JPH0721734A

JPH0721734A - ディスクカートリッジ

Info

Publication number: JPH0721734A
Application number: JP18213593A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Hatayama; 仁志畑山
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1993-06-29
Filing date: 1993-06-29
Publication date: 1995-01-24

Abstract

(57)【要約】【構成】ディスクカートリッジ２の上部シェル２ａの
一主面部である上記上側主面部３ａに、装填方向表示マ
ーク１２を設ける。このマーク１２は、当該ディスクを
ディスクプレーヤ装置に装填する際の装填方向を示すも
のであり、ラベルエリア１１と同様に、上記上側主面部
３ａ上の周辺部よりも窪んだ形状を有し、他の周辺部の
色彩と比較して、彩度が異なり、視認性に優れた色で着
色が施されている。【効果】装填方向が明確になるので、ディスクの装填
ミスが減少する。また、それに伴うディスクの破損及び
録音再生機（再生機）の故障も減少する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク、光デ
ィスク又は磁気ディスク等のディスクをカートリッジに
収納して構成されたディスクカートリッジに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、いわゆる光ディスクや光磁気ディ
スク等の如く、情報信号の記録及び／又は再生を行うた
めのディスクが提案されている。

【０００３】このディスクは、透明な合成樹脂等の材料
よりなる円盤状のディスク基板を有し、このディスク基
板の一方の主面部に信号記録層が設けられて構成されて
いる。そして、このディスク基板は、他方の主面部が信
号記録面とされている。

【０００４】すなわち、このディスクを用いて情報信号
の記録及び／又は再生を行うには、上記信号記録面よ
り、上記ディスク基板を透かして、上記信号記録層にレ
ーザビーム等の光束を集光照射してこのこの信号記録層
に該情報信号の書込み及び／又は読出しを行う。

【０００５】このディスクは、中央部分が、このディス
クに対して情報信号の書込み及び／または読出しを行う
いわゆるディスクプレーヤ装置によって保持される被チ
ャッキング部となされている。そして、このディスクに
おいては、上記被チャッキング部の周囲側が、上記信号
記録面となされている。

【０００６】そして、従来、上記ディスクに対する塵等
の付着や手指の接触等による損傷を防止するとともに、
該ディスクの取扱いを容易化するため、図７に示すよう
に、該ディスクを筐体状に形成されたカートリッジ２に
収納して構成されたディスクカートリッジが提案されて
いる。このディスクカートリッジの上面部には、ディス
クプレーヤ装置に装填する際の装填方向を示す矢印状の
マーク１０１が記されている。このマーク１０１は、そ
の周辺部と比較して、窪まされることにより形成されて
いる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述の構成を有するデ
ィスクカートリッジをディスクプレーヤ装置に装填する
場合、その装填方向は光学ヘッドや磁気ヘッド等の関係
から規定されている。誤った装填方向で無理に装填しよ
うとすると、このディスクカートリッジ及びディスクプ
レーヤ装置が破損する虞れがある。従って、ディスクカ
ートリッジは、正しい装填方向に装填される必要があ
る。

【０００８】ところが、従来のディスクカートリッジで
は、装填方向を示す方向表示マークの色彩の彩度がカー
トリッジの上面部の色彩の彩度と等しいために、目立た
ず、誤装填を生じ易いという問題がある。

【０００９】装填方向を示す方向表示マークが目立たな
いことにより、重大な危険を招くおそれもある。例えば
自動車内で運転者がこのディスクを使用する場合、装填
方向が瞬時に判断できずに、まごついたり、装填方向を
誤り再装填する等のことに気をとられて事故を起こす可
能性がある。

【００１０】また、このディスクカートリッジは、ラベ
ルエリア１１、シャッタ７、及び矢印１０１等の位置関
係の点で、図６に示す他方式の磁気ディスクを有して構
成されたディスクカートリッジの、ラベルエリア１０
２、シャッタ１０３、及び矢印１０４等と類似している
が、その装填方向（矢印１０１及び１０４で示す）は異
なるために、この装填方向を誤りやすい。

【００１１】本発明は、上述の事情に鑑みて提案された
ものであり、装填方向が一目で容易且つ確実に判別可能
となされたディスクカートリッジを提供することを目的
とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクカ
ートリッジは、ディスクを回転方向に収納するカートリ
ッジの主面部上に、該主面部の色彩と彩度の異なる色彩
で着色表示された装填方向表示マークを形成して構成さ
れる。また、この装填方向表示マークは、さらにカート
リッジの主面部上に凹部として形成されたラベル領域内
に設けてもよい。

【００１３】

【作用】本発明に係るディスクカートリッジには、カー
トリッジの主面部上に、周辺部と彩度の異なる色彩で着
色された装填方向表示マークが設けられているので、こ
のディスクカートリッジをディスクプレーヤに装填する
際の装填方向の誤りが防止される。

【００１４】また、上記装填方向表示マークをラベル領
域内に設けた場合には、このマークは、ディスクプレー
ヤ等との摺接が防止される。

【００１５】

【実施例】本発明に係るディスクカートリッジの実施例
を、図１を参照しながら説明する。このディスクカート
リッジは、図１に示すように、ディスク１と、このディ
スク１を収納するディスクカートリッジ２とを有して構
成される。

【００１６】このディスク１の中央部分には、信号記録
層に対して情報信号の書込み及び／または読出しを行う
いわゆるディスクプレーヤ装置がこのディスク１を保持
するための被チャキング部を構成するセンターホール１
ａ及びクランピングプレート４が設けられている。この
ディスク１においては、一方の主面部の上記センターホ
ール１ａの周囲側の部分が信号記録面となされている。

【００１７】上記カートリッジ２は、互いに対をなす上
部シェル２ａ及び下部シェル２ｂが突き合わせ結合され
ることによって、上記ディスク１を収納し得るように、
略々矩形状の薄い筐体状に構成されている。このカート
リッジ２には、上記ディスク１が、信号記録面とされた
一方の主面部を上記下部シェル２ｂの側とし、他方の主
面部を上記上部シェル２ａの側となして、収納されてい
る。

【００１８】そして、上記下部シェル２ｂには、光学ピ
ックアップ装置用開口部５ａが設けられている。この光
学ピックアップ装置用開口部５ａは、略々矩形状の透孔
であって、上記下部シェル２ｂの中心部近傍より、この
下部シェル２ｂの一方の辺部の近傍、すなわち、上記カ
ートリッジ２の一側縁部の近傍に亘って設けられてい
る。

【００１９】また、上記上部シェル２ａには、磁気ヘッ
ド装置用開口部５ｂが設けられている。この磁気ヘッド
装置用開口部５ｂは、上記光学ピックアップ装置用開口
部５ａと同様の略々矩形状の透孔であって、該ピックア
ップ装置用開口部５ａに相対向する位置に設けられてい
る。

【００２０】そして、上記下部シェル２ｂの中央部に
は、略々円形のチャッキング用開口部６が設けられてい
る。このチャッキング用開口部６は、上記センターホー
ル１ａ及び上記クランピングプレート４からなる被チャ
ッキング部を外方に臨ませている。上記ディスクプレー
ヤ装置は、このチャッキング用開口部６を介して、ディ
スクテーブルを上記カートリッジ２内に進入させて、上
記ディスク１を保持する。

【００２１】そして、このディスクカートリッジは、シ
ャッタ部材７を有している。このシャッタ部材７は、上
記光学ピックアップ装置用開口部５ａ及び磁気ヘッド装
置用開口部５ｂを開閉するためのものである。

【００２２】また、上記カートリッジ内には、シャッタ
ロック部材８が設けられている。このシャッタロック部
材８は、弾力性等の特性を有する合成樹脂等の材料によ
りアーム形状に形成され、一端側を上記カートリッジ２
内に固定されて支持され、他端側をシャッタ開放操作用
溝部９に臨ませている。

【００２３】そして、上記上部シェル２ａの一主面部で
ある上記カートリッジ２の上側主面部３ａには、ラベル
エリア（ラベル領域）１１が設けられている。このラベ
ルエリア１１は、略々矩形状の凹部であって、上記上側
主面部３ａ上の周辺部よりも窪んでおり、例えばディス
ク識別用のインデックスラベル等を貼るためのものであ
る。

【００２４】また、上記上側主面部３ａには、矢印形状
の装填方向表示マーク１２が設けられている。このマー
ク１２は、上記ラベルエリア１１と同様に、上記上側主
面部３ａよりも窪んだ形状を有し、当該ディスクカート
リッジをディスクプレーヤ装置に装填する際の装填方向
を示すものである。

【００２５】この装填方向を示すマーク１２には、上記
上側主面部２ａ上の他の周辺部の色彩と比較して、彩度
が高く、視認性に優れた色で着色が施されている。

【００２６】このディスクカートリッジは、マークに示
された方向に従って、ディスクプレーヤ装置に装填する
ことにより、シャッタ部材７がスライドされて開蓋さ
れ、上記光学ピックアップ及び磁気ヘッドが上記ディス
クの各主面部に対向され、更に、被チャッキング部がデ
ィスクテーブルに保持される。この状態において、ディ
スクに対する情報信号の書込み及び読出しが可能であ
る。

【００２７】このディスクカートリッジにおいては、上
記上側主面部３ａ上の他の周辺部と比較して、上記マー
ク１２の色彩が目立つため、ディスクカートリッジをデ
ィスクプレーヤ装置に装填する際の装填方向が一目で判
別できる。従って、このディスクカートリッジは、装填
方向の誤りを減少させることができる。また、ディスク
の装填ミスに伴う当該ミニディスクの破損やディスクプ
レーヤ装置の故障も減少する。

【００２８】また、図１に示すように、上記マーク１２
は上記ラベルエリア１１の近傍の位置に設けられている
ので、上記ラベルエリア１１にインデックスラベルを貼
っても隠されることがない。また、この矢印１２は窪み
形状を有するので、このディスクカートリッジを長期に
亘って使用しても、「擦れ」等によって塗布された塗料
が剥がれ落ちることが防止されている。

【００２９】更に、当該ディスクカートリッジは、自動
車内で使用する際においても、上記上側主面部２ａ上の
他の周辺部と比較して、上記マーク１２の色彩が目立つ
ため、瞬時にその装填方向が判別できる。そのために、
当該ディスクカートリッジの装填に必要な時間及び注意
力を低減させることが可能となるので、車両運行上の安
全性を大幅に増大させる。

【００３０】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、図２に示すように、上述したディスクカートリッジ
に加え、更にラベルエリア１１にも、上記マーク１２と
同一のマーク１３を設けてもよい。ラベルエリアに貼る
ためのインデックスラベル等のラベルシール１４ａに
は、上記マーク１３のある部分に斜めの切り欠き１５が
設けられている。この場合、上記切り欠き１５があるた
めに、ラベルシールを貼ることによって上記マーク１３
が隠されることが防止できる。そして、この場合には、
カートリッジの上側主面部よりも彩度が高く、視認性に
優れた色で着色された装填方向表示マークが２つ表示さ
れていることとなり、更に明確に且つ瞬時にその装填方
向が認識可能となる。

【００３１】さらに、ディスクカートリッジにおいて
は、この図３に示すように、四角形の切欠を有するラベ
ルシール１４ｂを用いてもよい。この場合、上記切り欠
き１６があるために、ラベルシールを貼ることによって
上記マーク１３が隠されることが防止できる。そして、
この場合にも、視認性に優れた色で着色された装填方向
表示マークが２つ表示されていることとなり、更に明確
に且つ瞬時にその装填方向が認識可能となる。

【００３２】そして、本発明に係るディスクカートリッ
ジは、図４に示すように、ラベルエリアに貼るためのラ
ベルシール１４ｃに矢印形状の穴１７を設けてもよい。
なお、このラベルシール１４ｃは上記マーク１２と同一
の色彩、或は上記マーク１２と同様に彩度が高く、視認
性に優れた色彩を有することが望ましい。この場合、上
記ラベルエリア１１に更に矢印を設ける必要がないの
で、カートリッジの作製工程において手間が省け、コス
トを低減させることができる。そして、この場合も、装
填方向表示マークが２つ表示されていることとなり、更
に明確に且つ瞬時にその装填方向が認識可能となる。

【００３３】また、図５に示すように、ラベルシール１
４ｄとは別に矢印形状のシール１８を用意して、この矢
印形状のシール１８を上記ラベルシール１４ｄの上から
重ねて貼ってもよい。なお、この矢印形状のシール１８
は、上記ラベルシール１４ｄの色を考慮して、上記マー
ク１２と同様に彩度が高く、視認性に優れた色彩を有す
ることが望ましい。この場合、例えばユーザが自分の判
断で上記矢印形状のシール１８を貼るか否かを判断でき
るという利点がある。そして、この場合も、視認性に優
れた色で着色された装填方向表示マークが２つ表示する
ことが可能なので、更に明確に且つ瞬時にその装填方向
が認識可能となる。

【００３４】なお、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記実施例に限定されることはなく、例えば、装填
方向を示すマークの着色に蛍光色を使用したものとして
もよい。それによって、夜間での使用等、暗い場所での
使用に対しても、視認性に優れたものとなる。また、装
填方向を示す矢印形状のマークは、上記カートリッジ２
の下側主面部３ｂ上に設けてもよい。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、ディスクカートリッジ
の上部シェルの主面部上に、周辺部と彩度の異なる色彩
で着色された装填方向表示マークを形成することによっ
て、装填方向が明確になるので、ディスクカートリッジ
の装填方向が一目で容易且つ確実に判別可能となり、デ
ィスクカートリッジの装填方向の誤りが減少させること
ができる。また、装填方向の誤りに伴うディスクカート
リッジの破損及び録音再生機（再生機）の故障も減少さ
せることができる。

【００３６】更に、自動車内で使用する際に、上記上側
主面部の他の周辺部と比較して、上記マークの色彩が目
立つため、瞬時にその装填方向が判別できるようにな
る。そのために、当該ディスクカートリッジの装填に必
要な時間及び注意力を低減させることが可能となるの
で、安全性を大幅に増大させることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るディスクカートリッジの構成を示
す分解斜視図である。

【図２】本発明に係るディスクカートリッジの構成を示
す平面図である。

【図３】本発明に係るディスクカートリッジの他の構成
を示す平面図である。

【図４】本発明に係るディスクカートリッジの更に他の
構成を示す平面図である。

【図５】本発明に係るディスクカートリッジのまた更に
他の構成を示す平面図である。

【図６】従来のディスクカートリッジを示す平面図であ
る。

【図７】本発明に係るディスクカートリッジとは異なる
他の方式のディスクカートリッジの平面図である。

【符号の簡単な説明】

１ディスク２上部シェル３下部シェル１１ラベルエリア１２装填方向表示マーク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ディスクを回転方向に収納するカートリ
ッジの主面部上に、該主面部の色彩と彩度の異なる色彩
で着色表示された装填方向表示マークを有してなるディ
スクカートリッジ。
【請求項２】装填方向表示マークは、カートリッジの
主面部上に凹部として形成されたラベル領域内に設けら
れてなる請求項１記載のディスクカートリッジ。