JPH05310865A - マルチシエル型グラフトコポリマーおよび該グラフトコポリマーを含有する熱可塑性材料 - Google Patents

マルチシエル型グラフトコポリマーおよび該グラフトコポリマーを含有する熱可塑性材料

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JPH05310865A
JPH05310865A JP25967992A JP25967992A JPH05310865A JP H05310865 A JPH05310865 A JP H05310865A JP 25967992 A JP25967992 A JP 25967992A JP 25967992 A JP25967992 A JP 25967992A JP H05310865 A JPH05310865 A JP H05310865A
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graft
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JP25967992A
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Norbert Niessner
ニースナー ノルベルト
Friedrich Seitz
ザイツ フリードリッヒ
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BASF SE
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    • C08L33/06Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, which oxygen atoms are present only as part of the carboxyl radical
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 すぐれた耐候性のほかにきわめて高い粘度、
ならびに粘度が加工温度に依存しないグラフトコポリマ
ーを提供する。 【構成】 ビニル芳香族(コ)ポリマーからの架橋の硬
質相のコア、アルキルアクリレートをベースとする架橋
のゴム相からの第1シエル、ビニル芳香族(コ)ポリマ
ーからの第2シエルおよびビニル芳香族モノマーおよび
さらに共重合可能のモノマーからなるコポリマーからの
非架橋の硬質相の第3のシエルを有する粒子を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乳化重合により製造され
る、マルチシエル型グラフトポリマーに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなグラフトコポリマーはとりわ
けいわゆる、耐衝撃性改質剤として、例えばPVC,P
MMA等に対して使用され、その際グラフトコポリマー
は粒子の形で熱可塑性ポリマーに分散されている。
【0003】コア/シエル構造を有する公知のグラフト
コポリマーは、有利には“硬質”のコア、“軟質”の第
1シエル(または逆も同様)およびさらに1個以上のシ
エルからなる3以上の段階のポリマーであり、その際一
般には最も外側のシエルが“硬質”のシエルで、これは
熱可塑性マトリックスに対し(一部)相容性をなすべき
である。
【0004】概念“硬質”および“軟質”は相応するホ
モポリマーのガラス転移温度Tgの室温の上部かないし
は下部の位置に関係する。
【0005】コア/シエル構造、特にPVCおよびPM
MA−改質剤の場合には、分散されているゴム相および
連続する熱可塑性硬質マトリックスの間の屈折率の差
を、少なくとも一部、調整するのに使われる。それから
耐衝撃性もまた透明な熱可塑性加工材料も同様に結果と
して生じる。
【0006】グラフトコポリマーのうち不飽和の成分の
ないそれは特に耐候性ですぐれる。その場合特にアクリ
ルゴムが重要である。架橋および/またはグラフト活性
化作用のモノマーは一方でこれらのアクリレートゴムの
ゴム弾性エラストの挙動を引き起すが他方でさらにシエ
ルのゴムベースへの結合を可能にする。
【0007】光学的に透明な多相系の詳細な議論はH.
J.Biangardi,H.Sturm,G.Kos
tersitz.Angew.Makromol.Ch
em.183,221〜241(1990)にある。
【0008】効果的なゴムの量を増加することなく、物
理的に有効なゴム容積をできる限り高めるためには、硬
質組成の成分をゴム粒子の中に閉じ込めなければならな
い。この構想は耐衝撃性改質のポリスチレン(高衝撃ポ
リスチレン)またはABS合成樹脂の開発の基礎にある
(例えば“Ruhber Toughened Pla
stics”、Advances in Chemis
try Series222,5.2(1989)に記
載)。このことは乳化重合の場合に硬質コアを軟質の第
1のシエルで包まなければならず、次いでこれにさら
に、連続する熱可塑性マトリックスと相溶性の第2のシ
エルを持たせることを意味する。西ドイツ特許出願公告
第2107350号明細書およびベルギー発明特許第7
83190号明細書には硬質−軟質−硬質−形態を有す
る多層構造のエマルジョンコポリマーが記載されてい
る。外側の硬質シエルの構造は生じるがそれでもエマル
ジョンでなくむしろ懸濁重合で制御する。これらの粒子
は良好な耐衝撃性改質を可能にする。ベルギー発明特許
第770035号明細書、西ドイツ特許出願公告第22
44519号明細書およびアメリカ特許第397183
5号明細書には硬質スチレンコア、ブチルアクリレート
ゴムからの第1シエルおよびMMAからの第2のシエル
からなる系をPVCの耐衝撃性改質のために記載してい
る。
【0009】特開昭62−023150号公報にはスチ
レンコア、架橋されたアルキルアクリレートからの第1
シエルおよび例えばスチレンおよびアクリルニトリルか
らの混合物からなる第2シエルからなる系をPVCの耐
衝撃性改質のために提案している。
【0010】フランス特許公開第2324660号明細
書には非網状化のポリスチレン−コ−MMAコアおよび
アルキルアクリレート+スチレン/アクリルニトリルか
らの非架橋のゴム状シエルからなる系をPVC成形材料
のための加工助剤として記載されている。
【0011】アメリカ特許第4082895号明細書は
アクリルニトリルコポリマーをコアとし、架橋のアクリ
レートゴムからの第1シエルおよび例えばスチレン/ア
クリルニトリルからの外部シエルからなるグラフトコポ
リマーを推奨している。ここで不利な点は高アクリルニ
トリル含有率の際に現れる黄変である。
【0012】少なくとも80%のMMAからなる硬質コ
ア、エラストマーの第1シエルおよび第2のシエルから
なるPMMA−改質剤は西ドイツ特許出願公開第330
0526号明細書で記載されている。
【0013】西ドイツ特許出願公告第2324316号
明細書は硬質の架橋のコア、アクリレートからの第1シ
エルおよび例えばスチレン−アクリルニトリルコポリマ
ーからの第2のシエルからなるマルチシエル型アクリレ
ートゴムを記載している。
【0014】特開昭60−063248号公報、同60
−069154号公報および同60−147460号公
報では例えばポリスチレンからの硬質コア、例えばブチ
ルアクリレートからの第1シエルおよび例えばスチレン
コポリマーからの外部シエルを有するグラフトコポリマ
ーを記載している。これらのグラフトコポリマーはすぐ
れた耐候性および一般に良好な透明性を有する。しかし
これはただ多くの場合満足であるが、良好でない耐衝撃
性改質効果を有する。そのほか粘度の加工温度(射出成
形温度)による依存性、合成樹脂加工者に不願の特性が
観測される。
【0015】
【発明が解決しょうとする課題】従って本発明の課題
は、すぐれた耐候性のほかにきわめて高い粘度、ならび
に粘度が加工温度に依存しないグラフトコポリマーを提
供することであった。
【0016】
【課題を解決するための手段】ところでビニル芳香族
(コ)ポリマーからの架橋の硬質相のコア、アルキルア
クリレートをベースとする架橋のゴム相からの第1シエ
ル、ビニル芳香族(コ)ポリマーからの第2のシエルお
よびビニル芳香族モノマーおよびさらに共重合可能のモ
ノマーからなるコポリマーからの非架橋の硬質相の第3
のシエルを有する粒子を使用すれば、粘度の加工温度に
依存せずかつ改良された着色性と共に、特に高いノッチ
付耐衝撃強度を有する耐衝撃改質の熱可塑性ポリマーが
得られることを見出した。また驚いたことに本発明によ
る成形材料はより良好な、結合継目強度と結び付いたよ
り良好な離型性ですぐれている。
【0017】本発明の第1の対象は、内から外に向って
A1〜A4の順にかつA1〜A3の総計に対して、 A1:25℃より高いガラス転移温度Tgを有し、 A11:少なくとも1種の芳香族モノマー50〜99.
9重量%、 A12:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用するモ
ノマーおよび/または異なる反応性の2個以上の官能基
を有するグラフト活性作用のモノマー、その際架橋およ
びグラフト活性作用は唯一のモノマーに該当してもよ
い、0.1〜10重量%、 A13:1種以上の共重合可能のモノマー49.9重量
%まで からなるコア(グラフトベース)A1 5〜85重量
%; A2:25℃より低いTgを有し、 A21:アルキル基中に1〜18個の炭素原子を有する
少なくとも1種のアルキルアクリレート50〜99.9
重量%、 A22:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用するモ
ノマーおよび/または異なる反応性の2個以上の官能基
を有する少なくとも1種のグラフト活性のモノマー、そ
の際架橋およびグラフト活性作用は唯一のモノマーに該
当してもよい、0.1〜10重量%、 A23:1種以上の共重合可能の不飽和のモノマー4
9.9重量%まで からなる、ゴム弾性の物質からなる第1のグラフトシエ
ル(A2)5〜85重量%; A3:25℃より高いTgを有し、 A31:少なくとも1種のビニル芳香族モノマー50〜
100重量%、 A32:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用のモノ
マーおよび/または異なる反応活性の2個以上の官能基
を有する少なくとも1種のグラフト活性のモノマー10
重量%まで、 A33:1種以上の共重合可能のモノマー50重量%ま
で からなるビニル芳香族モノマーからの第2のグラフトシ
エル(A3)5〜85重量%; A4:A41:1種以上のビニル芳香族モノマー1〜9
9重量%、 A42:1種以上の共重合可能モノマー1〜99重量
%、 からなるコポリマーからの第3のグラフトシエルA4
5〜85重量% からなるグラフトコポリマーAおよびその硬質熱可塑性
ポリマーの耐衝撃性改質への適用で解決される。
【0018】グラフトコポリマーA グラフトベースA1;コア/シエル構造を有する粒状の
グラフトコポリマーAを常法でグラフトベースA1か
ら、ならびにその上に次々にグラフト化したシエルA
2、A3およびA4から製造する。該グラフトベースは
最良には水性のエマルジョンで20〜100℃、有利に
は40〜80℃で製造する。この際ビニル芳香族モノマ
ー全部、ならびに架橋作用の、多官能性モノマーおよび
/またはグラフト活性モノマー、場合によりさらにエチ
レン系の不飽和の共重合可能のモノマーと一緒に重合す
る。架橋およびグラフト活性の特性は唯一のモノマーに
該当してもよい。
【0019】ビニル芳香族モノマーの例としては、スチ
レン、α−メチルスチレンおよび核アルキル化スチレン
例えばp−メチルスチレンおよびt−ブチルスチレンで
ある。特に有利にはスチレン、α−メチルスチレンおよ
びp−メチルスチレンを単独でまたは混合して使用す
る。さらに共重合可能のエチレン系不飽和のモノマーの
例としては、単独または混合したアクリルニトリル、ア
クリル酸、無水マレイン酸、アクリルアミド、N−置換
のアクリルアミド、ビニルメチルエーテルである。
【0020】良好な機械的特性を達成するためには、グ
ラフトベースとして使用するポリマーも、また次のグラ
フト化のためのグラフト活性位置も存在するように同様
に架橋されていることが必要であることが明らかとなっ
た。このために重合をグラフトベースの製造の際に使用
したモノマーA12の全重量に対して0.1〜10重量
%、有利には1〜4重量%の存在で行う。特に使用した
架橋剤は同時にグラフト活性モノマーとして作用し、代
りにグラフト活性モノマーを0.1〜10重量%の量で
架橋および場合によりグラフト活性作用のモノマーに追
加して加えることができる。架橋剤としてはなかんずく
ジビニルベンゼン、ジアリルマレエート、ジアリルフマ
ラート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌラート
またはトリアリルイソシアヌラートが作用する。グラフ
ト活性モノマーとしては、エポキシ、ヒドロキシ、カル
ボキシル、アミノまたは酸無水基を持つ、不飽和のモノ
マー、例えばヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
が作用する。特に有利な架橋剤およびグラフト活性モノ
マーとしてジシクロペンタジエニルアクリレート、トリ
シクロデセニルアルコールのアクリル酸エステルが有利
であることが実証された(西ドイツ特許出願公告第12
60135号明細書参照)。
【0021】グラフトベースA1のガラス転移温度は2
5℃より上にある(ガラス転移温度を、例えばDSCを
使用して確立する;K.H.Illers;Makro
mol.Chem.127、(1969))。
【0022】こうして通常の乳化剤例えばアルキルまた
はアルキルアリールスルホン酸、アルキルスルフエー
ト、脂肪族アルコールスルホネートのアルカリ金属塩、
10〜30個の炭素原子を有する高級脂肪酸の塩または
樹脂石鹸を使用することができる。有利にはアルキルス
ルホネートまたは10〜18個の炭素原子を有する脂肪
酸のナトリウム塩を使用する。有利には乳化剤をグラフ
トベースA1の製造のために使用したモノマーの全重量
に対して0.5〜5重量%の量で使用する。重合開始剤
としては特に一般に使用されているぺルスルフエートが
使用されるが、しかしまたレドックス系も適している。
開始剤の量は(例えば0.1〜1重量%)は公知のやり
方で所望の分子量に従って調整する。
【0023】重合助剤としては通常の緩衝物質、例えば
炭酸水素ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム(これによ
ってpH値を6〜9に調整することができる)、ならび
に分子量制御剤、例えばメルカプタン、テレピン油また
は二量体のα−メチルスチレンを使用することができ
る。
【0024】正確な重合条件、特に方式、配量および乳
化剤の量は上記記載の範囲内で個々に、架橋のポリマー
の得られたラテックスが粒子の大きさ(d50値)を約3
0〜1000nmの範囲で、有利には50〜800nm
の範囲内に持つように決定する。
【0025】また原理的には、グラフトベースを乳化重
合のそれと別の方法によって、例えば塊状または溶液重
合によって製造し、得られたポリマーを後で乳化するこ
とも可能である。このための方法は公知である。
【0026】グラフトシエルA2:コア(グラフトベー
ス)A1に第1のシエルA2をグラフト化するためには
グラフトベースA1の存在でアルキル基に1〜18個の
炭素原子を有する(場合によりさらに共重合可能のモノ
マーA23を有する)少なくとも1種のアルキルアクリ
レートA21を架橋作用しグラフト活性のモノマーA2
2の存在で重合する。
【0027】モノマーA21としては単独または混合し
た形でゴムエラストマーを生成し、アルキル基に18個
までの炭素原子を有するアクリル酸アルキルエステル、
特に2〜8個の炭素原子を有するものが使用される。特
にアクリル酸n−ブチルエステルおよびアクリル酸エチ
ルヘキシルエステルが適している。
【0028】架橋およびグラフト活性のモノマーA12
のためにA1で言及したこともまたさらに共重合可能の
A13のために言及したこともまた相応する、組成A2
2およびA23にも適用される。
【0029】グラフトベースとして使用するポリマー
(A1)へのグラフト共重合も水性エマルジョン中で行
うのが有利である。それはグラフトベースの重合と同じ
系で行うことができ、その際さらに乳化剤および開始剤
を加えることができる。これらはA1の製造に使用した
乳化剤ないしは開始剤と同一であってはならない。乳化
剤、開始剤および重合助剤をそのつど単独でまたは混合
した形でグラフトベース(A1)のエマルジョンに装入
することができる。しかしまたそれらは単独でまたは混
合した形で第1のシエルA2のために使用したモノマー
と一緒に加えることができる。例えば開始剤および重合
助剤として一種の緩衝物質をグラフトベースのエマルジ
ョンに装入し、引き続いて該モノマーをシエルのため乳
化剤と一緒に滴加することができる。一方で前装入およ
び装入のそれぞれ可能な、組合せおよび他方で開始剤、
乳化剤および重合助剤も適用可能である。適当な方法
は、例えば“Houben−Weyl,ポリマーI、2
19頁以下から公知である。そのほかに乳化剤、開始剤
および重合助剤の選択に対してはグラフトベースの製造
の際に言及したことが適用される。
【0030】グラフトシエルA3:ビニル芳香族モノマ
ーとして、多官能性の架橋作用のモノマーとして、グラ
フト活性モノマーおよびさらにエチレン系不飽和共重合
可能のモノマーとしてはグラフトベース(A1)のため
に記載した化合物が使用される。
【0031】グラフト共重合をグラフトベースとして使
用したポリマーA1+A2に再び水性エマルジョンで行
うのが有利である。それをグラフトベースA1+A2の
重合と同じ系で行うことができる、その際さらに乳化剤
および開始剤を加えることができる。これらはA1およ
び/またはA2の製造のために使用した乳化剤ないしは
開始剤と同一であってはならない。そのほかにおいては
乳化剤、開始剤および重合助剤の選択および組合せに対
してはグラフトベースおよび第1のシエルの製造の際に
言及したことを適用する。
【0032】グラフトシエルA4:ビニル芳香族モノマ
ーとしておよびさらにエチレン系不飽和の共重合可能の
モノマーとしては前記記載の化合物が使用される。
【0033】好ましくは第3のシエルのグラフト共重合
は再び水性のエマルジョン中で行う。それはグラフトベ
ースの重合と同じ系で行うことができ、その際さらに乳
化剤および開始剤を加えてもよい。これらは先に使用し
た乳化剤ないし開始剤と同一であってはならない。その
ほかでは乳化剤、開始剤および重合助剤の選択および組
合せに対してはグラフトベースおよび第1のシエルの製
造の際の言及が適用される。
【0034】コポリマーB 有利なコポリマーBはスチレン、α−メチルスチレン、
核置換のスチレン系列からの少なくとも1種のモノマー
からなるもの、例えばp−メチルスチレン、アクリルニ
トリル、メタクリニトリル、無水マレイン酸の系列から
なる少なくとも1種のモノマーを有するメチルメタクリ
レートである。
【0035】コポリマーBは屡々成分Aの製造のための
重合の際副生成物として、特に大量のモノマーを小量の
ゴムにグラフトする際に生じる。
【0036】コポリマーBは樹脂状の熱可塑性でゴムを
含んでいない。特に有利なコポリマーBはスチレンとア
クリルニトリルおよび場合によりメチルメタクリレート
から、α−メチルスチレンとアクリルニトリルおよび場
合によりメチルメタアクリレートとからまたはスチレン
およびα−メチルスチレンとアクリルニトリルおよび場
合によりメチルメタアクリレートからおよびスチレンお
よび無水マレイン酸からなるものである。
【0037】熱可塑性コポリマーBにおける特に有利な
重量割合はビニル芳香族モノマー60〜80重量%およ
びエチレン系不飽和のモノマー40〜20重量%であ
る。また記載のコポリマーの複数のものを同時に使用す
ることができる。
【0038】
【外1】
【0039】ポリカーボネートC 本発明による適する熱可塑性、芳香族ポリカーボネート
Cは式(I):
【0040】
【化1】
【0041】〔式中、Aは単結合、C1〜C5−アルキレ
ン、C2〜C5−アルキリデン、C2〜C6−シクロアルキ
リデン、−S−または−SO2−、Bは塩素、臭素また
はC1〜C8アルキル、XおよびYは互に独立に0.1ま
たは2およびnは1または0である〕のジフエノールを
ベースとするものである。
【0042】本発明に適するポリカーボネートCはホモ
ポリカーボネート並びにまたコポリカーボネートであ
る。
【0043】式(I)のジフェノールは文献で公知でも
あり、文献で公知の方法で製造することができる。
【0044】Cに適した本発明により適合するポリカー
ボネートの製造は公知であり、例えば相界面法によりホ
スゲンでまたは均一相における方法(いわゆるピリジン
法)によるホスゲンで行うことができ、その際そのつど
調整すべき分子量を公知のやり方で公知の連鎖停止剤の
相応する量により達成する。(ポリジオルガノシロキサ
ン含有のポリカーボネートに関しては例えば西ドイツ特
許出願公開第3334782号明細書参照)。適する連
鎖停止剤は例えばフェノール、p−クロルフェノール、
−p−t−ブチルフェノールまたは2,4,6トリブロ
ムフェノール、しかしまた西ドイツ特許出願公開第28
42005号明細書による長鎖のアルキルフェノール、
例えば4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)
−フェノールまたはドイツ特許出願特許第350647
2.2号明細書(LeA23654)によるアルキル置
換基に総計8〜20個の炭素原子を有するモノアルキル
フェノールまたはジアルキルフェノール、例えばp−ノ
ニルフェノール、3,5−ジ−t−ブチルフェノール、
p−t−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノー
ル、2−(3,5−ジメチル−ヘプチル)−フェノール
および4−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノール
である。
【0045】
【外2】
【0046】式(I)の適するジフェノールは、例えばヒ
ドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒドロキシビフ
エニル、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)−
プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)
−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フエニル)−シクロヘキサン、2,2−ビス−(3−ク
ロル−4−ヒドロキシフエニル)−プロパン、2,2−
ビス−(3,5−ジクロル−4−ヒドロキシフエニル)
−プロパンおよび2,2−ビス−(3,5−ジブロム−
4−ヒドロキシフエニル)−プロパン、2,2−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフエニル)−プロ
パンである。
【0047】式(I)の有利なジフェノールは、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)−プロパン、2,
2−ビス−(3,5−ジクロル−4−ヒドロキシフエニ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロム−
4−ヒドロキシフエニル)−プロパン、2,2−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフエニル)−プロパ
ンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)−シ
クロヘキサンである。
【0048】本発明による適したポリカーボネートCを
公知のやり方で分枝させることができしかもそれがわず
かの量、例えば使用したジフェノールの総計に対して3
個以上の官能基の化合物、例えば3個以上のフェノール
のOH基の0.05〜2.0モル%の組込みにより分枝
できる。
【0049】有利なポリカーボネートは、ビスフェノー
ルA−ホモポリカーボネートのほかに、ジフェノールの
総モルに対して、2,2−ビス−(3,5−ジブロム−
4−ヒドロキシフエニル)−プロパンの15モル%まで
を有するビスフェノールAのコポリカーボネートであ
る。
【0050】本発明による粒状グラフトポリマーは、そ
れ自身単独で成形材料として使用することができる。こ
れに加えてそれを例えば噴霧乾燥により加工することが
できる。しかし有利には、粒状グラフトポリマーを、熱
可塑性樹脂と、その耐衝撃強度を向上させるため混合す
る。改質するために適する熱可塑性樹脂は25℃を越え
る、有利には60℃を越える、特に有利には80℃を越
えるガラス転移温度を持つ。これらは以下においてまた
硬質成分(マトリックス)とも表示される。適する硬質
成分に対する例としてはポリビニルクロリド、ポリメチ
ルメタクリレートならびに特にビニル芳香族モノマーお
よび極性の、共重合可能の、エチレン系不飽和モノマー
からなるコポリマーである。また適するビニル芳香族の
ならびに極性の、共重合可能のエチレン系不飽和モノマ
ーはここではグラフトシエルの製造の際B1およびB2
として挙げたものである。特に有利な硬質成分はスチレ
ン−アクリルニトリルおよびα−メチルスチレン−アク
リルニトリル−コポリマーである。
【0051】本発明による粒状のグラフトポリマーの装
入は例えば、粒状グラフトポリマーを1種の電解液を添
加することによりエマルジョンから単離させ、引き続い
て、場合により乾燥後、共通の押出、混練または圧延に
より硬質成分と混合することによって行うことができ
る。
【0052】本発明による熱可塑性成形材料は、熱可塑
性成形材料のためには通常の添加物をさらに成分として
持つことができる。このようなものとして例として挙げ
れば、充填剤、さらに相溶性の合成樹脂、帯電防止剤、
酸化防止剤、防炎剤、潤滑剤、染料および顔料である。
添加剤は通常の量で、有利には、熱可塑性成形材料の総
重量に対して0.1〜30重量%の量で使用する。また
相溶性の合成樹脂はさらに高成分をなすこともできる。
【0053】本発明による材料は熱可塑性加工に通常行
われている方法、例えば押出および射出成形により成形
体、例例えば窓枠型材、庭園家具、ボート、標識、ラン
プカバー、自動車部品および子供用玩具に加工できる。
本発明による材料は特に高耐候性の際に高耐衝撃強度を
必要とする成形体の製造に適する。
【0054】次の特性に使用した量を以下のように測定
した。
【0055】平均粒子の大きさのデータとは、いづれの
場合もW.ScholtanおよびH.Lange,K
olloid−Z.およびZ.polymer250
(1972)頁782〜796の方法に相応して分析の
超遠心分離機を使用して測定される粒度の重量平均であ
る。超遠心分離機測定は試料の粒子直径の積分質量分布
を与える。これから粒子のどれだけの重量%が、一定の
大きさに同じまたは小さい直径を持つかを読み採ること
ができる。平均粒子直径、これはまた積分質量分布のd
50値と称せられるが、粒子の50重量%がd50値より小
さい直径を、粒子の50重量%がそれより大きい直径を
持つ際にこの値として定義される。
【0056】ノッチ付衝撃強度〔KJ/m2〕はDIN
53453に従い23℃で射出成形された標準小樽で測
定した。そのつど3組の試料を異なる加工温度で試験し
た。判明した結果を表にまとめてある。
【0057】粘度数〔cm3/g〕は23℃でジメルホ
ルムアミドの0.5%の溶液で測定した。不溶性のゲル
成分は測定前に遠心分離で除去し正味重量は相応して修
正した。
【0058】
【実施例】混合物の製造のため、硬質成分Bとして35
%のアクリルニトリル含有率および80ml/gの粘度
数を有するスチレン/アクリルニトリルコポリマーを使
用した。沈澱し乾燥させたグラフト混合ポリマーを26
0℃で押出機で硬質成分と、結果として生じた混合物が
50%のグラフトポリマー成分を有するように混合し
た。この混合物から射出成形により形部品を製造した。
【0059】例 1 4段階のグラフトコポリマーのブタンジオールジアクリ
レートおよびジシクロペンンタジエニルアクリレートを
架橋剤とする製造 グラフトベースA1の製造 水4200g、C12〜C18パラフィンスルホン酸のNa
塩6g、カリウムペルオキソジスルフェート2g、炭酸
水素ナトリウム3gおよびピロリン酸ナトリウムを撹拌
しながら60℃に加熱した。スチレン570g、ブタシ
ジオールジアクリレート18gおよびジシクロペンタジ
エニルアクリレート12gからの混合物を3時間以内に
加えた。固体含有率:12.7%;pH:8.1;粒子直
径d(50):81nm。
【0060】第1のシエルA2の製造 エマルジョンにC12〜C18パラフィンスルホン酸のN
a塩24g、カリウムペルオキソジスルフエート7.2
g、炭酸水素ナトリウム6gおよびピロリン酸ナトリウ
ム3gを60℃で2.5時間以内に滴加した。同時にn
−ブチルアクリレート98部およびジシクロペンタジエ
ニルアクリレート2部からなる混合物2400gを2.
5時間以内に滴加した。こうして60℃で2時間再撹拌
した。固体含有率:42.1%;pH:8.4;粒子直
径d(50):150nm。
【0061】第2のシエルA3の製造 得られたエマルジョン4800g、水1900g、C12
〜C18パラフィンスルホン酸のNa塩6gおよびカリウ
ムペルオキソジスルフエート5gを撹拌しながら60℃
に加熱した。スチレン420gを1時間以内に配量しな
お30分再撹拌した。固体含有率:34.3%;pH:
8.0;粒子直径d(50):159nm。
【0062】第3のシエルA4の製造 得られたエマルジョン60℃でスチレン650gおよび
アクリルニトリル220gからなる混合物を2時間以内
に撹拌しながら滴加しなお2時間撹拌した。固体含有
率:41.4%;pH:8.6;粒子直径d(50):18
0nm。
【0063】例 2 4段階のグラフトコポリマーのジシクロペンタジエニル
アクリレートを架橋剤とする製造 グラフトベースA1の製造 水4200g、C12〜C18パラフィンスルホン酸のNa
塩6g、カリウムペルオキソジスルフエート2g、炭酸
水素ナトリウム3gおよびピロリン酸1.5gを撹拌し
ながら60℃に加熱した。スチレン588gおよびジシ
クロペンタジエニルアクリレート12gからなる混合物
を3時間以内に加えた。固体含有率:12.7%;p
H:8.0;粒子直径d(50):81nm。
【0064】第1のシエルA2の製造 A1の記載のエマルジョンにC12〜C18パラフィンスル
ホン酸のNa塩24g、カリウムペルオキソジスルフエ
ート7.2g、炭酸水素ナトリウム6gおよびピロリン
酸ナトリウム3gを60℃で2.5時間以内に滴加し
た。同時にn−ブチルアクリレート98部およびジシク
ロペンタジエニルアクリレート2部からなる混合物24
00gを2.5時間以内に滴加した。こうして60℃で
2時間再撹拌した。固体含有率:42.1%;pH:
8.3;粒子直径d(50):148nm。
【0065】第2のシエルA3の製造 A2の得られたエマルジョン4800g、水1900
g、C12〜C18パラフィンスルホン酸のNa塩6gおよ
びカリウムペルオキソジスルフエート5gを撹拌しなが
ら60℃に加熱した。スチレン420gを1時間以内に
配量した。再撹拌時間30分。固体含有率:34.3
%;pH:8.0;粒子直径d(50):160nm。
【0066】第3のシエルA4の製造 A3の得られたエマルジョンに65℃でスチレン650
gおよびアクリルニトリル220gからなる混合物を2
時間以内に撹拌しながら滴加した。2時間の再撹拌時間
の後反応は終了した。固体含有率:41.4%;pH:
8.4;粒子直径d(50):180nm。
【0067】比較試験1 3段階のグラフトコポリマーのブタジオールジアクリレ
ートおよびジシクロペンタジエニルアクリレートを架橋
剤とする製造 グラフトベースの製造 水4200g、C12〜C18パラフィンスルホン酸のNa
塩6g、カリウムペルオキソジスルフエート2g、炭酸
水素ナトリウム3gおよびピロリン酸ナトリウム1.5
gを撹拌しながら60℃に加熱した。スチレン570
g、ブタンジオールジアクリレート18gおよびジシク
ロペンタジエニルアクリレート12gからなる混合物を
3時間以内に加えた。固体含有率:12.7%;pH:
8.1;粒子直径d(50):82nm。
【0068】第1のシエルの製造 前記記載のエマルジョンにC12〜C18パラフィンスルホ
ン酸のNa塩24g、カリウムペルオキソジスルフエー
ト7.2g、炭酸水素ナシリウム6gおよびピロリン酸
ナトリウム3gを60℃で2.5時間以内に滴加した。
同時にn−ブチルアクリレート98部およびトリシクロ
デセニルアクリレート2部からなる混合物2400gを
2.5時間以内に滴加した。こうして60℃で2時間再
撹拌した。固体含有率:42.1%;pH:8.3;粒
子直径d(50):149nm。
【0069】第2のシエルの製造 前記のように得られたエマルジョン4800g、水19
00gおよびカリウムペルオキソジスルフエート5gを
撹拌しながら60℃に加熱した。スチレン960gおよ
びアクリルニトリル320gを1時間以内に配量した。
再撹拌時間30分。固体含有率:41.4%;pH:
8.4;粒子直径d(50):179nm。
【0070】比較試験2 3段階のグラフトコポリマーのジシクロペンタジエニル
アクリレートを架橋剤とする製造 グラフトベースの製造 水4200g、C12〜C18パラフィンスルホン酸のNa
塩6g、カリウムペルオキソジスルフエート2g、炭酸
水素ナトリウム3gおよびピロリン酸ナトリウム1.5
gを撹拌しながら60℃に加熱した。スチレン588g
およびジシクロペンタジエニルアクリレート12gから
なる混合物を3時間以内に加えた。固体含有率:12.
7%;pH:8.1;粒子直径d(50):82nm。
【0071】第1シエルの製造 前記記載のエマルジョンにC12〜C18パラフィンスルホ
ン酸のNa塩24g、カリウムペルオキソジスルフエー
ト7.2g、炭酸水素ナトリウム6gおよびピロリン酸
ナトリウム3gを60℃で2.5時間以内に滴加した。
同時にn−ブチルアクリレート98部およびトリシクロ
デセニルアクリレート2部からなる混合物2400gを
2.5時間以内に滴加した。こうして60℃で2時間再
撹拌した。固体含有率:42.1%;pH:8.3;粒
子直径d(50):151nm。
【0072】第2のシエルの製造 前記のように得られたエマルジョン4800g、水19
00gおよびカリウムペルオキソジスルフエート5gを
撹拌しながら60℃に加熱した。スチレン960gおよ
びアクリルニトリル320gを1時間以内に配量した。
再撹拌時間30分。固体含有率:41.4%;pH:
8.4;粒子直径d(50):180nm。
【0073】比較試験3 2段階のグラフトコポリマーのジシクロペンタジエニル
アクリレートを架橋剤とする製造 グラフトベースの製造 水4200g、C12〜C18パラフィンスルホン酸のNa
塩30g、カリウムペルオキソジスルフエート9.2
g、炭酸水素ナトリウム9gおよびピロリン酸ナトリウ
ム4.5gを撹拌しながら60℃に加熱した。n−ブチ
ルアクリレート2940gおよびジシクロペンタジエニ
ルアクリレート60gからなる混合物を3時間以内に加
えた。固体含有率:42.1%;pH:8.1;粒子直
径d(50):148nm。
【0074】シエルの製造 前記のように得られたエマルジョン4800g、水19
00gおよびカリウムペルオキソジスルフエート5gを
撹拌しながら65℃に加熱した。スチレン960gおよ
びアクリルニトリル320gを1時間以内に配量した。
再撹拌時間30分。固体含有率:41.4%;pH:
8.2;粒子直径d(50):180nm。
【0075】
【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明の第1の対象は、内から外に向って
A1〜A4の順にかつA1〜A3の総計に対して、 A1:25℃より高いガラス転移温度Tgを有し、 A11:少なくとも1種のビニル芳香族モノマー50〜
99.9重量%、 A12:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用するモ
ノマーおよび/または異なる反応性の2個以上の官能基
を有するグラフト活性作用のモノマー、その際架橋およ
びグラフト活性作用は唯一のモノマーに該当してもよ
い、0.1〜10重量%、 A13:1種以上の共重合可能のモノマー49.9重量
%まで からなるコア(グラフトベース)A1 5〜85重量
%; A2:25℃より低いTgを有し、 A21…アルキル基中に1〜18個の炭素原子を有する
少なくとも1種のアルキルアクリレート50〜99.9
重量%、 A22:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用するモ
ノマーおよび/または異なる反応性の2個以上の官能基
を有する少なくとも1種のグラフト活性のモノマー、そ
の際架橋およびグラフト活性作用は唯一のモノマーに該
当してもよい、0.1〜10重量%、 A23:1種以上の共重合可能の不飽和のモノマー4
9.9重量%まで からなる、ゴム弾性の物質からなる第1のグラフトシエ
ル(A2)5〜85重量%; A3:25℃より高いTgを有し、 A31:少なくとも1種のビニル芳香族モノマー50〜
100重量%、 A32:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用のモノ
マーおよび/または異なる反応活性の2個以上の官能基
を有する少なくとも1種のグラフト活性のモノマー10
重量%まで、 A33:1種以上の共重合可能のモノマー50重量%ま
で からなるビニル芳香族モノマーからの第2のグラフトシ
エル(A3)5〜85重量%; A4:A41:1種以上のビニル芳香族モノマー1〜9
9重量%、 A42:1種以上の共重合可能モノマー1〜99重量
%、 からなるコポリマーからの第3のグラフトシエルA4
5〜85重量% からなるグラフトコポリマーAおよびその硬質熱可塑性
ポリマーの耐衝撃性改質への適用で解決される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内から外に向ってA1〜A4の順でかつ
    それぞれA1からA3の総計に対し、 A1:25℃より高いガラス転移温度Tgを有し、 A11:少なくとも1種の芳香族モノマー50〜99.
    9重量%、 A12:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用するモ
    ノマーおよび/または異なる反応性の2個以上の官能基
    を有するグラフト活性作用のモノマー、その際架橋およ
    びグラフト活性作用は唯一のモノマーに該当してもよ
    い、0.1〜10重量%、 A13:1種以上の共重合可能のモノマー49.9重量
    %まで; からなるコア(グラフトベース)(A1)5〜85重量
    %; A2:25℃より低いTgを有し、 A21:アルキル基中に1〜18個の炭素原子を有する
    少なくとも1種のアルキルアクリレート50〜99.9
    重量%、 A22:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用するモ
    ノマーおよび/または異なる反応性の2個以上の官能基
    を有する少なくとも1種のグラフト活性のモノマー、そ
    の際架橋およびグラフト活性作用は唯一のモノマーに該
    当してもよい、0.1〜10重量%、 A23:1個以上の共重合可能の不飽和のモノマー4
    9.9重量%まで、 からなり、ゴム弾性の物質からなる第1のグラフトシエ
    ル(A2)5〜85重量%; A3:25℃より高いTgを有し、 A31:少なくとも1種のビニル芳香族モノマー50〜
    100重量%、 A32:少なくとも1種の多官能性の、架橋作用のモノ
    マーおよび/または異なる反応活性の2個以上の官能基
    を有する少なくとも1種のグラフト活性のモノマー10
    重量%まで、 A33:1種以上の共重合可能のモノマー50重量%ま
    で からなるビニル芳香族モノマーからの第2のグラフトシ
    エル(A3)5〜85重量%; A4:A41:1種以上のビニル芳香族モノマー1〜9
    9重量%、 A42:1種以上の共重合可能のモノマー1〜99重量
    %、 からなるコポリマーからの第3のグラフトシエル(A
    4)5〜85重量%からなるグラフトコポリマーA。
  2. 【請求項2】 A、BおよびCの総計に対して、 A:請求項1記載の少なくとも1種のグラフトコポリマ
    ー5〜95重量%; B:Bに対し、スチレン、α−アクリルスチレン、核置
    換のスチレン、C1〜C8アルキル(メタ)アクリレート
    またはそれらの混合物50〜90重量%および(メタ)
    アリルニトリル、無水マレイン酸、N−置換のマレイン
    イミド、C1〜C18アルキル(メタ)アクリレートまた
    はそれらの混合物10〜50重量%からなる少なくとも
    1種のコポリマー(B)95〜5重量%; C:少なくとも1種のポリカーボネート(C)90重量
    %まで; D:A、BおよびCからの混合物に対し、通常の添加物
    100重量%まで からなる熱可塑性成形材料。
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