JPH07217539A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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Publication number
JPH07217539A
JPH07217539A JP923194A JP923194A JPH07217539A JP H07217539 A JPH07217539 A JP H07217539A JP 923194 A JP923194 A JP 923194A JP 923194 A JP923194 A JP 923194A JP H07217539 A JPH07217539 A JP H07217539A
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JP
Japan
Prior art keywords
oil
crankshaft
connecting rod
piston pin
compressor
Prior art date
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Pending
Application number
JP923194A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kawashima
隆雄 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP923194A priority Critical patent/JPH07217539A/ja
Publication of JPH07217539A publication Critical patent/JPH07217539A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、HFC134a冷媒とエステルを
主成分とする油を封入した冷凍装置に使われる密閉型圧
縮機の圧縮機構にかかわる給油機構を改良して、密閉型
圧縮機の当該摺動部分の信頼性向上を目的とする。 【構成】 密閉型圧縮機の圧縮機構にかかわるクランク
シャフト1のコネクティングロッド嵌合部の油溝1aを
連続した形状にしたクランクシャフト1と、コネクティ
ングロッドに嵌合されるピストンピン外周にスパイラル
給油溝3aを設けたピストンピン3とから構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はHFC−134a冷媒
と、それと相溶性を有するエステルを主成分とする潤滑
油を封入された冷凍装置に使用される密閉型圧縮機の給
油構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染、特にオゾン層の破壊及
び地球温暖化の問題から、世界的に塩素系冷媒(クロロ
・フルオロ・カーボン、CFCと略称)が使用規制の対
象となっている。規制対象となっているCFCには、冷
蔵庫・除湿機・カーエアコン等冷凍機器の冷凍装置に冷
媒として専ら用いられてきたCFC−12も規制の対象
となっている。
【0003】そこで代わりとなる冷媒が必要となり、最
近では、オゾンとの反応性が小さく、大気中での分解期
間の短い水素化弗化炭素(HFC)が代替冷媒として開
発され、HFC−134aはその代表的冷媒である。
【0004】HFC−134aはオゾン破壊係数(OD
P)がCFC12(ジクロルジフルオロメタン CCL2
2)を1としたとき零、温暖化係数(GWP)がCF
C12を1としたとき0 .3以下であり、不燃性で、
温度−圧力特性等の熱物性がCFC12と近似してお
り、従来からCFC12を用いていた冷蔵庫・除湿機・
カーエアコン等の冷凍装置や冷媒圧縮機の構造を大幅に
変更することなく、実用化できると言われてきた。
【0005】しかしながら、HFC134a(1.1.
1−テトラフルオロエタン CH2FCF3 )はその化学
構造が特異なため、非常に特徴的な性質を有しており、
従来のCFC12の冷凍システムで使用されてきた鉱油
やアルキルベンゼン等の冷凍機油では相溶性が劣り、問
題である。さらに、圧縮機溝部の摺動部への潤滑性、耐
摩耗性、電気絶縁材への影響等適合性が問題であり、圧
縮機の給油機構を改善する必要があった。
【0006】従来の密閉型圧縮機の給油装置に関するも
のとしては、実公昭50−4521号公報に記載のよう
に、コネクティングロッドが嵌合されるクランクシャフ
ト偏芯部の油溝は摺動部分の一部分に形成されており、
間欠的な給油を行う機構である。
【0007】以下図面を参照しながら、従来の圧縮機の
圧縮機構部の一例について説明する。
【0008】図3は従来の給油機構を備えた圧縮機の断
面構造図であり、図4は圧縮機の吸入工程におけるクラ
ンクシャフト偏芯部油溝と、それに嵌合されたコネクテ
ィングロッドの給油穴の相対位置を示している。
【0009】コネクティングロッド2はクランクシャフ
ト1に嵌合され、その反対側はピストンピン3を介して
ピストン4に結合されている。クランクシャフト1から
の給油はクランクシャフト油溝1aを通じてコネクティ
ングロッドの結合部を縦貫している油穴2aを通じて行
われ、図4より明らかなように、クランクシャフト油溝
1aがコネクティングロッド油穴2aに通じた期間、即
ちクランクシャフト1が1回転する時間の1/3の時間
だけ給油が行われ、残り2/3回転の時間は、コネクテ
ィングロッド油穴2aへの給油は行われず、間欠給油と
なっている。
【0010】また、ピストンピン3の摺動部への給油
は、コネクティングロッド2とピストンピン3の嵌合ク
リヤランス(隙間)によって行われるが、図4より明ら
かなようにピストン4が下降する吸入工程では、コネク
ティングロッドによる引く力がピストンピン3とコンロ
ッド嵌合部のクリヤランスをピストン4方向に残して、
生じた隙間に給油するが、隙間の反対側には給油されな
い可能性がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の給油機構は、冷媒そのものが潤滑性のある塩素を含
む冷媒と鉱油やアルキルベンゼンの場合、問題なく長年
使用してきた。塩素を含まない新冷媒HFC134aで
は、冷媒そのものに潤滑性が全く無く、間欠給油による
新しい冷媒機油の潤滑では圧縮機構部の信頼性に不安が
あるので、連続的給油とすることによって安定した給油
を行うことで、摺動部分の油膜切れ防止と、摺動部の冷
却効果を高めて、冷凍装置に使われる信頼性の高い密閉
型圧縮機を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するため、本発明の密閉型圧縮機は以下のような給油機
構をそなえている。
【0013】コネクティングロッドが嵌合されるクラン
クシャフト1の偏芯部の油溝1aはクランクシャフト偏
芯部の外周にわたって設けることにより連続的給油を可
能とする。また、コネクティングロッド2のクランクシ
ャフト1嵌合部の反対側に嵌合されるピストンピン外周
にスパイラルな給油溝を設けることにより連続的給油を
可能とし、併せて当該摺動部の冷却効果を高める。
【0014】
【作用】本発明の密閉型圧縮機の給油方法は、従来の間
欠給油を連続給油に改める。また、給油機構を間欠給油
から連続的給油に改めることにより、給油量が増大し、
摺動各部への油量が増して、圧縮機の起動直後境界潤滑
もしくは混合潤滑の状態から流体潤滑に速やかに移行し
て、圧縮機の信頼性が高まる。
【0015】間欠給油ではコネクティングロッド油穴内
にトラップ(とじ込め)された冷凍機油中に溶解してい
た冷媒が気化してガスとなりコネクティングロッド油穴
中に気泡として溜まってクランクシャフト油溝より給油
されたとき、流れ難くなる可能性があるが、連続的給油
により絶えず冷凍機油が流れている為、仮に溶解してい
た冷媒がガス化して気泡となっても、成長して大きな気
泡とならないで流し出されてしまうので、給油がとだえ
ることが解消する。
【0016】また、ピストンピンの外周にスパイラル溝
を設けることにより、コネクティングロッド油穴より連
続的に送られてくる冷凍機油が、絶えずピストンピンと
コネクティングロッドの摺動面を潤しており、尚かつク
ランクシャフトから送られてくる給油量が、間欠給油量
の3倍には達する為、十分な冷却効果が期待される結
果、冷凍装置に使われる圧縮機の信頼性が高まる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例の圧縮機の給油機構に
ついて、図面を参照しながら説明する。尚、従来例と同
一部分は同一符号を用いて説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例における圧縮機の
断面図でありモーター11とシリンダー12及びシリン
ダーヘッド13、ピストン4、ピストンピン3、コネク
ティングロッド2、コネクティングロッドに嵌合される
偏芯部を有するクランクシャフト1、クランクシャフト
摺動部へ給油する為の給油管14より構成される圧縮部
よりなる圧縮機が密閉シェル10の内に密閉されている
密閉型圧縮機であり、密閉シェルの底には、冷凍機油1
5が封入されており、モーターの回転により、シェル底
にある冷凍機油が給油管によって吸上げられて、摺動部
へ給油しながら、モーターの回転がコネクティングロッ
ドによってピストンの往復運動に変わって冷媒ガスの圧
縮を行うように組立られている。
【0019】そして、クランクシャフト1のコネクティ
ングロッド2嵌合部に連続した油溝1aを設けている。
さらに、コネクティングロッドのクランクシャフト嵌合
部の反対側コネクティングロッドに嵌合されるピストン
ピン3の外周にスパイラル給油溝3aを設けた給油機構
を示す。
【0020】尚、ピストンピン外周のスパイラル給油溝
3aは、ピストンピン給油穴2aの一端とピストンピン
スパイラル溝3aが合致するようにして、コンロッド油
穴と連通させてある。図1において、ピストンピンのス
パイラル給油溝3aは実線と点線で示されている。
【0021】図2は反モーター側から観たクランクシャ
フト油溝1aとクランクシャフト偏芯部に嵌合されたコ
ネクティングロッド2、ピストン4の相対的な動きを示
したもので、左端の状態から吸入工程が始まり右端で吸
入工程が終わる状態を示しており、クランクシャフト1
に嵌合されているコネクティングロッド2のクランクシ
ャフト内接面は、クランクシャフト偏芯部の外周を一周
している油溝1aと接しており、モーターの回転によっ
て給油された油は、絶えることなく油溝1aに供給され
ている。
【0022】従って、この油溝1aに連通しているコネ
クティングロッド給油穴2aを通じてピストンピン3側
へ絶えることなく給油される。墨太線は油溝と油穴を示
す。
【0023】以上のように本実施例の圧縮機はクランク
シャフト1とコネクティングロッド2、ピストンピン3
とから構成されているので、連続給油することができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明
は、コネクティングロッドに嵌合されるクランクシャフ
ト偏心部の油溝を全周に設けることにより、コネクティ
ングロッド摺動部への給油を連続的給油とすることがで
きて、給油量が増大して摺動各部の潤滑状態が圧縮機起
動直後境界潤滑もしくは混合潤滑の状態から流体潤滑へ
の移行が短時間に行われて、圧縮機の信頼性が高まる。
【0025】また、さらに間欠給油ではコネクティング
ロッド油穴内にトラップされた冷凍機油中に溶解してい
た冷媒が気化してガスとなり、コネクティングロッド油
穴中に気泡として溜まってクランクシャフト油溝より断
続的に給油されたとき、気体の可縮性と冷凍機油の表面
張力により流れ難くなる可能性があるが、連続的給油に
すると、絶えず冷凍機油が流れている為、仮に溶解して
いた冷媒がガス化して気泡となっても、成長して大きな
気泡となって、冷凍機油の流れを切るような大きさに成
長することなく流し出されてしまうので給油の流れがと
だえることが解消する。
【0026】また、本発明ではピストンピンの外周にス
パイラル溝を設けることにより、コネクティングロッド
油穴より連続して送られてくる冷凍機油が、絶えずピス
トンピンとコネクティングロッドの摺動面を潤してお
り、クランクシャフトから送られてくる給油量が、当社
製品比、間欠給油の3倍にも達するので、十分な潤滑と
冷却効果が期待される結果、冷凍装置に使われる圧縮機
の信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における密閉型圧縮機の断面
【図2】同実施例における密閉型圧縮機におけるクラン
クシャフト油溝とクランクシャフトに勘合されたコネク
ティングロッド油穴の相対位置を示した動作説明図
【図3】従来の密閉型圧縮機の断面図
【図4】同従来の密閉型圧縮機におけるクランクシャフ
ト油溝とクランクシャフトに嵌合されたコネクティング
ロッド油穴の相対位置を示した動作説明図
【符号の説明】
1 クランクシャフト 1a クランクシャフト油溝 2 コネクティングロッド 2a コネクティングロッド油穴 3 ピストンピン 3a ピストンピン外周のスパイラル溝 4 ピストン 10 密閉シェル 11 モーターステイター 12 シリンダー 13 シリンダーヘッド 14 給油管 15 冷凍機油

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト、ピストン、ピストン
    ピン、コネクティングロッド等からなる圧縮部と、前記
    クランクシャフトに連結したローターとステーターとか
    らなる電動部と、前記圧縮部と前記電動部とを収納する
    密閉シェルと、前記クランクシャフト偏芯部の油溝をそ
    の外周に連続して設けたことを特徴とする密閉型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 クランクシャフト、ピストン、ピストン
    ピン、コネクティングロッド等からなる圧縮部と、前記
    クランクシャフトに連結したローターとステーターとか
    らなる電動部と、前記圧縮機と前記電動部とを収納する
    密閉シェルと、前記ピストンピンの外周にスパイラル給
    油溝を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機。
JP923194A 1994-01-31 1994-01-31 密閉型圧縮機 Pending JPH07217539A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP923194A JPH07217539A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

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JP923194A JPH07217539A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 密閉型圧縮機

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JPH07217539A true JPH07217539A (ja) 1995-08-15

Family

ID=11714641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP923194A Pending JPH07217539A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 密閉型圧縮機

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JP (1) JPH07217539A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107061230A (zh) * 2017-02-16 2017-08-18 刘青建 一种带驻油结构的空气压缩机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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