JP2513694Y2 - 直立型防波堤 - Google Patents

直立型防波堤

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JP2513694Y2
JP2513694Y2 JP1990406090U JP40609090U JP2513694Y2 JP 2513694 Y2 JP2513694 Y2 JP 2513694Y2 JP 1990406090 U JP1990406090 U JP 1990406090U JP 40609090 U JP40609090 U JP 40609090U JP 2513694 Y2 JP2513694 Y2 JP 2513694Y2
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seawater
breakwater
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upright breakwater
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JP1990406090U
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俊昭 中村
Original Assignee
株式会社トーヨーマリテック
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、大波高に抵抗して漁港
および港湾内の静穏度を高める直立型防波堤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、海域の海象条件に関わらず漁業活
動などが出来るように内海および湾内に防波堤が築造さ
れ、大波高来襲時には沿岸への波浪の伝播を阻止し、か
つ、静穏度を高めている。防波堤の中でも直立堤は大コ
ンクリートブロックを方塊積の方式で積層して外海との
間に直立壁を形成するものであり、地盤が硬く波による
地盤洗掘のおそれがない場合、または浅く比較的規模の
小さい場合などに採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、最近、河川
から流れでる有機物によって港湾の汚染が目立つように
なって来ている。有機物は前述した防波堤、あるいは潮
流によって港湾にとどまっていることが多く、海水の汚
濁につながり魚介類への被害が発生するので港湾周辺の
海水に含まれる有機浮遊物を除去することが望まれてい
た。一方、海水中などの有機浮遊物は自然石やコンクリ
ート面などに生息する微生物によって接触酸化されるこ
とは知られているところであり、そこで、防波堤の直立
壁を構成するコンクリートブロックを利用して海水の浄
化を促進させることが考えられている。しかしながら、
従来のコンクリートブロックでは表面積は壁面だけであ
り接触酸化の効果が少なく、海水が港湾内に滞留したま
まであれば浄化の成果はあまり期待ができないものとな
る。
【0004】本考案は、港湾内に滞留する海水の循環を
良くし、有機浮遊物の除去を促進する直立型防波堤を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、港湾に築造した直立型防波堤において、こ
の表壁を、海水がその内部に侵入するように三次元方向
に配列した多数の貫通孔を有する有孔ブロックで構成し
たことを特徴とする。また、有孔ブロックを直方体状に
しその各面に直交して貫通孔を形成する構造としても良
く、また、該有孔ブロックを海底に固定するために杭を
併用してもよい。
【0006】
【作用】本考案は上記の構成とすることによって、多数
の貫通孔によって港内の海水の循環が図れ、この中を海
水が通ることによって海洋や河川で自然に行われている
礫間接触酸化を人工的に作り出すことができる。また、
海水中に漂っていた微生物は小孔に吸定着され有孔ブロ
ック周辺に生態系が創出される。また、直立壁に直交し
て貫通孔が形成されることで波浪への影響が緩和され、
貫通孔に海水が流れ易くなる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1、図2に示すように、直立型防波堤1は
直方体状の有孔ブロック2を方塊積の方式で直立壁とし
て築造したものであり、外海と港湾との間に設けられて
いる。有孔ブロック2は海底に敷設された捨石マウンド
3の上部に二列に間隔を開けて方塊され、この間に中詰
石4が充填され頂部の幅を広くさせている。
【0008】また、使用される有孔ブロック2は直方体
状のコンクリートで成形され、各面に直交して三次元方
向に伸びる貫通孔2aを多数形成させている。貫通孔2
aについては防波堤の役目を損なわずに海水が流通する
程度に配置、大きさが適宜に決められる。そして、有孔
ブロック2はそれぞれの中央に上下方向に孔2bが設け
られており、従来のコンクリート方塊と比較して重量が
少ないため滑動の防止などの目的でこの孔2bを通して
滑動抵抗の鋼管杭5が海底に打ち込まれている。この両
列の有孔ブロック2上にはコンクリート壁6がその位置
決め孔6aを鋼管杭5に嵌合させて架設され防波堤を完
成させている。
【0009】このように、直立型防波堤1に有孔ブロッ
ク2を使用したので、湾内の海水は貫通孔2aをとおっ
て外海と連絡するので、海水は波浪および潮流の力で容
易に貫通孔2a内を流通することができるので湾内に海
水が停留することはなく、浮遊有機物の濃度は偏って高
くなることはない。したがって、有孔ブロック2の貫通
孔2aを通った海水はその中の浮遊有機物が接触酸化さ
れて浄化されることになる。また、貫通孔2a内に微生
物、水産生物が生息することができるため魚介類への環
境が良くなる。なお、中詰石4を設置したことにより、
工費を安価にすることができる。
【0010】
【考案の効果】本考案は、以上のように構成したもので
あるので、有孔ブロックによって海水の停留を防止し、
かつ、海水の浄化を促進させることができ、港湾内およ
び周辺の水質を良くすることができる。また、有孔ブロ
ックの周辺に生態系が出来ることで水産資源の増殖を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による実施例の直立型防波堤の側断面図
である。
【図2】実施例の直立型防波堤の図1に示すA−A矢視
断面図である。
【符号の説明】
1 直立型防波堤 2 有孔ブロック 2a 貫通孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 港湾に築造した直立型防波堤において、
    この表壁を、海水がその内部に侵入するように三次元方
    向に配列した多数の貫通孔を有する有孔ブロックで構成
    したことを特徴とする直立型防波堤。
JP1990406090U 1990-12-28 1990-12-28 直立型防波堤 Expired - Lifetime JP2513694Y2 (ja)

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JPH0497930U JPH0497930U (ja) 1992-08-25
JP2513694Y2 true JP2513694Y2 (ja) 1996-10-09

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