JPH084654A - 冷媒用圧縮機 - Google Patents

冷媒用圧縮機

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Publication number
JPH084654A
JPH084654A JP14017094A JP14017094A JPH084654A JP H084654 A JPH084654 A JP H084654A JP 14017094 A JP14017094 A JP 14017094A JP 14017094 A JP14017094 A JP 14017094A JP H084654 A JPH084654 A JP H084654A
Authority
JP
Japan
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oil
small end
connecting rod
refrigerant compressor
piston pin
Prior art date
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Pending
Application number
JP14017094A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Kuwajima
勝之 桑島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP14017094A priority Critical patent/JPH084654A/ja
Publication of JPH084654A publication Critical patent/JPH084654A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロン134a冷媒とエステルを主成分とす
る潤滑油を使用した場合に、コンロッドとピストンピン
に傷付きや摩耗が発生しないようにする。 【構成】 コンロッド51の大端部52と小端部53を
つなぐ油孔54の小端部53側の出口に油溜め55を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気冷蔵庫に使用され
る冷凍装置あるいはカーエアコンなどの冷媒用圧縮機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染、特にオゾン破壊および
地球温暖化の問題から、塩素系フロン(クロロ・フルオ
ロ・カーボン、CFCと略称される)の使用が世界的に
規制されつつある。
【0003】規制の対象となっているフロンは、フロン
11、フロン12、フロン113、フロン114、フロ
ン115等の塩素を含むフロンであり、冷蔵庫、除湿機
などに内蔵される冷凍装置に冷媒として専ら用いられて
きたフロンは、フロン12で対象品の一つとして挙げら
れている。
【0004】そこで、フロン12の代わりとなる冷媒の
開発が急務となり、各種の化合物が研究されている。こ
の中で、水素化フッ化炭素(HFC)がオゾンとの反応
性が小さく、大気中での分解期間の短いことからフロン
12の代替冷媒として注目を集めている。
【0005】そして中でも、フロン134a(1.1.
1−テトラフルオロエタン、CH2FCF2)は、オゾン
破壊係数(ODP)が、フロン12(ジクロロジフルオ
ロメタンCCl22)を1としたとき0、地球温暖化係
数(GWP)がフロン12を1としたとき0.3と環境
に与える悪影響が小さく、且つ不燃性であると言う優れ
た性質をもち、加えてフロン134aは、温度−圧力特
性等の熱物性が従来のフロン12と近似しているので、
フロン12を用いていた冷蔵庫、除湿器などに用いる冷
媒用圧縮機の構造を大幅に変更する必要がないため、フ
ロン12の代替品として最も有力視されている。
【0006】ところで、冷蔵庫等で広く採用されている
密閉型の冷媒用圧縮機では、内部の圧縮機を潤滑するた
めに、密閉容器内に潤滑油が封入されている。そしてこ
の潤滑油には、密閉容器内への潤滑油の回収が円滑にで
きるように、冷媒との相溶性が要求され、従来のフロン
12を冷媒とする冷凍装置では鉱油やアルキルベンゼン
油等が利用されていた。
【0007】しかしながら、フロン12の代替品である
フロン134aは、化学構造が特異であり、鉱油やアル
キルベンゼン油を主成分とする従来の潤滑油では、相溶
性が劣り実用に耐えない欠点があった。
【0008】そこでフロン134aに相溶性がある物質
を潤滑油とする試みがなされたが、いずれも冷媒用圧縮
機の慴動部品への潤滑性、耐摩擦性、耐摩耗性、電気絶
縁材への影響、乾燥剤への影響などの点で適合性に問題
があった。そのため冷媒用圧縮機を構成する新材料シス
テムの開発が必要であった。
【0009】そしてフロン134aと相溶性があり、電
気絶縁性、吸湿性、潤滑性が実用的である潤滑油の研究
がなされ、諸特性が鋭意検討された結果、特開平3−1
28991号公報、特開平3−128992号公報に示
されているようなエステル系の水素含有フロン冷媒用潤
滑油が開発され、これによってようやくフロン134a
に代表される水素化フッ化炭素冷媒の実用化の目途が得
られることとなった。
【0010】前記のフロン134aとエステル系の潤滑
油を使用するにあたっての冷媒用圧縮機の研究が進んで
おり、以下、図面を参照しながら、従来の冷媒用圧縮機
の一例について説明する。図5は特開平4−17128
6号公報に示されている冷媒用圧縮機で、1は密閉容
器、2は圧縮要素、3は電動要素、4は前記圧縮要素2
を構成するクランク軸、5は前記クランク軸4を軸支す
る軸受け、6は遠心ポンプ、7は前記遠心ポンプ6を構
成し、前記クランク軸4に形成された連通孔、8は給油
管、9は前記給油管8を固定する給油孔、10はオイル
である。前記給油孔9及び連通孔7は形成加工を容易と
する為、前記クランク軸4に平行でかつ同芯位置として
いる。前記クランク軸4の給油孔9には給油管8が圧入
されており、オイル10を吸い上げる遠心ポンプ6を形
成している。圧縮機構は、シリンダ11内でガスを圧縮
するピストン12と、ピストン12に力を伝えるための
ピストンピン13と、ピストンピン13とクランク軸4
の偏心部とを連接するコンロッド14で構成されてい
る。
【0011】図6は、図5におけるピストン部、コンロ
ッド部の拡大図であり、15は、コンロッド14の大端
部14aと小端部14bをつなぐ油孔、16はピストン
ピン13のほぼ中央部に設けられた全周溝である。な
お、ピストンピン13は、ピストン12とロッキングピ
ン17により固着されている。
【0012】以上のような構成において、油孔15内を
矢印方向に送られた油は、ピストンピン13の全周溝1
6に溜まり、コンロッド14の回転に伴い、回転面の全
周を潤滑している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来の冷媒用圧縮機では、特に面圧の高い
部分、すなわち図6におけるピストンピン13のA側部
分に傷付き、摩耗が発生するものがあり、傷付き、摩耗
が発生したものは、冷媒用圧縮機の信頼性を著しく阻害
するという問題点を有していた。摩耗の発生原因は、従
来のフロン12と鉱油の潤滑油を用いる替わりに、フロ
ン134aとエステル系の水素含有フロン冷媒用潤滑油
を用いたために、従来においては、潤滑に役立っていた
フロン12ガス中の塩素が無くなり、潤滑性が低下(従
来の1/10程度に低下)し、前記A部のように、油が
届きにくい箇所において運転中のある時間、潤滑油が不
足して傷が付き、摩耗が発生したものと考えられる。
【0014】本発明は上記課題に鑑み、フロン134a
とエステル系の潤滑油を使用しても、傷が付かず、摩耗
が発生しない信頼性の高い冷媒用圧縮機を提供すること
を目的としているものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の冷媒用圧縮機においては、コンロッドの大
端部と小端部をつなぐ油孔の小端部側出口に油溜めを設
けたものである。
【0016】また、コンロッドの大端部と小端部をつな
ぐ油孔の小端部側出口に対面したピストンピンに油溜め
を設けたものである。
【0017】
【作用】本発明は、上記したように構成したことによっ
て、油孔から導かれた油は、常に油孔の小端部側出口に
設けた油溜めに貯留され、その貯留された油は、特に面
圧の高いピストンピンのA側部(図6参照)へコンロッ
ドとピストンピンとの間のクリアランスを通じて途切れ
ることなく流入して油膜切れが起きないため、傷付きや
摩耗が発生することはなくなる。
【0018】また、油孔から導かれた油は、常に油孔の
小端部側出口に対面したピストンピンに設けられた油溜
めに貯留され、その貯留された油は、特に面圧の高いピ
ストンピンのA側部へコンロッドとピストンピンとの間
のクリアランスを通じて途切れることなく流入して油膜
切れが起きないため、傷付きや摩耗が発生することがな
くなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例の冷媒用圧縮機につ
いて、図面を参照しながら説明する。尚、従来例と同一
部分については同一番号を付して説明を省略する。
【0020】図1〜図2において、51はコンロッド
で、その大端部52と小端部53とをつなぐ油孔54が
軸心部に形成され、この油孔54の小端部53側出口
に、油孔54と連通する油溜め55を設けている。56
は、ピストンピンで、ロッキングピン17によってピス
トン12に固着されている。
【0021】以上のように構成した冷媒用圧縮機が運転
されると、エステル系の潤滑油(以下は油と記す)は、
油孔54を通って油溜め55に流入してこの油溜め55
を満たしている。
【0022】油溜め55を満たしている油は、ピストン
ピン56とコンロッド51の小端部53とのクリアラン
スへ供給されるので、従来は、油が届きにくい箇所であ
ったコンロッド51の小端部53のB側部(図1参照)
のような特に面圧の高い所へも油は絶えず供給されるよ
うになる。
【0023】従って、面圧の高い部分においても油切れ
や油膜切れは起こらなく、傷が付いて摩耗が発生するの
を防止出来る。
【0024】図3〜図4において、61はコンロッド
で、その大端部62と小端部63とをつなぐ油孔64が
軸心部に形成されている。66はこの油孔64の小端部
63側出口に対面したピストンピン65に設けた油溜め
で、油孔64に連通している。ピストンピン65は、ピ
ストン12にロッキングピン17によって固着されてい
る。
【0025】以上のような構成にした冷媒用圧縮機が運
転されると、油は、油孔64を通って油溜め66に流入
してこの油溜め66に貯留されている。
【0026】この油溜め66に貯留されている油は、ピ
ストンピン65とコンロッド61の小端部63とのクリ
アランスへ供給されるので、従来は、油が届きにくい箇
所であったC側部(図3参照)のような特に面圧の高い
所へも油が絶えず供給されるようになる。
【0027】従って、図1および図2で説明したとは別
の方法で、面圧の高い部分での油切れや油膜切れが起こ
らないようにして傷が付いて摩耗が発生するのを防止出
来る。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コンロッ
ドの大端部と小端部をつなぐ油孔の小端部側出口に油溜
めを設けたことにより、冷媒用圧縮機が運転されると潤
滑油は、油孔を通って油溜めに貯留されるようにしてい
る。
【0029】従って、油溜めを満たしている潤滑油は、
ピストンピンとコンロッドの小端部とのクリアランスへ
供給され、油が届き難い面圧の高い箇所へも絶えず潤滑
油を供給することができる。
【0030】よって、油切れや油膜切れが起こらないの
で、傷付きや摩耗の発生を防止し、信頼性の高い冷媒用
圧縮機が提供できる。
【0031】また、コンロッドの大端部と小端部をつな
ぐ油孔の小端部側出口に対面したピストンピンに油溜め
を設けたことにより、冷媒用圧縮機が運転されると潤滑
油は、油孔を通って油溜めに貯留されるようにしてい
る。
【0032】従って、油溜めの潤滑油は、ピストンピン
とコンロッドの小端部とのクリアランスへ供給されて面
圧の高い箇所へも供給される。
【0033】よって、油切れや油膜切れは起こらなく、
信頼性の高い冷媒用圧縮機を提供できる。
【0034】以上より、本発明による冷媒用圧縮機は、
水素化フッ化炭素冷媒の実用化に貢献し、従来のフロン
の代替を促進する効果があり、地球環境保全に寄与する
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における冷媒用圧縮機のピスト
ンとコンロッドの断面図
【図2】図1のy−y矢視によるコンロッドの断面図
【図3】本発明の別の実施例における冷媒用圧縮機のピ
ストンとコンロッドの断面図
【図4】図3のz−z矢視によるコンロッドとピストン
ピンの断面図
【図5】従来の冷媒用圧縮機の断面図
【図6】同冷媒用圧縮機のピストンとコンロッドの断面
【符号の説明】
51,61 コンロッド 52,62 大端部 53,63 小端部 54,64 油孔 55,66 油溜め 65 ピストンピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンロッドの大端部と小端部をつなぐ油
    孔の小端部側出口に油溜めを設けた冷媒用圧縮機。
  2. 【請求項2】 コンロッドの大端部と小端部をつなぐ油
    孔の小端部側出口に対面したピストンピンに油溜めを設
    けた冷媒用圧縮機。
JP14017094A 1994-06-22 1994-06-22 冷媒用圧縮機 Pending JPH084654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14017094A JPH084654A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 冷媒用圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

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JP14017094A JPH084654A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 冷媒用圧縮機

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JPH084654A true JPH084654A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15262518

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JP14017094A Pending JPH084654A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 冷媒用圧縮機

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JP (1) JPH084654A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100775114B1 (ko) * 2006-12-27 2007-11-08 엘지전자 주식회사 피스톤핀 및 이를 이용한 피스톤과 커넥팅로드의 연결구조
CN103775310A (zh) * 2014-02-26 2014-05-07 福建湄洲湾氯碱工业有限公司 Bdo装置氢气压缩机高压注油构造

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