JPH07222830A - クラッドパターヘッド、その製造方法 - Google Patents
クラッドパターヘッド、その製造方法Info
- Publication number
- JPH07222830A JPH07222830A JP6018579A JP1857994A JPH07222830A JP H07222830 A JPH07222830 A JP H07222830A JP 6018579 A JP6018579 A JP 6018579A JP 1857994 A JP1857994 A JP 1857994A JP H07222830 A JPH07222830 A JP H07222830A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- putter head
- head
- putter
- patter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Golf Clubs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 バランス、打感などに秀れたパターヘッドを
作る。 【構成】 例えば比重が異なるとか、弾性が異なるとい
った異種金属材料を冶金的に接合し、この接合体を切削
加工してパターヘッドを製造する。 【効果】 単一材料製のパターヘッドと異なり、パター
ヘッド上で比重が異なる材料の配置などを適宜変更すれ
ば、ヘッド形状が同じでも重心の位置などを変化させる
ことができる。また、冶金的接合後に切削加工するとい
う方法を採用しているので、パターヘッド内部の金属継
ぎ目による打撃障害が発生しない。
作る。 【構成】 例えば比重が異なるとか、弾性が異なるとい
った異種金属材料を冶金的に接合し、この接合体を切削
加工してパターヘッドを製造する。 【効果】 単一材料製のパターヘッドと異なり、パター
ヘッド上で比重が異なる材料の配置などを適宜変更すれ
ば、ヘッド形状が同じでも重心の位置などを変化させる
ことができる。また、冶金的接合後に切削加工するとい
う方法を採用しているので、パターヘッド内部の金属継
ぎ目による打撃障害が発生しない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフクラブのヘッド
の改良に関し、更に詳しくは、異種金属材料の冶金的接
合により重量バランスや弾性を改質したクラッドパター
ヘッドとその製造方法に関するものである。
の改良に関し、更に詳しくは、異種金属材料の冶金的接
合により重量バランスや弾性を改質したクラッドパター
ヘッドとその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ゴルフのパッティングでは、良いヒット
ができないと、ボールの方向がぶれる上に、ボールに力
がなくて思いのほかアンジュレーションや芝目に左右さ
れ、ラインに載らない。パターのスイートスポットでボ
ールを正しくヒットすれば良いパットとなるが、スイー
トスポットの位置や大きさはパターによって異なってい
るので、スイートスポットの位置や大きさの点で、より
ヒットをしやすいパターを使用しなければ良いパッティ
ングのできる確率は上がらない。しかも、良いパッティ
ングの確率が低くなってくると、実際のパッティング時
に不要に緊張して、イメージ通りのパッティングができ
なくなる。したがって、ゴルフのパッティングにおい
て、パターの占める重要性は極めて高いのである。
ができないと、ボールの方向がぶれる上に、ボールに力
がなくて思いのほかアンジュレーションや芝目に左右さ
れ、ラインに載らない。パターのスイートスポットでボ
ールを正しくヒットすれば良いパットとなるが、スイー
トスポットの位置や大きさはパターによって異なってい
るので、スイートスポットの位置や大きさの点で、より
ヒットをしやすいパターを使用しなければ良いパッティ
ングのできる確率は上がらない。しかも、良いパッティ
ングの確率が低くなってくると、実際のパッティング時
に不要に緊張して、イメージ通りのパッティングができ
なくなる。したがって、ゴルフのパッティングにおい
て、パターの占める重要性は極めて高いのである。
【０００３】従来では、パターヘッド底部後方に重錘と
してブレードを取りつけ、重心の位置を底部へ移動させ
て、より打ちやすいように設計されることが多かった。
しかし、このようなパターヘッドは、ブレードを後付け
すれば、ボールを打った際の衝撃がクラックのごときブ
レード継ぎ目で緩衝されて、ブレードからボールまで打
撃力が安定的に伝わらず、ボールの転がりが一定しない
惧れがある。
してブレードを取りつけ、重心の位置を底部へ移動させ
て、より打ちやすいように設計されることが多かった。
しかし、このようなパターヘッドは、ブレードを後付け
すれば、ボールを打った際の衝撃がクラックのごときブ
レード継ぎ目で緩衝されて、ブレードからボールまで打
撃力が安定的に伝わらず、ボールの転がりが一定しない
惧れがある。
【０００４】これに対し、継ぎ目をなくすために、金属
の１ブロックからブレードごとパターヘッドを削り出す
こともあった。しかし、この場合でも、スイートスポッ
トの大きさや重心の位置が理想的なパターヘッドという
のは、簡単には作れなかった。パッティングには個人差
があるうえに、パターの良し悪しの基準にも個人差があ
って、普通にパターヘッドを設計しても、その設計にお
ける重心の位置などは万人のフィーリングに合うものに
はなり得なかったからである。また、もし仮に、個々の
好みに合うようにパターを設計しようとしても、１ブロ
ックから切削加工可能なパターの性能には現実的な限界
があって、個人個人に理想的な性能のパターは実現し得
ないのである。
の１ブロックからブレードごとパターヘッドを削り出す
こともあった。しかし、この場合でも、スイートスポッ
トの大きさや重心の位置が理想的なパターヘッドという
のは、簡単には作れなかった。パッティングには個人差
があるうえに、パターの良し悪しの基準にも個人差があ
って、普通にパターヘッドを設計しても、その設計にお
ける重心の位置などは万人のフィーリングに合うものに
はなり得なかったからである。また、もし仮に、個々の
好みに合うようにパターを設計しようとしても、１ブロ
ックから切削加工可能なパターの性能には現実的な限界
があって、個人個人に理想的な性能のパターは実現し得
ないのである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のパタ
ーヘッドに上記の問題があったことに鑑みてなされたも
ので、打撃力伝達が良好でかつ個々人の好みの合うパタ
ーを実現すること、つまり、内部に亀裂のごとき継ぎ目
がなくしかも重心の位置やスイートスポットの大きさが
個々人の好みに合うというようなパターを実現するこ
と、及びそのようなパターを能率的に製造できる方法を
提供することを、技術的課題とする。
ーヘッドに上記の問題があったことに鑑みてなされたも
ので、打撃力伝達が良好でかつ個々人の好みの合うパタ
ーを実現すること、つまり、内部に亀裂のごとき継ぎ目
がなくしかも重心の位置やスイートスポットの大きさが
個々人の好みに合うというようなパターを実現するこ
と、及びそのようなパターを能率的に製造できる方法を
提供することを、技術的課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以下、本発明において上
記課題解決のために採用した手段を説明する。まず、課
題解決のために採用した手段は、概ね、物性の異なる２
種以上の金属材料を冶金的に接合しパターヘッドを切削
加工するということを基本としている。
記課題解決のために採用した手段を説明する。まず、課
題解決のために採用した手段は、概ね、物性の異なる２
種以上の金属材料を冶金的に接合しパターヘッドを切削
加工するということを基本としている。
【０００７】そして、２種の金属の物性の違いと切削加
工時の材料配置で、パターの性質が変化する。例えば、
比重の異なる２種の金属材料を接合し、比重の大きい方
の金属材料がパターのソール部分かブレード部分へ位置
するようにして切削加工すると、ブレードやその他パタ
ーヘッド各部の形状が全く同じでも、重心の位置を変化
させることができ、スイートスポットの位置や大きさが
ほぼ同じヘッドに対して、ゴルファー個々の好みに合っ
た適性な重心位置を確保できる。しかも、両金属材料は
冶金的に接合されているので、衝撃力伝達に問題とな
る、亀裂のごとき継ぎ目が存在しない。
工時の材料配置で、パターの性質が変化する。例えば、
比重の異なる２種の金属材料を接合し、比重の大きい方
の金属材料がパターのソール部分かブレード部分へ位置
するようにして切削加工すると、ブレードやその他パタ
ーヘッド各部の形状が全く同じでも、重心の位置を変化
させることができ、スイートスポットの位置や大きさが
ほぼ同じヘッドに対して、ゴルファー個々の好みに合っ
た適性な重心位置を確保できる。しかも、両金属材料は
冶金的に接合されているので、衝撃力伝達に問題とな
る、亀裂のごとき継ぎ目が存在しない。
【０００８】この他、金属材料として、反発性に秀れた
金属材料とそうでない金属材料とを組み合わせて選択す
ることもできる。この場合、反発性に秀れた金属材料を
パターのフェース面のスイートスポット部分に位置する
ように切削加工すると、パターにヒットされたボールが
良く転がるようになり、実質的にスイートスポットを拡
張したのと同じ効果を期待できる。また、パターヘッド
の他の部分は、それ程反発性を重視しないで材料選択が
できるので、重量などのバランスを配慮したパターが設
計可能となる。
金属材料とそうでない金属材料とを組み合わせて選択す
ることもできる。この場合、反発性に秀れた金属材料を
パターのフェース面のスイートスポット部分に位置する
ように切削加工すると、パターにヒットされたボールが
良く転がるようになり、実質的にスイートスポットを拡
張したのと同じ効果を期待できる。また、パターヘッド
の他の部分は、それ程反発性を重視しないで材料選択が
できるので、重量などのバランスを配慮したパターが設
計可能となる。
【００９】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【００１０】比重の大きい銅(比重8.9)の板材P1（厚さ2
0cm程度）と比重の小さいアルミニウム(比重2.7)の板材
P2（厚さ40cm程度）を用意し、この２枚の金属板材を重
ね合わせて200〜500℃位に加熱し、圧延ロール加工し
て、所定の厚みの接合体C1（厚さ28cm程度）を得る（図
１参照）。この接合体C1を所定幅に切断して、金属ブロ
ックB1を得る。銅材料の側を下に向けた状態で、この金
属ブロックB1を、下部背面にブレードを持つ所定の形状
に切削加工し、パターヘッドH1を得る（図２、図３参
照）。このパターヘッドH1は、上部側は軽いアルミニウ
ム材料だがソール側に重い銅材料を備えるため、均一材
料で全く同一形状のパターヘッドを作ったときよりも、
重心位置が下に位置する。なお、銅板材とアルミニウム
板材の厚みを変えていけば、パターヘッドの形状を変え
ることなく、重心位置を変更することができる。
0cm程度）と比重の小さいアルミニウム(比重2.7)の板材
P2（厚さ40cm程度）を用意し、この２枚の金属板材を重
ね合わせて200〜500℃位に加熱し、圧延ロール加工し
て、所定の厚みの接合体C1（厚さ28cm程度）を得る（図
１参照）。この接合体C1を所定幅に切断して、金属ブロ
ックB1を得る。銅材料の側を下に向けた状態で、この金
属ブロックB1を、下部背面にブレードを持つ所定の形状
に切削加工し、パターヘッドH1を得る（図２、図３参
照）。このパターヘッドH1は、上部側は軽いアルミニウ
ム材料だがソール側に重い銅材料を備えるため、均一材
料で全く同一形状のパターヘッドを作ったときよりも、
重心位置が下に位置する。なお、銅板材とアルミニウム
板材の厚みを変えていけば、パターヘッドの形状を変え
ることなく、重心位置を変更することができる。
【００１１】また、比重の大きい銅P1と比重の小さいア
ルミニウムの板材P2に加えて、反発性に秀れたＦe−Ｃr
系の制振合金の板材P3を用意し、銅、制振合金、アルミ
ニウムの順番で積み重ね、加熱、圧延ロール加工し、接
合体を得る。この接合体から所定幅の金属ブロックB2を
切り出し、銅の部分をソール側に向けた状態で切削加工
し、下部背面にブレードを持つ所定形状のパターヘッド
H2を得る（図４参照）。このパターヘッドH2は、上部側
に比重の小さいアルミニウム材料を使いソール部分に比
重の大きい銅材料を使っているので、均一材料で同一形
状のパターヘッドよりも重心が下よりに存在する。ま
た、パターヘッドの中央部、スイートスポットの存在位
置には、反発性に秀れた制振合金が用いられているの
で、当該パターヘッドを使ったパターでボールをヒット
したときに、衝撃力が分散することなくボールに伝達で
き、よく転がる。
ルミニウムの板材P2に加えて、反発性に秀れたＦe−Ｃr
系の制振合金の板材P3を用意し、銅、制振合金、アルミ
ニウムの順番で積み重ね、加熱、圧延ロール加工し、接
合体を得る。この接合体から所定幅の金属ブロックB2を
切り出し、銅の部分をソール側に向けた状態で切削加工
し、下部背面にブレードを持つ所定形状のパターヘッド
H2を得る（図４参照）。このパターヘッドH2は、上部側
に比重の小さいアルミニウム材料を使いソール部分に比
重の大きい銅材料を使っているので、均一材料で同一形
状のパターヘッドよりも重心が下よりに存在する。ま
た、パターヘッドの中央部、スイートスポットの存在位
置には、反発性に秀れた制振合金が用いられているの
で、当該パターヘッドを使ったパターでボールをヒット
したときに、衝撃力が分散することなくボールに伝達で
き、よく転がる。
【００１２】また、銅、制振合金、アルミニウムの板材
P1、P2、P3を、今度は、制振合金、アルミニウム、銅の
順序で重ね合せ加熱、圧延ロール加工し、接合体を作っ
て、この接合体から切り出した金属ブロックB3を制振合
金がパターヘッド前面側に向くようにして切削加工し、
パターヘッドH3を得る（図５参照）。このようなパター
ヘッドは、パターヘッド背面側のブレード部分に比重の
大きい銅材料が位置するので、パターヘッドの重心の位
置が同一形状均一素材のものよりも後部側へかつ下部側
へ移動する。しかも、パターフェース表面には、反発性
に秀れた制振合金が用いられることとなり、ボールをヒ
ットしたときによく転がる。
P1、P2、P3を、今度は、制振合金、アルミニウム、銅の
順序で重ね合せ加熱、圧延ロール加工し、接合体を作っ
て、この接合体から切り出した金属ブロックB3を制振合
金がパターヘッド前面側に向くようにして切削加工し、
パターヘッドH3を得る（図５参照）。このようなパター
ヘッドは、パターヘッド背面側のブレード部分に比重の
大きい銅材料が位置するので、パターヘッドの重心の位
置が同一形状均一素材のものよりも後部側へかつ下部側
へ移動する。しかも、パターフェース表面には、反発性
に秀れた制振合金が用いられることとなり、ボールをヒ
ットしたときによく転がる。
【００１３】また、長方形の２隅を切り落としたような
横長凸形の断面を持つアルミウム板材P2'を用意し、切
り落とした２隅の形状をした断面を持つ銅板材P1'を２
枚組み合わせて、断面長方形の接合体C4を作る（図６参
照）。この接合体の製造も、加熱、圧延ロール加工によ
る。接合体を切断して金属ブロックを得、当該ブロック
上で２つに分かれた銅材料の双方がソール側に位置する
ようにして、ブレード付きのパターヘッドH4を切削加工
する（図７参照）。このようなパターヘッドは、ソール
部分の両脇に比重の大きい銅材料が位置するので、重心
の位置が低い上に、全体の重さの割りには首振り回転に
対するモーメントも大きく、ヘッドの回転を抑えること
ができる。
横長凸形の断面を持つアルミウム板材P2'を用意し、切
り落とした２隅の形状をした断面を持つ銅板材P1'を２
枚組み合わせて、断面長方形の接合体C4を作る（図６参
照）。この接合体の製造も、加熱、圧延ロール加工によ
る。接合体を切断して金属ブロックを得、当該ブロック
上で２つに分かれた銅材料の双方がソール側に位置する
ようにして、ブレード付きのパターヘッドH4を切削加工
する（図７参照）。このようなパターヘッドは、ソール
部分の両脇に比重の大きい銅材料が位置するので、重心
の位置が低い上に、全体の重さの割りには首振り回転に
対するモーメントも大きく、ヘッドの回転を抑えること
ができる。
【００１４】更にまた、板材の１面の中央部を長手方向
に沿って溝形にしゃくり取ったような、凹形の断面形状
を持つアルミニウム板材P2"を用意する。この板材P2"の
中央部の凹みに適合する高反発性金属板材P3"を用意
し、高反発性金属板材P3"をアルミニウム板材P2"の凹み
へ嵌め込み、加熱、圧延ロール加工して接合体C5を作る
（図８参照）。この接合体C5から金属ブロックを切り出
し、高反発性の金属板材がパターフェース面に向くよう
にして、パターヘッドH5を切削加工する（図９参照）。
このようなパターヘッドは、フェース面に位置する高反
発性金属材料により、ヒット時にボールが良く転がる。
に沿って溝形にしゃくり取ったような、凹形の断面形状
を持つアルミニウム板材P2"を用意する。この板材P2"の
中央部の凹みに適合する高反発性金属板材P3"を用意
し、高反発性金属板材P3"をアルミニウム板材P2"の凹み
へ嵌め込み、加熱、圧延ロール加工して接合体C5を作る
（図８参照）。この接合体C5から金属ブロックを切り出
し、高反発性の金属板材がパターフェース面に向くよう
にして、パターヘッドH5を切削加工する（図９参照）。
このようなパターヘッドは、フェース面に位置する高反
発性金属材料により、ヒット時にボールが良く転がる。
【００１５】なお、上記実施例中の反発性に秀れた合金
としては、Ｆe−Ｃr系合金の他、Ｍn−Ｃu系合金やＡl
−Ｚn系合金、Ｔi−Ｎi系合金やＭg−Ｚr系合金などが
適用可能である。また、比重の小さな金属材料として
は、アルミニウムの他にチタンなども適用できる。ま
た、接合する金属の数を増やすことも可能である。この
とき、例えば、比重の大きい金属の薄い板材、比重の小
さい金属の板材、比重の大きい金属の厚い板材を順次積
層接合することとなった場合には、比重の大きく厚い金
属層がソール側に位置するようにすれば、重心をより下
に位置させうる。
としては、Ｆe−Ｃr系合金の他、Ｍn−Ｃu系合金やＡl
−Ｚn系合金、Ｔi−Ｎi系合金やＭg−Ｚr系合金などが
適用可能である。また、比重の小さな金属材料として
は、アルミニウムの他にチタンなども適用できる。ま
た、接合する金属の数を増やすことも可能である。この
とき、例えば、比重の大きい金属の薄い板材、比重の小
さい金属の板材、比重の大きい金属の厚い板材を順次積
層接合することとなった場合には、比重の大きく厚い金
属層がソール側に位置するようにすれば、重心をより下
に位置させうる。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、異種金属を冶金的に一体化し
た上でパターヘッドを切削加工しているので、ヒット時
の衝撃伝達に有害なパターヘッド内部の継ぎ目が一切な
い。しかも、組み合わせるべき金属材料の物理的性質の
差異を利用すれば、均一材料で作った全く同一形状のパ
ターヘッドなどとは違って、重心の位置などを自在に設
定できる。例えば、比重の大きい金属材料をソール部分
またはブレード部分に配置し、他の部分を比重の小さい
金属材料で作れば、重心の位置は下がるし、両金属材料
の比率を変えてやれば、重心の位置はそれに連れて変化
する。また、高反発性の金属材料をフェース部分に使う
ようにすれば、ボールをヒットしたときの転がりが良く
なり、スイートスポットの大きさが実質的に大きくな
る。ゴルファーによって重心位置やスイートスポットの
位置などの好みは微妙に違うのに対し、パターヘッドの
形状が同じでも重心位置などが異なるパターヘッドの製
造が可能となれば、重心の位置などでゴルファーの個々
のフィーリングに合い、スイートスポットの大きさ確保
などの点でも理想的な形状を持つパターヘッドが、実現
可能となることを示唆する。
た上でパターヘッドを切削加工しているので、ヒット時
の衝撃伝達に有害なパターヘッド内部の継ぎ目が一切な
い。しかも、組み合わせるべき金属材料の物理的性質の
差異を利用すれば、均一材料で作った全く同一形状のパ
ターヘッドなどとは違って、重心の位置などを自在に設
定できる。例えば、比重の大きい金属材料をソール部分
またはブレード部分に配置し、他の部分を比重の小さい
金属材料で作れば、重心の位置は下がるし、両金属材料
の比率を変えてやれば、重心の位置はそれに連れて変化
する。また、高反発性の金属材料をフェース部分に使う
ようにすれば、ボールをヒットしたときの転がりが良く
なり、スイートスポットの大きさが実質的に大きくな
る。ゴルファーによって重心位置やスイートスポットの
位置などの好みは微妙に違うのに対し、パターヘッドの
形状が同じでも重心位置などが異なるパターヘッドの製
造が可能となれば、重心の位置などでゴルファーの個々
のフィーリングに合い、スイートスポットの大きさ確保
などの点でも理想的な形状を持つパターヘッドが、実現
可能となることを示唆する。
【００１７】このように、本発明は、産業上の利用価値
が高い。
が高い。
【図１】第１実施例における接合体の斜視図である。
【図２】第１実施例におけるパターヘッドの斜視図であ
る。
る。
【図３】第１実施例における切削加工を説明する図であ
る。
る。
【図４】第２実施例における切削加工を説明する図であ
る。
る。
【図５】第３実施例における切削加工を説明する図であ
る。
る。
【図６】第４実施例における接合体の斜視図である。
【図７】第４実施例におけるパターヘッドの斜視図であ
る。
る。
【図８】第５実施例における接合体の斜視図である。
【図９】第５実施例におけるパターヘッドの斜視図であ
る。
る。
P1 アルミニウム板材 P2 銅板材 P3 Ｆe−Ｃr系合金板材 C1 接合体 C4 接合体 C5 接合体 B1 金属ブロック B2 金属ブロック B3 金属ブロック H1 パターヘッド H2 パターヘッド H3 パターヘッド H4 パターヘッド H5 パターヘッド
Claims (6)
- 【請求項１】 金属製のパターヘッドであって、比重の
相異なる２種以上の金属材料が冶金的に接合され、比重
の大きい金属材料がソール部分に位置するように切削加
工されていることを特徴とするパターヘッド。 - 【請求項２】 金属製のパターヘッドであって、比重の
相異なる２種以上の金属材料が冶金的に接合され、比重
の大きい金属材料がブレード部分に位置するように切削
加工されていることを特徴とするパターヘッド。 - 【請求項３】 金属製のパターヘッドであって、反発性
に秀れた金属材料と異種金属材料とが冶金的に接合さ
れ、反発性に秀れた金属材料がフェース面の少なくとも
スイートスポット部分に位置するように切削加工されて
いることを特徴とするパターヘッド。 - 【請求項４】 比重の相異なる２種以上の金属材料を一
体に接合して金属ブロックを得、比重の大きい金属材料
がソール部分に位置するようにして当該金属ブロックか
ら所定形状のパターヘッドを切削加工することを特徴と
するクラッドパターヘッドの製造方法。 - 【請求項５】 比重の相異なる２種以上の金属材料を一
体に接合して金属ブロックを得、比重の大きい金属材料
がブレード部分に位置するようにして当該金属ブロック
から所定形状のパターヘッドを切削加工することを特徴
とするクラッドパターヘッドの製造方法。 - 【請求項６】 反発性に秀れた金属材料と異種金属材料
とを一体に接合して金属ブロックを得、反発性に秀れた
金属材料がフェース面に位置するようにして当該金属ブ
ロックから所定形状のパターヘッドを切削加工すること
を特徴とするクラッドパターヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6018579A JPH07222830A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | クラッドパターヘッド、その製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6018579A JPH07222830A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | クラッドパターヘッド、その製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07222830A true JPH07222830A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11975547
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6018579A Pending JPH07222830A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | クラッドパターヘッド、その製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07222830A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09271546A (ja) * | 1996-04-04 | 1997-10-21 | Takefu Tokushu Kozai Kk | 硬靱フェースを有するクラブヘッド、およびその製造方法 |
| JPH1157084A (ja) * | 1997-08-21 | 1999-03-02 | Japan Energy Corp | ゴルフクラブヘッド用拡散接合材料 |
| US6099414A (en) * | 1996-06-27 | 2000-08-08 | Nippon Steel Corporation | Golf club head and method for producing the same |
| US6902496B2 (en) * | 2002-09-20 | 2005-06-07 | Karsten Manufacturing Corporation | Methods and apparatus for a putter club head with high-density inserts |
| US20120252601A1 (en) * | 2011-03-29 | 2012-10-04 | Nike, Inc. | Golf Club Head or Other Ball Striking Device Having Custom Machinable Portions |
| US20130137532A1 (en) * | 2011-11-28 | 2013-05-30 | Uday V. Deshmukh | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| JP2015077248A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | 株式会社Ｍｏｌｅ’Ｓ Ａｃｔ | パターヘッド用複合部材及びパターヘッド |
| US10071292B2 (en) | 2011-11-28 | 2018-09-11 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US10220275B2 (en) | 2011-11-28 | 2019-03-05 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US10391370B2 (en) | 2011-11-28 | 2019-08-27 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US10423945B2 (en) | 2016-12-31 | 2019-09-24 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club head and method of manufacture |
| US10722767B2 (en) | 2011-11-28 | 2020-07-28 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US11065513B2 (en) | 2011-11-28 | 2021-07-20 | Acushnet Company | Set of golf club heads and method of manufacture |
| US11918867B2 (en) | 2011-11-28 | 2024-03-05 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5237572B2 (ja) * | 1972-06-26 | 1977-09-22 | ||
| JPH0238784U (ja) * | 1988-09-05 | 1990-03-15 | ||
| JPH0666731B2 (ja) * | 1985-10-24 | 1994-08-24 | 日本電信電話株式会社 | 光パルス列発生回路 |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP6018579A patent/JPH07222830A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5237572B2 (ja) * | 1972-06-26 | 1977-09-22 | ||
| JPH0666731B2 (ja) * | 1985-10-24 | 1994-08-24 | 日本電信電話株式会社 | 光パルス列発生回路 |
| JPH0238784U (ja) * | 1988-09-05 | 1990-03-15 |
Cited By (25)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09271546A (ja) * | 1996-04-04 | 1997-10-21 | Takefu Tokushu Kozai Kk | 硬靱フェースを有するクラブヘッド、およびその製造方法 |
| US6099414A (en) * | 1996-06-27 | 2000-08-08 | Nippon Steel Corporation | Golf club head and method for producing the same |
| WO2004085008A1 (ja) * | 1996-09-27 | 2004-10-07 | Akihiko Kusano | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
| JPH1157084A (ja) * | 1997-08-21 | 1999-03-02 | Japan Energy Corp | ゴルフクラブヘッド用拡散接合材料 |
| US6902496B2 (en) * | 2002-09-20 | 2005-06-07 | Karsten Manufacturing Corporation | Methods and apparatus for a putter club head with high-density inserts |
| US9630071B2 (en) | 2011-03-29 | 2017-04-25 | Karsten Manufacturing Corporation | Golf club head or other ball striking device having custom machinable portions |
| US20120252601A1 (en) * | 2011-03-29 | 2012-10-04 | Nike, Inc. | Golf Club Head or Other Ball Striking Device Having Custom Machinable Portions |
| US8827836B2 (en) * | 2011-03-29 | 2014-09-09 | Nike, Inc. | Golf club head or other ball striking device having custom machinable portions |
| US10071292B2 (en) | 2011-11-28 | 2018-09-11 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US10722767B2 (en) | 2011-11-28 | 2020-07-28 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US9616304B2 (en) | 2011-11-28 | 2017-04-11 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US8926451B2 (en) * | 2011-11-28 | 2015-01-06 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US20130137532A1 (en) * | 2011-11-28 | 2013-05-30 | Uday V. Deshmukh | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US10220275B2 (en) | 2011-11-28 | 2019-03-05 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US10391370B2 (en) | 2011-11-28 | 2019-08-27 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US11918867B2 (en) | 2011-11-28 | 2024-03-05 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| US11504589B2 (en) | 2011-11-28 | 2022-11-22 | Acushnet Company | Set of golf club heads and method of manufacture |
| US11065513B2 (en) | 2011-11-28 | 2021-07-20 | Acushnet Company | Set of golf club heads and method of manufacture |
| US10888917B2 (en) | 2011-11-28 | 2021-01-12 | Acushnet Company | Co-forged golf club head and method of manufacture |
| JP2015077248A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | 株式会社Ｍｏｌｅ’Ｓ Ａｃｔ | パターヘッド用複合部材及びパターヘッド |
| US11004046B2 (en) | 2016-12-31 | 2021-05-11 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club head and method of manufacture |
| US11164171B2 (en) | 2016-12-31 | 2021-11-02 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club head and method of manufacture |
| US10467608B2 (en) | 2016-12-31 | 2019-11-05 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club head and method of manufacture |
| US11907923B2 (en) | 2016-12-31 | 2024-02-20 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club head and method of manufacture |
| US10423945B2 (en) | 2016-12-31 | 2019-09-24 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club head and method of manufacture |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07222830A (ja) | クラッドパターヘッド、その製造方法 | |
| US8932150B2 (en) | Golf club head | |
| US10722767B2 (en) | Co-forged golf club head and method of manufacture | |
| JP3211753B2 (ja) | アイアンゴルフクラブ | |
| JP3582812B2 (ja) | ゴルフクラブの製造方法 | |
| JP3663620B2 (ja) | メタルウッド用ゴルフクラブヘッド | |
| US6966848B2 (en) | Golf club head and method of manufacturing the same | |
| WO2003070332A1 (en) | Explosion bonded laminated face inserts for golf culbs | |
| US6916253B2 (en) | Golf club | |
| JPH08280855A (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
| US20090239681A1 (en) | Iron-type golf club head and method for manufacturing the same | |
| US7326128B2 (en) | Golf club head and method of making same | |
| JP2007523681A (ja) | インパクト面用のインサート材を備えたゴルフクラブヘッド | |
| JP2937848B2 (ja) | アイアンゴルフクラブセット | |
| JP4451982B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
| JP2003062135A (ja) | ゴルフクラブ | |
| AU2006241446B2 (en) | Golf club with a unitized structure | |
| JP6698192B1 (ja) | ゴルフクラブヘッドのフェース構造 | |
| JP3747503B2 (ja) | ゴルフ用ウッドクラブヘッド及びその製法 | |
| JP2540376B2 (ja) | 多層積重金属板を原材とするゴルフ用パタ―ヘッドとその製造方法 | |
| JP2004202044A (ja) | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 | |
| JPH1085372A (ja) | ゴルフクラブ用ヘッド | |
| JPH1015126A (ja) | ゴルフ用パターヘッド | |
| JP2004216132A (ja) | 金属製ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ | |
| JP2002065908A (ja) | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |