JPH07214933A - 感熱孔版原紙用薄葉紙 - Google Patents

感熱孔版原紙用薄葉紙

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JPH07214933A
JPH07214933A JP1339294A JP1339294A JPH07214933A JP H07214933 A JPH07214933 A JP H07214933A JP 1339294 A JP1339294 A JP 1339294A JP 1339294 A JP1339294 A JP 1339294A JP H07214933 A JPH07214933 A JP H07214933A
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thin paper
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heat
fiber
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JP1339294A
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Kyuichi Nakamura
久一 中村
Toshiki Okazaki
俊樹 岡崎
Setsuo Toyoshima
節夫 豊島
Saburo Takeyama
三郎 竹山
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Honshu Paper Co Ltd
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Honshu Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスターペーパーとして使用した場合に、イ
ンキ透過性が優れ、かつ均一であり、「白抜け」を生じ
ることがなく、湿潤寸法安定性に優れ、印刷画像に歪み
を生じず、かつ剛性がある感熱孔版原紙用の薄葉紙及び
それを用いた感熱孔版原紙の提供。 【構成】 天然長繊維、木材パルプ及び非木材パルプか
らなる群から選ばれる1種又は2種以上の有機繊維及び
無機繊維を含む感熱孔版原紙用薄葉紙、並びに天然長繊
維、木材パルプ及び非木材パルプからなる群から選ばれ
る1種又は2種以上の有機繊維、無機繊維及びバインダ
ーを含む感熱孔版原紙用薄葉紙。これらの薄葉紙と熱可
塑性フィルムとの積層物である感熱孔版原紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱孔版原紙用薄葉紙
及びこの薄葉紙を用いた感熱孔版原紙に関する。感熱孔
版原紙は、例えば、キセノンフラッシュランプやサーマ
ルヘッド等の熱により穿孔製版されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、謄写版を初めとして、各種の印刷
方法が知られている。中でも感熱孔版印刷が経済性と簡
便性を理由に最近広く用いられている。感熱孔版印刷に
は、熱可塑性合成樹脂フィルムと多孔性の薄葉紙とをラ
ミネートした原紙を用いる。この原紙は、原稿と重ね合
わせて、赤外領域の多い光を照射し、原稿の画像部に接
する部分のフィルムを熱により穿孔してマスターペーパ
ーとする。或いは、原稿と重ね合わせた原紙をサーマル
ヘッドの熱により画像部を穿孔してマスターペーパーと
する。得られたマスターペーパーは、輪転印刷機にかけ
て印刷する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来知られている感熱
孔版原紙用の薄葉紙としては、例えば、こうぞ、三椏、
マニラ麻などの天然長繊維を坪量5〜15グラムに抄造
して得られる薄葉紙(特公昭41−7623号)、及び
レーヨン、ビニロン、ポリエステル、ナイロン、アクリ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの
合成繊維又は再生繊維を抄造したものを上記の天然長繊
維と混抄して得られる薄葉紙(特公昭49−18728
号、特開昭60−217197号、特公昭55−479
97号)が挙げられる。
【0004】しかるに、上記のように天然長繊維のみか
らなる薄葉紙は、湿潤寸法安定性に欠ける。そのため、
この薄葉紙とフィルムとをラミネートして得られる感熱
孔版原紙から作製したマスターペーパーを用いて印刷を
する場合、水を含有するインキを用いると、インキ中に
含まれる水分により寸法に変化が生じ、印刷される文字
等の画像に歪みを生じることがあった。さらに、抄造の
際に繊維の分散が不十分な場合、3〜4本の繊維の束が
そのまま薄葉紙中に残ることがあった。そして、上記天
然長繊維の直径が13〜40ミクロン程度であることか
ら、このような薄葉紙を用いて作製したマスターペーパ
ーを用いて印刷すると、繊維の束の部分はインキの透過
性が悪く、印刷物に「白抜け」と呼ばれるインキの付き
の悪い部分が生じる結果となった。
【0005】また、天然長繊維以外に合成繊維又は再生
繊維を併せて抄造した薄葉紙は、湿潤寸法安定性の向上
を目的としたものであるが、合成繊維又は再生繊維の量
が多くなると剛度や強度が低下して好ましくない。ま
た、剛度や強度を維持し得る程度に合成繊維又は再生繊
維を添加したのでは、十分な湿潤寸法安定性が得られな
いという問題があった。
【0006】即ち、感熱孔版原紙用の薄葉紙には、以下
の特性を有することが要求される。しかるに、これらの
全ての条件を満足するものはこれまで知られていなかっ
た。 1) インキ透過性に優れること 2) インキ透過性が均一であること 3) 湿潤寸法安定性に優れること 4) 剛性があること
【0007】そこで本発明の目的は、マスターペーパー
として使用した場合に、インキ透過性が優れ、かつ均一
であり、「白抜け」を生じることがなく、湿潤寸法安定
性に優れ、印刷画像に歪みを生じず、かつ剛性がある感
熱孔版原紙用の薄葉紙を提供することにある。
【0008】さらに本発明は、マスターペーパーとして
使用した場合に、インキ透過性が優れ、かつ均一であ
り、「白抜け」を生じることがなく、湿潤寸法安定性に
優れ、印刷画像に歪みを生じず、かつ剛性がある、感熱
孔版原紙を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、無機繊維とバ
インダー及び有機繊維の一方又は両方とからなることを
特徴とする感熱孔版原紙用薄葉紙に関する。さらに本発
明は、上記薄葉紙と樹脂フィルムとの積層物である感熱
孔版原紙に関する。以下本発明について説明する。
【0010】本発明において無機繊維としては、例えば
ガラス繊維、セラミックス繊維、酸化亜鉛ウイスカー、
チタン酸カリウムウイスカー、ステンレス繊維等を挙げ
ることができる。特に、ガラス繊維及びセラミックス繊
維が、比較的安価であり、入手が容易であることから適
当である。これら無機繊維は、天然長繊維や合成繊維に
比べて直径が小さく、一般に0.3〜13ミクロン程度
である。0.3より細くなると剛性が低下する傾向があ
る。また、13ミクロンより太くなると、得られる薄葉
紙の孔径が大きくなり、インキの透過量が多くなり過ぎ
て裏移りを生じさせたり、太い繊維の跡が白抜けとして
残ることがあり好ましくない。好ましくは、3〜9ミク
ロンの範囲である。一般に製造されている無機繊維の直
径は0.3〜13ミクロン程度であるので、これを用い
た本発明の薄葉紙中の空隙は小さく、かつ均一に存在す
る。その結果、本発明の薄葉紙のインキ透過性も均一で
ある。
【0011】本発明の感熱孔版原紙用薄葉紙には3つの
態様がある。第1の態様は、無機繊維とバインダーとか
らなる薄葉紙である。第2の態様は、無機繊維と有機繊
維とからなる薄葉紙である。第3の態様は、無機繊維と
有機繊維とバインダーとからなる薄葉紙である。本発明
の薄葉紙は抄造により得られるが、無機繊維のみでは十
分な強度の薄葉紙は得られない。そこで、無機繊維にバ
インダーを共存させる(第1の態様の薄葉紙)。バイン
ダーとしては、例えば澱粉、カチオン化澱粉、酸化澱
粉、エステル化澱粉等の澱粉類、繊維状又は粒子状ポリ
ビニルアルコール(PVA)、ポリアクリルアミド系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリン系
樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−マレイン
酸−アクリル共重合樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹
脂、水性ウレタン、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、ア
クリル−酢酸ビニル共重合樹脂、SBR等を用いること
ができる。無機繊維とバインダーとの重量比は、無機繊
維の種類や直径及びバインダーの種類等により異なる
が、十分な強度を有する薄葉紙を得るという観点から
は、例えば97:3〜85:15、好ましくは95:5
〜85:15の範囲であることが適当である。
【0012】また、無機繊維は有機繊維ともに抄造する
場合には、バインダーなしでもある程度の強度の薄葉紙
を得ることが出来る(第2の態様の薄葉紙)。有機繊維
としては、例えば麻、こうぞ、三椏等の天然長繊維、木
材パルプ、イネ、ムギワラ、竹、バガス、コットン、エ
スパルト等の非木材パルプ、レーヨン、ピニロン、ポリ
エステル、ナイロン、アクリルポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミドなどの合成繊維及び再生繊維等を挙
げることができる。無機繊維と有機繊維との重量比は、
無機繊維の種類や直径及び有機繊維の種類等により異な
るが、無機繊維の特性である湿潤寸法安定性に優れ白抜
けがない薄葉紙であって、かつ十分な強度を有する薄葉
紙を得るという観点から、例えば3:97〜50:5
0、好ましくは10:90〜50:50の範囲であるこ
とが適当である。
【0013】第3の態様の薄葉紙は、無機繊維と有機繊
維とバインダーとからなるものであり、有機繊維とバイ
ンダーとは上記に例示したものと同様である。また、バ
インダーを添加することにより、無機繊維の重量比を多
くしても、十分な強度を有する薄葉紙を得ることが可能
になる。従って、第3の態様の薄葉紙における無機繊維
と有機繊維との重量比は、無機繊維の種類や直径及び有
機繊維の種類等により異なるが、無機繊維の特性である
湿潤寸法安定性に優れ白抜けがない薄葉紙を得るという
観点から、例えば3:97〜97:5、好ましくは5
0:50〜99:1の範囲であることが適当である。さ
らに、「無機繊維と有機繊維との合計」とバインダーと
の重量比は、無機繊維及び有機繊維の種類や直径及びバ
インダーの種類等により異なるが、十分な強度を有する
薄葉紙を得るという観点からは、例えば97:3〜8
5:15、好ましくは95:5〜85:15の範囲であ
ることが適当である。
【0014】本発明の薄葉紙は、無機繊維の分散体、又
は無機繊維と有機繊維との分散体を通常の方法で抄紙す
ることにより抄造できる。尚、バインダーは、上記分散
体に抄紙前に添加(内添)しておいても、或いは抄紙後
にスプレー法等により添加しても良い。さらに、上記分
散体には、必要により分散剤、消泡剤、剥離剤、サイズ
剤、帯電防止剤等を適宜配合することもできる。抄紙
は、例えば紙料濃度0.5%以下、好ましくは0.1%
以下の繊維を十分に分散した分散体を、例えば傾斜ワイ
ヤー型抄紙機、丸網型抄紙機、長網型抄紙機等を用いて
行うことができる。薄葉紙の坪量は、例えば5〜15グ
ラムであることができるが、これに制限されるものでは
ない。抄紙の後、乾燥して本発明の薄葉紙を得ることが
できる。
【0015】本発明の感熱孔版原紙は、上記本発明の薄
葉紙と熱可塑性フィルムとの積層物である。熱可塑性フ
ィルムの種類としては、特に制限はないが、ポリエステ
ル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン
等の樹脂又はこれらの共重合体を例示することができ
る。また、フィルムの厚みは、感熱孔版原紙の用途によ
り異なるが、例えば0.5〜5μm程度であることが一
般的である。薄葉紙と熱可塑性フィルムとの積層には、
得られる感熱孔版原紙のインキ透過性を妨げない範囲
で、接着剤を用いて行うことができる。接着剤として
は、例えば公知のホットメルト型接着剤、エマルジョン
ラテックス型接着剤、溶剤型接着剤、反応硬化型接着
剤、紫外線又は電子線硬化型接着剤等を挙げることがで
きる。これらの接着剤を薄葉紙又は熱可塑性フィルムに
塗布し、次いでラミネートすることにより、積層物であ
る感熱孔版原紙を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のによれば、マスターペーパーと
して使用した場合に、インキ透過性が優れ、かつ均一で
あり、「白抜け」を生じることがなく、湿潤寸法安定性
に優れ、印刷画像に歪みを生じず、かつ剛性がある感熱
孔版原紙用の薄葉紙を提供することができる。さらに本
発明によれば、マスターペーパーとして使用した場合
に、インキ透過性が優れ、かつ均一であり、「白抜け」
を生じることがなく、湿潤寸法安定性に優れ、印刷画像
に歪みを生じず、かつ剛性がある、感熱孔版原紙を提供
することができる。
【0017】
【実施例】
実施例1〜7、比較例1 マニラ麻(カナディアンフリーネス700ml JIS
P−8121による)のスラリーと繊維径3ミクロン
のガラス繊維のスラリーおよび繊維状ポリビニルアルコ
ールを固形分で下記の割合になるよう混合し粘剤として
ポリエチレンオキサイド(PEO)を5ppmとなるよ
う添加し丸網抄紙機にて坪量11グラムに抄造した。抄
紙時にジアルデヒドスターチ(DAS)水溶液を坪量の
4%(固形分換算)スプレー添加した。得られた薄用紙
の引っ張り強度(JIS P=8113)、浸水伸度及
び剛性を測定した。インキ透過性とインキ透過の均一性
そして湿潤寸法安定性不足による文字の歪みは、薄用紙
を2ミクロンのポリエステルフィルムに溶剤可溶共重合
ポリエステル系接着剤によって貼り合わせ、感熱孔版原
紙を作成し、サーマルヘッドで10ポイントの文字とベ
タ部を書き込み印刷を行い目視で判定した。浸水伸度は
薄葉紙に5グラムの荷重を15mm巾のサンプルに加え
水に浸した後1分後の伸びを差動トランスで検知し測定
した。剛性は薄葉紙の15mm巾のサンプルを水平に保
持し一端を6cmフリーとしたときの垂れ下がった距離
で表わした。剛性の強いものほど距離は小さくなる。結
果を表1に示す。
【0018】
【表1】 ─────────────────────────────────── 比較1 実施1 実施2 実施3 実施4 実施5 実施6 実施7 ─────────────────────────────────── 麻 91 88 81 71 41 11 0 0 3μガラス 0 3 10 20 50 80 91 97 PVA 5 5 5 5 5 5 5 0 DAS 4 4 4 4 4 4 4 3 ─────────────────────────────────── 引っ張り 強度 1.2 1.2 1.1 0.9 0.7 0.6 0.6 0.3 浸水伸度 2.3 1.5 0.7 0.5 0.3 0.2 0.2 0.2 剛性 4 3 2 2 1 1 1 1インキ 透過性 × ○ ◎ ◎ ◎ ○ ○ △インキ 透過 均一性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ 文字の歪み × △ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ─────────────────────────────────── 単位;引っ張り強度(Kg/15mm巾)、浸水伸度
(%)、剛性(cm) インキ透過性 × 白抜けが有り劣る、○ 良い
◎ 優れる インキ透過均一性 × 不均一でムラが有ったり文字の
一部が太る、△ 可 ○ 良い ◎ 優れる 文字の歪み × 歪みが多い、△ 可 ○ 良い
◎ 優れる
【0019】実施例8、比較例2 マニラ麻41%、漂白針葉樹クラフトパルプ30%、3
ミクロンガラス繊維20%、繊維状ポリビニルアルコー
ル5%、DAS4%を前記実施例のように丸網抄紙機で
抄造しポリエステルフィルムと貼り合わせ感熱孔版原紙
とした。比較例2としてマニラ麻を61%としガラス繊
維を0%とした以外は実施例8と同様に感熱孔版原紙を
作成した。薄用紙及び感熱孔版原紙の特性を表2に示
す。実施例8では剛性が強く文字の歪みやベタ部の白抜
けも無いが、比較例2では浸水伸度が高いため印刷する
と文字に歪みを生じた。またベタ部には白抜けが多かっ
た。
【0020】
【表2】
【0021】実施例9〜12、比較例3 実施例3において、PVAとDASのかわりにヘキスト
合成社製モビニール358をスプレー添加としガラス繊
維の直径を0.3ミクロン、3ミクロン、13ミクロン
としたものをそれぞれ実施例9、10、11とした。ま
た繊維径3ミクロンのセラミック繊維を用いたものを実
施例12とした。ガラス繊維の代わりに1.5デニー
ル、4mmのポリエステル繊維を用いたものを比較例3
とした。結果を表3に示す。
【0022】
【表3】 ─────────────────────────────────── 実施例9 実施例10 実施例11 実施例12 比較例3 ─────────────────────────────────── 引っ張り強度 0.9 1.0 1.1 1.0 1.1 浸水伸度 0.3 0.3 0.2 0.3 2.0 剛性 1 1 1 1 4インキ 透過性 ○ ◎ ○ ◎ △インキ 透過均一性 ◎ ◎ ○ ◎ ○ 文字の歪み ○ ◎ ◎ ◎ × ───────────────────────────────────
【0023】実施例9、10、11、12はインキ透過
性、均一性が良く文字の歪みも無かった。比較例3は白
抜けが有り、文字の歪みが観察された。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、天然長繊維、
木材パルプ及び非木材パルプからなる群から選ばれる1
種又は2種以上の有機繊維及び無機繊維を含むことを特
徴とする感熱孔版原紙用薄葉紙、及びさらにバインダー
を含む感熱孔版原紙用薄葉紙に関する。さらに本発明
は、上記薄葉紙と樹脂フィルムとの積層物である感熱孔
版原紙に関する。以下本発明について説明する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明の感熱孔版原紙用薄葉紙には2つの
態様がある。第1の態様は、無機繊維と有機繊維とから
なる薄葉紙である。第2の態様は、無機繊維と有機繊維
とバインダーとからなる薄葉紙である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】無機繊維は有機繊維ともに抄造する場合に
は、バインダーなしでもある程度の強度の薄葉紙を得る
ことが出来る(第1の態様の薄葉紙)。有機繊維として
は、例えば麻、こうぞ、三椏等の天然長繊維、木材パル
プ、イネ、ムギワラ、竹、バガス、コットン、エスパル
ト等の非木材パルプ等を挙げることができる。無機繊維
と有機繊維との重量比は、無機繊維の種類や直径及び有
機繊維の種類等により異なるが、無機繊維の特性である
湿潤寸法安定性に優れ白抜けがない薄葉紙であって、か
つ十分な強度を有する薄葉紙を得るという観点から、例
えば3:97〜50:50、好ましくは10:90〜5
0:50の範囲であることが適当である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】第2の態様の薄葉紙は、無機繊維と有機繊
維とバインダーとからなるものであり、有機繊維とは上
記に例示したものと同様である。バインダーを添加する
ことにより、無機繊維の重量比を多くしても、十分な強
度を有する薄葉紙を得ることが可能になる。バインダー
としては、例えば澱粉、カチオン化澱粉、酸化澱粉、エ
ステル化澱粉等の澱粉類、繊維状又は粒子状ポリビニル
アルコール(PVA)、ポリアクリルアミド系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂、
スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−マレイン酸−ア
クリル共重合樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、水
性ウレタン、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル
−酢酸ビニル共重合樹脂、SBR等を用いることができ
る。無機繊維とバインダーとの重量比は、無機繊維の種
類や直径及びバインダーの種類等により異なるが、十分
な強度を有する薄葉紙を得るという観点からは、例えば
97:3〜85:15、好ましくは95:5〜85:1
5の範囲であることが適当である。従って、第2の態様
の薄葉紙における無機繊維と有機繊維との重量比は、無
機繊維の種類や直径及び有機繊維の種類等により異なる
が、無機繊維の特性である湿潤寸法安定性に優れ白抜け
がない薄葉紙を得るという観点から、例えば3:97〜
95:5、好ましくは50:50〜99:1の範囲であ
ることが適当である。さらに、「無機繊維と有機繊維と
の合計」とバインダーとの重量比は、無機繊維及び有機
繊維の種類や直径及びバインダーの種類等により異なる
が、十分な強度を有する薄葉紙を得るという観点から
は、例えば97:3〜85:15、好ましくは95:5
〜85:15の範囲であることが適当である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明の薄葉紙は、無機繊維と有機繊維と
の分散体を通常の方法で抄紙することにより抄造でき
る。尚、バインダーは、上記分散体に抄紙前に添加(内
添)しておいても、或いは抄紙後にスプレー法等により
添加しても良い。さらに、上記分散体には、必要により
分散剤、消泡剤、剥離剤、サイズ剤、帯電防止剤等を適
宜配合することもできる。抄紙は、例えば紙料濃度0.
5%以下、好ましくは0.1%以下の繊維を十分に分散
した分散体を、例えば傾斜ワイヤー型抄紙機、丸網型抄
紙機、長網型抄紙機等を用いて行うことができる。薄葉
紙の坪量は、例えば5〜15グラムであることができる
が、これに制限されるものではない。抄紙の後、乾燥し
て本発明の薄葉紙を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹山 三郎 江戸川区東篠崎2−3−2 本州製紙株式 会社開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機繊維とバインダー及び有機繊維の一
    方又は両方とからなることを特徴とする感熱孔版原紙用
    薄葉紙。
  2. 【請求項2】 無機繊維が、ガラス繊維及びセラミック
    ス繊維からなる群から選ばれる請求項1記載の感熱孔版
    原紙用薄葉紙。
  3. 【請求項3】 無機繊維と有機繊維との重量比が少なく
    とも3:97である請求項1又は2記載の感熱孔版原紙
    用薄葉紙。
  4. 【請求項4】 無機繊維の直径が0.3〜13ミクロン
    の範囲である請求項1〜3のいずれか1項記載の感熱孔
    版原紙用薄葉紙。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄
    葉紙と熱可塑性フィルムとの積層物である感熱孔版原
    紙。
JP1339294A 1994-02-07 1994-02-07 感熱孔版原紙用薄葉紙 Pending JPH07214933A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7641764B2 (en) * 2004-12-03 2010-01-05 Mitsubishi Paper Mills Limited Non-woven fabric for gypsum board and process for producing the same

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7641764B2 (en) * 2004-12-03 2010-01-05 Mitsubishi Paper Mills Limited Non-woven fabric for gypsum board and process for producing the same

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