JPH07223450A - 変速装置 - Google Patents

変速装置

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Publication number
JPH07223450A
JPH07223450A JP3924194A JP3924194A JPH07223450A JP H07223450 A JPH07223450 A JP H07223450A JP 3924194 A JP3924194 A JP 3924194A JP 3924194 A JP3924194 A JP 3924194A JP H07223450 A JPH07223450 A JP H07223450A
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JP
Japan
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shaft
gear
transmission
continuously variable
mission
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JP3924194A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Oota
能司 太田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミッションケースを構成簡単且つコンパクト
にして操作性及び安定性が向上した変速装置を提供す
る。 【構成】 原動機の動力を伝達するミッション入力軸O
1をHST40の入力軸O′1とミッションケース3内で
同心に連結し、該HST40の出力軸O2を前記HST
入力軸O′1の上方に配置し、前記ミッションケース3
内で前記ミッション入力軸O1に常時噛み合うギヤG1
一側に遊嵌し、かつ前HST出力軸O2に常時噛み合う
ギヤG11を他側に嵌合し、更に前記各側双方の中間位置
で5種類の変速状態に切換え可能なギヤG5を摺動自在
に嵌合する中間軸O3を設け、該中間軸O3に2つの異な
る伝達系統の軸O4,O5を連繋させ、前記5つの軸O1
〜O5を各軸の軸心が側面視で略X字状の配列位置に沿
って設けた変速装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変速装置に関し、特に耕
うん機などの管理作業機に使用され、作業機本体や操向
装置に動力を伝達する変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の変速装置として、特開平
4−267801号公報に示すものがある。
【0003】この変速装置は、図8に示すように原動機
(図示せず)からの動力を伝達するミッション入力軸O
aをミッションケース3の一側方に配置し、走行用伝達
装置(図示せず)をミッション入力軸Oaの下方に配置
し、作業用変速装置(図示せず)をミッション入力軸O
aの作業機進行方向における後方に配置し、走行用伝達
装置の走行用出力軸Oeをミッション入力軸Oaよりも
後方に配置し、作業用変速装置の作業用出力軸Ogを走
行用出力軸Oeよりも上方に配置したものである。そし
てミッション出力軸Obは前記ミッション入力軸Oaの
下方に配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来の変速装置では、ミッション入力軸Oaと走行
用出力軸Oe、作業用出力軸Ogの間に設ける中間軸O
d、カウンタ軸Oc,Of等の数が多いためミッション
の構成の煩雑化を免れない。また、ミッション入力軸O
aの下方にミッション出力軸Obが配置されているた
め、作業機の高さの制限上、走行車輪軸Oiを走行用出
力軸Oeより前方に位置せざるを得ない。このため、装
置の重心位置がハンドルコラム5の垂直下方位置から離
れており、操作性や安定性が十分でないという問題があ
る。
【0005】本発明は、これら従来技術の問題を解決す
るためになされたもので、ミッションケースを構成簡単
且つ小型軽量にして操作性や安定性が向上した変速装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、原動機の動力を伝達するミッシ
ョン駆動軸O1にミッションケース内で同心に連結され
る無段変速入力軸O′1と、該無段変速入力軸O′1に前
記ミッションケース外で無段変速手段を介して連動連繋
して前記ミッションケース内に突出している無段変速出
力軸O2と、前記ミッションケース内で前記ミッション
駆動軸O1に常時噛み合うギヤG1をこの軸O1上の一側
に設け、かつ前記無段変速出力軸O2に常時噛み合うギ
ヤG11を前記出力軸O2上の他側に設け、さらに前記各
側の双方のギヤの中間位置で複数の変速状態に切換え可
能なギヤを有する中間軸O3と、該中間軸O3に連動連繋
する少なくとも2つの異なる伝達系統の軸O4,O5とが
各軸の軸心を装置の側面から視て略X字状に配列位置に
沿って設けられたことを特徴とし、請求項2の発明は、
前記ミッション駆動軸をミッション入力軸O1とし、こ
のミッション入力軸上に一側に設けたギヤG1と前記中
間軸O3上の一側に遊転可能に設けたギヤG2とは連動連
結し、前記2つの異なる伝達系統の軸の一方の軸O4
の一側に設けたギヤG7と前記ギヤG2とは動力伝達可能
に連結されていることを特徴し、請求項3の発明は、無
段変速入力軸の上方に無段変速出力軸を配置したことを
特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、前記の無段変速出力軸
2上の他側に嵌合連結したギヤG11と前記中間軸O3
の他側に嵌合連結したギヤG6とは連動連結し、前記中
間軸O3の動力を前記2つの異なる伝達系統の軸の他方
の軸O5上に設けたギヤG8,G10に伝達したことを特徴
とする。
【0008】請求項5の発明は、前記中間軸O3上の中
央部に摺動自在な変速操作部材G5,G47,G50,G51
を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項6の発明は、前記一方の軸O4を動
力取出軸とし、前記ギヤG7と反対側のこの動力取出軸
上に中間軸O3の動力を伝達する遊転ギヤ部材G9,G12
を遊嵌させたことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、5本の軸の軸心が側
面視で略X字状になるよう軸間距離を斜前後に配列した
ことで、従来の軸間距離が水平前後に亘る配列構造の場
合に比べ変速装置の前後幅を小さくすることができ、し
かもこの前後幅の縮小に拘らず軸間距離は斜め前後に亘
るから、従来の水平配列構造と同様の軸間距離をそのま
ま保持でき、その縮小した前後幅の変速装置に変速に必
要な歯車の配置スペースを十分に確保できる。
【0011】請求項2の発明によれば、他方の伝達系統
の軸O5とは別個独立して、必要に応じて一方の軸O4
のギヤG7に中間軸O3の係脱機構を介し動力を伝達し、
または、動力伝達を切断することができる。
【0012】請求項3の発明によれば、走行用伝達装置
の走行用出力軸を上方へ移動できるから、走行車輪軸を
前記走行用出力軸の垂直下方に位置した場合、作業機の
高さが変わらず重心位置も低くなる。
【0013】請求項4の発明によれば、2つの異なる伝
達系統の軸のうちの他方の軸O5上のギヤG8又はG10
中間軸O3の係脱機構を介し動力を選択的に伝達、また
は切断すことができ、かつ動力の伝達時にはその動力を
無段に変速することができる。
【0014】請求項5の発明によれば、変速操作部材G
5,G47,G50,G51を中間軸O3に沿って左右に摺動さ
せることにより、動力を2つの異なる伝達系統の軸に一
方の軸O4には有段変速して、他方の軸O5には無段変速
して伝達し、又は切断することができる。
【0015】請求項6の発明によれば、一方の軸O4
動力取出軸とした場合、中間軸O3の動力はギヤG7から
作業部へ伝達可能となり、かつ遊転ギヤ部材G9,G12
を介して走行輪へバック回転として伝達することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳述する。
【0017】図3はこの発明の一実施例に係る変速装置
を備えた管理作業機の側面図、図4はその平面図であ
る。
【0018】図中1はエンジンベッドであり、2はエン
ジンベッド1の前部に搭載された原動機、3はエンジン
ベッド1の後方に配置したミッションケース、4はエン
ジンベッド1の後部下方に配置された走行車輪、5はミ
ッションケース3の上部にスイングベース6を介して固
定されたハンドルコラムである。
【0019】前記原動機2は、エンジンベッド1に固定
されたクランクケース7と、このクランクケース7から
後方に傾斜して突き出したシリンダブロック(図示せ
ず)とから構成されている。クランクケース7の上部に
は燃料タンク8が、シリンダブロックの上方には吸気系
のエアクリーナ9′とエアクリーナ9がそれぞれ取り付
けられている。尚、原動機はエンジンと電動モータとが
考えられる。
【0020】前記ミッションケース3内には後述する走
行用伝達装置10(図2)と作業用変速装置11(図
2)とミッション入力軸O1とが収容され、ミッション
入力軸O1の外端に固定されたプーリ12と、原動機2
のクランク軸13の外端に固定したプーリ14とには、
ベルト15が巻き掛けてあり、プーリ12,14及びベ
ルト15はカバー16によって覆われている。
【0021】前記ハンドルコラム5には、後方に延出す
るハンドル17が取り付けられている。
【0022】前記走行車輪4の走行車輪軸O7と走行用
伝達装置10の走行用出力軸O6とには、チェーン19
が巻き掛けてあり、チェーン19はカバー20によって
覆われている。
【0023】作業用変速装置11の作業用出力軸(PT
O軸)O7と中間軸21とにはチェーン22が巻き掛け
てあり、中間軸21とロータリRのロータリ軸24とに
はチェーン32が巻き掛けてあり、PTO軸O4からの
動力はチェーン22,32及び中間軸21を介してロー
タリ軸24に伝達される。チェーン22、32はカバー
31,33でそれぞれ覆われている。
【0024】また、図3及び図4中、25は油圧ポンプ
斜板Aの角度をスムーズに変えるHST油圧ポンプ斜板
コントロールレバーである。26,27は走行用サイド
クラッチレバーで、レバー26は第3のドッグクラッチ
64(左側)を、レバー27は64(右側)をそれぞれ
作動し、各レパー26,27を握るとそれぞれのクラッ
チ64,64が切断の方向に動く。これにより、片方の
レバーを握ると握った片方のレバー側に車体が旋回す
る。28は第2シフトフォーク52に連動し、左側から
2速N、1速N、R(バック)連の順にドッグクラッチ
爪付きギヤG5を左右往復動させるチェンジレパーで、
29は第1シフトフォーク58に連動し、PTO軸O4
への動力を断続するロータリ用クラッチレバーである。
【0025】図2はトランスミッション(動力伝達装
置)の内部構造を説明するための展開面図であり、前述
したように図中3はミッションケース、10は走行用伝
達装置、11は作業用変速装置、O1はミッション入力
軸である。ミッションケース3は左右の分割ケース4
1,42を突き合わせてなり、分割ケース42の外側に
は基板46を介して静油圧無段変速装置(HST)40
が装着されている。
【0026】前記ミッション入力軸O1の外端にはプー
リ12が設けられ、そのミッション入力軸O1の内端に
はギヤG1が形成されている。
【0027】このギヤG1は、中間軸O3のキヤG2と噛
み合っている。この中間軸O3は変速軸を兼ねる外1本
で作業系及び走行系の2系統の伝達軸を兼ねる。即ち、
図2に示すように、前記中間軸O3はHST40を経由
して前記走行用伝達装置10に、またHST40を経由
せず直接作業用変速装置11に夫々動力を伝達するよう
になっている。そして、前記中間軸O3は、図1に示す
ように、ミッションケース3の前後及び上下に位置する
HST出力軸O2、入力軸O1、PTO軸O4、カウンタ
軸O5を対角線状に結ぶ交点位置、即ち略X字状の中心
に配置され、かつ該中間軸O3とPTO軸O4とカウンタ
軸O5とを結んで略正三角形が形成されるように配置さ
れている。
【0028】図6は、図2の作業用変速用装置部分の拡
大断面図であり、前記入力軸O1は、その内端がミッシ
ョンケース3内でカラー18を介してHST40の入力
軸O′1と同軸状に連結されている。また、同図6にお
いて、中間軸O3にはギヤG3とギヤG4とが遊嵌され、
かつギヤG5とギヤG6とがスプライン嵌合されている。
【0029】ギヤG3は、前記ギヤG2と一体になって該
ギヤG2より小径に形成され、PTO軸O4に後述クラッ
チにより係脱自在に設けられたギヤG7と噛み合ってい
る。
【0030】ギヤG4は、前記ギヤG5の側方にこれと一
体的に設けられたドッグクラッチ爪47と係合可能で前
記クラッチ爪47と共に第2ドッグクラッチ49を構成
するクラッチ孔48を有し、常態ではカウンタ軸O5
スプライン嵌合した小径ギヤ(第2速ギヤ)G8と噛み
合っている。
【0031】ギヤG5は、前述のように側方にドッグク
ラッチ爪47が一体的に突出すると共に、その突出部外
周に第2シフトフォーク52の先端を嵌合する環状溝5
0を有する切換シフタ51を構成し、中間軸O3に沿っ
てスライドすることによりPTO軸O4に遊嵌された大
径ギヤG9と、カウンタ軸O5にスプライン嵌合された大
径ギヤ(第1速ギヤ)G10とに選択的に噛み合い、かつ
前記ギヤG4に前記ドッグクラッチ爪47を介して係脱
するようになっている。
【0032】ギヤG6は、HST40の出力軸O2のミッ
ションケース3内突出端部に固着したギヤG11と噛み合
っている。
【0033】前記PTO軸O4に係脱自在のギヤG7は、
ドッグクラッチ爪53と係脱可能で該ドッグクラッチ爪
53と共に第1ドッグクラッチ55を構成する孔54を
側面に有する。前記ドッグクラッチ爪53は前記PTO
軸O4にスライド自在にスプライン嵌合した溝付環体5
6の一側に一体に設けられている。該溝付環体56の溝
57には、第1シフトフォーク58の先端が嵌合し、該
シフトフォーク58は第1操作軸O9に固定され(図
5)、該操作軸O9を軸方向に往復動させることによ
り、第1ドッグクラッチ55を係合・解離しPTO軸O
4への動力伝達を確立・遮断するようになっている。5
9は係合・解離の2つの位置を決定する半球状凹部、6
0は該凹部59に圧入される位置決め用ボールである。
【0034】前記切換シフタ51の環状溝50に先端が
嵌合する第2の操作レバー52は、第2操作軸O8に固
定され、該操作軸O8を軸方向に往復動させることによ
り、第2ドッグクラッチ49を係合・解離しカウンタ軸
5への動力伝達を、ギヤG4と第2速ギヤG8との噛み
合わせにより高速の、ギヤG5と第1速ギヤG10との噛
み合わせにより低速の各正回転に、夫々切換え、かつ第
2ドッグクラッチ49を解離した状態でギヤG5をギヤ
9と、該ギヤG9と一体のギヤG12をバック用ギヤG13
と、夫々噛み合わせて逆回転に切換えるようになってい
る。61は第2操作レバー52の5つの位置を決定すべ
く、第2操作軸O8の軸方向に等間隔に形成された半球
状の凹部、62は該凹部61に圧入される位置決め用ボ
ールであり、第1の凹部61aが高速正回転、第2の凹
部61bが中立、第3の凹部61cが低速正回転、第4
の凹部61dが中立、第5の凹部61eが逆回転の位置
を夫々表わす。前記第2操作軸O8は、図3におけるチ
ェンジレバー28により切換えられる。なお、逆回転の
場合には、第1シフトフォーク58が自動的に解離位置
に移動し、PTO軸O4への動力伝達を遮断するように
されているが、前記第1操作軸O9は図4に示すロータ
リ用クラッチレバー29によっても入切操作される。
【0035】カウンタ軸O5には、その中央部に前述し
た第2速ギヤG8、バックギヤG13、前記第1速ギヤG
10からなる変速ギヤブロック63がスプライン嵌合する
と共に、その両側に前記ギヤブロック63と共に第2の
ドッグクラッチ64を構成する爪65を有する左右の各
ギヤシフト66が常態でコイルバネ67によりクラッチ
オン方向に夫々付勢され摺動自在に嵌合している。そし
て、これら左右の各ギヤシフト66のギヤG14は、図6
に示すように走行用出力軸O6に嵌合する2つのギヤG
15に夫々噛み合っている。この走行用出力軸O6の中央
部には左右一対のスプロケットS2が嵌合され、各スプ
ロケットS2には、下方の走行車輪軸O7に嵌合される左
右のスプロケットS3(図2)との間に夫々チェーン1
9が巻き掛けられている(図3)。
【0036】前記HST40は、図6に示すように、分
割ケース42の外側面に装着された基板46を貫通する
無段変速用のHST入力軸O′1及び無段変速用HST
出力軸O2と、油圧ポンプ68及び油圧モータ69、H
STのポンプ斜板Aと、各軸O1,O2、前記ポンプ斜板
Aを支持するとともに油圧ポンプ68び油圧モータ69
を収容するケース70とで構成される。
【0037】上述したミッションケース3内の各軸O1
〜O5は、前述した如く図1に示すように、中間軸O3
中心にして車体側方視、略X字状の配列位置で配置され
ると共に、さらに中間軸O3、PTO軸O4、カウンタ軸
5は略正三角形の各頂点位置に配置されている。さら
にまた、HST入力軸O′1を前方下側に、HST出力
軸O2は該入力軸O′1の上方に配置されている。このよ
うな配置により、車体の高さを従来と同等の高さにし
て、走行用出力軸O6と走行車輪軸O7とを上下位置慣例
に配置することが可能となった。
【0038】上述のように構成された本実施例の作動を
以下説明する。
【0039】原動機2を始動すると、その動力がベルト
15およびプーリ12を介してミッション入力軸O1
伝わり、ミッション入力軸O1から作業用変速装置11
と走行用伝達装置10へと分配される。
【0040】即ち、第1ドッグクラッチ55が係合状態
でミッション入力軸O1に伝達された動力は、ギヤG1
ギヤG2、ギヤG3、PTO軸O4、スプロケットS1、チ
ェーン22、中間軸21、チェーン32、ロータリ軸2
4を経てロータリRの爪23に伝わり、爪23は正回転
する。
【0041】その際、同時に第2ドッグクラッチ49を
第2速にシフトさせると、ミッション入力軸O1に伝達
された動力はHST40により無段変速されてHST出
力軸O2のギヤG11、中間軸O3のギヤG6、ギヤG5、ギ
ヤG4、カウンタ軸O5のギヤG8、ギヤG14、走行用出
力軸O6のギヤG15、スプロケットS2、チェーン19を
経て、高速の動力として走行車輪軸O7に伝わる。
【0042】また、第2ドッグクラッチ49を第1速に
シフトさせると、ミッション入力軸O1に伝達された動
力は、上述同様無段変速されたギヤG11、ギヤG6、ギ
ヤG5、ギヤG10、ギヤG14、ギヤG15、スプロケット
2、チェーン19を経て、低速の動力として走行車輪
軸O7に伝わる。
【0043】第2ドッグクラッチ49をバック位置にシ
フトさせると、第1ドッグクラッチ55は解離状態に制
御されPTO軸O4に対しギヤG7は遊嵌状態となり、バ
ック時にはロータリ軸24には動力は伝わらないという
バックけん制が行われる。
【0044】即ち、バック時には、ミッション入力軸O
1に伝達された動力は、HST40により無段変速され
て、HST出力軸O2のギヤG11、ギヤG6、中間軸
3、ギヤG5、逆転用のギヤG9及びギヤG12、ギヤG
13、ギヤG8、第3ドッグクラッチ64を介するギヤG
14、ギヤG15、スプロケットS2、チェーン19を経
て、逆転の動力として走行車輪軸O7にのみ伝わる。
【0045】また、第1ドッグクラッチ55が解離状態
(バックけん制の解離状態を除く)でミッション入力軸
1に伝達された動力は、無段変速入力軸O′1、HST
40により無段変速されてHST出力軸O2のギヤ
11、中間軸O3のギヤG6、ギヤG5へと伝達される。
【0046】その際、第2ドッグクラッチ49を第1速
にシフトさせると、ギヤG5に伝達された動力は、ギヤ
4、カウンタ軸O5のギヤG8、ギヤG14、走行用出力
軸O6のギヤG15、スプロケットS2、チェーン19を経
て、高速の動力として、また、前記クラッチ49を第2
速にシフトさせると、ギヤG5に伝達された動力はギヤ
10、ギヤG14、ギヤG15、スプロケットS2、チェー
ン19を経て、低速の動力として夫々走行車輪軸O7
伝わる。
【0047】また、第2ドッグクラッチ49をバック位
置にシフトさせると、ギヤG5に伝達された動力は、逆
転用ギヤG9及びG12、ギヤG13、ギヤG8、ギヤG10
第3ドッグクラッチ64を介するギヤG14、ギヤG15
スプロケット19を経て、逆転の動力として走行車輪軸
7に伝わる。
【0048】なお、上述した実施例では、無段変速機と
してHSTを採用したが、Vベルト式無段変速機やトル
クコンバータを応用した無段変速機を採用することもで
きる。
【0049】この実施例の管理作業機によれば、図1、
図3に示すように、中間軸O3を走行用中間軸とPTO
(作業)用中間軸とに兼用することで、従来の管理作業
機の変速装置に比べ軸数を1本削減し、さらに中間軸O
3、PTO軸O2、カウンタ軸O5を略正三角形状に配置
することで、PTO軸O4を走行輪4のバックを司るギ
ヤG9とギヤG12とからなる逆転用ギヤのリバースアイ
ドル軸と兼用することによっても、従来の変速装置に比
べ軸数を1本削減したので、ミッションケースが小型
化、ひいては管理作業機の低廉化を図ることができる。
【0050】また、中間軸O3、PTO軸O4、カウンタ
軸O5を略正三角形状に配置したことにより、図1に示
す略X字状の配列構造において、O3、O4、O5は均等
な距離で配置され、軸配置の小型化をねらったものであ
る。即ち、前記中間軸O3と、該中間軸に連動連繋する
前記2つの異なる伝達系統の軸との3つの軸O4,O5
軸心は、装置の側面から視て略正三角形の各頂点位置に
配置されているので、有効に動力伝達が行える歯車配置
の軸間距離がミッションケースの前後幅を極限まで縮小
した状態で確保でき、なお一層小型軽量の変速装置を提
供することができる。
【0051】また、HST入力軸O′1の上方にHST
出力軸O2を配置していることから、それらの軸O′1
O′2の間隔Δlに相当する長さだけ、走行用出力軸O6
をを上方へ移動することが可能となり、該軸O6と走行
車輪軸O7との夫々に嵌着したスプロケットS2,S3
それらに巻き掛けされたチェーン19を被覆するカバー
20の長手方向の長さを従来のものと同等にしたまま
で、従来の前方への傾斜状態から垂直状態のカバー配置
構造にしても管理作業機の上方から下方に亘る車高を従
来のものと等長に維持することができ、かつ機体の重心
を走行車輪軸O7の前方に移動させることができる。当
該管理作業機では、ロータリRをミッションケース3の
後方に嵌着することにより、機体全体の重心を走行車輪
軸O7の近傍に位置させることができ、ロータリ作業の
バランスが良くなると共に、枕地旋回時ハンドルに係る
荷重も少なくて済み、作業労働が軽減される。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、原動機の動力を伝達するミッション駆動軸O1にミ
ッションケース内で同心に連結される無段変速入力軸
O′1と、該無段変速入力軸O′1に前記ミッションケー
ス外で無段変速手段を介して連動連繋して前記ミッショ
ンケース内に突出している無段変速出力軸O2と、前記
ミッションケース内で前記ミッション駆動軸O1(例え
ば、ミッション入力軸)に常時噛み合うギヤG1をこの
軸O1上の一側に設け、かつ前記無段変速出力軸O2に常
時噛み合うギヤG11を前記出力軸O2上の他側に設け、
さらに前記各側の双方のギヤの中間位置で複数の変速状
態に切換え可能なギヤを有する中間軸O3と、該中間軸
3に連動連繋する少なくとも2つの異なる伝達系統の
軸O4,O5とが各軸の軸心を装置の側面から視て略X字
状に配列位置に沿って設ける構成としたので、一つの中
間軸O3を複数の異なる伝達系統の分岐軸に兼用できて
ミッションケース内の軸数が少なくなり、また複数の変
速状態の動力を伝達する変速歯車機構が当該一つの中間
軸O3で切換可能に組込まれているから、構成が簡単且
つコンパクトにして操作が簡便であり、更に加えて5つ
の軸の軸心を側面視略X字状に沿って配置することで各
伝達軸間を斜めに配置することとなり、結果的に軸間距
離を縮小することなくミッションケースの前後幅を短く
することができ、これらが相俟って構成が簡単で且つ小
型軽量な変速装置を提供することができる。
【0053】また、請求項2の発明では、前記ミッショ
ン駆動軸をミッション入力軸O1とし、このミッション
入力軸上に一側に設けたギヤG1と前記中間軸O3上の一
側に遊転可能に設けたギヤG2とは連動連結し、前記2
つの異なる伝達系統の軸の一方の軸O4上の一側に設け
たギヤG7と前記ギヤG2とは動力伝達可能に連結されて
いるので、ギヤG2とギヤG7との動力伝達中と非動力伝
達中に夫々形成される動力伝達系統の変速切換え操作が
一本の中間軸O3を中心にして行われるから、操作が簡
便になると共に、1つの伝達系路をケース内の1側方に
寄せたため機体の左右方向幅と軸配列による機体の上
下、前後方向幅の小型化が促進される。
【0054】また、請求項3の発明では、無段変速入力
軸の上方に無段変速出力軸を配置したので、無段変速出
力軸がカウンタ軸を介して下方の走行車輪軸に動力を伝
達するような場合、走行用出力軸に対するカウンタ軸を
該走行用出力軸と共に上方に配置移動できることになっ
て、前記走行用出力軸と走行軸との夫々に嵌着したスプ
ロケットとそれらに巻き掛けされたチェーンを被覆する
カバーの長手方向の長さを従来のものと同等にしたまま
で、従来のものと等長に維持することができ、かつ機体
の重心を走行車輪軸の近傍に移動させることができる。
これにより、走行車輪軸近傍を枢軸とした操作が可能と
なり、諸種の作業機を装着した場合、作業バランスを取
り易く、ハンドルにかかる荷重、作業労力が軽減され
る。
【0055】さらに、請求項4の発明では、前記の無段
変速出力軸O2上の他側に嵌合連結したギヤG11と前記
中間軸O3上の他側に嵌合連結したギヤG6とは連動連結
し、前記中間軸O3の動力を前記2つの異なる伝達系統
の軸の他方の軸O5上に設けたギヤG8,G10に伝達した
ので、他方の軸O5への無段変速された動力を2つのの
ギヤG8,G10で有段に変速するから、各変速段での速
度の変化が円滑に微調整可能となり、夫々の伝達系統で
の作動性能が向上する。
【0056】さらにまた、請求項5の発明では、前記中
間軸O3上の中央部に摺動自在な変速操作部材G5
47,G50,G51を設けたので、変速操作部材G5,G
47,G50,G51を中間軸O3上の中央部で往復に摺動さ
せるだけであるから、他方の軸O5への無段変速された
動力を2つのギヤG8,G10で有段変速する際の操作
が、例えば指一本等の簡便な操作で行うことができる。
【0057】さらにまた、請求項6の発明では、前記一
方の軸O4を動力取出軸とし、前記ギヤG7と反対側のこ
の動力取出軸上に中間軸O3の動力を伝達する遊転ギヤ
部材G9,G12を遊嵌させたので、該遊転ギヤ部材G9
12を介して、他方の軸O5から伝達されて正回転する
例えば走行輪4を、逆回転に切換えることができるか
ら、特別な逆転用軸が省略でき、よって従来の変速装置
に比べ軸数を1本削減することにより、ミッションケー
スの小型化、ひいては変速装置の低廉化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケースの側面図である。
【図2】ミッションケース内の構造を説明するための展
開断面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る管理作業機を示す側
面図である。
【図4】図3の管理作業機の平面図である。
【図5】図2の作業用変速及び走行用伝達の各装置部を
夫々操作する操作軸部分の拡大断面図である。
【図6】図2の作業用変速装置部分の拡大断面図であ
る。
【図7】図2の走行用伝達装置部分の拡大断面図であ
る。
【図8】従来のミッションケースの側面図である。
【符号の説明】
10 走行用伝達装置 11 作業用変速装置 O1 ミッション入力軸 O′1 HST入力軸 O2 HST出力軸 O3 中間軸 O4 PTO軸 O5 カウンタ軸 O6 走行用出力軸 O7 走行車輪軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 37/06 A 9242−3J 57/02 511 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機の動力を伝達するミッション駆動
    軸O1にミッションケース内で同心に連結される無段変
    速入力軸O′1と、該無段変速入力軸O′1に前記ミッシ
    ョンケース外で無段変速手段を介して連動連繋して前記
    ミッションケース内に突出している無段変速出力軸O2
    と、前記ミッションケース内で前記ミッション駆動軸O
    1に常時噛み合うギヤG1をこの軸O1上の一側に設け、
    かつ前記無段変速出力軸O2に常時噛み合うギヤG11
    前記出力軸O2上の他側に設け、さらに前記各側の双方
    のギヤの中間位置で複数の変速状態に切換え可能なギヤ
    を有する中間軸O3と、該中間軸O3に連動連繋する少な
    くとも2つの異なる伝達系統の軸O4,O5とが各軸の軸
    心を装置の側面から視て略X字状に配列位置に沿って設
    けられたことを特徴とする変速装置。
  2. 【請求項2】 前記ミッション駆動軸をミッション入力
    軸O1とし、このミッション入力軸上に一側に設けたギ
    ヤG1と前記中間軸O3上の一側に遊転可能に設けたギヤ
    2とは連動連結し、前記2つの異なる伝達系統の軸の
    一方の軸O4上の一側に設けたギヤG7と前記ギヤG2
    は動力伝達可能に連結されていることを特徴とする請求
    項1記載の変速装置。
  3. 【請求項3】 無段変速入力軸の上方に無段変速出力軸
    を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の変速
    装置。
  4. 【請求項4】 前記の無段変速出力軸O2上の他側に嵌
    合連結したギヤG11と前記中間軸O3上の他側に嵌合連
    結したギヤG6とは連動連結し、前記中間軸O3の動力を
    前記2つの異なる伝達系統の軸の他方の軸O5上に設け
    たギヤG8,G10に伝達したことを特徴とする請求項3
    記載の変速装置。
  5. 【請求項5】 前記中間軸O3上の中央部に摺動自在な
    変速操作部材G5,G47,G50,G51を設けたことを特
    徴とする請求項4記載の変速装置。
  6. 【請求項6】 前記一方の軸O4を動力取出軸とし、前
    記ギヤG7と反対側のこの動力取出軸上に中間軸O3の動
    力を伝達する遊転ギヤ部材G9,G12を遊嵌させたこと
    を特徴とする請求項2記載の変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108825740A (zh) * 2018-09-06 2018-11-16 湖南农业大学 一种后置倒挡的履带车辆变速器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108825740A (zh) * 2018-09-06 2018-11-16 湖南农业大学 一种后置倒挡的履带车辆变速器
CN108825740B (zh) * 2018-09-06 2021-04-09 湖南农业大学 一种后置倒挡的履带车辆变速器

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