JPH0722242U

JPH0722242U - 石油ストーブの燃料補給ポンプ付きカートリッジ燃料タンク

Info

Publication number: JPH0722242U
Application number: JP5385293U
Authority: JP
Inventors: 欣也高椋
Original assignee: 欣也高椋
Priority date: 1993-08-28
Filing date: 1993-08-28
Publication date: 1995-04-21

Abstract

(57)【要約】【目的】石油ストーブ等に使用するカートリッジ燃
料タンクへの燃料補給が簡単で、手及び補給場所等を汚
さず取扱を容易にする。【構成】カートリッジ燃料タンクの下方に燃料供給
口（滴下口）を設けた石油ストーブのカートリッジ燃料
タンクにおいて、燃料補給に使用する燃料補給ポンプ
（Ｂ）とホース挿入具（Ｃ）、燃料残留防止具（Ｆ）、
伸縮自在支持脚（Ｄ）を設け、燃料補給用ホース（Ｇ）
の先端には液垂れ防止具（Ｉ）を装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、石油ストーブ等の燃料供給に用いるカートリッジ燃料タンクに係るものであり、詳しくは石油ストーブの燃料補給ポンプ付きカートリッジ燃料タンクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のカートリッジ燃料タンクとしては、カートリッジ燃料タンクの底部に石油ストーブ等への燃料供給口と燃料供給口よりも突出した固定の支持脚を設け、上端に燃料の補給口を設けて市販の手動ポンプ等を利用して燃料を補給する方法が知られている（実開昭６３−１７３６３９号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のカートリッジ燃料タンクにあっては、カートリッジ燃料タンクの底部にカートリッジ燃料タンクを支持するための燃料供給口よりも突出した固定の支持脚を設けてあり、一般的に知られている石油ストーブ等の燃料供給に利用するには固定の支持脚が邪魔になるという問題点があった。

【０００４】また、燃料補給には市販の手動ポンプ等を利用するため、燃料補給時及び燃料補給終了後に手動ポンプの設置及び収納等を行う煩わしさと手動ポンプのホース内に残った燃料の液垂れ等によりカートリッジ燃料タンク自体の周囲或は手、補給場所を汚すという問題点があった。

【０００５】本考案の目的とするところは、カートリッジ燃料タンクへの燃料補給を簡単に、かつ手及びカートリッジ燃料タンク自体の周囲或は補給場所等をホース等の液垂れにより汚すことなく、石油ストーブにも簡単に収納できる石油ストーブの燃料補給ポンプ付きカートリッジ燃料タンクを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本考案のカートリッジ燃料タンクにおいては、カートリッジ燃料タンクに燃料を補給する燃料補給ポンプと、前記燃料補給ポンプと吸込管により接続されたホース挿入具を設けたカートリッジ燃料タンクである。

【０００７】また、上記カートリッジ燃料タンクに燃料補給作業終了後の燃料補給用ホース内に残った燃料を排出するための燃料残留防止具と、前記燃料残留防止具と燃料補給ポンプ及びホース挿入具を接続する吸込管を設ける。

【０００８】また、本考案のカートリッジ燃料タンクの下方に燃料供給口よりも突出する伸縮自在支持脚を設ける。

【０００９】そして、本考案のホース挿入具に燃料補給用ホースの先端をそのまま接続して使用することも可能であるが、ホースの先端に液垂れ防止具を固着した燃料補給用ホースを、突き上げピンを設けたホース挿入具に接続して使用すれば、ホース内に残る燃料の液垂れを防止できる。

【００１０】

【作用】

本考案のカートリッジ燃料タンクに燃料を補給する際は、燃料補給用ホースを外部の燃料タンク（ポリ容器等）内と、ホース挿入具に接続し燃料補給ポンプ部のピストン（１）の押圧、解放という動作を繰り返すと、吸込管を通って燃料吸入具（７）よりシリンダー内部（２ｃ）に燃料が吸引され、燃料吐出具（８）からカートリッジ燃料タンク内へ燃料を吐出し燃料の補給を行うことができる。

【００１１】本考案のカートリッジ燃料タンクに燃料残留防止具を設けて燃料補給を行うと燃料補給終了後には、燃料残留防止具のプッシャー（１５）を押圧して、吸込管（２４）と燃料吐出具（２１）を通して燃料補給用ホース内の残った燃料をカートリッジ燃料タンク内へ流入させることができる。

【００１２】本考案のカートリッジ燃料タンクにおいて、カートリッジ燃料タンクの下方に数本の伸縮自在支持脚を燃料供給口よりも突出させて設けると、例えば、燃料補給ポンプ、ホース挿入具及び燃料残留防止具を上部に設けると、燃料補給場所では伸縮自在支持脚でカートリッジ燃料タンクを支持するので燃料を補給でき、石油ストーブ使用時にはカートリツジ燃料タンクを石油ストーブの貯油タンク内に収納設置するだけで伸縮自在支持脚がカートリッジ燃料タンク内に自動で収納されるので石油ストーブに燃料を供給できるようになる。

【００１３】本考案のホース挿入具に突き上げピンを設け、燃料補給用ホースに固着した液垂れ防止具を接続して燃料補給を行うと、燃料補給終了後に燃料補給用ホースの収納等を行う際でもホース内の残った燃料は液垂れ防止具によって液垂れを防止できる。

【００１４】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１において、カートリッジ燃料タンク（Ａ）の上方に設けた燃料補給ポンプ配設用の孔３８に、燃料補給ポンプ（Ｂ）の支持台３をネジ込み又は接着剤等により固着し、シリンダー２ａを支持台３にネジ込み又は接着剤等により固着させる。或は、シリンダー２ａを配設用の孔３８にネジ込み又は接着剤等により固着させてもよい。そして、シリンダー２ａには、Ｏリング５又はパッキングを取り付けたピストン１を挿入し、スプリング６により常時上方に押し上げるようにしておく。また、シリンダー２ａには排出口２ｂを設けカートリッジ燃料タンク内の空気を排出するようにする。そして、シリンダー２ａの底部には燃料吸入具７及び吐出具８を固着した底蓋４を固着し、燃料吸入具７の内部には止水球１０ａを内蔵しスプリング１１ａにより押し付け、ピストン１の押圧によるシリンダー２ｃ内の燃料の逆流を防ぎ、ピストン１の解放によりシリンダー２ｃ内に燃料吸入を行う。また、燃料吐出具８の内部には止水球受け９を固着し、スプリング１１ｂにより止水球１０ｂを止水球受け９に押し付けピストン１の解放によるカートリッジ燃料タンク（Ａ）内の空気の逆流を防ぎ、ピストン１の押圧による燃料吐出により燃料を補給する。そして、燃料補給用ホースを接続しても空気及び燃料洩れをおこさず着脱自在に接続できて挿入口底部にパッキング１４を固着させたホース挿入具１３を、カートリッジ燃料タンク（Ａ）の上方に設けたホース挿入具配設用の孔３９にネジ込み又は接着剤等により固着して、前述の燃料吸入具７とホース挿入具１３を、吸込管２３で接続する。吸込管２３はチューブ状或は管状をしており、フレシキブル性があり、一体形又は途中で接続した形としてもよい。そして、ホース挿入具は通常はキャップで閉めておくとよい。

【００１５】そして、ピストン１の底蓋１２についてはピストン１の形状により必要としない場合もある。また、スプリング１１ａについては止水球１０ａの自重または形状を利用して止水栓としての機能を果たせば特に必要とするものではない。そして、止水球１０ａ、１０ｂの形状について本考案では止水栓として球状の物を使用しているが、例えば、形状は円錐形の物を使用してもよく、或は、止水栓として弁方式を用いてもよい。なお、本考案の燃料補給ポンプ（Ｂ）は手動ポンプとしているが電動のポンプに置き換えてもよい。

【００１６】図２に示す本考案において、カートリッジ燃料タンク（Ａ）の上方に設けた燃料残留防止具配設用の孔４０に燃料残留防止具（Ｆ）の支持台１６をネジ込み又は接着剤等により固着し、支持台１６には吸込管２４と接続するジョイントパイプ２０を固着して、燃料補給ポンプ（Ｂ）の燃料吸入具７及びホース挿入具１３とジョイントパイプ２０を吸込管２４で接続する。また、吸込管２４の下方には燃料吐出具２１を固着し、止水球１０ｃとスプリング１１ｃ及び止水球受け２２を内蔵させる。そして、押し下げピン１８ａとプッシャー１５を固着し、通常はスプリング１７を介してパッキング１８ｂを支持台１６のピン挿入穴に押し付けておき、プッシャー１５の押圧により止水球１０ｃを押し下げて支持台１６のピン挿入穴より吸込管２４に空気を流入できるようにする。なお、燃料吐出具２１の止水球１０ｃはスプリング１１ｃにより止水球受け２２に押し付けられ、通常は吸込管２４内の燃料の吐出を防止する。吸込管２４はチューブ状或は管状をしており、フレシキブル性があり、一体形又は途中で接続した形としてもよい。なお、止水球１０ｃの形状について本考案では止水栓として球状の物を使用しているが、例えば、形状は円錐形の物を使用してもよく、或は、止水栓として弁方式を用いてもよい。

【００１７】図３、４に示す本考案において、図１、２に示す本考案のカートリッジ燃料タンク（Ａ）の下方に設けた伸縮自在支持脚配設用の孔４１に、スプリング２６、ホルダー２７、支持球２８、支持脚受け２９、支持脚３０、ピストン３１を固着内蔵した支持筒２５を溶接又はカシメ等により固着する。また、図５に示すように支持脚３０の上方には放射状に数本の溝を設け支持球２８を溝内に配し、ホルダー２７の下方には支持球２８を噛み込ませるための溝を内周に設けて、スプリング２６を介してピストン３１を押し下げ、支持球２８を介してピストン３１とホルダー２７を噛み込ませることにより支持脚３０がホルダー２７内へ収納しないようにする。そして、図６に示すようにストーブ内カートリッジ燃料タンク受け（Ｋ）（貯油タンク内）の底部に伸縮自在支持脚と同数の突き上げピン３２を固着して、前記突き上げピン３２によりピストン３１を押し上げて、前記ピストン３１とホルダー２７に噛み込んでいた支持球２８を解放させることにより支持脚３０が、ホルダー２７内へ収納できるようになる。なお、支持筒２５の材質については、カートリッジ燃料タンク（Ａ）本体と同質の物を用いるほうがよい。そして、ホルダー２７、支持球２８、支持脚３０、ピストン３１及び突き上げピン３２については金属製の物を使用するのが好ましいが、重量が重くなるため硬質の合成樹脂製の物を使用してもよい。

【００１８】図７に示す、燃料補給用ホースに固着した液垂れ防止具（Ｉ）をホース挿入具（Ｃ）に接続して使用する場合の接続状態を示す図では、ホース挿入具１３の挿入口底部に突き上げピン３８とパッキング１４を固着し、液垂れ防止具（Ｉ）に内蔵の止水球３７を突き上げ、燃料を吸込管２３又は２４内に吸入できるようにする。又、図８に示される液垂れ防止具（Ｉ）は、ホースジョイント３６にスプリング受け３３、スプリング３４、止水球受け３５、止水球３７を固着内蔵し、燃料補給用ホース（Ｇ）に固着するものである。そして、燃料補給用ホース（Ｇ）についてはチューブ状或は管状をしたもので、曲げ伸ばし自在である。なお、止水球３７の形状について本考案では止水栓として球状の物を使用しているが、例えば、形状は円錐形の物を使用してもよく、或は、止水栓として弁方式を用いてもよい。

【００１９】図９に示すものは、前述の実施例に基ずき燃料補給ポンプ（Ｂ）、ホース挿入具（Ｃ）、燃料残留防止具（Ｆ）、伸縮自在支持脚（Ｄ）を設けたカートリッジ燃料タンク及び液垂れ防止具（Ｉ）を取り付けた燃料補給用ホース（Ｇ）を利用して、燃料タンク（Ｊ）（ポリ容器等）から燃料の補給を行う実施例図である。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、前述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００２１】カートリッジ燃料タンクに燃料補給ポンプとホース挿入具を設けて一体形とすることにより、一般的に知られている市販の手動ポンプを使用するときに掛かる燃料補給時の設置又は燃料補給終了後の収納等の作業がなく簡単に補給でき、燃料補給用ホースはホース挿入具に接続するのでホースの外周が燃料で汚れることはなく手で持っても汚れることがない。また燃料補給用ホースで燃料タンク（ポリ容器等）と接続するためホースの長さをある程度長くすればカートリッジ燃料タンクを燃料タンク（ポリ容器等）のすぐ側に設置する必要がなく燃料補給時の作業がしやすくなる。

【００２２】また、カートリッジ燃料タンクに設けた燃料残留防止具を使用することにより燃料補給終了後に燃料補給用ホース内の残った燃料をカートリッジ燃料タンク内へ簡単に排出することができるため、ホースを振ったりして残留燃料を排出する必要がなくなる。

【００２３】また、カートリッジ燃料タンクに設けた数本の伸縮自在支持脚により燃料補給時の支持を行い、石油ストーブ使用時にはストーブ本体の貯油タンクに設置するだけでカートリッジ燃料タンク内に自動で収納されるため、一般的に知られる石油ストーブ等への燃料供給も可能であり、カートリッジ燃料タンク自体の取扱も簡単になる。

【００２４】そして、液垂れ防止具を装着した燃料補給用ホースを使用すると、燃料補給時又は燃料補給終了後に燃料補給用ホースを持ち上げたりしてもホース内の燃料は液垂れせず、手及び補給場所等を汚すことがなくなる。

【００２５】そして、カートリッジ燃料タンクに燃料補給ポンプ，ホース挿入具，燃料残留防止具及び伸縮自在支持脚等の燃料切れ補給時に必要な装置を設け、一体形とし、石油ストーブ本体の貯油タンクに収納できるようにすることで利便性をはかり、石油ストーブの貯油タンクに設置したままでも燃料補給ができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】燃料補給ポンプ、ホース挿入具及び吸込管を設
けたカートリッジ燃料タンクの縦断面図である。

【図２】燃料補給ポンプ、ホース挿入具、燃料残留防止
具及び吸込管を設けたカートリッジ燃料タンクの縦断面
図である。

【図３】燃料補給ポンプ、ホース挿入具及び吸込管と伸
縮自在支持脚を設けたカートリッジ燃料タンクの縦断面
図である。

【図４】燃料補給ポンプ、ホース挿入具、燃料残留防止
具及び吸込管と伸縮自在支持脚を設けたカートリッジ燃
料タンクの縦断面図である。

【図５】図４に示す伸縮自在支持脚のＬ〜Ｌの切断面に
おける断面図である。

【図６】ストーブ内カートリッジ燃料タンク受け（石油
ストーブの貯油タンク）に設置した、カートリッジ燃料
タンクに設けた伸縮自在支持脚部の縦断面図である。

【図７】ホース挿入具に液垂れ防止具を接続した状態を
示す縦断面図である。

【図８】液垂れ防止具の縦断面図である。

【図９】外部燃料タンクからの燃料補給の実施例を示す
図である。

【符号の説明】

Ａカートリッジ燃料タンクＢ燃料補給ポンプＣホース挿入具Ｄ伸縮自在支持脚Ｅ燃料供給口Ｆ燃料残留防止具Ｇ燃料補給用ホースＩ液垂れ防止具１ピストン２ａシリンダー３支持台４底蓋７燃料吸入具８、２１燃料吐出具９、２２、３５止水球受け１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、３７止水球１３ホース挿入具１４、１８ｂパッキング１５プッシャー１６支持台１８ａ押し下げピン２３、２４吸込管２７ホルダー２８支持球２９支持脚受け３０支持脚３１ピストン３２突き上げピン３３スプリング受けキャップ３６ホースジョイント

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カートリッジ燃料タンクの下方に燃料の
供給口（滴下口）を設けた石油ストーブ等の燃料供給に
用いるカートリッジ燃料タンクにおいて、該カートリッ
ジ燃料タンクに燃料を補給する燃料補給ポンプと、燃料
補給用ホースを着脱自在に接続できるホース挿入具と、
前記燃料補給ポンプとホース挿入具を接続する吸込管を
設けたカートリッジ燃料タンク。
【請求項２】請求項１記載のカートリッジ燃料タンク
に燃料補給用ホース内の残留燃料を排出する燃料残留防
止具と、前記燃料残留防止具と燃料補給ポンプ及びホー
ス挿入具を接続する吸込管を設けたカートリッジ燃料タ
ンク。
【請求項３】請求項１、２記載のカートリッジ燃料タ
ンクの下方に燃料の供給口よりも突出する伸縮自在支持
脚を設けたカートリッジ燃料タンク。
【請求項４】請求項１、２記載のホース挿入具に突き
上げピンを設けたホース挿入具。
【請求項５】請求項４記載のホース挿入具に着脱自在
に接続でき、燃料補給用ホース内の残留燃料による液垂
れを防止する液垂れ防止具を取り付けた燃料補給用ホー
ス。