JPH07214924A - レーザー記録用熱転写材料 - Google Patents

レーザー記録用熱転写材料

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JPH07214924A
JPH07214924A JP6034305A JP3430594A JPH07214924A JP H07214924 A JPH07214924 A JP H07214924A JP 6034305 A JP6034305 A JP 6034305A JP 3430594 A JP3430594 A JP 3430594A JP H07214924 A JPH07214924 A JP H07214924A
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JP
Japan
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dye
layer
thermal transfer
image
receiving
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Application number
JP6034305A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kubodera
征一 久保寺
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07214924A publication Critical patent/JPH07214924A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザー光を用い、高い転写濃度と、保存中の
画像の滲みと色移りのない記録を得るための熱転写材料
を提供する。 【構成】色素供与材料と受像材料とからなり、いずれか
又は両者に光熱変換剤を含有し、色素供与材料の熱移行
性色素が塩基性基を有し、色素受容層中に酸性物質を含
有することを特徴とするレーザー記録用熱転写材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザー光を利用し熱転
写記録を行なうための熱転写材料に関するものであり、
更に詳しくは、高品質のカラー画像を形成するためのレ
ーザー記録熱転写材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオカメラ等で電子的に
形成された画像からプリントを得るための熱転写システ
ムが開発されてきた。このようなプリントを得る一方法
によれば、画像を先ずカラーフィルターで色分解する。
次に色分解された各画像を電気信号に交換する。引続き
これらの信号を操作してイエロー、マゼンタ及びシアン
の電気信号を発生させる。次にこれらの信号を熱プリン
タに伝達する。プリントを得るには、イエロー、マゼン
タ又はシアンの色素供与材料を色素受像材料に面と面を
合わせて配置する。続いてこの両者をサーマルヘッドと
プラテンローラとの間に挿入する。ライン型の熱ヘッド
を用いて、色素供与材料の裏面から加熱する。熱ヘッド
は多数の加熱要素を有し、イエロー、マゼンタ又はシア
ンの信号に応答して逐次加熱される。引続きこの過程を
他の二色で繰り返すのである。このようにして元の画像
に対応するカラーハードコピーが得られる。前述の電気
信号を用いて熱的にプリントを得る別法は、熱ヘッドの
代わりにレーザを用いる方法である。このシステムで
は、色素供与材料および/又は受像材料は、レーザ光線
を強く吸収し熱に変換する光熱変換剤を含有する。色素
供与材料と受像材料を重ねてレーザ光線を照射すると、
この光熱変換剤が光エネルギーを熱エネルギーに変換し
てすぐに近くの色素にその熱を伝達し、色素を受像材料
に転写するための熱移行温度まで加熱する。レーザビー
ムは、元の画像の形状及び色を表わす電気信号で変調さ
れ、元の画像の色を再構成するため色素供与材料上に存
在する必要ある領域の色素のみが加熱されて熱移行す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
色素及受容層を用いたのでは上述のレーザーによる熱転
写記録によって鮮明で高濃度の画像を迅速に得るために
は、レーザー光の強度を上げる必要があるが、現在高出
力のレーザーは大型になってしまい、操作が簡易でなく
なる。この問題は熱転写速度を速くできる熱移行性の大
きい色素を用いることで解決できるのであるが、このよ
うな熱移行性の大きい色素を用いて記録された画像は保
存中に滲んだり、また記録された受像シートを重ねてお
くと他方の表面に画像の色素が移動してしまうなどの問
題を生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記及びその他の問題は
下記に示す本発明により達成される。すなわち、本発明
の支持体上に熱移行性色素を有する熱転写色素供与材料
と、支持体上に該熱転写色素供与材料から加熱により移
行してくる色素を受容する色素受容層を設けた熱転写材
料とを組み合せ、画像信号に対応したレーザー光を照射
することにより、該熱転写受像材料上に色素画像を記録
するためのレーザー記録用熱転写材料であって、前記熱
転写色素供与材料中and/or前記熱転写受像材料中にレー
ザー光を吸収し熱に変換する光熱変換剤を含有し、前記
熱移行性の色素が塩基性基を有する色素であり、かつ前
記色素受容層に酸性物質を含有することを特徴とするレ
ーザー記録用熱転写材料を用いることにより、課題は達
成される。本発明に用いられる塩基性基を有する熱移行
性色素は下記一般式(I)で表わされるものが用いられ
る。
【0005】
【化1】
【0006】式中、Aは、色素残基を表わし、Lは、2
価の連結基を表わし、Bは、塩基性基を表わす。qは、
1ないし3の整数を表わす。qが2以上のとき、L−B
は同じでも異なっていてもよい。2つ以上のL−Bは互
いに結合していても良い。これらの色素でも下記一般式
(II)で表わされるものが好ましい。
【0007】
【化2】
【0008】式中、Aは色素残基を表わし、Lは、2価
の連結基を表わし、Bは、アミン基を表わす。qは、1
ないし3の整数を表わす。qが2以上のとき、L−Bは
同じで異なっていてもよい。本発明の色素残基は、可視
域および/又は、赤外領域に吸収を有していれば原理的
には、いかなる構造であっても使用可能であるが、下記
一般式の色素を熱転写させるという本発明の性格上熱転
写性の優れた色素残基の方が好ましい。
【0009】
【化3】
【0010】熱転写性の優れた色素残基としては、比較
的分子量が低くて、高いモル吸光係数を有するものであ
り、色素どうしの会合や結晶が起きにくいものが好まし
い。これらは、昇華転写ハードコピー用として用いられ
る色素や、昇華なっ染に用いられる色素の残基が適して
いる。これら昇華転写ハードコピー用の色素や昇華なっ
染用の色素としては、例えばアゾ色素、アゾメチン色素
(インドアニリン色素も含む)、アントラキノン色素、
ナフトキノン色素、スチリル系色素、キノフタロン色
素、ビスアゾ色素、メロシアニン色素、メチン系色素、
などの色素残基があげられる。その中でも下記一般式
(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、で表わされ
るものが好ましい。
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】(III)式中、R1 、R2 、R3 は(III)式
で表わされる色素残基が可視および/または赤外に吸収
を持つアゾメチン色素を完成するに必要な原子団を表わ
す。R1 、R2 は結合して環構造を形成してもよい。さ
らに詳しくは、R1 、R2 はp−フェニレンジアミン類
やp−アミノフェノール類と酸化カップリング反応によ
ってアゾメチン色素を形成するカプラー化合物から導か
れるものである。カプラー化合物としては、例えば、フ
ェノール類、ナフトール類、又は、5−ピラゾロン類、
1H−ピラゾロ〔1,5−a〕ベンズイミダゾール類、
1H−ピラゾロ〔5,1−c〕−1,2,4−トリアゾ
ール類、1H−ピラゾロ〔2,3−b〕−1,2,4−
トリアゾール類、2,4−ジフェニルイミダゾール類な
どの活性水素を持ったヘテロ環類、更に、アシルアセト
ニトリル類やアシルアセトアニリド類、ジアシルメタン
類、マロンジアニリド類などの活性メチレン化合物など
が挙げられる。R3 は、カプラー化合物との酸化カップ
リング反応によってアゾメチン色素を形成するp−フェ
ニレンジアミン類やp−アミノフェノール類から導かれ
るものである。R3 は好ましくは、p−位が置換アミノ
基又は−OH基で置換された、置換又は無置換のアリー
ル基である。置換される場合の置換基の具体例は後述の
(V)式のR10、R11、R12、R13で述べるものを挙げ
ることができる。
【0017】(IV)式中、R4 は置換されていてもよい
アリール基又はヘテロアリール基又は、活性メチレン残
基を表わす。R5 は、アリール基又はヘテロアリール基
を表わす。R4 、R5 は(IV)式が可視又は近赤外に吸
収を持つアゾ色素になるように選択される。R4 はp位
が置換アミノ基で置換されたフェニル基(4−ジエチル
アミノフェニル、2−アセチルアミノ−4−ジエチルア
ミノフェニル、N−エチル−N−ベンジル−4−アミノ
フェニル)、ピリドン残基、アミノピラゾール残基、ピ
ラゾロン残基、イミダゾール残基、アミノチオフェン残
基、β−ナフトール残基、フェノール残基、アミノイソ
チアゾール残基、ピラゾロトリアゾール残基、ジメドン
残基、アシルアセトアニリド残基などが例として挙げら
れる。R5 は、カプラーと反応してアゾ色素を生成する
アゾ成分から導かれるものである。R5 は、置換されて
いてもよいフェニル基、(炭素数6〜30。例えば、フ
ェニル、m−クロロフェニル、p−ニトロフェニル、m
−メトキシフェニル)、置換されていてもよい、イソチ
アゾール残基、チアゾール残基、チオフェン残基、トリ
アゾール残基、チアジアゾール残基などが例として挙げ
られる。(V)式中、R6 、R9 は各々独立に、−NR
2425又はOHを表わす。R7 、R8 、R10、R11、R
12、R13は、各々独立に水素原子又は、ベンゼン環に置
換可能な置換基を表わす。R24、R25は各々独立に、水
素原子又は置換されていてもよいアルキル基、置換され
ていてもよいアリール基を表わす。
【0018】R10、R11、R12、R13は、好ましくは水
素原子である。R7 、R8 はアルキル基(炭素数1〜3
0)、アルコキシ基(炭素数1〜30)、アリールオキ
シ基(炭素数6〜30)、シアノ基、アシルオキシ基
(炭素数1〜30)、アルコキシカルボニル基(炭素数
1〜30)、アリールオキシカルボニル基(炭素数6〜
30)、アミノカルボニル基(炭素数1〜30)が好ま
しい。R6 は−NR2425が好ましい。R24、R25は、
各々独立に、水素原子、アルキル基(炭素数1〜3
0)、アリール基(6〜30)が好ましい。R9 は−O
H又は−NR2425が好ましい。R24、R25は、各々独
立に、水素原子、アルキル基(炭素数1〜30)、アリ
ール基(6〜30)が好ましい。
【0019】式(VI)中、R14は、水素原子、置換され
ていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリー
ル基、シアノ基を表わす。R16、R17は各々独立に、シ
アノ基、−COOR26、−CONR2627、置換されて
いてもよいアリール基、置換されていてもよいアルキル
基を表わす。R15は、p−位が−OR26、−NR2829
で置換されたアリール基を表わす。R26、R27、R28
29は各々独立に、水素原子、又は、置換されていても
よいアルキル基、置換されていてもよいアリール基を表
わす。R14とR26および/又はR14とR28は互いに結合
して環構造を形成していてもよい。より好ましくは、R
14はシアノ基又は水素原子である。R16、R17は各々独
立にシアノ基、−COOR26(炭素数2〜30)、−C
ONR2627(炭素数1〜30)である。R5 はp位が
−NR28、R29で置換されたアリール基(炭素数6〜3
0)である。R26、R27、R28、R29は各々独立に、水
素原子又は、置換されていてもよいアルキル基、置換さ
れていてもよいアリール基を表わす。式(VII)中、R18
は水酸基を表わす。
【0020】R19、R20、R21、R23は各々独立に、水
素原子又はベンゼン環に置換可能な置換基を表わす。置
換基の具体例は式(V)中のR7 、R8 、R10、R11
12、R13に表わしたものである。Aの表わす色素残基
の中でも一般式(III)、(IV)で表わされるものが好ま
しい。一般式(I)の中、Lは2価の連結基を表わす。
Lの具体例としては、アルキレン基(炭素数1〜30、
例えば、メチレン、エチレン、n−ブチレン、−CH
(CH3 )−CH2 −、n−オクチレン)、アリーレン
基(炭素数4〜30、例えばフェニレン、ナフチレ
ン)、−NHCO−、−N(CH3 )CO−、−NHS
2 −、−N(CH3 )SO2 −、−NHCONH−、
−NHSO2 NH−、などが挙げられる。Lの中で最も
好ましいものは炭素数1〜10のアルキレン基である。
qは、1〜3の整数を表わす。色素の転写性が高いこと
が要求されるときは、色素の分子量を低くする観点から
qは1が好ましい。逆に色素を十分強力に固定化するこ
とが要求されるときは、qは2又は3が好ましい。
【0021】一般式(I)のBは、塩基性基を表わす。
塩基性は、ブレンステッドの定義およびルイスの定義に
よるものである。
【0022】塩基性基は、本発明に用いる受像紙の構成
物質、色素供与材料の構成物質、色素残基の構造との組
み合わせ上、より好ましく選択される。この選択すると
きの観点としては、例えば塩基性度や求核性を挙げるこ
とができる。塩基性物質の塩基性度を表わす尺度として
広く一般に、塩基性物質の共役酸のpKa値が知られて
いる。本発明の塩基性を示す原子団を持った色素の好ま
しいものは、この共役酸のpKa値が、25℃、水中の
測定値で3.0〜14.0の範囲にあるものである。
【0023】この共役酸のpKa値が3.0〜14.0
の範囲にある化合物としては、アミノ基(置換アミノ
基、置換アニリノ基を含む)、含窒素ヘテロ環基を有し
た有機化合物が挙げられる。その中でもより好ましく
は、共役酸のpKa値は、6.0〜11.0の範囲にあ
るものである。
【0024】Bで表わされる塩基性基は、共役酸のpK
a値が8.0〜11.0の範囲にある3級アミノ基が最
も好ましい。
【0025】アミン残基、含窒素ヘテロ環残基の具体例
を下に示す。
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】以下に、本発明に用いる一般式(I)で表
わされる色素の具体例を示す。
【0030】
【化12】
【0031】
【化13】
【0032】
【化14】
【0033】
【化15】
【0034】
【化16】
【0035】
【化17】
【0036】
【化18】
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】上記の色素には、特願平1−271078
号記載の退色防止基を導入すると、光堅牢性が向上する
ので好ましい。熱移行性色素を用いた熱転写色素供与材
料は、基本的には、支持体上に熱によって可動性になる
色素とバインダーを含有する色素供与層を有するもので
ある。この熱転写色素供与材料は、熱によって可動性に
なる色素とバインダー樹脂とを適当な溶剤中に溶解また
は分散させて塗工液を調製し、これを従来公知の熱転写
色素供与材料用の支持体の一方の面に、例えば約0.2
〜5μm、好ましくは0.4〜2μmの乾燥膜厚になる
塗布量で塗布乾燥して色素供与層を形成することによっ
て得られる。色素供与層は一層で形成されてもよいが、
多数回繰り返し使用する方法に用いる場合等のために、
2層以上の構成で形成してもよい。この場合、各層中の
色素含有量、色素/バインダー比はそれぞれ異なってい
てもよい。色素塗布量は0.03〜1g/m2、好ましく
は0.1〜0.6g/m2である。
【0040】上記の色素と共に用いるバインダー樹脂と
しては、このような目的に従来公知であるバインダー樹
脂のいずれも使用することができ、通常耐熱性が高く、
しかも加熱された場合に色素の移行を妨げないものが選
択される。例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系
樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアク
リル系樹脂(例えばポリメチルメタクリレート、ポリア
クリルアミド、ポリスチレン−2−アクリロニトリ
ル)、ポリビニルピロリドンを始めとするビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂(例えば塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体)、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレ
ン、ポリフェニレンオキサイド、セルロース系樹脂(例
えばメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、セルロースアセテート水素フタレー
ト、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースト
リアセテート)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルブチラールなどの部分ケン化ポリビニルアルコー
ル)、石油系樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン
樹脂、テルペン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン)などが用いられ
る。本発明においてこのようなバインダー樹脂は、例え
ば色素100重量部当たり約20〜600重量部の割合
で使用するのが好ましい。本発明において、上記の色素
およびバインダー樹脂を溶解または分散するためのイン
キ溶剤としては、従来公知のインキ溶剤がいずれも使用
できる。
【0041】転写色素供与材料の支持体としては従来公
知のものがいずれも使用できる。例えばポリエチレンテ
レフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、グラシ
ン紙、コンデンサー紙、セルロースエステル、弗素ポリ
マー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフィ
ン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリプ
ロピレン、ポリスルフォン、セロファン等が挙げられ
る。熱転写色素供与材料の支持体の厚みは、一般に2〜
200μmである。必要に応じて下塗り層を付与しても
よい。
【0042】また、サーマルヘッドが複合熱転写材料に
粘着するのを防止するためにスリッピング層を設けても
よい。このスリッピング層はポリマーバインダーを含有
したあるいは含有しない潤滑物質、例えば界面活性剤、
固体あるいは液体潤滑剤またはこれらの混合物から構成
される。複合熱転写材料には背面より印字するときにサ
ーマルヘッドの熱によるスティッキングを防止し、滑り
をよくする意味で、支持体の色素供与層を設けない側に
スティキング防止処理を施すのがよい。例えば、ポリ
ビニルブチラール樹脂とイソシアネートとの反応生成
物、リン酸エステルのアルカリ金属塩またはアルカリ
土類金属塩、および充填剤を主体とする耐熱スリップ
層を設けるのがよい。ポリビニルブチラール樹脂として
は分子量が6万〜20万程度で、ガラス転移点が80〜
110℃であるもの、またイソシアネートとの反応サイ
トが多い観点からビニルブチラール部分の重量%が15
〜40%のものがよい。リン酸エステルのアルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩としては東邦化学製のガフ
ァックRD720などが用いられ、ポリビニルブチラー
ル樹脂に対して1〜50重量%、好ましくは10〜40
重量%程度用いるとよい。耐熱スリップ層は下層に耐熱
性を伴うことが望ましく、加熱により硬化しうる合成樹
脂とその硬化剤の組合せ、例えばポリビニルブチラール
と多価イソシアネート、アクリルポリオールと多価イソ
シアネート、酢酸セルロースとチタンキレート剤、もし
くはポリエステルと有機チタン化合物などの組合せを塗
布により設けるとよい。
【0043】色素供与材料には色素の支持体方向への拡
散を防止するための親水性バリヤー層を設けることもあ
る。親水性の色素バリヤー層は、意図する目的に有用な
親水性物質を含んでいる。一般に優れた結果がゼラチ
ン、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(イソプロピルアク
リルアミド)、メタクリル酸ブチルグラフトゼラチン、
メタクリル酸エチルグラフトゼラチン、モノ酢酸セルロ
ース、メチルセルロース、ポリ(ビニルアルコール)、
ポリ(エチレンイミン)、ポリ(アクリル酸)、ポリ
(ビニルアルコール)とポリ(酢酸ビニル)との混合
物、ポリ(ビニルアルコール)とポリ(アクリル酸)と
の混合物またはモノ酢酸セルロースとポリ(アクリル
酸)との混合物を用いることによって得られる。特に好
ましいものは、ポリ(アクリル酸)、モノ酢酸セルロー
スまたはポリ(ビニルアルコール)である。本発明にお
いて、熱転写受像材料に用いる支持体は転写温度に耐え
ることができ、平滑性、白色度、滑り性、摩擦性、帯電
防止性、転写後のへこみなどの点で要求を満足できるも
のならばどのようなものでも使用できる。例えば、合成
紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系などの合成
紙)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート
紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸
紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板
紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィンコート紙(特に
ポリエチレンで両側を被覆した紙)などの紙支持体、ポ
リオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレンメタクリレート、ポリカーボネー
ト等の各種のプラスチックフィルムまたはシートとこの
プラスチックに白色反射性を与える処理をしたフィルム
またはシート、また上記の任意の組合せによる積層体も
使用できる。
【0044】熱転写受像材料には色相受容層が設けられ
る。この受像層は、印字の際に熱転写色素供与材料から
移行してくる熱移行性色素を受け入れ、熱移行性色素が
染着する働きを有しており、後述の酸性物質を含む層で
ある。その厚みは0.5〜50μm 程度の被膜であるこ
とが好ましい。上記の化合物とともにバインダー物質を
含むことが好ましい。バインダー物質の代表例であるポ
リマーとしては次のような樹脂が挙げられる。
【0045】(イ)エステル結合を有するもの テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸などのジカルボ
ン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸
基、カルボキシル基などが置換していてもよい)と、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノール
Aなどの縮合により得られるポリエステル樹脂:ポリメ
チルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ
メチルアクリレート、ポリブチルアクリレートなどのポ
リアクリル酸エステル樹脂またはポリメタクリル酸エス
テル樹脂:ポリカーボネート樹脂:ポリ酢酸ビニル樹
脂:スチレンアクリレート樹脂:ビニルトルエンアクリ
レート樹脂など。具体的には特開昭59−101395
号、同63−7971号、同63−7972号、同63
−7973号、同60−294862号に記載のものが
挙げることができる。また、市販品としては東洋紡製の
バイロン290、バイロン200、バイロン280、バ
イロン300、バイロン103、バイロンGK−14
0、バイロンGK−130、花王製のATR−200
9、ATR−2010などが使用できる。 (ロ)ウレタン結合を有するもの ポリウレタン樹脂など。 (ハ)アミド結合を有するもの ポリアミド樹脂など。 (ニ)尿素結合を有するもの 尿素樹脂など。 (ホ)スルホン結合を有するもの ポリスルホン樹脂など。 (ヘ)その他極性の高い結合を有するもの ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂な
ど。 上記のような合成樹脂に加えて、これらの混合物あるい
は共重合体なども使用できる。本発明の熱転写受像材料
の受容層中には、熱移行製色素を受容しうる物質として
酸性物質を含む。本発明に用いられる熱転写色素受像材
料に含有される酸性物質は、ブレンステッドの定義およ
びルイスの定義による酸性物質である。酸性物質の中で
も、カルボン酸基、スルホン酸基、フェノール性水酸
基、エノール性水酸基、活性メチレン基、−CONHC
O−、−SO2 NHCO−、−SO2 −NHSO2 −、
などの基を少くとも1つ置換基として有している有機化
合物が好ましい。具体的には酸性物質はカルボン酸およ
び/またはスルホン酸および/又はフェノール性水酸基
および/またはエノール性水酸基および/又は活性メチ
レンを有した有機化合物である。酸性物質の酸性度を表
わす尺度として、広くpKa値が知られている。本発明
の酸性物質の好ましいものは、このpKa値が25℃、
水中の測定値で3.0〜14.0の範囲にあるものであ
る。その中でも、より好ましくは、pKa値が6.0〜
11.0の範囲にあるものである。本発明の受像層に含
有される酸性物質の最も好ましいものは、pKa値が
9.0〜11.0の範囲にある置換フェノールである。
酸性物質は低分子の化合物でもよいが、上記の性質を有
する基を含有するポリマーが好ましい。本発明に用いる
酸性物質の具体例を以下に示す。
【0046】
【化21】
【0047】
【化22】
【0048】
【化23】
【0049】
【化24】
【0050】本発明の受容層には酸性物を0.1〜50
g/m2、好ましくは1〜20g/m2含む。色素供与材
料、あるいは受像材料には色素の拡散助剤として高沸点
有機溶剤または熱溶剤を含有させることができる。高沸
点有機溶剤および熱溶剤の具体例としては特開昭62−
174754号、同62−245253号、同61−2
09444号、同61−200538号、同62−81
45号、同62−8348号、同62−30247号、
同62−136646号に記載の化合物を挙げることが
できる。色素受容層は、上記の各種物質を水溶性バイン
ダーに分散して担持する構成としてもよい。この場合に
用いられる水溶性バインダーとしては公知の種々の水溶
性ポリマーを使用しうるが、硬膜剤により架橋反応しう
る基を有する水溶性のポリマーが好ましい。色素受容層
は2層以上の層で構成してもよい。その場合、支持体に
近い方の層にはガラス転移点の低い合成樹脂を用いた
り、高沸点有機溶剤や熱溶剤を用いて色素に対する染着
性を高めた構成にし、最外層にはガラス転移点のより高
い合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶剤や熱溶剤の使用
量を必要最小限にするかもしくは使用しないで表面のベ
タツキ、他の物質との接着、転写後の他の物質への再転
写、熱転写色素供与材料とのブロッキング等の故障を防
止する構成にすることが望ましい。色素受容層の厚さは
全体で0.5〜50μm、特に3〜30μmの範囲が好
ましい。2層構成の場合最外層は0.1〜2μm、特に
0.2〜1μmの範囲にするのが好ましい。
【0051】支持体又は色素受容層の間に中間層を有し
てもよい。中間層は構成する材質により、クッション
層、多孔層、色素の拡散防止層のいずれか又はこれらの
2つ以上の機能を備えた層であり、場合によっては接着
剤の役目も兼ねている。色素の拡散防止層は、特に熱移
行性色素が支持体に拡散するのを防止する役目を果たす
ものである。この拡散防止層を構成するバインダーとし
ては、水溶性でも有機溶剤可溶性でもよいが、水溶性の
バインダーが好ましく、その例としては前述の受像層の
バインダーとして挙げた水溶性バインダー、特にゼラチ
ンが好ましい。多孔層は、熱転写時に印加した熱が受像
層から支持体へ拡散するのを防止し、印加された熱を有
効に利用する役目を果たす層である。色素受容層、クッ
ション層、多孔層、拡散防止層、接着層等には、シリ
カ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、合
成ゼオライト、酸化亜鉛、リトポン、酸化チタン、アル
ミナ等の微粉末を含有させてもよい。
【0052】色素受容層には蛍光増白剤を用いてもよ
い。その例としては、K. Veenkataraman編「The Chemis
try of Synthetic Dyes 」第V巻第8章、特開昭61−
143752号などに記載されている化合物を挙げるこ
とができる。より具体的には、スチルベン系化合物、ク
マリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾ
リル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系
化合物、カルボスチリル系化合物、2,5−ジベンゾオ
キサゾールチオフェン系化合物などが挙げられる。蛍光
増白剤は褪色防止剤と組み合わせて用いることができ
る。本発明において、色素供与層と色素受容層との離型
性を向上させるために、色素供与層及び/又は色素受容
層中、特に好ましくは両方の材料が接触する面に当たる
最外層に離型剤を含有させるのが好ましい。離型剤とし
ては、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロ
ンパウダー等の固形あるいはワックス状物質:弗素系、
リン酸エステル系等の界面活性剤:パラフィン系、シリ
コーン系、弗素系のオイル類等、従来公知の離型剤がい
ずれも使用できるが、特にシリコーンオイルが好まし
い。シリコーンオイルとしては、無変性のもの以外にカ
ルボキシ変性、アミノ変性、エポキシ変性等の変性シリ
コーンオイルを用いることができる。その例としては、
信越シリコーン(株)発行の「変性シリコーンオイル」
技術資料の6〜18B頁に記載の各種変性シリコーンオ
イルを挙げることができる。有機溶剤系のバインダー中
に用いる場合は、このバインダーの架橋剤と反応しうる
基(例えばイソシアネートと反応しうる基)を有するア
ミノ変性シリコーンオイルが、また水溶性バインダー中
に乳化分散して用いる場合は、カルボキシ変性シリコー
ンオイル(例えば信越シリコーン(株)製:商品名KF
−100T)が有効である。
【0053】本発明に用いる色素供与層、色素受容層等
は硬膜剤によって硬化されていてもよい。有機溶剤系の
ポリマーを硬化する場合には、特開昭61−19999
7号、同58−215398号等に記載されている硬膜
剤が使用できる。ポリエステル樹脂に対しては特にイソ
シアネート系の硬膜剤の使用が好ましい。水溶性ポリマ
ーの硬化には、米国特許第4,678,739号第41
欄、特開昭59−116655号、同62−24526
1号、同61−18942号等に記載の硬膜剤が使用に
適している。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホ
ルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ
系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレ
ン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンな
ど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素な
ど)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−23415
7号などに記載の化合物)が挙げられる。
【0054】色素供与層や色素受容層等には褪色防止剤
を用いてもよい。褪色防止剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミ
ン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開
昭61−159644号記載の化合物も有効である。紫
外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米
国特許第3,533,794号など)、4−チアゾリド
ン系化合物(米国特許第3,352,681号など)、
ベンゾフェノン系化合物(特開昭56−2784号な
ど)、その他特開昭54−48535号、同62−13
6641号、同61−88256号等に記載の化合物が
ある。また、特開昭62−260152号記載の紫外線
吸収性ポリマーも有効である。金属錯体としては、米国
特許第4,241,155号、同第4,245,018
号第3〜36欄、同第4,254,195号第3〜8
欄、特開昭62−174741号、同61−88256
号(27)〜(29)頁、特開平1−75568号、特
開昭63−199248号等に記載されている化合物が
ある。有用な褪色防止剤の例は特開昭62−21527
2号(125)〜(137)頁に記載されている。受像
シートに転写された色素の褪色を防止するための褪色防
止剤は予め色素受容層に含有させておいてもよいし、色
素供与層から転写させるなどの方法で外部から受像シー
トに供給するようにしてもよい。上記の酸化防止剤、紫
外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせて使用
してもよい。
【0055】色素供与層や色素受容層等には塗布助剤、
剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目
的で種々の界面活性剤を使用することができる。例え
ば、サポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイド
誘導体(例えばポリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコールアルキルエーテル類、ポリエチレングリコー
ルアルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコー
ルエステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエス
テル類、ポリアルキレングリコールアルキルアミンまた
はアミド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付加
物類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハク
酸ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキ
ルエステル類などの非イオン性界面活性剤:アルキルカ
ルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリ
ン酸エステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン
類、スルホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリエ
チレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルリン酸エステル類などのカルボキシ基、スル
ホ基、フォスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基
等の酸性基を含むアニオン性界面活性剤:アミノ酸類、
アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸ある
いはリン酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオ
キシド類などの両性界面活性剤:アルキルアミン塩類、
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウ
ム塩類、および脂肪族あるいは複素環を含むフォスフォ
ニムあるいはスルホニウム塩類などのカチオン性界面活
性剤を用いることができる。これらの具体例は特開昭6
2−173463号、同62−183457号等に記載
されている。また、熱移行性色素を受容しうる物質、離
型剤、褪色防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤その他の
疎水性化合物を水溶性バインダー中に分散する際には、
分散助剤として界面活性剤を用いるのが好ましい。この
目的のためには、上記の界面活性剤の他に、特開昭59
−157636号の37〜38頁に記載の界面活性剤が
特に好ましく用いられる。
【0056】色素供与層や色素受容層等には、スベリ性
改良、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化
合物を含ませてもよい。有機フルオロ化合物の代表例と
しては、特公昭57−9053号第8〜17欄、特開昭
61−20944号、同62−135826号等に記載
されているフッ素系界面活性剤、またはフッ素油などの
オイル状フッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂
などの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合
物が挙げられる。色素供与層や色素受容層等にはマット
剤を用いることができる。マット剤としては二酸化ケイ
素、ポリオレフィンまたはポリメタクリレートなどの特
開昭61−88256号(29)頁記載の化合物の他
に、ベンゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹
脂ビーズ、AS樹脂ビーズなどの特開昭63−2749
44号、同63−274952号記載の化合物がある。
【0057】本発明に用いる光熱変換剤としては、カー
ボンブラックの他、赤外吸収色素や熱移行性のない色
素、紫外線吸収剤等が用いられる。用いるレーザー光の
波長を好ましく吸収する光熱変換剤を用いるのがよい。
赤外線レーザーを用いる場合には赤外吸収色素が好まし
く、例えば特開平3−26593号、同3−97589
号、同3−97591号、同3−97590号、同3−
34891号、同3−42281号、同3−30992
号、同3−36093号、同3−36095号、同3−
36094号、同2−2074号、同3−63185
号、米国特許第5,019,594号、特願平2−29
9902号、同2−299007号、同2−29716
5号、同2−295304号、同2−286958号、
同2−295303号に記載の化合物が好ましい。赤外
吸収色素の具体的な化合物例を以下に示す。
【0058】
【化25】
【0059】
【化26】
【0060】
【化27】
【0061】
【化28】
【0062】
【化29】
【0063】光熱変換剤は、色素供与材料中に含む場
合、色素供与層中に含まれていてもよいし、別に光熱変
換層を設けてもよい。例えば、光熱変換層は支持体と色
素供与層の間、又は支持体の色素供与層とは反対の側に
設けてもよい。また、支持体中に含まれていてもよい。
また、光熱変換剤が、受像材料中に含まれる場合は受容
層中に含まれてもよいし、別に光熱変換層を設けてもよ
い。例えば、光熱変換層は支持体と受容層の間又は受容
層の表面に設けてもよい。また、支持体中に含まれても
よい。これら光熱変換剤の塗布量は、用いるレーザー光
の波長の光に対する吸光度が0.3以上、好ましくは
1.0以上になるように設定する。通常、0.01g/
m2から1g/m2が好ましい。光熱変換層は光熱変換剤の
他に、前述の色素供与層又は受容層等に用いるバインダ
ー等の物質を含むことができる。
【0064】次に、カーボンブラックを光熱変換層に用
いる場合について述べる。光熱変換層のカーボンブラッ
クは親水性バインダー中に分散されるのが好ましい。親
水性バインダーとしては、透明か半透明の親水性コロイ
ドが代表的であり、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体、
セルロース誘導体等の蛋白質や澱粉、アラビアゴム等の
多糖類のような天然物質とポリビニルピロリドン、アク
リルアミド重合体等の水溶性ポリビニル化合物のような
合成重合物質を含む。これらの中でゼラチンおよびポリ
ビニルアルコールが好ましく、ゼラチンが特に好まし
い。特に、吸油量の大きいカーボンブラックを親水性バ
インダーを用いて分散すると、カーボンブラックが凝集
しにくく、転写画像の質が低下しない。また、光熱変換
層を色素供与層と支持体との間に設けることによって、
カーボンブラックの融着やアブレーションが防止でき
る。光熱変換層中のカーボンブラックの量は0.1g/
m2〜50g/m2が好ましく、0.5g/m2〜20g/m2
使用した場合には特に良好な結果を得ることができる。
カーボンブラックを親水性バインダー中に分散する場
合、分散剤として界面活性剤を用いるのが好ましい。界
面活性剤はアニオン型、カチオン型、ノニオン型のいず
れもが使用できるが、ノニオン型が特に好ましい。
【0065】本発明の色素供与層、色素受容層等は従来
公知の方法により支持体上に形成される。例えば、グラ
ビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリ
バースロールコーティング法等の形成手段により塗布乾
燥することによって形成される。
【0066】前述のように、本発明において色素供与材
料および受像材料は、転写画像の形成に使用される。こ
のようなプロセスは、レーザを用いて前述のように色素
供与材料を画像に従って加熱し、色素画像を受像材料に
転写して転写画像を形成することからなる。
【0067】本発明の色素供与材料は、シート形態又は
連続のロール若しくはリボンとして使用される。連続の
ロール若しくはリボンを使用する場合には、唯一種の色
素を有するか、或いは熱移行性のシアン及び/又はマゼ
ンタ及び/又はイエロー及び/又はブラックその他の色
素のような相異する色素の域を別々に有する。即ち、一
色、二色、三色、又は四色の材料が(あるいは更に多色
の材料も)、本発明の範囲内に含まれる。
【0068】本発明の好ましい実施態様では、色素供与
材料はポリエチレンテレフタレート支持体をシアン色
素、マゼンタ色素およびイエロー色素の逐次繰返し域で
塗布したものからなり、前記工程を各色毎に逐次実施し
て三色の転写画像を形成する。勿論、この工程を単色で
実施した際には、モノクロームの転写画像が得られる。
色素供与材料から受像材料に色素を熱転写するのに、ア
ルゴンやクリプトンのようなイオンガスレーザ、銅、金
及びカドミウムのような金属蒸気レーザ、ルビーやYA
Gのような固体レーザ、又は750〜870nmの赤外域
で放出するガリウムーヒ素のような半導体レーザなど数
種のレーザが使用できる。しかしながら実際的には、小
型、低コスト、安定性、信頼性、耐久性及び変調の容易
さの点で半導体レーザが有利である。
【0069】色素供与材料に照射されるレーザー光が赤
外光の場合は、色素供与材料に吸収されなかったレーザ
ー光が受像材料中の赤外吸収色素に吸収され、熱に変換
される。色素供与材料に照射されるレーザー光が赤外光
でない場合は、受像材料中の赤外吸収色素が吸収する赤
外レーザー光を同時に照射する。この場合、受像材料を
照射するレーザー光は画像信号に応じて強度変調された
レーザー光でもよいが、均一な光量のレーザー光でもよ
い。本発明の色素供与材料から色素を転写するのに使用
可能なレーザは、商業的に入手することができる。
【0070】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
の効果を更に詳細に説明する。ただし、本発明は以下に
示す実施例に限られるものではない。
【0071】実施例1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
を支持体とし、下記組成の光熱変換層用組成物(1)
を、乾燥後のカーボンブラックの塗布量が1.8g/m
2 となるように塗布した。
【0072】 光熱変換層用組成物(1) カーボンブラック 23 g 界面活性剤(ニッサンノニオンNS208.5)5%水溶液 27 g 親水性バインダー(ゼラチン)10%水溶液 350 g ポリエチレングリコール(重合度1000) 12 g コハク酸−2−エチルヘキシルエステルスルホン酸ソーダ 10%溶液(水/メタノール=1/1) 60 cc 水 530 cc
【0073】次に、光熱変換層の上に、下記組成のイエ
ロー、マゼンタおよびシアンの色素供与層形成用インク
(Y−a、M−a、C−a)を乾燥後の色素塗布量が
0.4g/m2 となるように塗布して、色素供与材料
(Y−、M−、C−)を得た。
【0074】 イエロー色素供与層形成用インク(Y−a) 色素22 3 g バインダー樹脂(デンカブチラール5000A 電気化学製) 2 g 硬化剤(タケネートD110N 武田薬品製) 0.1 g 離型剤(アミノ変成シリコーンオイル KF−857 信越シリコーン製) 0.004g メチルエチルケトン 70 g トルエン 30 g
【0075】 マゼンタ色素供与層形成用インク(M−a) 色素17 4 g バインダー樹脂(デンカブチラール5000A 電気化学製) 3 g 硬化剤(タケネートD110N 武田薬品製) 0.15g 離型剤(アミノ変成シリコーンオイル KF−857 信越シリコーン製) 0.004g メチルエチルケトン 65 g トルエン 35 g
【0076】 シアン色素供与層形成用インク(C−a) 色素1 3.5 g バインダー樹脂(デンカブチラール5000A 電気化学製) 3.5 g 硬化剤(タケネートD110N 武田薬品製) 0.18g 離型剤(アミノ変成シリコーンオイル KF−857 信越シリコーン製) 0.004g メチルエチルケトン 75 g トルエン 25 g
【0077】(熱転写受像材料(1)の作成)支持体と
して厚み150μmの合成紙(王子油化製、YUPO−
FPG−150)を用い、表面に下記組成の受容層用塗
料組成物(1)をワイヤーバーコーティングにより乾燥
時の厚さが8μmとなるように塗布して熱転写受像材料
(1)を形成した。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度
50℃のオーブン中で15時間行った。
【0078】 受容層用塗料組成物(1) 酸性物質I−1 5 g ポリエステル樹脂(バイロン−200 東洋紡製) 22 g ポリイソシアネート(KP−90 大日本インキ化学製) 4 g アミノ変性シリコーンオイル(KF−857 信越シリ コーン製) 0.5g メチルエチルケトン 85 cc トルエン 85 cc
【0079】ドラム上に受像材料(1)を受容層を外側
にして固定し、その上に色素供与層が受像材料の受容層
と接するように色素供与材料(Y−)を重ね、テープ
で止めた。
【0080】次に、この組み合わせた材料に、焦点を合
わせた830nmのレーザー光を照射し、イエロー色素
を受像材料に転写した。レーザー光は松下電子製の半導
体レーザーLN9880から発生させたもので、スポッ
ト径を10μm、照射時間を5m秒にした。レーザーの
出力は60mWであった。ドラムを回転し、レーザーを
走査することにより、画像信号に対応したイエロー色素
像を転写することができた。
【0081】色素供与材料(Y−)を色素供与材料
(M−)、(C−)に変えて、同様にして熱転写し
たところ、マゼンタ、シアンの色素像が転写できた。得
られた画像の最高濃度の部分を反射型濃度計(XRit
e社製310型)で測定した。また得られた画像を60
℃のオーブン中に3週間保存し、保存後の画像の滲みを
目視で判定した。判定基準は保存前とほとんど変化しな
いものを○、少し滲むものを△、非常に滲むものを×と
した。また得られた画像と色素受容層のみを転写した葉
書の色素受容層とを重ね、1kgの加重をかけ60℃のオ
ーブン中に1週間保存し、保存後の画像の移りを目視で
判定した。判定基準は、色素受容層に画像の色素がほと
んど移らないものを○、わずかに移るものを△、非常に
移るものを×とした。これらの結果を表1に示す。
【0082】
【表1】
【0083】実施例2 厚さ6μmのポリエステルフィルム(帝人製)を支持体
とし、下記組成の色素供与層形成用インク組成物を乾燥
後の塗布量が1.2g/m2 となるように塗布してシア
ン、マゼンタ、イエローの各色素供与材料C−、M−
、Y−を得た。
【0084】 色素供与層形成用シアンインク組成物 赤外吸収色素IR−(14) 2.4 部 色素4 3 部 ポリビニルブチラール樹脂 2.5 部 (デンカブチラール5000A:電気化学製) ポリイソシアネート 0.1 部 (タケネートD110N:武田薬品製) アミノ変成シリコーンオイル 0.004部 (KF−857:信越シリコーン製) メチルエチルケトン 50 部 トルエン 50 部
【0085】 色素供与層形成用マゼンタインク組成物 赤外吸収色素IR−(15) 2.3 部 色素17 2.5 部 ポリビニルブチラール樹脂 2.5 部 (エスレックスBX−1:積水化学製) ポリイソシアネート 0.1 部 (KP−90:大日本インキ化学製) シリコーンオイル 0.004部 (KF−857:信越シリコーン製) メチルエチルケトン 70 部 トルエン 30 部
【0086】 色素供与層形成用イエローインク組成物 赤外吸収色素IR−(16) 2.5 部 色素50 5 部 エチルセルロース 3 部 メチルエチルケトン 50 部 トルエン 50 部
【0087】(熱転写受像材料(2)の作成)厚み20
0μmの紙の両面に、それぞれ25μmの厚みにポリエ
チレンをラミネートしたレジンコート紙を用意し、下記
組成の受容層用塗料組成物(2)をワイヤーバーコティ
ングで乾燥厚み10μmになるように塗布し、乾燥して
熱転写受像材料(2)を作製した。
【0088】 受容層用塗料組成物(2) 酸性物質I−13 6 g ポリエステル樹脂(TP220 日本合成化学製) 25 g アミノ変性シリコーンオイル(KF−857 信越シリ コーン製) 0.8g ポリイソシアネート(KP−90 大日本インキ化学製) 4 g メチルエチルケトン 100 cc トルエン 100 cc
【0089】上記の色素供与材料と受像材料(2)を用
い、実施例1と同様にして熱転写画像を得た。結果を表
1に示す。
【0090】実施例3 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート支持体上
に、下記組成の赤外吸収層形成用インク組成物を乾燥後
の厚さ1.5μmになるように塗布し、赤外吸収層を形
成した。この層の上に、実施例1の色素供与層形成用イ
ンク(Y−a、M−a、C−a)を塗布し、イエロー、
マゼンタおよびシアンの色素供与材料Y−、M−、
C−を作成した。
【0091】 赤外吸収層形成用インク組成物 赤外吸収色素IR−(17) 2.1 部 ポリビニルブチラール樹脂 2.5 部 (デンカブチラール5000A:電気化学製) メチルエチルケトン 70 部 トルエン 30 部
【0092】(熱転写受像材料(3)の作製)下記
(A)の組成のゼラチン水溶液中に(B)の組成の色素
受容性ポリマーの有機溶剤溶液をホモジナイザーで乳化
分散し、色素受容性物質のゼラチン分散液を調製した。
【0093】 (A)ゼラチン水溶液 ゼラチン 2.3 g ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(5%水溶液) 20 cc 水 80 cc
【0094】 (B)色素受容性ポリマー溶液 酸性物質I−25 2.0 g ポリエステル樹脂(バイロン300 東洋紡製) 7.0 g カルボキシ変性シリコーンオイル(X−22−3710 信越シリコーン製) 0.7 g メチルエチルケトン 20 cc トルエン 10 cc トリフェニルフォスフェート 1.5 g
【0095】このようにして調製した分散物に、下記フ
ッ素系界面活性剤(a) C3 7 SO2 N(C3 7 )CH2 COOK の0.5gを水/メタノール(1:1)の混合溶媒10
ccに溶解した溶液を添加し、受容層用塗料組成物とし
た。
【0096】この塗料組成物を、表面にコロナ放電した
厚み150μmの合成紙(王子油化製:YUPO−SG
G−150)上にワイヤーバーコーティング法によりウ
ェット膜厚75μmとなるように塗布し、乾燥して、熱
転写受像材料(3)を作製した。
【0097】得られた色素供与材料と受像材料(3)を
用い、実施例1と同様にして転写画像を形成した。レー
ザーとしてはソニー社のSLD301レーザーダイオー
ドを用いた。結果を表1に示す。
【0098】実施例4 (熱転写受像材料(4)の作成)支持体として厚み15
0μm の合成紙(王子油化製、YUPO−FPG−15
0)を用い、表面に下記組成の受像層用塗布組成物
(4)をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さ
が8μm となるように塗布して熱転写受像材料(4)を
形成した。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度100℃
のオーブン中で30分間行なった。
【0099】 受像層用塗布組成物(4) 赤外吸収色素IR−(18) 4 g 酸性物質I−5 5 g ポリエステル樹脂(バイロン−200:東洋紡製) 22 g ポリイソシアネート (KP−90 大日本インキ化学製) 4 g アミノ変性シリコーンオイル (KF−857:信越シリコーン製) 0.5 g メチルエチルケトン 85 ml トルエン 85 ml
【0100】実施例2の色素供与材料Y−、M−、
C−を同じ実施例1と同様にして転写画像を得た。結
果を表1に示す。
【0101】比較例 色素を下記に示す構造のものに変えて、実施例2と他の
条件は同様にして比較用供与材料Aを作成した。結果を
表1に示す。
【0102】
【化30】
【0103】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、光熱変換剤
を含む熱転写材料を用い、レーザー光によって記録すれ
ば鮮明で高濃度の熱転写記録が得られ、さらに酸性物質
とこれらと組み合わせて用いる色素によって記録された
画像は高濃度で、保存中に画像が滲んだり、他の物の表
面に色素が移ってしまうことがない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に熱移行性色素を有する熱転写
    色素供与材料と、支持体上に該熱転写色素供与材料から
    加熱により移行してくる色素を受容する色素受容層を設
    けた熱転写材料とを組み合せ、画像信号に対応したレー
    ザー光を照射することにより、該熱転写受像材料上に色
    素画像を記録するためのレーザー記録用熱転写材料であ
    って、前記熱転写色素供与材料中and/or前記熱転写受像
    材料中にレーザー光を吸収し熱に変換する光熱変換剤を
    含有し、前記熱移行性の色素が塩基性基を有する色素で
    あり、かつ前記色素受容層に酸性物質を含有することを
    特徴とするレーザー記録用熱転写材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3263352A4 (en) * 2015-02-26 2018-11-21 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Sublimation heat transfer sheet
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