JPH07221486A - 電波障害防止用パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】構造が簡単、安価であり、かつ施工手間がかか
らない電波障害防止用パネルを提供する。 【構成】パーティクルボード２に埋め込まれたカーボン
繊維束またはカーボン繊維入りガラス繊維束からなる導
電性メッシュ３と、パーティクルボード２の四隅で導電
性メッシュ３に接着させた金属薄板４とを備えたパネ
ル。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、オフィスビル等の建築
物において内部空間を電磁波から遮蔽するための電波障
害防止用パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、マイクロウェーブやミリ波帯の通
信機器が普及するきざしがあり、それに伴うコンピュー
タ関連機器の電波障害が増大する懸念がある。従来、電
波障害を防止するために、建築物の外壁の施工後に、フ
ェライトを主体とした電磁遮蔽部材を組み込んで、電磁
波を遮蔽するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式においては、電磁遮蔽部材のつなぎ目の処理が
面倒であり、性能にばらつきを生じるという問題や、施
工手間がかかるためにコスト、労務調達、工程調整の面
からも問題を有し、また、遮蔽工事の作業時に手の入ら
ない箇所がある場合があり、完全な遮蔽工事ができない
場合があるという問題を有している。

【０００４】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、構造が簡単、安価であり、かつ施工手間がかからな
い電波障害防止用パネルを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
波障害防止用パネルは、パーティクルボード２に埋め込
まれたカーボン繊維束またはカーボン繊維入りガラス繊
維束からなる導電性メッシュ３と、パーティクルボード
２の四隅で導電性メッシュ３に接着させた金属薄板４と
を備えたことを特徴とする。なお、上記構成に付加した
番号は、本発明の理解を容易にするために図面と対比さ
せるためのもので、これにより本発明の構成が何ら限定
されるものではない。

【０００６】

【作用】本発明においては、パーティクルボードに埋め
込まれた導電性メッシュにより電磁波を遮蔽する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は、本発明の電波障害防止用パネルの１実
施例を示し、図１（Ａ）は平面図、図１（Ｂ）は拡大断
面図である。

【０００８】本発明の電波障害防止用パネル１は、パー
ティクルボード２を利用する。パーティクルボード２
は、木材或いはその他の植物質を切削または破砕して小
片とし、十分に乾燥した後、合成樹脂接着剤を添加し、
熱圧成形したパネルであり、熱圧成形する工程で、カー
ボン繊維束またはカーボン繊維入りガラス繊維束からな
る導電性メッシュ３を埋め込み、パーティクルボード２
の四隅に金属薄板４を、導電性接着剤で導電性メッシュ
３に接着させ、必要な箇所の金属薄板４には、接地用リ
ード線５がハンダ付けさせている。

【０００９】本発明の電波障害防止用パネル１は、壁
材、床材、天井材として使用される。なお、パネル自体
に強度をそれ程必要としない場合は、少量のカーボン繊
維だけを網状にして埋め込んでも良い。また、コンクリ
ート造りの建物に対しては、炭素繊維を用いたシート状
補強材を、導電性メッシュ３の内側または外側全面に貼
り付けるようにしてもよい。

【００１０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、構造が簡単、安価であり、かつ施工手間がかか
らない電波障害防止用パネルを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電波障害防止用パネルの１実施例を示
し、図１（Ａ）は平面図、図１（Ｂ）は拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

１…電波障害防止用パネル、２…パーティクルボード、
３…導電性メッシュ ４…金属薄板、５…接地用リード線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パーティクルボードに埋め込まれたカーボ
   ン繊維束またはカーボン繊維入りガラス繊維束からなる
   導電性メッシュと、前記パーティクルボードの四隅で前
   記導電性メッシュに接着させた金属薄板とを備えたこと
   を特徴とする電波障害防止用パネル。