JPH0721615Y2 - 生物浄化ケーソン - Google Patents

生物浄化ケーソン

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JPH0721615Y2
JPH0721615Y2 JP4989090U JP4989090U JPH0721615Y2 JP H0721615 Y2 JPH0721615 Y2 JP H0721615Y2 JP 4989090 U JP4989090 U JP 4989090U JP 4989090 U JP4989090 U JP 4989090U JP H0721615 Y2 JPH0721615 Y2 JP H0721615Y2
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JP
Japan
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caisson
port
water
biological purification
box
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JP4989090U
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JPH049422U (ja
Inventor
祐士 召古
健次 新井
Original Assignee
日本ミクニヤ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 港湾施設内外の接水部に自然浄化能力をもたせるための
係船岸あるいは護岸ケーソンに関するものである。
[従来の技術] 港湾は係船・荷役等のために静隠性を必要とすることか
ら、港湾外との海水交換を少なくするような構造になっ
ており、このため外部より流入した栄養塩類をもとに、
プランクトンの異常発生(赤潮)や、海底部に沈澱した
有機物を分解するため、多量に水中溶存酸素をバクテリ
ヤが消費することにより起こる貧酸素水塊(青潮)等の
種々の現象が発生している。
これら港湾内に発生する種々の現象を解決する方策は皆
無であり、かつ放置された状態であることから、港湾を
親水域と考えることなく、船のためだけの施設となって
いる。
しかし、近年の土地不足からウォータフロント計画とし
て都市部港湾施設とその周辺部が再開発されつつある。
このようなことから、港湾内の浄化は、都市にとって親
水域とすることが可能であれば、社会の要求に応じたも
のとなる。
[考案の構成] 本考案は、港湾内の透明度を高め、港湾に親水域として
の機能を付加させるものである。
このために本考案は、港湾の係船岸あるいは護岸を多数
の空間を有するケーソンとし、付着生物の付着面積を広
くとり、イガイ・フジツボ等に代表される付着性過食
生物を繁殖させ、透明度低下の原因となっているプラン
クトンを含む水中有機懸濁物を第一に減少させ、次に付
着生物の間隙等に住みつくゴカイ・カニ等の有機細片食
生物あるいは硝化細菌により、海水の自然浄化能力を、
従来の垂直壁から成る係船岸等に比べ数倍から十数倍高
めるものである。
[実施例] 次に図面に示す実施例に従って本考案を説明する。
係船岸あるいは護岸ケーソン1は、水の浸水する横方向
が開口部2となった箱であり、ケーソン内は三つの隔壁
3によって、四つのスリット4が形成され、各スリット
4内には水の浸入方向に対し、角度を有する傾斜板5が
側面を隔壁に固定されて配置されている。そしてこの傾
斜板の上下端はケーソンの上下壁との間に水が通過し得
るように空間が形成されている。この傾斜板5の裏面に
は水中の溶存酸素を多くするために空気を供給するエア
レーション装置6を設置しておけば、海水の上下対流を
促進するとともに、海底土中のバクテリヤの活動が活発
になる夏場に溶存酸素を大きくすることで、海底の有機
物分解を促進させ浄化効果を上げられ有利である。
[考案の効果] 港湾は都市に近接しているにも拘わらず、単なる流通と
交通システムの場に終わっている。そればかりか、海と
の係わりを閉ざしてしまうかのような施設ばかりであ
り、海の玄関とはいうものの楽しむどころか、時には濁
り異臭を発することもあり近寄りがたい場所となってい
る。
本考案による係船岸あるいは護岸ケーソンは、多数のス
リット空間を形成するので、イガイ・フジツボ等の付着
性過食生物を多数繁殖させ、透明度の低下原因となっ
ているプランクトンを含む水中有機懸濁物を第一に減少
させ、次に付着生物の間隙等に住みつくゴカイ・カニ等
の有機細片食生物あるいは硝化細菌により海水の浄化能
力を上げるとともに、スリット下部に空気を供給するこ
とにより海底土中のバクテリヤの活動に必要な溶存酸素
を供給し、港湾内の浄化を進行させる。
しかも、船を係留したり、荷役のための直立した係船岸
として従来の港湾機能を損なうことなく、港湾内の海水
浄化に大きく役立つ港湾を提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ケーソンの斜視図。 第2図は、ケーソンの断面図。 1…ケーソン、3…隔壁 4…スリット、5…傾斜板 6……エアレーション装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水の浸入方向が開口した箱内に開口部に直
    交する垂直の隔壁を少なくも1個設け、この隔壁間ある
    いは箱内壁との間に水の浸入方向に対し角度を有する傾
    斜板を配し、且つ、この傾斜板の端部と箱の上下壁との
    間に水の通過する空間を設けて成る生物浄化ケーソン。
JP4989090U 1990-05-15 1990-05-15 生物浄化ケーソン Expired - Lifetime JPH0721615Y2 (ja)

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JPH049422U JPH049422U (ja) 1992-01-28
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JP4345099B2 (ja) * 2003-03-28 2009-10-14 株式会社大林組 水質浄化構造

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JPH049422U (ja) 1992-01-28

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