JPH07218836A - ズームレンズ - Google Patents
ズームレンズInfo
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- JPH07218836A JPH07218836A JP6027268A JP2726894A JPH07218836A JP H07218836 A JPH07218836 A JP H07218836A JP 6027268 A JP6027268 A JP 6027268A JP 2726894 A JP2726894 A JP 2726894A JP H07218836 A JPH07218836 A JP H07218836A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成レンズ枚数の少ない簡易構成を有し、高
変倍化が可能で、結像性能の優れたズームレンズを提供
すること。 【構成】 本発明のズームレンズは、第2レンズ群G2
が、物体側より順に、負の屈折力を有する前群G21と
正の屈折力を有する後群G22とを有し、前群G21の
最も物体寄りには物体側に凸面を向けた接合面を有する
負レンズ成分と正レンズ成分との接合負レンズ成分が配
置され、近距離物体に対して第2レンズ群G2を物体側
に移動させて合焦を行い、 0.12<fw・(N2p−N2n)/r2m<0.36 の条件を満足する。
変倍化が可能で、結像性能の優れたズームレンズを提供
すること。 【構成】 本発明のズームレンズは、第2レンズ群G2
が、物体側より順に、負の屈折力を有する前群G21と
正の屈折力を有する後群G22とを有し、前群G21の
最も物体寄りには物体側に凸面を向けた接合面を有する
負レンズ成分と正レンズ成分との接合負レンズ成分が配
置され、近距離物体に対して第2レンズ群G2を物体側
に移動させて合焦を行い、 0.12<fw・(N2p−N2n)/r2m<0.36 の条件を満足する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はズームレンズに関し、特
にレンズシャッター式のカメラ等に適したズームレンズ
に関する。
にレンズシャッター式のカメラ等に適したズームレンズ
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レンズシャッター式のカメラ用の
撮影レンズにおいては、ズームレンズが主流となりつつ
ある。また、ズームレンズの高性能化に伴い、種々のズ
ームタイプが提案されてきている。さらに、近年の鏡筒
技術の進歩等により、3群以上の可動レンズ群により構
成される、いわゆる多群ズームレンズを用いることで、
高変倍化を図ったズームタイプが種々提案されてきてい
る。
撮影レンズにおいては、ズームレンズが主流となりつつ
ある。また、ズームレンズの高性能化に伴い、種々のズ
ームタイプが提案されてきている。さらに、近年の鏡筒
技術の進歩等により、3群以上の可動レンズ群により構
成される、いわゆる多群ズームレンズを用いることで、
高変倍化を図ったズームタイプが種々提案されてきてい
る。
【0003】まず、3群以上の可動レンズ群を有する、
いわゆる多群ズームレンズに関する一般論を述べる。多
群構成のズームレンズにおいては、広角端から望遠端へ
の変倍に際する各レンズ群のズーミング軌道に選択の自
由度が増えるため、収差補正上の自由度が多くなる。ま
た、変倍を担うレンズ群の数が増えるため、各レンズ群
の変倍負担の均等化がしやすくなるので、高変倍化を図
りつつ高性能化を図ることが可能となる。従来、可動部
分の増加に伴う鏡筒構造の複雑化等の問題もあったが、
近年の鏡筒技術の進歩により、この問題もある程度克服
されている。
いわゆる多群ズームレンズに関する一般論を述べる。多
群構成のズームレンズにおいては、広角端から望遠端へ
の変倍に際する各レンズ群のズーミング軌道に選択の自
由度が増えるため、収差補正上の自由度が多くなる。ま
た、変倍を担うレンズ群の数が増えるため、各レンズ群
の変倍負担の均等化がしやすくなるので、高変倍化を図
りつつ高性能化を図ることが可能となる。従来、可動部
分の増加に伴う鏡筒構造の複雑化等の問題もあったが、
近年の鏡筒技術の進歩により、この問題もある程度克服
されている。
【0004】従来より、特にレンズシャッター式のカメ
ラに適したバックフォーカスに制約のないズームレンズ
においては、レンズ全長の短縮化および各レンズ径の小
型化を図るために、最も像側に負レンズ群を配置してお
り、広角端から望遠端への変倍に際するバックフォーカ
スの変化を大きくすることによって変倍を効果的に行っ
ていた。また、レンズ系の最も物体側に正レンズ群を配
置することによって、望遠端におけるレンズ全長の短縮
化を図っていた。以上のことから、具体的に高変倍化が
可能で且つ小型化に適した多群ズームレンズとしては、
正正負3群ズームレンズや正負正負4群ズームレンズな
どが挙げられ、それらに関して種々の提案がなされてき
た。
ラに適したバックフォーカスに制約のないズームレンズ
においては、レンズ全長の短縮化および各レンズ径の小
型化を図るために、最も像側に負レンズ群を配置してお
り、広角端から望遠端への変倍に際するバックフォーカ
スの変化を大きくすることによって変倍を効果的に行っ
ていた。また、レンズ系の最も物体側に正レンズ群を配
置することによって、望遠端におけるレンズ全長の短縮
化を図っていた。以上のことから、具体的に高変倍化が
可能で且つ小型化に適した多群ズームレンズとしては、
正正負3群ズームレンズや正負正負4群ズームレンズな
どが挙げられ、それらに関して種々の提案がなされてき
た。
【0005】正正負3群ズームレンズは、物体側より順
に、正屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ
群と、負屈折力の第3レンズ群とから構成され、広角端
から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記
第2レンズ群との空気間隔が増大し、前記第2レンズ群
と前記第3レンズ群との空気間隔が減少するように構成
されている(たとえば特開平2−73211号公報)。
に、正屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ
群と、負屈折力の第3レンズ群とから構成され、広角端
から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記
第2レンズ群との空気間隔が増大し、前記第2レンズ群
と前記第3レンズ群との空気間隔が減少するように構成
されている(たとえば特開平2−73211号公報)。
【0006】一方、正負正負4群ズームレンズは、物体
側より順に、正屈折力の第1レンズ群と、負屈折力の第
2レンズ群と、正屈折力の第3レンズ群と、負屈折力の
第4レンズ群とから構成され、広角端から望遠端への変
倍に際して前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との空
気間隔は増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群
との空気間隔は減少し、前記第3レンズ群と前記第4レ
ンズ群との空気間隔は減少するように構成されている
(たとえば特開平3−39920号公報)。
側より順に、正屈折力の第1レンズ群と、負屈折力の第
2レンズ群と、正屈折力の第3レンズ群と、負屈折力の
第4レンズ群とから構成され、広角端から望遠端への変
倍に際して前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との空
気間隔は増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群
との空気間隔は減少し、前記第3レンズ群と前記第4レ
ンズ群との空気間隔は減少するように構成されている
(たとえば特開平3−39920号公報)。
【0007】また、レンズシャッター式のカメラでは、
各レンズ群の間隔が変倍中最も小さくなるようにして、
カメラ本体内にレンズ系を収納(沈胴)しており、沈胴
時のレンズ厚を小さくすることが、カメラ本体の厚みの
薄肉化(ひいては小型化)につながる。一般的に、遠距
離物体から近距離物体に対してフォーカシング(合焦)
を行う場合、合焦レンズ群(フォーカシング時に光軸に
沿って移動するレンズ群)に要求されることは、重量が
軽いこと、レンズ径が小さいこと、および移動量が少な
いことである。そして、具体的な多群ズームレンズのフ
ォーカシング方式として、(A)1群繰り出し方式、
(B)IF(インナーフォーカス)方式、(C)RF
(リアフォーカス)方式があり、各フォーカシング方式
に関して種々の提案がなされている。
各レンズ群の間隔が変倍中最も小さくなるようにして、
カメラ本体内にレンズ系を収納(沈胴)しており、沈胴
時のレンズ厚を小さくすることが、カメラ本体の厚みの
薄肉化(ひいては小型化)につながる。一般的に、遠距
離物体から近距離物体に対してフォーカシング(合焦)
を行う場合、合焦レンズ群(フォーカシング時に光軸に
沿って移動するレンズ群)に要求されることは、重量が
軽いこと、レンズ径が小さいこと、および移動量が少な
いことである。そして、具体的な多群ズームレンズのフ
ォーカシング方式として、(A)1群繰り出し方式、
(B)IF(インナーフォーカス)方式、(C)RF
(リアフォーカス)方式があり、各フォーカシング方式
に関して種々の提案がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
正正負3群ズームレンズでは、レンズ系全体での変倍に
対して第3レンズ群が負担する割合が大きく、高変倍化
を図る場合、変倍に際して第3レンズ群で発生する軸外
収差の変動が大きくなってしまうという不都合があっ
た。また、正負正負4群ズームレンズでは、第1レンズ
群と第2レンズ群との合成屈折力が0に近い。このた
め、広角化を図る場合、十分なバックフォーカスを得る
ことができず、後玉有効径が大型化してしまう。さら
に、特開平3−39920号公報において示されるよう
に、各レンズ群において単独に収差補正を行うには、レ
ンズ系全体を構成するレンズ枚数が多くなり、簡易構成
化を図ることができなくなる。また、各レンズ群のレン
ズ厚が大きくなるため、レンズ沈胴時のレンズ厚の小型
化を図ることができなくなるという不都合があった。
正正負3群ズームレンズでは、レンズ系全体での変倍に
対して第3レンズ群が負担する割合が大きく、高変倍化
を図る場合、変倍に際して第3レンズ群で発生する軸外
収差の変動が大きくなってしまうという不都合があっ
た。また、正負正負4群ズームレンズでは、第1レンズ
群と第2レンズ群との合成屈折力が0に近い。このた
め、広角化を図る場合、十分なバックフォーカスを得る
ことができず、後玉有効径が大型化してしまう。さら
に、特開平3−39920号公報において示されるよう
に、各レンズ群において単独に収差補正を行うには、レ
ンズ系全体を構成するレンズ枚数が多くなり、簡易構成
化を図ることができなくなる。また、各レンズ群のレン
ズ厚が大きくなるため、レンズ沈胴時のレンズ厚の小型
化を図ることができなくなるという不都合があった。
【0009】フォーカシング方式に関しては、(A)の
1群繰り出し方式で広角化を図ると、第1レンズ群の屈
折力が正に弱くなるので、所要の移動量が大きくなり、
また合焦レンズ群である第1レンズ群のレンズ径も大き
くなるという不都合があった。また、(C)のRF(リ
アフォーカス)方式の場合、合焦レンズ群のレンズ径が
大きくなり、近距離物体にフォーカシングする際にバッ
クフォーカスが小さくなるので、広角端におけるバック
フォーカスを十分確保することができないという不都合
があった。
1群繰り出し方式で広角化を図ると、第1レンズ群の屈
折力が正に弱くなるので、所要の移動量が大きくなり、
また合焦レンズ群である第1レンズ群のレンズ径も大き
くなるという不都合があった。また、(C)のRF(リ
アフォーカス)方式の場合、合焦レンズ群のレンズ径が
大きくなり、近距離物体にフォーカシングする際にバッ
クフォーカスが小さくなるので、広角端におけるバック
フォーカスを十分確保することができないという不都合
があった。
【0010】さらに、(B)のIF(インナーフォーカ
ス)方式の場合、たとえば正正負3群ズームレンズで
は、第2レンズ群を物体側に移動させて合焦させる方法
が、上述の特開平2−73211号公報などにおいて開
示されている。この方法では、第2レンズ群が、他のレ
ンズ群に比べてレンズ径が小さく、屈折力も正に大きい
ので、合焦レンズ群に適している。しかしながら、レン
ズ系の小型化・簡易構成化の点で十分とはいえないとい
う不都合があった。本発明は、前述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、構成レンズ枚数の少ない簡易構成を有
し、高変倍化が可能で、結像性能の優れたズームレンズ
を提供することを目的とする。
ス)方式の場合、たとえば正正負3群ズームレンズで
は、第2レンズ群を物体側に移動させて合焦させる方法
が、上述の特開平2−73211号公報などにおいて開
示されている。この方法では、第2レンズ群が、他のレ
ンズ群に比べてレンズ径が小さく、屈折力も正に大きい
ので、合焦レンズ群に適している。しかしながら、レン
ズ系の小型化・簡易構成化の点で十分とはいえないとい
う不都合があった。本発明は、前述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、構成レンズ枚数の少ない簡易構成を有
し、高変倍化が可能で、結像性能の優れたズームレンズ
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、物体側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と
を備え、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1
レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との空気間隔は増
大し、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3と
の空気間隔は減少するように、各レンズ群が物体側に移
動するズームレンズにおいて、前記第2レンズ群G2
は、物体側より順に、負の屈折力を有する前群G21と
正の屈折力を有する後群G22とを有し、前記前群G2
1の最も物体寄りには物体側に凸面を向けた接合面を有
する負レンズ成分と正レンズ成分との接合負レンズ成分
が配置され、近距離物体に対して前記第2レンズ群G2
を物体側に移動させて合焦を行い、前記接合負レンズ成
分を構成する正レンズ成分のd線に対する屈折率をN2p
とし、前記接合負レンズ成分を構成する負レンズ成分の
d線に対する屈折率をN2nとし、前記接合負レンズ成分
の接合面の曲率半径をr2mとし、広角端におけるレンズ
系全体の焦点距離をfwとしたとき、 0.12<fw・(N2p−N2n)/r2m<0.36 の条件を満足することを特徴とするズームレンズを提供
する。
に、本発明においては、物体側より順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と
を備え、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1
レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との空気間隔は増
大し、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3と
の空気間隔は減少するように、各レンズ群が物体側に移
動するズームレンズにおいて、前記第2レンズ群G2
は、物体側より順に、負の屈折力を有する前群G21と
正の屈折力を有する後群G22とを有し、前記前群G2
1の最も物体寄りには物体側に凸面を向けた接合面を有
する負レンズ成分と正レンズ成分との接合負レンズ成分
が配置され、近距離物体に対して前記第2レンズ群G2
を物体側に移動させて合焦を行い、前記接合負レンズ成
分を構成する正レンズ成分のd線に対する屈折率をN2p
とし、前記接合負レンズ成分を構成する負レンズ成分の
d線に対する屈折率をN2nとし、前記接合負レンズ成分
の接合面の曲率半径をr2mとし、広角端におけるレンズ
系全体の焦点距離をfwとしたとき、 0.12<fw・(N2p−N2n)/r2m<0.36 の条件を満足することを特徴とするズームレンズを提供
する。
【0012】本発明の好ましい態様によれば、前記第2
レンズ群G2中または前記第2レンズ群G2の像側に隣
接して開口絞りが設けられ、変倍に際して前記開口絞り
と前記第2レンズ群G2とが一体的に移動し、前記第2
レンズ群G2の前群G21の最も物体寄りの面は物体側
に凹面を向け、前記第2レンズ群G2の前群G21の最
も物体寄りの面の曲率半径をr21とし、前記第2レンズ
群G2の前群G21の最も物体寄りの面と前記開口絞り
との間の光軸に沿った距離をLとしたとき、 0.2<L/|r21|<0.5 の条件を満足する。
レンズ群G2中または前記第2レンズ群G2の像側に隣
接して開口絞りが設けられ、変倍に際して前記開口絞り
と前記第2レンズ群G2とが一体的に移動し、前記第2
レンズ群G2の前群G21の最も物体寄りの面は物体側
に凹面を向け、前記第2レンズ群G2の前群G21の最
も物体寄りの面の曲率半径をr21とし、前記第2レンズ
群G2の前群G21の最も物体寄りの面と前記開口絞り
との間の光軸に沿った距離をLとしたとき、 0.2<L/|r21|<0.5 の条件を満足する。
【0013】
【作用】まず、本発明によるズームレンズの屈折力配置
に関して説明する。本発明によるズームレンズは、物体
側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、
正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を
有する第3レンズ群G3とを備え、広角端から望遠端へ
の変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2
との間隔は増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G
3との間隔は減少するように、各レンズ群が物体側に移
動する。こうして、第2レンズ群G2および第3レンズ
群G3がともに増倍作用を担うようになっている。その
結果、変倍時における第3レンズ群G3の負担を軽減し
ながら高変倍化につなげている。
に関して説明する。本発明によるズームレンズは、物体
側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、
正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を
有する第3レンズ群G3とを備え、広角端から望遠端へ
の変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2
との間隔は増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G
3との間隔は減少するように、各レンズ群が物体側に移
動する。こうして、第2レンズ群G2および第3レンズ
群G3がともに増倍作用を担うようになっている。その
結果、変倍時における第3レンズ群G3の負担を軽減し
ながら高変倍化につなげている。
【0014】また、最も像面寄りの第3レンズ群G3を
負屈折力とし、広角端から望遠端への変倍に際して第3
レンズ群G3を物体側に移動させることにより、広角端
では軸外光束が光軸より離れた位置を、望遠端では軸外
光束が光軸に近い位置を通過するようにしている。その
結果、変倍に際して発生する軸外収差の変動を良好に補
正している。また、レンズ全長の短縮化を図るために第
1レンズ群G1を正屈折力としているが、広角端におい
て軸外収差が光軸より離れた位置を通過するため、広角
端では第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とを近づけ
ることによって、前玉有効径の小型化を図っている。
負屈折力とし、広角端から望遠端への変倍に際して第3
レンズ群G3を物体側に移動させることにより、広角端
では軸外光束が光軸より離れた位置を、望遠端では軸外
光束が光軸に近い位置を通過するようにしている。その
結果、変倍に際して発生する軸外収差の変動を良好に補
正している。また、レンズ全長の短縮化を図るために第
1レンズ群G1を正屈折力としているが、広角端におい
て軸外収差が光軸より離れた位置を通過するため、広角
端では第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とを近づけ
ることによって、前玉有効径の小型化を図っている。
【0015】次に、第2レンズ群G2は、物体側より順
に、負屈折力の第2レンズ群前群G21と、正屈折力の
第2レンズ群後群G22とを有する。このように、第2
レンズ群G2の主点位置を像面寄りとすることにより、
広角端において十分なバックフォーカスを確保し、且つ
正の歪曲収差を良好に補正している。さらに、望遠端で
は第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔を広げ
ることによって発散作用を弱め、レンズ全長の短縮化に
つなげている。
に、負屈折力の第2レンズ群前群G21と、正屈折力の
第2レンズ群後群G22とを有する。このように、第2
レンズ群G2の主点位置を像面寄りとすることにより、
広角端において十分なバックフォーカスを確保し、且つ
正の歪曲収差を良好に補正している。さらに、望遠端で
は第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔を広げ
ることによって発散作用を弱め、レンズ全長の短縮化に
つなげている。
【0016】特開平2−73211号公報に開示のズー
ムレンズでは、第2レンズ群前群が物体側に凹面を向け
たメニスカス形状を有する。すなわち、第2レンズ群前
群を構成する正レンズ成分および負レンズ成分のd線
(λ=587.6nm)に対する屈折率N2pおよびN2n
がN2p>N2nの関係を有し、接合面の屈折力が負を示す
ので、第2レンズ群前群において発生する正の球面収差
を補正するために、像側の面は像側に凸面を向けてい
た。ところが、第2レンズ群前群の像面側の凸面によ
り、広角端において画角による下方コマ収差の変動が発
生しがちであった。
ムレンズでは、第2レンズ群前群が物体側に凹面を向け
たメニスカス形状を有する。すなわち、第2レンズ群前
群を構成する正レンズ成分および負レンズ成分のd線
(λ=587.6nm)に対する屈折率N2pおよびN2n
がN2p>N2nの関係を有し、接合面の屈折力が負を示す
ので、第2レンズ群前群において発生する正の球面収差
を補正するために、像側の面は像側に凸面を向けてい
た。ところが、第2レンズ群前群の像面側の凸面によ
り、広角端において画角による下方コマ収差の変動が発
生しがちであった。
【0017】また、特開平2−16515号公報に開示
のズームレンズでは、第2レンズ群前群を正レンズおよ
び負レンズの2つの単レンズで構成している。第2レン
ズ群前群を単レンズで構成した場合、第2レンズ群前群
の主点位置が物体寄りに移動して、広角端におけるバッ
クフォーカスを十分確保し、正の歪曲収差を良好に抑え
ることができる。しかしながら、製造時の偏心に対する
性能劣化が激しくなるため、好ましくない。
のズームレンズでは、第2レンズ群前群を正レンズおよ
び負レンズの2つの単レンズで構成している。第2レン
ズ群前群を単レンズで構成した場合、第2レンズ群前群
の主点位置が物体寄りに移動して、広角端におけるバッ
クフォーカスを十分確保し、正の歪曲収差を良好に抑え
ることができる。しかしながら、製造時の偏心に対する
性能劣化が激しくなるため、好ましくない。
【0018】このため、本発明においては、第2レンズ
群前群G21の最も物体寄りには物体側に凸面を向けた
接合面を有する負レンズ成分と正レンズ成分との接合負
レンズ成分を配置し、正レンズ成分および負レンズ成分
のd線に対する屈折率N2pおよびN2nがN2p>N2nの関
係をしている。すなわち、接合面の屈折力を正として、
第2レンズ群前群G21の像側の面を像側に向かって凹
面としている。これによって、第2レンズ群前群G21
の最も像面寄りの面において発生しがちであった画角に
よる下方コマ収差の変動を抑えている。
群前群G21の最も物体寄りには物体側に凸面を向けた
接合面を有する負レンズ成分と正レンズ成分との接合負
レンズ成分を配置し、正レンズ成分および負レンズ成分
のd線に対する屈折率N2pおよびN2nがN2p>N2nの関
係をしている。すなわち、接合面の屈折力を正として、
第2レンズ群前群G21の像側の面を像側に向かって凹
面としている。これによって、第2レンズ群前群G21
の最も像面寄りの面において発生しがちであった画角に
よる下方コマ収差の変動を抑えている。
【0019】次いで、第2レンズ群G2によりフォーカ
シングを行う際に発生する軸外収差の変動を良好に補正
するための条件に関して述べる。まず、広角端において
各レンズ径の小型化を図るには、開口絞りをレンズ系の
中央付近に位置決めすることが望ましく、特に、第2レ
ンズ群G2中か、あるいは、第2レンズ群G2の像側に
隣接して配置することが好ましい。また、変倍に際して
開口絞りを第2レンズ群G2と一体的に移動させること
により、変倍時における開口絞りの移動量を減らすこと
ができる。
シングを行う際に発生する軸外収差の変動を良好に補正
するための条件に関して述べる。まず、広角端において
各レンズ径の小型化を図るには、開口絞りをレンズ系の
中央付近に位置決めすることが望ましく、特に、第2レ
ンズ群G2中か、あるいは、第2レンズ群G2の像側に
隣接して配置することが好ましい。また、変倍に際して
開口絞りを第2レンズ群G2と一体的に移動させること
により、変倍時における開口絞りの移動量を減らすこと
ができる。
【0020】前述のように、従来より正正負3群ズーム
レンズでは、広角端において十分なバックフォーカスを
確保し、負の歪曲収差を発生させるために、第2レンズ
群前群G21の最も物体寄りの面は物体側に強い凹面を
向けている。このように、第2レンズ群前群G21の最
も物体寄りの面は軸外光線の進行する方向に逆らう面で
あるため、画角の大きな光束が入射する場合、正の像面
湾曲が大きく発生する。このため、フォーカシングに際
して、第2レンズ群前群G21の最も物体寄りの面に入
射する光束の高さや角度が変化したとき、軸外収差の変
動量が大きくなってしまう。したがって、フォーカシン
グ時の軸外収差の変動を抑えるには、第2レンズ群前群
G21の最も物体寄りの面の曲率半径をできるだけ大き
く(曲率を緩く)することが肝要である。
レンズでは、広角端において十分なバックフォーカスを
確保し、負の歪曲収差を発生させるために、第2レンズ
群前群G21の最も物体寄りの面は物体側に強い凹面を
向けている。このように、第2レンズ群前群G21の最
も物体寄りの面は軸外光線の進行する方向に逆らう面で
あるため、画角の大きな光束が入射する場合、正の像面
湾曲が大きく発生する。このため、フォーカシングに際
して、第2レンズ群前群G21の最も物体寄りの面に入
射する光束の高さや角度が変化したとき、軸外収差の変
動量が大きくなってしまう。したがって、フォーカシン
グ時の軸外収差の変動を抑えるには、第2レンズ群前群
G21の最も物体寄りの面の曲率半径をできるだけ大き
く(曲率を緩く)することが肝要である。
【0021】前述の通り、レンズ系全体のレンズ厚を減
らすことは、確かに各レンズ径を小さくする上で有効で
ある。しかしながら、レンズシャッター式のカメラに用
いられるズームレンズでは、特に沈胴時のレンズ厚の薄
肉化がカメラ本体の小型化につながり、各レンズ群のレ
ンズ厚を小さくすることがカメラ本体の小型化に結びつ
く。したがって、本発明においては、第1レンズ群G1
が物体側に凹面を向けた接合面を有する正レンズと負レ
ンズとの接合正レンズを有することにより、負の球面収
差を良好に補正することができ、特に、第1レンズ群G
1の屈折力を正に大きくして、望遠端におけるレンズ全
長の短縮化を図ることができる。
らすことは、確かに各レンズ径を小さくする上で有効で
ある。しかしながら、レンズシャッター式のカメラに用
いられるズームレンズでは、特に沈胴時のレンズ厚の薄
肉化がカメラ本体の小型化につながり、各レンズ群のレ
ンズ厚を小さくすることがカメラ本体の小型化に結びつ
く。したがって、本発明においては、第1レンズ群G1
が物体側に凹面を向けた接合面を有する正レンズと負レ
ンズとの接合正レンズを有することにより、負の球面収
差を良好に補正することができ、特に、第1レンズ群G
1の屈折力を正に大きくして、望遠端におけるレンズ全
長の短縮化を図ることができる。
【0022】以下、本発明の各条件式について説明す
る。本発明のズームレンズは、次の条件式(1)を満足
する。 0.12<fw・(N2p−N2n)/r2m<0.36 (1) ここで、 N2p:接合負レンズ成分を構成する正レンズ成分のd線
に対する屈折率 N2n:接合負レンズ成分を構成する負レンズ成分のd線
に対する屈折率 r2m:接合負レンズ成分の接合面の曲率半径 fw:広角端におけるレンズ系全体の焦点距離
る。本発明のズームレンズは、次の条件式(1)を満足
する。 0.12<fw・(N2p−N2n)/r2m<0.36 (1) ここで、 N2p:接合負レンズ成分を構成する正レンズ成分のd線
に対する屈折率 N2n:接合負レンズ成分を構成する負レンズ成分のd線
に対する屈折率 r2m:接合負レンズ成分の接合面の曲率半径 fw:広角端におけるレンズ系全体の焦点距離
【0023】条件式(1)は、第2レンズ群前群G21
中の接合負レンズの接合面の屈折力を規定するものであ
る。条件式(1)の上限値を上回った場合、接合面の屈
折力が正に大きくなりすぎて、高次の負の球面収差が急
激に増大してしまうため、好ましくない。逆に、条件式
(1)の下限値を下回った場合、接合面の屈折力が正に
小さくなりすぎて、第2レンズ群G2中の接合負レンズ
において発生する正の球面収差の補正が不足して、良好
な結像性能を得ることができない。
中の接合負レンズの接合面の屈折力を規定するものであ
る。条件式(1)の上限値を上回った場合、接合面の屈
折力が正に大きくなりすぎて、高次の負の球面収差が急
激に増大してしまうため、好ましくない。逆に、条件式
(1)の下限値を下回った場合、接合面の屈折力が正に
小さくなりすぎて、第2レンズ群G2中の接合負レンズ
において発生する正の球面収差の補正が不足して、良好
な結像性能を得ることができない。
【0024】また、近距離物体に対して第2レンズ群G
2を移動させてフォーカシングする場合、開口絞りを第
2レンズ群G2中か、あるいは第2レンズ群G2の像側
に隣接して位置決めし、第2レンズ群前群G21の最も
物体寄りの面は物体側に凹面を向け、以下の条件式
(2)を満足することが望ましい。 0.2<L/|r21|<0.5 (2) ここで、 r21:第2レンズ群前群G21の最も物体寄りの面の曲
率半径 L :第2レンズ群前群G21の最も物体寄りの面と開
口絞りとの間の光軸に沿った距離
2を移動させてフォーカシングする場合、開口絞りを第
2レンズ群G2中か、あるいは第2レンズ群G2の像側
に隣接して位置決めし、第2レンズ群前群G21の最も
物体寄りの面は物体側に凹面を向け、以下の条件式
(2)を満足することが望ましい。 0.2<L/|r21|<0.5 (2) ここで、 r21:第2レンズ群前群G21の最も物体寄りの面の曲
率半径 L :第2レンズ群前群G21の最も物体寄りの面と開
口絞りとの間の光軸に沿った距離
【0025】条件式(2)は、第2レンズ群G2の最も
物体寄りの面に入射する主光線の高さを規定するもの
で、広角端においてフォーカシング時に発生する軸外収
差の変動を良好に抑えるための条件である。条件式
(2)の上限値を上回った場合、広角端において第2レ
ンズ群G2の最も物体寄りの面に入射する光線に対し
て、正の像面湾曲が大きく発生してしまい、フォーカシ
ング時において発生する軸外収差の変動を抑えることが
できなくなってしまう。逆に、条件式(2)の下限値を
下回った場合、広角端において十分なバックフォーカス
を得ることができなくなるとともに、正の歪曲収差を良
好に補正することができなくなってしまう。
物体寄りの面に入射する主光線の高さを規定するもの
で、広角端においてフォーカシング時に発生する軸外収
差の変動を良好に抑えるための条件である。条件式
(2)の上限値を上回った場合、広角端において第2レ
ンズ群G2の最も物体寄りの面に入射する光線に対し
て、正の像面湾曲が大きく発生してしまい、フォーカシ
ング時において発生する軸外収差の変動を抑えることが
できなくなってしまう。逆に、条件式(2)の下限値を
下回った場合、広角端において十分なバックフォーカス
を得ることができなくなるとともに、正の歪曲収差を良
好に補正することができなくなってしまう。
【0026】さらに、本発明においては、簡易構成化を
図るために、以下の条件式(3)および(4)を満足す
ることが望ましい。 1.3<f1/fw<1.7 (3) 0.7<f2/fw<1.0 (4) ここで、 f1:第1レンズ群G1の焦点距離 f2:第2レンズ群G2の焦点距離
図るために、以下の条件式(3)および(4)を満足す
ることが望ましい。 1.3<f1/fw<1.7 (3) 0.7<f2/fw<1.0 (4) ここで、 f1:第1レンズ群G1の焦点距離 f2:第2レンズ群G2の焦点距離
【0027】条件式(3)は、第1レンズ群G1の焦点
距離について適切な範囲を規定するものである。条件式
(3)の上限値を上回った場合、第1レンズ群G1によ
る収斂作用が弱まるため、望遠端におけるレンズ全長の
小型化を図ることができなくなる。また、変倍時におい
て第3レンズ群G3の負担が大きくなりすぎて、高変倍
化を図ることができなくなってしまう。逆に、条件式
(3)の下限値を下回った場合、第1レンズ群G1によ
る収斂作用が強まるので、第1レンズ群G1を通過する
軸外光束が光軸より離れて、前玉有効径の小型化を図る
ことができなくなってしまう。
距離について適切な範囲を規定するものである。条件式
(3)の上限値を上回った場合、第1レンズ群G1によ
る収斂作用が弱まるため、望遠端におけるレンズ全長の
小型化を図ることができなくなる。また、変倍時におい
て第3レンズ群G3の負担が大きくなりすぎて、高変倍
化を図ることができなくなってしまう。逆に、条件式
(3)の下限値を下回った場合、第1レンズ群G1によ
る収斂作用が強まるので、第1レンズ群G1を通過する
軸外光束が光軸より離れて、前玉有効径の小型化を図る
ことができなくなってしまう。
【0028】条件式(4)は、第2レンズ群G2の焦点
距離について適切な範囲を規定するものである。条件式
(4)の上限値を上回った場合、第2レンズ群G2の収
斂作用が弱まるため、フォーカシング(合焦)時におけ
る第2レンズ群G2の移動量が大きくなってしまう。逆
に、条件式(4)の下限値を下回った場合、第2レンズ
群G2の収斂作用が強まり、第2レンズ群G2において
負の球面収差が発生する。この負の球面収差を良好に補
正するために、簡易構成化を図ることができなくなって
しまう。
距離について適切な範囲を規定するものである。条件式
(4)の上限値を上回った場合、第2レンズ群G2の収
斂作用が弱まるため、フォーカシング(合焦)時におけ
る第2レンズ群G2の移動量が大きくなってしまう。逆
に、条件式(4)の下限値を下回った場合、第2レンズ
群G2の収斂作用が強まり、第2レンズ群G2において
負の球面収差が発生する。この負の球面収差を良好に補
正するために、簡易構成化を図ることができなくなって
しまう。
【0029】本発明においては、以上の諸条件式を満足
した上で、第1レンズ群G1が物体側に凹面を向けた接
合面を有する正レンズと負レンズとの接合正レンズを有
し、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。 0.15<fw・(N1p−N1n)/r1<0.4 (5) ここで、 N1p:第1レンズ群G1の正レンズのd線に対する屈折
率 N1n:第1レンズ群G1の負レンズのd線に対する屈折
率 r1:第1レンズ群G1の接合正レンズの接合面の曲率
半径
した上で、第1レンズ群G1が物体側に凹面を向けた接
合面を有する正レンズと負レンズとの接合正レンズを有
し、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。 0.15<fw・(N1p−N1n)/r1<0.4 (5) ここで、 N1p:第1レンズ群G1の正レンズのd線に対する屈折
率 N1n:第1レンズ群G1の負レンズのd線に対する屈折
率 r1:第1レンズ群G1の接合正レンズの接合面の曲率
半径
【0030】条件式(5)は、第1レンズ群G1中の接
合面の屈折力について適切な範囲を規定するものであ
る。条件式(5)の上限値を上回った場合、第1レンズ
群G1中の接合面の屈折力が負に大きくなりすぎ、高次
の正の球面収差が発生してしまう。このため、明るくす
ることが困難となり、高変倍化を図ろうとする場合、特
に望遠端において正の球面収差が増大して、好ましくな
い。逆に、条件式(5)の下限値を下回った場合、第1
レンズ群G1中の接合面の屈折力が負に小さくなりす
ぎ、第1レンズ群G1において発生する負の球面収差を
補正することが困難となってしまう。また、第1レンズ
群G1で発生する負の球面収差を良好に補正するために
屈折力を正に強くすることができないため、望遠端にお
いてレンズ全長の短縮化を図ることができない。
合面の屈折力について適切な範囲を規定するものであ
る。条件式(5)の上限値を上回った場合、第1レンズ
群G1中の接合面の屈折力が負に大きくなりすぎ、高次
の正の球面収差が発生してしまう。このため、明るくす
ることが困難となり、高変倍化を図ろうとする場合、特
に望遠端において正の球面収差が増大して、好ましくな
い。逆に、条件式(5)の下限値を下回った場合、第1
レンズ群G1中の接合面の屈折力が負に小さくなりす
ぎ、第1レンズ群G1において発生する負の球面収差を
補正することが困難となってしまう。また、第1レンズ
群G1で発生する負の球面収差を良好に補正するために
屈折力を正に強くすることができないため、望遠端にお
いてレンズ全長の短縮化を図ることができない。
【0031】また、本発明においては、上述の諸条件を
満足した上で、以下の条件式(6)を満足することが望
ましい。 0.7<(βT /βW )/Z<0.9 (6) ここで、 βT :第3レンズ群G3の望遠端における使用倍率 βW :第3レンズ群G3の広角端における使用倍率 Z :レンズ全系の変倍比
満足した上で、以下の条件式(6)を満足することが望
ましい。 0.7<(βT /βW )/Z<0.9 (6) ここで、 βT :第3レンズ群G3の望遠端における使用倍率 βW :第3レンズ群G3の広角端における使用倍率 Z :レンズ全系の変倍比
【0032】条件式(6)は、レンズ系全体での変倍に
対して第3レンズ群G3が変倍を担う割合を規定するも
のである。条件式(6)の上限値を上回った場合、第3
レンズ群G3の変倍を担う割合が大きくなりすぎ、変倍
に際して第3レンズ群G3において発生する軸外収差の
変動を抑えることが困難となってしまう。逆に、条件式
(6)の下限値を下回った場合、変倍に際して第3レン
ズ群G3において発生する軸外収差の変動を良好に補正
することができる。しかしながら、第2レンズ群G2を
通過する軸外光束の高さがあまり変化せず、入射する角
度が大きく変化するようになるので、第2レンズ群G2
において発生する軸外収差の変動を良好に補正すること
ができなくなってしまう。
対して第3レンズ群G3が変倍を担う割合を規定するも
のである。条件式(6)の上限値を上回った場合、第3
レンズ群G3の変倍を担う割合が大きくなりすぎ、変倍
に際して第3レンズ群G3において発生する軸外収差の
変動を抑えることが困難となってしまう。逆に、条件式
(6)の下限値を下回った場合、変倍に際して第3レン
ズ群G3において発生する軸外収差の変動を良好に補正
することができる。しかしながら、第2レンズ群G2を
通過する軸外光束の高さがあまり変化せず、入射する角
度が大きく変化するようになるので、第2レンズ群G2
において発生する軸外収差の変動を良好に補正すること
ができなくなってしまう。
【0033】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の各実施例にかかるズー
ムレンズの屈折力配分および広角端から望遠端への変倍
時における各レンズ群の移動の様子を示す図である。図
1に示すように、本発明の各実施例にかかるズームレン
ズは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ
群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負
の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されてい
る。そして、広角端から望遠端への変倍に際して、第1
レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔は増大
し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔
は減少するように、各レンズ群が図中矢印で示す軌道に
沿って物体側に移動する。また、近距離物体への合焦に
際して第2レンズ群G2が物体側に移動する。
いて説明する。図1は、本発明の各実施例にかかるズー
ムレンズの屈折力配分および広角端から望遠端への変倍
時における各レンズ群の移動の様子を示す図である。図
1に示すように、本発明の各実施例にかかるズームレン
ズは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ
群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負
の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されてい
る。そして、広角端から望遠端への変倍に際して、第1
レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔は増大
し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔
は減少するように、各レンズ群が図中矢印で示す軌道に
沿って物体側に移動する。また、近距離物体への合焦に
際して第2レンズ群G2が物体側に移動する。
【0034】〔実施例1〕図2は、本発明の第1実施例
にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。図
2のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズと物
体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わせで
物体側に凹面を向けた接合面を有する接合正レンズL1
からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズと物体側に凸
面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL2
1、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズとの接合正レンズL22および両凸レンズL23か
らなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正メ
ニスカスレンズL31、物体側に凹面を向けた負メニス
カスレンズL32および物体側に凹面を向けた負メニス
カスレンズL33からなる第3レンズ群G3とから構成
されている。
にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。図
2のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズと物
体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わせで
物体側に凹面を向けた接合面を有する接合正レンズL1
からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズと物体側に凸
面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL2
1、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズとの接合正レンズL22および両凸レンズL23か
らなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正メ
ニスカスレンズL31、物体側に凹面を向けた負メニス
カスレンズL32および物体側に凹面を向けた負メニス
カスレンズL33からなる第3レンズ群G3とから構成
されている。
【0035】このように、接合負レンズL21は第2レ
ンズ群前群G21を、接合正レンズL22および両凸レ
ンズL23は第2レンズ群後群G22を構成している。
また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置され、
広角端から望遠端への変倍に際して第2レンズ群G2と
一体的に移動する。図2は、広角端における各レンズ群
の位置関係を示しており、望遠端への変倍時には図1に
矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動する。次の
表(1)に、本発明の実施例1の諸元の値を掲げる。表
(1)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバー
を、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表す。さ
らに、面番号は物体側からのレンズ面の順序を、屈折率
およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)
に対する値を示している。
ンズ群前群G21を、接合正レンズL22および両凸レ
ンズL23は第2レンズ群後群G22を構成している。
また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置され、
広角端から望遠端への変倍に際して第2レンズ群G2と
一体的に移動する。図2は、広角端における各レンズ群
の位置関係を示しており、望遠端への変倍時には図1に
矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動する。次の
表(1)に、本発明の実施例1の諸元の値を掲げる。表
(1)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバー
を、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表す。さ
らに、面番号は物体側からのレンズ面の順序を、屈折率
およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)
に対する値を示している。
【0036】
【表1】f=38.8〜62.8〜98.0 FNO= 4.3〜 5.7〜 7.6 2ω=58.6〜36.8〜24.2゜ 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 39.1644 3.516 1.51860 69.98 2 -47.8430 1.371 1.86074 23.01 3 -84.1902 (d3= 可変) 4 -19.1336 1.256 1.74810 52.30 5 16.6081 3.077 1.86074 23.01 6 68.6075 1.884 7 ∞ 1.884 (絞り) 8 213.0947 2.763 1.51680 64.10 9 -8.8659 1.256 1.80518 25.35 10 -16.2530 0.126 11 100.1872 1.884 1.62041 60.14 12 -23.1243 (d12=可変) 13 -55.4179 2.888 1.80518 25.35 14 -23.1413 1.381 15 -33.4423 1.381 1.84042 43.35 16 -77.4639 3.516 17 -16.8638 1.507 1.77279 49.45 18 -188.6525 (Bf) (変倍における可変間隔) f 38.7909 62.7910 97.9570 d3 2.7697 11.4454 17.8180 d12 16.3041 7.6284 1.2559 Bf 10.5780 27.9792 51.6296 (撮影倍率−1/40倍時の第2レンズ群の繰り出し量
Δ) f 38.7909 62.7910 97.9570 Δ 0.6589 0.5649 0.4855 (条件対応値) (1)fw・(N2p−N2n)/r2m=0.263 (2)L/|r21| =0.325 (3)f1/fw =1.594 (4)f2/fw =0.882 (5)fw・(N1p−N1n)/r1=0.277 (6)(βT /βW )/Z =0.797
Δ) f 38.7909 62.7910 97.9570 Δ 0.6589 0.5649 0.4855 (条件対応値) (1)fw・(N2p−N2n)/r2m=0.263 (2)L/|r21| =0.325 (3)f1/fw =1.594 (4)f2/fw =0.882 (5)fw・(N1p−N1n)/r1=0.277 (6)(βT /βW )/Z =0.797
【0037】図3乃至図8は実施例1の諸収差図であ
る。図3は広角端での無限遠合焦状態における諸収差図
であり、図4は中間焦点距離での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図であり、図5は望遠端での無限遠合焦状態に
おける諸収差図であり、図6は広角端での撮影倍率−1
/40倍時における諸収差図であり、図7は中間焦点距
離での撮影倍率−1/40倍時における諸収差図であ
り、図8は望遠端での撮影倍率−1/40倍時における
諸収差図である。各収差図において、FNはFナンバー
を、Hは入射光の高さを、Yは像高を、Aは主光線の入
射角を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線
(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。また、
非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面Sを
示し、破線はメリディオナル像面Mを示している。すな
わち、S(d)およびS(g)は、それぞれd線および
g線に対するサジタル像面を示し、M(d)およびM
(g)は、それぞれd線およびg線に対するメリディオ
ナル像面を示している。各収差図から明らかなように、
本実施例では、諸収差が良好に補正されていることがわ
かる。
る。図3は広角端での無限遠合焦状態における諸収差図
であり、図4は中間焦点距離での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図であり、図5は望遠端での無限遠合焦状態に
おける諸収差図であり、図6は広角端での撮影倍率−1
/40倍時における諸収差図であり、図7は中間焦点距
離での撮影倍率−1/40倍時における諸収差図であ
り、図8は望遠端での撮影倍率−1/40倍時における
諸収差図である。各収差図において、FNはFナンバー
を、Hは入射光の高さを、Yは像高を、Aは主光線の入
射角を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線
(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。また、
非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面Sを
示し、破線はメリディオナル像面Mを示している。すな
わち、S(d)およびS(g)は、それぞれd線および
g線に対するサジタル像面を示し、M(d)およびM
(g)は、それぞれd線およびg線に対するメリディオ
ナル像面を示している。各収差図から明らかなように、
本実施例では、諸収差が良好に補正されていることがわ
かる。
【0038】〔実施例2〕図9は、本発明の第2実施例
にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。図
9のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズと物
体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わせで
物体側に凹面を向けた接合面を有する接合正レンズL1
からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズと物体側に凸
面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL2
1、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズとの接合正レンズL22および両凸レンズL23か
らなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正メ
ニスカスレンズL31および両凹レンズL32からなる
第3レンズ群G3とから構成されている。
にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。図
9のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズと物
体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わせで
物体側に凹面を向けた接合面を有する接合正レンズL1
からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズと物体側に凸
面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL2
1、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズとの接合正レンズL22および両凸レンズL23か
らなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正メ
ニスカスレンズL31および両凹レンズL32からなる
第3レンズ群G3とから構成されている。
【0039】このように、接合負レンズL21は第2レ
ンズ群前群G21を構成し、接合正レンズL22および
両凸レンズL23は第2レンズ群後群G22を構成して
いる。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置
され、広角端から望遠端への変倍に際して第2レンズ群
G2と一体的に移動する。図9は、広角端における各レ
ンズ群の位置関係を示しており、望遠端への変倍時には
図1に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動す
る。次の表(2)に、本発明の実施例2の諸元の値を掲
げる。表(2)において、fは焦点距離を、FNOはFナ
ンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表
す。さらに、面番号は物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
ンズ群前群G21を構成し、接合正レンズL22および
両凸レンズL23は第2レンズ群後群G22を構成して
いる。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置
され、広角端から望遠端への変倍に際して第2レンズ群
G2と一体的に移動する。図9は、広角端における各レ
ンズ群の位置関係を示しており、望遠端への変倍時には
図1に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動す
る。次の表(2)に、本発明の実施例2の諸元の値を掲
げる。表(2)において、fは焦点距離を、FNOはFナ
ンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表
す。さらに、面番号は物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
【0040】
【表2】f=38.8〜62.8〜98.0 FNO= 4.3〜 5.7〜 7.6 2ω=58.6〜36.6〜24.0゜ 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 40.7424 3.516 1.51860 69.98 2 -46.2864 1.371 1.86074 23.01 3 -75.0463 (d3= 可変) 4 -17.9136 1.256 1.74810 52.30 5 19.1048 3.077 1.86074 23.01 6 70.7132 1.884 7 ∞ 1.884 (絞り) 8 144.5526 2.763 1.51680 64.10 9 -9.0772 1.256 1.80518 25.35 10 -15.4262 0.126 11 120.0516 1.884 1.67025 57.53 12 -26.6917 (d12=可変) 13 -29.8377 2.888 1.80518 25.35 14 -20.3890 4.395 15 -17.0162 1.507 1.77279 49.45 16 428.2115 (Bf) (変倍における可変間隔) f 38.7910 62.8165 97.9504 d3 2.4332 11.1538 17.5940 d12 16.5960 7.8754 1.4351 Bf 12.2333 30.6705 55.5120 (撮影倍率−1/40倍時の第2レンズ群の繰り出し量
Δ) f 38.7910 62.8165 97.9504 Δ 0.6218 0.5395 0.4771 (条件対応値) (1)fw・(N2p−N2n)/r2m=0.229 (2)L/|r21| =0.347 (3)f1/fw =1.549 (4)f2/fw =0.857 (5)fw・(N1p−N1n)/r1=0.287 (6)(βT /βW )/Z =0.790
Δ) f 38.7910 62.8165 97.9504 Δ 0.6218 0.5395 0.4771 (条件対応値) (1)fw・(N2p−N2n)/r2m=0.229 (2)L/|r21| =0.347 (3)f1/fw =1.549 (4)f2/fw =0.857 (5)fw・(N1p−N1n)/r1=0.287 (6)(βT /βW )/Z =0.790
【0041】図10乃至図15は実施例2の諸収差図で
ある。図10は広角端での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図11は中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図であり、図12は望遠端での無限遠合
焦状態における諸収差図であり、図13は広角端での撮
影倍率−1/40倍時における諸収差図であり、図14
は中間焦点距離での撮影倍率−1/40倍時における諸
収差図であり、図15は望遠端での撮影倍率−1/40
倍時における諸収差図である。各収差図において、FN
はFナンバーを、Hは入射光の高さを、Yは像高を、A
は主光線の入射角を、dはd線(λ=587.6nm)
を、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示して
いる。また、非点収差を示す収差図において実線はサジ
タル像面Sを示し、破線はメリディオナル像面Mを示し
ている。すなわち、S(d)およびS(g)は、それぞ
れd線およびg線に対するサジタル像面を示し、M
(d)およびM(g)は、それぞれd線およびg線に対
するメリディオナル像面を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正され
ていることがわかる。
ある。図10は広角端での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図11は中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図であり、図12は望遠端での無限遠合
焦状態における諸収差図であり、図13は広角端での撮
影倍率−1/40倍時における諸収差図であり、図14
は中間焦点距離での撮影倍率−1/40倍時における諸
収差図であり、図15は望遠端での撮影倍率−1/40
倍時における諸収差図である。各収差図において、FN
はFナンバーを、Hは入射光の高さを、Yは像高を、A
は主光線の入射角を、dはd線(λ=587.6nm)
を、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示して
いる。また、非点収差を示す収差図において実線はサジ
タル像面Sを示し、破線はメリディオナル像面Mを示し
ている。すなわち、S(d)およびS(g)は、それぞ
れd線およびg線に対するサジタル像面を示し、M
(d)およびM(g)は、それぞれd線およびg線に対
するメリディオナル像面を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正され
ていることがわかる。
【0042】〔実施例3〕図16は、本発明の第3実施
例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
図16のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズ
と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わ
せで物体側に凹面を向けた接合面を有する接合正レンズ
L1からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズと物体側
に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL
21、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズとの接合正レンズL22および両凸レンズL23
からなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正
メニスカスレンズL31、物体側に凹面を向けた負メニ
スカスレンズL32、および物体側に凹面を向けた負メ
ニスカスレンズL33からなる第3レンズ群G3とから
構成されている。
例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
図16のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズ
と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わ
せで物体側に凹面を向けた接合面を有する接合正レンズ
L1からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズと物体側
に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL
21、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズとの接合正レンズL22および両凸レンズL23
からなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正
メニスカスレンズL31、物体側に凹面を向けた負メニ
スカスレンズL32、および物体側に凹面を向けた負メ
ニスカスレンズL33からなる第3レンズ群G3とから
構成されている。
【0043】このように、接合負レンズL21は第2レ
ンズ群前群G21を構成し、接合正レンズL22および
両凸レンズL23は第2レンズ群後群G22を構成して
いる。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置
され、広角端から望遠端への変倍に際して第2レンズ群
G2と一体的に移動する。図16は、広角端における各
レンズ群の位置関係を示しており、望遠端への変倍時に
は図1に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動す
る。次の表(3)に、本発明の実施例3の諸元の値を掲
げる。表(3)において、fは焦点距離を、FNOはFナ
ンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表
す。さらに、面番号は物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
ンズ群前群G21を構成し、接合正レンズL22および
両凸レンズL23は第2レンズ群後群G22を構成して
いる。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置
され、広角端から望遠端への変倍に際して第2レンズ群
G2と一体的に移動する。図16は、広角端における各
レンズ群の位置関係を示しており、望遠端への変倍時に
は図1に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動す
る。次の表(3)に、本発明の実施例3の諸元の値を掲
げる。表(3)において、fは焦点距離を、FNOはFナ
ンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表
す。さらに、面番号は物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
【0044】
【表3】f=38.8〜62.8〜98.0 FNO= 4.1〜 5.4〜 7.6 2ω=58.0〜36.4〜24.2゜ 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 38.4450 3.516 1.51860 69.98 2 -42.0274 1.381 1.86074 23.01 3 -71.4323 (d3= 可変) 4 -18.7734 1.256 1.74810 52.30 5 17.5010 2.512 1.86074 23.01 6 81.4777 1.884 7 ∞ 2.261 (絞り) 8 253.3696 2.888 1.51680 64.10 9 -8.7631 1.256 1.80518 25.35 10 -15.9303 0.126 11 82.8347 1.884 1.62041 60.14 12 -23.6880 (d12=可変) 13 -46.2073 2.888 1.80518 25.35 14 -21.3790 1.381 15 -30.4348 1.381 1.84042 43.35 16 -66.6764 3.516 17 -15.6812 1.507 1.77279 49.45 18 -206.4365 (Bf) (変倍における可変間隔) f 38.8047 62.7905 97.9535 d3 3.1462 11.7021 15.6986 d12 13.8073 6.4381 1.2549 Bf 11.3770 27.1306 51.5976 (撮影倍率−1/40倍時の第2レンズ群の繰り出し量
Δ) f 38.8047 62.7905 97.9535 Δ 0.5789 0.4819 0.3993 (条件対応値) (1)fw・(N2p−N2n)/r2m=0.250 (2)L/|r21| =0.301 (3)f1/fw =1.496 (4)f2/fw =0.807 (5)fw・(N1p−N1n)/r1=0.318 (6)(βT /βW )/Z =0.815
Δ) f 38.8047 62.7905 97.9535 Δ 0.5789 0.4819 0.3993 (条件対応値) (1)fw・(N2p−N2n)/r2m=0.250 (2)L/|r21| =0.301 (3)f1/fw =1.496 (4)f2/fw =0.807 (5)fw・(N1p−N1n)/r1=0.318 (6)(βT /βW )/Z =0.815
【0045】図17乃至図22は実施例3の諸収差図で
ある。図17は広角端での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図18は中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図であり、図19は望遠端での無限遠合
焦状態における諸収差図であり、図20は広角端での撮
影倍率−1/40倍時における諸収差図であり、図21
は中間焦点距離での撮影倍率−1/40倍時における諸
収差図であり、図22は望遠端での撮影倍率−1/40
倍時における諸収差図である。各収差図において、FN
はFナンバーを、Hは入射光の高さを、Yは像高を、A
は主光線の入射角を、dはd線(λ=587.6nm)
を、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示して
いる。また、非点収差を示す収差図において実線はサジ
タル像面Sを示し、破線はメリディオナル像面Mを示し
ている。すなわち、S(d)およびS(g)は、それぞ
れd線およびg線に対するサジタル像面を示し、M
(d)およびM(g)は、それぞれd線およびg線に対
するメリディオナル像面を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正され
ていることがわかる。
ある。図17は広角端での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図18は中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図であり、図19は望遠端での無限遠合
焦状態における諸収差図であり、図20は広角端での撮
影倍率−1/40倍時における諸収差図であり、図21
は中間焦点距離での撮影倍率−1/40倍時における諸
収差図であり、図22は望遠端での撮影倍率−1/40
倍時における諸収差図である。各収差図において、FN
はFナンバーを、Hは入射光の高さを、Yは像高を、A
は主光線の入射角を、dはd線(λ=587.6nm)
を、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示して
いる。また、非点収差を示す収差図において実線はサジ
タル像面Sを示し、破線はメリディオナル像面Mを示し
ている。すなわち、S(d)およびS(g)は、それぞ
れd線およびg線に対するサジタル像面を示し、M
(d)およびM(g)は、それぞれd線およびg線に対
するメリディオナル像面を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正され
ていることがわかる。
【0046】〔実施例4〕図23は、本発明の第4実施
例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
図23のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズ
と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わ
せで物体側に凹面を向けた接合面を有する接合正レンズ
L1からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズと物体側
に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL
21、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズとの接合正レンズL22および両凸レンズL23
からなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正
メニスカスレンズL31、物体側に凹面を向けた負メニ
スカスレンズL32、および物体側に凹面を向けた負メ
ニスカスレンズL33からなる第3レンズ群G3とから
構成されている。
例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
図23のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズ
と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの貼合わ
せで物体側に凹面を向けた接合面を有する接合正レンズ
L1からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズと物体側
に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL
21、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズとの接合正レンズL22および両凸レンズL23
からなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正
メニスカスレンズL31、物体側に凹面を向けた負メニ
スカスレンズL32、および物体側に凹面を向けた負メ
ニスカスレンズL33からなる第3レンズ群G3とから
構成されている。
【0047】このように、接合負レンズL21は第2レ
ンズ群前群G21を構成し、接合正レンズL22および
両凸レンズL23は第2レンズ群後群G22を構成して
いる。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置
され、広角端から望遠端への変倍に際して第2レンズ群
G2と一体的に移動する。図23は、広角端における各
レンズ群の位置関係を示しており、望遠端への変倍時に
は図1に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動す
る。次の表(4)に、本発明の実施例4の諸元の値を掲
げる。表(4)において、fは焦点距離を、FNOはFナ
ンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表
す。さらに、面番号は物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
ンズ群前群G21を構成し、接合正レンズL22および
両凸レンズL23は第2レンズ群後群G22を構成して
いる。また、開口絞りSは、第2レンズ群G2中に配置
され、広角端から望遠端への変倍に際して第2レンズ群
G2と一体的に移動する。図23は、広角端における各
レンズ群の位置関係を示しており、望遠端への変倍時に
は図1に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動す
る。次の表(4)に、本発明の実施例4の諸元の値を掲
げる。表(4)において、fは焦点距離を、FNOはFナ
ンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表
す。さらに、面番号は物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
【0048】
【表4】f=38.8〜62.8〜98.0 FNO= 4.1〜 5.4〜 7.6 2ω=58.0〜36.6〜24.2゜ 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 34.8915 3.516 1.51860 69.98 2 -43.4415 1.381 1.86074 23.01 3 -78.8052 (d3= 可変) 4 -19.9429 1.256 1.74810 52.30 5 15.1178 2.512 1.86074 23.01 6 57.4151 1.884 7 ∞ 2.261 (絞り) 8 79.3920 2.888 1.51680 64.10 9 -8.7165 1.256 1.80518 25.35 10 -16.7328 0.126 11 109.6984 1.884 1.62041 60.14 12 -22.3896 (d12=可変) 13 -56.6218 2.888 1.80518 25.35 14 -20.8038 1.130 15 -29.4985 1.381 1.84042 43.35 16 -131.8869 3.767 17 -14.1419 1.507 1.77279 49.45 18 -71.1491 (Bf) (変倍における可変間隔) f 38.7921 62.7529 97.9465 d3 3.1454 12.1074 15.6990 d12 13.8080 6.4129 1.2544 Bf 10.6578 25.3734 49.2575 (撮影倍率−1/40倍時の第2レンズ群の繰り出し量
Δ) f 38.7921 62.7529 97.9465 Δ 0.5948 0.5440 0.4225 (条件対応値) (1)fw・(N2p−N2n)/r2m=0.289 (2)l/|r21| =0.283 (3)f1/fw =1.453 (4)f2/fw =0.817 (5)fw・(N1p−N1n)/r1=0.306 (6)(βT /βW )/Z =0.811
Δ) f 38.7921 62.7529 97.9465 Δ 0.5948 0.5440 0.4225 (条件対応値) (1)fw・(N2p−N2n)/r2m=0.289 (2)l/|r21| =0.283 (3)f1/fw =1.453 (4)f2/fw =0.817 (5)fw・(N1p−N1n)/r1=0.306 (6)(βT /βW )/Z =0.811
【0049】図24乃至図29は実施例4の諸収差図で
ある。図24は広角端での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図25は中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図であり、図26は望遠端での無限遠合
焦状態における諸収差図であり、図27は広角端での撮
影倍率−1/40倍時における諸収差図であり、図28
は中間焦点距離での撮影倍率−1/40倍時における諸
収差図であり、図29は望遠端での撮影倍率−1/40
倍時における諸収差図である。各収差図において、FN
はFナンバーを、Hは入射光の高さを、Yは像高を、A
は主光線の入射角を、dはd線(λ=587.6nm)
を、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示して
いる。また、非点収差を示す収差図において実線はサジ
タル像面Sを示し、破線はメリディオナル像面Mを示し
ている。すなわち、S(d)およびS(g)は、それぞ
れd線およびg線に対するサジタル像面を示し、M
(d)およびM(g)は、それぞれd線およびg線に対
するメリディオナル像面を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正され
ていることがわかる。
ある。図24は広角端での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図25は中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図であり、図26は望遠端での無限遠合
焦状態における諸収差図であり、図27は広角端での撮
影倍率−1/40倍時における諸収差図であり、図28
は中間焦点距離での撮影倍率−1/40倍時における諸
収差図であり、図29は望遠端での撮影倍率−1/40
倍時における諸収差図である。各収差図において、FN
はFナンバーを、Hは入射光の高さを、Yは像高を、A
は主光線の入射角を、dはd線(λ=587.6nm)
を、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示して
いる。また、非点収差を示す収差図において実線はサジ
タル像面Sを示し、破線はメリディオナル像面Mを示し
ている。すなわち、S(d)およびS(g)は、それぞ
れd線およびg線に対するサジタル像面を示し、M
(d)およびM(g)は、それぞれd線およびg線に対
するメリディオナル像面を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正され
ていることがわかる。
【0050】また、本発明においては、いずれかのレン
ズ面に非球面を導入することにより、より高性能な結像
性能を得ることや簡易構成化を図ることが可能である。
さらに、1つのレンズ群あるいは複数のレンズ群を光軸
とほぼ直交する方向に適宜移動(偏心)させることによ
り、手振れ等に起因する像位置の変動の補正をして、い
わゆる防振効果を得ることも可能である。
ズ面に非球面を導入することにより、より高性能な結像
性能を得ることや簡易構成化を図ることが可能である。
さらに、1つのレンズ群あるいは複数のレンズ群を光軸
とほぼ直交する方向に適宜移動(偏心)させることによ
り、手振れ等に起因する像位置の変動の補正をして、い
わゆる防振効果を得ることも可能である。
【0051】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、構成レ
ンズ枚数の少ない簡易構成を有し、高変倍化が可能で、
結像性能の優れたズームレンズを実現することができ
る。
ンズ枚数の少ない簡易構成を有し、高変倍化が可能で、
結像性能の優れたズームレンズを実現することができ
る。
【図1】本発明の各実施例にかかるズームレンズの屈折
力配分および広角端から望遠端への変倍時における各レ
ンズ群の移動の様子を示す図である。
力配分および広角端から望遠端への変倍時における各レ
ンズ群の移動の様子を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかるズームレンズのレ
ンズ構成を示す図である。
ンズ構成を示す図である。
【図3】実施例1の広角端での無限遠合焦状態における
諸収差図である。
諸収差図である。
【図4】実施例1の中間焦点距離での無限遠合焦状態に
おける諸収差図である。
おける諸収差図である。
【図5】実施例1の望遠端での無限遠合焦状態における
諸収差図である。
諸収差図である。
【図6】実施例1の広角端での撮影倍率−1/40倍時
における諸収差図である。
における諸収差図である。
【図7】実施例1の中間焦点距離での撮影倍率−1/4
0倍時における諸収差図である。
0倍時における諸収差図である。
【図8】実施例1の望遠端での撮影倍率−1/40倍時
における諸収差図である。
における諸収差図である。
【図9】本発明の第2実施例にかかるズームレンズのレ
ンズ構成を示す図である。
ンズ構成を示す図である。
【図10】実施例2の広角端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。
る諸収差図である。
【図11】実施例2の中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図である。
における諸収差図である。
【図12】実施例2の望遠端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。
る諸収差図である。
【図13】実施例2の広角端での撮影倍率−1/40倍
時における諸収差図である。
時における諸収差図である。
【図14】実施例2の中間焦点距離での撮影倍率−1/
40倍時における諸収差図である。
40倍時における諸収差図である。
【図15】実施例2の望遠端での撮影倍率−1/40倍
時における諸収差図である。
時における諸収差図である。
【図16】本発明の第3実施例にかかるズームレンズの
レンズ構成を示す図である。
レンズ構成を示す図である。
【図17】実施例3の広角端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。
る諸収差図である。
【図18】実施例3の中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図である。
における諸収差図である。
【図19】実施例3の望遠端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。
る諸収差図である。
【図20】実施例3の広角端での撮影倍率−1/40倍
時における諸収差図である。
時における諸収差図である。
【図21】実施例3の中間焦点距離での撮影倍率−1/
40倍時における諸収差図である。
40倍時における諸収差図である。
【図22】実施例3の望遠端での撮影倍率−1/40倍
時における諸収差図である。
時における諸収差図である。
【図23】本発明の第4実施例にかかるズームレンズの
レンズ構成を示す図である。
レンズ構成を示す図である。
【図24】実施例4の広角端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。
る諸収差図である。
【図25】実施例4の中間焦点距離での無限遠合焦状態
における諸収差図である。
における諸収差図である。
【図26】実施例4の望遠端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。
る諸収差図である。
【図27】実施例4の広角端での撮影倍率−1/40倍
時における諸収差図である。
時における諸収差図である。
【図28】実施例4の中間焦点距離での撮影倍率−1/
40倍時における諸収差図である。
40倍時における諸収差図である。
【図29】実施例4の望遠端での撮影倍率−1/40倍
時における諸収差図である。
時における諸収差図である。
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G21 第2レンズ群前群 G22 第2レンズ群後群 S 開口絞り
Claims (5)
- 【請求項1】 物体側より順に、正の屈折力を有する第
1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負
の屈折力を有する第3レンズ群とを備え、 広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群
と前記第2レンズ群との空気間隔は増大し、前記第2レ
ンズ群と前記第3レンズ群との空気間隔は減少するよう
に、各レンズ群が物体側に移動するズームレンズにおい
て、 前記第2レンズ群は、物体側より順に、負の屈折力を有
する前群と正の屈折力を有する後群とを有し、前記前群
の最も物体寄りには物体側に凸面を向けた接合面を有す
る負レンズ成分と正レンズ成分との接合負レンズ成分が
配置され、 近距離物体に対して前記第2レンズ群を物体側に移動さ
せて合焦を行い、 前記接合負レンズ成分を構成する正レンズ成分のd線に
対する屈折率をN2pとし、前記接合負レンズ成分を構成
する負レンズ成分のd線に対する屈折率をN2nとし、前
記接合負レンズ成分の接合面の曲率半径をr2mとし、広
角端におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとしたと
き、 0.12<fw・(N2p−N2n)/r2m<0.36 の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 【請求項2】 前記第2レンズ群中または前記第2レン
ズ群の像側に隣接して開口絞りが設けられ、変倍に際し
て前記開口絞りと前記第2レンズ群とが一体的に移動
し、前記第2レンズ群の前群の最も物体寄りの面は物体
側に凹面を向け、 前記第2レンズ群の前群の最も物体寄りの面の曲率半径
をr21とし、前記第2レンズ群の前群の最も物体寄りの
面と前記開口絞りとの間の光軸に沿った距離をLとした
とき、 0.2<L/|r21|<0.5 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズ
ームレンズ。 - 【請求項3】 前記第1レンズ群の焦点距離をf1と
し、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、広角端に
おけるレンズ系全体の焦点距離をfwとしたとき、 1.3<f1/fw<1.7 0.7<f2/fw<1.0 の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
記載のズームレンズ。 - 【請求項4】 前記第1レンズ群は、物体側に凹面を向
けた接合面を有する正レンズと負レンズとの接合正レン
ズを有し、 前記第1レンズ群の正レンズのd線に対する屈折率をN
1pとし、前記第1レンズ群の負レンズのd線に対する屈
折率をN1nとし、前記第1レンズ群の接合正レンズの接
合面の曲率半径をr1とし、広角端におけるレンズ系全
体の焦点距離をfwとしたとき、 0.15<fw・(N1p−N1n)/r1<0.4 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか1項に記載のズームレンズ。 - 【請求項5】 前記第3レンズ群の広角端における使用
倍率をβW とし、前記第3レンズ群の望遠端における使
用倍率をβT とし、レンズ全系の変倍比をZとしたと
き、 0.7<(βT /βW )/Z<0.9 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のい
ずれか1項に記載のズームレンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6027268A JPH07218836A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | ズームレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6027268A JPH07218836A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | ズームレンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07218836A true JPH07218836A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=12216337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6027268A Pending JPH07218836A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | ズームレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07218836A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08179215A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-12 | Canon Inc | ズームレンズ |
JP2013195587A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Ricoh Co Ltd | 結像レンズ、撮像装置および情報装置 |
JP2021148887A (ja) * | 2020-03-17 | 2021-09-27 | 富士フイルム株式会社 | 撮像レンズおよび撮像装置 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP6027268A patent/JPH07218836A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08179215A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-12 | Canon Inc | ズームレンズ |
JP2013195587A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Ricoh Co Ltd | 結像レンズ、撮像装置および情報装置 |
JP2021148887A (ja) * | 2020-03-17 | 2021-09-27 | 富士フイルム株式会社 | 撮像レンズおよび撮像装置 |
JP2023016989A (ja) * | 2020-03-17 | 2023-02-02 | 富士フイルム株式会社 | 撮像レンズおよび撮像装置 |
US12130497B2 (en) | 2020-03-17 | 2024-10-29 | Fujifilm Corporation | Imaging lens and imaging apparatus |
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