JPH07216036A - グラフト共重合体およびこれを含有する、耐候性、低温強靭性、非光沢性の熱可塑性樹脂成形体 - Google Patents

グラフト共重合体およびこれを含有する、耐候性、低温強靭性、非光沢性の熱可塑性樹脂成形体

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JPH07216036A
JPH07216036A JP6304793A JP30479394A JPH07216036A JP H07216036 A JPH07216036 A JP H07216036A JP 6304793 A JP6304793 A JP 6304793A JP 30479394 A JP30479394 A JP 30479394A JP H07216036 A JPH07216036 A JP H07216036A
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alkyl
acid
graft copolymer
acrylic acid
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Withdrawn
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JP6304793A
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English (en)
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Norbert Niessner
ノルベルト、ニースナー
Friedrich Seitz
フリードリッヒ、ザイツ
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BASF SE
Original Assignee
BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F285/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to preformed graft polymers

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シリコーンゴム含有分が少なく、高い低温靭
性を示すグラフト共重合体を提供。 【構成】 (A)(a1)70から99.9重量%のア
クリル酸のC1 −C18アルキルエステル、 (a2)0.1から10重量%の多官能性モノマーおよ
び (a3)0から29.9重量%の、これらと共重合し得
るエチレン性不飽和モノマーを含有する混合物を5から
25重量%の架橋シリコーンゴムの存在下に重合させ、
かつ (B)(b1)50から100重量%の、以下の一般式
(I) スチレン化合物、および (b2)0から50重量%の、メタクリロニトリル、ア
クリロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン
酸無水物、C1 −C4 アルキルでN−置換されているマ
レインイミド、脂肪族C2 −C8 カルボン酸のビニルエ
ステル、アクリルアミドまたはビニルメチルエーテルの
いずれかのモノマーの混合物の30から50重量%を、
グラフト共重合体(A)の存在下に重合させること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は新規のグラフト共重合体、その製
造方法およびこれを含有する熱可塑性樹脂成形体に関す
る。
【0002】
【従来技術】コア部分(幹部分)がシリコーンゴムから
成り、第1のスリーブ部分(枝部分)が主としてアクリ
ル酸アルキルエステルから、また外方スリーブ部分(枝
部分)が主として樹脂形成モノマーから成るグラフト共
重合体は、例えばヨーロッパ特願公開246537号公
報から公知である。しかしながら、このような共重合体
は、その諸特性、低温強靭性、気候安定性、非光沢性表
面の組合わせにおいて好ましくなく、従ってまたこれか
ら形成される成形体も不満足なものであった。
【0003】しかしながら、例示的に上記したコア構成
用の高含有分シリコーンゴムは従来慣用の添加物に対し
て極めて高コストであるために工業的実施に問題があ
る。
【0004】また、使用されるシリコーンゴムは、極め
て低温(西独特許2539572号、ヨーロッパ特許6
2901号、参照、−80℃のブタジエンゴム、−40
℃のアクリルゴムに対し)のガラス転移点−120℃を
有し、このシリコーンゴム含有分が増大するに従って低
温靭性が劣化することを予想せねばならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの技術分野に
おける課題ないし本発明の目的は、シリコーンゴム含有
分が少なく、高い低温靭性を示す熱可塑性成形体材料お
よび/または成形体に加工され得るグラフト共重合体を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかるに上述の課題ない
し、目的は、(A)(a1)70から99.9重量%の
アルキルが、フェニルもしくはフェノキシによりモノ置
換されていてもよいアクリル酸のC1 −C18アルキルエ
ステル、(a2)0.1から10重量%の多官能性モノ
マーおよび(a3)0から29.9重量%の、(a
1)、(a2)と異なり、これらと共重合し得るエチレ
ン性不飽和モノマーを含有する混合物の25から60重
量%を5から25重量%の架橋シリコーンゴムの存在下
に重合させ、かつ (B)(b1)50から100重量%の、以下の一般式
(I)
【0007】
【化3】 で表され、かつR1 、R2 が相互に無関係にそれぞれ水
素、C1 −C8 アルキルまたは3個までの置換基C1
4 アルキルを有するフェニルおよび/またはメタクリ
ル酸もしくはアクリル酸のC1 −C8 アルキルエステル
を意味するスチレン化合物、および(b2)0から50
重量%の、メタクリロニトリル、アクリロニトリル、メ
タクリル酸、アクリル酸、マレイン酸無水物、C1 −C
4 アルキルでN−置換されているマレインイミド、脂肪
族C2 −C8 カルボン酸のビニルエステル、アクリルア
ミドまたはビニルメチルエーテルのいずれかのモノマー
の混合物の30から50重量%を、上記グラフト共重合
体(A)の存在下に重合させることにより得られるグラ
フト共重合体により達成ないし達成され得ることが本発
明者らにより見出された。
【0008】さらに上記の本発明によるグラフト共重合
体の製造方法、これを含有する熱可塑性成形体材料、こ
れを製造する方法も本発明者らにより見出された。
【0009】本発明によるグラフト共重合体のコアを形
成するのに適する架橋シリコーンゴムは、一般的に式R
2 SiO、RSiO3/2 、R3 SiO1/2 、SiO2/4
(式中、Rは1価の基、R3 SiO1/2 の場合には場合
によりさらにOHを意味する)で表わされる単位から構
成されている架橋シリコーンゴムである。個々のシロキ
サン単位の量は、通常、R2 SiO100単位に対し
て、RSiO3/2 が0から10モル単位、R3 SiO
1/2 が0から1.5モル単位、SiO2/4 が0から3モ
ル単位存在するようになされる。
【0010】R自体はC1 −C18アルキル、ことにC1
−C12ことにC1 −C6 アルキル、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ことにメチル、エチル、またはC6 −C10アリール、例
えばフェニル、またはナフチル、ことにフェニル、また
はC1 −C10アルコキシまたはアリールオキシ、例えば
メトキシ、エトキシ、フェノキシ、ことにメトキシ、ま
たはラジカル作用基、例えばビニル−、アリル−、アク
リル−、アクリルオキシ−、メタクリル−、メタクリル
オキシアルキル、ハロゲンまたはメルカプト、ことにビ
ニル−もしくはメルカプト−C1 −C10アルキル、こと
にメルカプトプロピル、ビニル、またはメタクリルオキ
シプロピルを意味する。
【0011】特別の実施態様において、全基Rの少なく
とも80%がメチルであるシリコーンゴムが使用され
る。Rがメチル、エチルを意味するシリコーンゴムが好
ましい。
【0012】さらに他の実施態様において、上述ラジカ
ル作用基を、全基Rに対して0.01から10モル%、
ことに0.2から2モル%含有するシリコーンゴムが使
用される。このようなシリコーンゴムは、例えばヨーロ
ッパ特願公開260558号、同492376号公報に
記載されている。
【0013】さらにヨーロッパ特願公開370347号
公報から公知のものをコアとして使用するシリコーンゴ
ムは、西独特願公開2539572号公報から公知であ
る。
【0014】ラジカル共重合体全量に対して、本発明に
おいては5から25重量%の、好ましくは6から20、
ことに10から15重量%のコアが含まれる。
【0015】本発明における構成分(A)は、(a1)
70から99.9重量%、好ましくは75から99.
5、ことに80から99重量%の、アルキルがフェニル
もしくはフェノキシによりモノ置換されていてもよいア
クリル酸のC1 −C18アルキルエステル、(a2)0.
1から10重量%、好ましくは0.5から5、ことに1
から4重量%のモノマー、および(a3)0から29.
9重量%、好ましくは0から24.5、ことに0から1
9重量%の、(a1)、(a2)と異なり、これらと共
重合し得るエチレン性モノマーを含有する混合物であ
る。
【0016】アクリル酸のC1 −C18アルキルエステル
(構成分a1)としては、ことにC1 −C8 アルキルエ
ステル、例えばエチル、n−プロピル、i−プロピル、
n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、s−ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル、ヘプチル、n−オクチル、2−エチ
ルヘキシルのアクリル酸エステルが好ましい。さらにフ
ェニルもしくはフェノキシで置換されていてもよいC1
−C18アルキルエステル、ことにベンジルアクリレー
ト、フェニルエチルアクリレート、フェニルプロピルア
クリレート、フェノキシエチルアクリレートも使用され
得る。置換C1 −C18アルキルエステルは、またアクリ
ル酸の非置換C1 −C18アルキルエステルとの混合物と
しても使用され得るが、この場合少なくとも1種類のア
クリル酸C1 −C18アルキルエステルを使用するのが好
ましい。
【0017】多官能性モノマー(a2)としては、例え
ば少なくとも2個の二重結合を有するビニル性不飽和化
合物、ことにジビニルベンゼン、トリビニルベンゼンの
ようなビニルベンゼン、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレート、通常、架橋作用するジアリル
マレエート、ジアリルフマレエート、ジアリルフタレー
トが適当である。
【0018】上述したグラフト作用、および場合により
架橋作用する不飽和モノマーとしてさらに他の適当なモ
ノマーは、エポキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ
または酸無水物基を有する、ヒドロキシ−C1 −C6
ルキルメタクリレート、ヒドロキシ−C1 −C6 アルキ
ルアクリレート、ことにヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレートで
ある。
【0019】構成分(a2)としてことに適当なモノマ
ーは以下の式Ia、Ibのトリシクロデセニルアクリレ
ートである(西独特願公開1260135号公報参
照)。なお、その混合物も使用可能である。
【0020】
【化4】
【0021】構成分(a1)、(a2)と異なり、これ
らと共重合可能の、酸性基を持たないエチレン性不飽和
モノマー(a3)としては、スチレン、α−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、1,
1−ジフェニルスチレン、モノクロロスチレン、ビニル
トルエン、ことにスチレン、アクリロニトリルおよびメ
タアクリロニトリル、ことにアクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸のC1 −C4 エステル、例えばメチルメ
タクリレート(MMA)、エチルメタクリレート、n
−、i−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリ
レート、イソブチルメタクリレート、s−ブチルメタク
リレート、t−ブチルメタクリレート、ことにメチルメ
タクリレート、これらの混合物、(メタ)アクリル酸の
5 −C8 シクロアルキルエステル、例えばシクロペン
チル−、シクロヘキシル−、シクロヘプチル−、シクロ
オクチル−アクリレート、シクロペンチル−、シクロヘ
キシル−、シクロヘプチル−、シクロオクチル−メタク
リレート、ことにシクロヘキシルメタクリレート、イソ
ボルニルメタクリレート、イミド窒素原子において、メ
チル、エチル、n−、i−プロピル、n−、i−、s
−、t−ブチル、ペンチル、ヘキシルのようなC1 −C
6 アルキルで置換されているマレイン酸イミド、ことに
N−メチルマレイン酸イミド、アリールがC1 −C4
ルキルでモノないし置換されていてもよい、N−C1
6 アリール置換またはN−C6 −C10−アリール−C
1 −C4 アルキル置換マレイン酸イミド、例えばN−フ
ェニルマレインイミド、N−トリルマレインイミド、こ
とにN−フェニルマレインイミド、マレイン酸無水物な
らびにマレイン酸−C1 −C6 アルキルエステルおよび
マレイン酸−ジ−(C1 −C6 アルキル)−エステル、
ことにマレイン酸無水物、ブタジエン、イソプレンのよ
うなジエン類、ことにブタジエンが使用される。
【0022】第1スリーブ部分(枝部分)(A)のガラ
ス転移点は、一般的に0℃以下、好ましくは20℃以
下、ことに−30℃(ガラス転移点は例えばDSCによ
り確認、Makromol、Chem、127、1(1
969)のK.H.イラースの論稿参照)。
【0023】第1スリーブ部分(A)の製造は、原則と
して公知の重合法、例えば乳化重合、塊状重合、溶液重
合、懸濁重合などの各方法で行われるが、好ましいの
は、コアとしてのシリコーンゴム水性懸濁液の存在下に
おいて水性乳濁重合で行うのが好ましい(西独特許12
60135号公報参照)。
【0024】アルキルスルホン酸もしくはアルキルアリ
ールスルホン酸のアルカリ金属塩、アルキルスルフェー
ト、脂肪アルコールスルホネート、炭素原子数10から
30の高級脂肪酸塩、またはグラフト共重合体コア形成
用の樹脂石鹸のような慣用の乳化剤を乳化重合の際に使
用することができる。ことに炭素原子数10から18の
脂肪酸もしくはアルキルスルホネートのナトリウム塩を
使用するのが好ましい。乳化剤は、一般的に第1スリー
ブ部分(A)を形成するために使用されるモノマーに対
して、0.1から5重量%、ことに0.5から2重量%
の量で使用される。
【0025】乳化助剤としては、必要に応じ非イオン性
もしくは陰イオン性界面活性剤が使用される。非イオン
性乳化助剤としては例えば脂肪アルコールもしくは脂肪
酸のポリオキシエチレン誘導体が使用される。例えばP
OE(3)−ラウリルアルコール(ROE=ポリオキシ
エチレン(X)、X=重合度)、POE(20)−オレ
イルアルコール、POE(7)−ノニルフェノール、P
OE(10)−ステアレートなどである。一般的に水/
モノマー割合が10:1から0.7:1となるようにし
て処理される。
【0026】重合開始剤として、慣用のハイドロパーオ
キサイド、過硫酸塩、ならびに周知のレドックス、組成
物、例えばハイドロパーオキサイドとアスコルビン酸、
必要に応じさらにFe2+塩および錯体形成剤を添加した
ものが使用される。開始剤の量は、使用されるモノマー
全量に対し、所望の分子量に対応して、0.01から1
重量%、ことに0.05から0.5重量%の量で使用さ
れる。
【0027】また重合助剤としては、一般に水素炭酸塩
ナトリウム、ピロ燐酸ナトリウム(そのpH値は6から
9の範囲に調整され得る)のような慣用の緩衝物質が、
またメルカプタン、ターピノールまたはα−メチルスチ
レン二量体のような分子量制御剤が使用される。
【0028】重合の正確な反応、ことに乳化剤の種類、
組成、用量は、上述した範囲内において、得られる架橋
重合体ラテックスが40から2000nm、好ましくは
60から1000nm、ことに80から800nmのd
(50)値を示すように個々の場合に決定される。
【0029】第1スリーブ部分(枝部分)を水性乳濁液
において製造する際に、温度は20から100℃、こと
に40から80℃に設定される。
【0030】構成分(A)は、本発明において、グラフ
ト共重合体全量に対して、25から60重量%、好まし
くは30から55、ことに35から45重量%の範囲で
使用される。
【0031】次に第2スリーブ部分(枝部分)を形成す
るための構成分(B)は、(b1)50から100重量
%の、好ましくは55から100、ことに60から90
重量%の、一般式I
【0032】
【化5】 で表わされ、かつR1 、R2 が相互に無関係にそれぞれ
水素、C1 −C8 アルキルまたは置換基C1 −C4 アル
キルでモノないしトリ置換されているフェニルを意味す
る場合のスチレン化合ぶつおよび/またはメタクリル酸
もしくはアクリル酸のC1 −C8 アルキルエステル、お
よび(b2)0から50重量%の、好ましくは0から4
0、ことに10から40重量%の、メタクリロニトリ
ル、アクリロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、マ
レイン酸無水物、C1 −C4 アルキルでN置換されてい
るマレインイミド、脂肪族C2 −C8 脂肪酸のビニルエ
ステル、アクリルアミドまたはビニルメチルエーテルの
混合物である。
【0033】上記一般式Iのスチレン化合物(b1)と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、1,1−ジフ
ェニルスチレン、置換基C1 −C8 アルキルで核アルキ
ル化されているスチレン、例えばp−メチルスチレン、
t−ブチルスチレン、ことにスチレン、α−メチルスチ
レンを使用するのが好ましい。
【0034】メタクリル酸もしくはアクリル酸のC1
8 アルキルエステルとして、本発明では、メチルメタ
クリレート(MMA)、エチルメタクリレート、n−、
i−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレー
ト、イソブチルメタクリレート、n−、i−プロピルメ
タクリレート、n−ブチルメタクリレート、ペンチルメ
タクリレート、ヘキシルメタクリレート、ヘプチルメタ
クリレート、オクチルメタクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレート、ことにメチルメタクリレート、あ
るいはこれらの混合物を使用するのが好ましく、またメ
チルアクリレート(MA)、エチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチ
ルアクリレート、s−ブチルアクリレート、t−ブチル
アクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリ
レート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ことにn−ブチ
ルアクリレートを使用するのが好ましく、またこれらモ
ノマーの混合物、あるいはメタクリレートおよび/また
は上記化合物Iとの混合物も使用され得る。
【0035】構成分(b2)としては、本発明におい
て、メチルアクリロニトリル、アクリロニトリル、メタ
クリル酸、アクリル酸、マレイン酸無水物、C1 −C4
アルキルでN−置換されているマレインイミド、脂肪族
2 −C8 カルボン酸のビニルエステル、例えばビニル
アセテート、ビニルプロピオネート、アクリルアミド、
ビニルメチルエーテルが使用される。
【0036】有利な実施態様において、スチレンとアク
リロニトリルの混合物(10:1から1:1、ことに
5:1から1:1モル%)、α−メチルスチレンとアク
リロニトリルの混合物(10:1から1:1、ことに
5:1から1:1モル%)、あるいはメチルメタクリレ
ートとスチレンの混合物(10:1から1:1、ことに
5:1から1:1モル%)あるいはメチルメタクリレー
ト単独(すなわち構成分(b2)不使用)が使用され
る。
【0037】第2スリーブ部分(枝部分)(B)は、原
則として慣用の重合方法、例えば乳化重合、塊状重合、
溶液重合あるいは懸濁重合などの方法で、グラフト共重
合体(A)の存在下に行われる。
【0038】しかしながら、グラフトの基礎ないし第1
スリーブ部分(枝部分)を成す重合体(A)上における
構成分(B)のグラフト重合は、水性乳化重合法で行う
のが有利である。グラフト基礎の重合について前述した
ような、乳化剤、重合開始剤などが同様に使用され得
る。これらは(A)の製造に使用される乳化剤、開始剤
と同じであってはならない。この乳化剤、開始剤および
重合助剤は、それぞれ単独でも、あるいは混合物として
でも、基礎スリーブ部分(枝部分)(A)の乳濁液に添
加され得る。しかしながら、また装填物と添加物を合併
し、開始剤、乳化剤、重合助剤を合併することも可能で
ある。枝接ぎされるべきモノマー混合物は、反応混合物
中に1回で、または何回かに分けて、あるいは重合反応
の間連続的に添加され得る。
【0039】本発明によるグラフト共重合体は、平均粒
径0.1から10μm、ことに0.1から1μmを示
す。
【0040】本発明において構成分(B)は、グラフト
共重合体全量に対し、30から50重量%、好ましくは
35から45、ことに35から40重量%を占める。
【0041】このようにして製造される本発明による新
規のグラフト共重合体は、公知の方法により、例えば電
解質(塩、酸、塩基)の格子凝結、加温もしくは凍解、
超音波、剪断もしくはこれらの組合わせにより処理され
る。
【0042】本発明による新規のグラフト共重合体は、
もっぱら成形体材料として使用され得るが、このために
例えば噴霧乾燥処理される。しかしながら、本発明グラ
フト共重合体は、その低温靭性を高めるため、共重合体
(c)と混合するのが有利である。この変性に適する共
重合体(c)は、本発明により、(c1)50から10
0重量%の、一般式(I)のスチレン化合物および/ま
たはメタクリル酸もしくはアクリル酸のC1 −C8 アル
キルエステル、および(c2)0から50重量%の、メ
タクリロニトリル、アクリロニトリル、メタクリル酸、
アクリル酸、マレイン酸無水物、C1 −C4 でN−置換
されたマレインイミド、脂肪族C2 −C8 カルボン酸の
ビニルエステル、アクリルアミドまたはビニルエチルエ
ーテルのいずれかのモノマー、(c3)0から90重量
%のポリカルボネート、および(c4)0から100重
量%の慣用の添加剤を含有する混合物を重合させること
により得られる。
【0043】この構成分(c1)および(c2)は前述
した構成分(b1)および(b2)に対応する。
【0044】構成物(c1)は50から100重量%、
好ましくは60から90、ことに65から81重量%、
(c2)は0から50重量%、好ましくは10から4
0、ことに19から35重量%の量で使用される。
【0045】構成分(C1)および(c2)の具体例
は、例えばビニル芳香族モノマーおよび極性の共重合可
能、エチレン性不飽和モノマーから得られる単独重合体
ないし共重合体は、例えばポリスチレン、ポリメチルメ
タクリレート、スチレン/アクリロニトリル共重合体、
α−メチルスチレン/アクリロニトリル共重合体、スチ
レン/マレイン酸無水物共重合体、スチレン/フェニル
マレインイミド共重合体、スチレン/メチルメタクリレ
ート共重合体、メチルメタクリレート/アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン/アクリロニトリル/マレイン酸
無水物共重合体、スチレン/アクリロニトリル/フェニ
ルマレインイミド共重合体、α−メチルスチレン/アク
リロニトリル/t−ブチルメタクリレート共重合体、α
−メチルスチレン/アクリロニトリル/メチルメタクリ
レート共重合体、スチレン/アクリロニトリル/t−ブ
チルメタクリレート共重合体である。
【0046】上述共重合体は、本発明のグラフト共重合
体製造のためのグラフト共重合の際、ことに比較的少量
の構成分(A)に対して比較的多量の構成分(B)を枝
つぎ重合させる場合に、しばしば副生成物として得られ
る。ビニル重合体および(メタ)アクリル重合体は、公
知のラジカル重合、陰イオン重合および陽イオン重合に
より製造されるが、また公知のレドックス重合あるいは
金属有機化合物混合触媒による重合法でも有利に製造さ
れ得る。
【0047】本発明の構成分(c3)は、ポリカルボネ
ート(PC)単独、あるいは上述した他の構成分(c
1)、(c2)との混合物としても使用され得る。
【0048】本発明による好ましいブレンド構成分は、
例えばポリカルボネートと、上述の本発明グラフト共重
合体および構成分(c1)、(c2)を含有する混合物
である。
【0049】一般的に本発明のグラフト共重合体は、5
から95重量%、好ましくは10から90、ことに20
から80重量%、(c1)、(c2)構成分(c1+c
2)は5から95重量%、好ましくは10から90、こ
とに20から80重量%、構成分(c3)は0から90
重量%、好ましくは0から80、ことに0から70重量
%含有される。
【0050】適当なポリカーボネートは、例えば以下の
式(II) HO−Ar−A−Ar−OH (II) で表わされ、かつArが非置換フェニルまたはC1 −C
4 アルキルもしくはハロゲンでモノないしトリ置換され
ているフェニルを意味し、Aが単一結合、C1 −C3
ルキレン、C2 −C3 アルキリデン、C3 −C6 シクロ
アルキリデン、−s−またはSO2 −を意味するジフェ
ノールを基礎とするものが好ましい。式(II)の好ま
しいジフェノールとしては、例えばハイドロキノン、レ
ソルジン、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,
4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブ
タン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シ
クロヘキサン、ことに2,2−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−シクロヘキサンである。
【0051】式(II)のジフェノール自体は公知であ
るか、あるいは公知の方法で製造される。このジフェノ
ールは、ポリカーボネート製造のため、単独でもあるい
は混合物としてでも使用され得る。
【0052】適当なポリカーボネートは、公知の方法
で、ことに使用されるジフェノール全量に対して0.0
5から2.0モル%の少なくとも3官能性の化合物、例
えば3個以上のフェノール性OH基を有する化合物を形
成することにより分岐され得る。
【0053】ことに好ましいポリカーボネートは、1.
10から1.50、ことに1.25から1.40の相対
粘度(23℃において0.5重量%の濃度のクロロホル
ム溶液として測定)を有するものであって、これは重量
平均分子量(Mw)10000から200000、こと
に20000から80000g/モルに相当する。
【0054】このポリカーボネートの製造は、式(I
I)のジフェノールを相界面法によりホスゲンと反応せ
しめ、あるいは均質相法(いわゆるピリジン法)により
ホスゲンと反応させることにより行われる。この場合、
分子量の調整は公知の態様で既知の連鎖切断に対応する
数量により行われる(ポリジオルガノシロキサン基含有
ポリカーボネートに関し、例えば西独特願公開3334
782号公報参照)。
【0055】適当な連鎖切断剤は、例えばフェノール、
p−t−ブチルフェノールであるが、西独特願公開28
4200号公報による4−(1,3−テトラメチルブチ
ル)−フェノールのような長鎖アルキルフェノール、ま
たは同3506472号公報による、アルキル置換基中
における合計炭素原子数8から20のモノアルキルフェ
ノールもしくはジアルキルフェノール、例えばN−ノニ
ルフェノール、3,5−ジ−t−ブチルフェノール、p
−t−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノール、
2−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノール、4−
(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノールである。
【0056】構成分(c3)としては、例えばポリカル
ボネート/ポリシロキサンブロック共重合体、ポリカル
ボネート/ポリエーテルブロック共重合体、ポリカルボ
ネート/ポリエステル共重合体も使用可能である。構成
分(c3)として、さらに芳香族ポリエステルおよびポ
リエステルカルボネートも使用され得る。
【0057】構成分(c4)として、本発明による熱可
塑性成形体材料は、慣用の添加剤をさらに他の構成分と
して含有し得る。その具体例として、染料、顔料、対光
線、対熱安定剤、可塑剤、発泡剤、有機もしくは無機の
粒子状、粉末状、繊維状充填剤が挙げられる。
【0058】これらの添加剤、助剤は、熱可塑性成形体
材料の全量に対して、50重量%までの量で使用される
が、相容性合成樹脂はさらに多量添加され得る。
【0059】本発明によるグラフト共重合体は、上述し
たポリマーのほかに、マトリックスとしてさらに以下の
ようなポリマーとも混合され得る。すなわち、ポリフェ
ニレンエーテル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリエチレンの単独重合体および共重合体、ポリ
プロピレンの単独および共重合体、ハロゲン化ポリオレ
フィン、例えばポリビニルクロライド、ポリテトラフル
オロエチレン、およびその誘導体、ポリエーテルスルホ
ン、ポリスルホンなどである。
【0060】さらに好ましい実施態様において、本発明
のグラフト共重合体は、公知のゴム変性樹脂、例えばA
BS、ASA、ブタジエンを基礎とする、スチレン/ア
クリロニトリル共重合体とのABS−グラフト共重合体
樹脂、アクリレートを基礎とする、スチレン/アクリロ
ニトリル共重合体とのASA成形体材料(西独特許12
60135号、ヨーロッパ特許62901号)とも混合
され得る。このような衝撃強さに関して変性されている
熱可塑性樹脂に、本発明のグラフト共重合体を添加する
ことにより、また必要に応じてソヒニル芳香族モノマー
と、極性の共重合可能、エチレン性不飽和モノマーから
成る共重合体をマトリックスとして導入することによ
り、非光沢性にすることが好ましい。
【0061】本発明による熱可塑性成形体材料は、原則
として公知の方法、例えば押出し、射出成形、溶融プレ
ス、混練などにより加工処理される。このようにして溶
融された混合体は、(原則として押出しにより)成形体
になされ、その機械特性を検査する。
【0062】本発明による熱可塑性樹脂成形体材料は、
熱塑性処理に慣用されている方法、例えば押出し、射出
成形により種々の成形体、例えば窓枠、屋外家具(テー
ブルなど)、ボート、各種標識、ランプシェード、自動
車部品、子供用遊戯具などに成形加工される。本発明成
形体材料は、ことに高度の低温靭性、良好な気候安定性
を示し、同時に無光沢表面を有する成形体の製造に適す
る。
【0063】
【実施例】実施例 衝撃強さak (kJ/m2 )を、DIN53453によ
り220℃、250℃、280℃で射出成形された標準
板体につき、23℃、0℃および−20℃の温度で測定
した。
【0064】熱成形耐性ビカー(Vicat)B50
(℃)は,DIN54460により測定された。また体
積流動インデックスMVI(ml/10分)は、200
℃の温度、21.6kgの負荷でDIN53735によ
り測定された。
【0065】平均粒度については、Kolloid−Z
und Z.Polymere250(1972)、
782−796頁におけるW.ショルタンおよびH.ラ
ンゲの方法により分析超遠心機で測定された粒度の重量
平均がもたらされる。すなわち、超遠心機による測定
は、試料粒径の統合的質量分布をもたらす。これから、
粒子のどの程度の質量%が、測定粒子と同じか小さいか
が算定される。統合的質量分布のd50値 として示され
る中央粒子径は、粒子の50重量%がd50値に対応する
径より小さい直径を有する。この場合、同様にして種子
の50重量%が、d50値より大きい直径を有する。
【0066】1.グラフト共重合体Aの製造 1.1 シリコン乳濁液(分散液)として、架橋ポリメ
チルシロキサン乳濁液(ヨーロッパ特許特願公開492
376号公報実施例1と同様にして調製)を使用した。
固体含有分(FG)17.4%、粒径156nm、粘度
4.6mPa・s、pH値7、架橋度3%、メタクリル
オキシプロピル官能性3。
【0067】1.2 第1スリーブ部分(枝部分)A2
の製造 1.2.1 分散液(主構成分)A1(下表1参照)と
水を60℃に加熱し、次いでカリウム過硫酸塩(KP
S)に添加した。
【0068】1.2.2(追加構成分) n−ブチルアクリレート(BA)およびトリシクロデセ
ニルアルコールのアクリル酸エステル(DCPA)の混
合液を、1.5時間にわたり滴下添加し、同時に水と、
13およびC14アルキルスルホン酸ナトリウム塩(石け
ん)の混合液を滴下添加した。得られた分散液の分離処
理は行わなかった。
【0069】1.3 第2スリーブ部分(枝部分)の製
分散液A2に5.1gの過硫酸カリウム塩を添加し、表
1のモノマー(アクリロニトリルおよび場合によりジメ
チルアルノエチルアクリレート(DMAEA)を3時間
にわたり滴下添加し、2時間後撹拌処理した。理論的固
体分40.0%。
【0070】
【表1】
【0071】光透過性(LD、DIN5036)ないし
透明性として、試料透過光線の入射光線強度に対する割
合を示し、石英製、3cm厚さの皿中における0.01
重量%濃度の固体分水溶液の、400から900nm波
長光線に対する依存関係で示される。
【0072】2.対比例V1(シリコーングラフトゴ
) ガラスフラスコ中において、8333gの分散液A1を
60℃に加熱し、3.9gの過硫酸カリウムを添加し、
これに725gのスチレンおよび242gのアクリロニ
トリルから成る混合液を3時間にわたり滴下添加し、2
時間後反応させた。
【0073】 固体分FG 25.7% LD値 79 膨潤係数 3.9 ゲル含有分 89.9%
【0074】3.対比例V2(アクリレートグラフトゴ
) ヨーロッパ特願公告6503号公報12欄54行から1
3欄22行に記載された方法で製造した。
【0075】ゴム(実施例1から3.対比例V1および
V2の)は、ヨーロッパ特願公告6503号13欄16
行から22行に記載されているようにして処理された。
【0076】4.構成分B スチレンとアクリロニトリル(重量割合65:35)か
ら構成される重合体(23℃、0.5重量%DMF溶液
で測定した粘度80ml/g)を使用した。
【0077】5.混合物の調整 まずゴム(実施例1から3、対比例V1、V2の)を、
250℃において2軸押出機(ウェルネル、ウント、プ
ファイデレル社のZSK30)により上記4の構成分B
と重量割合1:1で混合し、顆粒化した。この顆粒か
ら、220、250、280℃の各温度で、機械特性テ
ストのための成形体を製造した(表2)。
【0078】
【表2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(a1)70から99.9重量%の
    アルキルが、フェニルもしくはフェノキシによりモノ置
    換されていてもよいアクリル酸のC1 −C18アルキルエ
    ステル、 (a2)0.1から10重量%の多官能性モノマーおよ
    び (a3)0から29.9重量%の、(a1)、(a2)
    と異なり、これらと共重合し得るエチレン性不飽和モノ
    マーを含有する混合物の25から60重量%を5から2
    5重量%の架橋シリコーンゴムの存在下に重合させ、か
    つ (B)(b1)50から100重量%の、以下の一般式
    (I) 【化1】 で表され、かつR1 、R2 が相互に無関係にそれぞれ水
    素、C1 −C8 アルキルまたは3個までの置換基C1
    4 アルキルを有するフェニルおよび/またはメタクリ
    ル酸もしくはアクリル酸のC1 −C8 アルキルエステル
    を意味するスチレン化合物、および (b2)0から50重量%の、メタクリロニトリル、ア
    クリロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン
    酸無水物、C1 −C4 アルキルでN−置換されているマ
    レインイミド、脂肪族C2 −C8 カルボン酸のビニルエ
    ステル、アクリルアミドまたはビニルメチルエーテルの
    いずれかのモノマーの混合物の30から50重量%を、
    上記グラフト共重合体(A)の存在下に重合させること
    により得られるグラフト共重合体。
  2. 【請求項2】 (C)(c1)50から100重量%
    の、一般式(I)のスチレン化合物および/またはメタ
    クリル酸もしくはアルリル酸のC1 −C8 アルキルエス
    テル、 (c2)0から50重量%の、メタクリロニトリル、ア
    クリロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン
    酸無水物、C1 −C4 アルキルでN−置換されているマ
    レインイミド、脂肪族C2 −C8 カルボン酸のビニルエ
    ステル、アクリルアミドまたはビニルメチルエーテルの
    いずれかのモノマー、 (c3)0から90重量%のポリカルボネート、および (c4)0から100重量%の慣用添加剤を含有する混
    合物を重合させて得られる共重合体の95から5重量%
    と、請求項(1)によるグラフト共重合体(A)の5か
    ら95重量%とを含有する熱可塑性成形体材料。
  3. 【請求項3】(A)(a1)70から99.9重量%の
    アルキルが、フェニルもしくはフェノキシによりモノ置
    換されていてもよいアクリル酸のC1 −C18アルキルエ
    ステル、 (a2)0.1から10重量%の多官能性モノマーおよ
    び (a3)0から29.9重量%の、(a1)、(a2)
    と異なり、これらと共重合し得るエチレン性不飽和モノ
    マーを含有する混合物の25から60重量%を5から2
    5重量%の架橋シリコーンゴムの存在下に重合させ、か
    つ (B)(b1)50から100重量%の、以下の一般式
    (I) 【化2】 で表され、かつR1 、R2 が相互に無関係にそれぞれ水
    素、C1 −C8 アルキルまたは3個までの置換基C1
    4 アルキルを有するフェニルおよび/またはメタクリ
    ル酸もしくはアクリル酸のC1 −C8 アルキルエステル
    を意味するスチレン化合物、および (b2)0から50重量%の、メタクリロニトリル、ア
    クリロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン
    酸無水物、C1 −C4 アルキルでN−置換されているマ
    レインイミド、脂肪族C2 −C8 カルボン酸のビニルエ
    ステル、アクリルアミドまたはビニルメチルエーテルの
    いずれかのモノマーの混合物の30から50重量%を、
    上記グラフト共重合体(A)の存在下に重合させること
    を特徴とする、請求項(1)によるグラフト共重合体の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 (C)(c1)50から100重量%
    の、一般式(I)のスチレン化合物および/またはメタ
    クリル酸もしくはアルリル酸のC1 −C8 アルキルエス
    テル、 (c2)0から50重量%の、メタクリロニトリル、ア
    クリロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン
    酸無水物、C1 −C4 アルキルでN−置換されているマ
    レインイミド、脂肪族C2 −C8 カルボン酸のビニルエ
    ステル、アクリルアミドまたはビニルメチルエーテルの
    いずれかのモノマー、 (c3)0から90重量%のポリカルボネート、および (c4)0から100重量%の慣用添加剤を含有する混
    合物を重合させて得られる共重合体の95から5重量%
    と、請求項(1)によるグラフト共重合体(A)の5か
    ら95重量%とをそれ自体公知の方法で混合することを
    特徴とする、請求項(2)による熱可塑性成形体材料の
    製造方法。
JP6304793A 1993-12-09 1994-12-08 グラフト共重合体およびこれを含有する、耐候性、低温強靭性、非光沢性の熱可塑性樹脂成形体 Withdrawn JPH07216036A (ja)

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