JPH07214590A - 芯材一体射出成形方法 - Google Patents

芯材一体射出成形方法

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JPH07214590A
JPH07214590A JP1519294A JP1519294A JPH07214590A JP H07214590 A JPH07214590 A JP H07214590A JP 1519294 A JP1519294 A JP 1519294A JP 1519294 A JP1519294 A JP 1519294A JP H07214590 A JPH07214590 A JP H07214590A
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Yuji Kaida
優二 開田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】分割型の一方の型2の表面に芯材3を配置し他
方の型1の型面と芯材3表面との間に成形材料を注入し
て芯材3を一体的に含む一体成形体4を形成する芯材一
体射出成形方法において、射出成形時における芯材の型
2表面からの浮き上がりを安価に防止する。 【構成】芯材3の他方の型の型面に対向する表面には部
分的に凹部30をもち、凹部30を優先的に流れる成形
材料の圧力により芯材3を一方の型2に圧接することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形方法に関し、詳
しくは芯材を型内に配置して芯材と一体的に結合した成
形体を形成する一体成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のアームレストなどを製造
する方法としては、別に形成された硬質の芯材を金型内
に配置し、その芯材表面に軟質塩化ビニルなどの表皮体
を射出成形する方法が知られている。この場合、芯材は
一方の金型の表面と密着していることが望ましいが、形
状によっては芯材が金型から浮き上がる場合がある。特
に芯材の端末部分が浮き上がりやすく、形状によっては
成形材料からの圧力を受けて芯材が一層浮き上がる場合
もあった。特に、表皮体の厚さが薄い場合などに芯材の
浮き上がり程度が大きいと、芯材が表皮体の表面に露出
して不良品となってしまう。
【0003】そこで芯材の露出を防止するために表皮体
の肉厚を厚くしたり、芯材にアンダーカット形状を設け
スライド機構などにより芯材を金型に圧接させたりする
方法などが採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが表皮体の肉厚
を厚くする方法では、芯材の浮き上がる位置が不定であ
る場合が多いことから表皮体全体の肉厚を厚くせざるを
得ず、不要な部分まで肉厚が厚くなって過剰品質となり
コスト面で不具合がある。また金型にスライド機構など
を設ける方法では、金型の構造が複雑になってやはりコ
スト面で問題がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、芯材の型表面からの浮き上がりを安価に防
止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の芯材一体射出成形方法は、分割型の一方の型の表面
に芯材を配置し他方の型の型面と芯材表面との間に成形
材料を注入して芯材を一体的に含む一体成形体を形成す
る芯材一体射出成形方法において、芯材の他方の型の型
面に対向する表面には部分的に凹部をもち、凹部を優先
的に流れる成形材料の圧力により芯材を一方の型に圧接
することを特徴とする。
【0007】また第2の発明の芯材一体射出成形方法
は、分割型の一方の型の表面に芯材を配置し他方の型の
型面と芯材表面との間に成形材料を注入して芯材を一体
的に含む一体成形体を形成する芯材一体射出成形方法に
おいて、芯材の端末部では芯材と他方の型の型面の間に
第1空間が形成されるとともに芯材と一方の型の表面の
間に第1空間と連通する第2空間が形成され、第1空間
の芯材表面と他方の型の型面の距離が第2空間の芯材と
一方の型の表面の距離より大きいことを特徴とする。
【0008】
【作用】第1発明の成形方法では、先ず分割型の一方の
型の表面に芯材が配置され、他方の型の型面と芯材表面
との間に成形材料が注入される。ここで本発明では、芯
材表面に部分的に凹部が形成されている。したがって凹
部の存在する部分ではキャビティの間隔が他の部分より
大きくなるため、成形材料は凹部の部分を優先的に流れ
る。これにより成形材料からの圧力は芯材の凹部部分に
大きく作用するため、芯材は少なくとも凹部の部分で一
方の型に押圧され、一方の型の表面に密着する。したが
って芯材が一方の型の表面から浮き上がるのが防止され
る。
【0009】また第2発明の成形方法では、成形材料は
第1空間と第2空間に流入するが、第1空間の方が第2
空間よりキャビティの間隔が大きい。したがって成形材
料は第1空間に先ず流入し、次いで第2空間に流入す
る。これにより芯材の端末部は第1空間に流入した成形
材料からの圧力により一方の型に押圧され、次いで第2
空間に成形材料が流入するので、一方の型の表面から浮
き上がるのが防止される。そして得られた成形体では、
芯材の端末部は表皮体などの成形端末で表裏面が被覆さ
れ、芯材が成形端末表面に表出するような不具合がな
い。
【0010】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。なお
以下の実施例は、自動車のドアアームレストの製造に本
発明を適用したものである。 (実施例1)図1に射出成形直後の金型の断面図を示
す。この金型は上型1と下型2とからなり、下型2表面
には芯材3が配置され、芯材3表面と上型1との間に表
皮4を形成する成形キャビティ10が形成されている。
【0011】芯材3は、図2にその斜視図を示すよう
に、略箱形状をなしその表面には長手方向及びそれに交
差する方向に縦横に延びる溝30,31が形成されてい
る。さて本実施例では、先ず下型2に芯材3が配置さ
れ、上型1と型締めされる。そして図示しないゲートか
ら軟質塩化ビニル樹脂の溶融樹脂が成形キャビティ10
内に射出される。このとき成形キャビティ10では、溝
30,31の部分のキャビティ間隔が最も大きいため、
溶融樹脂は溝30,31の部分のキャビティを優先的に
流動する。
【0012】すると芯材3は、溝30,31の部分に溶
融樹脂の射出圧力が伝わり、少なくともその部分で下型
2に押圧される。したがって芯材3は下型2の表面と密
着し、下型2から浮き上がるのが防止される。そして溶
融樹脂が成形キャビティ10全体に充填され、それが冷
却固化することにより、表皮4をもつアームレストが得
られる。
【0013】すなわち本実施例の成形方法によれば、表
皮4は溝30,31の部分でわずかに肉厚が厚くなるも
のの、芯材3の浮き上がりが防止されているので溝3
0,31以外の部分の肉厚を薄くしても不良品の発生が
無い。したがって全体としては従来に比べて表皮4の体
積を小さくすることができ、コストの低減を図ることが
できる。また従来のように芯材を押圧するためのスライ
ド機構などが不要となるので、金型のコストを低減する
ことも可能となる。 (実施例2)本実施例は、実施例1に加えてさらに芯材
3の浮き上がりを防止したものである。
【0014】実施例1においては、図1に示したよう
に、芯材3の端末部32は下型2の型面から離れた状態
で配置され、表皮4が端末部32の表面、端面及び裏面
を覆う巻き込み部40が形成されている。したがって射
出成形時には、端末部32の両側にキャビティが形成さ
れ、溝30,31の存在しない端末部32では芯材3の
裏面側を流れる溶融樹脂の圧力により端末部32が浮き
上がる場合がある。
【0015】そこで本実施例では、図3に拡大して示す
ように、芯材3の配置時における端末部32の表面と上
型1の型面との距離t1 と、端末部32の端面と下型2
の型面との距離t2 と、端末部32の裏面と下型2の型
面との距離t3 との関係を、t3 ≦t2 <t1 となるよ
うに構成したものである。具体的には、t1 =2mm,
2 =1.5mm,t3 =1.5mmである。このよう
に構成したことにより、成形キャビティ10に射出され
た溶融樹脂は先ず距離t1 の第1空間11を優先的に流
れる。したがって溶融樹脂の圧力により端末部32は裏
面側へ押圧され、下型2に近接する。そしてその後に距
離t2 の空間12及び距離t3 の第2空間13が充填さ
れるので、端末部32が下型2から浮き上がるのが防止
される。
【0016】因みに、t1 ,t2 ,t3 の値を表1に示
すように変更し、比較例として実施例2と同様に成形を
行った結果を表1に示す。
【0017】
【表1】 表1より、実施例2のようにt3 ≦t2 <t1 の条件を
満たせば、端末部32の下型2からの浮き上がりによる
表皮4への露出が防止されることが明らかである。
【0018】
【発明の効果】すなわち第1発明の芯材一体射出成形方
法によれば、芯材の浮き上がりが防止されているので、
凹部以外の部分の肉厚を薄くしても不良品の発生が無
い。したがって凹部の部分では成形表皮などの肉厚が厚
くなるものの、全体としては従来に比べて成形表皮など
の体積を小さくすることができ、コストの低減を図るこ
とができる。また従来のように芯材を押圧するためのス
ライド機構などが不要となるので、金型のコストを低減
することも可能となる。
【0019】また第2発明の芯材一体射出成形方法によ
れば、芯材の端末部の裏面側のキャビティの間隔を狭め
るだけで端末部の浮き上がりを確実に防止でき、コスト
面できわめて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で用いた成形金型の成形工程
後の断面図である。
【図2】本発明の一実施例で用いた芯材の斜視図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例で用いた成形金型の要部
断面図である。
【符号の説明】
1:上型 2:下型
3:芯材 4:表皮 10:キャビティ 1
1:第1空間 13:第2空間 30,31:溝(凹部) 3
2:端末部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割型の一方の型の表面に芯材を配置し
    他方の型の型面と該芯材表面との間に成形材料を注入し
    て該芯材を一体的に含む一体成形体を形成する芯材一体
    射出成形方法において、 該芯材の該他方の型の型面に対向する表面には部分的に
    凹部をもち、該凹部を優先的に流れる成形材料の圧力に
    より該芯材を該一方の型に圧接することを特徴とする芯
    材一体射出成形方法。
  2. 【請求項2】 分割型の一方の型の表面に芯材を配置し
    他方の型の型面と該芯材表面との間に成形材料を注入し
    て該芯材を一体的に含む一体成形体を形成する芯材一体
    射出成形方法において、 該芯材の端末部では該芯材と該他方の型の型面の間に第
    1空間が形成されるとともに該芯材と該一方の型の表面
    の間に該第1空間と連通する第2空間が形成され、該第
    1空間の該芯材表面と該他方の型の型面の距離が該第2
    空間の該芯材と該一方の型の表面の距離より大きいこと
    を特徴とする芯材一体射出成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011176812A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd アンテナパターンフレーム及びこれを含む電子装置のケースの製造金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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