて網点要素が成長し
ていく際の核となる点をいう。
スクリーンとは、網点の繰返し単位領域の中心を結ぶ等
間隔の2組の平行線が公差してなす網目状の格子を意味
する。この網目状格子は、従来からの矩形のみでなく、
平行四辺形であってもよい。
スクリーンピッチとは、この平行四辺形の隣接する2つ
の辺の各々の長さを意味し、又、スクリーン角度とは、
同じく平行四辺形の隣接する2つの辺の各々が水平線と
なす角度を意味し、一般に、各版の平行四辺形(通常は
正方形)に相応する一方の辺を基準とする。スクリーン
ピッチは繰返し単位領域の配列ピッチに相当し、スクリ
ーン角度はその配列角度に相当している。
(作用) 各網目版画像の繰返し単位領域の配列ピッチと配列角度
を各網目版画像でそれぞれ同一にすることにより、これ
らの網目版画像に基づいて作成される再現画像におい
て、繰り返しパターンの単位領域が1つの網点と同程度
の大きさになり、したがってロゼッタパターンの発生の
原因となる大規模な繰り返しパターンが生じない。
また、網点記録形状を所定の伸長方向に伸びた線の集合
として形成し、この伸長方向を各網目版画像で互いに異
なる方向としたので、見当ずれによる網点記録形状同士
の重複部分の面積が極端に変化することが防止され、色
うきが生じない。
さらに、網点の繰返し単位領域に複数の網点形成核を設
定し、第1の網点面積率の範囲では、網点形成核のそれ
ぞれに基づいて伸びた複数の線状形状となるように網点
記録形状を形成するので、この第1の網点面積率の範囲
において実質的にスクリーン線数が増加し、解像度が上
昇する。
繰返し単位領域内における網点記録形状以外の領域であ
る白抜き領域の形状を、第2の網点面積率の範囲におい
て複数の線状形状となるように形成すると、この第2の
網点面積率の範囲においても実質的にスクリーン線数が
増加し、解像度が上昇する。
(実施例) A.基本的な考え方 網点の繰返し単位領域の中に複数の網点形成核を設けれ
ば、ビサッティの方法と同様に、印刷物の解像度を上げ
ることができる。但し、カラー印刷では、ロゼッタモア
レや色うきの発生を防止するために、次のような工夫が
必要である。
従来のカラー印刷では、複数の網目版画像を、互いに異
なるスクリーン角度(例えば0゜,15゜,45゜および75
゜)を有する網目構造で構成していた。これらの内の3
つの版を互いに30゜おきのスクリーン角度で重ね合わせ
ることが原因となって、新たに規則的な円環模様(ロゼ
ッタモアレ)が発生していたものである。従って、まず
各網目版画像のスクリーン角度を同一とすれば、このよ
うなロゼッタモアレの発生が防止できる。
ところが、各網目版画像のスクリーン角度とスクリーン
ピッチをそれぞれ同一とし、また、網点記録形状も同一
とすれば、各網目版画像相互の位置関係が印刷紙面上で
互いにずれた場合には色うきが生じてしまう。「色う
き」を具体的な1例で示せば、イエロー,マゼンタおよ
びシアンの3色のインクを重ね刷りしてグレーの印刷領
域を作成したい場合に、イエロー版の見当が微小にずれ
て、画像域の用紙の地肌部(マゼンタ、シアンが刷られ
ない部分)にイエローのインクが部分的ないし全面的に
はみ出して刷られる(すなわち他のインクと刷り重ねら
れる部分が減少する)と、その印刷領域全体が黄色味が
かったものとなってしまう場合を挙げることができる。
そこで、各網目版画像のスクリーン角度とスクリーンピ
ッチとをそれぞれ同一にするとともに、それぞれの網点
記録形状を所定の方向に伸びた線の集合とし、かつ、線
状の網点要素が伸びる方向を各網目版画像で異なるよう
にすれば、各色の網点のインクが重なり合う部分の面積
が上記の場合に比べて少なくなるので、見当ずれによっ
て、その重複部分の面積が変わったとしてもその変化量
は比較的小さい。従って、上述したような色うきを防止
できる。
そして、線状の網点要素を複数の網点形成核に基づいて
形成するようにすれば、印刷物の解像度も上げることが
できる。
B.網点の構成 第3A図〜第3F図は、この発明の一実施例における網点の
構成を示す説明図である。第3A図〜第3D図は、4色刷り
におけるイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)および墨(K)の各色に対する網目版画像Iy1,Im
1,Ic1,Ik1の一部であって、網点面積率が約25%に相当
する部分を示している。
各網目版画像Iy1,Im1,Ic1,Ik1は、互いに等しい正方形
の繰返し単位領域Uy1,Um1,Uc1,Uk1を有している。そし
て、1つの繰返し単位領域Uy1の中には、2つの網点要
素Hay1〜Hby1が形成されている。他の繰返し単位領域Um
1,Uc1,Uk1も同様である。各網目版画像Iy1,Im1,Ic1,Ik1
の網点要素はそれぞれ特定の方向(以下、「伸長方向」
と呼ぶ。)Ay1,Am1,Ac1,Ak1に沿った細長い線状の記録
形状を有している。
スクリーン角度は、例えば網点中心Oy1が作る網目格子
構造において、2つの格子軸S1y1およびS2y1と水平方向
との間を反時計方向に計った2つの角度のうち、小さい
方の角度として一般に定義される。一方、この明細書に
おいては、スクリーン角度を、「網目格子構造を規定す
る複数の格子軸の方向について、主走査方向yから反時
計回りに計った複数の角度のうち、最も小さな角度」と
定義する。従って、第3A図〜第3D図の各網目版画像Iy1
〜Ik1において、スクリーン角度はすべて0゜である。
さらに、第1の格子軸S1y1〜S1k1と第2の格子軸S2y1
S2k1との相互間の角度が互いに等しいため、上述の第1
と第2の格子軸のうちのいずれか一方を基準として「ス
クリーン角度」を定義することができる。この明細書に
おける「スクリーン角度の同一」とは、このように、各
網目版画像Iy1〜Ik1において第1の格子軸S1y1〜S1k1
第2の格子軸S2y1〜S2k1の相互間の角度が互いに等し
く、かつ、各網目版画像Iy1〜Ik1に共通した定義によっ
て定められたそれぞれのスクリーン角度が互いに等しい
ことを意味する。
一方、第1の格子軸S1y1〜S1k1に沿った網点中心間の距
離P1y1〜P1k1を第1のスクリーンピッチと定義し、第2
の格子軸S2y1〜S2k1に沿った網点中心間の距離P2y1〜P2
k1を第2のスクリーンピッチと定義する。第3A図〜第3D
図の例えはこれらのスクリーンピッチが互いに等しく、
次式を満足する。
P1y1=P1m1=P1c1=P1k1=K1 …(1) P2y1=P2m1=P2c1=P2k1=K2 …(2) K1=K2 …(3) ここで、K1,K2はそれぞれ第1と第2のスクリーンピッ
チの値を示す定数である。
さらに、これらの網目版画像Iy1〜Ik1では、網点要素の
伸長方向Ay1〜Ak1が互いに異なることが特徴となってい
る。すなわち、各伸長方向Ay1〜Ak1は、それぞれ主走査
方向yに対して120゜,30゜,150゜および60゜の方向に向
いている。
これらの網目版画像Iy1〜Ik1に基づいて第3E図に示すよ
うな網点構成の再現画像It1を得ることができる。同図
の再現画像It1は、各網目版画像Iy1〜Ik1の網点中心Oy1
〜Ok1を画像平面上の同一点Ot1で一致させた場合であ
る。このとき、網点要素の伸長方向Ay1〜Ak1がそれぞれ
異なるので、互いに重複する領域が少なくなっている。
従って、印刷時に見当ずれがあったとしても、重複する
領域の面積はあまり変わることがなく、色うきが生じに
くい。また、再現画像It1は、正方形の繰返し単位領域U
y1を一単位とする最小限の繰り返しパターンにより形成
されるので、ロゼッタモアレが発生しないのである。
第3E図では、各網目版画像Iy1〜Ik1の網点中心Oy1〜Ok1
を、再現画像It1の一点Ot1で一致させていたが、互いに
異なる位置としてもよい。第3F図は各網点中心Oy1〜Ok1
を一致させない場合における再現画像及びその網点構成
を示す図である。例えば、第3F図お再現画像Itaでは網
点中心Oy1,Om1の組とOc1,Ok1の組とが互いに異なる位置
に設定されている。
第3A図〜第3F図の場合は、Y、M、C、Kの各色の網目
版画像Iy1〜Ik1のスクリーン角度およびスクリーンピッ
チをすべて同一としたが、ロゼッタモアレの発生に関係
が特に深いのは、M、C、Kの3色であるので、Y(イ
エロー)の網目版画像Iy1は、これらと異なる網目構造
に従って構成してもよい。例えば、網目版画像Iy1のス
クリーン角度のみを15゜又は30゜などに設定することも
可能である。このようにすれば、イエローの網点Hy1
他の網点Hm1,Hc1,Hk1との重なりの多い部分と少ない部
分が、全画像域において平均的に分布するので、色うき
の防止に有効である。
C.網点形状の変化とその特性 第4図は、各網目版画像Iy1,Im1,Ic1,Ik1の網点の記録
形状が、網点面積率に応じて変化していく様子を示す図
である。図において、(a)〜(d)列は、それぞれ繰
返し単位領域Uy1,Um1,Uc1,Uk1内の網点Hy1,Hm1,Hc1,Hk1
の記録形状を示していう。なお、網点面積率r%に対す
る網点Hy1をHy1(r)のように記している。また、各網
点Hy1,Hm1,Hc1,Hk1を構成する網点要素には斜線が施さ
れている。
網点Hy1(r)は、網点面積率rが2%以下のときには
1つの網点要素(このような初期の微小な網点要素を特
に「網点形成核」と呼ぶ。) Hy11のみで構成される。そして網点面積率rが2%〜4
%のときには2つの網点形成核Hy11,Hy12で、4%〜6
%のときには3つの網点形成核Hy11〜Hy13で、6%〜8
%のときには4つの網点形成核Hy11〜Hy14で網点Hy
1(r)が構成される。
網点面積率rが8%以上になると、各網点形成核Hy11
Hy14から伸長方向Ay1(第3A図参照)に網点要素が伸び
てゆく。そして、網点面積率rが25%になると、2つの
網点形成核Hy11,Hy12からそれぞれ成長した2つの網点
要素が互いに連結して、1つの網点要素Hay1となる。ま
た、他の2つの網点形成核Hy13,Hy14からそれぞれ成長
した2つの網点要素も互いに連結して1つの網点要素Hb
y1となる。この結果、網点Hy1(25)は2つの網点要素H
ay1,Hby1から構成されている。
なお、網点面積率が8%に至るまでの新たな網点形成核
の配置の仕方は、必ずしも図示のHy11→Hy12→Hy13→Hy
14に限らず、例えばHy13→Hy12→Hy11→Hy14等任意に設
定できる。同様に、網点面積率が8%から25%に至る場
合も、網点を生長させていくときの網点形成核の順も任
意に設定できることは言うまでもない。さらに、後記の
網点面積率が50%から95%ないし100%に至る間につい
ても同様である。
網点面積率rが25%以上になっても、網点要素Hay1,Hby
1は伸長方向Ay1に沿って伸長し続け、やがて隣接する網
点の網点要素と互いに連結されて等間隔の平行線を構成
する。その後、網点面積率rが50%に達するまでは、網
点要素の幅が増加する。第5A図は網点面積率rが50%の
場合における網点Hy1(50)の3×3配列を示す図であ
る。隣接する網点内の網点要素は互いに伸長方向Ay1
沿って連結し、これによって等間隔の平行線群を形成し
ている。なお、このときは網点要素の幅と白抜き要素
(網点要素でない部分)の幅とは等しい。
網点面積率rが50%以上になると、連結されていた白抜
き要素を分離するように網点要素が広がる。第5B図は網
点面積率rが65%の場合における網点Hy1(65)の3×
3配列を示す図である。1つの網点Hy1(65)は3つの
白抜き要素BE1〜BE3を有している。そして、隣接する網
点の白抜き要素は互いに連結されており、互いに独立し
た島状の白抜き領域を形成している。網点面積率rが50
%〜95%の範囲では、このような独立した白抜き領域の
長さが次第に短縮されていく。
網点面積率rが95%になると、網点Hy1(r)は1つの
白抜き要素のみを有するようになる。そして、95%以上
の網点面積率ではこの白抜き要素が次第に小さくなり、
網点面積率rが100%になると繰返し単位領域Uy1全体が
網点要素で占められる。
なお、第2の網点Hm1(r)は第1の網点Hy1(r)を反
時計回りに90゜回転させたものである。また、第3の網
点Hc1(r)は第2の網点Hm1(r)を裏返したものであ
る。さらに、第4の網点Hk1(r)は第3の網点Hc
1(r)を反時計回りに90゜回転させたものである。
第6A図は、網目版画像の実質的なスクリーン線数を網点
面積率に対して示した概念図である。実質的スクリーン
線数Nは次のように定義している。
[実質的なスクリーン線数N] =[1インチ当りの平行線の数] =[平行線の間隔(インチ)の逆数] …(4) なお、実質的スクリーン線数に対比して、各目的スクリ
ーン線数を次のように定義する。
[各目的スクリーン線数] =[1インチ当りの網点の配列数] =[スクリーンピッチ(インチ)の逆数] …(5) まず、第6A図において、従来の網目版画像の実質的スク
リーン線数Npと、網目版画像Iy1の実質的スクリーン線
数Ny1とを比較する。ここで言う従来の網目版画像の網
点は網点面積率rのすべての範囲にわたって1つの網点
要素によってのみ構成されているものを言う。なお、第
6A図は、各目的スクリーン線数Nnが互いに等しい網目版
画像について実質的スクリーン線数を比較したものであ
る。従来の網目版画像の実質的スクリーン線数Npは網点
面積率rに対して一定であり、各目的スクリーン線数Nn
と等しい。一方、網目版画像Iy1の実質的スクリーン線
数Ny1は第4図に示す網点形成像Hy11〜Hy14が1つ増加
するごとに上昇する。そして、網点面積率が約8%にな
ると実質的スクリーン線数Ny1は各目的スクリーン線数N
nの約2倍となっている。実質的スクリーン線数が増加
すると印刷物の解像力も増加するので、網目版画像Iy1
の解像力は従来の網点の解像力よりも上昇している。
網点面積率が50%以上になると、白抜き領域が第5B図に
示したように独立した島状に形成される。この結果、実
質的スクリーン線数Ny1は網点面積率の増加とともに下
降する。
網点面積率が約95%以上では、実質的スクリーン線数Ny
1と名目的スクリーン線数Nnとは一致する。これは、網
点Hy1(95)(第4図参照)が、従来の網点(スクエア
ドット)と等価になるからである。すなわち、網点Hy1
(95)はただ1つの略正方形状の白抜き要素を有してい
るからである。
第6B図は、ドットゲイン量を網点面積率に対して示した
概念図である。ドットゲイン量G(%)は次のように与
えられる。
G=(印刷物上の網点面積率) −(網フィルム上の網点面積率) …(6) ここで、網フィルムとは、網点が記録された網点画像フ
ィルムのことである。網フィルムから印刷版を作り、印
刷版を用いて印刷を行うと、印刷物上の網点面積率が網
フィルム上の網点面積率よりも大きくなる。これは、イ
ンクが印刷紙に押付けられて広がること等に起因してい
る。なお、一般にドットゲイン量は、網点要素と白抜き
要素との境界線の長さ(以下、「境界長」と呼ぶ。)の
総計に依存している。
第6B図において、網点面積率が0%付近および100%付
近の範囲では、網目版画像Iy1のドットゲイン量Gy1は従
来の網目版画像のドットゲイン量Gpに近づいている。こ
れは、これらの範囲では網目版画像Iy1の実質的スクリ
ーン線数Ny1が従来の網目版画像のスクリーン線数Npに
近づいているため、これらの網目版画像のそれぞれにお
ける境界長が互いに近い値となっているからである。
一方、網点面積率が約50%のときには、網目版画像Iy1
のドットゲイン量Gy1は従来の網目版画像のドットゲイ
ン量Gpの約2倍になっている。これは、第6A図の実質的
スクリーン線数Ny1とNpの関係に対応している。
従来の網目版画像においてスクリーン線数を増加する
と、網点面積率が100%に近いときにトーンジャンプが
発生するという問題があった。トーンジャンプとは、色
調が急激に変化する現象を言う。トーンジャンプは、網
フィルム上では白抜き領域が存在するにもかかわらず、
ドットゲインが大きいために印刷物上ではベタ塗りとな
ってしまうことによって発生する。しかし、この実施例
の網目版画像Iy1では、上述のように、網目面積率が100
%付近の範囲においてドットゲイン量Gy1が小さな値に
抑えられているので、トーンジャンプが発生しにくくな
っている。
なお、従来の網目版画像においてスクリーン線数を増加
すると、小さな面積率(例えば2%)では網点要素が小
さくなり過ぎて、印刷紙上の再現できないという問題が
あった。すなわち、最低印刷濃度が上昇してしまうとい
う問題があった。これは、スクリーン線数を増加すると
網点の繰返し単位領域がこれに反比例して小さくなるの
で、その繰返し単位領域の2%の大きさが極端に小さく
なるからである。一方、この実施例の網目版画像Iy1
は、繰返し単位領域Uy1を小さくせず、また網目形成核H
y11〜Hy14を網点面積率で約2%(名目的スクリーン線
数が200線/インチの場合)の大きさにしているので、
各網点形成核を印刷紙上に再現できる。従って、最低印
刷濃度も約2%程度に保つことができるという利点があ
る。
D.装置の概略構成および動作 第1A図はこの発明の一実施例を適用するカラースキャナ
の概略構成を示すブロック図である。図において、カラ
ースキャナ1は共通のシャフト2に固定された入力ドラ
ム3と出力ドラム4とを備えており、入力ドラム3には
原画OFが、また出力ドラム4には記録フィルムRFが巻回
されている。また、シャフト2の一端にはモータ5が、
他端にはロータリエンコーダ6が設けられている。
原画OFの読取りおよび記録フィルムRF上への画像記録に
際しては、モータ5によりシャフト2,入力ドラム3及び
出力ドラム4がθ方向に一定速度で回転される。そし
て、入力ドラム3の内部に備えられた図示しないハロゲ
ンランプなどの光源からの入射光LIが透明な入力ドラム
3及び原画OFを透過して入力ヘッド7に読取られる。
入力ヘッド7は図のx方向(副走査方向)に一定の比較
的遅い速度で移動する。従って、原画OFは、入力ドラム
3の周方向である主走査方向yに沿って、走査線順次に
読取られていくことになる。入力ヘッド7は入射光LI
色分解するとともにレッド(R),グリーン(G),ブ
ルー(B)などの色成分にそれぞれ対応する複数の色分
解入力信号SIを生成する。この色分解入力信号SIは画像
データ処理回路8に入力されて、色補正などの処理が行
なわれるとともに、Y,M,C,Kの4色のインクにそれぞれ
に対応する印刷濃度信号Sp(Spy,Spm,Spc,Spk)に変換
される。印刷濃度信号Spは、網変換回路9に入力され
て、網点を微小なドットで形成するためのドット信号Sd
に変換され、記録ヘッド10に与えられる。そして、記録
ヘッド10はドット信号Sdに基づいて、レーザ光LRにより
記録フィルムRFを露光し、網目版画像を記録する。
第2図は、記録フィルムRF上に記録された網目版画像の
例を示す説明図である。Y,M,C,Kの各色成分に対応する
網目版画像Iy1,Im1,Ic1,Ik1が1枚の記録フィルムRF上
に記録されている。なお、網目版画像Iy1,Im1,Ic1,Ik1
の配列順序は任意に変更しうることは言うまでもない。
網変換回路9は、第3A図〜第3D図に示すような網目版画
像Iy1,Im1,Ic1,Ik1を1枚の記録フィルムRF上に作成す
るドット信号Sdを生成するための回路であり、走査位置
計算回路91,ラインメモリ92,網点パターンデータメモリ
部(以下、「SPM部」と呼ぶ。)93およびコンパレータ9
4から構成される。このうち、走査位置計算回路91とSPM
部93とは、印刷濃度信号Spに同期して画素ごとに網点パ
ターンデータを発生する網点パターンデータ発生手段と
して機能する。また、コンパレータ94は網点記録信号で
あるドット信号Sdを生成する網点信号発生手段として機
能する。尚、ラインメモリ92は、1つの主走査線分の画
像の印刷濃度信号Spを走査順にドット単位で書き込み、
および、読み出しを行うためのもので、第2図示の例で
は、或る画像のY、M、C、Kの4色分の印刷濃度信号
が、この順に領域R1〜R4に対応するメモリ位置に書き込
まれる。
第1B図は網変換回路9の内部構成をより詳しく示すブロ
ック図である。走査位置計算回路91は、ロータリエンコ
ーダ6から単位回転角ごとに出力されるパルス信号Peに
基づいて、入力ドラム3および出力ドラム4上での走査
位置を計算等するための回路である。パルス信号Peは、
まず走査位置計算部911に与えられて、入力ドラム3上
における読取り位置の主走査位置yと副走査位置xが計
算される。前述のように、運転時には入力ドラム3,出力
ドラム4は一定速度でθ方向に回転し、かつ、入力ヘッ
ド7は一定速度でx方向に移動する。従って、図示しな
い所定の運転基準位置を起点としてパルス信号Peのパル
スをカウントすることにより、読取り画素の主走査位置
yのみでなく、副走査位置xも計算することができる。
また、この実施例では記録ヘッド10も入力ヘッド7と同
一速度でx方向に移動するので、出力ドラム4上での記
録位置は、読取り位置(x,y)と同一である。
走査位置データ(x,y)は、アドレス変換部912に与えら
れ、SPM部93に与えるべきアドレス(i,j)が求められ
る。
SPM部93は、YMCKの4色にそれぞれ対応する網点パター
ンデータDy,Dm,Dc,Dk(後述する)をそれぞれ記録するS
PM931y,931m,931c,931kと、SPM931y〜931kのうちの1つ
を適宜選択するためのデータセレクタ932とを備えてい
る。
データセレクタ932を切換えるための選択信号Ssは、走
査位置計算回路91内の版判別回路915で生成される。こ
の選択信号Ssは、ロータリエンコーダ6からのパルス信
号Peに基づいて主走査位置計算部913が算出した記録画
素の主走査位置yと、版位置データメモリ914に予め蓄
えられた各網目版画像の位置データy1〜y4に基づいて算
出される。
版位置データメモリ914には、第2図に示す各領域R1〜R
4の基準点O1〜O4の主走査方向位置y1〜y4の値が版位置
データとして予め記憶されている。この版位置データy1
〜y4は記録フィルムRF上への出力条件に応じてオペレー
タにより予め設定されている。版判別回路915は、これ
らの版位置データy1〜y4と、主走査位置計算部913で算
出された主走査位置yとに基づいて、出力ドラム4上の
記録画素の位置が領域R1〜R4のいずれに存在するかを判
別する。版判別回路915で生成された選択信号Ssはデー
タセレクタ932に与えられ、各領域R1〜R4にそれぞれ対
応したSPM931y〜931kが選択される。
コンパレータ94には、このようにして選択されたSPMか
ら網点パターンデータDy〜Dkのいずれかが与えられると
ともに、ラインメモリ92から対応する印刷濃度データSp
y〜Spkのいずれかが入力される。
このようにして、同一の記録画素位置に対応した印刷濃
度データと網点パターンデータがコンパレータ94に入力
されると、これらの値の大小関係に従って、その記録画
素を露出すべきか否かを指示するドット信号Sdが生成さ
れる。このドット信号Sdは、前述のように記録ヘッド10
に入力され、記録フィルムRF上に各網目版画像Iy1〜Ik1
を順次記録していく。そして、この記録フィルムRFを用
いて各色成分ごとの印刷版を作成し、これらを用いて印
刷することにより、第3E図に示すような位置関係で再現
画像を作成することができる。
E.網点パターンデータの構成 このような装置において、第3A図〜第3D図に示す網目版
画像を得るためには、SPM部93内の網点パターンデータD
y〜Dkを以下のように準備すればよい。
第7図は、網点の形状変化に対応した網点パターンデー
タの構成を示す概念図である。第7図は第4図の網点Hy
1(r)に対応する網点パターンデータDyの構成を示
す。網点パターンデータDyは、網点パターン座標(i,
j)で指定される各アドレスごとに1つの画素PXが割当
てられており、各画素ごとに所定の閾値としてのデジタ
ル値が登録されている。図の例では、網点形成核Hy11
の中心から周辺に向かって0,1,2,…と順次大きな値が例
示的に書込まれている。これらのデジタル値は前述した
ように画素ごとにコンパレータ94に入力され、印刷濃度
データSpと比較される。そして、印刷濃度データSpの値
が網点パターンデータの値よりも大きい場合には、その
画素を露光するドット信号Sdがコンパレータ94より出力
される。従って、印刷濃度データSpの値が大きいほど1
つの網点記録形状の面積が大きくなる。第7図には、網
点面積率rが2%,4%,6%,8%,25%,50%,65%および9
5%の場合について、それぞれ網点記録形状の輪郭を示
す線BY2,BY4,BY6,BY8,BY25,BY50,BY65,BY95が示されて
いる。なお、実線で示す輪郭線BY2,BY50は、その内部が
露光される領域であることを示しており、一方、破線で
示す輪郭線BY65〜BY95はその内部が露光されず、その他
の部分が露光される領域であることを示している。な
お、簡単のため、網点面積率rが50%のときに露光され
ない領域については、画素PXの区分の図示を省略してい
る。
なお、従来の技術によれば、各網目版画像のスクリーン
角度を互いに異なる値(15゜,45゜,75゜など)に設定し
ていたため、各網目版画像ごとに複数の網点を含むよう
な広い画像領域について網点パターンデータを準備して
おく必要があった。一方、この発明によれば、例えば第
7図に示すように、各網目版画像ごとに、1つの100%
網点形状に相当する画像領域についての網点パターンデ
ータを準備しておけば、そのアドレス(i,j)を記録画
素の位置に合わせて適宜調整するだけで、全画像領域の
網点を形成することができるという利点もある。
F.実施手順 第8図は上記の装置を用いて網目版画像の記録を行なう
実施手順を示すフローチャートである。ステップS1で
は、まずSM931y〜931kに網点パターンデータDy〜Dkを登
録する。なお、このステップの代わりに、第4図に示す
網点記録形状に対応する網点パターンデータDy〜Dkの組
を予め多数組登録しておき、そのうちの一組をオペレー
タが選択するようにしてもよい。
ステップS2では、原画OFと記録フィルムRFとをそれぞれ
入力ドラム3及び出力ドラム4上にセットする。
次のステップS3では、画像データ処理回路8における色
修正などのいわゆるセットアップ条件を図示しないキー
ボードなどを利用してオペレータが設定する。
そして、ステップS4では入力ドラム3および出力ドラム
4を回転しつつ、原画OFの読取り及び記録フィルムRF上
への網目版画像の記録が行なわれる。
このようにして作成された網目版画像に基づいて、ステ
ップS5で各色成分ごとに印刷版が作成され、さらにステ
ップS6でこれらを版り重ねることにより、カラー画像を
複製する。
なお、ステップS6の印刷時の見当ズレにより、各網目版
画像の網点中心が第3E図のようにならず、完全に一致し
ない場合もある。しかし、この場合も各網目版画像は相
互に平行移動した位相関係にあり、その繰り返しパター
ンは1つの網点の大きさとほぼ同じ程度の大きさに維持
されるので、ロゼッタモアレは発生しない。また、この
とき各網点の重複部分も変化するが、各網点記録形状が
互いに異なる伸長方向に伸びているのでその重複部分の
面積が見当ズレによって極端に変わることがなく、視覚
的な色調変化(色うき)が生ずることもない。
G.変形例 この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば
次のような変形も可能である。
1つの繰返し単位領域には、4つの網点形成核が形
成されるものとしたが、網点形成核は2以上あればよ
い。第9A図は3つの網点形成核Hy21〜Hy23を有する網点
Hy2(r)を示す。また第9B図は2つの網点形成核Hy31,
Hy32を有する網点Hy3(r)を示す。さらに、これらの
網点Hy2(r),Hy3(r)で形成される網目版画像の実
質的スクリーン線数Ny2,Ny3を第6A図に、またドットゲ
イン量Gy2,Gy3を第6B図に示している。
第9A図の網点Hy2(r)では、第1と第2の網点形成核H
y21,Hy22は伸長方向Ay21に沿って成長し、第3の網点形
成核Hy23は方向Ay21と90゜異なる伸長方向Ay22に沿って
成長する。このように、1つの網点の中の複数の網点形
成核が互いに異なる方向に成長してそれぞれ線状の網点
要素を形成してもよい。このような場合にも、他の網目
版画像(例えばマゼンタ版)の2つの伸長方向と、第9A
図の2つの伸長方向Ay21,Ay21とを異なる方向とすれ
ば、色ずれの発生を防止できる。
第10A図〜第10C図は、それぞれ網点形成核が4ケ,3ケお
よび2ケの場合の他の網点Hy4(r),Hy5(r),Hy
(r)を示す図である。これらの図において、網点面積
率が90%以上において残っている白抜き要素の数が網点
形成核の数と等しくなっている。但し、これらの数は互
いに異なっていても良い。
第4図の網点Hy1,Hm1,Hc1,Hk1では、網点面積率r
が8%〜50%の範囲において、網点形成核が所定の伸長
方向に伸びるものとした。しかし、このような網点面積
率rの範囲は任意に設定できる。例えば第9A図の網点Hy
2(r)では6%〜50%、第9B図の網点Hy3(r)では4
〜50%が上記の網点面積率の範囲に相当している。
また、第4図の網点Hy1,Hm1,Hc1,Hk1では、網点面積率
rが50%以上の範囲において、白抜き要素が所定の方向
に伸びる線状となっており、その方向に沿って長さが短
縮されていくものとした。このような網点面積率の範囲
も任意に設定できる。
複数の網点形成核から伸びる各網点要素は互いにほ
ぼ等価な形状を有しており、互いにほぼ等しい面積を有
している。第4図,第9A図,第9B図,および第10A図〜
第10C図では、複数の網点形成核から伸びる各網点要素
(以下、「互いに等価な網点要素」と呼ぶ。)の面積の
差が網点面積率で2%以下となるように網点要素の形状
の変化が規定されている。互いに等価な網点要素の面積
の差は、印刷可能な最小面積以下にするのが望ましい。
印刷可能な最小面積は、スクリーン線数(名目的スクリ
ーン線数),インクの種類,印刷用紙の種類などによっ
て異なり、例えば2%,4%などの値が一般的である。
網目版画像は、YMCKの4色のそれぞれに対して作成
されるとしたが、色の組合せはこれに限らず種々のもの
が考えられる。例えば黒と茶の2色で印刷するダブルト
ーン印刷のために、これら2色に対応する網目版画像を
作成する場合にも適用できる。
すなわち、この発明は少なくとも2以上の網目版画像を
作成する場合に適用することができるものである。
網目版画像は記録フィルム上に露光されて記録され
るものに限らず、他の記録媒体に記録されてもよい。例
えば、原画を読取ってそのまま各色の印刷版を直接作成
するような装置(ダイレクトプレートメーキング)にお
いては、印刷版そのものが記録媒体となる。
網点の形状は、第4図に示すような直線のものに限
らず、細長い楕円や、いわゆるチェーンドットのような
形状にしてもよい。但し、これらの他の場合にも、所定
の網点面積率の範囲において、所定の伸長方向に沿った
長さが、他の方向に沿った長さよりも長い形状となって
いることが好ましい。「線状」とは、このような種々の
形状のものを含む用語である。
網点パターンデータDy〜Dkを発生する手段は、第1A
図,第1B図に示すSPM部93と走査位置計算回路91との組
合せにより構成されるものとしたが、第1A図,第1B図以
外の構成をとるものであってもよい。特に、例えば第4
図に示すように2つの網点記録形状(例えばHy1(r)
とHm1(r))が互いに90゜回転しただけの関係にある
ときは、どちらか一方の網点パターンデータのみ記憶し
ておけば、他方の網点パターンデータはそのアドレス
(i,j)のiとjとを交換するだけで得ることができ
る。
又、網目版画像のハーフトーンドットを濃度(ある
いは階調)に応じた網点フォントとして設定し、画像の
濃度信号を、対応する前記網点フォントに変換しても、
上述と同じ網目版画像を得ることができる。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、2以上の網目
版画像における繰返し単位領域の配列ピッチおよび配列
角度をそれぞれ互いに同一に設定するので、再現画像に
おける繰返しパターンの単位領域が網点と同程度の大き
さとなってロゼッタパターンの発生を防止することがで
きる。
また、各網目版画像の網点記録形状を互いに異なる伸長
方向に伸びた線の集合として形成するので、見当ずれに
よる網点記録形状相互の重複部分の面積が極端に変化す
ることがなく、色うきを防止することができるという効
果がある。
さらに、網点の繰返し単位領域に複数の網点形成核を設
定し、所定の網点面積率の範囲では、網点形成核のそれ
ぞれに基づいて伸びた線の集合によって網点記録形状を
形成するので、この網点面積率の範囲において実質的に
スクリーン線数が増加し、この結果印刷物の解像度を上
昇させることができるという効果がある。
また、繰返し単位領域内における網点記録形状以外の領
域である白抜き領域の形状を、第2の網点面積率の範囲
において複数の線状形状となるように形成すると、この
第2の網点面積率の範囲においても実質的にスクリーン
線数が増加し、この結果印刷物の解像度を上昇させるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1A図および第1B図はこの発明の一実施例を適用する装
置の構成を示すブロック図、 第2図は実施例における記録フィルム上の網目版画像を
示す概念図、 第3A図ないし第3F図はこの発明の実施例における網点の
構成を示す説明図、 第4図,第5A図,第5B図,第9A図,第9B図,および第10
A図から第10C図は実施例における網点記録形状の変化を
示す説明図、 第6A図は網点面積率に対する実質的スクリーン線数の変
化を示す図、 第6B図は網点面積率に対するドットゲイン量の変化を示
す図、 第7図は網点パターンデータの構成を示す概念図、 第8図は実施例の手順を示すフローチャートである。 1……カラースキャナ、9……網変換回路、 93……網点パターンメモリ部、 931y,931m,931c,931k……網点パターンメモリ、 94……コンパレータ、 Iy1,Im1,Ic1,Ik1……網目版画像、 Hy1,Hm1,Hc1,Hk1……網点、 P1y1,P1m1,P1c1,P1k1……第1のスクリーンピッチ、 P2y1,P2m1,P2c1,P2k1……第2のスクリーンピッチ、 Ay1,Am1,Ac1,Ak1……伸長方向、 Dy,Dm,Dc,Dk……網点パターンデータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像を色分解して得られた複数の色分解
    画像をそれぞれ網目版画像として重ね合わせて記録する
    網目版画像記録方法において、 (a) 前記網目版画像のそれぞれは、網点面積率の全
    範囲において網点記録形状の最小の繰返し単位となる繰
    返し単位領域を有しており、 (b) 2以上の網目版画像における前記繰返し単位領
    域の配列ピッチおよび配列角度をそれぞれ互いに同一に
    設定し、 (c) 前記2以上の網目版画像のそれぞれにおける前
    記繰返し単位領域に複数の網点形成核を設定し、 (d) 前記2以上の網目版画像のそれぞれにおいて、
    所定の第1の網点面積率の範囲における網点記録形状
    を、前記複数の網点形成核のそれぞれに基づいて伸びる
    互いに略等面積の複数の線状形状であって、それぞれが
    所定の第1の伸長方向に伸びる複数の線状形状となるよ
    うに形成するとともに、 (e) 前記2以上の網目版画像のそれぞれにおける前
    記伸長方向を互いに異なる方向とすることを特徴とする
    網目版画像記録方法。
  2. 【請求項2】繰返し単位領域内における網点記録形状以
    外の領域である白抜き領域の形状を、所定の第2の網点
    面積率の範囲において所定の第2の伸長方向に伸びる複
    数の線状形状となるように形成するとともに、 前記2以上の網目版画像のそれぞれにおける前記第2の
    伸長方向を互いに異なる方向とする請求項1記載の網目
    版画像記録方法。
  3. 【請求項3】2以上の網目版画像のそれぞれにおいて、
    網点記録形状の第1の伸長方向と白抜き領域形状の第2
    の伸長方向とを同一の方向とする請求項2記載の網目版
    画像記録方法。
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