JPH07219225A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPH07219225A
JPH07219225A JP3081694A JP3081694A JPH07219225A JP H07219225 A JPH07219225 A JP H07219225A JP 3081694 A JP3081694 A JP 3081694A JP 3081694 A JP3081694 A JP 3081694A JP H07219225 A JPH07219225 A JP H07219225A
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JP
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group
photosensitive resin
resin composition
polymer
formula
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JP3081694A
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English (en)
Inventor
Mina Ishida
美奈 石田
Takao Miwa
崇夫 三輪
Yoshiaki Okabe
義昭 岡部
Akio Takahashi
昭雄 高橋
Kazuyuki Horie
一之 堀江
Takashi Yamashita
俊 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Ltd
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  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直接電磁波の照射により微細加工が可能なネ
ガ型の感光性を有する感光性樹脂組成物を提供する。 【構成】 下記化1、 【化1】 〔但し、式中Aは、少なくとも2個以上の炭素原子を有
する4価の有機基で、R1 は少なくとも1個以上の炭素
原子を有する1価の有機基、水素原子、ハロゲン原子の
いずれかであり、nは10以上の正の整数。〕で表され
る繰り返し単位を有するポリマーに、カルボニル基及び
3級アミンを1分子中に含み電磁波の照射により光架橋
可能な化合物Bを上記ポリマーのカルボン酸基に対して
0.2から2.0モル当量含有させた感光性樹脂組成
物。 【効果】 上記感光性樹脂組成物は電気絶縁材料として
用いられ、電子装置の絶縁層に適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な感光性樹脂組成物
に係り、特に耐熱性、電気的及び機械的性質に優れ、半
導体工業における固体素子への絶縁膜やパッシベーショ
ン膜の形成材料、及び半導体の集積回路や多層プリント
配線板等の電子装置に用いることのできる感光性樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体工業において、絶縁層或いはパッ
シベーション膜の形成材料、及び半導体集積回路や多層
プリント配線板等の層間絶縁材料は、耐熱性及び絶縁性
に富むことが要請される。かかる観点から、上記のパッ
シベーション膜等を絶縁性と共に耐熱性の評価の高い、
例えばポリイミドで形成することが種々提案されてい
る。
【0003】しかし、一般にポリイミドは感光基を有し
ておらず、通常ポリイミド膜上にフォトレジストを介し
て化学エッチング処理を行ない、レリーフパターンをポ
リイミドに形成させているため、プロセス工程が非常に
煩雑である。これを簡略化するためにフォトレジスト膜
の形成及びその剥離プロセスを省略し得る方法として、
ポリイミド或いはその前駆体であるポリアミド酸に感光
性を付与し、この塗膜を光で直接微細加工し得る方法が
望まれていた。これらの目的のために、特開昭49−1
15541号、特開昭54−116216号、特開昭5
4−116217号、特開昭55−45747号、特開
昭55−45748号及び特開昭56−45915号各
公報が開発された。しかし、これらは何れもポリイミド
の前駆体であるポリアミド酸のカルボン酸をアミド化、
エステル化など変性した形であり、変性の合成プロセス
が複雑でその精製も困難であったり、また保存安定性も
極めて悪い等の欠点がある。
【0004】また、テトラカルボン酸二無水物と光架橋
性不飽和二重結合を含むジアミン化合物、例えばジアミ
ノカルコンとを反応させて、感光性及び耐熱性等に優れ
たポリイミドを得ることが提案されている(特開昭57
−131227号公報)。しかし、このようにして得ら
れるポリイミドは、感度に優れているが、有機溶媒に対
する溶解性が劣るため、溶解に長時間を要し、レリーフ
パターンを形成する上で実用上の問題がある。それに加
えて、モノマー合成が困難であったり、ポリマーの構造
に制限があるという欠点を有する。このように共有結合
法による感光基を導入する技術は基幹分子鎖として使用
される重合体に制限があるという欠点を有する。また、
有機溶媒可溶性ポリイミドに、光硬化性基を有する単量
体を混合した耐熱性フォトレジスト組成物(特開昭54
−109828号公報)もあるが、このような組成物は
感度が劣り、しかも光硬化後のポリイミドの耐熱性も充
分ではない。
【0005】また、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二
無水物とジアミノジフェニルメタン単位を有する感放射
線性ポリイミド(特開昭63−47142号公報)は自
己架橋性で感光性を有する。しかし、ベンゾフェノン型
ポリイミドの水素引き抜きの量子収率は低いので(山下
俊、堀江一之、高分子学会予稿行集 41(7),28
30(1992))、感度の点でまだ不充分であるなど
の欠点を有する。イオン結合法による感光基を導入する
技術は、基幹分子鎖として使用される重合体にはカルボ
キシル基があれば制限がない。しかし、特開昭63−3
7823号、特開平3−188163号公報は感度が低
く、場合によっては添加剤を併用する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、か
かる従来技術の諸欠点に鑑み創案されたもので、その目
的は、直接電磁波の照射により微細加工が可能なネガ型
の感光性を有する感光性樹脂組成物を提供すること、及
び上記の感光性樹脂材料を用いた電子装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、下記化1、
【化1】 〔但し、式中Aは、少なくとも2個以上の炭素原子を有
する4価の有機基で、R1 は少なくとも1個以上の炭素
原子を有する1価の有機基、水素原子、ハロゲン原子の
いずれかであり、nは10以上の正の整数。〕で表され
る繰り返し単位を有するポリマーに、カルボニル基及び
3級アミンを1分子中に含み電磁波の照射により光架橋
可能な化合物Bを上記ポリマーのカルボン酸基に対して
0.2から2.0モル当量含有させたことを特徴とする
感光性樹脂組成物としたものである。
【0008】上記の本発明の感光性樹脂組成物におい
て、前記化1のポリマーは、下記化2、
【化2】 〔但し、式中R2 は少なくとも2個以上の炭素原子を有
する2価の有機基で、R3 は少なくとも2個以上の炭素
原子を有する4価の有機基であり、nは10以上の正の
整数。〕の構造を有するのがよい。
【0009】また、前記化合物Bは、下記化3、
【化3】 〔但し、式中R4 ,R5 は同じでも異なっていても良
く、水素原子又はアルキル基を表す。また、R6 は−O
−R−(但し、Rはアルキレンを表す)もしくは芳香族
基であり、R7 はヒドロキシル基、アルコキシル基、芳
香族基、
【化4】 (Arは芳香族基、R8 ,R9 は同じでも異なっていて
も良いがアルキル基を表す)で、少なくともR6 もしく
はR7 のどちらか一方が芳香族基を含むものである。〕
の構造を有するのがよい。本発明の感光性樹脂組成物
は、電気絶縁材料として好適に利用でき、電子装置の絶
縁層に適用できる。
【0010】上記のように、本発明は、構造中にカルボ
ン酸基を有する高分子と、カルボニル基及び3級アミン
を含み光照射により光架橋可能な化合物から形成される
塩が、光照射により光架橋を行ない3次元化高分子塩を
形成することを特徴とするものである。従って、構造中
にカルボン酸基を有する高分子であれば適用可能であ
る。
【0011】本発明において使用される構造中にカルボ
ン酸基を有する高分子としては、連鎖重合型高分子で
は、例えば、高分子データハンドブック基礎編(高分子
学会編、培風館、1986)、表9.1に記載のポリア
クリル酸及びポリアクリル酸アルキル誘導体、表14.
1に記載のマレイン酸及びその誘導体、マレイン酸フル
オロアルキル等が挙げられる。ここに挙げたモノマーの
重合体及びここに挙げたモノマーを共重合成分とする高
分子であれば、そのまま本発明を適用することができ
る。
【0012】また、重合時のモノマーにカルボン酸基を
含まない高分子であっても、化学修飾によりカルボン酸
基を導入することによって、本発明に適用可能になる。
縮合型高分子では例えば、ポリイミド前駆体であるポリ
アミド酸、ポリアミドイミド前駆体であるポリアミドア
ミド酸、キチン等が挙げられる。特に、テトラカルボン
酸又はその二無水物とジアミン化合物との重付加によっ
て生成するポリアミド酸を本発明に適用した場合は、レ
リーフ像を形成した後に加熱又は化学的にイミド化しポ
リイミドに変換することによって、耐熱性、耐薬品性に
優れたレリーフ像を得ることができるため、LSIの保
護膜、配線基板の絶縁膜等として優れた性能を発揮す
る。
【0013】本発明の感光性樹脂組成物は上述の化1あ
るいは化2で表される繰り返し単位を有するポリマーを
基本成分とするが、これらポリマーは上述の繰り返し単
位化1あるいは化2の単独ポリマーであっても良いし、
またカルボン酸基を有さない耐熱ポリマーを与える成分
との共重合体あるいは混合物であっても良い。共重合あ
るいは混合して使用されるカルボン酸基を有さないポリ
マー成分は、公知のものが使用できる。これらの成分は
共重合によって、感光性に悪影響を及ぼさず、かつポリ
マーの溶解性を著しく損なわないものを選択すべきであ
る。
【0014】繰り返し単位化1あるいは化2とカルボン
酸基を有さない単位との比率は用いるモノマーにより一
概に規定できない。しかし、繰り返し単位化1あるいは
化2は、多い程感光性が良くなり、通常全構造単位中の
5%以上、さらに好ましくは30%以上が望ましい。
【0015】一般式化3で示されるカルボニル基及び3
級アミンを含み電磁波の照射により光架橋可能な化合物
の例としては、例えば、4−ジメチルアミノアセトフェ
ノン、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−(ジメチルア
ミノ)−ベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ安息香酸
メチル、2−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメ
チルアミノ安息香酸エチル、2−ジメチルアミノエチル
安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸ブチル、4−ジ
メチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、4−ジメチ
ルアミノ安息香酸イソアミル、4,4′−ビス(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノン、4,4′−ビス(ジエチル
アミノ)ベンゾフェノン等を挙げることができる。これ
らは全て市販されており容易に入手可能である。これら
の化合物を用いたところ、主鎖中にベンゾフェノン構造
を有する場合(特開昭63−47142号公報)と比べ
飛躍的な感度の向上が得られた。
【0016】本発明において、一般式化3で示されるカ
ルボニル基及び3級アミンを含み電磁波の照射により光
架橋可能な化合物は、ポリマー中の側鎖のカルボン酸基
に対して0.2〜2.0モル当量、好ましくは0.5〜
1.0モル当量の範囲内で反応させるのがよい。0.2
モル当量未満であると露光による架橋反応が充分に起こ
らないため、レリーフパターン形成能に劣る。また、
2.0モル当量を超えると最終工程での熱処理が良好に
行なわれず、その硬化物の熱安定性に劣る。
【0017】本発明の感光性樹脂組成物は、通常の微細
加工技術でパターン加工が可能である。支持基板への本
組成物の塗布には、スピンナーを用いた回転塗布、浸
漬、噴霧印刷などの手段が可能であり、適宜選択するこ
とができる。塗布膜厚は、塗布手段、本組成物の固形分
濃度等によって調節可能である。乾燥工程を経て支持基
板上で塗膜となった本発明による組成物に、フォトマス
クを介し、通常、200〜500nmの波長を中心とす
る高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、
キセノン灯、カーボンアーク灯、ケミカル灯等からの紫
外線を照射し、光反応により光硬度を行なわせる。次い
で、未硬化部分を現像液に溶出させることにより、レリ
ーフが支持体上に形成される。
【0018】現像液の主成分としては、γ−ブチロラク
トン、1,2−ジメトキシエタン、1−アセトキシ−2
−メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエー
テル等の極性溶媒を用いることができる。目的に応じ
て、より極性が強く溶解性の大きいN−メチル−2−ピ
ロリドン(NMP)、N,N′−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ジメチルイミダゾリジン等
の非プロトン性極性溶媒や、極性の低いトルエン、キシ
レン等の芳香族系溶媒、一般式化1の繰り返し単位で表
されるポリマーの非溶媒であるアルコール、水との混合
系によっても現像される。上記の処理によって得られた
レリーフパターンのポリマーはポリイミドの前駆体であ
り、150℃〜450℃までの範囲から選ばれた加熱温
度で処理することにより、耐熱性を有するポリマーのパ
ターンが得られる。
【0019】
【作用】カルボン酸を有する高分子基とカルボニル基を
有するアミンとから形成される塩が、光照射により架橋
を行なう。その結果、露光部と未露光部との間での現像
液に対する溶解性が変化し、現像を可能にする。形成さ
れた塩の結合は弱いため熱処理により容易にアミンが脱
離し優れた膜質のレリーフパターンを与える。
【0020】
【実施例】以下、実施例において本発明をより具体的に
説明する。 実施例1 溶媒がジメチルアミノアセトアミドである15重量%の
ポリアクリル酸溶液に、このポリアクリル酸と当量の
4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを加
え室温で6時間攪拌させた後、5μm孔のフィルタを用
いて加圧ろ過し、本発明の感光性樹脂組成物を得た。こ
の感光性樹脂組成物をスピンコート法によってガラス基
板上に塗布し、100℃で15分乾燥させたのち、所定
のマスクを通して高圧水銀灯で露光した。次いでNMP
に浸漬することにより良好なレリーフパターンが得られ
た。
【0021】実施例2 温度計、攪拌機、窒素導入管、塩化カルシウム管を備え
た300mlの4つ口フラスコにp−フェニレンジアミ
ン(PDA)5.41g(0.05モル)と乾燥したN
−メチル−2−ピロリドン(NMP)とを入れ溶解し
た。その溶液に3,3′,4,4′−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物(BPDA)14.71g(0.0
5モル)を加えたのち、氷浴中で1時間、室温で4時間
攪拌することにより固形分含量15重量%のポリアミド
酸溶液を得た。このポリアミド酸溶液に4,4′−ビス
(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン32.45g(0.
1モル)を加え室温で6時間攪拌させた後、5μm孔の
フィルタを用いて加圧ろ過し、本発明の感光性樹脂組成
物を得た。
【0022】塩生成の確認は、(株)日立製作所製55
7形2波長分光光度計で、ポリアミド酸とポリアミド酸
塩の紫外吸収スペクトルを測定することにより行なっ
た。図1に、ポリアミド酸とポリアミド酸塩の光透過性
を示す。280nm付近のポリアミド酸の吸収極大が3
00nm付近に移動していることから、塩の形成が確認
できる。370nm付近に極大を有する吸収は、4,
4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンによるも
のである。この感光性樹脂組成物をスピンコート法によ
ってガラス基板上に塗布し、100℃で15分乾燥させ
たのち、所定のマスクを通して高圧水銀灯で露光した。
次いでNMPに浸漬することにより良好なレリーフパタ
ーンが得られた。更に窒素雰囲気下、100℃で1時
間、300℃で1時間熱処理を行ない硬化物を得た。
【0023】実施例3−5 4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンの量
をBPDAの0.5,1.0,1.5当量と変化させ実
施例2と同様の検討を行なった。その結果、実施例2と
同様良好なレリーフパターンが得られた。
【0024】実施例6 4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを4
−ジメチルアミノ安息香酸エチルに変えて実施例2と同
様の検討を行なった。その結果、実施例2と同様良好な
レリーフパターンが得られた。
【0025】実施例7 4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを4
−ジメチルアミノアセトフェノンに変えて実施例2と同
様の検討を行なった。その結果、実施例2と同様良好な
レリーフパターンが得られた。
【0026】実施例8 BPDAを3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物(BTDA)に変えて実施例2と同
様の検討を行なった。その結果、実施例2と同様良好な
レリーフパターンが得られた。
【0027】実施例9 BPDAをBTDAに変え、PDAをオキシジアニリン
(ODA)に変えて実施例2と同様の検討を行なった。
その結果、実施例2と同様良好なレリーフパターンが得
られた。
【0028】実施例10−13 PDAと当量のBPDAをNMP中で反応させ、固形物
含量15重量%のポリアミド酸溶液を得た。このポリア
ミド酸溶液にBPDAの2当量の4,4′−ビス(ジエ
チルアミノ)ベンゾフェノンを加え、本発明の感光性樹
脂組成物を得た。この感光性樹脂組成物をスピンコート
法によってガラス基板上に塗布し、100℃で乾燥させ
たのち、所定のマスクを通して高圧水銀灯で露光した。
次いでNMPと水の混合比を1:1、2:1、3:1、
4:1と変化させた混合溶媒に浸漬することにより、良
好なレリーフパターンが得られた。更に窒素雰囲気下、
100℃で1時間、300℃で1時間熱処理を行ない硬
化物を得た。
【0029】比較例1 4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを加
えずに、実施例2と同様の検討を行なった。その結果、
レリーフパターンが得られなかった。
【0030】比較例2 4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを加
えずに、実施例2と同様の検討を行なった。その結果、
レリーフパターンが得られなかった。
【0031】実施例14 次に本発明の感光性樹脂組成物を用いた電子装置の製法
について説明する。図2にLSIの多層配線部の断面模
式図を示す。シリコンウエハ1上の熱酸化膜2にはアル
ミニウム配線3が形成されており、該配線3の層間絶縁
膜にはポリイミトの絶縁薄膜が形成されている。該絶縁
膜4には前記本発明の感光性樹脂ワニスをスピンコート
法で塗布し、マスクを介して高圧水銀ランプを用い露光
後、現像を行ないパターンを形成し、加熱することによ
り、高信頼性の配線構造を得ることができる。従来のポ
リイミド前駆体ワニスと同等のものが得られた。
【0032】実施例15 図3に薄膜磁気ヘッドの断面模式図を示す。下部アルミ
ナ5の上には下部磁性体6及びギャップアルミナ7が形
成されている。第一導体コイル8及び第二導体コイル1
0は層間絶縁膜9によって絶縁されている。そして最外
層には上部磁性体11が設けられている。上記層間絶縁
膜9を前記本発明の感光性樹脂をスピンコート法で形成
することによりレジスト工程を省略できるため、従来の
ポリイミドを用いる場合に比べ大巾な工程の短縮が可能
になる。導体コイル8,10により形成される層間絶縁
膜9の段差を大幅に緩和することができる。
【0033】実施例16 図4にマルチチップモジュールの断面模式図を示す。シ
リコンウエハ1の熱酸化膜2上には銅配線14が形成さ
れ、絶縁薄膜4を介して銅配線14′が形成されてい
る。銅配線14には薄膜電極(Pb/Sn)16を介し
てハンダボール(BLM: Ball Limiting Metallizati
on )電極17が設けられている。本発明の感光性樹脂組
成物を用いて絶縁膜4を形成すると、銅配線14により
生ずる絶縁薄膜の段差を平坦化することができるので、
高信頼性の配線構造を与える。
【0034】上記実施例及び比較例から明らかなのよう
に、本発明の感光性樹脂組成物は耐熱性、電気的及び機
械的性質に優れている。また、上記感光性樹脂組成物
は、半導体素子のパッシベーション膜、バッファーコー
ト膜、α線遮蔽膜、薄膜磁気ヘッド、マルチチップモジ
ュール、LSI等の絶縁層に用いることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上記のように容易に現像可能
な感光性樹脂組成物を与え、その工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリアミド酸塩水溶液の光透過性を示すグラ
フ。
【図2】LSIの多層配線部の断面模式図。
【図3】薄膜磁気ヘッドの断面模式図。
【図4】マルチチップモジュールの断面模式図。
【符号の説明】
1…シリコンウエハ、2…熱硬化膜、3…アルミニウム
配線、4…絶縁薄膜、5…下部アルミナ、6…下部磁性
体、7…ギャップアルミナ、8…第一導体コイル、9…
層間絶縁膜、10…第二導体コイル、11…上部磁性
体、14…銅配線、16…薄膜電極(PB/Sn)、1
7…ハンダボール(BLM: Ball Limiting Metalliza
tion )電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/06 H 3/28 D (72)発明者 岡部 義昭 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高橋 昭雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 堀江 一之 東京都文京区本郷7−3−1 (72)発明者 山下 俊 東京都文京区本郷7−3−1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1、 【化1】 〔但し、式中Aは、少なくとも2個以上の炭素原子を有
    する4価の有機基で、R1 は少なくとも1個以上の炭素
    原子を有する1価の有機基、水素原子、ハロゲン原子の
    いずれかであり、nは10以上の正の整数。〕で表され
    る繰り返し単位を有するポリマーに、カルボニル基及び
    3級アミンを1分子中に含み電磁波の照射により光架橋
    可能な化合物Bを上記ポリマーのカルボン酸基に対して
    0.2から2.0モル当量含有させたことを特徴とする
    感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記化1のポリマーが、下記化2、 【化2】 〔但し、式中R2 は少なくとも2個以上の炭素原子を有
    する2価の有機基で、R3 は少なくとも2個以上の炭素
    原子を有する4価の有機基であり、nは10以上の正の
    整数。〕の構造を有することを特徴とする請求項1記載
    の感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記化合物Bが、下記化3、 【化3】 〔但し、式中R4 ,R5 は同じでも異なっていても良
    く、水素原子又はアルキル基を表す。また、R6 は−O
    −R−(但し、Rはアルキレンを表す)もしくは芳香族
    基であり、R7 はヒドロキシル基、アルコキシル基、芳
    香族基、 【化4】 (Arは芳香族基、R8 ,R9 は同じでも異なっていて
    も良いがアルキル基を表す)で、少なくともR6 もしく
    はR7 のどちらか一方が芳香族基を含むものである。〕
    の構造を有することを特徴とする請求項1又は2記載の
    感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の感光性樹脂組
    成物からなる電気絶縁材料。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の感光性樹脂組
    成物を絶縁層とする電子装置。
JP3081694A 1994-02-03 1994-02-03 感光性樹脂組成物 Pending JPH07219225A (ja)

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JP3081694A JPH07219225A (ja) 1994-02-03 1994-02-03 感光性樹脂組成物

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