JPH0721543U - 運搬用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 容器本体１の両側部１ａに、両側壁３ａ上部
にそれぞれ当たり４を有する窪部３を設け、前記当たり
４より下方の窪部３内に把手５を配すると共に、把手５
の両側部５ａ上端を前記当たり４の直下の両側壁３ａに
回動自在に取り付けたものとしている。 【効果】 手に持って運ぶ場合には把手に手が掛け易く
持ち運び易くなり、しかも車などに乗せて運ぶ場合にも
把手が邪魔にならなくなるので、運搬に非常に便利なも
のとなった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、キャンプ用具、魚釣り用具、運動用具などの適宜収納品を入れて 、簡単に持ち運びすることのできる運搬用容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の運搬用容器には、容器本体の両側部に固定式の把手を突き出し て取り付けたものが存在する。また、容器本体の両側部に窪部を設けて、この窪 部に固定式の把手を取り付けたものが存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の運搬用容器は、容器本体の両側部に固定式の把手を 取り付けたものでは、把手が容器本体の両側部に突き出たものとなるので、手に 持って運ぶ場合には手が掛け易く持ち運び易いものとなるが、車などに乗せて運 ぶ場合にはこの把手が場所をとり邪魔になるという課題を有していた。

【０００４】 また、上記従来の運搬用容器は、容器本体の両側部に設けた窪部に固定式の把 手を付けたものでは、把手が容器本体の両側部に入り込んだものとなるので、車 などに乗せて運ぶ場合にはこの把手が邪魔にならないが、手に持って運ぶ場合に は手が掛け難く持ち運び難いものとなるという課題を有していた。 そこで、この考案は、手に持って運ぶ場合には把手に手が掛け易く持ち運び易 くなり、しかも車などに乗せて運ぶ場合にも把手が邪魔にならなくなる運搬用容 器を提供することを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで、この考案の運搬用容器は、容器本体１の両側部１ａに、両側壁３ａ上 方にそれぞれ当たり４を有する窪部３を設け、前記窪部３内に把手５を配すると 共に、把手５の両側部５ａ上端を窪部３の両側壁３ａ上部に回動自在に取り付け たものとしている。

【０００６】 また、この考案の運搬用容器は、容器本体１の両側部１ａに、両側壁３ａ上部 にそれぞれ当たり４を有する窪部３を設け、前記当たり４より下方の窪部３内に 把手５を配すると共に、把手５の両側部５ａ上端を前記当たり４の直下の両側壁 ３ａに回動自在に取り付けたものとすることもできる。 そして、前記把手５の両側部５ａ下端に係合突起６を設けると共に、この係合 突起６に対向して両側壁３ａに係合溝７を設けたものとしてもよい。

【０００７】

【作用】

この考案の運搬用容器は、上記手段を施したため、把手５を下方に向かって回 動させたときには、把手５が窪部３内に収容され、容器本体１の側部１ａからこ の把手５が出っ張ることがない。また、この考案の運搬用容器は、把手５を上方 に向かって回動させたときには、把手５が当たり４に当接して回動が制限され、 容器本体１の側部１ａとこの把手５と間に隙間Ｓができる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の運搬用容器の構成を、実施例として示した図面に基づいて詳 細に説明する。 この考案の運搬用容器は、容器本体１及び蓋体２よりなる。容器本体１の両側 部１ａには、下端から上端にかけて、両側壁３ａ上部にそれぞれ当たり４を有す る窪部３を設けている。これら窪部３内には、前記当たり４より下方にそれぞれ 把手５を配している。そして、把手５の両側部５ａ上端を前記当たり４の直下の 両側壁３ａに回動自在に取り付けたものとしている。図に示したものでは、前記 当たり４を窪部３の両側部３ａに設けた段部としている。さらに、前記把手５の 両側部５ａ下端に係合突起６を設けると共に、この係合突起６に対向して両側壁 ３ａに係合溝７を設けたものとしている。なお、図示していないが、窪部３が容 器本体１の側部１ａの上端まで設けられていない場合には、前記当たり４は、窪 部３の上壁になる部分の両端部とすることができる。

【０００９】 さらに、前記窪部３内の当たり４より上方には、蓋体２の両側部２ａに設けた 係合溝８に係合自在とした係合片９を配している。そして、この係合片９の下端 両側部９ａを前記当たり４の直ぐ上の両側壁３ａに回動自在に取り付けたものと している。 なお、前記把手５は、窪部３の両側壁３ａに沿う形状としており、図示したも のでは四角枠としているが、特に限定されるものではない。

【００１０】 以上のように構成したこの考案の運搬用容器を使用するには、先ず、前記係合 片９を回動させて蓋体２の係合溝８から外し、容器本体１から蓋体２を開け、容 器本体１内にキャンプ用具、魚釣り用具、運動用具などの適宜収納品を入れて、 蓋体２を閉め、再び係合片９を回動させて蓋体２の係合溝８に嵌める。 そして、この運搬用容器を手に持って運ぶ場合には、図４、５に示したように 把手５を上方に向かって回動させると、把手５が当たり４に当接してその回動が 制限され、容器本体１の側部１ａとこの把手５と間に隙間Ｓができる。したがっ て、把手５に手が掛け易くなり持ち運び易いものとなる。

【００１１】 また、この運搬用容器を車などに乗せて運ぶ場合には、図２、３に示したよう に把手５を下方に向かって回動させると、把手５が窪部３内に収容され、容器本 体１の側部１ａからこの把手５が出っ張ることがないので、把手５が場所をとり 邪魔になるということがない。さらに、前記把手５の両側部５ａ下端の係合突起 ６を、窪部３の両側壁３ａの係合溝７に係合させると、把手５はがたつかなくな る。

【００１２】

【考案の効果】

この考案の運搬用容器は、以上に述べたように構成されており、手に持って運 ぶ場合には把手に手が掛け易く持ち運び易くなり、しかも車などに乗せて運ぶ場 合にも把手が邪魔にならなくなるので、運搬に非常に便利なものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の運搬用容器の分解斜視図である。

【図２】この考案の運搬用容器の斜視図である。

【図３】図２中のＡ−Ａ線によるこの考案の運搬用容器
の断面図である。

【図４】この考案の運搬用容器を手に持って運ぶ状態を
示す斜視図である。

【図５】図４中のＢ−Ｂ線によるこの考案の運搬用容器
の断面図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 １ａ 側部 ３ 窪部 ３ａ 側壁 ４ 当たり ５ 把手 ５ａ 側部 ６ 係合突起 ７ 係合溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体（１）の両側部（１ａ）に、両
   側壁（３ａ）上方にそれぞれ当たり（４）を有する窪部
   （３）を設け、前記窪部（３）内に把手（５）を配する
   と共に、把手（５）の両側部（５ａ）上端を窪部（３）
   の両側壁（３ａ）上部に回動自在に取り付けたことを特
   徴とする運搬用容器。
2. 【請求項２】 容器本体（１）の両側部（１ａ）に、両
   側壁（３ａ）上部にそれぞれ当たり（４）を有する窪部
   （３）を設け、前記当たり（４）より下方の窪部（３）
   内に把手（５）を配すると共に、把手（５）の両側部
   （５ａ）上端を前記当たり（４）の直下の両側壁（３
   ａ）に回動自在に取り付けたことを特徴とする運搬用容
   器。
3. 【請求項３】 前記把手（５）の両側部（５ａ）下端に
   係合突起（６）を設けると共に、この係合突起（６）に
   対向して両側壁（３ａ）に係合溝（７）を設けたことを
   特徴とする請求項１又は２記載の運搬用容器。