JPH07214545A - スライシングマシンのウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法 - Google Patents
スライシングマシンのウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法Info
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- JPH07214545A JPH07214545A JP936194A JP936194A JPH07214545A JP H07214545 A JPH07214545 A JP H07214545A JP 936194 A JP936194 A JP 936194A JP 936194 A JP936194 A JP 936194A JP H07214545 A JPH07214545 A JP H07214545A
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- Japan
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- blade
- work
- cutting
- cooling liquid
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D59/00—Accessories specially designed for sawing machines or sawing devices
- B23D59/02—Devices for lubricating or cooling circular saw blades
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 切削中のウェハに対する冷却作用を促進し、
さらに、加工精度を向上させ得るスライシングマシンの
ウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法を提供する。 【構成】 棒状のワーク12をブレード2で切削してウ
ェハを製作する場合に、ワーク12の端面に冷却液吐出
部材又はウェハ回収パット19から冷却液を直接供給す
ることにより、ウェハに対する冷却効率を高める。ま
た、ワーク12の端面に供給する冷却液で切削中のウェ
ハを支えるようにし、この場合、冷却液の流速を制御す
ることにより、冷却液によりウェハを支える力とウェハ
の自重とのバランスを容易に調整することにより、ウェ
ハの加工精度を向上させるようにした。
さらに、加工精度を向上させ得るスライシングマシンの
ウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法を提供する。 【構成】 棒状のワーク12をブレード2で切削してウ
ェハを製作する場合に、ワーク12の端面に冷却液吐出
部材又はウェハ回収パット19から冷却液を直接供給す
ることにより、ウェハに対する冷却効率を高める。ま
た、ワーク12の端面に供給する冷却液で切削中のウェ
ハを支えるようにし、この場合、冷却液の流速を制御す
ることにより、冷却液によりウェハを支える力とウェハ
の自重とのバランスを容易に調整することにより、ウェ
ハの加工精度を向上させるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライシングマシンの
ウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法に関する。
ウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すように、内周縁に切刃
9形成された環状のブレード2をチャック3に装着し、
このチャック3の上方に設けたワーク支持体(図示せ
ず)に、棒状のワーク12とこのワーク12の外周面の
一部に接着したスライスベース13との上端部を固定
し、チャック3をブレード2とともに回転させ、ワーク
支持体を下降させてワーク12の側面を切刃9に対向さ
せ、ワーク支持体をブレード2の半径方向の外周に向け
て相対的に変位させることにより、図4に示すように、
切刃9でワーク12を切削して多数のウェハ12aを製
作するようにしたスライシングマシンがある。なお、図
3(a)はワーク12とスライスベース13との関係を
示す平面図、図4(b)はスライシングマシンの一部の
縦断側面図である。このようなスライシングマシンにお
いては、従来は、切刃9の内側近傍に、そのブレード2
の半径方向の外周部に向けてノズルを配設し、このノズ
ルから冷却水を噴出することにより、ブレード2と切削
中のウェハ12aとを冷却している。
9形成された環状のブレード2をチャック3に装着し、
このチャック3の上方に設けたワーク支持体(図示せ
ず)に、棒状のワーク12とこのワーク12の外周面の
一部に接着したスライスベース13との上端部を固定
し、チャック3をブレード2とともに回転させ、ワーク
支持体を下降させてワーク12の側面を切刃9に対向さ
せ、ワーク支持体をブレード2の半径方向の外周に向け
て相対的に変位させることにより、図4に示すように、
切刃9でワーク12を切削して多数のウェハ12aを製
作するようにしたスライシングマシンがある。なお、図
3(a)はワーク12とスライスベース13との関係を
示す平面図、図4(b)はスライシングマシンの一部の
縦断側面図である。このようなスライシングマシンにお
いては、従来は、切刃9の内側近傍に、そのブレード2
の半径方向の外周部に向けてノズルを配設し、このノズ
ルから冷却水を噴出することにより、ブレード2と切削
中のウェハ12aとを冷却している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の冷却方
法は、ブレード2内周縁側から外周縁に向けて冷却水が
噴出され、さらに高速回転するブレード2に遠心力が作
用するため、ブレード2の内周縁に付与された冷却水が
勢いよく外周部に流れる。この結果、ブレード2に対す
る冷却作用は促進されるが、切削中のウェハ12aへの
冷却水の供給量が不足するためウェハ12aに対する冷
却作用は劣る。したがって、切削性が悪くなり、ウェハ
12aの加工精度にも影響が生ずる。
法は、ブレード2内周縁側から外周縁に向けて冷却水が
噴出され、さらに高速回転するブレード2に遠心力が作
用するため、ブレード2の内周縁に付与された冷却水が
勢いよく外周部に流れる。この結果、ブレード2に対す
る冷却作用は促進されるが、切削中のウェハ12aへの
冷却水の供給量が不足するためウェハ12aに対する冷
却作用は劣る。したがって、切削性が悪くなり、ウェハ
12aの加工精度にも影響が生ずる。
【0004】また、図4に示すように、切削されつつあ
るウェハ12aのスライスベース13側は細片12bに
よりワーク12とつながった状態で維持されるが、切削
の進行とともに細片12bが小さくなって強度も小さく
なるため、ウェハ12aが自重により細片12bを支点
として矢印で示すように下方に傾き易い。この結果、ウ
ェハ12aの細片12b側の一部が欠損したり、ウェハ
12aの肉厚が不均一になるおそれがある。このような
ことから、ウェハ12aの下面を構造物で支えることが
考えられるが、製造上のバラツキで構造物の寸法や取付
位置のバラツキにより、その構造物とウェハ12aとの
間に隙間があると目的が達成されず、また、製造上のバ
ラツキによって構造物がウェハ12aをブレード2に押
し上げるようなことになると、切削抵抗が大きくなり、
切削精度にも影響が生ずる。
るウェハ12aのスライスベース13側は細片12bに
よりワーク12とつながった状態で維持されるが、切削
の進行とともに細片12bが小さくなって強度も小さく
なるため、ウェハ12aが自重により細片12bを支点
として矢印で示すように下方に傾き易い。この結果、ウ
ェハ12aの細片12b側の一部が欠損したり、ウェハ
12aの肉厚が不均一になるおそれがある。このような
ことから、ウェハ12aの下面を構造物で支えることが
考えられるが、製造上のバラツキで構造物の寸法や取付
位置のバラツキにより、その構造物とウェハ12aとの
間に隙間があると目的が達成されず、また、製造上のバ
ラツキによって構造物がウェハ12aをブレード2に押
し上げるようなことになると、切削抵抗が大きくなり、
切削精度にも影響が生ずる。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転するブレードに対して直交させた棒状のワークを相
対的に前記ブレードの半径方向に変位させることによ
り、前記ブレードの切刃で前記ワークを切削してウェハ
を製作するようにしたスライシングマシンにおいて、前
記ワークの先端面に対向するノズルとこのノズルを冷却
液供給部に接続する接続部とを有する冷却液吐出部材を
設けたスライシングマシンのウェハ冷却装置である。
回転するブレードに対して直交させた棒状のワークを相
対的に前記ブレードの半径方向に変位させることによ
り、前記ブレードの切刃で前記ワークを切削してウェハ
を製作するようにしたスライシングマシンにおいて、前
記ワークの先端面に対向するノズルとこのノズルを冷却
液供給部に接続する接続部とを有する冷却液吐出部材を
設けたスライシングマシンのウェハ冷却装置である。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、水平面内で回転するブレードを設け、ワー
クの切削中にはそのワークの下端面に対向する位置に移
動し非切削時には前記ブレードの中心部から上部外方に
退避するウェハ回収パットを設け、このウェハ回収パッ
トに前記ワークの下端面に対向するノズルとこのノズル
を冷却液供給部に接続する接続部とを形成したスライシ
ングマシンのウェハ冷却装置である。
明において、水平面内で回転するブレードを設け、ワー
クの切削中にはそのワークの下端面に対向する位置に移
動し非切削時には前記ブレードの中心部から上部外方に
退避するウェハ回収パットを設け、このウェハ回収パッ
トに前記ワークの下端面に対向するノズルとこのノズル
を冷却液供給部に接続する接続部とを形成したスライシ
ングマシンのウェハ冷却装置である。
【0007】請求項3記載の発明は、水平面内で回転す
るブレードに対して直交させた棒状のワークを相対的に
前記ブレードの半径方向に変位させることにより、前記
ブレードの切刃で前記ワークを切削するようにしたスラ
イシングマシンにおいて、前記ワークの下端面に対向す
る複数のノズルを設け、前記ブレードにより前記ワーク
を切削するときに、切削される1枚のウェハを前記ブレ
ードに圧接させない範囲でそのウェハを支える流速をも
って冷却液供給部からの冷却液を前記ノズルから吐出さ
せるようにしたスライシングマシンのウェハ冷却方法で
ある。
るブレードに対して直交させた棒状のワークを相対的に
前記ブレードの半径方向に変位させることにより、前記
ブレードの切刃で前記ワークを切削するようにしたスラ
イシングマシンにおいて、前記ワークの下端面に対向す
る複数のノズルを設け、前記ブレードにより前記ワーク
を切削するときに、切削される1枚のウェハを前記ブレ
ードに圧接させない範囲でそのウェハを支える流速をも
って冷却液供給部からの冷却液を前記ノズルから吐出さ
せるようにしたスライシングマシンのウェハ冷却方法で
ある。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ノズルからワー
クの先端面に冷却液を直接供給し続けることができるた
め、ウェハの冷却作用が著しく促進される。
クの先端面に冷却液を直接供給し続けることができるた
め、ウェハの冷却作用が著しく促進される。
【0009】請求項2記載の発明によれば、ウェハ回収
パットに形成したノズルからワークの下端面に冷却液を
直接供給し続けることができるため、ウェハの冷却作用
が著しく促進される。また、切削終了時には切削された
ウェハをウェハ回収パットにより支え、その後にウェハ
回収パットをブレードの上部外方に退避させることによ
り、切削されたウェハを安全に回収することができる。
パットに形成したノズルからワークの下端面に冷却液を
直接供給し続けることができるため、ウェハの冷却作用
が著しく促進される。また、切削終了時には切削された
ウェハをウェハ回収パットにより支え、その後にウェハ
回収パットをブレードの上部外方に退避させることによ
り、切削されたウェハを安全に回収することができる。
【0010】請求項3記載の発明によれば、切削されつ
つあるウェハの自重を冷却液の流速で支えることがで
き、しかも、冷却液によりウェハを支える力とウェハの
自重とのバランスを、冷却液の流速を変えるだけで無段
階的に極めて容易に調整することができる。
つあるウェハの自重を冷却液の流速で支えることがで
き、しかも、冷却液によりウェハを支える力とウェハの
自重とのバランスを、冷却液の流速を変えるだけで無段
階的に極めて容易に調整することができる。
【0011】
【実施例】請求項1及び請求項2記載の発明の一実施例
を図1及び図2に基づいて説明する。図3及び図4にお
いて説明した部分と同一部分は同一符号を用いて説明す
る。図1において、スライシングマシンの装置本体1に
は、環状のブレード2を着脱自在に保持するチャック3
と一体に回転するスピンドル4が回転自在に保持されて
いる。このスピンドル4の下端に固定的に設けられたプ
ーリ5と、モータ6に直結されたプーリ7とにはエンド
レスのベルト8が巻回されている。また、ブレード2の
内周縁にはダイヤモンド砥粒による切刃9が形成されて
いる。
を図1及び図2に基づいて説明する。図3及び図4にお
いて説明した部分と同一部分は同一符号を用いて説明す
る。図1において、スライシングマシンの装置本体1に
は、環状のブレード2を着脱自在に保持するチャック3
と一体に回転するスピンドル4が回転自在に保持されて
いる。このスピンドル4の下端に固定的に設けられたプ
ーリ5と、モータ6に直結されたプーリ7とにはエンド
レスのベルト8が巻回されている。また、ブレード2の
内周縁にはダイヤモンド砥粒による切刃9が形成されて
いる。
【0012】さらに、装置本体1の上部には、ブレード
2の半径方向に往復駆動されるテーブル10が設けら
れ、このテーブル10の先端にはワーク支持体11が昇
降自在に設けられ、このワーク支持体11には、断面が
円形のワーク12とこのワーク12の外周に接着された
スライスベース13(カーボン材)との上端が着脱自在
に支持されている。すなわち、ワーク支持体11を下降
させることにより、ワーク12がブレード2の切刃9と
対向する位置に下降し、図1において、テーブル10を
水平に右方に移動させることにより、ワーク12がブレ
ード2の半径方向に送られて切刃9により切削される構
造となっている。
2の半径方向に往復駆動されるテーブル10が設けら
れ、このテーブル10の先端にはワーク支持体11が昇
降自在に設けられ、このワーク支持体11には、断面が
円形のワーク12とこのワーク12の外周に接着された
スライスベース13(カーボン材)との上端が着脱自在
に支持されている。すなわち、ワーク支持体11を下降
させることにより、ワーク12がブレード2の切刃9と
対向する位置に下降し、図1において、テーブル10を
水平に右方に移動させることにより、ワーク12がブレ
ード2の半径方向に送られて切刃9により切削される構
造となっている。
【0013】さらに、前記装置本体1には、冷却液供給
部である冷却液ポンプ14と、真空ポンプ15、これら
の冷却液ポンプ14と真空ポンプ15とを選択的に管路
16に接続する切替弁17とが設けられている。18は
冷却液吐出部材を兼ねたウェハ回収パットである。この
ウェハ回収パット18は、前記ワーク12の切削中に
は、ワーク12とともに前記ブレード2の中心位置Aか
らブレード2の外周位置Bに駆動され、ワーク12を切
削した後には、単独で位置Aに駆動され、続いてブレー
ド2の上部に外方に駆動され、さらに、垂直な回動軸心
をもって外方に旋回駆動される構造となっている。そし
て、このウェハ回収パット18には、前記ワークの下端
面に対向して放射状に配列された複数のノズル19と、
これらのノズル19を前記管路16に接続する接続部2
0とが形成されている。また、図2に示すように、前記
ノズル19の上端には水平方向に拡開するフランジ21
が形成されている。
部である冷却液ポンプ14と、真空ポンプ15、これら
の冷却液ポンプ14と真空ポンプ15とを選択的に管路
16に接続する切替弁17とが設けられている。18は
冷却液吐出部材を兼ねたウェハ回収パットである。この
ウェハ回収パット18は、前記ワーク12の切削中に
は、ワーク12とともに前記ブレード2の中心位置Aか
らブレード2の外周位置Bに駆動され、ワーク12を切
削した後には、単独で位置Aに駆動され、続いてブレー
ド2の上部に外方に駆動され、さらに、垂直な回動軸心
をもって外方に旋回駆動される構造となっている。そし
て、このウェハ回収パット18には、前記ワークの下端
面に対向して放射状に配列された複数のノズル19と、
これらのノズル19を前記管路16に接続する接続部2
0とが形成されている。また、図2に示すように、前記
ノズル19の上端には水平方向に拡開するフランジ21
が形成されている。
【0014】このような構成において、まず、ウェハ回
収パット18をブレード2の中心位置Aに駆動し、ワー
ク12の下端がブレード2の回転面の下方に位置するま
でワーク支持体11を下降させてワーク12を下方に変
位させる。これにより、ワーク12を切削して得るべき
ウェハ12aの厚さが定められる。この状態では、ワー
ク12の下端面はウェハ回収パット18に対して僅かの
隙間を開けて対向する。そして、テーブル10をワーク
支持体10とともに図1において右方に移動させること
により、ワーク12がブレード2により切削される。こ
のとき、ウェハ回収パット18もワーク12と同じタイ
ミングをもって右方の位置Bに向かって移動させる。こ
の切削過程では、管路16が切替弁17により冷却液ポ
ンプ14に接続し、冷却液ポンプ14を介して冷却液タ
ンク(図示せず)から供給された冷却液を連続的にノズ
ル19からワーク12の下端面に直接供給する。これに
より、ウェハ12aの冷却作用が著しく促進される。
収パット18をブレード2の中心位置Aに駆動し、ワー
ク12の下端がブレード2の回転面の下方に位置するま
でワーク支持体11を下降させてワーク12を下方に変
位させる。これにより、ワーク12を切削して得るべき
ウェハ12aの厚さが定められる。この状態では、ワー
ク12の下端面はウェハ回収パット18に対して僅かの
隙間を開けて対向する。そして、テーブル10をワーク
支持体10とともに図1において右方に移動させること
により、ワーク12がブレード2により切削される。こ
のとき、ウェハ回収パット18もワーク12と同じタイ
ミングをもって右方の位置Bに向かって移動させる。こ
の切削過程では、管路16が切替弁17により冷却液ポ
ンプ14に接続し、冷却液ポンプ14を介して冷却液タ
ンク(図示せず)から供給された冷却液を連続的にノズ
ル19からワーク12の下端面に直接供給する。これに
より、ウェハ12aの冷却作用が著しく促進される。
【0015】そして、ブレード2がワーク12を切削し
スライスベース13に切り込んだ位置でテーブル10が
一旦停止させる。この後、切替弁17の切替動作により
管路16を真空ポンプ15に接続することにより、切削
されたウェハ12aを負圧によりノズル19の開口面に
吸引する。続いて、ブレード2によりスライスベース1
3を切断し終えるまでテーブル10を右方に移動させて
停止させ、ワーク支持体11をワーク12とともに上方
に退避させる。この間、ウェハ回収パット18を位置A
に復帰させ、さらに上方に駆動し、さらに90°外方に
旋回させる。続いて真空ポンプ15をOFFにすること
により、上部外方に退避させたウェハ回収パット18上
のウェハ12aを搬送コンベア(図示せず)に載せる。
この後、ウェハ回収パット18を、逆の動作でブレード
2の中心位置Aにセットし、テーブル10の動作により
ワーク12をウェハ回収パット18の真上に復帰させ、
ワーク支持体11を下降させてワーク12の下端をウェ
ハ回収パット18に接近させて次の切削のために待機さ
せる。
スライスベース13に切り込んだ位置でテーブル10が
一旦停止させる。この後、切替弁17の切替動作により
管路16を真空ポンプ15に接続することにより、切削
されたウェハ12aを負圧によりノズル19の開口面に
吸引する。続いて、ブレード2によりスライスベース1
3を切断し終えるまでテーブル10を右方に移動させて
停止させ、ワーク支持体11をワーク12とともに上方
に退避させる。この間、ウェハ回収パット18を位置A
に復帰させ、さらに上方に駆動し、さらに90°外方に
旋回させる。続いて真空ポンプ15をOFFにすること
により、上部外方に退避させたウェハ回収パット18上
のウェハ12aを搬送コンベア(図示せず)に載せる。
この後、ウェハ回収パット18を、逆の動作でブレード
2の中心位置Aにセットし、テーブル10の動作により
ワーク12をウェハ回収パット18の真上に復帰させ、
ワーク支持体11を下降させてワーク12の下端をウェ
ハ回収パット18に接近させて次の切削のために待機さ
せる。
【0016】次いで、請求項3記載の発明の一実施例を
図1及び図2に基づいて説明する。前記実施例において
説明した部分は説明を省略する。本発明は、ブレード2
によりワーク12を切削するときに、切削される1枚の
ウェハ12aをブレード2に圧接させない範囲でそのウ
ェハ12aを支える流速をもって冷却液ポンプ14から
の冷却液をノズル19から吐出させるようにしたもので
ある。
図1及び図2に基づいて説明する。前記実施例において
説明した部分は説明を省略する。本発明は、ブレード2
によりワーク12を切削するときに、切削される1枚の
ウェハ12aをブレード2に圧接させない範囲でそのウ
ェハ12aを支える流速をもって冷却液ポンプ14から
の冷却液をノズル19から吐出させるようにしたもので
ある。
【0017】これにより、切削されつつあるウェハ12
aの自重を冷却液の流速で支えることができる。この冷
却液の流速でウェハ12aを支える力とウェハ12aの
自重とのバランスは、冷却液の流速を変えるだけで無段
階的に極めて容易に調整することができる。この調整
は、例えば、冷却液ポンプ14の駆動出力を調整し、或
いは、冷却液ポンプ14とウェハ回収パット18との間
に絞り弁(図示せず)を設け、この絞り弁の絞り量を調
節する等の手段により達成される。さらに、ノズル19
から供給された冷却液は複数のノズル19のフランジ2
1とウェハ12aの下面との間を水平方向に流れ、ウェ
ハ12aの下面の略全面が冷却液で濡れるため、切削中
のウェハ12aを保持する作用が促進される。この結
果、ウェハ12aを上方に押し過ぎて切削抵抗が増大す
るようなことがなく、また、ウェハ12aを下から支え
ることができるため、ウェハ12aの下方への傾斜を防
止して、ウェハ12aのスライスベース13側の端部が
欠損することを防止するとともに、ウェハ12aの肉厚
を均一化し、加工精度を向上させることができる。
aの自重を冷却液の流速で支えることができる。この冷
却液の流速でウェハ12aを支える力とウェハ12aの
自重とのバランスは、冷却液の流速を変えるだけで無段
階的に極めて容易に調整することができる。この調整
は、例えば、冷却液ポンプ14の駆動出力を調整し、或
いは、冷却液ポンプ14とウェハ回収パット18との間
に絞り弁(図示せず)を設け、この絞り弁の絞り量を調
節する等の手段により達成される。さらに、ノズル19
から供給された冷却液は複数のノズル19のフランジ2
1とウェハ12aの下面との間を水平方向に流れ、ウェ
ハ12aの下面の略全面が冷却液で濡れるため、切削中
のウェハ12aを保持する作用が促進される。この結
果、ウェハ12aを上方に押し過ぎて切削抵抗が増大す
るようなことがなく、また、ウェハ12aを下から支え
ることができるため、ウェハ12aの下方への傾斜を防
止して、ウェハ12aのスライスベース13側の端部が
欠損することを防止するとともに、ウェハ12aの肉厚
を均一化し、加工精度を向上させることができる。
【0018】なお、最近、電圧をかけると瞬時に粘度が
変化する流体が開発されているが、ある程度の粘性を有
する冷却液をノズル19から供給してウェハ12aを冷
却し、このときに、その冷却液が有する粘性によりウェ
ハ12aを吸着状態に近い状態で支えることも可能であ
る。
変化する流体が開発されているが、ある程度の粘性を有
する冷却液をノズル19から供給してウェハ12aを冷
却し、このときに、その冷却液が有する粘性によりウェ
ハ12aを吸着状態に近い状態で支えることも可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ワークの先端面
に対向するノズルとこのノズルを冷却液供給部に接続す
る接続部とを有する冷却液吐出部材を設けたので、ズル
からワークの先端面に冷却液を直接供給し続けることが
でき、これにより、ウェハの冷却作用を著しく促進する
ことができる。
に対向するノズルとこのノズルを冷却液供給部に接続す
る接続部とを有する冷却液吐出部材を設けたので、ズル
からワークの先端面に冷却液を直接供給し続けることが
でき、これにより、ウェハの冷却作用を著しく促進する
ことができる。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ワークの切削中にはそのワークの下端面に
対向する位置に移動し非切削時には水平なブレードの中
心部から上部外方に退避するウェハ回収パットを設け、
このウェハ回収パットに前記ワークの下端面に対向する
ノズルとこのノズルを冷却液供給部に接続する接続部と
を形成したので、ウェハ回収パットに形成したノズルか
らワークの下端面に冷却液を直接供給し続けることがで
きるため、ウェハの冷却作用を著しく促進することがで
き、また、切削終了時には切削されたウェハをウェハ回
収パットにより支え、その後にウェハ回収パットをブレ
ードの上部外方に退避させることにより、切削されたウ
ェハを安全に回収することができる。
明において、ワークの切削中にはそのワークの下端面に
対向する位置に移動し非切削時には水平なブレードの中
心部から上部外方に退避するウェハ回収パットを設け、
このウェハ回収パットに前記ワークの下端面に対向する
ノズルとこのノズルを冷却液供給部に接続する接続部と
を形成したので、ウェハ回収パットに形成したノズルか
らワークの下端面に冷却液を直接供給し続けることがで
きるため、ウェハの冷却作用を著しく促進することがで
き、また、切削終了時には切削されたウェハをウェハ回
収パットにより支え、その後にウェハ回収パットをブレ
ードの上部外方に退避させることにより、切削されたウ
ェハを安全に回収することができる。
【0021】請求項3記載の発明は、ワークの下端面に
対向する複数のノズルを設け、ブレードによりワークを
切削するときに、切削される1枚のウェハをブレードに
圧接させない範囲でそのウェハを支える流速をもって冷
却液供給部からの冷却液をノズルから吐出させるように
したので、切削されつつあるウェハの自重を冷却液の流
速で支えることができ、しかも、冷却液によりウェハを
支える力とウェハの自重とのバランスを、冷却液の流速
を変えるだけで無段階的に極めて容易に調整することが
でき、これにより、ウェハの下方への傾斜を防止して、
ウェハのスライスベース側の端部が欠損することを防止
するとともに、加工精度を向上させることができる。
対向する複数のノズルを設け、ブレードによりワークを
切削するときに、切削される1枚のウェハをブレードに
圧接させない範囲でそのウェハを支える流速をもって冷
却液供給部からの冷却液をノズルから吐出させるように
したので、切削されつつあるウェハの自重を冷却液の流
速で支えることができ、しかも、冷却液によりウェハを
支える力とウェハの自重とのバランスを、冷却液の流速
を変えるだけで無段階的に極めて容易に調整することが
でき、これにより、ウェハの下方への傾斜を防止して、
ウェハのスライスベース側の端部が欠損することを防止
するとともに、加工精度を向上させることができる。
【図1】請求項1及び請求項2記載の発明の一実施例を
示す縦断側面図である。
示す縦断側面図である。
【図2】ウェハ回収パットの縦断側面図である。
【図3】従来例を示す一部の縦断側面図である。
【図4】ワークの切削状態を示す側面図である。
2 ブレード 9 切刃 12 ワーク 12a ウェハ 14 冷却液供給部 18 冷却液吐出部材,ウェハ回収パット 19 ノズル 20 接続部
Claims (3)
- 【請求項1】 回転するブレードに対して直交させた棒
状のワークを相対的に前記ブレードの半径方向に変位さ
せることにより、前記ブレードの切刃で前記ワークを切
削してウェハを製作するようにしたスライシングマシン
において、前記ワークの先端面に対向するノズルとこの
ノズルを冷却液供給部に接続する接続部とを有する冷却
液吐出部材を設けたことを特徴とするスライシングマシ
ンのウェハ冷却装置。 - 【請求項2】 水平面内で回転するブレードを設け、ワ
ークの切削中にはそのワークの下端面に対向する位置に
移動し非切削時には前記ブレードの中心部から上部外方
に退避するウェハ回収パットを設け、このウェハ回収パ
ットに前記ワークの下端面に対向するノズルとこのノズ
ルを冷却液供給部に接続する接続部とを形成したことを
特徴とする請求項1記載のスライシングマシンのウェハ
冷却装置。 - 【請求項3】 水平面内で回転するブレードに対して直
交させた棒状のワークを相対的に前記ブレードの半径方
向に変位させることにより、前記ブレードの切刃で前記
ワークを切削するようにしたスライシングマシンにおい
て、前記ワークの下端面に対向する複数のノズルを設
け、前記ブレードにより前記ワークを切削するときに、
切削される1枚のウェハを前記ブレードに圧接させない
範囲でそのウェハを支える流速をもって冷却液供給部か
らの冷却液を前記ノズルから吐出させるようにしたこと
を特徴とするスライシングマシンのウェハ冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP936194A JPH07214545A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | スライシングマシンのウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP936194A JPH07214545A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | スライシングマシンのウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07214545A true JPH07214545A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11718343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP936194A Pending JPH07214545A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | スライシングマシンのウェハ冷却装置及びウェハ冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07214545A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113784828A (zh) * | 2019-06-06 | 2021-12-10 | 株式会社德山 | 多晶硅棒的切断方法、多晶硅棒的短棒的制造方法、多晶硅棒的硅粒的制造方法及多晶硅棒的切断装置 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP936194A patent/JPH07214545A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113784828A (zh) * | 2019-06-06 | 2021-12-10 | 株式会社德山 | 多晶硅棒的切断方法、多晶硅棒的短棒的制造方法、多晶硅棒的硅粒的制造方法及多晶硅棒的切断装置 |
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