JPH0721530A - 磁気抵抗効果型ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型ヘッド

Info

Publication number
JPH0721530A
JPH0721530A JP18932793A JP18932793A JPH0721530A JP H0721530 A JPH0721530 A JP H0721530A JP 18932793 A JP18932793 A JP 18932793A JP 18932793 A JP18932793 A JP 18932793A JP H0721530 A JPH0721530 A JP H0721530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layers
magnetic field
layer
head
magnetoresistive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18932793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Ohinata
祐介 大日向
Kazunori Moriya
和典 森谷
Tetsuo Inoue
徹夫 井上
Naoki Kiuchi
直樹 木内
Junichi Akiyama
純一 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP18932793A priority Critical patent/JPH0721530A/ja
Publication of JPH0721530A publication Critical patent/JPH0721530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のデプス型MRヘッドの利点を生かしたま
ま、その再生出力を作動出力として取り出すことができ
る磁気抵抗効果型ヘッドを提供することを目的とする。 【構成】磁気抵抗効果を有する2つの磁性層および前記
2つの磁性層の間に挟持された非磁性層からなる磁界感
知部を有する磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素
子にバイアス磁界を印加するための導体層とを具備し、
前記磁気抵抗効果素子に供給するセンス電流の方向が、
前記磁気抵抗効果素子に与えられる記録信号磁界の方向
とほぼ一致しており、前記2つの磁気抵抗効果素子から
それぞれ独立に得られる電圧変化を差動信号として使用
することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果型ヘッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】非磁性の中間層と、それをを挟持する2
つの磁気抵抗効果層(以下、MR層と省略する)からな
る磁気抵抗効果素子を有し、センス電流の向きと信号磁
界の向きが一致するタイプの従来のMRヘッド、いわゆ
るデプス型MRヘッドとしては、特開昭62−2342
18号公報あるいは特開平4−212710号公報にお
いて開示されているものが挙げられる。
【0003】従来のデプス型MRヘッドをトラック長手
方向において記録媒体表面と垂直に切断した時の断面図
を図17に示す。図17に示すように、従来のデプス型
MRヘッドにおいては、2つのMR層100と、それに
挟持された非磁性の中間層101とからなるMR素子1
02に対し、バイアス磁界を印加するための導体層10
3(以下、バイアス導体層と省略する)は、MR素子1
02のいずれか一方の側方に非磁性絶縁層106を介し
て配置されている。また、MR素子102の両端には、
このMR素子102にセンス電流を流すための上部電極
104および下部電極105が設けられている。さら
に、MR素子102、バイアス導体層103、上部電極
104、並びに下部電極105を埋設するように設けら
れた非磁性絶縁層106を挟持するようにシールド磁性
層107が配置されている。なお、図中108は記録媒
体を示す。
【0004】このような構造のデプス型MRヘッドにお
いては、2つのMR層100に記録媒体から与えられる
記録信号磁界と同じ方向(以下、デプス方向と省略す
る)にセンス電流を供給することにより、2つのMR層
100にそれぞれ発生する磁界が互いのMR層100に
印加されて、MR素子102内の磁化容易軸はそれぞれ
単磁区化されて記録信号磁界と直交する方向を向く。こ
のとき、MR素子102の非磁性中間層101の厚み
は、静磁的相互作用が交換相互作用に比べ支配的である
ように選定される。また、バイアス電流を流す方向をセ
ンス電流の流す方向に対しほぼ直角として、それぞれの
MR層100にデプス方向に沿った方向にバイアス磁界
を印加している。
【0005】このような構造のデプス型MRヘッドで
は、MR素子102の記録媒体108との対抗面を均一
な電位とすることができるため、記録媒体108と下部
電極105の電位を一致させることにより、記録媒体1
08とMR素子102間の電流の分流を防ぐことができ
る。そのとき、記録媒体108および下部電極105の
両者を接地することもできる。また、特別な処置を施す
ことなく2つのMR層100それぞれを単磁区化するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デプス型MRヘッドは、再生出力を差動出力として取り
出せないという欠点がある。また、従来のデプス型MR
ヘッドでは、第1にギャップ形成のため、第2に分解能
を向上させるため、および第3に外乱の影響を小さくす
るためにシールド磁性層107の存在が不可欠であり、
シールド磁性層107とMR素子との絶縁性が問題であ
る。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、従来のデプス型MRヘッドの利点を生かしたま
ま、その再生出力を作動出力として取り出すことができ
るMRヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気抵抗効果
を有する2つの磁性層および前記2つの磁性層の間に挟
持された非磁性層からなる磁界感知部を有する磁気抵抗
効果素子と、前記磁気抵抗効果素子にバイアス磁界を印
加するための導体層とを具備し、前記磁気抵抗効果素子
に供給するセンス電流の方向が、前記磁気抵抗効果素子
に与えられる記録信号磁界の方向とほぼ一致しており、
前記2つの磁気抵抗効果素子から電圧変化を差動信号と
して使用することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドを
提供する。
【0009】ここで、磁性層の材料としては、NiFe
等を用いることができ、非磁性層の材料としては、Al
2 3 等を用いることができる。
【0010】本発明において、2つの磁気抵抗効果素子
からそれぞれ独立に得られる電圧変化を差動信号として
使用する方法としては、導体層が2つの磁性層の間に非
磁性層を介して配置された構成を有する磁気抵抗効果素
子を用いる方法、導体層が2つの磁性層の外側にそれぞ
れ非磁性層を介して配置された構成を有しており、2つ
の磁性層からそれぞれ独立に再生出力を得るような構造
の磁気抵抗効果素子を用いる方法等が挙げられる。
【0011】
【作用】本発明のMRヘッドによれば、図1に示すよう
に、2つのMR層10に流れるセンス電流is により発
生するMR層の磁化安定化磁界Hs が、2つのMR層1
0を互いにそのトラック幅方向に揃えた容易軸方向に磁
化し合い、それぞれ単磁区化する。
【0012】図2に示すように、バイアス導体層11が
2つのMR層10の間に挟み込まれている場合は、バイ
アス導体層11を流れる電流ib により発生されるバイ
アス磁界Hb は、2つのMR層10それぞれに対してデ
プス方向に互いに上下反対向きに働く。
【0013】一方、図3に示すように、バイアス導体層
11が2つのMR層10の外側にそれぞれ配置されてい
る場合は、それぞれのMR層10には2つのバイアス導
体層11により発生するバイアス磁界Hb1,Hb2が作用
する。しかし、2つのMR層10を挟むように配置され
たバイアス導体層11と、2つのMR層10それぞれと
の距離の関係により、2つのMR層10それぞれにはバ
イアス磁界Hb =|Hb1−Hb2|が互いに反対方向に加
わる。
【0014】いずれの場合もセンス電流is によって発
生される磁界Hs とバイアス電流ib により発生される
磁界Hb の合成磁界Ha が2つのMR層10それぞれに
作用する。しかし、記録媒体から再生磁界の作用がない
場合には、それぞれのMR層上において合成磁界Ha
トラック幅方向に対して角度θを成しつつ、デプス方向
に対し一方では上向き、他方では下向きとなる。
【0015】この状態で、2つのMR層10それぞれに
記録媒体よりデプス方向に再生磁界が加わると、2つの
MR層10の一方では角度θが減少し、他方では角度θ
が増加する。このそれぞれのMR層10上における合成
磁界の角度の変動が一方のMR層10の抵抗値の増加を
もたらし、他方のMR層10の抵抗値の減少を引き起こ
す。このそれぞれのMR層10における正負逆の抵抗変
化を、それぞれのMR層10にセンス電流is を流すこ
とにより電圧として取り出し差動信号として検出する。
【0016】また、この状態で、記録媒体の磁化転移領
域からの記録磁界がMR層10に加わると、2つのMR
層10の間が磁気ギャップを形成し、一方のMR層10
から他方のMR層10に磁束が通る磁路ができる。これ
により、一方のMR層10ではデプス方向上向きに、他
方のMR層10ではデプス方向下向きに磁界が加わる。
これにより、それぞれのMR層10における磁気抵抗変
化の向きと大きさが同じになり、出力電圧が等しくな
る。また、磁化転移領域以外のところでは磁気抵抗変化
が起こらないので出力は変化しない。
【0017】このとき、バイアス電流の大きさは、磁化
の向きがバイアス電流の方向に対して約45度となるバ
イアス磁界を与えるのに必要な値に設定する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。 実施例1 図4は本発明のMRヘッドの第1の実施例を示す斜視図
である。このMRヘッドは、バイアス導体層11が2つ
のMR層10間に非磁性絶縁層12を介して挟み込まれ
る形で配置されている。これら全体は図示しないシール
ド磁性層の間に配置されている。バイアス導体層11
は、2つのMR層10の記録媒体に対向する面よりデプ
ス方向に後退するように配置されている。さらに、バイ
アス導体層11は2つのMR層10の下部電極13に接
続されており、2つのMR層10に設けられている上部
電極14はそれぞれのMR層から独立に引き出される構
成となっている。したがって、特開昭62−23421
8号公報および特開平4−212710号公報に開示さ
れているMRヘッドにおいてリード部がバイアス電流の
ために2つ、センス電流のために2つの合計4つである
のに対し、第1の実施例のMRヘッドではこのリード部
15を3つに減少することができる。なお、実際にはこ
の他にライト用インダクティブヘッドのコイル用として
2つのリード部が必要となる。
【0019】第1の実施例のMRヘッドにおいて、セン
ス電流は2つのMR層10のそれぞれの上部電極14よ
り下部電極13の方向に流れ、これによりそれぞれのM
R層10より発生した磁界が互いのMR層をそのトラッ
ク幅方向に揃えた磁化容易軸方向に磁化し単磁区化す
る。
【0020】2つのMR層10の下部電極13より流出
した電流は、バイアス導体層11に流入する。このバイ
アス導体層11中の電流により発生した磁界が2つのM
R層10それぞれに対し、そのデプス方向に沿って互い
に逆向きにかかる。これにより、バイアスされた磁化の
方向は、2つのMR層10それぞれにおいて、一方では
デプス方向上向きに、他方ではデプス方向下向きにそれ
ぞれトラックの幅方向と角度θ(望ましくは45度)を
なして向くことになる。この状態で図示しない記録媒体
より再生信号磁界が与えられることにより、2つのMR
層10の一方ではθが増大して抵抗値が低くなり、他方
のMR層10ではθが減少し抵抗値が高くなる。
【0021】図5は第1の実施例のMRヘッドに対して
差動増幅器16を接続したときの回路図である。2つの
MR層10は、それぞれに対応した2つの上部電極14
および各々独立した引き出しリード17を介して電流源
18に接続されている。2つのMR層10のそれぞれの
磁気抵抗変化は正負反対であるから、それぞれのMR層
10に同量のセンス電流を流すことにより差動信号が得
られる。
【0022】第1の実施例において、記録媒体における
電位を下部電極13における電位と等しくすることによ
り、2つのMR層10と記録媒体間の電流の分流を防ぐ
ことができる。
【0023】図6は本発明のMRヘッドの第2の実施例
を示す斜視図である。第1の実施例においては、バイア
ス導体層11が下部電極13に接続され、上部電極14
が2つのMR層10それぞれに独立して設けられている
のに対し、第2の実施例においては、バイアス導体11
が上部電極14に接続されており、下部電極13は2つ
のMR層10それぞれに独立して設けられている。この
場合、センス電流は下部電極13側から上部電極14側
へ向かって流れる。
【0024】図7は本発明のMRヘッドの第3の実施例
を示す斜視図である。第1および第2の実施例において
は、バイアス導体層11と下部電極13もしくは上部電
極14とを接続し、バイアス導体層11と2つのMR層
10を直列に接続し、リード部の減少を図っている。こ
れに対して、第3の実施例においては、バイアス電流を
流すためにバイアス導体層11の両端に2つ、2つのM
R層10にセンス電流を流しつつ差動信号を得るために
下部電極13に1つ、上部電極14に2つの合計5つの
リード部15を設けて、バイアス導体層11および2つ
のMR層10に独立に電流を供給するようにしている。
【0025】このような構成にすることにより、2つの
MR層10の下部電極13を接地レベルにすることもで
きる。この場合、記録媒体側も接地レベルとすることに
より、2つのMR層10と記録媒体間の電流の分流を防
ぐことができる。
【0026】また、第3の実施例において、ヘッド上で
バイアス導体層11の一方と下部電極13とを接続して
共通接地として、バイアス導体層11と2つのMR層1
0それぞれにバイアス電流とセンス電流を独立に流すこ
とにより、リード部15の数を4つに減少させることが
できる。
【0027】図8は本発明のMRヘッドの第4の実施例
を示す断面図である。この断面図はMRヘッドをトラッ
ク長手方向に媒体表面に対して垂直に切断したときのも
のである。第1から第3の実施例では、2つのMR層1
0の間にバイアス導体層11を挟み込む構成をとってい
る。したがって、第1から第3の実施例によるMRヘッ
ドの2つのMR層10の層間距離は、バイアス導体層1
1を挟む領域においては従来の同型MRヘッドに比して
必然的に広がることになる。従来通り2つのMR層10
を板状のフラットなMR層で構成すると、2つのMR層
10の最下部に構成される磁界感知部も比較的広がった
状態で存在することになる。このため、前述のように再
生信号を差動信号として検出するということに対してた
いへん不都合となる。そこで、第4の実施例において
は、2つのMR層10の下部、すなわち記録媒体に近い
部分で2つのMR層10が接近するように湾曲させて、
記録媒体に対向する部分の2つのMR層10間の距離を
小さくしている。
【0028】MR層を湾曲させた部分において磁区の乱
れ等の不都合が生じる場合には、下部電極13のデプス
方向の長さを2つのMR層10の媒体対向面から湾曲終
了部までの長さよりも長くし、2つのMR層10の湾曲
部分を不感帯とすることにより、2つのMR層10の磁
気抵抗変化の線形性が保たれるようにして磁区の乱れを
避けることができる。
【0029】図9は2つのバイアス導体層11が2つの
MR層10の外側に配置されたMRヘッドを示す断面図
である。図9はバイアス導体層11と2つのMR層10
に独立に電流を供給する場合の構成を示している。この
ような構成をとった場合でも、前述のとおり2つのMR
層10それぞれに互いに反対方向のバイアス磁界が作用
し、上記の実施例と同様の効果を奏する。
【0030】また、第4の実施例のようにバイアス導体
層11が2つのMR層10をとり囲むように配置される
場合においても、バイアス導体層11の一端を下部電極
13に接続する態様、上部電極14に接続する態様、並
びにバイアス導体層11と2つのMR層10に独立に電
流を供給しつつバイアス導体層11と2つのMR層10
の一端を共通とする態様等の上述した第1〜第3の実施
例に準じる種々の接続が考えられる。
【0031】第1〜第4の実施例においては、上述の2
つのMR層10およびバイアス導体層11が2つのシー
ルド磁性層19の間に配置されている構成について説明
したが、このシールド磁性層19が存在しない場合にも
同様の効果が期待できる。 実施例2 図10は本発明のMRヘッドの第5の実施例を示す斜視
図である。また、図11は図10のA−A線に沿って切
断し、矢印方向に見たときの断面図である。また、図1
2は図10のMRヘッドを記録媒体面側からみた平面図
である。
【0032】図10に示すように、2つのMR層10に
上部電極14は接続されており、さらにバイアス導体層
11に接続されている。また、2つのMR層10に取り
付けられた下部電極13同士も接続されている。したが
って、第5の実施例では、MR層10の下部電極13か
らリード部15が1つ、バイアス導体層11の一方の電
極からリード部15が1つの計2つのリード部15が形
成されている。
【0033】上記構成のMRヘッドにおいては、バイア
ス導体層11を通る電流により発生した磁界が、各々の
MR層10内のデプス方向に互いに逆向きにかかる。さ
らに、バイアス導体層11を流出した電流は、センス電
流としてMR層10の上部電極14から下部電極13方
向に流れ、これにより各々のMR層10より発生した磁
界がトラック方向に揃えた磁化容易軸方向にかつ逆向き
に各々のMR層10に対して印加され、単磁区化する。
また、バイアス導体層11を流れる電流により発生する
バイアス磁界による各々のMR層10のバイアスされた
磁化の方向は、一方のMR層10内ではデプス方向上向
きに、他方ではデプス方向下向きにそれぞれ角度θ(望
ましくは45度)向くことになる。2つのMR層10の
間は磁気ギャップを形成し、一方のMR層10から他方
のMR層10に磁束が通る磁路ができる。例えば、ここ
で、この状態で図示しない記録媒体の磁化転移領域から
の記録磁界がMR層10に加わると、一方のMR層10
ではデプス方向上向きに、他方のMR層10ではデプス
方向下向きに磁界が加わることにより、各々のMR層1
0における磁気抵抗変化の向きと大きさが同じになり、
出力電圧が等しくなる。また、磁化転移領域以外のとこ
ろでは磁気抵抗変化が起こらないので出力は変化しな
い。
【0034】図13は第5の実施例のMRヘッドについ
て電気的にみた等価回路図である。MR層10は、それ
ぞれ電気的には並列に接続されることになる。MR層1
0の下部電極13は接地側にすることができ、記録媒体
が接地されている場合には短絡を防ぐことができる。
【0035】また、図14は本発明のMRヘッドの第6
の実施例を示す斜視図であり、図15は図14のB−B
線に沿って切断し、矢印方向に見たときの断面図であ
る。図14および図15に示すように、バイアス導体層
11を媒体対向面よりデプス方向に後退させることによ
り、バイアス導体層11と記録媒体との短絡を防ぐこと
ができる。
【0036】さらに、図16に示すように、図8に示す
第4の実施例の態様を組み合わせることにより、記録媒
体に対向する部分の2つのMR層10間の距離を小さく
することもできる。この場合、MR層を湾曲させた部分
において磁区の乱れ等の不都合が生じる場合には、下部
電極13のデプス方向の長さを2つのMR層10の媒体
対向面から湾曲終了部までの長さよりも長くし、2つの
MR層10の湾曲部分を不感帯とすることにより、2つ
のMR層10の磁気抵抗変化の線形性が保たれるように
して磁区の乱れを避けることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の磁気抵抗効果
型ヘッドは、MR効果を有する2つの磁性層および2つ
の磁性層の間に挟持された非磁性層からなる磁界感知部
を有するMR素子と、MR素子にバイアス磁界を印加す
るための導体層とを具備する構成において、MR素子に
供給するセンス電流の方向が、MR素子に与えられる記
録信号磁界の方向とほぼ一致しており、2つのMR素子
からそれぞれ独立に得られる電圧変化を差動信号として
使用するので、従来のデプス型MRヘッドの利点を生か
したまま、その再生出力を差動出力として取り出すこと
ができる。
【0038】また、本発明の磁気抵抗効果型ヘッドによ
れば、導体層を磁性層の間に挟み込み、磁性層間をギャ
ップとして働かせることで、シールドを不要とすること
ができ、製造工程を減らすことができる。また、磁化転
移領域でのみ出力電圧が発生するので、外乱に影響され
にくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】センス電流によるMR層の磁化安定化磁界の発
生を説明する図。
【図2】本発明のMRヘッドのMR層とバイアス導体層
との配置の一例を示す図。
【図3】本発明のMRヘッドのMR層とバイアス導体層
との配置の他の例を示す図。
【図4】本発明のMRヘッドの第1の実施例を示す斜視
図。
【図5】本発明のMRヘッドの第1の実施例の電気的等
価回路図。
【図6】本発明のMRヘッドの第2の実施例を示す斜視
図。
【図7】本発明のMRヘッドの第3の実施例を示す斜視
【図8】本発明のMRヘッドの第4の実施例を示す断面
図。
【図9】本発明のMRヘッドの第4の実施例の他の態様
を示す断面図。
【図10】本発明のMRヘッドの第5の実施例を示す斜
視図。
【図11】図10のA−A線に沿って切断し、矢印方向
に見たときの断面図。
【図12】図10のMRヘッドを記録媒体面側からみた
平面図。
【図13】本発明のMRヘッドの第5の実施例の電気的
等価回路図。
【図14】本発明のMRヘッドの第6の実施例を示す斜
視図。
【図15】図14のB−B線に沿って切断し、矢印方向
に見たときの断面図。
【図16】本発明のMRヘッドの第5の実施例に第4の
実施例の態様を組み合わせた場合のMRヘッドを示す断
面図。
【図17】従来の磁気抵抗効果型ヘッドを示す断面図。
【符号の説明】
10…MR層、11…バイアス導体層、12…非磁性絶
縁層、13…下部電極、14…上部電極、15…リード
部、16…差動増幅器、17…引き出しリード、18…
電流源、19…シールド磁性層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木内 直樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 秋山 純一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気抵抗効果を有する2つの磁性層および
    前記2つの磁性層の間に挟持された非磁性層からなる磁
    界感知部を有する磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効
    果素子にバイアス磁界を印加するための導体層とを具備
    し、 前記磁気抵抗効果素子に供給するセンス電流の方向が、
    前記磁気抵抗効果素子に与えられる記録信号磁界の方向
    とほぼ一致しており、前記2つの磁気抵抗効果素子から
    電圧変化を差動信号として使用することを特徴とする磁
    気抵抗効果型ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗効果素子は、前記導体層が
    前記2つの磁性層の間に非磁性層を介して配置された構
    成を有する請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記磁気抵抗効果素子は、前記導体層が
    前記2つの磁性層の外側にそれぞれ非磁性層を介して配
    置された構成を有しており、前記2つの磁性層からそれ
    ぞれ独立に再生出力が得られる請求項1記載の磁気抵抗
    効果型ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記磁気抵抗効果素子の前記2つの磁性
    層からそれぞれ独立して差動信号を得る請求項1記載の
    磁気抵抗効果型ヘッド。
JP18932793A 1993-06-30 1993-06-30 磁気抵抗効果型ヘッド Pending JPH0721530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18932793A JPH0721530A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 磁気抵抗効果型ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18932793A JPH0721530A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 磁気抵抗効果型ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0721530A true JPH0721530A (ja) 1995-01-24

Family

ID=16239500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18932793A Pending JPH0721530A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 磁気抵抗効果型ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0721530A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5859753A (en) * 1996-04-04 1999-01-12 Fujitsu Limited Spin valve magnetoresistive head with spun valves connected in series
US6556388B1 (en) * 1998-11-20 2003-04-29 Seagate Technology Llc Differential VGMR sensor

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5859753A (en) * 1996-04-04 1999-01-12 Fujitsu Limited Spin valve magnetoresistive head with spun valves connected in series
US6556388B1 (en) * 1998-11-20 2003-04-29 Seagate Technology Llc Differential VGMR sensor
JP2003529199A (ja) * 1998-11-20 2003-09-30 シーゲート テクノロジー リミテッド ライアビリティ カンパニー 差動vgmrセンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4896235A (en) Magnetic transducer head utilizing magnetoresistance effect
US6392849B2 (en) Magnetic head with dual spin valve element for differential operation
JPS6286520A (ja) ツイン・トラツク用磁気ヘツド
US5914839A (en) MR Device with anti-ferro magnetic field anti-parallel to sense current magnetic field
JPH07192227A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド
US5790351A (en) Magnetoresistive head with conductive underlayer
JPS61296522A (ja) 磁気抵抗効果ヘツド
JPH0721530A (ja) 磁気抵抗効果型ヘッド
US5946168A (en) Magneto-resistance effect device and magnetic head
JPH07201021A (ja) 複合型磁気ヘッド
JP3270174B2 (ja) 磁気抵抗効果型ヘッドおよび磁気ディスク装置
JP2701748B2 (ja) 磁気抵抗効果素子およびそのバイアス印加方法
JPH026490Y2 (ja)
JPH08147631A (ja) 磁気記録再生装置
JPH11203634A (ja) 磁気抵抗効果型ヘッド
JPH10320721A (ja) 磁気抵抗効果ヘッド
JPH0728059B2 (ja) 磁気抵抗効果素子
JP2979966B2 (ja) 磁気ヘッド
JPH0572642B2 (ja)
JPS63184906A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘツド
JPS6419512A (en) Magneto-resistance effect type magnetic head
JPH07320231A (ja) 磁気抵抗効果型ヘッド
JPH02257412A (ja) 磁気記録再生装置およびこれに用いる磁気ヘッド
JPH03203012A (ja) 磁気抵抗効果型ヘッド
JPH0798819A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド